山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

地蔵岳(5)

【2017年4月29日(土)】地蔵岳
地蔵岳(2764m)から下りてきて、13時半に鳳凰小屋のこたつ部屋で祝杯を上げた。
はじめは我々3人だけで飲んでいたが、少しずつ人が増えていった。
最初に来た単独の男性は、東京の人。甲府に前泊して、韮崎発の始発バスで来たとのこと。
本当は東京を朝出て、2番目のバスで来ようと思ったが、踏み抜き情報で時間がかかると思ったので前泊にしたのだとか。登頂は明日にして、そのままピストン下山する予定らしい。
我々より3つ年上で、山を始めてまだ2年だが、去年はテントをかつぎ3泊4日で、三伏峠から塩見、間ノ岳を縦走したという。大した脚力だ。

次に入ってきた熟年夫婦は、なんと秋田から。
百名山をやっているらしく、「まだ60座ほどです」と謙遜していた。
自営で歯型を作っていらっしゃる方で、仕事の都合をつけて、まとまった休みを取り、集中的に百名山を登っているらしい。昨年は北海道を随分回ったのだとか。

間もなく、バイトの女の子が「今ひまなので、ちょっといいですか~」と言って、こたつに入ってきた。
山は好きだけど、小屋のバイトは初めてで、ここまで登ってくるだけで心が折れたと言っていた。
学生さんかと聞くと、もう卒業しており、就職はせず、新宿のバーで働いているという。
出身は上田で、長野の山ばかり登っていたのだとか。うらやましい話だ。
H君は「女の子がつく小屋なんて初めてだ。素晴らしい」と感激していた。

次に登場したのは単独女性。
O君と同じ静岡市内在住&我々と同じ学年ということで、これまた盛り上がった。
同じ年とは言うが、一回りくらい違うではないかというくらい若かった。
翌朝4人で記念撮影をしたが、我々のカメラには残っていない。失敗した。
このあたりからかなり酔いが回ってきたので、記憶があいまいだ。

カップルの2人はつい最近、別の山で出会って意気投合し、今度は韮崎駅で待ち合わせしようということになり、今ここにいるとのこと。
これにはみんなで「お~」と感激した。

みんなで話しているうちに、ドンドコ沢コースを上がってきたパーティーがいるらしいとの情報を得て、私が詳しいことを聞きにいくことになってしまった。
テン泊の人だったというので、テン場まで行き、だれかれ構わず「ドンドコ沢から来ましたか」と聞きまくった。
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ずっと「いいえ」の連続だったが、酔っぱらっていて私の声が大きかったのか、テントからわざわざ顔を出して、「私ドンドコ沢ですけど」と名乗り出てくれた。
聞くと、踏み抜きもそれほどではないし、道にも迷わなかったという。
酔っていなければ、知らない人に聞いて回るような真似はできなかっただろう。

部屋に戻って、その旨報告。
あすは天気がいい予報なので、赤抜沢ノ頭まで登って北岳を拝んでから下山する案もあったが、ドンドコ沢をまっすぐ下ることにした。
車は御座石温泉に置いてあるので、ドンドコ沢の登り口、青木鉱泉から御座石まで1時間余計に歩かないといけないが、下山するだけなら時間はたっぷりあるので、とくに問題ない。
そういうことで明日はドンドコ沢を下ることに決定した。
わたし的には、ピストンが避けられて、ピンクの線を地形図にたくさん引けるので、この上なくありがたい。

夕食は17時半からカレー。みんなで一旦、食堂に移動する。
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カレーは生姜味が効いていたとH君が言っていたが、これまで4時間飲み続けており、味はほとんど記憶にない。
私も半分おかわりしたらしいが、それも記憶にない。
でも具がたっぷり入ったおいしいカレーだったことは間違いない。

食後またこたつに戻り、さっきより大勢の方々(20人くらい?)と歓談したのだが、内容は全部忘れた。
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19時半に消灯となり、電気からランプに変わったことだけは覚えている。
小屋開けのため雪掘りをしたアオト君やオーナーにあれこれ取材していたらしいが、それも翌日H君から聞いた話。
20時半にはお開きになったので、寝床へ。
耳栓をしようとポーチを探したが、見当たらないので、そのまま寝てしまった。
夜中はものすごく寒くて何度も目が覚めた。
下に敷いていた毛布を上にかけ直してもまだ寒かった。
それに目が覚めるたびにひどい頭痛。完全な二日酔いだ。
担ぎ上げた、ウイスキーと焼酎計1㍑を3人で飲み干してしまったのだから、さもありなん。

