山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

利尻山(4)

【2017年7月16日(日)】利尻山
7:40、七合五勺の第2見晴台に到着した。
DSC_4295_201708180700510fa.jpg
胸突き八丁で標高を一気にかせぎ、1120mに達した。あと600mだ。
ここまで2時間半。コースタイムは2時間40分。たった10分しか速くない。
かなりハイペースで登ってきたつもりだが、「山と高原地図 利尻・羅臼」の監修者はかなり厳しい時間設定をしている。

ここで完全に雲の上に出たことが分かった。
DSC_4294_20170818070049233.jpg

正面には八合目に当たる長官山(1219m)が見える。
DSC_4296_201708180700528c5.jpg

そこへ至る登山道もはっきり分かる。
DSC_4297_20170818070054d41.jpg

眼下に雲海。その代わり、本当の海は全く見えない。
DSC_4299_20170818070055feb.jpg
礼文島も北海道本土もサハリンも見えないが、贅沢は言うまい。

それはともかく、ここでS君夫妻のツアーチームに追いついた。
DSC_4293_20170818071331736.jpg
彼らは4時半スタートだったので、こちらが30分差を詰めたことになる。

ここで初めての大休止。と言っても10分の休憩で出発した。
DSC_4300_20170818070027556.jpg

長官山までは標高差100m。
DSC_4302_20170818070030016.jpg

コースタイムは手元の「山と高原地図」(2009年版)では40分となっているが、100mでそんなにかかるわけがない。
O君の2014年版では20分となっている。その間に改訂されたのだろう。
ちなみに2017年版を確認すると、さらに減らされて15分になっていた。
DSC_4306_20170818070007fb2.jpg

右前方に特徴的な露岩が望めた。
DSC_4301_201708180700295f6.jpg

足元にゴゼンタチバナ。
DSC_4303_201708180700323f5.jpg

ここからはハイマツの中の稜線歩き。
でも結構背が高いハイマツだ。
第2見晴台を振り返る。
DSC_4304_20170818070033240.jpg

後ろからも次々に登ってくる。
DSC_4305_20170818070005366.jpg

2017年版の数字通り、15分で長官山に到着。
DSC_4319_2017081806592369f.jpg

ここで初めて、ピラミダルな素晴らしい利尻山(1721m)の山頂を望むことができた。
DSC_4308_201708180700104f3.jpg

NHKの「にっぽん百名山」でここからの眺めを見て以来、憧れていたので、ほんとにうれしかった。
DSC_4312_2017081806594493c.jpg

2本の雪渓がほんとに恰好いい。
DSC_4309_20170818070011581.jpg

右に反り返ったように見えるのも、マッターホルンに似ている。
DSC_4310_20170818065941f84.jpg

火山なのに、濃い緑に覆われているのも心に響いた。
DSC_4320_20170818065849f6f.jpg

ここに大きな石碑がある。
DSC_4311_201708180659431de.jpg
「利尻岳登り登れば 雲湧きて谿間遥けく 駒鳥乃鳴く 幡川詠」と読める。

裏面には「昭和八年六月二十六日 北海道廰長官佐上信一□□」とある。
DSC_4307_20170818070008e9d.jpg
佐上信一(1882~1943年)は大正、昭和戦前期の内務官僚。
岡山、長崎、京都の知事を歴任して、昭和6年(1931年)10月に北海道庁長官に就任した。
根釧地方の酪農の振興に尽力し、「酪農の父」とも呼ばれている人物だ。
もちろん、「長官山」の名は佐上がこの地点まで登ったことに由来している。

当然ここで大休止。
お弁当を広げてみたら、朝食分だけでなく昼食分もある。
DSC_4313_20170818065946c32.jpg
バナナやパンなど行動食もあって、びっくり。
今までで最も豪華なお弁当だった。
まだお腹は空いていなかったので、重量を減らすため、バナナだけ食べた。
ここに三角点があることを後で知ったが、その場所はロープが張られて行けなくなっているらしい。
陰なので排泄行為をする人がいるからということらしかった。

