山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

利尻山(1)

【2017年7月14日(金)】利尻山
7月の3連休は、今年1月の段階で利尻山(1721m)に行く方針がすでに固まっていた。
札幌在住の高校の同級生S君が奥様(彼女も同級生)と一緒にガイドツアーで利尻山に遠征するとのことで、お誘いがあったのだ。
利尻山はもちろんだが、私はこの機会に、宗谷本線も完乗してしまえると思い、喜んで参加を申し出た。

最終的に、スケジュールは以下のように決まった。
14日深夜、高校の同級生K君夫妻の車で、札幌から夜通し走って稚内へ。
15日 朝一番(7:30発)のフェリーで利尻島に渡り、レンタカーで島内観光。
16日 利尻山登山。
17日 8:30鴛泊発のフェリーで出発。稚内で高校の先輩のお嬢さん(稚内在住)とランチをして、特急サロベツ、ライラックを乗り継いで札幌に帰還。

実は3連休の天気予報は芳しくなかった。
とくに登山を予定している16日は雨の予報。
山はもっとひどいことになるだろうから、強い風雨で撤退もありえるな、とほとんど期待していなかった。でも、結果的には素晴らしい山行となった。

同宿のメンバーは、いつものO君と3期下のMさんと私。
それに、ツアーでの参加のS君夫妻、登山はしないが利尻観光に行くK君夫妻の総勢7人。
O君は前日(14日)の夜、札幌に到着。
21:30に札幌駅にマイカーで迎えに行った。
この日の札幌の最高気温は猛暑日寸前の34.9℃。
それでも夜になると、涼しくなるのが北海道のいいところだ。

迎えに行ったその足で、母校の近くにある老舗のラーメン店「福来軒」に直行。
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在学中もその後も私は行ったことがないのだが、O君にはなじみの店だったらしい。
店舗老朽化のため、今年10月で閉店するということで、ちょうどいいタイミングだった。

店に入ると、確かに古い。
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味噌ラーメンを頼んだが、さすがに人気の店だけあって、美味しかった。
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道産子には懐かしい味である。

深夜0時頃、K君が近くのセブンイレブンまで迎えに来てくれることになっているので、私のマンションに戻って連絡を待つ。
O君にはシャワーを浴びてもらった。
窓を開けると、風が通って涼しかった。

【2017年7月15日(土)】利尻山
0時前にK君から連絡が入り、いそいそと出発。
セブンイレブンでお茶だけ買って車に乗り込んだ。
3人で交代して運転することにしていたので、私は出番に備えて早めに休んだ。
K君が道央道を130kmくらいで飛ばしたので、留萌には1時間半ほどで着いた。
コンビニでトイレ休憩の後、運転はO君に交代。
オロロンライン(国道232号)を北上する。
車はほとんど走っていない。

羽幌、遠別、天塩と北上。天塩河口大橋からは私がハンドルを握った。
運転交代のため外に出たら、風が強くて寒いこと。
とても半袖ではいられなかった。
ここからは国道を外れて道道稚内天塩線を行く。
人家もまばらなところで、さらに車の姿はない。
その代わり、大きな角を生やしたエゾシカがいきなり道路に乱入。
危うく、ひき殺しそうになった。
シカはなかなか左か右かに避けてくれず、しばらく追いかける形になってしまうからだ。

3時半を過ぎると空が白んできた。
本来なら左の海の向こうに利尻山が浮かんでいるはずだが、ガスで全く何も見えない。
稚内には4時過ぎに到着した。
まずはフェリーターミナルの場所を確認してから、朝食を調達しにセイコーマートへ。
再びターミナルへ戻り、車内で早速パンを食べた。
出港までまだかなり時間があるので、1時間半ほど車内で仮眠。
6時半前になってからターミナルへと移動した。
寒いのでトイレで長袖に着替え、ウインドシェルも着込んだ。
乗船券は片道2180円。帰りの分もまとめて買った。
いい場所を取れるよう早めに並ぶ。

出港(7:15)の15分前には乗船と相成った。
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幸い、2等船室に4人全員が横になれるスペースを確保。
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3連休初日の第一便にしては、ゆとりがあった。
もしかしたら、この後の便の方が混むのかもしれない。

甲板は風が強くて寒いし、濃霧で何も見えない。
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それでも、何回かは偵察に出た。
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基本的に睡眠不足なので、偵察以外は昭文社のレールウェイマップルを見る程度で、ほとんど寝て過ごした。

