山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

江差線(上)

本日(8月26日)は、江差線乗り鉄。
江差線を往復して、陸路で今日中に帰宅しないといけないので、札幌発は午前7時の特急スーパー北斗2号。

朝3時まで飲んでいたのが響いて、完全な睡眠不足。しかも頭痛付きの二日酔い。
〆に食べたラーメンがまだ残っているので、朝メシ抜きで実家を出てきた。
始発だし、平日だから満席にはならないだろうと、指定は取らなかったが、自由席も結構混んでいる。
窓際ではなかったが、座れただけ、よしとしよう。どうせ寝てしまうし。
そう、大抵旅行をする時は、どんなに眠くても車窓を眺めている主義だが、今日は肝心の江差線で寝てしまっては元も子もないので、特急で爆睡してしまう作戦なのだ。

となりに座っていたのは、60がらみのおじさん。
キャリーバッグを持っているので、普通の旅行者かと思っていたら、あとで江差線でも姿を見かけた。この人も江差線乗り鉄だったのだ。

とにかく、私は眠る。
案外すぐに眠れて、気がついたら、伊達紋別を過ぎており、通路を挟んだ隣の席が空いていたので、窓際に移る。
ここから眠れなくなってしまったので、ぼ~っと車窓を眺めていた。

豊浦、大岸、礼文と過ぎ、秘境駅のひとつ小幌は見逃してしまった。
静狩を経て、長万部に到着。
このあたり、きちんと駅(舎)の写真を一つ一つ撮って歩きたいものだ。

長万部の名物は駅弁の「かにめし」。
あらかじめ車内で注文しておくと、出来たてをここで届けてくれる。
私は全く食欲がなかったのでパスしたが、隣のおじさんは食していた。

列車は噴火湾に沿って南下していく。
JR北海道では列車から煙が出たり何だりと、いろんなトラブルが続発している上に、集中豪雨で八雲~森間が一時運休になり、江差線乗り鉄が危ぶまれた。
その場合は八雲で下りて、江差までタクシーで行くことを考えたが、検索すると2万円ほどかかることが判明。もう一度来るよりは安上がりだが・・・と迷っていたので、開通してほんとによかった。

しかし、問題の区間は徐行運転をしたので、列車に6分ほどの遅れが出た。
江差線に行くには、函館駅の一つ手前の五稜郭駅で乗り換えるよう、駅探などでは指示が出るが、江差行きは函館始発なので、この特急で函館まで行ってしまうつもりでいた。
その場合、函館での待ち時間は16分。食料などを買う十分な余裕がある。

ただ、6分の遅れとなると、少々忙しい。
この上さらに遅れることがあっても、江差線は待っていてくれるとは思うが、バタバタするのもいやだし、五稜郭で下りれば、五稜郭駅を撮影できるので、下りてしまうことにした。

そう決めて乗っていると、気分も落ち着いた。
天気は最高である。
噴火湾をはさんで見る室蘭は小さな山脈のようだった。
駒ヶ岳は山頂がガスの中だった。大沼も美しかった。
函館平野に下りてくる時の車窓は絶景である。
写真を撮っていなくて、見せられないのが残念だ。

列車はそのまま6分の遅れで、10:12に五稜郭駅に到着。
ここは特急も停まる駅だった。
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ブルーの車体が印象的なスーパー北斗を見送る。
今日は晴れているが、わりと爽やかだ。

早速改札を出て、駅舎の写真撮影。
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文字は一つ一つ、五稜郭の形で囲むデザイン。

食欲はないが、冷たいものが欲しい。あと水分も補給しなければ。
というわけでアイスとガラナを買う。
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ガラナは北海道では一般的なコーラに似た炭酸飲料。カフェインを多く含む大人の飲み物だ。

江差線は時刻通りに、2両編成でやってきた。
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なんと乗り鉄さんたちでほぼ満員だったが、1個だけボックス席が空いていて、幸いにも窓際に座ることができた。山側だったけど。

10:32五稜郭出発。なんと江差まで、2時間近くかかる。
距離は79.9km。このうち、木古内~五稜郭間は津軽海峡線の一部をなしているので、北海道新幹線が開業しても第3セクターとしての存続が決まっているが、木古内~江差間は来年5月12日に廃止されることになっている。

車窓からは、函館平野を取り囲むなだらかな稜線が望める。
CIMG8586.jpg

そして工事が急ピッチで進む北海道新幹線の高架。さらには駒ヶ岳。
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正直に言うと、北海道新幹線には反対だ。
単純に、あまり山を崩さないでほしいというのが理由。
でも、札幌まで開通してしまったら、間違いなく空路ではなく陸路で帰るようになるだろう。ていうか、その頃にはもう、とっくに定年になっているから、北海道に帰ってきていると思うけど。

茂辺地通過。
CIMG8592.jpg

海岸線に出たら、函館山が見えてきた。
CIMG8593.jpg
ほんとに島のようである。
「臥牛山」との別名もあるようだが、牛が寝そべっているようには見えない。
見る角度によるのだろう。

国道228号と並走。向こうの山々は知内方面。
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釜谷駅通過。
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泉沢駅。
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札苅駅。
CIMG8606.jpg

夏らしい雲だ。
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木古内に11:31に到着。ここで17分停車。
CIMG8611.jpg
「北海道新幹線木古内駅開業!」のポスターが誇らしげだ。

木古内町は人口4800人で、駅前は閑散とした雰囲気。
CIMG8620.jpg
1日何本の新幹線が停まるのか。どれだけ利用客がいるのか。
でも松前方面の観光の起点にはなるかもしれない。

とにかく駅の外に出て、駅舎を撮影。
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これは第3セクターの駅舎として残るのだろうか。

新幹線の駅舎は線路の反対側に建設中だったが。
CIMG8613.jpg
「北の大地の始発駅」かあ。それは「新幹線の」ってことですね。
今は知内駅が北海道最南の駅だからなあ。

なくなってしまうことになる駅名の表示板。
CIMG8614.jpg

これも、他のテツさんたちがしきりにカメラに収めていた。
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さて、11:48発車。
まずは北海道新幹線の高架をくぐる。
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そして、のどかな田園風景。
CIMG8631.jpg
CIMG8635.jpg

沿線を覆う黄色い花は、オオハンゴンソウ。
CIMG8639.jpg
内地の方には、「北の国から」で正吉が蛍にプロポーズのために送り続けた花と言えば、分かりやすいかもしれない。
実は特定外来生物に指定されている。繁殖力が強く、国立公園などでは高山植物を駆逐してしまいかねないので、駆除が行われている厄介ものなのだ。
でも、車窓から鑑賞している分には、郷愁をかき立てる。

こんな景色をみると、なぜか子供の頃を思い出し、胸がきゅんと切なくなる。
CIMG8637.jpg

吉堀駅から神明駅までの13.2kmは峠越えの区間は、森の中をひたすら走る。
窓を開けて、風を受けながら、うとうとしてしまった。

峠を下って、神明駅に到着。
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めちゃめちゃそそる木造の駅舎というか待合室だが、これも壊されてしまうのだろうか。
1日の利用者が数人もいるのかどうかという程度の駅だが、プランターにきれいな花が咲いている。
地域の人が守ってくれるとうれしい。

いずれにしろ、江差線には廃線前にもう一度来なければならない。
駅舎をすべて撮影しておかないと。
そして廃線後、5~10年して、また廃線歩きをしに来なければ。
することは山ほどある。

温泉のある湯ノ岱駅を過ぎると、里の雰囲気になってくる。
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線路はすでに廃線の様相。
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宮越駅は線路から離れてぽつんとある。
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美田が広がる。
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客車のように見えるのは中須田駅。
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これも撤去せずに、このまま置いておいて欲しい。

そして上ノ国駅。
CIMG8669.jpg
この町には、6年前に国史跡の勝山城跡を訪ねて、来たことがある。
今回は通過する。

上ノ国を過ぎると海に出る。
CIMG8671.jpg
日本海だ。今日は晴れているので海が青い。

12:55、江差駅に到着。着いてみて、高台にあるので驚いた。
市街地とも少し離れているようだ。
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線路はここで終わり。
CIMG8673.jpg

列車からはテツたちが大勢下りてくる。
CIMG8674.jpg

そして、間もなく折り返す列車を見送る。
CIMG8686.jpg
正しいテツの態度だ。私は少しズレたテツなので、テツの生態も記録に残す。

そして、ここ江差は「追分」で有名。
CIMG8688.jpg

「えさし」のひらがな文字も好もしい。
CIMG8689.jpg

きっぷ売り場では、硬券が売られていたが、江差線木古内~江差間10駅のセット(1600円)しかなかったので、買うのはやめた。
CIMG8691.jpg
私は切符マニアではない。

そして江差駅舎。
CIMG8676.jpg
この駅は最低でも、鉄道資料館みたいにして残してほしいなあ。
さて、これから江差散策を楽しむとしよう。

(つづく)
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