山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

西丹沢・モロクボ沢

7月7日(日)午前4時半、テントの中で目が覚めた。
ここは西丹沢の奥箒沢山の家キャンプ場。
昨夏買ったテントのデビュー戦だ。山の上での使用でなかったことが、ちょっと罪悪感。
でも2人用だったし、とても寝心地がよかった。

本日は、とある登山教室の沢登りツアーに参加する。
ツアーに申し込んだのは初めてだ。
沢は今回で3回目。以前は、クライミングジムに通っている頃の仲間に連れられて、奥多摩のクドレ沢と丹沢の源次郎沢を登った。もう7年も前のことだ。
ピークハントが私のメインテーマだが、少し変化も付けてみようと思ったわけだ。

河内川をはさんで対岸にある西丹沢自然教室での集合時間は9時半。
まだ5時間もある。
しかい50歳にもなると、もう眠れない。
ごそごそと起き出し、車の中でパソコン作業を始める。
昨日の加入道山・大室山山行の写真の整理など。

天気はまずまず。稜線に雲がからんでいるが、空は青い。
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今日こそ暑くなりそうだ(実際はそうでもなかった)。

6時頃お腹がすいたので、炊事場で朝食。
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もう昔の話なので、何を食べたのか忘れてしまった。

7時半。まだ早いが、自然教室付近の駐車場はすぐいっぱいになってしまうので、対岸に移動。なんと、この時間でもう結構な数の車が駐まっていた。
それにしてもまだ早いので、車中で小1時間仮眠。

8時半すぎから、関係者が集まり出し、挨拶+簡単な自己紹介をして、9時半に出発。
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女性も含め総勢15人くらいだっただろうか。
もちろん、みな初対面。経験豊富なベテランもいれば、本日沢は初めてという方もいた。
私も初めてのようなものだ。

本日のテーマは、モロクボ沢の遡行と地図読み。
モロクボ沢は詰めると、稜線まではひどいヤブこぎになるそうで、それは避けて、途中の尾根に取り付き、畦ヶ丸への登山道(善六のタワ付近)に出る方針とのこと。
畦ヶ丸のピークには立たないことを知って、ちょっぴりがっかりしたが、とにかく今日は沢。それに専念する。

白石沢キャンプ場跡までは昨日歩いたのと同じ林道を進む。
途中、ヘビさんが2匹もいて、びっくり。
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10時過ぎ、幅1.5mの古いコンクリート橋で白石沢(標高660m)を渡る。
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地図読みもテーマなので、みな真剣に、この場所で渡っていいのか確認する。
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橋を渡ると、白石沢キャンプ場跡地に出る。
林の中に、平らに整地された跡が残っており、明らかに遺跡の雰囲気。
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2万5000分の1地形図「中川」(平成7年修正測量)には、まだ現役のキャンプ場として表記されており、バンガローとみられる建物の記号がたくさん並んでいる。
閉鎖になったのは、そう古いことではないようだ。

しかし、この跡地には新たに植林がなされたようで、「森林整備の効果を見ています」という看板が立っていた。
「良好な渓畔林を形成するための継続的なモニタリング地」なんだそうで、かつてバンガローがあったと思しき小さな区画に、まだ細いスギ(?)の木がたくさん植えられていた。
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人工とは言え、ここは再び森に戻ってしまうのだ。
少し下流のオートキャンプ場はあんなに賑わっているのに、どうしてここは閉鎖の憂き目にあったのだろう。

そんなことを思いつつ、みなに付いていく。
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沢沿いの道を歩きながら、モロクボ沢にかかる堰堤をいくつかやり過ごす。
すぐには入渓しないのは、堰堤があるからだ。

で、10:20、入渓地点に下り立つ。
ここで沢靴に履き替え、ハーネスを装着し、ヘルメットをかぶる。
いずれもほこりを被っていたものだが、やはり気が引き締まる。

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左がM先生。

私はこんないでたちになった。
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さて、いよいよ10:40出発。

皆さん、さっきののんびりペースは何だったの? と思うくらいのハイペースで、じゃぶじゃぶ沢を歩いていく。
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当方は、あまり靴をわざわざ濡らさない方がいいんじゃないかと思って、石の上を選んで歩いていたのだが、すぐに面倒になり、じゃぶじゃぶ。
沢靴というのは、防水ではないが、入った水はすぐ抜ける仕組みになっているようだ。
不思議と足がふやけないのである。

水に入ってしまえば、実に楽しい。童心に返るとはこのことだ。
滑ることだけ気を付けて、ワイルドな世界に没入していく。
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天気は曇ってしまったようで、谷の中はわりと暗い。
水もキラキラ輝くという印象ではないが、清流であることには違いない。
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30分ほどで、いきなり核心部、高さ30mの大滝に到着。
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ここは左手を高巻きするのだが、先生やベテランたちがロープを張ってくれるのを、我々生徒さんはじっと待つ。
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いや、じっとは待っていない。滝の写真を撮ったり、すぐ下のナメ滝(3×5m)を登れない初心者をベテランさんが引き上げてあげているのを見学したり。
彼は靴の選択を間違えたようで、ひどく滑るようだ。
転倒したのか、ここに着いた時にはすでにずぶ濡れだった。
この後、滑り止めにソックスを靴の上に履いていた。

さて準備が整い、私は4、5番手で上に登る。
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本格的な3点支持の登攀。手がかり、足がかりを的確に定めて登っていく。
昔学んだことを体が覚えていたようで、わりとスムースに登れた。

滝の上に立つと、その上にさらに小さな滝が連続している。
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はしゃぐ私。

