山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

父不見山・観音山(上)

日曜日(5月19日)はぐずつく予報だったので、出かける気は全くなく、朝寝をしていた。
でも、目が覚めてみると、カンカンに晴れている。
やや!
あわててスマホで天気予報をもう一度確認すると、栃木・群馬は晴れ、秩父は曇。雨は夜からとのこと。

こうしてはいられない。もう7時だが、あわててメシを食って、8時に車に飛び乗った。
どこへ行こうか考える暇もなかったので、先週登った、御荷鉾山や赤久縄山の稜線を見てみたいと思い、その手前にある父不見山(ててみえず、ててみずとも)山に向かう。
御荷鉾山へ行く道と途中までは同じ。走ったばかりで道は覚えているから、地図を検討する時間もいらない。

しかし、西に向かうにつれ雲が多くなり、秩父ではすっかり曇ってしまった。
でも、これは予想されたこと。
山に雲さえかかっていなければいい。

群馬との県境にある土坂隧道の手前、合角(かっかく)ダムのところで左に入り、矢久峠への道をとる。
途中、長久保入口のバス停で今度は右折。細い舗装道路を登っていく。

登山口はきちんと見つけたのだが、ぱっと見、廃道のようになっている。
DSC_0357.jpg
山地図からしても、ここで間違いなさそうなのだが、もしかしたら別の入り口があるのかもと、しばらく車を走らせたが、やはりない。
結局戻って、路肩に車を駐める。
よくよく見ると、ちゃんと道はあった。
すこし時間を食ってしまったが、10時30分、登山開始だ。

本日のテーマは、従来のペースで歩くこと。
これまではリハビリ登山と称して、ゆっくりゆっくり歩いてきたが、左脚の問題を除けば、とくに故障はなかった。
長距離縦走ができるようになるには、以前のペースを取り戻さないといけない。
ザックも従来の重さにしなければいけないが、それは次の課題としよう。

早速、普段のペースで歩き始める。
杉ノ峠まではジグザグの道だが、傾斜はそれなりにあり、すぐに息が荒くなる。
でも、呼吸を整えつつ、ペースは落とさない。
DSC_0361.jpg
歩幅も前回よりかなり大きい。

山地図のタイムは20分だが、峠には10分で着いてしまった。
DSC_0364.jpg
ちょっとペースが速すぎたか。でも、全然息は上がっていない。
峠の標高は885m。登山口は約770mだから、標高差は100mちょっと。

杉ノ峠だけあって、杉の巨木が林立している。
中には落雷で黒く焦げてしまったものも。

灯籠状の御神燈は昭和18年の建立。
小さな石の祠が石垣の上に鎮座している。
ここは埼玉側の旧日尾村(現小鹿野町)と群馬側の旧飯島村(神流町)を結んでいた生活道路だ。そんな雰囲気を残している。

ここからは尾根歩き。と言っても、樹林の中でほとんど眺望はない。
ゆるやかなアップダウンを何回か繰り返す。
DSC_0373.jpg

そのうちに、父不見山に着いてしまった。標準40分のところ、25分。
これは自分が早いというより、山地図の方が甘めに書いてあるとしか思えない。
DSC_0382.jpg
ここから見る御荷鉾山や赤久縄山を楽しみにしてきたのだが、樹木が繁っており、何も見えない。

この変わった名称は、平将門が討ち死にし、その子がまだ見ぬ父を慕って嘆いたという伝説に基づくという。
山頂の標識は、1047mというのと1048mがあったが、地形図には1047mとある。
DSC_0379.jpg
DSC_0380.jpg

道標のたもとに、「三角天」と刻んだだるま石がある。
三角天の意味はよく分からない。
ただ、何らかの信仰を表すものなのだろう。
DSC_0383.jpg
「三角天」の文字の右下に、3文字ずつ2行彫られている。
右の行は「□三等(?)」、左は「サル平」
これも意味不明。

