山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

大平山・石割山(下)

1月20日、山中湖の北岸、大平山ハイキングコースから石割山に向けて縦走中。

13:25、大窪山らしき場所に到着。
ここには何の標識もないが、驚いたことにトレースがここまで平尾山方向から延びてきているではないか。
うう、涙が出るほどうれしい。
おそらく今日のことであろう、誰かが平尾山からここまでラッセルしてきて、これ以上進むのを断念して引き返したのだ。
だから都合2人分の足跡になっている。
昨日まで、いや今日の9:40まで、歩きにくいと思っていたつぼ足がこんなに楽だったとは。奴隷から解放されたような気分である。
これなら、石割山までさくさく行ける。

平尾山頂上にはかすかに人影も見えた。
DSC_5230.jpg

あの方々とは間もなくすれ違った。
「どちらまで?」と聞くと、「ホテルマウント富士まで」という。
「しっかりトレースを付けておきましたから」と自慢してしまった。
ついでに、「下りはトレースにこだわらず、足跡のない所を歩いた方が楽ですよ」と余計なおせっかいを言うと、彼らはその通りにして「きゃ~、面白い」と叫びながら、下っていった。
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雪は本来、楽しいものなのら。

13:50、平尾山(1318m)に到着。
DSC_5246.jpg
ここでお昼を食べていたグループの方に写真を撮ってもらった。

ここからももちろん眺めは抜群。
これは忍野村の町並み。
DSC_5241.jpg

芙蓉台別荘地と富士山。
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南アルプスの稜線。
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高座山(手前右、1304m)と黒岳(中央奥、1793m)
DSC_5236.jpg

今、登ってきた大平山。
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神奈川との県境にある鉄砲木ノ頭。
DSC_5251_20130204124748.jpg

ここでは撮影だけにして、休憩はせずに前進する。
トレースが付いているので楽だ。
よくよく地図を見ると、石割山下の駐車場から平尾山と石割山を歩く周回コースが設定できる。夏タイムで2時間40分。みな、このコースで歩いているようだ。
全く、軟弱なんだから!

しかし、平尾山から石割山へ向かう稜線は吹きだまりになっており、小さな雪庇ができている。
DSC_5255.jpg
非常にコース取りが難しく、トレースを付けてくれた方には敬意を表したい。

頂上直下は非常に傾斜が急。疲れているだけに堪える。
でも振り返ると富士山。
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静かに励ましてくれる。

平野山から50分で石割山に到着(14:45)。
夏タイムとほぼ同じ所要時間で登れた。やはりトレースがあると違う。

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しかし、誰もいないと思って、またこういうことを無神経にする人がいる。
「ちょっと、よけてもらっていいですか~」と頼んで、写真も撮ってもらう。
DSC_5275.jpg
「はい、笑って~」なんて言われてしまった。

石割山に来るのは2度目である。
1996年12月15日に、小学生だった息子と登りに来ている。
中腹にあった石割神社は覚えているが頂上の記憶がない。
写真も残っていない。だから初めてのようなものである。

ここからの富士山はすっかり午後のたたずまい。
DSC_5273.jpg

そして北西にどしんと居座るのが杓子山(左)と鹿留山(右)
DSC_5269_20130204124730.jpg
電線が邪魔だ。

これは黒岳(左、1988m)と雁ヶ腹摺山(右、1874m)。
DSC_5271.jpg

これは自信はないが、甲武信岳(2475m)だろうか。
DSC_5272.jpg

当然、南アルプスも愛鷹山系も見えたが、すっかり霞んできた。
その中にあって、甲斐駒のピラミッドがよく目立った(右端)。
DSC_5281.jpg

この先、稜線をまっすぐ進むと日向峰(1446m)に達するが、往復1時間20分かかるし、どこまでトレースが付いているか分からないので、断念する。
石割の湯に直行だ。14:55下山を開始する。

下りは石割神社まで、ササの中の道。
DSC_5286.jpg

10分ほどで神社に着いた。
DSC_5289.jpg
確かに巨大な石がぱっかり割れている。

神社の主祭神は天手刀男命(あめのたぢからおのみこと)。
ご神体の巨岩が「石」の字の形に割れているので、その名が付いたとも言われるそうだ。
DSC_5296.jpg
そう見えなくもない。

この岩には高さ15m、幅60cm、長さ15cmほどの割れ目があり、ここを時計回りに3回まわると幸運が開けるというので、1回だけ通り抜けてみた。
ザックをかついだままだと通れないので、下ろして、すり抜けた。
DSC_5300.jpg
1回では幸運は開けないだろうが、そんなのは自助努力だ。
儀式も終えたので、再び歩き始める。

