山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

猫越岳(上)

【2017年4月2日(日)】猫越岳
この週末は壮大な計画を立てていた。
伊豆の船原峠から南下して天城峠まで縦走、いったん下界に下りて、湯ヶ島温泉か湯ヶ野温泉に泊まり、翌日、河津七滝から八丁池、三筋山を経て稲取に下るプランだった。
湯ヶ野温泉に泊まりたかったのだが、宿が全く空いていない。
湯ヶ島温泉もなぜかダメで、近くのペンションに予約を入れておいた。

しかし天気予報は悪化するばかり。
とうとう土曜日は完全に雨となり、日曜日も決してよくはない。
仕方ないので、とりあえず土曜日のうちに宿まで行き、翌日、船原峠から天城峠まで歩く計画に後退させた。
裾野在住のO君に話したら、同行したいとのことで、車を2台使えることになった。
しかも、自宅に泊めてくれるという。
それならということで宿はキャンセル。
船原峠と天城峠に車を置いて、時間も節約できることになった。
しかし、それは甘かった。

土曜の雨は、山間部では雪になったのである。それは南国の伊豆も例外ではなかった。
新雪の中をコースタイム8時間の稜線を歩くのは、さすがに無理だ。
やむなくコースを短縮して、仁科峠から猫越岳(1035m)を往復して、船原峠まで縦走する5時間のコースに変更した。
しかし、その計画すら無残に打ち砕かれるような積雪だったことにまだ気づいていない。

土曜日は日中、自宅でのんびりして、午後4時にパジェロミニで出発。
圏央道、東名経由で午後7時到着を目指して裾野に向かう。
順調に裾野まで来たのだが、いきなり出口で方向を間違え、Uターン。
それでも、大きなロスもなく、O君の自宅がある茶畑地区まで来たのだが、目印になるセブン―イレブンがいくら走り回っても見つからない。
仕方ないので、O君に電話して道を聞き、なんとか7時すぎにたどり着くことができた。

O君はこの日、雨にも関わらず花見があったとかで、昼から飲みっぱなし。
すでに完全にできあがっていた。
それでも近くの飲み屋で腹ごしらえを兼ねて乾杯。
2時間半ほど歓談して、家に戻った。
もう10時を過ぎていたので、2次会はせずに、そのまま就寝。

翌朝は確か5時半に起床し、6時に出発。
富士山も見えず、天気は全く芳しくない。
それでも雨は止んでいるだけは、不幸中の幸いである。
O君の車のあとを追って、伊豆半島へと南下していく。
7時すぎに船原峠に到着。ここに私の車をデポする。
ここまでは大した雪ではなかったのだが、伊豆スカイラインに入ると、かなりの積雪。
除雪されているので、ノーマルタイヤでも通行に支障はなかったが、ちょっと不安が募る。

7時半前に仁科峠に到着。
DSC_0610_20170503205105a55.jpg

ガスで何も見えない上に、一面の銀世界。
DSC_0613_2017050320510775b.jpg

車を停めた場所が水たまりの中で、下りた途端に靴が濡れるという最悪の条件だ。
ここは伊豆なんですけど、しかも4月なんですけど。
DSC_0611_201705032051067a3.jpg
予想外の展開に我ながら笑うしかない。
O君がこんな日に手袋を忘れたというので、予備のゴアの手袋を貸してあげた。

