山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

権現山(山梨)

9月最後の週末は日曜日の天気が不安だったので、土曜日だけの日帰りにした。
久々にちゃんと富士山が見たくなり、山梨の権現山を選んだ。
この縦走も「登った山」を稼げる。
東から西へ縦走すると、二本杉山、二ツクラ山、寺ノ入山、雨降山、権現山、麻生山、三ツ森北峰、大寺山、小寺山と9つも制覇することができる。でへへ。

登山口の用竹までは中央線の上野原駅からバスが出ている。
始発は8:08。しかし、上野原着の直近の電車が8:08着。
なんで、そんな時間にバスの時間を設定するのか、わけが分からない。
たぶん、8:08着の電車で来た人も待っていてくれるつもりなのだろうが、乗る方としては不安だ。
なので1本前の電車にした。今回もそれで成功した。
トイレに行きたくなったからだ。
それにしても、高尾で乗り換えた小淵沢行き普通電車には高校生が大量に乗り込み、座れなかった。そしてほとんどがこの上野原で下りた。
東京から山梨の高校に通っている人がこんなにいるのだろうか。

バスは10分ほど遅れて発車。山梨富士急バスである。車内は登山者で満員だ。
運転手さんは親切な方で、沿線案内などしてくれる。
昨日は雨が降ったので、足許には十分注意してお歩きください、などとアナウンスも。
用竹で下りたのは意外にも私ひとり。
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え、権現山の登山口はここじゃないの? と不安になってて、山地図を見たら、さらに奥の初戸というところで下りると、40分ほど節約できるようだ。

体操をして8:40に出発。車道を数分歩くと、権現山の登山口だが、ここは通過。このまま車道コースを行く。
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今野、墓村など古そうな集落を見たいからだ。

所沢は晴れていたのに、山梨は曇っている。
前夜は激しく降ったようだが、これから晴れてくるのだろう。

今野集落には、青いトタン屋根のお堂があった。
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彼岸花が咲いている。

東、聖武連山の方には雲がたなびいている。
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墓村にも古い家があった。
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登山口には9:15到着。ここから竹林に入る。
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ここはかなりマイナーなルートらしく、道が悪い。
しかも、ここ数日誰も歩いていないのか、クモの巣がひどい。
糸が細くてあまり目立たないので、すぐ引っかかる。
木の枝を拾って、前で振り回しながら歩いたが、それも疲れる。
この日はずっと雨降山から権現山の短い区間を除いてずっとクモの巣に悩まされた。

道はやがて植林帯に。
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花よりも、もうキノコが盛りである。
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9:35、尾根から来た登山道に合流。ここからずっと尾根筋を歩く。
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間もなく、左手、南側が開け、丹沢連山が望めた。まだ雲がからんでいる。
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この後は権現山頂上まで、ずっと樹林帯で、展望は全く開けなかった。

ただ道はなだらかで歩きやすい。
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二本杉山(909m)を10:05に通過。
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二本杉と呼べるような杉は見当たらなかった。

次の二ツクラ山(960m)はピークを巻いているようなので、道をはずれて表示を探したが見つからなかった。
たぶん、このあたりだ。
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10:35、寺ノ入山(1028m)通過。
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このあたりは、徐々に徐々に標高を稼ぐという感じで、とても楽だ。

雨降山(1177m)はどこがピークか判然としないが、電波塔が3~4基立っている。
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たぶん、この辺だろうと当たりを付けたが、そこには何の標識もなく、少し下った玄房尾根との分岐点に「雨降山」との表示があった(11:05)
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ここも展望は全くなかった。

まもなく、すみれの丘という北側が開けている場所に出る。
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5月上旬頃が見頃だそうだ。

北には先々週歩いた三頭山から笹尾根が望めるが、雲で稜線は隠れている。
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もう11時を過ぎ、いい加減休みたいのだが、座る場所がない。
これは権現山まで休憩を取らずに登るはめになりそう。後が怖い。

11:40、休むべき場所を見つけられないまま、とうとう頂上直下の神社に着いてしまった。
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この神社は、王勢籠神社といい(読み方は不明、山地図には「大ムレ権現」とある。これで「おおむれ」と読むには無理があるが・・・)、由緒書きによると、なんでもこの神社には神犬が75匹いて、この犬を頼めば、盗難や火事を防ぐことができるという。
近隣の人々は名主の家を訪ね、札を請えば、神犬は必ず来てくれる。姿は見えなくても、来る予定の日に飼料を供えておくと、食い尽くされてしまうそうである。
由緒書きの文章はあまり上手ではなく、意味がとりにくかったが、おおむねこういうことであろう。
ふもとの野田尻に犬嶋神社というのがあり、旧甲州街道の犬目峠も近い。
このあたり、歴史的に犬と関係がありそうである。
それにしても、この社殿にはやたらと、宮司鈴木正男の掲示があった。

さて、これまではずっとなだらかな道だったが、ここからは標高差60mの急登。
とはいえ、5分ほどで到着。
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ここからは南にずどんと富士山が見えるはずなのだが、なんと雲の中。

北の正面は前々週に登った三頭山の堂々たる姿が見える。
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これはおそらく三頭山から延びる笹尾根の先にある生藤山(990m)。
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その向こうには、関東平野が霞んでいる。
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こちらはさっき通過した雨降山。
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本当は雲取山や大菩薩嶺、甲武信岳なども見えるはずなのだが、みな頂上は雲の中。
たぶん、これが雲取。
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こちらは甲武信。
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少々悔しい思いをしつつ、初めての休憩で昼食とする。
ここだけ、日が当たって暑い。
コンビニのおにぎり2個いただく。
撮影時間も含め、25分休んで出発。

60mほど下ると、浅川峠を経て扇山(1138m)に至る道への分岐に出る。
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この先はまた、ゆるやかなアップダウン。
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権現山から45分で麻生山に到着。
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相変わらず、展望はないが、素朴な木の標識に満足して通過。

権現山の西側も、東側と同じような平坦な道だと勝手に思い込んでいたのだが、大間違い。
かなり振幅の激しいアップダウンだ。
地形図で確かめたいところだが、なんとここから西の地形図「七保」を折角買ったのに、持って来るのを忘れてしまった。

下りの途中、大きなカエル君と出会った。
図体がデカイだけに動きがとろく、しっかりと写真に収めることができた。
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下りきったところが尾名手峠。
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標識はこんな有り様。

この先、三ツ森北峰までは岩場もある登り。
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北峰には13:35に到着。ここからは、大月から富士吉田に向かう街道沿いの集落が望めたが、富士山はまったく見えない。
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なぜか、鏡がかけてあった。久々に自画像。
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これは、扇山である。
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一応、丹沢方面も見えた。
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ここも撮影のみで通過。

鋸尾根を左に見送って、がくんと下り、また一気に80mほど登る。
2:00大寺山。
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ここは展望がないので、また通過。
だらだらと下っていくと、林道の終点に出た。
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おかげで歩きやすくなったのだが、この林道は山地図にはない。
地図にある林道は、すこし北にずれており、今目の前にある林道が、地図上の林道に続いているのなら、この林道を歩き続けると、もう一つ登らなければいけない小寺山からは離れてしまう。

注意深く歩き始めたが、この林道はずっと尾根筋に沿っている。
安心して歩いていたのだが、今度は小寺山がどこか分からない。
登山道はこの林道に吸収されてしまったようで、本当の尾根には道がない。

このあたりだろうと当たりを付け、あたりを見回すが、「火の用心」の標識しかない。
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しかし、地形的にはここしかありえないと判断。
小寺山も制覇したことにする。
あとはこの先にあるはずの西原峠の分岐で左に下れば、松姫鉱泉に出られる。
バスの時間は16:10なので、15:30くらいまでに着けば、風呂にも入る時間がある。現在、14:20。何とか間に合うだろう。

