fc2ブログ

山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

岩木山(2)

【2018年10月13日(土)】岩木山
岩木山(1625m)に登る前に、岩木山神社に参拝中。
DSC_5122_20181017071440d3b.jpg

朝早く、8時過ぎにお邪魔したので、お清めの真っ最中だった。
DSC_5123_20181017071442c4e.jpg

こちらは御朱印所。正式には守札授与所というらしい。
DSC_5124_201810170714432bb.jpg

右手の茅葺きの重厚な建物は社務所。
DSC_5125_20181017071444223.jpg

湧き水の池の向こうに
DSC_5126_20181017071446a3c.jpg

手水鉢のようなものがあるが、遠すぎて手を洗いに行けない。
DSC_5127_2018101707141659d.jpg

正面の楼門は寛永5年(1628年)の建築で、国の重要文化財。
DSC_5128_20181017071418e55.jpg

弘前藩2代藩主の津軽信枚(のぶひら)が、山麓の百沢寺(現在の岩木山神社)の山門として建立したものだ。
DSC_5129_201810170714192b4.jpg

楼門を抜けると中門。
DSC_5130_20181017071421be1.jpg

中門に向かって左手には屋久杉のように太い巨樹の切株が祀られていた。ヒバかしら。
DSC_5132_20181017071422c78.jpg

右手には、巨大な絵馬。今年は戌年。
DSC_5133_20181017071350814.jpg

狛犬さん。
DSC_5134_20181017071352715.jpg

中門の扁額には「北門鎮護」と書かれている。
DSC_5135_201810170713536b1.jpg
本州最北端の総鎮守ゆえ当然か。東郷平八郎の筆である。

拝殿。こちらは寛永17年(1640年)に百沢寺の本堂として建てられた。
DSC_5136_20181017071355ccb.jpg

頂上が晴れることを祈って、思い切ってお賽銭100円を投げ込む。
DSC_5138_20181017071327dfc.jpg
奮発したので、きっと大丈夫だろう。

玉石で囲まれた緑色の区画は、何の聖域だろうか。
DSC_5137_20181017071356d7e.jpg
奥には末社の白雲神社があった。

「岩木山神社永世通持会」と書かれている。「講」のような信仰団体が建立した石碑だろう。
DSC_5139_20181017071329ab6.jpg

中門の石垣から湧き水が噴出していた。禊所である。
DSC_5140_201810170713300da.jpg

かつて「お岩木やま」に登拝する人は、ここで禊をしてから登ったのかもしれない。
DSC_5141_201810170713321d0.jpg

社務所にも立ち寄ってみた。
DSC_5142_2018101707133349f.jpg

中では神職の方が、お仕事をされていた。
DSC_5143_20181017071304373.jpg

結局、御朱印所で交通安全のステッカー(500円)を買ってしまった。
DSC_5144_20181017071306c92.jpg

帰りに参道脇にあった出雲神社に立ち寄る。
DSC_5146_2018101707130803a.jpg

境内に、ノモンハン事件(1939年)戦没者を悼む慰霊碑が立っていた。
DSC_5145_201810170713078f9.jpg

津軽出身の戦死者も多かったのだろうか。
DSC_5147_201810170713103ea.jpg

大黒さまが守っていた。
DSC_5148_20181017071237546.jpg

この「岩木温泉」とは「旅館清明館」のことのようである。
DSC_5149_20181017071238fcb.jpg
鉄分を含むやや赤っぽい温泉だそうだ。

延暦19年(800年)、坂上田村麻呂が岩木山大神の加護によって東北平定を成しえたとして、山頂に社殿を再建したのが、岩木山神社のルーツだそうだ。
DSC_5150_2018101707124036d.jpg
後に、山麓の十腰内地区に麓宮(現在の厳鬼山神社)が建立され、山頂の社は奥宮となった。

寛治5年(1091年)、麓宮は現在の岩木山神社の場所に遷座し、百沢寺と称したという。
DSC_5151_201810170712418b9.jpg

岩木山へはもちろんここ岩木山神社から登ることができる。
DSC_5152_201810170712433b3.jpg

実際、境内で何人かの登山者を見かけたが、私は八合目まで車で行く。すいません。
その前におトイレ。「安堵館」という名称がついていた。
DSC_5153_20181017071210c83.jpg

「半分、青い」で有名になったごへい餅は津軽の名産でもあった。
DSC_5154_20181017071212510.jpg
ていうか、わりとどこでも作っているような気がする。
私は昔、木曽で食べた記憶がある。

百沢寺は明治の神仏分離により、津軽総鎮守・岩木山神社とされ、1873年(明治6年)に、国幣小社に格付けされた。
DSC_5155_201810170712148be.jpg

鳥居の正面には、温泉宿の「富士見屋」や「中野」などが軒を連ねていた。
DSC_5156_201810170712153d6.jpg

さあ、参拝も終えたことだし出発。6kmほど西の津軽岩木スカイラインを目指す。
15分ほどで入口に到着。
DSC_4221_20181017072415440.jpg
ゲートで往復料金1500円を支払い、69のカーブを登っていく。
中腹は紅葉がきれいだったが、沿線には車を停めて、景色を眺められるような展望・駐車スペースはなかったので、ノンストップで9.8kmを登り切ってしまった。

