山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

北八ヶ岳(下)白駒池・高見石

3月10日、麦草ヒュッテ。
5時半に起床。6時半からの朝食までにパッキングを済ませる。
布団はそのままにしておけ、とのことなのでそうする。

朝食のお触れは随分早く、6時過ぎに回った。
DSC_7940.jpg
ごく普通のメニューである。

この日、ここに泊まっていたのはなんと64人。団体さんが入っていたこともあるが、この人数はおそらく夏より多いのではないか。
夏にはすぐ横を国道が走っているので、縦走する人以外はわざわざ泊まらないだろう。
ここは実は冬の小屋なのかもしれない。

それはともかく、食堂脇には薪が積んであり、その小口に宿泊客がイラストやコメントを残している。
DSC_7942.jpg
写真を撮っていたら、小屋の女将さんに「これ、いいでしょう。もったいなくて使えないのよ」と声をかけられた。
よく見ると、大したことは書いていないのだが、やはり常連さんが残したものということになると、思い入れがあるのだろう。

今日の天気は曇。午後からはひと雨来るという予報だ。
予定では、小屋でスノーシューを借り、白駒池、高見石、丸山を回って、ここに戻り、スノーシューを返却。お昼をいただいてから出発、茶臼山と縞枯山の西を巻く道を経由してロープウエーの駅まで歩くということにしている。夏タイムで4時間10分の行程である。

雨になったら最悪だと言って、まっすぐ帰った方もいたが、こちらはとりあえず当初の予定通り決行する。
スノーシューのレンタル料は1日1500円。
ストックもセットで借りられるが、カメラを下げて歩く私は借りなかった。
ストックなしのスノーシュー姿なんて、間が抜けている感がないではないが、仕方ない。
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初めて履いてみたが、そんなに重くはない。

7:05出発。まだ青空が残っており、なんとか持ちこたえてくれそうな期待が高まる。
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まずは、麦草園地の雪原を登っていく。
気温が高いので、雪質はもちろんさらさらではないが、べたべたでもない。
ザラメでもなく、いわく言い難い状態。表面はわりあい固い。

トレースのあるところを歩いても意味ないので、なるべく足跡のないところを歩いてみる。
多少は埋まるが、素足よりはずっといい。
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でも、わざわざ体力を消耗させる必要もないので、基本的にはトレースを行くことになってしまった。

振り返ると茶臼山(左)と縞枯山(右奥)。
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10分ほどで樹林帯に入る。
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7:45、白駒池畔の青苔荘に到着。
DSC_7963.jpg
ここは通年営業。でも、玄関前は屋根から落ちた雪が2m近く積もり、雪の階段で出入りするしかない状態になっていた。
木造の高原らしい山小屋で、ここにはコケ博士の小屋番さんがいるらしい。

昨夏はここで「ニュウ」のバッジを買った気がする。
で、白駒池。標高は2115m。
完全に凍結して、雪原になっている。
DSC_7968.jpg

ここをスノーシューで横断するのが、今回の目的の一つ。
右前方には白駒荘と高見石(右上)が見える。
DSC_7970.jpg

そして、あれがうわさのニュウ。
DSC_7971.jpg
ちょっとした突起である。

1か所、氷に穴を開けてある所があった。
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氷の厚さは30cmくらいか。
この穴は、小屋が使う水を調達するためのものだろうか。

さて気持ちよく池の上を歩く。
しかし、ここのところの高温が影響しているのか、壺足の底は水が滲んでいる。
DSC_7979.jpg
あな、おそろしや。
これで氷が割れてしまうなんてことはないのは分かっているが、ちょっぴりドキっとした。

冬期休業の白駒荘は、しっかり雪に埋もれている。
DSC_7983.jpg
これで、よくつぶれてしまわないものだ。
山小屋というのは随分頑丈に造られているのだろう。

玄関先に温度計があるのが見えたので、雪山を越えて、玄関まで下りてみた。
気温はなんとプラスの1℃。
昨日も暖かかったが、今日も冬の八ヶ岳とは思えない暖かさだ。

さて、ここからは高見石までの登り。
DSC_7986.jpg

標高差は170mほど。
30分ほどで、高見石小屋に着いた。8:30。
DSC_7988.jpg

まずは高見石の展望台へ。ほぼ1年ぶりの再訪。
DSC_7989.jpg

昨年は完璧な天気だったが、今日は曇天でいまいち。
でも、近くの山はちゃんと見えた。
これはすぐ南の中山(2496m)。
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こちらは、北に折り重なって見える蓼科山、茶臼山、縞枯山。
DSC_8001.jpg

すぐ西にある丸山(2330m)。
DSC_7996.jpg

あこがれのニュウ。
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そして、白駒池。
DSC_7992.jpg

気温1℃とは言え、風が強くかなり寒い。
写真だけ撮って早々に退散。小屋のテラスで休憩。
熱いココアをいただく。
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休憩料を撮られるのをケチったので、体は温まり切らず。9時ちょうど、寒くならないうちに出発。

