山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

奥多摩石尾根2

鷹ノ巣山避難小屋は、鷹ノ巣山を西に、標高差にして160mほど下った鞍部にある。
ログハウス風のわりと新しい建物で、清潔な印象だ。
10人くらい収容できそうだ。
DSC_3371.jpg

とりあえず、ザックを中に置き、「水場」へ向かう。200m先だという。
冬だし、まず凍結しているだろうとは思ったが、一応確認のため。
う~ん、やはり出ていない。
DSC_3377.jpg

実は、今回、水は熱湯をポットに800ccと午後の紅茶の500ccペットボトルを持ってきただけで、この「暑さ」ですでにみな飲み干してしまった。
夕食用も朝食用も、飲用もない。
小屋の中には、ポリタンクに水が確保されていたが、当然のごとく氷っている。
DSC_3382.jpg
室温はマイナス2度。外は、この時点でマイナス6度である。

まあ、こうなることも想定していた。
雪をコンロで解かせばいいのだ。

早速、外に出て、1リットルのコッヘルにきれいな雪を詰めて、火をあてた。
水気が出てきたら、スプーンでかき混ぜて、雪を解けやすくし、案外早く水になった。
量は約500cc。ほぼ半分だ。
これなら、あと2回同じことを繰り返せば、ポットとペットボトルは満タンになる。
あす1日過ごすには十分だ。

なんて作業をしていたら、鷹ノ巣山の下りですれ違ったカップルが戻ってきた。
「ご一緒します。よろしくお願いします」
と声をかけると、お兄さんの方が、「水ならありますよ」と言ってくれた。
「余計なほど、持ってきてしまったので」

見ると、3リットルくらい入りそうなお酒のボトルに大量の水が入っている。
ありがたく500ccだけいただき、雪解かしは2回で済んだ。

さて、明るいうちに、あすの計画を立てなくては。
もともとは七ツ石山から赤指尾根を下るつもりだったが、それでは午前中に下れてしまう。
明日もいい天気なのにもったいない。

この路面状況なら、雲取まで行けそうだ。
コースタイムを検討する。秋に雲取に行った時は、登り尾根を下って鴨沢に出たが、同じ道は通りたくない。
下りは、三条の湯から後川林道への道を行きたい。
タイムは約8時間。

朝6時に出れば、遅くとも午後4時には下山できるだろう。
よし、決めた。あすは雲取だ。

あと明るいうちにしておきたいのは、アイゼンの装着練習。
初めて買ったアイゼン。明日、出発時から履いていくつもりだ。
長さを調節し、バンドを締めてみるところまで。
わりと簡単にできた。しかし、ごつい。これで自分の足を蹴ってしまいそうで怖い。

くだんのカップルは峰集落から(赤指尾根を)登ってきたとのことだが、こちらと会話をしようという雰囲気が感じられなかったので、ほっといてあげることにした。

こちらは、海老ピラフのアルファ米に水を入れ、1時間の待ち時間を利用して、本日の山行記録を書くことにする。
カップルはずっと小声で話し続けており、楽しそうだ。

6時前、もうすっかり暗くなった頃、もう一人、中年男性が小屋に入ってきた。
今夜は4人ということになりそうだ。
この方は基本的に何もしゃべらない。一人黙々と、食事をつくり、食べ、寝てしまった。

6時になって、ラジオの天気予報とニュースを聞く。
下界にとくに大きなことは起きていない。天気も問題なさそうだ。

さて1時間たったので、海老ピラフを食べる。
うう、気温が低すぎたのか、水を吸いきっておらず、米にもまだ芯がある。
ケチらずに、お湯で作れば、よかったなあ。
それでも、我慢して食べるしかない。

さあ、何もすることがなくなった。
圏外なのでメールすらできない。
まだ6時半だけど、寝るしかない。

ごそごそとシュラフを広げ、ゴアテックスの上着とネルシャツをたたんで、ネックウオーマーを巻いて枕とする。
敷物は厚さ1mmのテントシートを二つ折りにしたものだけ。
マットはない。

でも、学生時代、自転車で野宿旅行をしてた時のことを考えれば、下が固いのは別に気にならない。それほど冷たくも感じない。
しかし、シュラフの中が寒い。
上半身はダウンも着込んでいるので、寒くはなかったが、下半身が全く暖まらない。

このシュラフ、3シーズン用のつもりだったが、後日、好日山荘に行って確認したら、夏用(8℃~)とあった。
これは寒いはずだ。
凍死したりはしまいが、眠れるだろうか。

カップルのおしゃべりは相変わらず続き、隣のおじさんはすでに猛烈ないびきをかいて寝ている。
条件はかなり悪い。

それでも、うとうとしたようで、時計を見たら10時だった。
しかし、それからがまた眠れない。
とりあえず外のトイレに行く。

気温はマイナス9℃だが、風もなく、それほど寒くない。
それより、月明かりが気持ち悪いほど明るい。
雪山の夜って、こんな感じなのだ。オリオン座やカシオペア座が、木々の合間から見えた。

シュラフに戻っても、下半身の冷えきったまま。
そういえば、貼るホカロンがまだあった。
すでに足先には貼ってあったが、もう2枚ももに貼ることにする。
加えて、ツェルトを取り出し、シュラフにかける。

まあ、よりまし程度だったが、これでまたうとうとできた。
12時、3時と目が覚めたが、次に目が覚めたのが5時半。

おっと寝過ぎた。あわてて、朝食の支度。またまたインスタントラーメン。
なんだかんだと時間がかかり、出発は6時半になってしまった。
まだ日は昇っていないが、もうかなり明るい。

重いアイゼンで歩き始めた。

(つづく)







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