久住山(1787m)から下り、久住分れに向かっている。
中岳(1791m)方面への分岐を通過。道標が倒れていた。

久住山の頂上はなおもガスの中。

黄色い目印を頼りに下る。

今、下ってきた斜面を振り返る。

空池よ、さようなら。

ケルンも雪に埋もれそう。

今日はもうダメかなあ。

と思ったら、久住山の山頂が突然、姿を現した。

西の稜線は厳しい岩峰だ。

おお、全容が把握できるではないか。あと15分ゆっくり歩いていればなあ。

天狗ヶ城(1780m)もまた青空だ。

その奥には中岳も。

こんなことの繰り返しだ。

ずっと見えないよりはマシだけど。

行く手に避難小屋が見えてきた。

久住分れにある久住山避難小屋だ。

左手には肥前ヶ城(1685m)。

その背後にあるのは星生山(ほっしょうさん、1762m)の手前にある岩峰。

右手は、硫黄山、北千里ヶ浜方面。

あれが北千里ヶ浜だ。

そこへ流れ込む涸れ沢。

久住分れに到着。

時刻は13:10。

この道を下ってきたわけだ。

まずは小屋の隣にあるトイレに行こう。

しかし、なんと冬期閉鎖中。鍵がかかっていた。

なら仕方ない。しばらく我慢することにして、避難小屋を見学しよう。


室内は白いペンキが塗られていた。

この道標はどこに設置されていたものだろう。

ちょっと、ひと休みしてから出発。

正面の久住山がこの角度だと鋭角に見える。

あの辺が頂上かな。

天気がどうもよくないし、星生山に登るのは止めようかとも思ったが、ピークを目の前にして、やはり素通りするわけにもいかない。

道標もなく登り口がよく分からなかったが、尾根を歩いているうちに、踏み跡らしきものを見つけたので、それに従った。
おや、右手奥に見えてきたのは平治岳(1643m)ではないか。

これは天狗ヶ城(1780m)の背中。

青空の久住山。

北千里ヶ浜への谷。

眼下に避難小屋。

傾斜はこんなにある。

こんな感じの「ろうそく岩」が結構多い。

久住山がまた隠れてしまった。

と思ったら、また登場。

スケールはやはり、中岳より大きく見える。

西の稜線が急角度だからだろうか。

その右から久住高原が覗く。

天狗ヶ城にも雲が。

でも、すぐに復活。

実はこれらはみな同じ岩である。



ズームアップしてみた。

もう5時間以上歩いているだけに、この急斜面は堪える。

こちらの岩には巴紋が彫り込まれているように見えた。

名付けて、カッパ岩。雪をのせている時期だけだけど。

西千里浜が初めて見えた。

その中を登山道が一直線に貫いている。

その左には肥後ヶ城。

土の部分はもれなく雪化粧している。

小ピークに達する手前で、右に分かれるしっかりとした踏み跡があり、これは何だろうと思いつつ直進。

すると、間もなく目の前は断崖になってしまった。

よくよく地形図を見ると、さっきの踏み跡が進むべき道であった。
完全に方向を勘違いしていた。
ちなみに、これもさっきの岩。

軌道修正できて、よかった。

しかし、その道もかなり激しい岩稜。

やや緊張を強いられた。

ちょっとルートを迷った岩場。

こっちに抜けたら、危険地帯。

わざわざ、胎内くぐりをしないといけなかった。

くぐり抜けて、振り返る。

岩場はまだまだ続く。

ゴリラの横顔。

ん? 何の観測機器だろう。

10分ほどで、やっと岩稜地帯を通過。

鋸の歯のような道だった。

植物も霧氷で真っ白だ。


あとは平和な登り。

西千里浜の末端。後で、あそこに下っていくことになる。

とくに標語もなく、組織の名前だけ。ケルンのつもりだろうか。

肥後ヶ城。

硫黄山の噴煙が見えてきた。

なんと、その奥に三俣山(1744m)がうっすらと見える。

星生山の北斜面。

おお、あれは長者原ではないか。だんだん晴れてきたのかい?

でも、星生山のニセピークはやはりガスが支配している。

でもでも、三俣山が全容を現してきたよ。

硫黄山の噴煙も活発だ。

まずはニセピークへ近づこう。

(つづく)
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