山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

日高(1)

【2017年6月25日(日)】日高
この日も天気が悪い。雨の予報だったので、山は行かないことに決めていた。
前日、雨が降ってきたので諦めた駅舎めぐりにでも行こうかと思っていたら、朝のNHKローカルニュースで、昭和30~40年代のアイヌの土産物の展覧会「二風谷 昭和おみやげ物語」が紹介されていたので、それを見に行くことにした。
会場は平取町の「二風谷工芸館」である。
まあ、それを見るだけだと時間が余ってしまうので、道々、廃線の駅舎なども立ち寄りながら向かうことにした。

札幌南ICから道央道に乗り、日高道の鵡川ICで下りた。
2009年8月に日高本線の駅舎を撮影して歩いたことがあるのだが、その時に漏らしてしまった駅の一つに汐見駅がある。
まず、それをつぶすことから始めた。
国道235号を南下、鵡川を渡って間もなく右折する。
すると、町営バスのバス停があった。
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バス停の名前は書いていないのではっきりとは分からないが、町営バスのHPによれば、おそらく「木下宅前」だと思われる。

近くにはこんな大きな「交通安全」のPR塔があった。
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珍川は鵡川の支流で、河口のすぐ手前で合流している。
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人がいないと、ちょっと不気味。
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道路地図帳に「鵡川盛土墳墓群」と書かれているあたりに、この「トンニトイ遺跡」の標識があったが、別物のようだ。
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盛土墳墓群の案内板は発見できなかったが、縄文時代から続縄文時代にかけての墓地らしい。この草原の中にあるのだろうか。
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チンタ浜踏切を渡る。
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このあたりは「チン」が多い。
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日高本線は2015年1月8日に発生した高波の影響で、鵡川~様似間が普通となっている。つまり、ここは2年半も列車が走っていない。
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レールが錆びついて真っ赤である。
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この警報機も2年半眠ったままだ。
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近くの地形をよく見てみると、土塁のようなものがある。
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これは遺跡なのだろうか。

この踏切から南東に1kmほどのところに汐見駅はある。
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駅名板も何もない。
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すぐ横を道路が横切っている。
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ホームは2両分ほどの長さしかない。
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そして、ほんの一部に屋根があるだけだ。
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汐見駅は昭和34年(1959年)に開業。
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開業当時から無人駅だった。
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ホームに咲き乱れているのはハマナスの花。
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JR北海道は普通区間の鵡川~様似間は廃止対象として検討している。
災害を「利用」するのは、JR東日本の岩泉線と同じだ。
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待合室にはどなたかが持ち込んだソファがあった。
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ここは標高5mなので、大津波が来たら、あっという間に飲み込まれてしまう。
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代行バスは1日7往復。
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バスは、当然だが、この駅にも来てくれるようだ。
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ここからは様似より札幌の方が近いのか。意外だ。
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周辺の集落。1日何人の利用者がいるのだろう。
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そんな思いを胸に、廃線になった富内線の旧駅跡めぐりへと転戦。
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春日駅はまだ駅舎が残っていた。
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富内線は国鉄がJRに転換する前年の1986年11月に廃止された。
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同時に道南バスのバス路線に転換された。
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現在は、それも分断されている。

春日駅は大正11年(1922年)に萠別停留場として開業した。
屋内にはベンチがあり、バスの待合室として利用されている。
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旧線路側からの眺め。これ自体が車両のようだ。
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駅名標も残されていたが、これは当時からのものなのかどうか。
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30年以上経っているわりには新しい気がする。
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書体も国鉄のものとは違う。書き直したのだろうか。
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ホームは土手のようになっていた。
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線路はお花畑に。
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きれいな廃線跡と言っていいだろう。
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これは現役の便所。
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駅前商店は健在だった。
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近くの鵡川町立春日小学校は平成16年3月31日に閉校した。
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現在は春日生活館として利用されている。
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この小学校は鵡川西岸コタンの実力者であった大川原カチャシヌが自宅で私塾を開いたのが起源らしい。
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ひとつ鵡川方面の豊郷駅に向かう途中の峠に立てられていた標柱。
「トコムの坂」と読める。
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トコムとは小さいこぶ山の意味らしい。

ちょっと道を間違えて、山の方に入ってしまったら、珍しい茅葺屋根の家があった。
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引き返して、豊郷地区に入ったが、駅の跡らしき痕跡は見当たらない。
農作業をしている人に聞いてみたら、快く教えてくれた。
すぐそこだという。
しかし、線路は道路となり、駅は跡形もない。駅舎は春日駅と同じタイプのものだったという。
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これが駅前通りと言われても、その気配は全くない。
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今度は線路跡の道路を走って、日高方向に向かう。
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真っすぐなので、線路跡の風情すら感じられない。
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この道が富内線だったんだと想像しながら、車を走らせた。
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道道983号、米原田浦線だそうだ。
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その道路も、間もなく行き止まり。
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迂回して春日駅跡の先の線路跡をたどってみた。
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歩いてくるのは、タヌキかと思ったらネコだった。
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ここにも、「春日遺跡」という遺跡の標柱があった。
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でも、これだけでは何の遺跡なのか、よく分からない。
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この先も、しばらくは車で走れるようだが、行き止まりになるのは分かっていたので、適当なところで引き返した。
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次の旭岡駅跡に行く途中にあった米原バス停。
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そういえば、最近、むかわ町で恐竜の全身骨格の化石が発見され、大きな話題になった。
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鵡川を渡って、旭岡駅跡に到着。これは旧駅舎ではなく、バスの待合室。
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すでにバス停の字すら読めない。
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待合室のベンチ。
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駅前商店。
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なんと百貨店だった。しかも現役っぽい。
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駅前通り。
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駅前商店の向かいは旭岡生活館。
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待合室の裏にある自転車置き場とトイレは、国鉄時代からのものだろうか。
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田舎の駅には大抵ある駅前倉庫。
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おそらく、この広大な敷地が線路跡だ。
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かつては蒸気機関車の給水施設が設置され、木材や木炭の出荷駅でもあったという。
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この道路も敷地の一部だったのだろうか。
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旭岡駅は大正11年(1922年)に生鼈(いくべつ)駅として開業した。
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かつては駅弁まで売られていたらしい。
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(つづく)
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