山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

草津白根山(上)

四阿山(あずまやさん)から下りてきて、車を草津温泉に走らせる。
今夜(8月5日)の宿は、草津温泉の中心・湯畑にほど近い小泉館。
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和室が5つだけという小さな旅館で、料金も手頃、サービスも行き届いていそうだったので、ここに決めた。
お風呂は家族ごとに入るような小ささだったが、こちらは一人なので、ゆったり。
なかなかいい湯であった。

夕食も多すぎず、少なすぎず。もう齢50ともなると、量はいらない。
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それほど手の込んだものはないが、十分満足満腹。よい選択であった。

翌日の天気予報は雨マーク。
晴れを祈るが、ここのところどうもいかん。
「ガスで真っ白」とFacebookに投稿するのが定番になってしまった。
仲間達も、それを喜んで(?)くれるので、倒錯した気分になる。

翌朝。昨夜の小雨は止んだようだが、依然どんよりとした雲がたれ込めている。
朝食前に湯畑周辺を散歩する。
実は草津温泉、初めてなのだ。

外に出て、すぐ見えるのが湯畑に湧いた湯が流れ落ちる湯滝。
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滝の上に立つ灯籠(中央上)は1830年に伊勢の大々講中の人々が寄進したものだとか。
この風景に感動した日本画家の川端龍子(1885~1966)が1916年、出世作となった「霊泉由来」を描いたと説明書きにあった。

湯畑から湧き出す湯の量は毎分4700㍑。
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それが湯樋を通って、湯滝に流れる。
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泉質は酸性・アルミニウム・硫酸塩温泉で、温度は60℃とのこと。

柵には、そうそうたる人物の来訪が記されていた。
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湯畑のかたわらには共同浴場「白旗の湯」。
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その昔、源頼朝が浅間山麓で巻狩りをした際、たまたまここ草津に湧き出る温泉を発見、入浴したという。当初は「御座の湯」と呼ばれたが、明治30年に源氏の白旗にちなんで、改称されたとか。浅間山麓からは随分離れているけど。

江戸、明治期にかけて、湯畑周辺には、この御座の湯のほか、綿の湯、かっけの湯、滝の湯、鷲の湯と5つの共同浴場があったという。
名が失われた「御座の湯」を復活しようということで、今年4月にオープンしたのが、この「御座之湯」。
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なんと午前7時から営業している。

これがその源泉。
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御座之湯の脇から光泉寺に登る。
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一茶の句「湯けむりにふすぼりもせぬ月の貌(かお)」
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「ふすぼる」とは古語で、「すすける」という意味のようだ。
一茶は信州・柏原の人だが、草津の俳人と親交があった関係で、生涯に少なくとも3度、当地を訪れているという。

温泉地らしい石碑。
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光泉寺境内から眺めた湯畑。
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まわりには老舗っぽい旅館が建ち並ぶ。
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これは山本館。大正時代の建築で国の登録有形文化財になっている。

こちらは奈良屋。
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徳川八代将軍御汲上げの湯だそうだ。

草津は温泉まんじゅうも有名。
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あちこちで、まんじゅうを蒸す湯けむりも上がっていた。

散歩しているうちに見つけた小さな共同浴場「関の湯」。
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基本的には、住民のための施設だが、観光客も一定の時間以外は入ることができる。無料だ。湯は湯畑から引いているらしい。
入ってみたいが、手ぬぐいの用意もないし、もう朝食の時間なので宿に戻ることにした。

朝食は部屋食ではなく、食堂で。
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ごく普通のメニューだが十分おいしかった。

さて、どうする。このまま草津白根山に向かってもガスで真っ白なのは目に見えている。
でも、このまま帰宅するのもバカバカしいからドライブを楽しむつもりで、とにかく登山口へ向かうことにする。

白根火山ロープウエイの山麓駅のある殺生河原あたりから、もうガスが立ちこめ、絶望的な気分になったが、とにかく行くだけ行ってみる。
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標高2010mの白根火山駐車場は小雨が降っているが、白根山方面はガスが薄かったので、これなら湯釜くらいは見えそうだと思い、登山靴に履き替え、傘を差して歩き始める。
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しかし、まっすぐ行く中央登山道は、有毒ガスの関係で通行止め。
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西側登山道に迂回する。

駐車場にある避難用シェルター。
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登山口には杖かわりのスキー用ストックが置いてあった。
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ここは登山者ではなく観光客が来るところなのだ。

その団体さんが続々と登ってきた。
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後ろに見えるのは国道の南側にたたずむ弓池。その背後に逢ノ峰(2110m)。

前方には先行する観光客。
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道は舗装されているが、結構な傾斜だ。

たぶんあれが白根山(2160m)のピーク。
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道はない。立ち入り禁止になっている。

15分ほどで展望台に到着。ここで初めて湯釜が見える。
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湯釜は水色っぽい乳白色。随分前に見たことがあるはずだが、覚えてなくて、びっくり。
手前は涸釜。
名は湯釜だが、湯が溜まっているわけではない。
夏は25℃くらいまで上がるらしいが、冬には全面凍結することもあるとか。
直径約300m、深さ約28mでph1.3というから強烈な酸性だ。
水色に見えるのは、水中に含まれる鉄イオン、粘土、硫黄などの影響だという。

火口壁も真っ赤で生々しい。
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最も最近の火山活動(水蒸気爆発)は昭和58年のことだ。

あちらは本白根山(草津白根山)方面。
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そして雨の中で、やけくそ気味の私。
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展望台が観光客で混雑してきたので(雨の日でも観光バスが朝から続々と入ってくる)、退散。駐車場に戻ってきたが、すでに雨支度はしているし、このまま歩き続けることにする。
遠望は期待できないから、今日は高山植物デーにしよう。

というわけでまず、弓池のほとりから、さっき見えた逢ノ峰にとりかかる。
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最初は階段。ほとんど遊歩道だ。

ほんの少し登ると、背後に湯釜の火口が見える。
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アップすると、こんな感じ。
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中央登山道と避難小屋が見える。

あちらは湯釜展望台までの西側登山道と白根山ピーク。
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反対側、東の外輪山。
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写真を撮りながら、ゆっくり登って20分ほどで登頂。
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東屋と気象庁の火山遠望観測小屋がある。

眼下には国道とその周辺の疎林が見えた。
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そのほかは登山道からと大して変わらないので、ほとんど休まず通過する。

(つづく)

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