山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

権現岳(2)

【2017年5月13日(土)】権現岳
押手川を渡渉したすぐ先で、急いで昼食を済ませ、12:10に出発。
再び水との格闘が始まった。
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このあたりで気づいたのだが、なんと山旅ロガーが最初の1kmで途絶えている。
雨に濡れて、私が誤操作をしてしまったのか。
雨で写真がほとんど撮れないため、何時にどこにいたのかを振り返るには山旅ロガーが頼りだったのに、痛恨事であった。

標高2200mに達すると、登山道はほぼ雪に埋もれてしまった。
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今度は踏み抜きとの戦いである。
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そんなに頻繁ではないが、たまにズボっといってしまう。
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H君もY君もスパッツがなかったので、靴の中に雪が入ってしまって、かなり足が冷たかったことだろう。
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沢に雪が残っているところはもう水没を避けようがない。
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靴がびちょびちょになってしまった。

最後の100mほどの登りの途中で、少なくとも70歳は超えていると思われる女性2人に追いついた。
「あんな年で、こんなところを登るとは」と、H君もY君も驚いていた。
この時点で、われわれ3人は、前方を行くO君、M君、Dさんに大きく離されていた。
O君はゴールが近くなるとピッチが上がるクセがある。
早くビールが飲みたいからだ。

それはともかく、今回はH君の方が少々グロッキー気味。
ももがぴくぴくして足が上がらないようだ。
少し歩いては休むを繰り返しているうちに、さっきの高齢女性に追いつかれてしまった。
それでも、何とか3時間ちょっとで青年小屋にたどり着いた。
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やっと屋根のあるところで落ち着けるわい。
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と思ったのだが、ちょっと困ったことが。
玄関に入ると、宿泊者の濡れた雨具や衣類が大量に干してある。
我々が着いたのはまだ午後1時半前なのに、もうびっしりでハンガーすらない。
談話室の中に入って、「濡れたものを干したいんですが」とスタッフの女性に告げた。
すると、「ハンガーを使ってください。ない場合はスタッフに申し付けてください」と言う。
「いや、ないから言っているんです」
「そうですか。いくつ必要ですか?」
「雨具の上下や衣類など、みんな濡れているので、1人4本として24本くらいお願いします」
「それは無理です。1人1つでお願いします」
「先に入っている人も1人1つなんですか? そうは見えませんが」と少し強く言ったが、
「あとで乾燥機を出します。乾いた人は取り込んでもらいますから」とひるまなかった。
そんなやりとりがあり、釈然としないものの、とりあえず1人1つで我慢することにした。

みんなにハンガーを渡して、ようやく受け付け。
1人8500円の6人分、計5万1000円をまとめて支払った。
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夕食、朝食とも5時半からとのこと。
部屋は、予約した時の約束通り6人で個室を与えられた。
8人分の布団が敷いてあったが、とりあえず2人分はよけて、活動するスペースを確保した。
部屋には暖房がないので、とにかく寒い。
濡れた服のままだと風邪を引いてしまうので、あわてて下着も上着も着替えた。

全員着替えたところで、早速酒宴といきたいところだが、それぞれ石油ストーブとこたつのある2つの談話室はどちらも先客が占拠している。
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(翌朝撮影)
「ちょっとスペースを空けてください」とお願いすれば詰めてくれるかもしれないが、もうかなり酔っぱらっている様子。
声もうるさいので、あんな部屋には行きたくなかったが、寝室ではやはり寒すぎる。

ストーブを少しずらして、板の間にスペースを確保しようとしていたら、4人ぐらいのグループが「もう引き上げますから」と言って退出してくれたので、何とかテーブルを囲んで座ることができた。
そのグループにいた女性は選挙の候補者のようなキラキラのたすきをかけていて、テーブルにはケーキがのっていたので、もしかしたら誕生日のお祝いでもしていたのかもしれない。

H君がわざわざ担ぎ上げてくれたビールはなぜか温くなっていたので、小屋で缶ビールを3本購入(1本500円)。H君のビールは窓際に置いて冷やしておいた。
まずはビールで乾杯。あとは、私が持ってきた焼酎と日本酒、O君持参のウイスキーで、どんどん隣のグループに追いついていった。
O君はピッチが速く、早々に酔っぱらってY君にくっつき始めていた。

今日はここで餅つき大会があるとのことで、3時ごろ会場の食堂に行ってみた。
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大量の餅が生産されており、突きたてのお餅がみんなに振舞われた。
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あんころもちにして食べておいしかったが、夕食もあることだし、1個で我慢しておいた。

