山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

御在所岳(下)

御在所岳(1212m)の裏道登山口から尾根道を通り、約2時間半かけて、ロープウエイ山上公園駅直下まで登ってきた。
本日は2013年8月4日(日)。
夏休みの休日だけあって、家族連れの姿が目立つ。

この山は湯ノ山温泉からロープウエイとリフトを乗り継げば、ほとんど歩かなくても頂上に立てるので、みな軽装である。
雰囲気もご覧の通り、登山する山というイメージではない。
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リフトの下をくぐって、くぼ地状になっている所まで下りてくると、レストランアゼリアなどが並ぶ昼食スポット。
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「御在所カレーうどん」が名物らしいが、店には入らず、まずは隣にある見晴台に登ってみる。

遠方は霞んでいるが、正面には鎌ヶ岳(1161m)がなかなか見事なピラミッドを成している。
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すこし視線を左にずらすと、これは雲母(きらら)峰(888m)だろうか。
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振り返れば、御在所ロープウエイの山上公園駅を見ることができる。
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山頂には真っすぐ登らず、すこし南にある御嶽大権現があるピークに向かう。
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ここはもう山上公園の中なので、道はほとんど舗装されている。

途中、冠峰の詩碑なる石碑があった。
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詩の作者である伊藤冠峰(1717~1787)は御在所岳のふもと菰野に生まれた文人。ふるさとの山、御在所岳や鎌ヶ岳をこよなく愛し、その号も鎌ヶ岳にちなむという。
詩はその鎌ヶ峰を讃えたもののようだ。

確かに、よき眺めである。
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目指すはあの建物。
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何となく中国っぽい。

少し登ってきたが、また下りて、またまたくぼ地状になっているところが長者池。
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明治末期に近くの矢田甚太郎なる者が、この池の主に不思議な霊気をかけられ、以来、彼の手になでられるとどんな病気も治ってしまったとのこと。これが評判となり、彼は一代で財をなしたので、この池は長者池と呼ばれるようになったという。
随分新しい伝説だ。

ここからこのような参道を登る。
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振り返ると、山上公園駅と雨量レーダがよく見える。
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左下に向かうジャンプ台のようなのはリフトが通過する場所である。

これが御嶽大権現。
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無事登頂のお礼をして、傍らにあった銅鑼を鳴らしてみた。

引き返して、今度は山頂に向かう。
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途中にケルンのようなものが立っている。
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登ってみると、ケルンのように見えたのは、鈴鹿国定公園の記念碑だった。
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何だか、太平洋の島を思わせる簡素な東屋だ。
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席が埋まっていたので、休むことなく通過。

ここから、せっせと階段を登る。
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まずは望湖台に向かう。
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実はここが標高1212mで、御在所岳の最高地点。
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一応、標柱はあるが、山頂扱いされているのは、標高1209mの三角点があるもう少し北のピーク。

まるみを帯びた岩場で、なかなか雰囲気があるが、肝心の琵琶湖は見ることができなかった。
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あちらが、一般的な頂上。
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普通の観光客だらけだ。

そちらに向かう。
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さすがに大きな看板だ。
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ここは三重と滋賀の県境。
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で、撮影の人気の的になっている一等三角点の巨大な看板。
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標高1211.95mなどと書いてあるが、それは望湖台の高さで、この三角点の高さは1209.4m。
看板に偽りありだ。

これが山頂の雰囲気。
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とても山とは思えない。どこかの都市公園だ。

広場のすみに山口誓子の句碑。
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「雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ」
これも御在所岳から眺めた鎌ヶ岳を詠んだものだろう。季節は冬だったようだ。

さて下山。もうすぐそこにリフト乗り場がある。
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ロープウエイの駅まで歩いて行ってもいいのだが、時間節約のため、乗る。

リフトは一昨日も乗ったばかりだが、これはこれで気持ちがいい。
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冬はスキー場となる芝生のゲレンデを歩いて下る人も当然いる。
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このリフトは下って登るV字形の路線で、一番低い場所に「カモシカ駅」という途中の乗降場がある。
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登りは、下がこんな板張りになっている。
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ロープウエイ駅で下りたら、すぐにロープウエイには乗らず、山頂の東のピークにあたる朝陽台広場を散策する。
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平成元年に埋めたというタイムカプセル。
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お地蔵さん2体+α。
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小さな祠の御嶽神社。
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鳥居が神格化しているのは「覚順行者遺跡」。
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このあたりも、すっかり公園化されている。
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こんな案内板があったが、もちろん何も見えなかった。
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冬の天気のいい日ならばっちりなのだろう。