このくらいであれば、みなロープなしで歩ける。
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でも滑らないよう、そろそろと。
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わざわざ、釜(滝つぼ)に入る人も。
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全員が大滝を通過するのに、40分を要した。
大パーティで、実力にも差があると、やはり時間はかかってしまう。

待っている間に少しだけ進むと、こんなにきれいな釜が。
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私はとうとう我慢し切れずに、飛び込んでしまった。
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水はめっちゃ冷たい。
けど、めっちゃ気持ちいい。
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さすがにシャツは一旦脱いで水を絞ったが、水から上がるとそんなに寒くない。
夏だからこそできるお遊びだ。
さて改めて、みなでこの釜を越えていく。
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このくらいなら、ひょいひょい登れてしまう。沢は楽しい。
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この上の石積みの堰堤を越えたところで昼食。
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ちょうど12時になった。私はパンをいただいたはず。
昼食休憩は短い。ほんの15分ほど。
歩くのが目的なので、ストーブなど持ってきている人はいない。
湯を沸かしてコーヒーなど飲んでいる暇はないのだ。

みんな軽く済ませて、すぐ出発。
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この先から、知らぬ間にカメラのモードが変わってしまい、こんな写真に。
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本当は水晶沢出合で水晶沢には入らず、モロクボ沢をそのまま遡る予定だったのだが、みな間違えて水晶沢に入ってしまった。
上の2枚は水晶沢の写真だ。
確かに、この出合では水晶沢の方が水量が多く、本流という印象だったが、明らかに方角が違った。
指摘しようかとも思ったが、自分は随分後ろの方を歩いていたし、いずれ間違いに気づくであろうと考えて、そのまま黙って進んだ。違う沢も歩けて「得した」くらいの気分もあった。
10分くらい登って、先生もどうやら気づいた様子。
引き返すことになった。

本当のモロクボ沢はこちら。
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先生は「どうして、こんなはっきりした分岐を見逃しちゃったんだろう」と苦笑いしていた。

で、どんどん行く。
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ここはちょっと歩きにくかった。
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巨大な倒木を越える。
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水量もだいぶ少なくなってきた。
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これは沢登りのガイドブックにある「ナメくの字滝」(4m)
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そして、本日の折り返し点である二股(1030m)に到着。
CIMG7320.jpg
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この後は、沢下りになる。
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足もとはこんな感じ。
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すっかり水の中だ。

これは餃子石。私の命名である。
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標高900m地点まで戻ってきたところで、小休止。
ここが尾根への取り付き地点だが、登れる状態かどうか先生が偵察に行っている間に、こちらは沢支度を改め、通常の登山スタイルに戻る。
先生から「行けます。踏み跡もあります」との発表あり、みな1列になって、急傾斜の尾根に取り付く。
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ここで初めてこの日汗をかいた人もいたはず。私もその1人だ。

ここからしばらくは読図がテーマ。
取り付きから標高差で150mほど登ったところで右に進路を取り、山腹をトラバースすれば、登山道に出られると、地形図からは読み取れる。
標高差150mを測る目安は、2回傾斜がゆるくなった後(2つのテラスを越えた後)、再び急になるあたりということになる。

途中またヘビににらまれながら
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ひたすら高度を稼ぐ。

実際の地形は、地形図からは読み取れなかった小さなテラスがあったほか、右手は樹木も茂り、傾斜も急でとてもトラバースできるルートを見つけられない。
結局1109mピークのある細長い台地の縁まで登って来ざるを得なかった。
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こからは折角登った分80mほど下らなければいけなかったが、踏み跡もあり、迷う心配はなかった。

15:25、登山道に飛び出し
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全員がそろうまで大休止。ここで沢靴を履き替えた人がほとんどだった。

30分近く休んで出発。ここからはコースタイム1時間半の下り。距離にして3kmほど。
全員ガシガシ下る。結局1時間しかかからなかった。
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登山道から見えた、南の権現山(1138m)。
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途中、ケイワタバコの群落を発見。ピントずれてるけど。
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本棚沢出合、下棚沢出合を通過し、西沢沿いを下っていく。
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途中、巨大な石積みの堰堤があり、感激。
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次はコンクリートの堰堤。
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この西沢は結構大きな川だ。

広い河原を渡って
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16:50自然教室に到着。

その直前に渡る吊り橋から、川を眺めると面白いことに気づいた。
この白石沢(河内川)には、ちょうど同じ場所で、左から西沢、右から東沢が合流しているのだ。
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本日の沢歩きはこれにて終了。
ピークと組み合わせられるなら、また沢に行きたい。
沢はさすがに1人では行けないので、またツアーに参加しなくっちゃ。
この教室は、ビジターで13000円、会員だと10000円だそうだ。

ちなみに、この遡行でスマホを濡らして駄目にしてしまった。
翌日、最新のXPERIA-Aに買い替え、その後はGPSで遊んでいる。


【行程】
西丹沢自然教室(9:30)~用木沢出合(9:55)~白石沢キャンプ場跡(10:10)~入渓点(10:20準備10:40)~大滝(11:00登攀・待ち11:30)~堰堤(11:55昼食12:15)~水晶沢引き返し(12:40待ち12:45)~水晶沢出合(12:50)~二俣(13:50)~モロクボ沢引き返し(14:00待ち14:10)~分岐(14:25準備14:50)~登山道・善六のタワ(15:25休憩15:50)~西丹沢自然教室(16:50)

※所要時間:7時間20分(歩行5時間)
※登った山:なし
※遡った沢:モロクボ沢、水晶沢
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