山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

比叡山(中)

【2017年3月5日(日)】比叡山
延暦寺を参拝中。
文殊楼の傍らに慈鎮和尚(慈円)の歌碑を見つけた。
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「おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に墨染の袖」。
「千載集」に収録され、百人一首にも採用された歌である。
「身の程もわきまえないことだが、このつらい浮世を生きる民たちを包みこんでやろう。この比叡の山に住みはじめた私の墨染めの袖で」という意味だそうだ。

そんな思いが引き継がれているのか、この寺は世界平和を強く意識しているようだ。
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では、根本中堂をお参りしよう。
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ただし、目下、保存修理工事中。
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ちょっとタイミングが悪かった。
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堂内は撮影禁止なので、大人しく拝観。ありがとうございました。

修学旅行で来た時に回ったかどうかすっかり忘れてしまったが、今回は講堂や戒壇堂、阿弥陀堂や東塔なども見学した。
さっきから鐘の音が聞こえていたが、これは拝観者が鳴らしていたのだった。1回50円。
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そして大講堂。
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ここは吉川英治の『新平家物語』で取り上げられているそうだ。
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現在の建物は、旧堂が昭和31年に焼失した後、山麓坂本にあったものを移築したもの。
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その隣にある戒壇院は延宝六年(1678年)の建立。
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明治34年(1901年)に国の重要文化財に指定された。
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「一隅を守り、千里を照らす。これ則ち国宝なり」は、延暦寺を開き、天台宗の開祖となった最澄の言葉である。
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東塔と阿弥陀堂。阿弥陀堂は昭和12年の建築。
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これで東塔地域はひと通り回った。

少し離れた西塔地域にも巡拝券(700円)で行けるのだが、今回の目的は比叡山登山なので割愛。
ただ、登山口がよく分からない。
「山と高原地図」に従って、東塔裏の車道まで下りたら、係りの人に巡拝券を見せてくれと言われた。
提示しつつ、登山口がどこか聞いたら、東塔のすぐ裏に階段があるので、そこを登ればいいと教えてくれた。
100mほど引き返すと、確かに階段があり、それを登る。
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この上に、智證大師(空海の甥、円珍のこと)の御廟所があるようだ。
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それがどれなのか分からなかったが、間もなく大きな供養塔みたいな石塔が並ぶ平坦地に出た。
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それにしても、さすがは延暦寺。石塔がバカでかい。
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この奥に「登山道」の道標があったので安心して登る。
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前方にカップルがいたので、彼らについていく。
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男はちゃんと山の格好だが、彼女はジーパンにズック、手提げ袋という出で立ち。
大した距離じゃないからいいけど、せめてショルダーにして欲しいところだ。
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しばらく行って追いつくと、彼らに「比叡山に行かれます?」「この道でいいんですよね」と尋ねられた。
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なんだ、彼らは半信半疑で登っていたのか。
確かに有名な山のわりには案内がしっかりしていない。

「さっき、『登山道』って書いた看板があったので、大丈夫だと思いますよ」
と答えて、先に行かせてもらった。
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頂上近くまで来ると、大きな電波塔みたいなのがあり、その横でおじさん二人が食事をしていた。
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こんなところで食べているとは、頂上は展望が利かないのだろうかと、また昨日と同じ懸念がもたげてくる。
すぐ先に、頂上台地にぴょこんと突き出した盛り上がりがあった。
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登ってみると、一等三角点が燦然と輝いていた。
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山名板には「大比叡」と記されている。
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「小比叡」はどこかにあるのだろうか。

いずれにしろ、ここには確かに食事をするスペースはないし、展望もまるでない。
山名板と三角点を写真に収めただけで、すぐに立ち去り、食事適地を探す。
すぐに展望が開け、北の山々が見えた。
北西には、瓢箪崩山(532m)の向こうに雲取山(911m)。
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北は、右に水井山(794m)。
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間もなく大きな駐車場に出た。
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比叡山駐車場である。バス停もあった。
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駐車場に面してガーデンミュージアム比叡の入口があったが、冬期休業中。
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ここでやっと叡山ケーブルの休業の理由が分かった。
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しかし、もう一つ稼ぐ予定だった四明山はこのガーデン内にあるため、行くことができない。
これも至極残念であった。

とにかくトイレを済ませて
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100円望遠鏡の足場に座って、パンをかじる。
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観光客がほとんどいないので、できる芸当だ。

望遠鏡は使わなかったが、私も肉眼で眺望を楽しんだ。
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琵琶湖に架かる近江大橋。
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大津市街。
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これは比叡山の山頂部分。
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食後すぐに出発。予定外に下まで歩かないといけないので、早め早めの行動をとる。
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(もちろん運休中)

でも、コレクションも大事なので、ロープウェーの比叡山頂駅へ撮影のため寄り道。
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なんと12月5日から、もう冬期休暇に入っていたのだった。
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ここのベンチで、さっきのカップルがお昼を食べていた。

ここからは京都市街(岩倉あたり)を俯瞰できた。
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流行りの顔ハメ。
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ちょっと、顔の枠が大き過ぎる。
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では、車道に戻ろう。
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当然、こちら側にもミュージアムガーデンの入口があった。
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今度はロープウェーの山麓駅(比叡駅)に向かう。
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途中、ロープウェーの下を通ったら、センサーが反応して、「上をロープウェーが通ります。ご注意ください」の放送が大きく流れたので、びっくりした。
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休業中は必要ないのではないか。停めておいてほしい。
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ケーブルの比叡駅が見えてきた。
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駅名などは何も書かれていない。
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ロープウェーの比叡駅もすぐ近くにあった。
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駅前は、かわらけ投げ広場になっている。
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小豆島と同様、ここにも標的の輪があった。
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叡山ロープウェーは昭和3年、高祖谷~西塔間にわが国初の「空中ケーブル」として開業。
昭和19年に金属供出のため一旦廃止されたが、昭和31年に現ルートで再開したのだそうだ。
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ちなみに、叡山ケーブル、ロープウェーの経営は叡山電鉄ではなく、京福電鉄である。
もともと叡山電鉄は京福の100%子会社だったが、平成14年に京阪電鉄が全株式を取得し、経営権が移っている。
そんなことを知るきっかけになったのは、マウンテンバイク組立・解体場所なるめずらしい看板に京福の名前があったからだ。
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それはともかく、ここから八瀬比叡山口駅に下山する道がよく分からない。
メインルートを下ると修学院の方まで行ってしまうので、「山と高原地図」に出ている破線の道を行きたいのだが、それが地形図の線と一致しないのだ。

現地では、ケーブル比叡駅横から下山路が2つあるが、新旧の差だけで、どちらも北白川に向かうことになっている。
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やむを得ないので、とにかくメインルートを下ることにした。

すぐ先に展望スポットがあり、京都盆地を見下ろせた。
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中央の帯のような丘陵地帯は東山から西山にかけて。
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京都市街の南の方。
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その先には、子宝に恵まれるという「やどり地蔵」が安置されていた。
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とくにもう子供を欲してはいないが、手を合わせて通過。

間もなく植林帯に突入した。
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(つづく)
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