山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

御在所岳(上)

御在所岳(1212m)の存在はもう30年以上前から知っていた。
大学1年の時だから、1981年のこと。
京都から信州での自転車部の夏合宿に向かう時に、すぐ南にある武平峠を越えた。
その時に、この山の名前を知った。

以来縁がなかったが、この度、登らせていただくことになった。
前夜、ふもとの湯ノ山温泉に泊まった。
いや正確には、ちょっと離れたところにある比較的安い宿である。
朝食後、7時過ぎにタクシーを呼んでもらい、登山口まで運んでもらった。

御在所岳に登るには、表道、一ノ谷新道、中道、裏道、尾根道などいくつかのルートがある。
登った山の数を稼ぐため、なるべく遠回りをしたかったが、この日は午後6時くらいまでに所沢の自宅に帰りたかったので、時間のあまりかからないルートを選択した。
尾根道である。このルートは山小屋を2つ見学できるほか、国見岳(1172m)にも立ち寄ることができる。
とくに国見尾根は天狗岩やゆるぎ岩などの岩稜帯をつたっていくので変化に富んでいる。
地図を見て、そう判断した。

本当は三交湯ノ山バス亭から歩き始めたかったが、時間節約のため、その上にある国道477号蒼滝トンネル手前まで連れて行ってもらった。
ここから蒼滝が見えるかなあと期待したが、ちょっと難しかった。
その代わり、かなり霞んではいたが、四日市方面の伊勢湾が望めた。
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天気はいいのだが、湿度が高いようで、遠方の眺望は厳しい感じだ。

軽く体操をして7:25に出発。
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「裏道」とあるが、しばらく先で分岐し、「尾根道」となる。

5分ほど舗装道路を歩くと、登山道となり、いきなり古びた鉄の桟橋を渡る。
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道は北谷という名の川に沿って登っていく。
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本来なら登山道は北谷を渡って左岸に続いているはずだが、近年の台風の影響か、崩落箇所があるようで通行止め。
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そのまま右岸に迂回路が切ってある。

これがかなり高巻きするような道で、対岸には立ち寄りたかった日向小屋が見下ろせた。
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じぇじぇ、これじゃあ小屋を通過してしまう、とがっかりしたが仕方がない。
「登山地図」には「休業中 2013年7月再開予定」とあるから、もう営業を再開しているのかもしれない。
建物も新しいし、建て直したのだろう。

高巻きを終えて沢に出る。
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小屋は通り過ぎたが、そんなに遠くなかったので、河原を少し戻って、小屋を見学に行くことにした。
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でも、また橋を渡って対岸に行くのも面倒だったので、正面から写真を撮っただけで、また引き返してしまった。

巨石がゴロゴロしている沢を○印に従って遡る。
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寄り道をしている間に後ろから若者4人組みがやってきた。
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ちょっと声が高いので、静かな山歩きを邪魔された気分。

また橋を渡る。
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この橋には「四の渡し」という名称が付いている。

沢の石は白い。石灰岩だろうか。
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右岸の樹林帯の中を登って行く。
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こちらも大きな岩が多い。

中道への分岐を通過。
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登山口から50分ほどで、藤内小屋に到着。
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中を覗きたかったが、小屋番のおじさんらしき人が常連さんと親しげに話していたので、何となく気後れして、そのまま通過してしまった。
ここは登山者の小屋というよりは、クライマーの宿のようだ。
目の前に、クライマーの練習ゲレンデである藤内壁がある。
ここはロープウエーやリフトで簡単に山頂まで行けてしまう山であると同時に、クライミングのメッカでもあるのだ。

四日市方面をもう一度拝んで
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小屋の裏に回り込むと、道は裏道と尾根道に分かれる。
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岩が格好のキャンバスになっている。

私は右を行って、沢を渡る。
すると再び分岐があり、直進は三岳寺跡に通じる岳不動道。左が尾根道。
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この国見尾根が恐ろしく急であった。
今年最も汗をかき、息が上がった登りだったかもしれない。
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とにかく1004mピークまで標高差300mほど、全く傾斜は緩くなることがない。

しかし北谷を挟んで対岸には木々の合間から、藤内壁がその片鱗を見せてきた。
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これは東にそびえる割谷の頭(左)。
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展望の開けた場所に出た。
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藤内壁の向こうに見えるのは鎌ヶ岳(1161m)であろう。

尾根に取り付いてから50分ほどで1004mピークに到達。
前方にゆるぎ岩・天狗岩がその奇っ怪な姿を現した。
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ここが1004mピーク。
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やっと一息つけた。

こちらは藤内壁の全容。
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アップすると、こんな岩壁。
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お、まさに登っているパーティー発見。
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あ、こちらにも。
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なかなか楽しそうだ。

こっちの登山道にも、ユニークな岩が。
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この先で岳不動道と合流。
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しかしあちらは通行禁止となっている。登山地図には「崩落箇所あり」との注意書き。

以前は通れたのだろうなあ。
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こんなダメ出しの仕方だもの。

こちらは岩場のへりをすり抜けていく。
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対岸もよく見ると、あちこちで登攀が行われている。
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さっき通過した岩場を上から見下ろす。
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で、間もなくゆるぎ岩・天狗岩に到達。
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たもとには、カップルの登山者が休んでいた。
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はい、ゆるぎ岩の正面観。
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登ってみる。
ほう、御在所岳の頂上が見える。
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まるで遊園地みたい。

こちらは三角の岩肌が連なる藤内壁。
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これまた奇観である。

あちらは天狗岩。
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正面。
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谷を見下ろすと、北谷と藤内小屋が見えた。
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遠くに湯ノ山温泉。
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あちらは北にそびえる釈迦ヶ岳(1092m)。
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尾根を登り切ると国見岳への稜線に出る。
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10:05。コースタイム1時間50分のところ、1時間45分だから、ほぼ同じペース。

御在所岳はここを左折だが、まずは右折して国見岳に向かう。
ほんの数分で頂上。
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この標識だけ見ると、何だかつまらなそうな山頂だが、この手前はこんな岩のオブジェになっている。
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眺望も抜群。これはハライド(908m)方面の稜線。
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御在所山山頂(右)と山上公園(左)のレーダ雨量計。
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奇岩群。
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眺めを満喫したところで引き返す。

途中、石門と呼ばれる名所に立ち寄る。
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一見、石室のようだが、自然の造形だ。
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これは上から見たところ。

少しだけ平らな道を歩いて
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岩場に出ると、疲れ切った登山者が倒れている。
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気持ちよさそうだ。

ここから巨岩地帯をもったいないくらい下る。
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下りきったところで「裏道」と合流。ここが国見峠(約1080m)。
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御在所岳の8合目でもある。
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ここでしばし休憩。10分ほど腰を下ろす。

標高差100mほどを登り返すと
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御在所山ロープウエイの山上公園駅直下に出る。
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ここからは観光客の世界。
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でも展望はいい。
まず正面にさっき登ってきた国見岳。
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そこからの下り。
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御在所山山頂方面。
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リフトでほんとに頂上まで行けてしまう。

藤内壁を上から見下ろす。
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登るスピードは断然、登山道の方が早い。

天狗岩とゆるぎ岩。
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とにかく私は、山頂は後回しにして、その奥の長者池方面に向かうことにする。

(つづく)
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