山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

金峰山(下)

12月24日クリスマス・イブの朝。
金峰山を下山しています。まあ、頂上は踏めたので、敗退ではないが、撤退であることには変わりない。

8:25に小屋に戻り、ザックに地図とカメラを納める。
もう来た道を引き返すだけなので、もう、いずれもいらない。
これで随分、歩きやすくなるはずだ。

カップに雪を入れ、それにテルモスのお湯をついで、ぬるい水で水分補給。
8:35に出発する。標準タイムだと、10:50には廻目平に着くはずだ。

昨日苦労して登ってきた道を、わけもなく下っていく感覚は何とも不思議なものだ。
もうピストンはイヤだなんて感覚は吹っ飛んでおり、重力に任せて、ひょいひょい下っていく。
カメラは背中なので、もう何も写せない。写したいと思うものもない。
写したいものは昨日撮ってある。
9:10、昨日初めて瑞牆(みずかき)山が見えた地点を通過。
今日はもう撮らない。どんどん下る。
アイゼンが時々、雪の下の石や木の根を引っかけるが、雪が適度に積もっていて、下りやすい。

最終水場まで下りてきた。
DSC_2865_20130115112329.jpg
昨日は無視したが、今日はコップもザックの外に付けてあるので、飲んでみる。いやあ、うまい。
ラーメンの汁の味が残る鍋で沸かした水だから、テルモスのお湯はまずかったが、沢の水はほんとうまい。冷たいが2杯も飲んでしまった。

このすぐ先で、3人のパーティーとすれ違った。
男2人、女1人。30代くらいか。
真ん中の男性がすでに疲れていて、「あと小屋までどのくらいですか」と聞く。
う~ん、それを聞くにはまだ早いなあと思いつつ、「2時間かかるかな~ってとこでしょうか」と答えると、「2時間かかるかってくらいですか」とオウム返しにつぶやきながら、ホッとした表情。もっとかかると思っていたのだろうか。
でも、私はこのあたりから昨日は2時間以上かかったはず。
「雪は積もっていますか」「はい」「膝くらいですか」「いえ、そんなにありません。トレースも付いていますし」
みたいな会話もして、別れた。

彼らはザックがみなさんやたら大きくて、どこかでテン泊する勢いなのだが、あすは平日だから、日帰りのような気もするし。
ちょっと行動が読めない。
いずれにしろ、頂上へはザックを小屋に置いていけるから、少しは楽だろう。
実は、彼らはほんとに不思議な動きをしている。
下山してみると、彼らの足跡はある車から出ているのが分かったのだが、この車の轍が雪についていない。
つまり、彼らの車は前夜、雪の降らないうちに廻目平に到着。彼らは車中で夜を明かしたものとみられる。
しかし、あんな大きな荷物があって、あの小さな車で3人寝たのか。まあ不可能ではないが、相当窮屈である。あまりよく眠れなかったから、あの男性はあんなに疲れていたのかもしれない。

さて、私であるが、この3人と行き会って、少し元気が出た。
やはり身に危険を感じた(ってほどでもないが)時に、誰かに会うのは心強いものだ。

9:35、分岐に到着。きのう登りで2時間40分かかった道を1時間で下ってきてしまった。ここでダウンを脱いで、カメラを取り出す。
昨日みたボロ車はまだある。当たり前だが。
DSC_3118.jpg

林道には今朝積もった雪があり、アイゼンを付けたまま下る。
下が凍っているから、アイゼンの方が歩きやすい。夏歩いているのと同じ気分だ。

来る時には見逃していたゲートや林道を見つけたり、正面に見える岩峰の写真を撮ったりしながら、快適に歩く。
DSC_3121.jpg
DSC_3142.jpg

心配なのは、車のチェーンがちゃんとあるかどうか。
この調子だと、廻目平にも雪が積もっているはず。積もっていたら、夏タイヤでは下れない。
一抹の不安を感じつつ、10:20駐車場に到着。
早速、後ろのドアを開けると、ありましたありました。助かりました。

チェーンは今年の2月、北八ツの天狗を登った時に経験があるので大丈夫。
2つを10分もかからず装着できた。

これで滑り止めは解決したが、もう一つの心配は右前タイヤの空気圧が減って、凹んでいること。
幸い、川上村を出る前にスタンドがあったので、軽油を入れるついでに見てもらった。
これで安心。

あとは帰るルート。来た時と同様、上信越道を帰るのはなんとなく夏タイヤは怖いし、チェーンしたまま高速を走るのも憚られる。
信州峠を越えて山梨に入り、増富温泉で汗を流してから、適当なところでチェーンをはずすのがいいと判断して、そのルートをとる。

しかし、この車、どうしたことかヒーターがいきなり故障してしまい、車内が暖まらない。
あまりの寒さに頭痛を催しながら、温泉に向かう。
信州峠の手前で、いきなりヒーターがボンという音を立てて作動、だんだん温かくなってきたが、この車も寿命かねえ。
もう20年乗ってるからなあ。

信州峠の下りでは、瑞牆山の雄姿が逆方向から眺められた。
DSC_3155.jpg

金峰山方面は依然ガスの中。ああ、引き返してよかった、と胸をなで下ろす。
DSC_3157.jpg


中央道は笹子トンネルが通れないので、大渋滞になることを予想して、早めに帰りたかった。温泉もそんなにゆっくりせず、お昼も温泉で済ませた。
食べたのは麦とろ定食だが、これがお得だった。
麦とろそのものももおいしかったが、ミニほうとうと茶わん蒸しもついて、800円。
お腹いっぱいになった。

チェーンはみずかき湖の少し下ではずし、あとは快適なドライブ。
中央道は渋滞どころか、通行止めのため避ける人が多かったのか、3連休の最終日だというのに、スイスイ。
一旦、下りて国道20号を走らないといけない煩わしさはあったが、30kmの渋滞に巻き込まれるよりは、余程早かった気がする。

そんなわけで4時すぎ、明るいうちに帰宅できたのでした。
でも、夏にリベンジじゃあ!

今回の行程

23日:廻目平(10:10)~八丁平分岐(11:15)~2000m地点(11:55)~(12:10昼食12:25)~金峰山小屋(13:55休憩14:05)~五丈石(14:30撮影14:45)~金峰山山頂(14:55撮影15:00)~分岐(15:15)~金峰山小屋(15:35)

24日:小屋(7:15)~山頂(7:55引き返し8:05)~小屋(8:25休憩8:35)~八丁平分岐(9:10)~廻目平(10:20)


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