とにもかくにも、猫越岳を目指して歩き出す。
DSC_0614_20170503205109562.jpg

とても登山届を出す気分にはなれなかった。逆に出すべきなのだろうけど。
DSC_0615_2017050320511138d.jpg

猫越岳まで距離にして2.7km。コースタイムは75分(「山と高原地図」では55分)。
DSC_0617_20170503205048578.jpg

幸い、路面には雪がない。
DSC_0618_201705032050475fa.jpg

と思ったら、すぐに雪道。
DSC_0619_20170503205049dee.jpg

まあ、この程度なら、そんなに苦にならない。
DSC_0620_201705032050503ab.jpg

それにしても、まあ、これが伊豆の景色とは。
DSC_0621_201705032050228f3.jpg

仁科峠展望台も全く何も見えないので通過。
DSC_0622_20170503205023aef.jpg

標識には大量のエビのしっぽが付着していた。
DSC_0623_20170503205024817.jpg

雪を払いのけたら地図だった。
DSC_0624_20170503205026a7d.jpg

展望台の先は若干の下り。
DSC_0626_20170503204958f3d.jpg

天城牧場内の通路を横断する。
DSC_0627_20170503204959ccb.jpg

一応、近くのガスは晴れてきた。
DSC_0628_201705032050013fc.jpg

しかし、木々に雪が積もって枝が垂れ下がっているので、とても歩きにくい。
DSC_0631_20170503204935096.jpg

くぐらないといけないところもあるので余計に消耗する。
DSC_0629_20170503205002627.jpg

雪もだんだん深さを増してきた。
DSC_0630_20170503205004b06.jpg

もちろん先行者などおらず、交代でラッセルを務めるハメに。
DSC_0632_201705032049373cc.jpg

積雪は軽く10cmを越えている。
DSC_0633_2017050320493803b.jpg

風も強かったのか、樹氷状態である。
DSC_0634_20170503204940ebd.jpg

出発してから30分ちょっとで後藤山(994m)に到着。
DSC_0635_20170503204941742.jpg

何もみえないので、休憩タイムは取らずに通過。
DSC_0636_20170503204912b17.jpg

でも、雪景色も実は悪くない。
DSC_0637_20170503204914bcc.jpg

雪化粧した木の幹や葉っぱは実に美しい。
DSC_0638_20170503204916d7d.jpg
DSC_0639_20170503204917eac.jpg

どなたの落とし物でしょうか。
DSC_0641_20170503204919a8e.jpg

後藤山から下った後の登り返しで道を間違えた。
尾根のラインにつられて南西方向に進んでしまったのだ。
そもそも雪で夏道など分からないのだが、ピンクリボンも見当たらなくなり、ちょっとおかしいので地図ロイドで現在地を確認したら、やはり登山道からかなり外れていた。
定石通り、ここは戻ることにした。

正しい道を見つけるのにやや苦労したが、ようやくそれらしき「通路」を発見した。
DSC_0642_2017050320485039c.jpg

標識も出てきたので安心だ。
DSC_0643_201705032048523db.jpg

それにしても、こんな無垢な雪景色を見たのは久しぶりな気がする。
DSC_0644_20170503204853a02.jpg

でも、我々はもう猫越岳ピストンで本日の山行は終了することに決めている。
DSC_0647_result.jpg
ラッセルもさることながら、枝くぐりもしんどい。
しかも、ちょくちょく道を見失ってしまうので、船原峠まで何時間かかるか分からないからだ。

つららにも小さなエビのしっぽ。
DSC_0646_201705032048568f7.jpg

歩き始めてから1時間15分ほどで、猫越岳手前の展望台分岐に着いた。
DSC_0648_result.jpg

しかし天候不良なので、帰りに期待して、ここはこのまま通過。
DSC_0649_result.jpg

枝くぐり祭りはなおも続く。
DSC_0650_result.jpg

静寂の世界。
DSC_0651_result.jpg

間もなく、山頂手前にある「山頂の池」に出た。
DSC_0652_result.jpg

うっすらと氷が張って、神秘的だ。
DSC_0653_result.jpg

かつての火口湖らしい。
DSC_0654_result.jpg

でも雪のためか、水量が増えて、水際が柵を越えている。
DSC_0655_result.jpg

ちょっと怖くて岸までは行けなかった。
DSC_0656_result.jpg

枯れた幹から生えてきた幼木。
DSC_0657_result.jpg

というわけで、コースタイムをはるかに越える1時間半以上かかって、ようやく猫越岳に登頂。
DSC_0658_result.jpg

ここにも、「髪技」の札があった。これは全く意味がないので止めてほしい。
DSC_0659_result.jpg

国土地理院の標柱を頼りに、三角点を雪から掘り出した。二等三角点だった。
DSC_0660_result.jpg

ここは展望もないし、あっても何も見えないから写真だけ撮って、すぐに引き返す。
DSC_0661_result.jpg

一瞬、日が差した。ほんとに一瞬だけだった。
DSC_0662_result.jpg

樹氷。
DSC_0664_result.jpg
DSC_0663_result.jpg

歩くのは難儀だが、とても美しい風景だ。
DSC_0665_result.jpg

風も強かったことがよく分かる。
DSC_0666_result.jpg

往路でパスした展望台に寄ってみた。
DSC_0667_result.jpg

何となくガスが薄くなっている気もする。
DSC_0668_result.jpg

もしかして、海?
DSC_0669_result.jpg

前方の登山道らしきものもかすかに見えた。
DSC_0670_result.jpg

これだけでも何も見えないよりはマシだ。
DSC_0671_result.jpg

とにかく、これまで一度も休んでいないので、ここで小休止。
熱いカフェオレで体を温めた。
DSC_4376_20170503204608b30.jpg

10分ちょっとで出発。
DSC_0672_result.jpg

登山道に戻る。
DSC_0673_result.jpg

真っ白な雪の中、真っ赤な灰皿はとくに目立つ。
DSC_0674_result.jpg
昔設置されたものだろうが、今時めずらしい。

(つづく)
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/1299-659ca781
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (123)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (96)
富士山周辺の山 (60)
八ヶ岳周辺の山 (54)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (45)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (26)
ドライブ (9)
廃線の旅 (12)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR