山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

利尻山(8)

【2017年7月16日(日)】利尻山
利尻山(1721m)の沓形コースを下山中、ザレ場のトラバースで、「遭難者」のザックを発見してしまった。
下山後に乗ったタクシーの運転手も、このザックの持ち主の話は知っていて、宿の人が「今日は天気が悪くて危ないから、鴛泊コースから登った方がいい」と忠告したのに、強行して、ザックを谷底に落として見失うという事態になったんだ、と教えてくれた。
おそらくガスでホワイトアウト状態になり、道を間違ってしまったのだろう。
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一応、ザレ場の岩にペンキで矢印は書いてあるのだが、これを見失うと、足場が悪いだけに確かに厄介なことになる。
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ただ、このザックは登山道脇の山側に安定した状態で存在しており、我々より先に誰かがどこかで見つけて、「ここに置いた」という状況がうかがえた。
110番の電話口の女性はこのザックの件は初耳のようだったので、第一発見者(?)は警察には連絡しなかったのかもしれない。
彼女に「ちょうど山頂近くにパトロール中の救助隊の方がいたので、連絡してほしい」と伝えたら、「急ぎますか?」と聞かれた。
「え、到着まで待っていないといけませんか。できればこのまま下山したいのですが」
と答えると、「そうですよね。(ザックの中にあった)財布にどのくらいお金が入っていますか」と、意外な質問。
濡れて張り付いているので、きちんとは数えられなかったが、3万円弱だった。
「まあ、盗んでいく人はいないですよね。ちょっと待って下さい。パトロールの人と連絡を取りますから」とのことだったので、いったん電話を切った。

電話を待っている間に、あたりの花々を撮影。
ウコンウツギ。
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ヤマブキショウマ。
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エゾツツジ。
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間もなく、折り返し電話がかかってきて、「そのままにしておいて結構です」と“許可”が得られたので、道警の方々の到着を待たずに出発することができた。
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そんなやりとりで10分ほどロスした。

ザレ場を歩くと、溶岩の小石がざざーっと流れていく。
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この音をみんなに聞かせたいとMさんがつぶやいた。
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それは同感だが、ともかく早く横断しなければ。
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ここは落石危険地帯だから。
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雨が降ったら、かなり危ないだろう。
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大きな岩の上には、こんなに流れてきた土砂が積もっていた。
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そんなこんなでザレ場を通過。
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再び軽いヤブこぎだ。
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尾根まで、こんな感じでトラバースが続く。
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草地にもロープがあった。
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このあたりはウコンウツギが優勢。
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よく見ると、ちょっと官能的。
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と思ったら、頂上で遠くに見るしかなかったボタンキンバイが、目の前にぽつんぽつんと咲いているではないか。
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まさに人が来ない道ならではだ。
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お蔭さまで接写ができる。
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しかも、まったく花弁に全く乱れがない株もあり、Mさんも歓喜の声を上げていた。
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沓形稜に達すると、沓形登山コースの表示があった。
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そして、信じられない光景が目の前に広がった。
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稜線をすっぽり覆い隠すように、雲海が滝のように流れている。
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言葉にならない眺めだった。
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ここは3つ目の「危険」マークの場所だが、それほど危ない感じはしない。
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今歩いてきた道を振り返ると、もう道警の方々が到着していて、ザックの回収作業を始めていた。
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「よろしくお願いしま~す」と叫んだが、よく聞こえなかったのか、ちらっと振り向いただけだった。
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そんな一瞬の間に、ガスがかなり晴れてきた。
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稜線の上の方を見ると、鋭い針峰がそびえている。
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これには名前がないのだろうか。
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その左側が頂上方面。
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稜線は左側が鋭く切れ落ちている。
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少し下って振り返ると、仙法志稜の針峰群がガスにまみれつつも見えてきた。
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いや、ものすごい。
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これぞ利尻山の真随。
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こちらのコースを選んで大正解だった。
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足元にカラフトイチヤクソウが一輪。
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このあたりの難所は、親不知子不知と呼ばれているらしい。
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なんか分かる気がする。
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道警の方々は早くも回収を終えて出発したようだ。
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頂上を背にしたMさん。
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おそるおそる難所を歩き始める。
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高所恐怖症だとかで、なかなか進まない。
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「後ろがすごいよ~」と声をかけても、「通過するまで待ってくださ~い」と真剣だ。
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それにしても、こんな針峰群は見たことない。
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銘菓「白い恋人」のパッケージのデザインを裏側から見ているわけだ。
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頂上方面。ローソク岩がどれなのか、もはや分からない。
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南側も雲海が相当に深い。
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右手、北陵方面を望む。手前はオオハナウド。
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難所を抜けると、草深い道になった。
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正面のピークに道があるのが見える。
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あれ、登り返しがあるの? と地図を改めて見てみたら、なんと登山道は三跳山(さんちょうざん、1460m)というピークを通過しているではないか。
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これは、うれしい。
今回は長官山も含め3座踏破ということになった。

まずは、あのラインを下っていく。
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沿道にヨツバシオガマ。
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ハイオトギリのつぼみたち。ところどころにヤマハハコが見える。
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ほぼ、三跳山手前のコルまで下ってきた。
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このあたりはヨツバシオガマが目立つ。
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ほかにはイブキトラノオ。
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ボタンキンバイ。
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完璧だ。
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この程度のヤブこぎはもう全然いとわない。
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右手は緑の雄大な谷だ。
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下ってきた斜面を振り返る。
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そこにはオオハナウドやオニシモツケなど白い花が咲いていた。
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おっと、早くも道警の4人が下ってきた。
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こちらはヤマブキショウマをかき分けつつ、逃げるように進む。
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三跳山への登り口に、今にも崩落しそうな岩壁。
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ちょっと怖い。
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コルから右手には涸れ沢が延びる。
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左手の「窓」から再度、仙法志稜を眺めてみた。何度見ても迫力満点。
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そして頂上方面。
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(つづく)
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コメント

これには名前がないのだろうか。ってローソク岩なのかも?お結びみたいな形ってシオがいってました。

  • 2017/08/25(金) 14:37:14 |
  • URL |
  • nobusaka #-
  • [編集]

Re: タイトルなし

角度によって、随分形が違うんだね。もっと頂上に近い岩なのかと思ってた。

  • 2017/08/25(金) 22:32:24 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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