山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

姫島(2)

【2017年3月15日(火)】姫島
姫島港に近い、まるい商事というお店でレンタサイクルを借りた。
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料金は2時間まで300円、以後1時間ごとに100円だそうだ。
「岬まで行くなら、海岸沿いに行った方が、坂がなくて楽ですよ」と教えてくれた。

カメラは方からたすき掛けにし、ザックはカゴに入れた。
地図はザックから半分覗かせるようにしておいた。
わりと暖かいので、ダウンは脱ぎ、ウインドシェルに着替えて走った。
メインロードにはちゃんと信号もあった。

まずは黒曜石の露頭がある観音崎に向かう。
途中にあった赤れんがの建物は、旧熊本塩務局姫島出張所の倉庫。
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姫島では江戸時代初期に塩田が開発されたが、昭和34年にその歴史を閉じたという。

路地や古い木造家屋が離島らしい。
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路傍には萬霊塔や謎の石碑。
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石仏も石の祠に納められている。
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左手に城山、右手に北浦漁港を見ながら北上する。
行き止まりが観音崎への登り口。
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目の前は瀬戸内海だ。
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この沖合に姫島の七不思議の一つ「浮洲」があるとのこと。
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海上に浮いているように見えるそうで、その上に祀られている高部様と鳥居は満潮でもどんな時化の時にも海中に没することがないという。

あれのことだろうか。
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傍らにある歌碑は江戸時代後期の人、柳亭種彦の作。
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「汐にみつ ままにうきける わらはしの 神のしらする 浮洲なれこそ」

ここにおおいた姫島ジオパークの案内板があった。
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ここは観音崎火口の跡だそうだ。

もう一つの七不思議、観音崎の千人堂の説明もここにある。
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何が不思議かと言うと、大晦日の夜、2坪余りしかないお堂の中に、債鬼(借金取り)に追われた善人を1000人もかくまうことができるからだという。

種彦はこう詠んだ。「玉くしけ 二見の浦を ふたたびと なほうきたしの 昔をぞ思ふ」
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ここにも2人ペアの石仏。第五十番の番号がふってある。
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自転車はここに置いて階段を登っていく。
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振り返ると矢筈山(266m)。
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登り切ったところにも石仏の安置された祠がたくさん。
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第四十八番西林寺とあるところをみると、これは四国八十八ヶ所霊場になぞらえたものらしい。

49番浄土寺。
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34番種間寺。
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47番八坂寺。
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35番清滝寺。
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36番青龍寺。
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順番がそろっているようでもあり、バラバラでもある。

ここは斗尺岩の展望台になっている。
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右手に千人堂がちらり。
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これらの岩に囲まれた湾が、火口なのだそうだ。
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直径は70mほどだという。
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なお、姫島の西浦沖は元治元年(1864年)8月、英米仏蘭の4か国連合艦隊が下関を砲撃する前に、艦船17隻が集結した場所だそうだ。
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説明板の写真は、旗艦ユーリアラス号(英)に乗船していた写真家F・ベアトが撮影したもの。

当時幕府の軍艦奉行だった勝海舟も下関戦争終結後の同年8月14日、情報収集のため当地を訪ねており、「こんないい月にここえ来たのは仕合せだ」と語ったらしい。
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この先、たくさんの石仏に見守られながら、千人堂に向かう。
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さっきまで晴れていたのに、にわかにかき曇り、不穏な雰囲気になってきた。
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石仏はここ観音崎に、かなり集中しているようだ。
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回り込んで湾を見ると、火口のイメージがより一層湧いてくる。
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これが千人堂。
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ここは黒曜石の産地でもある。
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この断崖が黒曜石でできているのだろうか。
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乳白色の黒曜石の断層が高さ40m、幅120mにも及んでいるという。

千人堂の扉を開けて参拝。
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本当に天気が怪しくなってきたので、足早に引き返す。
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とくに罰当たりなことはしていないと思うが
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途中から雨がポツポツ落ちてきた。
え~、ちょっと雨は想定していなかった。
あわてて階段を下りて、東屋に避難。
雨具までは持ってきてないぞ、これは困った。
でも、一瞬のにわか雨のようにも思えたので、そのまま出発。
直に晴れてきたので助かった。

来た道を引き返し、姫島港前で左折。
右手に何か見えたので行ってみた。
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この隣に、今度は藤木氏の功徳碑。余程、尊敬されているのだろう。
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その先には妙見社。
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祀られている天之御中主命(あめのみなかぬしのみこと)は、流れ漂う姫島を千本の矢でこの地に止めたという。
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しばらく走ると、ビーチに出た。
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姫島海水浴場である。
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広大な白浜の向こうに国東半島の山々が望める。
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実に美しい。これは絶好のロケーションだ。
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シーズンオフなので誰もおらず、独り占めした気分。
夏は本土からの海水浴客でごった返すのだろう。
対岸には国東半島のぼこぼこした山並みが見えて、これまた素晴らしい眺めだった。

島の南岸を走る、ひめしまブルーラインを経由して、東端にある姫島灯台に向かう。
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潮風に吹かれて、気持ちがいい。

このあたりにも「おおいた姫島ジオパーク」関連の見どころがたくさんあった。
これは鷹の巣と呼ばれる海蝕崖。
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灯台のある東浦方面を遠望。
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東の沖合に浮かぶのは、山口県の祝島。
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タンカーのような船が瀬戸内海を渡っていく。
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大海漁港を通過。
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その先に現れたのは「大海のコンボリュートラミナ」。
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瓦のような模様の地層は、火山活動に伴う地震の揺れで、上下の固い地層に挟まれた軟らかい地層が液状化現象を起こし、変形したものと考えられている。
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スイセンが潮風に揺れていた。
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何か肥料らしきものを海に撒いている。昆布漁関係だろうか。
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これまた激しい褶曲構造だ。
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ここはまるで地学の標本室のようだ。
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かと思えば、こんなおちゃめなお地蔵さんも。
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番外鯖大師本坊「灘見大師」。
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番外とは、四国八十八ヶ所の番外という意味かしら。
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ハイタテノ鼻方面を振り返る。
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分かれ道にあったのは、阿津満津大師。
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弘法大師の休息所跡だそうだ。

(つづく)
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