山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

身延線

蛾ヶ岳(ひるがたけ)山行を終え、駅舎撮影に繰り出す。
その前にまず四尾連集落をちょっぴり見学。
茅葺きの上にトタンをかぶせた屋根の古い民家が軒を連ねる。
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立派なお堂もあった。
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市川大門へ下っていく途中に「浄身石(じょうしんせき)」と呼ばれる石がある。
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ここには清水が湧いている。その昔、木花咲邪姫が富士山の噴火から難を逃れるため、四尾連湖に向かう途中、急に陣痛が起きて、ここで出産。この石に座して、身を清めたという伝説が伝わっている。

さらに下ると、蛾ヶ岳が展望できる場所があった。
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なかなか姿のいい山ではないか。

ここは清水の集落。
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帯那集落を経て、市川大門の市街地を抜けて、少し甲府方面に戻る感じで、甲斐上野駅を目指す。
このあたりは身延線の駅間距離が非常に短い。

甲斐上野駅は2003年に建て替えられた真新しい駅である。開業は1928年。
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ちょうど電車が来たので、ホームに入ってパチリ。
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ついでに役場コレクション。
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市川三郷町役場三珠庁舎。旧三珠町役場である。

旧三珠町のマンホールは「歌舞伎の里」。
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田舎歌舞伎の町のようだ。

次は芦川駅。また電車がやってきた。今度は下りだ。
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駅舎はホームの待合室のみ。こちらは1997年の改築で開業は1929年。
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市川三郷町役場の本庁舎は合併後に建てたのか、随分近代的な建物だ。
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次の市川本町、市川大門駅は3月に撮影済み、その先の鰍沢口、落居、甲斐岩間、久那土駅も2011年5月に撮ってあるので、さらに南の市ノ瀬駅まで、すっ飛ばすことになる。

ただ、身延線に沿った県道9号線はその時に通った道なので、面白くない。
たまたま山越えの道があるが、これは途中まで四尾連湖への道を戻ることになる。
山に登る前に市川上野駅や芦川駅を撮っておけば、同じ道を何度も行ったり来たりしたり、時間を無駄にしたりしないで済んだが、仕方ない。
朝は富士山が隠れてしまいやしないかと急いでいたのだ。

結局、湖への道をしばらく戻る。
また来てしまった帯那集落。
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峠近くまで来ると、富士川沿いの集落が見下ろせた。
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すっかり晴れてしまったが、やはり高い山には雲がかかっている。

ここは堀切集落。
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こんなかわいい案内標識もあった。
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下ると、身延町の久保集落。
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近くに、「三保寿楽の湯」という日帰り温泉らしき施設があったが、土地の人に聞いてみたら、もうつぶれてしまったとのこと。
ちょっと不便だったのかもしれない。

この先にめずらしい石碑があった。
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道店橋の竣工記念碑である。竣工は大正11年4月。そう古いものではない。
普請委員の方々や、渡り初めをした人の名前が刻まれている。

たぶん、立派な石橋だったのではないかと想像するが、今の橋はこんなに味気ないものになっている。
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この山道(県道414号)を下りきると、久那土集落で県道9号に合流する。
集落を抜けて、すこし登ったところからの眺めが素晴らしい。
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久那土集落が一望できる。

県道9号が国道300号と合流する近くに市ノ瀬駅がある。1932年開業。
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着くと、駅前で女子高校生が一人、立って本を読んでいた。
たぶん、今電車から降りて、迎えを待っているところなのだろう。
思った通り、ほんの数分で車が迎えに来た。

次は旧下部町の中心街にある甲斐常葉駅。これで「かいときわ」と読む。
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ここも新しい、ちょっとしゃれた駅だ。2000年の改築だそうである。
1927年の開業で、1950年には1日あたり900人の利用者があったが、今や75人(2009年)に減ってしまった。

近くにこんな案内板があった。
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「身延町のスカイツリー」かあ。標高が634mで同じってだけなんだけど、ここにも「あやかり」屋さんがいたわけだ。

役場コレクション、身延町役場下部庁舎。
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主はデイサービスセンターで、役所機能はもう出張所並みになっている印象だ。

次の下部温泉駅に行く途中、こんな建物があった。
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一瞬、下部ホテルの廃墟かと思ったが、従業員の寮だった。
ちゃんと現役だった。失礼しました。

で、下部温泉駅。
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なかなか駅名板に貫禄がある。

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1927年に下部駅として開業したが、91年に下部温泉駅に改称している。

ここは昭和の雰囲気を残した温泉街だ。
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随分前に家族で泊まった記憶があるのだが、いつだったかよく思い出せない。

この温泉は毛無山への登山基地でもある。どん詰まりの集落は「湯之奥」と言って、金山で有名なところだ。
その湯之奥集落に門西家という国の重要文化財の住宅があるので見学に行った。

行ってびっくり。
この集落は急な石畳の道に沿って家が並んでおり、車では入れない。
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とても風情のある山村だ。

石畳の道の脇にはきれいな水が流れている側溝があり、その水を引き込んだ洗い場などもある。
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門西家住宅は茅葺きの重厚な建物で、江戸中期の築という。
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まだ現役の住宅で、今も門西さんがお住まいだ。

集落を詰めると、神社がある。
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湯の奥山神社だ。

ぽつんと離れて、小さな石仏がたたずんでいた。
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3分ほど歩くと、願かけ地蔵がある。
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どの石仏にもクマのプーさんのバスタオルが掛けられていた。

車に戻る道からは集落が一望できる。
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実に美しい。こんな村で生まれたかったなあと思ったりする。

さて、温泉街に戻る。ひと風呂浴びたいところだが、今夜の宿も温泉なんだから我慢我慢。
駅近くにある金山博物館を見学しに立ち寄ったら、なんと入館料500円。
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300円なら入ったのだが。金山の勉強したかったなあ。

あとはひたすら駅舎の旅だ。
波高島駅。
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これで「はだかじま」と読む。1927年に甲斐下山駅として開業、38年に現在の駅名に改称された。

地名の由来は駅前に説明板があった。
古来、富士川や常葉川の氾濫が頻発するため、水田稲作に適さず、畑作が主だったため「畑ヶ島」と呼ばれていたのが、転じたという。
「裸島」ではなかった。

駅近くからは、きれいなスカイラインを描いた身延山が見えた。
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これまた待合室のみの塩之沢駅。1933年開業。
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ここにも電車がやってきた。
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随分日も傾いてきたが、もう1か所、文化財に立ち寄る。
身延町の旧市川家住宅。
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1803年の建築だそうだ。もう210年経っている。

身延駅は撮影済みなので甲斐大島駅。
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これまた新しい。2000年に改築だそうだ。開業は1919年。

南部町役場南部分庁舎。
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随分立派なので、本庁舎かと思った。

すぐ近くに内船駅がある。「うつぶな」と読む。
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南部町の中心駅で1918年の開業。現在の駅舎は1967年に建てられたものだ。

これをもって本日の撮影は終了。近くのコンビニで今夜と翌日の食料・飲料を購入。
国道52号に出て、身延に戻る。
途中、旧榧ノ木隧道に立ち寄り
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梅ヶ島温泉に通じる安倍峠への分岐を目指す。

で、その分岐を左折した途端、この林道は土砂崩れのため、静岡方面には抜けられませんとの看板が!
じぇじぇじぇじぇじぇ~~~~

なんかそんな気もしたんだよなあ。
でも事前の確認を怠ってしまった。
このまま行けば30分くらいで着けるはずだが、ここを抜けられないとなると、52号をこのまま南下して清水に出て、静清バイパスで西進、また延々北上という長大な遠回りになる。市街地を通過するので、何時間かかるか分からない。

現在5時半。宿には8時までにチェックインすると申し込みの際に伝えてあったので、早速、宿に電話。これこれの次第で、8時過ぎるかもしれません。
「それは大変ですが、気をつけて」

とにかく気を取り直すしかない。
幸い、夕食抜きのプランで申し込んであるので、食事で迷惑をかける心配はない。
憮然として52号を走っていると、新東名の新清水まで6kmの標識が。
そうか新東名があったんだ。
これを使えば、市街地を走らないで済むし、随分手前で西進できる。

結局1時間半ちょっとで宿に着いた。
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(これは朝の写真)
旅館よしとみ荘は梅ヶ島温泉街からは1軒ぽつんと離れた宿。
夕食抜きプラン6100円のところ、じゃらんポイント300円分を使い、5800円で泊まれた。

まずはお風呂だ。写真がないが、浴室は独り占め。
硫黄の匂いがかなり強いぬるぬるした湯である。
のんびり浸かり、山歩きと運転の疲れを癒やす。
部屋に戻ったら、さっきコンビニで買った唐揚げ弁当で夕食。量はこれで十分。

しばらくパソコン作業をして、10時に就寝。
晴れることを期待したいが、多分無理だろう。
何と言っても、明日の相棒は一緒に歩くと降水確率100%の最凶コンビなのだから。


(つづく)
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コメント

おお!安倍奥にまでいらしたんですね!

52号から梅ケ島に抜ける林道は、連日ほぼ通行止めで地元の人もあてにしてません。
新東名が開通してて良かったですねぇ~☆
うぅ…新緑の山、いいなぁ…

  • 2013/07/13(土) 08:28:52 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

Re: おお!安倍奥にまでいらしたんですね!

あの道は二度と再開しないのでしょうか。

新東名さまさまでしたが、所沢の私としては圏央道が早く中央道と東名をつないでほしいです。
すると、静岡方面めっちゃ楽になります。

一緒に天城に登ったO君は下旬に北海道のニペソツに登るんだそうです。
うらやまし~

  • 2013/07/16(火) 10:53:27 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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