八合目は標高1247m。
DSC_5158_20181017071144584.jpg

眼下には嶽温泉や津軽羽黒あたりの集落が望めた。
DSC_5159_201810170711450b0.jpg

西には寄生火山の黒森(887m)が紅葉に染まっている。
DSC_5167_20181017071124480.jpg

この突起は、やはり寄生火山の二ツ森(612m)だろう。
DSC_5166_20181017071122f6c.jpg

日本海。左は北金ヶ沢、右は陸奥赤石の集落と思われる。
DSC_5161_201810170711476f5.jpg

南には白神山地が連なる。
DSC_5164_20181017071119abf.jpg
DSC_5165_2018101707112195d.jpg

看板の右手に道がある。展望台みたいなところだろうから、下山後にでも行ってみよう。
DSC_5162_20181017071148177.jpg

ここから九合目の鳥ノ海噴火口までリフトが通じている。
DSC_5157_20181017071217b93.jpg

頂上方面は残念ながら完全にガスの中だ。
DSC_5163_20181017071150551.jpg

飲み物を買うのを忘れたので、売店(IWAKI1625)でアクエリアスを調達。
DSC_5168_201810170711259e1.jpg

売店の前にバス停があった。
DSC_5170_2018101707105654d.jpg

駐車場の一段上に、鐘のある石碑が見える。あとで見に行こう。
DSC_5169_201810170710547f4.jpg

お、少しガスが晴れてきた。あの突起がまさか頂上?
DSC_5171_20181017071057a8c.jpg
(実は違って、鳥海山という少し低い山の山頂だった)

軽くストレッチをして、9時半前に出発。
DSC_5172_20181017071058867.jpg

まずは階段。
DSC_5173_20181017071100391.jpg

一段上に出て、駐車場を見下ろす。
DSC_5174_201810170710262ae.jpg
DSC_5175_20181017071027631.jpg

北の方角には鯵ヶ沢の町が見えた。
DSC_5176_20181017071029f43.jpg

これが、さっき見た石碑。
DSC_5177_20181017071030283.jpg

「山男」なる人物が「パトロールは知恵を出せ。知恵のない者 汗を出せ。・・・」などと説教をたれている。
DSC_5178_201810170710321a5.jpg
調べてみたら、松下幸之助がこんなことを言っていた。

以前、どこかの会社の社長が「知恵ある者は知恵を出せ、知恵無き者は汗を出せ、それも出来ない者は去れ」と社員に言っていたことがある。
松下はその言葉を聞くと、「あかんな、つぶれるな」と言った。
「本当は、まず汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それが出来ない者は去れ」と、こう言わんといかんのや。知恵があっても、まず汗を出しなさい。本当の知恵はその汗の中から生まれてくるものですよ、ということやな

松下に言わせると、この説教では「あかんな、遭難するな」ということになってしまう。
下の銘板には「岩木山顕彰碑」とあったが、何を顕彰したものなのか、よく分からない碑だ。
DSC_5179_20181017071001852.jpg
建立は1990年4月29日であった。

では、本格的に登山道に入りましょう。
DSC_5180_20181017071003b9c.jpg

ずっと、こんなササやぶの道が続く。
DSC_5181_2018101707100475c.jpg

路面は所々で石が露出している。
DSC_5182_201810170710062bc.jpg

傾斜もかなり急で、すぐ暑くなったので、ウインドシェルの上に来ていたゴアを途中で脱いだ。
DSC_5185_20181017070938b86.jpg

左手に見えているこんもりは西法寺森(1288m)であろう。
DSC_5183_20181017071007bca.jpg

赤と黄色の黄葉がきれいだ。
DSC_5184_201810170709364ab.jpg

とうとうガスの中に突入。
DSC_5186_20181017070939c61.jpg

しかし、また上の方が見えてきた。
DSC_5187_20181017070941254.jpg
DSC_5188_20181017070942002.jpg

どうやら九合目に着いたようだ。ここまで30数分だった。
DSC_5189_2018101707090345f.jpg

雲が低いが、何とか下界も望める。
DSC_5190_201810170709054e9.jpg

ササやぶを抜けると、目の前に鳥ノ海火口が展開した。
DSC_5191_201810170709062f9.jpg

地形図には、火口湖になっているように表記されているが、水は干上がっていた。
DSC_5194_20181017070908f1a.jpg

かなり生々しい印象だが、この火口で3000~2000年前にマグマ噴火があったのだという。
DSC_5192_20181017070908a76.jpg
岩木山は江戸時代に4回も水蒸気噴火を起こしており、現在も気象庁の常時観測火山である。知らなかった。

(つづく)
スポンサーサイト



このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/1794-95174625
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (523)
東北の山 (75)
上信越の山 (147)
奥多摩の山 (58)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (100)
富士山周辺の山 (68)
八ヶ岳周辺の山 (53)
南アルプス (101)
史跡歩き (12)
中央アルプス (28)
北アルプス (61)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (96)
ドライブ (50)
廃線の旅 (46)
駅から散歩 (39)
乗り鉄 (51)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (33)
東海の山 (5)
つぶやき (38)
旧道歩き (59)
伊豆の山 (39)
サイクリング (3)
ハイキング (17)
温泉旅行 (16)
ランニング (1)
観光 (3)
お遍路 (37)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR