山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

甲武信岳・奥秩父主脈(2)

木賊山(2469m)を12:30に出発。
甲武信小屋に向かって下る。
すぐに崩落地形の場所に出て、視界が開ける。

ここで初めて甲武信岳(2475m)が見えた。
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左のピラミッドがそうで、右の皿を伏せたような山は三宝山(2483m)。
いやあ懐かしい。去年の5月以来だ。

その左には水師(2396m)や富士見(2373m)など、国師ヶ岳(2592m)に至る奥秩父主脈の稜線。
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その背後には八ヶ岳が見える。

アップにしてみよう。
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左から、権現、赤岳、横岳だ。

さらに左には小川山(2418m)。
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そのまた左に五丈石を載せた金峰山(2595m)と朝日岳(左、2579m)。
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そして国師ヶ岳。
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まとめて見ると、こんな眺め。
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よくよく見ると、小川山の左奥にはうっすら中央アルプスが望めた。
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こちらは足元の崩落地形。
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少し下ってきて、木賊山を振り返る。
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立ち枯れの林を行く。
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12:48、甲武信小屋まで下りてきた。
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丸太を組んだ、雰囲気のある山小屋だ。
しかし、小屋の前のベンチからの眺望が今ひとつなので、お昼は頂上で食べることにして、一旦通過。

甲武信岳山頂に向かう。
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ちょっと登って振り返ると、いきなり富士山。
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山頂まではコースタイムで20分程度だが、結構きつい。
何度も立ち止まりながら登る。

ほぼ登り切った岩場まで来ると、木賊山が全容を現す。
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その左に雲取山(2017m)から三ツ山(1949)、飛龍山(2077m)の山並み。
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さらに左に和名倉山(2036m)。
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このあたりは雲取を除いて歩いていない。来年の課題だ。

明日登る破風山(手前、2318m)と雁坂嶺(2289m)。
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奥は雲取山である。

木賊山の右には、大菩薩嶺(2057m)と小金沢連嶺。
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奥秩父の並み居る2000m級の山がほとんど見える。

北には男山(左、1851m)と天狗山(1882m)。
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背後に見えるのは蓼科山(2530m)。

ここからほんの少し樹林を抜けると山頂に着く。13:13。
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甲武信岳は2度目である。

さっき木賊山の登りで抜かされた男性がまだいた。
写真を撮って欲しいという。私が到着するのを待っていたのだろうか。
私も撮ってもらうが、あまりに順光で標識の文字が白く飛んでしまった。
これではfacebookには使えないので、自分撮りをしたものを投稿した。

それにしても、この人は全くまわりの山のことは知らないようだ。
だって、八ヶ岳を指さして、「あれは何ですか?」って聞くくらいだから。
待ってましたとばかりに、あれこれ教えてあげた。

彼が退散したところで、腹ごしらえ。
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ベンチに座って、味噌汁とおにぎりの昼食。
食べ始めたところで、毛木平からのおじさんが到着したので、一緒にベンチに腰掛けて、お互いおにぎりをかじりながら雑談。
日光から3時間半かけて来たという。ピストンして今日中に帰るのだとか。

食べ終わったところで、再び眺望を堪能。
こちらは御座山(2112m)。
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うっすらと浅間山。
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両神山。奥は御荷鉾山(1286m)。
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富士山の手前右は黒金山(2332m)。
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その左下にある乳首のような突起が乾徳山(2031m)。

いつか縦走したい国師ヶ岳への稜線。
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八ヶ岳方面。
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随分長居をした。1時間近く経ってしまった。
あとは小屋に行くだけなので、急いでも仕方がない。
日光のおじさんも引き上げて、しばらく山頂を独り占め。
「だれも来ないなあ。もう2時だもんなあ」
なんて思っていたら、立て続けに2組3人の登山者が現れた。
そのうちの単独の一人は、今朝西沢渓谷から登ってきて、今日は雁坂峠まで行くという。
何時間かかるのか聞いたら、4時間という。
それじゃあ、完全に暗くなってしまう。
「明日は雲取まで行って、鴨沢に下るつもりなんです。なるべく近づいておきたくて」
とのことだが、私には真似できない。大縦走だ。
「先を急ぐので」と言って、足早に去っていった。

次に到着した人の写真も撮ってあげて、14:05下山開始。
最後に三宝山を見納め。
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前回来た時に、お昼を食べた三宝石が間近だ。