船はほぼ定刻通りの8:55に着岸。
利尻山のシマリスをイメージしたマスコットキャラクターのりっぷちゃんが出迎えてくれた。
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顔はめパネルもあったが、激しい逆光で全然使い物にならなかった。
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車は稚内に置いてきたので(フェリーに乗せると往復3万4000円もかかるので、レンタカーの方が安上がりなのだ)、港でレンタカーを借りる。
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料金は24時間で14000円。軽ワゴンだ。
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ちなみに、これでは「いしい」のりっぷちゃんと読めてしまう。
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利尻島に来たのは2001年8月以来なので、16年ぶりになる。
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あれから、もうそんなに時が過ぎたか。
あの時は利尻山に登るため早朝から宿を出発する方々がいたっけ。
まさか、私がその立場になるとは。我ながらびっくりだ。

ちょっと霧雨っぽいが、まずはすぐそこに見えるペシ岬に行ってみることにした。
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遊歩道の入口近くに車を停めて歩き出す。
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少し登ると、鴛泊の港が見えたが、利尻山は全く見えなかった。
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高台に会津藩士の墓があった。
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幕府は文化五年(1808年)、ロシアの脅威に備えるため、会津藩に蝦夷地警備を命じ、1600名の藩士が北海道や樺太に派遣され、このうち利尻島には252人が配置された。
ロシアとの交戦はなかったが、病気や海難で多くの命が失われたという。
この墓石は文化七年に設置されたものだ。
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それにしても風が強い。
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正面に見えている断崖がペシ岬だ。
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アカバナエゾノコギリソウは初めて見た。
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利尻島北岸を望む。
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尾根道は猛烈な強風。注意しないとよろけてしまうほどだ。
「登山口」から12分で標高93mのペシ岬展望台に登頂。
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帰宅してから知ったのだが、ここは灯台山というれっきとした名前があるようなので、16年前に遡って「登った山」に加算させてもらった。
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しかも、一等三角点だった。
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いよいよ風が強いので早々に退散。
登ってきた道は急斜面で下りでは危ないので、逆方向の灯台方面に下る。
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こちらの方が、幾分風が緩やかだ。
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それでも、ムスクマロウが風に大きく揺れていた。こいつは外来種だ。
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利尻島16景なるものがあるらしい。ペシ岬は13番目だそうだ。
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それにしても、この強風の中、小学校低学年と思われる姉妹2人が雨合羽を着て登ってきた。
こんな状態なのに子供だけで登らせるとは。
親が後から付いてくるのかなと思って声をかけなかったが、誰も来ない。
振り向いたら、彼女たちは自分の判断で諦めて下ってくるのが見えたのでホッとした。
一体、親は何をしているんだと思ったら、ふもとの公園にいたのはおばあちゃんと思しき女性ひとりだった。
「私は無理だから、あんたたち2人で行ってきなさい」とでも言ったのだろう。
ここはそんなに風が吹いていないから。

少し濡れてしまったので、夕日ヶ丘展望台や富士野園地は素通り。
今回の目的の一つである沓形のラーメン店「味楽」に直行する。
ちょっと道に迷ったけど、10時半に到着した。
見ると、営業は11時半からと書いてある。
「あと1時間もあったら、島を1周できるなあ」とつぶやいたら、本当に1周することになった。

天気は依然としてぐずついている。
そのうちうとうとしてしまい、仙法志から鬼脇あたりはすっかり寝落ちしていた。
東海岸まで来て気がつくと、なんと晴れているではないか。
北海道本土はさすがに見えないが、海も青い。
いきなりテンションが上がる。
しかし鴛泊まで来ると、また曇り。
どうやら、あのあたりだけ晴れているみたいだ。
それは実は2周目も同じだったので、確実だ。これが島の天気というものなのだ。

「味楽」に11:20に着くと、すでに駐車場はいっぱい。
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店内はもうほぼ満席状態だった。
それでも奥の座敷にテーブルが2つ空いていたので、何とか座ることができた。
たぶん11時くらいから客が並び始めたので、営業開始前に中に入れたのだろう。
すでに7~8組、20人以上の客が入っていたが、誰の席にもラーメンはない。
これは時間かかるなあと思ったが、案の定30分は待たされた。
でも、4人でわいわいおしゃべりしていたので、そんなに長く感じなかった。
注文したのは、定番の焼き醤油ラーメン(850円)。

利尻昆布のだしをふんだんに使った逸品で、今年3月に新横浜ラーメン博物館に出店するほどの評判なのだ。
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しかも、営業時間は11:30~14:00までの2時間半のみ。
こんな離島なのに、それで食っていけるのだから、すごい。
私は連れてこられるままで、この店の存在も知らなかったが、非常に美味しかった。
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一口餃子(1皿500円)も頼んだのだが、あまりに小さくて、K君は「自分が大きくなったのかと思った」とぼそり。みんな大笑いした。
次は私が運転することにして、K君とO君にはビールを飲んでもらった。

(つづく)
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