山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

西伊豆(下)金冠山

1回飛びましたが、西伊豆山行の後半。
達磨山から下ってきたところです。

いったん車道まで下りて、小達磨への登りとなる。
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実は私も学生時代、250ccに乗っていた。SUZUKIのGSXである。
大学の先輩から、13万円で譲り受けた。必死でバイトしたなあ。

伊豆や箱根は自転車の通れない観光道路が多いので、そういう道はバイクで走った。
帰りの西湘バイパスで100km出したら、バイクがキーンというすごい音を立てて空を飛びそうになったことがある。今思い出しても恐ろしい。

それはともかく先行の4人を、ここで追い越す。
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これが小達磨山。暖帯林で覆われている。
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頂上は全く、展望がないので通過。
下りは多少開けており、正面に相変わらず富士山が見える。
そして金冠山も
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アセビのトンネルを抜けて
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下りきったところが戸田峠(13:00着)。
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道路を渡って、しばらく舗装された歩道を歩き、最後のひと登りで金冠山山頂(13:15着)。
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ここは伊豆で言うと、富士山の一番近くにある。
それだけに、やはりデカイ。
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沼津アルプスも一望のもと。いつか初心者と来てみたいところだ。
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それでも、香貫山、徳倉山、鷲頭山、太平山、大嵐山とすべて縦走すると6時間かかる。
高さは大したことはないが、距離だけはある。

中段に連なるのは、左から発端丈山(410m)、頂上までロープウエイが通じている葛城山(452m)、東側が断崖絶壁になっている城山(342m)。
こちらも初心者向けのコースだ。
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で、私@金冠山。
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写真は、近くにいた老夫婦に撮ってもらった。
「どちらから?」と聞かれたので、「埼玉です」と答えたら、「え、そう? 今、うちの息子も埼玉なんです。本庄ですよ」とテンションの高い反応。
こういう時、誠に返答に困る。
借りに「うちの息子も所沢です」と言われたとしても、「ああ、そうですか」としか言いようがない。奇遇というほどでもないし。
まあ、向こうがそんなことで喜んでくれるなら、それはそれでいいのだけど。

さて、下山。1回開けた場所に出た後はひたすら樹林帯の中である。
分岐から真城峠までは3.7km。
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こんな気持ち悪いところを延々と歩く。
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景色も何も見えず、単調な下り道なので、歌が出てきた。
思いつくままに延々と大声で歌い続けた。
だいたい、70~80年代の歌謡曲。喝采、夜空、襟裳岬、シクラメンの香り、北の宿から・・・なんてレコード大賞シリーズも結構そらで歌える。
この時間にこの道を誰かが歩いてくるなんて考えられないので、全く恥ずかしくなかった。

歌っているうちに奥山(762m)に到着。
簡単な標識があったので写真だけ撮って通過。
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さっきの老夫婦は、「こちらから登ってきた。人がいなくて、好きなコースだ」と言っていたけど、人がいないのは確かだが、こんな眺望のないコース、私は好きにはなれない。

ただ、ほんとになだらかな歩きやすい道であることは間違いない。
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途中、一瞬だけ北面が開けた場所があり、間近に愛鷹山系を見ることができた。
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真城峠に下りる直前、左に折れた場所にゴセト山という小ピークがあるように昭文社の地図に書いてある。
現地で当たりをつけて行ってみたが、それらしき場所に何の標識もなかった。
あそこではなかったのかもしれないが、一応登ったことにする。

で、14:35真城峠に到着。これで「さなぎ」峠と読む。
ここには、1990年に大学時代の友人と自転車で一度来たことがある。
当時は舗装こそされていたが、林道に毛の生えたような細い峠道だったのに、いつ改修されたのかかなり幅員のある道路になっており、交通量もかなりある。
まったく面影がないので、当時の風景を思い出すことができない。

峠から見晴らしのいいところまで歩いて登って、おにぎりを食べた記憶があるんだけど、それもどこだったのか全然分からない。

さて、最後に登るべきは真城山。しかし山頂に通じる登山道の線が地図には書かれていない。
地図には真城山のすぐ下に491.8という標高の表記があり、峠のすぐ横にその地点を示す黒ポチがある。
これを何となく山頂の位置だと思い込んでいたのだが、よくよく見ると、そうではなくこの黒ポチは峠自体のことで、数字も峠の高さだ。
地図上の表記の位置取りがまぎらわしいので、そう思ってしまったようだ。
この日は地形図を持ってきていなかったが、帰宅して確認すると、やはり峠の高さだった。

まあいい。目の前に見える標高差にして70~80mほどの山が真城山であることは間違いない。登ったところで何も見えないことも、ここから見るだけでよく分かる。
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しかし、登った山を1つ増やしたい。

たまたま、なぜかパトカーが駐まっていたので、お巡りさんに、あの山に登る道はあるかと聞いてみた。
すると、そのゲートのある林道を行くと頂上のはずだけど、なんか県の施設があって立入禁止になっているんだよ、という。

えっ、林道のまま行けるの! と色めきたったが、警察官の目の前でゲート破りをすることはできない。
ちょっぴり悔しいが諦めることにした。だって、この人、何のためにここにいるのか知らないけど、ずっと立ち去らないんだもん。
というわけで本日の山行は終了。
車道をバス停まで歩く。県道18号にある古宇口バス停まで徒歩30分の距離。
3時過ぎには着いてしまうが、バスの時刻はおそらく16:50分台。
2時間近く待たなくてはならない。
それはいやなので、古宇口の先、戸田峠まで歩くことにした。

古宇口までの道は、改修前の旧道があちこちに残っていた。
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下から見上げる達磨山(右)と金冠山(アンテナのある山)
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途中の湧き水で一服。木のコップは静岡の吐月峰で求めたマイカップ。
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だいぶ登ってきたが、車道歩きもだんだんいやになってきた。
ヒッチハイクで百名山を完登した人の話を「山と渓谷」の1月号で読んだ時には、そんなことする気にすらならないと思ったものだが、今はさすがに乗せてほしい気分。
ヒッチハイクをしたいが、なかなか勇気が出ない。

そんな折、軽トラックで作業をしているおじさんに声をかけられた。
「どこから来たんだい?」
「船原峠から真城峠まで縦走して、今、バス停のある戸田峠まで登り返しているところです」
たくさん歩いたことをアピールして同情を買う作戦だが、反応はにぶい。
「そう、気をつけて」
おいおい、乗せてくれないの? すこし食い下がってみる。
「これ何ですか」
「コーゲだよ」
「こうげ?」
「香る花と書いて、こうげ。仏様に供える香りのある花のことだよ」
「カタカナで書く植物名はなんて言うんですか」
「シキミって言うんだ」
「ここで栽培してるんですか」
「ああ、この辺みんな香花の畑だよ」
おじさんは香花の束を荷台に積み込むと、運転席に乗って下田方面に行ってしまった。
方向が逆じゃあ仕方ない。

見ると、車道から下の斜面は確かに植林状になっている。
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アップにするとこう。
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ちぎって匂いをかいでみると、確かにいい香りがした。

16:05、だいぶ陽も傾いてきた頃、ごぜ展望台に到着。
ここは、昔々、瞽女(ごぜ=盲目の旅芸人)が山越えする際に大雪に遭って凍え死んだ場所。雪が消えてから、村人が遺体を見つけ、彼女たちのなきがらを懇ろに葬ったという。その後、旅人の安全を祈り、観音様を祭り、ごぜ観音と言われるようになったとか。
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この展望台からは奥山からゴゼト山の稜線や
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太平洋を赤く染める夕焼けを望むことができた。
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影もこんなに長くなってしまったが
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峠までは、まだしばらくある。