さらに登って来る人2人とすれ違いつつ、さくさく下って14:17小屋に到着。
外観の写真をもう一度撮って、チェックイン。
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ここは水1㍑50円。金とるのか~って思うが、考えてみたら、下界で買うミネラルウオーターより安い。
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裏には、秩父山岳連盟が建てた「奥秩父遭難者慰霊碑」があった。
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小屋はこの日、若い小屋番さんが一人で切り盛りしていた。
さっきの日光のおじさんが、「小屋の人は若くて面白い人だよ。この前、NHKに出てた」と言っていた。確かに悪い人ではなさそうだが、言葉遣いがあまり丁寧ではない。
山小屋とは言え、客商売なのだから、敬語ぐらい使った方がいいだろう。
これは玄関あたり。
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寝室は2階ですでに布団が敷いてあった。
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今日(2013年11月8日)の宿泊客は8人のようだ。
単独は私を含め3人、3人組みの若者(男ばかり)、そして老夫婦、という構成。

私は「とにかく明るいうちに」と、本日の山行メモを玄関近くのテーブルで書き始める。
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外の温度はちょうど零度。中も寒い。
下はゴアの雨具、上はダウンを着たが、止まっているとそれでも寒い。

湯沸かしのため、小屋の兄ちゃんが奥の薪ストーブを焚いてくれたので、そちらに移動。
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途中、その兄ちゃんに「水場に水を取りに行って来る間、もしお客さんが来たら、待っててくれるよう言ってくれないか」と頼まれたので、快諾。
でも、その20分ほどの留守の間には誰も来なかった。

その代わり、ここの常連と思しき秩父山岳連盟の人が着て、初心者風の若者3人組みに「地図を持たなきゃだめだ。最近はスマホの地図アプリで済ませているやつもいるが、あんなの電池が切れたら終わりだ」うんぬんと、しきりに指導していた。

夕食は5時半。ここの名物はカレーだという。
今夜は8人しか泊まらない(岳連の人と小屋番含め10人)というのに、どでかい大鍋で作っていた。
たぶん、明日の分も一緒に作ってしまったのだろう。
翌日の11月9日は、遭難者の慰霊祭があるらしく、神主さんや関係者、遺族がたくさん集まる上に、団体のツアー客も入っているという。80人も泊まるのだとか。
ひゃ~今日にしといてよかった。

食堂はこちら。
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ストーブがありがたい。

名物のカレー。
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半分お代わりしたら、満腹になってしまった。
食事中は3人組みや単独のおじさんと話をした。
3人組みはやはり山を始めて間もないとのこと。
おじさんは土木関係の仕事で、以前北海道に勤務していたことがあるらしく、現地の踏査のため随分スノーモービルに乗ったと話していた。

食後は、ここの小屋の主人、山中徳治さんが撮影した甲武信岳周辺の風景や植物のビデオと、彼が出演した山梨放送の番組が上映されたので、それを暇つぶしに見る。
山梨放送の番組は、徳さんが東沢を遡るという企画だったが、ハーネスも何も着けていないので「あれ?」と思ったら、両門の滝のところで引き返していた。
改めて、沢ヤが出演して、最大の難所・ホラノ貝を遡行していた。

御来光にはあまり興味がないので、もう甲武信岳には登らないつもりだったが、徳さん撮影の映像を見て、山頂から北アルプスが見えることを知り、気が変わった。
翌朝、日の出に合わせて登ることにする。寒そうだけど・・・

体が冷え切ってしまったので、ストーブにあたりながら、今度は老夫婦と会話。
その後は8時の消灯まで、薪ストーブを囲み、兄ちゃん、岳連の人、3人組みと雑談。
せっかくの機会なので、岳連の方に和名倉山の秩父側の様子を聞いてみた。
すると、今はスズタケが刈り払われていて、一番歩きやすいという。
「地図が読めないとダメだけどね」と再び、地図を強調していたが、それなら大丈夫。
丹波山から飛龍を経由して将監小屋泊、翌日、和名倉山を落として、秩父に下るコースがとれそうだ。
しかし、あまり雪が積もってしまうと厳しいので、12月中に行ければいいのだが。

岳連の方からは他にもいろいろと情報が得られた。
奥秩父主脈にある山小屋のほとんどは、1967年の埼玉国体の時に整備されたものらしい。将監小屋、雁峠小屋、雁坂小屋、甲武信小屋などがそうだとか。
いずれも50年近い年月が経っていることになる。
このうち雁峠小屋だけが無人で、倒壊しかかっている。

外に出ると町の灯りが見えた。秩父の夜景かと思ったら、熊谷や高崎まで見えるという。
それは多分、頂上からのことではないかと思う。
小屋からはせいぜい熊谷までしか見えないだろう。
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8時になった。階段を登って、布団にもぐり込む。
CIMG9866.jpg
朝食は5時とのこと。耳栓をしてぐっすり眠れた。

(つづく)

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