見晴台の矢印に誘われて、登山道っぽい道を少し下る。
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こういう感じ。正面の三角は、もうお馴染みの鎌ヶ岳。

ここから高さ日本一(61m)というロープウエイの支柱を望むことができる。
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実はこのことを知らなかったので思わず感激。白い塗装が何とも印象的だ。
開業は1959年というから、もう半世紀も過ぎている。
帰りはあれに乗れるのかと思うとわくわくする。

これはロープウエイの終点、湯ノ山温泉の町並み。
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もう一つの展望スポット、富士見岩展望台は歩いて5分ほど。
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富士見岩というくらいだから、天気がよく空気が澄みきっている時は富士山が見えるのだろう。

今日は眼下の菰野市街あたりが限界。
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ここからの日本一支柱も圧巻だった。
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さて戻ってロープウエイに乗りに行こう。

朝陽台にも山頂の標識があり、これも一応記録にとどめておく。
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雨量レーダも見納め。
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乗る前に珍しい岩が斜面にあることを知る。
地蔵岩。
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300mmの望遠で撮っても、こんなに小さいが、2本の角柱の上にサイコロ状の岩が、斜めにのっかっている。
なかなか落ちないので受験生に人気とか。

このロープウエイはかなりスリルがある上に景色も素晴らしい。
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そして問題の日本一6号塔。
この頂上に点検の作業員がいるのはいいが、なんとお昼休憩中なのか、寝てる人が!
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これには驚き。仕事で慣れているだろうとは言え、何たる大胆さ。
とても真似できない。

ロープウエイの北側に並走する尾根も「中道」と呼ばれる登山道となっている。
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ここは岩場が続き、相当厳しそうだが、ちゃんと歩いている人がいた。

下るに従い、湯ノ山温泉が大きくなってきた。
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12:50下車。
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全長2161m、標高差780m、12分の快適な空の旅だった。

ふもとの湯の山温泉駅。
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駅前の売店でたこ焼きを食べる。昼飯代わり。
実は昨夜泊まったホテルにパンなどお昼になるものが売っていなかったので、お土産向けの紫芋羊羹しか買ってない。2個ほど休憩時に食べたがお腹がすいた。
でも本格的に食べる時間はないので、軽食で、ということでたこ焼きに。

はふはふしながらあわてて食べ、近くの旅館に立ち寄り湯に走る。
駅から一番近い三慶園。
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まだお昼だし、幸い私1人しかいなかったので中を撮影。
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でも、14時ちょうどのバスに乗らないといけなかったので大急ぎ。
カラスの行水で、ちゃちゃっと体を洗って、飛び出した。

温泉街を少しだけ歩いて、三交湯ノ山バス停に向かう。
坂を下った場所に「涙橋」があった。
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何でも、吉良邸討ち入りを目論む大石内蔵助が、京の祇園から伴ってきた愛人の小柴大夫に本心を告げて、別れた場所なのだという。

傍らにはもう一つ冠峰の詩碑があった。
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温泉街はこんな風情。
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なかなか、うらさびしい雰囲気がある。嫌いではない。

そしてバス停に到着。
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14時のバス間に合った。湯の山温泉駅から近鉄に乗り換え、名古屋で新幹線・・・と所沢の自宅には19時頃到着。さっさと着替えて、今度は車で信州へ向かう。
翌朝出発でもいいのだが、天気が心配で早く行動したいので、深夜便。
ひとまず、御在所岳の巻はおしまい。

【行程】2013・8・4(日)
裏道登山口(7:25)~日向小屋(7:48)~藤内小屋(8:14)~尾根道分岐(8:22)~1004mピーク(9:11)~ゆるぎ岩(9:46)~国見岳(10:08撮影10:12)~国見峠(10:30休憩10:39)~見晴台(11:05)~御嶽大権現(11:24)~御在所岳山頂(11:47撮影11:58)=ロープウエイ駅(12:07)~富士見岩(12:20撮影12:23)~山上公園駅(12:36)=湯の山温泉駅(12:49休憩13:02)~三慶園(13:04入浴13:29)~三交湯の山バス停(13:37)

※所要時間:6時間12分(5時間7分)
※登った山:2座(国見岳、御在所岳)
※歩いた距離:6.7km


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