山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

十文字峠(8)

【2017年1月3日(火)】十文字峠
柳避難小屋を過ぎて、川又に向かっている。
左手からは岩を伝う沢水。
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右手眼下は入川の渓流。
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崩落箇所を通過。
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避難小屋から30分ほど歩いたあたりで、ピューというシカの鳴き声が上の方から聞こえた。
それに気を取られながら歩いていると、突然道がなくなり、目の前は岩。
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あら、間違えたと思って戻ると、枯れ枝の通せんぼがあった。
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ああ、やっぱりここは直進してはいけない場所だったんだ。
でも、正しい道はどれだろう。
この場所から下りていく、はっきりとした道はない。
落ち葉で隠れているだけで、すこし進むと見つかるかもしれないと、急な坂を下ってみたが、やはりない。
いったん登山道に戻って、思案。
すると、ちょっと手前にテープを巻いてある木を見つけたので、そこから下りてみたが、やはりこんな登山道があるわけがないという状態。
また戻る。
最初に直進した踏み跡にもう一度行ってみたが、どう考えても進めない。
え~分からん。「誰か教えて~」と本気で思った。

ここまでの道はどう考えても正しかったが、もしかしてもっと手前に別の正しい道があったのかと思い、地図ロイドを見てみた。
すると道は現在地からさらに標高の高い方向に延びている。
「あ」と思って、斜面の上を振り返ると、はっきりした道があるではないか。
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ここは折り返して登る場所だったわけだ。
なぜ、これに気付かなかったのか。
「あぶね~」。強行していたら、どこかで滑落していたかもしれない。
(まあ、強行はしないんだけど)

それでもタイムロスは7分程度で済んだ。
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2度折り返して、また左を山手にして進む。
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この後も枝沢の谷は下り、尾根の支脈は登りの繰り返しだ。
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沢の渡渉も何度も繰り返すことになる。
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落ち葉が狭い道を埋めているので、足場がどこにあるのかもよく分からない。
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ずっと緊張のしっぱなしである。
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峠の方を振り返ると白く煙っている。まだ雪が降り続いているようだ。
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ぱっと見、道がどこにあるのか分からないところも。
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こういう切れ込みが、手がかりみたいなものだ。
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まだ、こんなところは平和な方。
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沢を渡ってからの登りがいやだが
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その前に、崩落でほとんど道幅のなくなったところをトラバースしなくてはならない。
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非常に疲れる。「誰だ、あとは平らだ」なんて言った人は。
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え、また崩落?
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あ、今通ってきた、あそこのことね。
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以前、このルートの北にある旧秩父往還を通った時は全くこんなことはなかった。
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往年の主要交通路が、あちらだった理由がよく分かる。
こちらは林業の作業道が原点だから、仕方ないのだろう。

大きめの支尾根を越えた。
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ここで、川面より130mも高いところを歩いているが、まだ登らされるようだ。
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道標はだいたい派手に破損している。クマの仕業だろうか。
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斜面の傾斜がゆるいとホッとする。
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1212m標高点のある支尾根を通過。
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ここで川面より210m高い。
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もう登らなくていいってば。
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変わった文様のある樹木で気分転換。
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10時半ごろ、お腹が空く前にソーセージを食べる。
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次の支尾根でこんな注意書きが。
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川より260m高いが、下りたくなる気持ちも分からないではない。
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さすがに、やっと下り基調になってきただろうか。
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この岩を越えると
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どこが道なのか分からない状態。
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とりあえず、この沢で、ボトルに水を補給。
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ザックの中にまだアクエリアスが残っていたが、ザックを下ろすのが面倒だった。
この水でもう下界まで持つだろう。

再び支尾根を越えて
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岩と落ち葉のトラバース。
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もう無心の境地に達しそうだ。
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この岩は半分登らないといけない。
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登り切って振り返る。
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引き続き、チョコで栄養補給した。
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ここまで4時間以上歩いているが、避難小屋で5分休んだだけ。
頑張っている。

東京大学の標識が出現。このあたりは東大農学部の演習林なのだ。
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「川又 左」の案内。
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ここに道標が集中している。
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なぜなら、いきなり緩斜面に出たからだ。
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標高は1180mあたり。
やっと緊張から解き放たれた気の緩みで、まっすぐ下り始めたら、広い尾根なので、覿面、道を失ってしまった。
黄色い「登山道」の道標がさっきまで丁寧にあったはずなのに、全く見当たらなくなってしまった。
木に赤テープを見つけたものの、その先が続かない。

またしても地図ロイドのお世話になる。
正規な道はもっと左だ。
左へそのままトラバースしていくと、道に出た。
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どこで見失ったのか。やはり落ち葉は怖い。

この後は丁寧に道をたどる。
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一応、落ち葉が避けられている状態なので分かりやすい。
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直角に曲がるところには、しっかりした道標あり。
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細いが落ち葉のないトラバースだ。
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ちょっと太い道に合流した。
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この先、道がしっかりしている予感。
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思った通り、平坦な広い道に出た。
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石垣もある。
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これは森林軌道の跡だ。「山と高原地図」にも書いてある。
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線路は1030mの等高線に沿っている。
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100m以上下にある入川森林軌道とはつながっていないが、急斜面はケーブルを使って運んでいたのかもしれない。
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石垣はかなりしっかり組まれている。
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これはもしかして枕木だろうか。
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まさに、これは枕木だ。
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そのまま残っていてくれたとは感激。
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いきなり宴の跡。作業員も山の中で泊まる時は散々飲んだのだろう。
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軌道が尽きると道は一気に下る。
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標高差は70mほど。
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下り切ったところが赤谷吊橋だ。
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到着は11時半すぎ。
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道迷いや慎重に歩いたこともあり、2時間半のところ15分しか短縮できなかった。
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(つづく)
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