このあたりからは、もうしっかりとした道になっている。
DSC_5312.jpg
こうなると夏より歩きやすい。

ひょいひょい行くと、15分ほどで富士見平の避難小屋が見えてきた。
DSC_5320.jpg
避難小屋と言っても吹きさらしで、雨宿りができる程度の東屋だ。

道はここで二手に分かれ、右の階段は20分ほどで駐車場に通じる。
小屋を突っ切って行く左の道は林道を経由して、30分ほどで石割の湯に達する。
当方は車で来ているわけでもないので左を行く。
その前に、ずっと休んでいないので、ここで休憩を取ることにした。
朝の残りのパンをかじる。何だか、ホッとする。

ふと注意書きに目をやると、つまらないダジャレで説教をたれていた。
DSC_5323.jpg

この後は、みな駐車場へのコースをとっているのか、いきなりトレースが雑になる。
私はあとの人のために、右足を左足の通路の間にできる壁や、つぼ足の穴を蹴って壊しながら進む。道らしくするためだ。
途中、つづら折れのところは、植林の中の斜面に直接下って、ショートカット。
雪が積もっているからこそできる近道だ。
これが、なかなか楽しい。

15分ほどで、石割の湯に温泉を供給している山中湖平野温泉の源泉に至る。
DSC_5327.jpg

そして、16:10石割の湯に到着した。
DSC_5330.jpg
ここはもう何度か利用している。

バスの時間を見ると、周遊バスは15:46にもう最終が行ってしまっている。
中に入って、時刻表を見てみると、なんと17:25平野発の新宿行き高速バスがあるではないか。
新宿だと行き過ぎてしまうが、新宿から西武新宿線で戻れば、こちらの方が早いかもしれない。
よし、これにしよう。平野までは20分ほどだから、17時にここを発てば大丈夫。
湯にもゆっくり浸かった。

で、予定通り、17時に出発。
もう、陽も沈んでおり、あたりは薄暗くなっている。
DSC_5331.jpg

平野のバス停でしばらく待っていると、高速バスが到着。
DSC_5338.jpg
いやあ、ありがたい。これで新宿まで乗り換えなしで寝ていられる。

運転手さんに新宿までの料金を聞くと、2050円だという。安い!
早速、ザックをトランクに押し込み、乗り込もうとすると
「お客さん、予約してますか」と運転手さん。
「いえ」
「ああ、じゃあ乗れません。今日は満席なんです」
「あら、じゃあ、富士山駅まででいいですよ」
「う~ん、ちょっと待ってください。確認しますから・・・ああ、やはりダメです。キャンセルが1席入ってるみたいなんですが、そこ女性専用席なんです」
「だから、富士山駅まででいいんです。そこに着く前に満席になっちゃうんですか」
「いや、あの、高速バスなんで、上野原までは乗車区間で、下車できないんです。料金も設定されていないし」
ここで、やっと事情が飲み込めた。
「乗せてあげたいのはやまやまですが、乗客の方から本社に苦情が行くと困っちゃうんです」
「よく分かりました。親切にいろいろと調べてくれたりして、ありがとうございます」
そう言って、バスを見送ったものの、次の路線バスまでは1時間近くある。
そんなには待てないから、泣く泣くタクシーを呼ぶことにする。
こんなことなら、石割の湯まで呼べば、1時間は節約できた。
まさか、こんなところで遭難するとは・・・

タクシーは15分ほどで来たが、すっかり体が冷えてしまった。
山中湖がここ10年結氷しないという話を聞いたのは、この運転手さんだ。
しかし6000円もかかってしまった。散財した・・・

富士山駅からは300円の特急券を買ってフジサン特急に乗り、大月、高尾、国分寺、東村山と乗り継いで、9時すぎに帰宅したのでありました。

ラッセルな1日でした。

【行程】
ホテルマウント富士入口バス停(9:10)~大出山入口(9:25)~長池山登山口(9:55)~花の都公園分岐(10:10ラッセル開始)~長池山(10:20)~飯盛山(10:40)~大平山(12:10昼食12:40)~大窪山(13:25ラッセル終了)~平尾山(13:50撮影13:55)~石割山(14:45撮影14:55)~石割神社(15:05参拝など15:15)~富士見平(15:30休憩15:40)~石割の湯(16:10入浴17:00)~平野(17:15)

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コメント

うぅ、高速バス恐るべし!予約で一杯とは最後の最後に遭難しましたね。
しかし、凄いラッセル!おつかれ山でした。
雪が深いとワカンでも沈んじゃうんですね。
私も1度しか使ったことのないワカン持ってますが、今年使う機会あるかなぁ…

  • 2013/02/05(火) 21:09:00 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

Re: タイトルなし

わかんは雪の締まった春山などで役に立つように思いました。
新雪なら、かんじきの方がいいかもしれません。

しかし、関東はまたしても雪。
週末はまたラッセルでしょうか・・・

  • 2013/02/06(水) 15:01:07 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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