そう思って、さくさく林道を下っていたのだが、分岐がないまま、林道は右へぐるりとカーブし、目的地とは反対の方に行ってしまう。
あれ? とりあえず、林道を離れて、しばらく尾根を直進してみたが、明瞭な踏み跡はなく、引き返す。

山地図では、林道がカーブする手前に西原峠がある。
さては、ここまで来るまでに見逃したのか、と林道を離れ、わざわざ尾根筋を通って引き返す。
15分ほど戻ったが、分岐らしきものはない。
う~む。どうせ、この斜面を下れば、鉱泉に通じる道に出るのだから、道はないけど、行っちゃうかあ、大したヤブじゃないし、という気分ももたげたけど、やはり危険なので止めた。

さて、どうする。
林道には1台、山作業の人の車が駐まっているとことからして、この林道は相当荒れているが、廃道ではない。
道は分からなくなったが、遭難したわけではない。
この林道を下っていけば、目的地とは逆の、バスも通っていない里に出てしまうが、もうそうするしかない。

山地図ではこの林道は人里まで通じていないが、車がある以上、そんなことはない。
県道までは目見当で2時間ばかりかかりそうだが、覚悟して歩き始めた。
この行ったり来たりで25分ほどロスしてしまった。
それにしても、この林道はひどい道だ。
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さっきの車は本当に、ここを通ってきたのだろうか。
もしかして、別の道があるのではないか。
そんな疑念を抱きつつ歩いていると、林道はもう1回左にカーブし、下ってくる左の尾根と接近、とうとう合流した。そこに、なんと松姫鉱泉への標識が出てきて、左へ下る道もあった。
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もしかしたら、こんなこともあるかと期待していたのだが、おそらく山地図は縮尺が小さくて、あのカーブまで表現できなかったのだろう。
地形図を忘れたことを後悔したが、帰宅して見てみたら、地形図には林道の表示が全くなかった。平成19年修正の地図なのに。

鋸尾根から西はほとんど歩かれていないのだろうが、あの道は誰もが混乱する。
地形図があっても同じように迷っただろう。
松姫鉱泉への標識をせめて、あのカーブにもう1個設置してほしい。
やはり、低山の方が道迷いは生じやすいと実感。
林道が延伸されて、登山道をつぶしてしまったのだから、そのあたりはきちんとして欲しいものだ。

とにかく助かった。ここから標高差550mを一気に下る。
時間は15:05。標準タイムは1時間なので、バスには間に合いそうだが、それだと風呂には入れない。次のバスは18時台。それだと時間が余りすぎる。
風呂に入ると、タクシーを呼ばなくてはならない。5000円くらいの出費になる。
どうしよう、そんなことばかり考えて下った。

長い長い下りを、やっとのことで下りきると、立派な石の道しるべがあった。
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右は秩父、小菅、左は西原とある。
明治くらいまでは、この道は生活道路だったのだろう。

川を渡って、松姫鉱泉に着いたのは午後4時。
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結局バスは諦めた。こんな汗だくの体で人前には出られない。
風呂は狭いが独り占めできた。
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タクシーを5時に呼び、猿橋駅まで行く。4400円かかった。
17:38発の高尾行きに乗って帰宅。
あまり展望に恵まれず、道迷いもあって散々な山行だったが、ちゃんと下山できてよかった。
ただ、さすがに樹林帯ばかりは懲りたので、翌々週予定していた扇山はやめた。
北海道から内地デビューの友人が来るので、途中ももっと展望のよいところにしよう。

【コースタイム】
用竹(8:40)~登山口(9:15)~二本杉山(10:05)~寺ノ入山(10:35)~雨降山(11:05)~権現山(11:50昼食25分)~麻生山(13:00)~北峰(13:35)~大寺山(14:00)~(道迷い25分)~西原峠(15:05)~松姫鉱泉(16:00)=歩行6時間55分
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