山と鉄

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小豆島(11)

【2017年2月18日(土)】小豆島
醤(ひしお)の郷散策を終えて、天狗岩丁場に向かう途中、南風台に寄り道。
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ここも干潮になると、離れ小島の城ヶ島と陸地がつながるらしい。
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それを「希望の道」と呼んでいるとのこと。
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今はだいぶ潮が満ちているので離れている。
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右手奥には碁石山(434m)。
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それでは、石丁場へ。
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遺跡の遊歩道を登り始めると、早速見えてくるのが矢穴の跡がはっきりと残る種石。
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矢穴の大きさは時代とともに小さくなるという。

竹林の中には、石材がゴロゴロ転がっている。
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大坂夏の陣(1615年)で灰燼に帰した大坂城を再興するため、2代将軍秀忠は元和五年(1619年)、全国64家の大名に普請を命じた。
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築城工事は元和六年から3期に分けて行われ、寛永六年(1629年)まで10年の歳月を要した。
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新しく築かれた徳川大坂城の石垣は、総延長12km、高さ32m、使われた石材の総数は100万個を超えると言われる。
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良質な石材を確保するため、諸大名は小豆島をはじめとる瀬戸内海の島々に石切丁場を開き、船で石材を大坂城に運んだ。
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ここ天狗岩丁場は、福岡藩黒田家の初代当主、黒田長政とその嫡男忠之が採石した場所で、岩谷地区の八人石、豆腐石、亀崎、南谷、天狗岩磯の各丁場跡をあわせ、国の史跡に指定されている。
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ここ天狗岩丁場には、高さ17m、推定1700トンに達すると思われる天狗岩をはじめ、巨大な角取石が累々と折り重なり、それぞれに残る矢穴の跡が当時の石切技術を生々しく伝えている。
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また黒田家採石の証拠となる刻印も随所に見られる。
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黒田家は大坂城完成後も明治に至るまで番人(代々七兵衛を名乗った)を置いて、丁場の監視に当たらせたため、現在も666個の残石が存在し、岩谷地区全体では1600個に達するという。
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これは、猪などから田畑の作物を守るため築かれたシシ垣。
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残石の上に築かれている。江戸中期のものと思われるという。

天狗岩のところには、3D制作のため調査中の方がいた。
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町の教育委員会の方なのだろうか。
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大天狗岩の横にある「そげ石」。
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この石から切り離された石は、おそらく大坂城のどこかに使われているのだろう。

小天狗岩。
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升形の刻印が残る大きな種石。
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ナマズの顔のような残石。
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一文銭形の刻印。
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ただの□もある。
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矢穴はノミで根気よく削っていった。
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その穴に矢を打ち込んで、石を割る方式。
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切り出した石材は、海岸まで引いていき、船で大坂城まで運ばれた。
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刻印はあちこちで見かけるが、それぞれにどんな意味があるのかはよく分からない。
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使えそうな石材がたくさん残っているのは、切り出しすぎたせいだろうか。
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せっかく、上手に割ったのに。
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矢穴の跡が残る岩の上を踏んで下りていく。
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割れ目がサツマイモの断面みたいだ。
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矢穴と刻印。「使用不可」を意味する印などもあったのかもしれない。
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ここで産出しているのは、みな花崗岩だ。
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番人を置いていたとのことだが、こんな巨大な石を盗み出す人などいたのだろうか。
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ここにあるのは、どれも大坂には運ばれなかった石だ。
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こうして見てくると、途中で投げ出された石材がかなり多いことに気づく。
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円形の刻印。
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それにしても、江戸時代の石工の技術には目を見張るものがある。
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かなり前に、伊豆の石切丁場を見学したことがあるが、その規模を上回る印象だ。
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折り重なって、とはまさにこのこと。
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山を下りて行こう。
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ちょっと見にくいが土星のような刻印が分かるだろうか。
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こんな形なのだが。
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しかし、10cmほどの深さの矢穴でよく、こんなに大きな岩が割れるものだ。
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平たい残石。
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急ぎ足で1周してきた。
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これが大天狗岩だった。
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さっきの方々もまだまだ調査中。
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再びシシ垣を抜ける。
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これにて、石切丁場の見学を終了。
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そろそろ食事の時間だ。
小豆島の北岸を一周しながら、店を探そうかと思ったが、ちょっと時間が足りない。
車内にあったガイドマップで、めぼしい店を探してみた。
もう、素麺やうどん、海産物系はいいので、オリーブオイルを使ったパスタを食べることにした。
小豆島オリーブ園にオリーブ・パレスという店があるらしい。
そこに直行する。

12:15に到着。
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店は少し坂を登ったところにあった。
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いろんなオリーブ油が展示してある。
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それはともかく、食べなくちゃ。これをオーダーした。
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パスタをさらに美味しく食べるには、小豆島産オリーブ100%のエキストラバージンオイルをかけるといいらしい。
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12月下旬から販売で売り切れたら、その年の分はもう終了だそうだ。
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でも、このレストランだけは年中賞味できるとのこと。ありがたくパンにつけていただいた。
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パスタ到着。やけに野菜が少ない気がする。
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これにもオリーブ油をかけて、いただいた。
とびきり美味しいというわけでもなかった。パンの方が美味しかった。

店内からはこのような風景が楽しめた。
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ちょっと雨が降っていたが、車に戻りがてら、その辺にあるものを見学。
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なぜか、くじゃく?のオブジェ。
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ポルトノキとオリーブは違うものだそうである。
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オリーブ油を搾る機械。
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小豆島でオリーブ栽培が始まったのは、明治41年(1908年)だそうだ。
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昭和天皇お手撒きのオリーブ。
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陛下は皇太子時代に続き、昭和25年の巡幸の際にも小豆島を訪れている。
余程、気に入ったのだろう。

というわけで、小豆島の旅は終了。
13:45の高速艇に乗るべく、土庄に向かった。

(つづく)
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