山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

室蘭岳

今年の帰省は少し遅くなった。
月曜日に1日休みをもらって、8月24~26日の3日間。
初日は、始発で飛んで、千歳に住んでいる同級生に迎えに来てもらって空沼岳、翌日は北海道マラソンに参加する同窓生たちの応援、最終日は来年廃止になる江差線の乗り鉄というプランを立てた。

天気予報は土日が雨模様、月曜日は晴れ。
今年の夏はなかなか厳しい。
とくに北海道は内地のような夏で、毎日のように雨雲が発生して、雷雨があるという。

千歳に着いた時も曇り空。N君のスマホで雨雲の動きを見ると、空沼は直撃しそうだが、道南は大丈夫そうだ。
結局、空沼は諦めて、室蘭岳(鷲別岳)に向かうことにした。

道央道を走行中、何度か激しい雨にたたかれて、不安になったが、室蘭に着く頃にはすっかり上がってしまった。
昼食を買いに、車の外に出ると、暑い。
とても北海道の朝とは思えない。ほんとに今年はヘンな気候だ。

登山口のだんパラスキー場には9:20に到着。
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まだ雲が多いが、雨の心配はなさそうだ。

軽く体操をして、9:30に出発。
まずはゲレンデを歩く。
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でもすぐ左に登山道がちゃんとあったようで、軌道修正。
もたもたしている間に、中年のご夫婦に抜かれてしまう。
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駐車場には10台くらい駐まっていたので、ぐずついた天気だが、結構人は入っているようだ。
スタート地点は標高400mほど。
10分ちょっと歩くと、白鳥ヒュッテに着く。
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赤いマンサード風の屋根が印象的だ。

この小屋は、ある人のブログによると、昭和5年に建てられた初代の小屋が昭和20年に焼失後、24年に新日鉄が再建し、43年に室蘭市に寄贈されたものだという。
山小屋コレクターの私としては、素通りするわけにはいかない。
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ドアは鍵がかかっていない。
「こんにちは~」と声をかけて、玄関から中を覗いていると
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人が出てきて、びっくり。

後で調べて分かったことだが、ここには常駐の管理人さんがいて、通年で開いているという。春日さんという人らしく、もう18年も小屋番をしているとのこと。
白鳥という名称は室蘭湾の別称「白鳥湾」に由来するらしい。
30人宿泊可能で、利用料は無料。ということは食事は出していないのだろう。
昼食のメニューも飲み物の販売もなかった。
まあ、車の入るところから、わずか10分だからね。
宿泊する人も、おそらく常連さんだけなのだろう。
でも、午後からのんびり登り夕方に下りてきて、ここに泊まって酒盛りするのも悪くない。

さて、奥の水場で喉を潤して、出発。
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道はここから二手に分かれるが、右手の夏道コースを行く。

間もなく、水神社の鳥居を通過し、しばらく急な坂が続く。
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6人ほどのグループで登ってきていた中の1人(右)が早くもペースダウン。
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調子が悪そうだった。

仲間がたくさんいるので、それはお任せして、タイヤの階段などをぐいぐい登っていく。
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間もなく稜線に出る。
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稜線に出ると、所々視界が開け、室蘭湾が見えてきた。
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標高600mを超えたあたりからだろうか、見事な白樺の林が始まった。
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こんなのは見たことがない。さすが北海道である。
頂上まであと1km。

シラカバ林を抜けると、高山植物のオンパレード。
エゾタカネニガナ
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ミヤマアキノキリンソウ
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ヨツバヒヨドリ
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ヤマハハコ
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エゾノコンギク
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右手には、ササ原の向こうにカムイヌプリの稜線が見えてきた。
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あと500m。
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何だかすっかり晴れてきた。
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頂上に近づくにつれ、傾斜が緩やかになる。
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いやあ、ほんとにいい天気になった。

振り返ると、室蘭市街や室蘭湾、測量山などがジオラマのように見える。
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地球岬は地球の丸さが分かるからということで名付けられたらしいが、ここからも地球の丸さがよく分かる。

右からカムイヌプリからの道が合流してきたら
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頂上はもうすぐそこ。
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11:05到着。標高911m、低山のわりには高度感がある。

なんとここは一等三角点。
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頂上から羊蹄山や有珠山の眺めを期待したが、あちらの方はやはり雲の中だった。

でも、ごくごくうっすらと洞爺湖・中島の最高峰トーノシケムプリが見えた。
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こちらは、いかにもそそられる山容のカムイヌプリ(750m)。
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こちらにもしぶい山小屋(無人)があるらしい。

とにかく休憩。さっき麓のコンビニで買ったおにぎりを頬張る。
70歳がらみの老人2人が暑い暑いと言いながら登ってきて、上半身裸になって着替えていた。地元の山で、庭みたいな意識なのだろう。
1時間10分かかったなあとつぶやいていたが、こちらはゆっくり登ったとは言え、1時間半以上かかっている。早い。
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しかし、立派な彫り物の看板だ。
熊の彫り物などを作っている人の作品だろうか。

30分ほど休んで出発。
少し戻って、今度は稜線を西の尾根に向かう。
これがまた、ササ原が多く、眺めのいい気持ちいい散歩道だ。
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西尾根の登山道がくっきりと見える。

ヨツバヒヨドリも元気いっぱい。
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アキノキリンソウのでかいこと。
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見下ろすと室蘭の工業地帯。
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随分さびれている。

振り返って見る室蘭岳の山容。
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25分ほど歩いたところで、東西に延びる稜線を左折、西尾根に乗る。
あちらはこれから向かう825mピーク。
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あれに名前が付いていれば、2つ登ったことになるんだけどなあ。

それにしても、なんて気持ちのいい道なんだ。
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おっと、オヤマリンドウ見っけ。
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こうして見ると室蘭岳もなかなか堂々たる山だ。
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でピークに着いてみると、標識にまさに「825mピーク」とある。
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これは「登った山」に加えるか微妙だ。
「これじゃあ、ダメだね」とN君に言ったら、「いいんじゃない? よく○○m峰とかって言うじゃん」
そう言ってくれるなら遠慮することはない。
希望通り、本日は「2座」登頂ということになった。

ここからは室蘭方面を見下ろしながらの豪快な下り。
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時計と反対回りのルートにしてよかった。

右下に見えるのは、だんパラスキー場のロッジ。
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芝生になっているのは牧場だろうか。
牛はいないけど、スキーができるほどの傾斜はない。

下りはこんな感じ。
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振り返ると、室蘭岳は尖りの度合いを増す。
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で、樹林帯まで下りてくると、道は緩やかになる。
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沢を渡る。
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顔を洗いたかったが、しゃがむのが面倒で通過。

ここから白鳥ヒュッテまでは、ちょっとした登り。
12:50到着。
冷たい水で一息ついて、顔も洗う。

よくよくヒュッテの壁を見ると、こんな標識があった。
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ガンバリ岩とか、休み岩とか、現地には何も書いていなかったので、どれも気づかずに通過してしまった。残念。

というわけで、1時ちょうどに車まで戻ってきた。
登り始めた時は雲の中に隠れていた室蘭岳は、すっかりその全容を現していた。
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あちらはカムイヌプリ。
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3時間半ほどの山行だった。雨に降られるのを覚悟していただけに、ラッキー。
帰りは洞爺湖畔を経由して、北湯沢温泉「名水亭」の巨大な露天風呂で汗を流し(日差しが暑かった)、旧大滝村のきのこ王国で名物100円のきのこ汁をいただいて帰宅した。

札幌はやはり雨が降ったそうである。室蘭岳にして正解だった。


【行程】2013年8月24日(土)
だんパラスキー場ロッジ・登山口(9:30)~白鳥ヒュッテ(9:40休憩9:45)~室蘭岳(11:05昼食11:35)~825mピーク(12:00)~白鳥ヒュッテ(12:50)~登山口(13:00)

※所要時間:3時間30分(歩行2時間55分)
※登った山:2座(室蘭岳、825mピーク)
※歩いた距離:6.5km
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