利尻山の東斜面。
DSC_4314_20170818065947f09.jpg

あの雪渓でスキーができそうだが、あそこまでヤブをこいで行く人はいないだろう。
DSC_4315_20170818071333024.jpg

若者たちが爽やかに記念写真を撮っていた。
DSC_4317_2017081806592026f.jpg

13分ほどの休憩で出発。
ここから避難小屋まで15分だそうだ。
DSC_4318_201708180659211d7.jpg

改めて頂上付近を望むと大きな崩落箇所が確認できた。
DSC_4321_201708180658517d3.jpg

ここに長官山という名前はついているが、ピークとしては、この先のこぶが「山」の名にふさわしい。
DSC_4316_20170818065918902.jpg

とにかく、そのピークを目指す。
DSC_4322_2017081806585271f.jpg

それにしても美しいフォルムだ。
DSC_4323_20170818065854862.jpg

ピークから一旦下るのだが、その鞍部が見下ろせた。
DSC_4324_20170818065855c33.jpg

登山道のある尾根の1本西側の尾根を俯瞰。これまた美しい。
DSC_4325_2017081806582553f.jpg

雲がだいぶ低くなってきた気もするが、やはり完全には晴れない。
DSC_4326_2017081806582764d.jpg

ここで利尻富士をバックに、おそろいTシャツ写真を撮った。
われらが「六華山岳部」のTシャツは、背中側の絵柄が利尻富士なのだ。
DSC_4336_20170818065712cd5.jpg

ピークから望む利尻富士。
DSC_4330_201708180657341a6.jpg

鞍部に避難小屋が見える。
DSC_4329_20170818065831a90.jpg

足元にキタノコギリソウ。
DSC_4328_20170818065830acd.jpg

よく見ると、避難小屋は微妙な場所に立っている。
DSC_4331_20170818065736064.jpg
このピークから避難小屋まで若干の下り。
この登山道唯一の下りと言っていい。
路面がちょっと滑るので慎重に下った。

沿道には、もう枯れかかったオニシモツケ。
DSC_4332_20170818065737d8e.jpg

初めて見たミソガワソウ。
DSC_4334_201708180657402e9.jpg
DSC_4333_20170818065738d3f.jpg

イブキトラノオ。
DSC_4335_2017081806571081f.jpg

避難小屋が目前に迫ってきた。
DSC_4337_20170818065713ca3.jpg

長官山から15分ほどで利尻岳山小屋に到着。
DSC_4338_20170818065715118.jpg
「利尻岳」とある。そんな言い方もあるのか。
そう言えば、佐上長官も「利尻岳」と呼んでいた。

中をちらっと見せてもらった。わりと清潔だ。
DSC_4339_2017081806571691e.jpg
緊急時以外宿泊禁止とされているが、基本的には守られているようだ。

裏に携帯トイレブースがあり、今度は第2見晴台から先行していたS君が使用していた。
私も小用に使おうかと思ったが、2つも埋まっていたので、止めておいた。
汗をいっぱいかいているので、それほど差し迫ってはいない。

ベンチに腰掛けて、数分休憩。
DSC_4340_20170818065646ea8.jpg

その間に、S君夫妻が所属するツアーのパーティーが出発して行った。
DSC_4341_201708180656481fb.jpg

我々も5分ほどで出発、彼らを追いかけた。
DSC_4342_201708180656499e7.jpg

長官山を振り返る。
DSC_4343_20170818065651631.jpg

頂上もかなり近づいたように感じる。
DSC_4344_201708180656523e0.jpg

こいつらは蛾ですね。
DSC_4345_20170818065621a27.jpg

ミソガワソウは下唇の紫の斑点が特徴だ。
DSC_4346_20170818065623116.jpg

頂上直下の崩落がかなり激しい。
DSC_4347_2017081806562471f.jpg

ちょっと、紫色が薄いチシマフウロ。
DSC_4348_20170818065626c9d.jpg

オニシモツケとミソガワソウの群落。
DSC_4349_201708180656276d8.jpg

オニシモツケに注目。
DSC_4350_201708180655566bc.jpg

マルバシモツケのつぼみかな。
DSC_4351_201708180655572cb.jpg

下を見たり、上を見たり、忙しい。
DSC_4352_20170818065559de2.jpg

このあたりからお花が目立ち始めた。
DSC_4353_2017081806560068d.jpg

ハエが止まっているの、分かりますか?
DSC_4354_201708180656023c3.jpg

右手に沓形ルートの三跳山(1460m)方面が見えてきた。
DSC_4355_2017081806553589f.jpg

ガスはないのだが、必ずしも空が青くない。
DSC_4356_20170818065536c02.jpg

登山道は尾根筋に続いている。
DSC_4357_201708180655388dd.jpg

長官山は右のピーク。
DSC_4359_20170818065539753.jpg

ハイマツの中を行くO君とMさん。
DSC_4360_20170818065541c6d.jpg

キタノコギリソウのつぼみかな。
DSC_4361_20170818065513e1b.jpg

振り返ると、さっき、追い抜いたS君夫妻のパーティーが見えた。
DSC_4362_2017081806551567c.jpg

(つづく)
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/1373-6daf753f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (153)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (96)
富士山周辺の山 (68)
八ヶ岳周辺の山 (54)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (45)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (26)
ドライブ (9)
廃線の旅 (12)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR