山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

浅間山(下)

前掛山をあとにし、シェルターのところに13:40に下りてきた。
若者のグループ二つを見送り、私はあとから行く。
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振り返ると浅間山の傾斜はこんなにある。
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来た道を黙々と下る。
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かなり疲れているので、集中力が途切れないようにしなくては。
スリップして、また左脚の痛みが再発するのはイヤだ。

分岐を14:05に通過。左折する。
灌木や疎林の中を進む。
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右手には、これから登る草すべりの壁が立ちはだかる。
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左の突起がトーミの頭だ。

望遠で見ると、登山道も分かる。
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ジグザグの道のようで、すこし安心。

草すべりへの分岐、湯ノ平口には14:20に到着。
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直進すると、4分で火山館なる施設があるとのことだが、往復8分余計に歩く元気もないし、行くと、見学でまた時間を喰ってしまうので、今回は断念。
いつか、浅間山荘から登った時に立ち寄ることにしよう。

とにかく壁を登る前に、一息入れたい。
湯ノ平口を右折して、100mほど先のササ原にザックを置いて、大の字になった。
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そこは、ちょうど正面が谷になっていて、左には牙山の荒々しい岩峰がそびえていた。
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10分ほど休憩。さて最後の難所に挑む。
この道はきついけれど、登るに従い、背後に浅間山や剣ヶ峰が見てくるので、結構楽しめる。
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正面の岩峰もなかなか激しい。
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足許にはハクサンイチゲ。
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そしてショウジョウバカマ。
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もう花の季節になったんだなあ。

半分くらい登ったかな。湯ノ平高原も見下ろせるようになってきた。
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正面の岩峰も迫ってきた。
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そして、後ろからは登山者が1人迫ってきた。
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やばい、抜かれてしまう。
でも、ピッチを上げる元気もなく、やはり何度も写真休憩を繰り返す。

だって、こんなに可憐な花が咲いているんだもん。
イワカガミみっけ。
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これは少し早いけど、ハクサンコザクラかしら。
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だいぶ登ってきたぞ~
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あそこがトーミの頭だ。
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下の方に、ぱっくりひびが入っている。
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おそろしや~

15:20、本日2度目のトーミの頭。
山地図のタイムでは1時間20分のところ、50分で登ってしまった。
こんなに疲れているのに。随分甘めに所要時間を設定しているようだ。

しかし、体はほんとにがたがた。今日は通算して標高差ざっと1300mは登っている。
休憩がてら、改めてストレッチをして、体をほぐす。
眼下には槍ヶ鞘の避難小屋が望めた。
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ここに、小さな女の子2人を連れた家族が休んでいた。
これから下山だと、駐車場に着くのは5時くらいになっちゃうかな。
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この先は車坂峠まで、中コースと表コースの2本の道があるが、表コースを行く。
ちょっと遠回りだが、行きが中コースだったので、迷わずそういう選択になる。
表コースはまず、槍ヶ鞘というピークに登り返さないといけない。
しかし、そういう名前が付いているのだから、登った山に数えられる。ありがたい。

そのピークに立つと、黒斑山の背中がよく見える。
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見事なカラマツ林だ。

そして、マメサクラ越しに浅間が見える。
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もう、ほとんど人の姿はない。

少し下るとさっきみえた避難小屋。
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小屋というよりは大型のシェルター。扉がない。
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ここで夜を明かすのは、ちょっと淋しい。テントが必要だ。

これが見納めの浅間。
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あとは延々と下りだ。
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もう正面には車坂峠と高峰高原ホテルが見える。
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その向こうには池の平湿原が望めた。
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こちら側にはオオカメノキも咲いていた。
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こちらはマメザクラ。
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葉っぱは開き切っておらず、開花したばかりみたいだ。
このあたりは、やっと遅い春が来たところのようだ。

カラマツに混じる白樺の木々も、なんとも幻想的。
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葉祥明の絵のようだ。

ところどころガレた場所もあるが、ふらふらと下っていく。
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そろそろ体力も限界に近い。

でも、表コースは展望に恵まれているので、写真を撮影のため適度に足を止めることができるのが、ありがたい。
篭ノ登山を眺めながらの下りである。
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だいぶ下ってきたあたりで、正面に立ちはだかる饅頭。
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まさか、これを登れと?

わあ、やはり登るんだ。
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このくらい巻いてくれないかねえ。

標高差でせいぜい30mちょっとなのだが、一気に登ることはできず、とうとう腰を下ろして1回休んでしまった。
ただ、このピーク、現地には何の標識もなかったが、山地図には「車坂山」と書いてある。
ありがたく、「登った山」に数えさせていただく。

あとは赤茶けた溶岩庭園のような道を、なだらかに下る。
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16:35、無事、車坂峠に戻ってきた。
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いやあ、疲れました。休憩も含め8時間半の山行。
随分無理したが暗くならないで済んでよかった。

さあお風呂だ。ここには、日本有数の標高を誇る高峰温泉がある。
そこへ車で移動する。車坂峠から5分もかからずに着く。
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バスはここまで来ているようだ。

「ランプの宿 高峰温泉」と言うけど、当然電気は来ている。
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実は後日、関東地方測量部で旧版の地形図を調べていて分かったことだが、以前の高峰温泉は、こんなバスが入る道路沿いではなく、ここから登山道を30分ほども下った谷あいにあった。その頃は本当にランプの宿だったのだろう。
しかし、そこでは経営が厳しかったのか、車で来られる場所まで宿を移したわけだ。
ちゃんと調べていないが、温泉はもとあった場所からポンプアップしているのではないかと思われる。

「入浴できますか~」とフロントに訪ねると、なんともう宿泊の人が入っているので、NGだという。じぇじぇ。
それは残念。素直に引き下がり、さっきの高峰高原ホテルに戻って、そこの湯に入る。
「ここは温泉なのかなあ」とよく分からないでいたが、これも後で調べてみたら、千曲川沿いにある下界の布引温泉から、タンクローリーで湯を運んできているんだとか。
それでは温泉としての真正性が疑われるが、「温泉」を名乗っていないので、文句も言えない。とにかく、汗を流して、さっぱりできた。
正面に八ヶ岳を望む展望風呂のはずだが、この時間にはもう八ヶ岳は霞んで見えなくなっていた。

売店で「浅間山」のバッジを買う。
たまたま、後で、バッジのコレクションを整理していたら、なんとほぼ同じデザインの「浅間山」バッジがあった。
おそらく大学時代に買ったもので、しかも、ここ車坂峠で買ったとしか思えない。
このホテルの前身が国民宿舎だったというから、そこの売店で買ったのだろう。
全く記憶がないが、モノは嘘をつかない。
なるほどねえと、しばし感慨に浸ったのであった。

帰りは中部横断自動車道の佐久北ICから高速に乗り、大した渋滞に遭うこともなく9時過ぎには帰宅できた。

景色にも恵まれすばらしい山行だったが、さすがに疲労困憊で、翌日は晴れにもかかわらず、出かけることができなかった。
腹をくくって、溜まったブログを書いて過ごした。


【行程】
車坂峠(8:05)~トーミの頭(9:05撮影9:10)~黒斑山(9:25)~蛇骨岳(9:50休憩10:05)~仙人岳(10:15)~鋸岳(10:40)~三ツ石(11:00)~前掛山登山口(11:10)~シェルター(12:00昼食12:25)~前掛山(12:40)~シェルター(13:40)~湯ノ平口(14:20休憩14:30)~トーミの頭(15:20休憩15:30)~車坂峠(16:35)

※所要時間8時間30分(歩行7時間25分)
※登った山:9座(トーミの頭、黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳、前掛山、浅間山、剣ヶ鞘、車坂山)


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