そして16時半。ようやく戸田峠にたどり着いた。
さっき通過してから3時間半経っている。
バスの時間は17:01。あと30分ある。

バス停の礎石に腰を下ろして、とにかくダウンを着込み、熱いスープを飲む。
名前を忘れてしまったが、トマトに生姜を混ぜたピリ辛スープで、これがかなりイケて、2杯も飲んでしまった。

そうこうしているうちに、トレランの男性2人が「やっと着いた~」と歓声をあげながら下りてきた。
聞くと、天城峠から走り始めて、6時間でここまで来たという。
距離はだいたい40kmくらいだから、時速7km弱。
やはり走ると速いね。でも、それじゃあ写真も撮れないし、景色もゆっくり楽しめない。
それでも、ロードやトラックを走るよりは空気もおいしいし、変化もあっていいのでしょう。

彼らとはもちろん同じバスに乗り、同じように修善寺温泉で下りる。
目的は同じ。立ち寄り湯である。
実は何も調べて来なかったが、行きたいところがある。
建物そのものが国の登録有形文化財になっている新井旅館だ。以前、見学させてもらったことがあり、ぜひ風呂にも入ってみたいと思った。

ただ、もう時間も時間だし、宿泊客のための時間になっているかもしれない。
もし、そうだったら、別の宿や日帰り温泉を紹介してもらえばいい。
そのつもりで行ったら、そもそも立ち寄り湯はしていないとのこと。
ならばと、日帰り温泉を聞いたら、すぐ近くにある「宙(そら)」というホテルで受け入れているというので、行ってみた。
すぐ近くどころか、10分近く歩かされた。
その挙げ句、もう時間外だという。とほほ。

結局、ここで日帰り温泉を教えてもらった。休憩所なし銭湯並みの「筥湯(はこゆ)」というところがあるという。
新井旅館も最初から、ここを教えてくれればいいのに。

お腹も空いてきたので、先に食事にする。
近くのラーメン屋でワンタン麺を食す。あまりおいしくなかった。

さて筥湯。説明書きによれば、鎌倉幕府の2代将軍源頼家が入浴中に北条氏の放った刺客に襲撃された場所なのだという。
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扉を開けるとさっきのバスで一緒だったトレランの兄さんたちが出てくるところだった。う~ん、今回はちょっと要領が悪かった。しかも、ここでバスの時刻を見ると、あと25分しかない。
ぎゃ~こりゃ、カラスの行水だなあと覚悟を決め、あわてて入る。
入浴料350円。せっけん代50円とあるので、番台のおじさんに「もしかして、中にシャンプーとか置いてないんですか」と聞くと、自信たっぷりにうなずかれた。
仕方ない、洗髪もせっけんにすることにする。

ふ~~~。やっと入れた。とっても気持ちいいのだが、ゆっくりしてはいられない。
あせって、体と頭を洗い、もう一度、湯に浸かる。
ゆっくりしたいが、時間がない。
余ったせっけんを捨てようとしたら、同じようなゴミがたくさん。
ああ、これを使えば、50円浮いたのに、とケチくさい考えが頭に浮かぶ。

とにかく、「兄さんもう出たのかい」という番台からの視線を背中に感じつつ、速足でバス停に向かう。湯冷めしないようにしなくっちゃ。
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何とか間に合って、バスに乗り込むと、「あら、さっきのお客さんですね。いい湯でしたか」と運転手さん。
覚えられてしまっていた。

修善寺から三島で新幹線に乗り換えるつもりが、待ち合わせが40分以上あったので、小田原まで在来線で行って、そこから新幹線に乗ることにする。
少しでも節約しなくっちゃ。
いやいや、いろいろあった西伊豆山行でしたが、無事10時すぎに帰宅。

やはり海越しに見る南アルプスが新鮮でありました。
あとは、ヒッチハイクの腕を磨かなくては!


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