山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

棒ノ嶺

すっかり山行報告が滞っております。
先々週の立山縦走の後、先週の土曜日、奥武蔵(埼玉県)の棒ノ嶺(969m)に登って来ました。先にこちらを報告します。

話は昨年のクリスマスイブに遡る。
この日、丹沢の蛭ヶ岳山荘に泊まったのだが、この日の宿泊者9人は偶然にも全員単独行で、情報交換など山談議に花が咲いた。

自分は所沢在住ということで、西武線沿線(奥武蔵)でいいところはないかと聞かれた。
代表的なのは伊豆ヶ岳(851m)でしょうかねえと答えたら、他の方が「棒ノ嶺がいいですよ」と教えてくれた。

棒ノ嶺(ぼうのみね)は別名、棒ノ折山(ぼうのおれやま)とも言う。由来はよく分からない。
埼玉と東京の境にあり、奥多摩からも交通の便がいい。
彼が言うには、滝がたくさんあって、低山ながら夏登っても涼しいし、楽しい山だそうだ。

それが記憶に残っていた。
9月22、23日の連休は週間予報こそいずれも曇時々晴だったが、直前には22日が曇、23日は終日雨という予報になってしまった。

22日も朝9時くらいまで雨が残った。
近場でどこかと、奥武蔵の地図を見ているうちに棒ノ嶺を見つけ、瞬時に決めた。
幸い、雨も上がった。
車で9時半に出発。お彼岸のせいか随分国道が混んでおり、駐車場のあるさわらびの湯に着いたのは11時すぎ。
あわてて準備し、おにぎりを1個、早弁して11:30に歩き始めた。
親切に、こんな杖があったが、私はいわゆるストックは使わない。
DSC_8597.jpg
これは人を殴る棒ではない。名栗(なぐり)の杖だ。

【コースタイム】
さわらびの湯(11:30)~白谷沢登山口(11:55)~白孔雀の滝(12:45)~岩茸石(13:20昼食20分)~ゴンジリ峠(14:05)~棒ノ嶺(14:25休憩25分)~岩茸石(15:25)~さわらびの湯(16:50)

最初は舗装道路。まずは有間ダム(名栗湖)まで登る。
DSC_8602.jpg
今年は極端に雨が少なく、水位も随分下がっている。

15分ほどダム湖沿いに歩くと、登山口に着く。
ここには「白谷の泉」という水場があるが、涸れてしまっていた。
DSC_8607.jpg

しばらくは植林の道を進む。
DSC_8609.jpg
関東の低山にはお決まりの風景だ。

それでも、所々に岩が露出し、それらしい雰囲気になってくる。
DSC_8613.jpg
どんより曇っているだけに、あたりは薄暗い。

20分ほどで、藤懸の滝に差し掛かる。
DSC_8616.jpg
やはり水量は少なめ。昨夜降った雨だけでは、足りなかったようだ。

沢を右に左に渡っていくと、間もなく最初のゴルジュ。
DSC_8629.jpg
なかなかの迫力。上から振り返ると、こんなに切れ落ちている。
DSC_8636.jpg

二つ目のゴルジュは板状節理が発達した場所。
DSC_8657.jpg
苔の緑が多少、険しさを和らげている。
しかし、水量が多かったら、立派な沢登りになりそうだ。

ここは鎖のある階段で通過する。
DSC_8647.jpg

登り切ったところが白孔雀の滝。
DSC_8660.jpg

ここで難所はほぼ終了。ゆっくり沢を詰めていく。
DSC_8664.jpg

それにしても、下ってくる人が多い。
こちらの出発が遅いからなのだが、人気の山であることが分かる。
しかも、老若含め男女のペアが多いのは、何か理由があるのだろうか。

1時間半休みなく歩いて少々疲れた。
地図によれば、林道に出たところに東屋があるようなので、そこを目標に頑張ったが、たどり着いてみると先客がおり、我慢して通過。
急坂を登って左に折れ、等高線沿いに進む。
稜線に出たところが岩茸石。ひとつしかないベンチにすでに女性が座っており、がっかり。
DSC_8668.jpg

でも、すぐ出発してくれたので、あわてて座って昼食とする。
本当は頂上で食べたかったが、もう1時半近い。お腹が空いた。
大した展望もなく、下りてきた中高年の団体さんが、ここで立ったまま休憩をされて、少々騒がしかったが、もくもくとおにぎり+ゆで卵をほお張る。

ここから頂上までは45分。もう一息だ。
ゴンジリ(権次入)峠までは、かなりの急登が続く。
DSC_8676_20120925101625.jpg

若者のグループともすれ違った。
DSC_8675.jpg

ゴンジリ峠で初めて、展望が開ける。
DSC_8683.jpg
これは奥武蔵の山々だが、あまりに茫洋としていて、山座同定はむずかしい。

とりあえず通過。少しだけ平らな稜線を歩いた後
DSC_8713.jpg

最後の登り。
本来の道は植生回復のため通行止め。植林の中を行く。
DSC_8686.jpg

で、午後2時半前に登頂。
DSC_8702.jpg

地図にも969mとあるのだが、こんな標識も。
DSC_8706.jpg
どんな根拠があるのだろう。

頂上はけっこう広くて開けている。
DSC_8701.jpg

景色はゴンジリ峠とあまり変わらないが、地図を見ながら、同定を試みる。
DSC_8689.jpg
中央左の雲がかかっているのが武川岳(1052m)。その手前が藤棚山(920m)、右奥は二子山(883m)であろう。これらはみな昨年登った。

少し視線を右に移す。
DSC_8691.jpg
中央右の尖っているのが伊豆ヶ岳、その奥、左上に見えるのが丸山(960m)のようだ。

街も見えたが、情けないことに、どこだが分からない。飯能かな。
DSC_8698.jpg
晴れていれば、榛名山や谷川岳、男体山も見えるらしいが、今日は望むべくもない。

頂上はススキとアザミが風に揺れていた。
DSC_8705.jpg

ベンチでお菓子を食べて、ゆっくり休憩。
今日の最後と思しき、家族連れと謎の男3人組みが下ったのを見届けて、おもむろに出発。
途中、小さい秋を見つける。
DSC_8712.jpg

しかし、この2グループとは抜いたり、抜かれたりの下山となる。
というのも、いきなり催して、ササヤブに飛び込み、じっくり用を済ませたからだ。

山をやっていると、何度かこういう状況に陥る。
誰にも見られず、そんなに奥に入らず、落ち着いてできる場所。
そういうところを、わりとすぐに見つけられるようになる。
あまり好ましいことではないが、緊急避難ということでお許しください。
今後は携帯トイレを持ち歩きます。

ホッとしたところで、ガシガシ下る。
DSC_8734.jpg
岩茸岩まで来た道を戻るが、その先は沢には下りず、尾根筋を行く。
あくまで完全ピストンは避ける。

もう一度、2グループを抜かしてからは、みちのく一人旅。
家族連れの少年2人は「ヤッホー」を連発して実に賑やかだった。
下りの標高差は頂上から700m。そこそこの運動量である。
登りよりも汗をかいた。
さわらびの湯は、登山客以外のお客さんも多く、混雑していたが、さっぱりした。
ハードな山行の間に、こういう日帰り山歩きを挟むのは、案外いいかもしれない。
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

今回はゆっくりスケジュールで、たまにはいいですね。
携帯トイレも必需品ですね。(特に女性は)

  • 2012/09/25(火) 13:38:32 |
  • URL |
  • ひろさん #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://satsunan226.blog.fc2.com/tb.php/119-0d8c831a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (152)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (96)
富士山周辺の山 (68)
八ヶ岳周辺の山 (54)
南アルプス (100)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (45)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (26)
ドライブ (9)
廃線の旅 (12)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR