山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

甲斐駒(2)

14:30、7合目の七丈小屋に着いた。
ハクサンコザクラに迎えられた。
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2013年8月17日、甲斐駒を黒戸尾根から登っている。

小屋が2棟あり、第1小屋の方でチェックインを済ませた。
食事も出せるとのことだが、出ないと信じ込んで、食事は担いできたので素泊まりにする。
寝袋持参なので、料金は寝具なしで3500円。

第2小屋に案内された。
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まだ誰もいない。今夜はどのくらいの人が泊まるのだろうか。

このように毛布が敷いてあるが、もちろん私に毛布はない。
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時間が早いので、とりあえずザックを置いて、あたりを探検する。
第1と第2は若干(100mほど?)離れており、移動するには、この桟橋を渡らなくてはならない。
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水場は第1小屋の前にあり、トイレは第2小屋の前にある。
トイレは宙に浮いているような位置にあるが、なかなか清潔であった。
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第1小屋の横には小高い展望スペースがあり、ベンチが置いてある。
そこでは、おじさんたちがビールを飲みながら談笑していた。
もしかしたら、ここから山頂方面が望めるのかもしれないが、今のところガスがかかっており、何も見えない。

第1小屋は横から見ると、こういう形をしている。
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それから3時間、どうやって時間をつぶしていたのかよく覚えていない。
その間に、いろんな人がやってきた。
30代と思しき単独男性、4人の女性のツアー客+男性ガイドさん、外人カップルと同行の高校の先生、そのほか2人くらいいたかもしれない。
結局、同宿者は10数人くらいになった。

夕方になって、小屋の谷側にある板敷きのテラスに出て、炊事。
と言っても、2つ持ってきたはずのアルファ米が1袋しかなかったので、昼食で余った白いおにぎりをご飯代わりにして、フリーズドライのカレー。
炊事と言っても、お湯を沸かしただけだ。
食べている間に、さっきのガイドさんが出てきて、お客さんの食事の準備を始めた。
「さっきツアーのみなさんと話しているのが聞こえましたが、随分人気がおありのようですね」
「いえ、そんなことありませんよ」
中で、女性たちは他のツアーに参加した時のガイドさんの悪口を言い、今回はよかったよかったと言っていたのだ。

実際、彼は親切な方のようで、人数分のデザートまで用意し、彼女たちはみな感激していた。
「随分、少人数のツアーですね」
「黒戸尾根を登るツアーなんか、人が集まりませんよ」
「いくらくらいのツアーなんですか」
「自分が募集しているわけじゃないんで、実は知らないんです」
そうか、旅行会社に雇われて、ガイド料だけもらっているというわけか。
さすがに、ギャラの額までは聞けなかった。

ちょうど食べ終わった頃、単独のお兄さんが出てきたので、イスを貸してあげ、自分は一旦中に引っ込んだ。
彼が戻ってきたのと入れ替わりに、もう一度外に出る。
すると、どうだ。
正面のガスが晴れてきて、なんと鳳凰三山・地蔵岳(2764m)のオベリスクが見えてきたではないか。
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ペン先のように尖っている。

すると、こいつらは誰だ?
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右のピークは、高嶺(2779m)、その左は赤抜沢ノ頭ということになる。
その後ろにうっすら見えているのが観音岳(2840m)か。

夕暮れが近づいて、徐々に赤く染まっていくオベリスクを見ながら、再び出てきたお兄さんと雑談。
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何を話したか、よく覚えていないが、若い頃は1日に随分長い距離を歩いたということ、以前、甲斐駒に来た時は天気が悪かったので、今回はリベンジだということであった。

月も出てきた。
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これは坊主尾根の宮ノ頭(左、2165m)だろうか。
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第1小屋まで遠征して、もう一度、さっきの展望スペースから眺めを確認。
北側のガスも晴れて、坊主中尾根の坊主山(2365m)が見えた。
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あれは山頂方面。
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明日は期待できそうだ。

部屋に戻ると、第1小屋で小屋食を済ませてきた人が、部屋の人に写真を見せながら、こんなに豪華だったと自慢(?)していた。
うむむ、どうせレトルトカレーだろうくらいに思っていたら違ったようだ。
ちょっと悔しかった。

暗くなってきた。もうすることもないから、シュラフに入る。
たぶん、よく寝たのだろう。
夜明け前に目が覚めて、外に出ると、何と富士山のシルエットが。
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あんなところにいたのか。

それにしても完璧ではないか。
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今日はどうかよろしくお願いします。

4:40起床。朝もテラスに出て、炊事。
今後こそアルファ米、おかずはまたしてもカレーだった気がする。
親子丼も持ってきたはずだが。

いい天気になった。さわやかな朝だ。
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山頂方面のガスも赤く染まっている。でも直に消えるだろう。

5:28出発。
いやあ、すばらしい青空だ。
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山肌の緑が映える。

テン場は小屋から3分ほど登ったところにあった。
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水場まで行くのはちょっと不便かも。それでも、随分並んでいた。

下界は見事な雲海。
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行者の石像を横目に急坂を登っていく。
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木々の間に見えてきたのは、甲斐駒山頂から北西に延びる尾根に連なる三ッ頭(左、2589m)と烏帽子岳(右、2594m)だろうか。
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あちら鋸岳方面の稜線は難路らしいが、いずれ行ってみたい。

岩の山である甲斐駒の本領が発揮されてきた。
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これはその稜線から左に伸びる坊主中尾根。
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振り返って見る黒戸尾根。
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雲海にも山がある。
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今見えるピークはあそこだが、おそらくあれは頂上ではない。
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とりあえず目標とする。

次に見えるピークはあれだが、あれでもなさそう。
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左から富士山、地蔵岳、観音岳、高嶺。
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6:13、8合目の御来迎場に到着。
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倒壊した鳥居の向こうにニセピーク。

ニセピークとは言え、十分拝むに値する峻厳さだ。
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おー、アサヨ峰(2799m)の向こうに北岳(3193m)が見えてきた。
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これには思わず声が出てしまった。

そしてあれは甲斐駒に従う摩利支天。
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どれもこれもほれぼれするお姿。
朝から鼻の穴が開きっぱなしである。

雲海の波が荒れてきた。
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早川尾根に荒波が押し寄せている。

ここから先はクサリ場の連続。
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クライミングの経験がないと、ちょっと難儀しそうな場所だ。

仰ぎ見ると、甲斐駒の象徴、岩に立つ剣。
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あそこも頂上ではない。

登るに従い、展望も広がる。
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りりしいピラミッド北岳の右に見えてきたのは間ノ岳(3189m)。

おっと、こんなプレートが。
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遭難者の慰霊レリーフだ。手を合わせて通過する。

と思えば、通行手形。
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この岩場を登り切ると、またまた大展望。
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日本一の山と日本第2の山が同時に眺められる。実に贅沢。

やっと、ここまで登ってきた。
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あと、もうひとふんばり。

これもまたすごい眺め。
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この岩には名前が付いていないのだろうか。
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ヘビのように延びる黒戸尾根。
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もう周辺は岩だらけになってきた。
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三ッ頭と烏帽子岳の特異な景観。
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さあ、頂上まであと少し。
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これだけ景色に恵まれると、全く疲れを感じない。
ここまで標高差500m以上登ってきたはずなのだが。

とうとう富士山がオベリスクの真後ろに来た。
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うほ~北岳&間ノ岳。
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いつも真横(東)から見てきたが、この角度もなかなか美しい。

おお頂上のお社が見えてきた。
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でもその前にちょっと駒ヶ岳神社本社が。
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真新しい石材なので、作り直したものだろう。

石碑がたくさん。
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わあ、南アルプスの女王・仙丈ヶ岳(3033m)。
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こんな角度で見るのは初めて。
あれは火口ではなくカールだ。

北岳(左端)と仙丈(右端)。
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こうして見ると、やはり王は北岳ということになる。
すると、甲斐駒はさしずめ王家を守る将軍という役回りになろうか。

さあ、あれが頂上。
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山容の鋭角さからイメージされる頂上より、まるみを帯びている。
まだ7時半前なのに、けっこう先行客がいる。

ああ、もう言葉はいらない。
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どうぞ見てください。

はい、7:36登頂。コースタイム2時間半のところ、ほぼ2時間で着いた。
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しばし、頂上からの360度の快晴大パノラマを堪能したい。

(つづく)
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