もう夕食の準備も進んでおり、こんな皿がたくさん並んでいた。
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タラの芽も大量に。
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これは夕食が楽しみだ。

わくわくしながら再び談話室に戻って、夕食の5時半まで延々飲み続けた。
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5時半になって夕食に呼ばれて、改めてびっくり。
山菜(タラの芽、ウドの葉っぱ、コシアブラ)のほか、藤やニセアカシアの花もてんぷらで。
鶏肉に馬刺しもある。
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藤の花なんて食べられるのかと思ったが、これが淡白でなかなか美味しい。
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こちらはお惣菜の数々。
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しかも日本酒が一升瓶でどんと置いてあり、これはサービスだという。
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そばもあるし、みんなおいしくて、ガツガツ食べて満腹。
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晩餐のメニューを見せてもらったら、こんなにあった!
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ふきみそのおにぎりは食べ切れなかったので部屋に持ち帰った。
こんな豪勢かつ贅沢な山小屋の料理は初めてだ。みんなも大満足である。
これが普通だと思われてしまったら大間違いなんだけど。
でも、雨の中、氷を踏んで登ってきた苦労が報われたというものだ。

晩餐は8時近くまで続いたが、飲み過ぎたO君がおねむなので、部屋に戻り、みんなそのまま就寝。
Y君などは「8時になんか眠れないよ~」と言っていたけど、あっという間に沈没していた。
向かいの部屋のグループは消灯の10時まで騒ぎ続けているし、さっきの乾燥機が寝室の暖房代わりにたかれて、私のすぐ横でゴーっと轟音を立てていて、しばらく気持ちよく眠れなかったが、朝4時半までトイレにも行かずに寝続けることができた。
断眠だが、まあ睡眠時間は十分だった。

【行程】2017年5月13日
観音平(10:14)~雲海(11:05休憩11:07)~押手川(11:52昼食12:10)~青年小屋(13:22)
※所要時間:3時間8分(歩行時間:2時間33分)コースタイム:3時間
※登った山:なし
※歩行距離:6.0km

【2017年5月14日(日)】権現岳
4時半に目が覚めた。
昨夜、朝飯前に編笠山(2524m)に登るというプランもあったので、とにかく様子を見に外に出てみたら、なんと雲海の上に富士山がぽっかり浮かんでいる。
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ここからだと富士山は編笠山の陰になって見えないと思っていたのでびっくりしたと同時に、感激。
まさに目の覚めるような景色だった。
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しかも、とにかく今日はいい天気だ。

こちらは編笠山(2524m)のゴーロ。
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まだ月も浮かんでいた。
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部屋に戻って、みんなに「富士山がすっごく、よく見えるよ~」とささやいたら、一部の人はもそもそと起き出して、それぞれ富士山を確認しに行った。

雨具などはお陰様で乾いていたが、靴はまるでダメ。
衣類は最初から諦めて、昨日、濡れたまま袋に入れてしまった。
どうやら編笠山登山はなさそうなので、朝食までの間に水を汲みに行った。
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朝5時ともなると、もうだいぶ明るい。
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テン場にはもう全然雪はなかった。
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小屋から水場の乙女の水までは5分ほど離れているが、ずっと雪道。
注意深く歩かないと、時々踏み抜いてしまう。
水は勢いよく出ており、あっという間にボトルは満タンになったが、異常に冷たかった。
かなりの悪路だったので往復するだけで結構疲れた。
小屋の長靴を借りて行ったのだが、靴の中が汚れていて、靴下に泥が付いてしまった。

戻ってから、再びトイレへ。今度は「大」。
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完全なポットン便所だったので、下は見ないようにした。
パッキングを済ませ、布団も上げたところで、朝食。
朝も充実したメニューだ。
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オーナーの奥さんお手製のシュウマイが美味しかった。

朝の男たちは寡黙だった。
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食後はすぐ外に出て、男3人を案内して、もう一度乙女の水へ。
O君は私の後に水汲みに行ったらしいが、この道をサンダルで行ったというから驚きだ。

昨日は雨のためしまってあったが、今朝は「遠い飲み屋」の提灯が玄関先に出ていた。
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戻ってくると、富士山の頂上部分はもう隠れ始めている。
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編笠山にはほとんど雪がない。
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振り返って、権現岳(2715m)方面のギボシを仰ぎ見る。
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権現岳のギザギザ。天気もいいし、今日はあそこまで気持ちよく登れそうだ。
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(つづく)
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