山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

天城山

11月24日午前5時半頃、O君から電話があった。
「そっちの天気はどう?」
「降ってはいないようだけど」
と答えたが、実際はかなり降っていたようだ。
まだ暗くて様子が分からなかったのと、雨音も狩野川の瀬音にかき消されていたらしい。
それはいいとして
「実は、一緒に行くはずの先輩が待ち合わせ場所に来ないし、連絡もとれないんだよ。もう少し待ってみるから、ちょっと遅れるかも」
という。
おつ山さんにはその旨、メールで伝え、車中泊したという道の駅「天城越え」でもうしばらく待機してもらう。

その間、当方はパッキング。しばらくして、もう一度連絡があり
「まだ連絡とれないんだけど、とにかく、そっちに行くわ」
とのこと。先輩さん、待ち合わせ場所に向かう途中に事故ってたりしないといいんだけど。
とにかく動き出したので、おつ山さんに再度連絡。
約束の時間より20分遅れとなるが、7時10分に水生地下の駐車場で待ち合わせることにする。

こちらがちょうど朝食を済ませて、玄関に出た頃、O君が民宿に到着。
12年ぶりの顔合わせである。全然変わらない。
彼とは高校の同級生。でも在学中、ほとんど付き合いはなかった。
で、ほとんどここまで付き合いがないまま、この日を迎えていた。
それが、こうしていきなり一緒に伊豆の山に登ることになろうとは、歳月というのは不思議なものである。

こういう仕儀と相成ったのは、10月の連休に高校の同級生たちと余市岳に登ったのが、やはりきっかけだろう。
同級生たちのうち、もっとも山に取り憑かれているN君が、使用期限の切れてしまうマイルを消化してしまおうと、年内に上京して来ることになった。
そこで、丹沢の鍋割山に登る計画を立て、裾野市在住のO君らとも連絡を取り合い、12月1日に決行することになった。
鍋割山にしたのは、紅一点のYさんが「鍋割山の鍋焼きうどんが食べたい」と所望したから。
で、この日がO君とは12年ぶりの再会になるはずだったのだが、11月24日に天城山縦走をする計画であることをメールで伝えたら、そっちにも行きたいとO君が言い出した。会社の先輩と一緒に行くとのことだが、こちらに断る理由はない。
そんなんで、鍋割パーティーの前に再会が実現してしまったのだ。

話はそれだけではない。
ブログにも、天城縦走をする予定であることを書いたら、愛読者でいらっしゃるおつ山師匠(あえて!)もなんと手を挙げてくれたのだ。
おつ山さんとはブログを通じて知り合ったが、もちろん面識はない。
敬愛するおつ山さんとお会いする絶好の機会なので、当然のごとく即OK。O君も快諾してくれた。

というわけで、12年ぶり再会と初対面がセットになった極めて豪華な山行になったのである。
しかし、外はひどい雨になっている。
週末の天気予報では、この日は曇のち晴だったはずが、昨日の予報では雨の確率40%に跳ね上がっていた。
全くもってついてない。

とにかく2人で待ち合わせ場所の水生地下駐車場に向かう。
7時10分過ぎに到着。おつ山さんはすでに来ており、雨のため初対面の挨拶もそこそこに、O君の車の中で本日の対応を協議した。
当初は、O君と先輩さんの車をそれぞれ出発地と到着地に置いて、縦走する計画だったのだが、この雨である。
おつ山さんの車もあるので縦走は可能なのだが、結局、安全策をとって、天城高原ゴルフ場から万二郎、万三郎を周回するコースに決した。

私はおつ山さんの車で、天城高原のゴルフ場に向かう。
おつ山さんは自身のブログ(http://blog.goo.ne.jp/otsukareyama)で、ジョッキ片手に焼き鳥をくわえている自画像を公開しており、ワイルドな方だという印象を持っていたが、とても穏やかな方だった。
氏も私のことをブログの写真で見て、いつも腕組みをしている頑固そうな人との印象だったとのことである。

なんて、この話はすでにおつ山さんが書いてしまっているので、何となく真似している感じになってしまう。この山行については、おつ山さんのブログの方が断然面白いので、ぜひそちらを読んでもらいたい(リンクの掛け方が分からないんだけど)。

1時間ちょっとかかって天城高原に到着。
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こんな天気だというのに、結構な人出だ。

しっかり上下とも雨具を着用し、8:50に出発。
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この人たちは別のグループだが、みなさんやはり完全防備である。

道はまず植林の中を行き、ピカチュウのような砂防ダムを過ぎて
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次第にヒメシャラの林へと入っていく。
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なんとも不思議な面相である。

O君はダブルストックでガシガシ登っていくが、おつ山さんは後ろ手を組んで、その辺を散歩しているかのような歩きっぷり。
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私はと言えば、立ち止まって写真を撮っては、あわてて追いつきの繰り返し。ドタバタと落ち着きがないこと甚だしい。

15分ほどで、万二郎岳に登る道と万三郎岳に向かう道の分岐である四辻に到着。
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道は3方にしか分かれていないのに四辻とは、昔もう1本道があったのだろうか。

ここで、おつ山さんが時刻をメモしていたので、「真面目ですね~」と感心していたら、冷やかされたと思ったのか、それ以来、メモする姿を見かけなくなってしまった。
頭の中に記憶することにしたのか、それともこっそり付けていたのか。

ここからが本格的な登りとなる。
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あまり紅葉も見えず、時折こんな黄色い葉っぱが腰の高さに見えるだけ。