15分で丸山山頂。
ここからは中山の右肩から西天狗の山頂がちょっぴり覗いていた。
DSC_8015.jpg

ニュウの背後が赤いのはなぜだろう。
DSC_8014.jpg

麦草ヒュッテへの下りは、シリセードの連続。
ザックを小屋に預けてきたので、身ひとつ。
背中にザックはないし、スノーシューを上に持ち上げないといけないから、ほとんど、尻セードではなく、背中セード状態。おかげで、スピードもかなり出た。
濡れてしまうような雪質でなくて助かった。

散々遊んで、雪まみれになり、10時にヒュッテに戻ってきた。
DSC_8025.jpg
スノーシューの感想は、と言えば、新雪、さらさら雪ではなかった分、本領発揮とはいかなかったのじゃないか。
来年、トレースのないコースを歩きたくなったら、購入するかもしれない。

はずすと、当然ながらやっぱり足は軽くなる。
まだ10時だし、雨も心配なので、小屋でのお昼は止めて先を急ぐことにする。
10:20出発。とうとう茶臼山にガスがかかってきた。
DSC_8033.jpg

帰りは狭霧苑経由で、五辻に出ることも考えたが、トレースがないと大変なことになるので、素直に大石峠まで戻り、そこから左へ折れる道を選択。
峠の先、間もなく、オトギリ平という雪原に出る。
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晴れていれば眺望もいいのだろうが、もうガスで何も見えないうえに、吹きさらしなので風が猛烈に強い。
この時ばかりは、あまり好きではない樹林帯に早く逃げ込みたいと切に願った。

オトギリ平の分岐で右折。ここからはしばらく樹林の中でホッとする。
DSC_8043_20130321165923.jpg

狭霧苑への分岐である出逢いの辻を11時に通過。
地図をちゃんと見ていれば分かっていたことだが、ここからロープウエーの駅まで延々とだらだらした登りが続く。
帰りだから下っていくものだと思っていた身にとっては、これが意外に堪えた。
地図ケースは、電車の中に忘れた時もせっかく取り戻したのに、先月の北八ツ行で、驚異的な寒さのためパリパリになり砕けてしまった。
だから、それ以来、地図はポケットの中にあり、見る頻度が極度に減っていたのだ。

五辻の手前に東屋があり、少し休もうかとも思ったが、雨が怖いので、我慢する。
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もう、ガスがここまで下りてきてしまっているし。
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途中、森林浴展望台なる場所があったが、当然なにも見えない。通過。

まもなく、こんな木の墓場のようなところを通る。
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ガスが不気味さをいや増している。
しかも、雪原に出ると風が厳しいのだ。

いい加減いやになってきた頃、ガスの中から、あの大きなキツツキが姿を現し、駅に着いたことを知る。12:10。やっとたどり着いた。
ザックカバーはしていたけど、本格的な雨に当たらなくて本当に助かった。

急いでアイゼンをはずし、12:20のロープウエーに飛び乗る。
かなりの風だが、100人乗りのゴンドラはこの程度では運休しない。
でも、あおられないよう、1個30kgのおもりが36個積んであった。
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さすがに下りの便は登山客ばかり。
こんな天気でもスキーヤーは平気で滑っている。

で、山麓駅のフードコーナーでやっと昼食。
野菜たっぷりポークカレーだったか何だったか。
DSC_8072.jpg
これでは足りない気もしてパンも買ってきた。

外を見ると、なんと雪。上は雨だったのに。
ということはそもそも気温が下がって来ているようだ。
車はノーマルタイヤなので、急ぎ車に戻り、下山。
立ち寄り湯は、蓼科温泉のホテル親湯にした。入浴料は確か1050円で、少々高めだが、ここは接客がとても丁寧で、ほぼ満点と言っていい。
あんな風に遇されると、1000円は高くないと思えるし、今度は泊まりに来ようかなという気になる。ここはお薦めだ。

そういうわけで気持ちよくお風呂に入って温まり、多少の渋滞につかまりながらも、平和な時間に帰宅したのでありました。

2日目は天気に恵まれなかったが、スノーシューデビューと北八ツ・リベンジを達成できて、実りある山行でした。



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コメント

おつかれ山です!/(^o^)\
吹雪いてしまう前に下山出来て良かったですねぇ~
あのような画像を見ているだけでも気が焦ってしまいます。
スノーシュー。レンタルという手もあったのですね♪
でもやっぱ、ワカン同様あまり使う場所がないですねぇ…
もうそろそろ、今シーズンの雪山も終わりですね。

  • 2013/03/27(水) 20:08:29 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

Re: タイトルなし

わかんはこれからが季節ですよ。
残雪の春山にはもってこいです。のはずです。

この時期は上越国境の山(とくに残雪期じゃないと、ヤブこぎがひどくて歩けないようなところ)に行こうともくろんでいたのですが、来月、手術することになったので、それは断念。

でも、花粉症が軽いので、相変わらず毎週歩いています。
手術直前まで粘るつもりです。

ちなみに、北八ツの後は

16日:関八州見晴台(埼玉県)
17日:鶏冠山(山梨県)
23日:天子ヶ岳、長者ヶ岳(静岡県・山梨県)→近場を荒らしてすいません
24日:足和田山(山梨県)

この週末は天気が今ひとつですが、日曜日には丹沢あたりに行きたいと思っています。

  • 2013/03/27(水) 22:17:21 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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