【行程】2017年4月29日
御座石鉱泉(6:38)~西ノ平(7:27)~旭岳(8:47)~燕頭山(9:26休憩9:37)~鳳凰小屋(11:14昼食11:44)~地蔵岳(12:36撮影12:43)~鳳凰小屋(13:08)
※所要時間:6時間30分(歩行時間:5時間35分)コースタイム:7時間40分
※登った山:3座(うち新規2座:旭岳、燕頭山)
※歩行距離:7.2km

【2017年4月30日(日)】
まだ暗いうちから、パッキングをしている人々の音がする。
それがかなり長い。
早出するなら、前夜のうちにある程度やっておいて、仕上げは1階に下りてからしてほしいものだ。
それにしても頭が痛い。
夜中何度も目が覚めながら、その都度、眠りに落ちたが、4:40にとうとう眠れなくなってしまった。
便意を催していたので、外のトイレへ。
20分近く粘って大量に出た。二日酔いのわりにはゆるくなかった。
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部屋に戻って布団の中に潜り込んだが、間もなくほとんどの人が動き出した。
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やむなく我々も起きてパッキングを始める。
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激しく気持ち悪いので、お茶をぐびぐび飲んだ。

5時半に朝食のため1階の食堂に下りたが、全く手が付けられない。
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ご飯とおかずを3口ずつ食べてギブアップ。
おかずはO君に進呈した。
向かいに座った人が「二日酔い大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
昨夜の酔っぱらった私の醜態を見ていたのだろう。
「だめです。ひどいです」と答えるのが精いっぱいだった。

ただ吐き気はそれほどでもなく、歩くにはとくに問題なさそうだ。
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わりと早く準備ができたので、ドンドコ沢コースの入口を確認しておく。
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道標はあるのだが、そちらの方向は雪捨て場になっており、昨日上がってきたという方々の足跡がない。
小屋のスタッフに聞いてみたら、「あの木の間が登山道なんですが、足跡がないですね。どこから入ってきたんだろう」と彼も首をひねっている。
「登山道にペンキとかはあるんですよね」
「ええ。夏道なら迷うことはないんですが。この先いったん沢に出て、また樹林帯に入りますので」
という情報を得て、とにかくその木の間を行くことにする。

OH砲の準備も整い、ちょうど6時に出発。
いい天気になった。
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「こっちだそうだよ」と言って、最初だけ私が先導。
するとトイレの先に、踏み跡を見つけた。
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ラッキー。あとは、これをたどって行けばいい。
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道も間違いない。
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まだ朝方なので、雪も固く締まっており、歩きやすい。
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でも、昨日歩いた人の足跡はかなり深いのもあり、それなりに踏み抜きはあったようだ。
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結果論だが、ドンドコ沢を行きではなく帰りに使ったのは正解だった。
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小屋番の人が言った通り、一旦、沢に出た。
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この下は水が流れているのだろう。
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歩きやすいので、このままずっと下まで下っていきたいほどだ。
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背後は赤抜沢ノ頭かな。
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谷にはこんな大きな岩も転がっている。
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お、オベリスクも見えた。
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今日登る人は吹雪に遭わないで済むだろう。
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これはミニオベリスク?
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正面に霞んでいるのは、もしかして富士山?
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20分弱で沢道は終了。
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再び樹林帯に入る。
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途中で暑くなり、ダウンを脱いだ。
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とりあえず目指すは五色滝。
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早くも、ところどころ、土が見えてきた。
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昨日の踏み抜きも目立つ。
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かなり傾斜がきついところがあり、下るのも結構難儀だ。
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出発してから40分ほどで五色滝の分岐に着いた。
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ときどき、昨日の足跡が道を間違えていて、こちらもそれにつられて誤った方向に行ってしまったりしたが、その都度、3人で回りを見渡し、赤いペンキを探しながら軌道修正して、何とかたどり着いた。
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五色滝までは分岐から2分ほど。
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とくに五色には見えないが、なかなかの迫力だった。
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下には氷柱が出来上がっていた。
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残雪も面白い。
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ゆっくり眺めを堪能して、出発した。
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(つづく)
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