山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

大文字山(上)

【2017年3月4日(土)】大文字山
関東の山に雪が積もっている間は、努めて西日本の山に行こうと心に決め、先月の小豆島に続き、今月は京都を訪ねることにした。
前夜は新橋の個室鑑賞に泊まってしまい、睡眠時間は4時間。
7時近くまで寝ていても大丈夫だったのだが、6時にトイレに起きたら、もう眠れなくなってしまった。
仕方ないのでシャワーを浴びて、チェックアウト。
駅前のコンビニで朝食のパンを買い、駅のホームで食べた。

東京駅8時発ののぞみ207号新大阪行きに乗車。
知らぬ間に寝てしまい、名古屋のあたりで目が覚めた。
伊吹山(1377m)はまだ、たっぷり冠雪していた。
京都には定刻通り10:17に到着。
地下鉄烏丸線、東西線と乗り継いで、蹴上駅で下車。
ここは2003年12月に、天智天皇陵や琵琶湖疏水のインクラインを見学しに来た時以来の再訪である。

トイレを済ませて、陸上に上がり、10:50にスタート。
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本日のお目当ては大文字山(465m)である。

少しだけ坂を登り、安養寺と日向大神宮の大きな標柱のあるところを左折する。
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すると、すぐにインクラインの遺跡が目に飛び込んできた。
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以前はここの線路を歩いた記憶がある。
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改めて、ひと通り見学してから
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インクランをまたぐ橋を渡って、いきなりぐいぐい登っていく。
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前方にはご夫婦らしきハイカーが見えたので、地元の方と決めつけて後を追う。
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日向大神宮にも立ち寄りたかったが、広くて時間がかかりそうだったので割愛。
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近くには伊勢神宮遥拝所なるものがあるそうだが、これも割愛。
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ここから山道となる。
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トレランの人の姿が結構目についた。
ここは京都一周トレイルの一部でもある。
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最初から、かなり急な坂を登らされる。
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岩が露出しているところもあり、街のすぐそばのハイキングコースとは言え、あなどれない。

大神宮前から10数分登ったところにあるピーク(218m)に「東山第19峰 神明山」という山名板を発見。
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なんと、こんな細かいピークに山の名前が付いているのなら、この先、いくつも「登った山」を稼げそうな気がしてうれしくなる。
でも、実際は、この先、大文字山しか「山」はなかった。

下り気味に進むと
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5分ほどで「七福思案処」の交差点に着いた。
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名前の由来を書いた説明板などはなかったが、七福神がどっちに進もうか思案した処なのだろうか。
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まだ30分ちょっとしか歩いていないが、ベンチがあったので数分腰を下ろして休んだ。
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ここに先客としていた、高齢男性二人の声がかなり大きい。
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しばらくして先に行かせてもらったが、かなり後ろに離れても、ずっと話し声が聞こえる。
耳が遠いと声が大きくなるのは仕方ないが、男のくせによくしゃべる方々だった。
関西って、そういうものかも。いずれにしろ、あの二人が近くにいる限り、クマの心配はないだろう。
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蹴上から大文字山までコースタイム1時間50分なので、到着が12:40になってしまう。
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途中でお昼にしたいのだが、なかなか適当な休憩所がない。
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適地を探しながら、黙々と登る。
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すると、右手が開け、山科の盆地が一望。
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325mピークを回り込むと、今度は京都市街を見下ろす、展望スポットに出た。
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正面には御池通り。
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緑の森は京都御所。
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赤い鳥居は平安神宮。
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お昼の候補地だったが、先客のおじさんがいて、少し居心地が悪いので先に進むことにした。
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この先にも、山科方面の見晴しが良さそうなところがあった。
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でも、そこもベンチはなく、団体さんがたむろしていたので通過するしかなかった。
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閑話休題。こんなに大きく成長した瘤も珍しい。
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しばらく行くと、林道と交差した。
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間もなく頂上と思われるが、こんなところで弁当を食べている人がいるとは、もしかして頂上は展望が利かないのかしら、と不安がよぎる。

とにかく、お昼を食べるタイミングを逸したまま歩き続け、12時半過ぎに頂上に着いてしまった。
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まあ、それならそれで結果オーライなのだが、結構な人出だ。団体さんも多く30人はいたのではないか。やはり大文字山は人気の山なのだろう。
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ここは三等三角点。
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近くには、菱形基線測点もあった。
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菱形基線測点とは、地表面の水平方向の変動を調べるために、4つの測点で菱形を形成しているもの。
大正時代初期に三鷹の天文台に1辺100mの測点が設置されたのち、全国で計15ヶ所に設けられた。
京都の測点は、大文字山を上の頂点として、花山、浄水場、追分(大津)の4点に設置されている。
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1969年、70年、81年の3回にわたり測定が行われたが、変動は0~3cmにとどまり、顕著な地殻変動は認められなかったそうである。
阪神大震災後の変動も知りたいところだが。

かなり霞んでいたが展望もあった。
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大阪方面。桂川が見える。
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東山と山科。
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真ん中のドームは京都大学天文台。その右手前は阿含宗総本山。
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滋賀県方面の峰々。
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撮影後、少し離れた場所に腰を下ろして、新橋のコンビニで買った、おにぎりをほお張る。
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いや~さすがに関西の山は話し声が賑やかだ。
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そういえば、山名板を見ていない。
食べ終わってから、改めて探してみたら、三角点のある空間の背後の木の随分高いところにくくり付けられていた。
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あれは分かりにくい。危うく見逃すところだった。

30分ほどで出発。下山開始。
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しばらく下ると、大文字送り火の火床に出た。
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当然だが、開けていて、京都盆地の大展望が広がった。
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手前には金戒光明寺(左)と極楽寺(右)の森。
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京都大学。
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銀閣寺の北側にある小山。
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岩倉方面。
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京都の中心部。
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中央に横たわる緑の森は京都御所。
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京都盆地の全景。
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鷹かしら。
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明日登る比叡山(848m)も間近に見えた。
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それにしても、送り火は随分原始的な火床を使っているんだなと驚いた。
直方体の大谷石が2本並んでおり、この上に薪を井桁に組んで、火を灯すのだそうだ。
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それが斜面に点々と大の字を描いて、5つの方角に並んでいた。
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これを見られたのは、収穫だ。
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「大」の字の交差するあたりに、弘法大師を祀った大師堂。
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送り火は、「五山送り火」と言われる通り、「大」の字のみではない。
「松ヶ崎妙法」の「妙」と「法」(西山と東山)、左大文字と呼ばれるもう一つの「大」(左大文字山)、そして「舟形万灯籠」(船山)、「鳥居形松明」(曼陀羅山)の計5ヶ所だ。
毎年8月16日の夜8時から5分ごとに順次点火される。

そのいくつかが、ここからも見えた。
東山の「法」。
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船山の「舟形万灯籠」。
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いつか夏に改めて見に来たいものだ。

(つづく)
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