山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

姫島(3)

【2017年3月15日(水)】姫島
ひめしまブルーラインを走って、稲積集落へと入ってきた。
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東浦(稲積)漁港の向こうに国東半島が望める。
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なんと、バス停があった。
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村営の巡回バスが運行されているようだ。

ここは県道686号線の起点にもなっている。
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稲積漁港を通過すると、本格的な登りになる。
変速機付きの自転車だったので、ギアを軽くして、下りずに登った。
大学時代は自転車部じゃったけんね。

その登り坂の序盤に、姫島七不思議のひとつ「阿弥陀牡蠣」の標識があった。
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この先、灯台の崖下にある海蝕洞の中に、牡蠣が無数に群生している。その牡蠣が阿弥陀三尊の形に似ているらしい。その牡蠣を食べると腹痛を起こすそうだ。

種彦の歌は「いかで我 興津いくりを めぐりつつ 龍のみやゐに 舟やとめけん」。
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ただ、船で行かないと、この七不思議は見ることはできない。

このあたりからの国東半島の眺めも実に美しい。
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左手は平坦地となっている。春には畑になるのだろうか。
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坂の途中に七十一番弥谷寺。
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矢筈山(266m)と国東半島。
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稲積漁港の防波堤。
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灯台の駐車場に自転車を停めて、石組みの道を灯台に向かう。
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手前に灯台公園があったので、先にこちらに寄り道。
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園内には、「ハートの切り株」が縁起物のように保存されていた。
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ここ灯台公園は、姫島随一の桜の名所だったが、オオシマザクラの古木が台風のため倒れたので伐採したところ、ハート形の切り株が現れたという。
姫島には「姫」にまつわる伝説が数多くあることから、この切り株も「お姫様の神秘」が生み出したものとして大切にされているのとことだ。

ふ~んと思いながら、灯台の敷地に足を踏み入れる。
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灯台は石造りの歴史的な建造物であった。
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灯台守の方なのか、年配のご婦人が声をかけてきた。
「どこからかね」
「埼玉です」
「そりゃ遠くから。灯台はあいにく今閉まってるんよ。4月からは開けておくから、自由に中に入れるんだけどね。よかったら、入るかい?」
「え、いいんですか。中に展望台みたいなのはありますか」
「あるよ」
「じゃ、お願いします」
「そうかい、じゃ、ごゆっくり」

え? 開けてほしいとお願いしたつもりだったのに、なぜか「結構です」と言ったように勘違いされてしまった。
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また頼むのも億劫だったので、内部見学は諦めた。
もともと、そのつもりもなかったし。
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姫島灯台は、姫島の東端、柱ヶ岳鼻の標高57mの崖の上に建てられている。
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明治37年(1904年)の点灯で、光の届く距離は20海里(約37km)。
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昭和38年から無人化されている。
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高さ12mの石造りで、徳山産の花崗岩が用いられている。
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ここからの国東半島の眺めも絶景だ。
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見えているのは、これらの山々。
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北東には祝島。
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北には瀬戸内海をはさんで山口県。
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沖合を大型船が行き交う。
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眼下には阿弥陀牡蠣が生息しているはずだが、もちろん見えない。
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謎の石囲いを確認して、灯台見学終了。
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梅が満開だった。
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軽快に坂を下りながら、東浦(金)漁港方面を望む。
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バシャバシャ遠慮なく撮っているうちに、カメラのバッテリーの残量表示がとうとう1本になってしまった。
こうなると、もう切れてしまうのは時間の問題である。
ちょっと気が重い。

もう春ですなあ。オスペオスペルマムとオオキバナカタガミ。
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姫島七不思議の4つ目「浮田」。
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お姫様(比売語曽の神)が島民を救済するため、夫婦大蛇の住んでいる池を埋めて、田んぼを作ったが、その際、誤って雌の大蛇を埋めてしまったので、田んぼが浮かぶように揺れるようになったという。

このあたりのことなのか。
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種彦の歌「たまちはふ 神代もきかず 白波の 上にただよふ 浮田ありとは」。
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こちらの石碑にも同じ歌が刻まれている。ここには古い歌碑も残っているということなのだろう。
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近くのお墓にはリナリアが咲き乱れていた。
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墓地内に六十八番神恵院。
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稲積集落を後にし、両瀬地区に向かう。
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このあたり、砂州でつながったトンボロ地形になっており、風が強い。
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間もなく、拍子水温泉に到着。
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ここには、金(かね)火山の噴火によって流れた溶岩が冷えて固まった「金溶岩」の様子を見ることができる。
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拍子水も七不思議のひとつ。
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お姫様がお歯黒をつけた後、口をすすごうとしたが、水がなかった。そこで、手拍子を打って、天に祈ったところ、岩の間から冷泉が湧き出したという。
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種彦の歌「尋ねこし 松のれうかれて 歌ひまふ こころも赤き 八開手(やひらて)の水」。
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ここで、とうとうシャッターが切れなくなってしまった。
やむを得ず、スマホに切り換える。
幸い、天気がいいので、そんなに色は悪くならないだろう。
でも、スマホのバッテリーが切れたらおしまいなので、それまで作動させていた山旅ロガーをここで中止することにした。

拍子水温泉は源泉温度25℃の炭酸水素塩泉。
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色からして、鉄分も多そうだ。
炭酸泉とのことで温泉に入ってみたかったが、時間の都合で諦めた。

温泉に隣接して、比売語曽社が鎮座している。
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比売語曽の神とは、白石から転じて生まれた神様である。
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案内板によれば、垂仁天皇の御代、意富加羅国(おほからのくに)(現在の韓国南部)の王子、都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)が自分の牛を食べてしまった群公に代償を求めると、群公は白石を与えた。
その白石は美女に変わったので、阿羅斯等が求婚すると、美女は消えてしまい、豊後姫島に渡って、「比売語曽の神」になったという。
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「日本書紀」に載っている話だそうだが、実際には姫島に渡ったとまでは書いておらず、国前郡としか書かれていない。
まあ、とにかく旅の安全を祈って参拝。
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本殿と奥宮にもお参りした。
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こちらは比売語曽社に隣接している拍子水観音。
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次に、東浦(金)漁港に立ち寄った。
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少し内陸に入ると、6つ目の七不思議「かねつけ石」。
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お姫様がお歯黒をつける際、筆と猪口をこの石の上に置いたところ、石にその傷が付いたという。別名「おはぐろ石」とも呼ばれる。
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この○と線がその傷なのだろうか。よく分からない。
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種彦の歌「昔こそ さもなとし思へ うつもれて 何のみのこる かねつけの石」。
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すぐ近くに鳥居あり。
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神社ではあるが、永徳寺「鉄奬(おはぐろ)橋大師」(四国八十八ヶ所の番外札所)の説明がある。
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弘法大師が四国巡礼の折、永徳寺付近で日が暮れ、泊まるところもなかったので、橋の下で野宿をした。一夜のことではあったが、十夜の長さにも感じられたというので、この橋のことを十夜ヶ橋と呼ぶという。
それが、なぜか姫島で「おはぐろ橋」となって金川のたもとに祀られていた。
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(つづく)
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