側面を見ると、「昭和七年」とあり、亀の字を丸で囲んだ記号も。
昭和7年にこの石碑は設置され、石工もしくは奉納者の屋号が「まる亀」だったのだろうか。

とにかく眺望は何もないので、水だけ飲んで、通過する。
ここからは標高差60mほどの急な下り。そして80mほど登り返すと、長久保の頭(別名・大塚)。
DSC_0388.jpg
標高は1066m。

これを西峰、さっきの父不見山を東峰とみなし、父不見山を双耳峰ととらえる場合もあるらしい。
DSC_0395.jpg
ここには二等三角点がある。
南側がわずかに開けており、武甲山がうっすらと望めた。

ここからは新緑の森の中をずんずん下る。
DSC_0398.jpg

坂丸峠に至る前に、登山道からはわずかにはずれて丸山(985m)がある。
地形図で見ると、鞍部からの標高差は30mほど。
とくに迷う心配もないので、ここもつぶしておく。
DSC_0400.jpg
植林の中の、本当にまるい山で、踏み跡もなく、頂上には何の標識もなかった。

登山道に戻り、さらに下っていく。
DSC_0407.jpg

坂丸峠には、11:50に到着。ここも上武国境の峠で、かつての生活道路だ。
DSC_0410.jpg

ここにも杉の木の根元に石の祠が祀られていた。
DSC_0415.jpg

深くえぐれた坂を下り
DSC_0421.jpg

林道に出たのが正午。
それにしてもここまで休みなしで、標準2時間のところ、1時間半で来てしまった。
この調子だと、13時には車に戻れてしまう。
それで帰宅するのはもったいない。
考えた結果、少し車で移動し、合角ダム近くにそびえる観音山にも登って帰ることに決める。
そのために昼食の時間を節約することにする。
つまり、歩きながら食べるわけ。
このあとは5kmほどの林道歩きだが、舗装されていて足許に不安はないので、できることだ。
稲荷寿司とおにぎりを1つずつ、お茶を飲みながら食べる。
10分もかからず食べ終わった。
DSC_0425.jpg

西の方に二子山が望め
DSC_0428.jpg

眼下には矢久峠のふもとの部落が見えた。
DSC_0431.jpg
登山道よりも林道の方が眺めがいい。

途中、斜面の一面、植林が伐採されている箇所があった。
DSC_0436.jpg

林道の中間地点には、こんな標識が。
DSC_0443.jpg
この道は「父不見山フラワーライン」と言うんだ。

そういえば、萩の花が咲いていた。
DSC_0442.jpg

長久保の頭から南に延びる尾根を回り込んで、しばらく歩くと、地肌をさらした大久保山が見えてきた。
DSC_0451.jpg
この稜線を左に下ったところが杉ノ峠だ。

そして正面には父不見山の稜線も。
DSC_0453.jpg
左端の突起が頂上だ。

案内板を見て知ったのだが、このあたりは1990年2月の山火事で丸裸になったようだ。
DSC_0457別

これが被災直後の写真。その後、20年以上地道に植林が続けられ、現状までに回復してきたのだ。
DSC_0452.jpg
で、ちょうど13時に車のところまで戻ってきた。

(つづく)

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コメント

新緑

山はまだ新緑ですね。
下界より季節一つ、戻るというか。
今年は天気いいので、例年より4月5月の気持ちいい季節が長く感じます。山でまた更に堪能したいな。
リハビリにはいい季節だと思いますので、頑張ってくださーい。

  • 2013/05/27(月) 10:48:13 |
  • URL |
  • 青いマウンテンバイク #-
  • [編集]

土曜日は唐松尾山、日曜日は荒船山に行ってきました。
いずれも通常のザックを担いでの長時間山行(約8時間)で、リハビリの最終課題もクリア。
週末には首の装具もとれる予定なので、晴れてサイボーグから人間に戻れます。
ちょっとスタートが遅かったので、新緑はあっと言う間に過ぎていった感がありますが、見逃さないで済んで、よかったです。
応援ありがとうございました。

  • 2013/05/27(月) 12:36:37 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #qBOWr7po
  • [編集]

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