そしてあまりに暗い。
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でも、最後に階段の急坂を登ると、あっけないほど早く万二郎岳(1299m)に着いてしまった。9:55。登り始めてから1時間ほどだ。
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みな、雨具のせいで蒸れてしまったのか、着替えをしている。
雨も基本的には止んだようなので、私は頂上にいる間だけ、体が冷えないようゴアの下にダウンを着込んだ。

回りはガスがかかっているが、樹木の間からちょっぴり東伊豆方面が見えた。
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で、O君と記念撮影。
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撮影者はもちろん、おつ山さんです。

ここでは、おつ山さんからいただいたえび煎餅を食し、15分ほど休憩。
万三郎岳に向かう。
少し下ると、左手が開け、ガスにまみれてはいるものの、東伊豆の山々が目に飛び込んできた。
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左奥は爪木崎のようだ。
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手前に見えるマッチ箱のようなのは別荘街か。

南国・伊豆の山も11月下旬となれば、紅葉もほぼ終わり。
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そういえば、大学4年のとき、同じ季節に自転車で伊豆の仁科峠を走ったことがあった。
あの時も雨だった記憶がある。もう28年前に話である。

岩場を少し下ると、道は平らになる。
CIMG5524.jpg
なんとなく気持ちの悪い、ヒメシャラの林を行く。

馬の背への登りにかかり、振り返ると、万二郎岳の姿が一瞬だけ見ることができた。
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10:30に馬の背到着。
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この先はしばらく、アセビのトンネルを歩く。
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説明板によると、アセビは東北南部より南に分布する常緑低木で、早春に枝から小さな白い花を咲かせる。毒素を持ち、馬が食べると酔ったような状態で苦しむことから、漢字では馬酔木と書くとのこと。ああ「あしび」のことか。

石楠立(これで「はなだて」と読む)を過ぎると登りとなる。
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すこし空が明るくなってきたのは気のせいだろうか。
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雨もすっかり止んだ。
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でも、やっぱり山はガスの中。
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11:15万三郎岳(1405m)登頂。万二郎から1時間ちょっとかかった。
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ここも人でいっぱいだったが、ちょうど空いたベンチがあったので、3人でそこに座る。
ようやく昼食だ。

おつ山さんはおにぎり。O君は火を熾してラーメン、私はテルモスのお湯でフリーズドライのカレー。アルファ米は万二郎岳でもうお湯を入れておいたので、少々温かみには欠けるが待たずに食べることができた。

しかしここは全く展望がない。
CIMG5597.jpg

食後、記念撮影を済ませて、早々に下山することにする。
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向かって左がおつ山さん。私は相変わらず地図を下げて、かっこ悪い。
一応これで百名山は32座ということになった。
出発は11:55。

5分ほど下ると、正面に続く縦走路に別れを告げて、右へと下っていく。
階段が作られているが、かなりの急坂である。
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しばらく下ると、等高線沿いの道となり、独特の景観がところどころに見られる。
落ち葉の中の常緑低木とか。
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これとか。
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この先は、少し同行2人の姿を追ってみよう。
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陽気なO君はカメラを向けると必ずポーズを取ってくれる。
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おつ山さんはブログをしているだけあって、時々立ち止まって、写真を撮っている。
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途中、彼が落ち葉を拾っているのに気づき、声をかけると、地面に上手に配置して「ヤラセは重要ですよ」と不気味に笑って写真を撮っていた。
それが、これ。
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私は商売柄、ヤラセはできない質。
これは本物。
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さて、これはどっちがヤラセでしょうか?
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おっと道草を食っているうちに、随分おいてかれてしまった。
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そうこうしている間に、四辻を過ぎ、13:50登山口に到着。
行く時は気づかなかったが「天城縦走路入口」と書いてあった標識の裏には、「おつかれさまでした」と書いてあった。
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ずっとクールだった、おつ山さんがこの時ばかりははしゃぎだし、「かたこりさん写真撮りましょう」と誘われた。
そう、おつ山さんの真の名前は「おつかれやま」なのです。
興奮してしまうのも無理ないのです。
私は苦笑しながらお付き合いし、この日の山行を終えたのでした。

道はもうすっかり乾いてました。
CIMG5682.jpg

駐車場のトイレにある水道で靴の泥をきれいに洗い落とし、ゴルフ場のフロントでバッジを購入。近くにある日帰り温泉「万天の湯」で汗を流し、ここでおつ山さんとはお別れ。
CIMG5684.jpg
再会を誓い合いました。
お風呂代に100円借りたので、会わざるをえないのです。

三島のホテルまでO君に送ってもらいつつ、あす愛鷹山の位牌岳に登る予定であることを話したら、案内をしてくれることに。それはまたまたありがたい。
三島のウナギ屋で食事のつもりでしたが、彼の裾野の自宅が三島駅まで歩いて50分(4kmほど?)であることを知り、裾野まで行って飲むことにしてしまいました。
O君の自宅近くのもつ焼き屋でたらふく肉を食い、9時にタクシーで宿に向かったのでした。結局、先輩さんは寝坊しただけだったようです。
さあ、明日こそ晴れてくれよ!

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コメント

これこれ!子供達の夢を奪っちゃダメです!
ブログを見た善良な子供達は、なんの疑いもなく「わぁ綺麗~v-34」とか思って見てるんですから。
しかし、三島に泊まって飲みに行っていたとは…
私も御一緒したかったです。
今度は、山と温泉と酒のオヤジ三昧にしましょう!v-275v-8

  • 2012/12/27(木) 08:06:48 |
  • URL |
  • おつ山 #-
  • [編集]

子供を相手にしてはいけません。
大人の山をしましょう。温泉+酒、たまりませんな。七面山と下部温泉とか、箱根とかどうっすか?

  • 2012/12/27(木) 10:34:36 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #qBOWr7po
  • [編集]

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