山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

2016陣馬山(上)

【2016年11月20日(日)】陣馬山
高校の同級生3人と9月に集まったとき、「日本人なら一度は富士山に登りたい。連れて行ってくれ」と頼まれた。
人を連れて富士山に登れるほど上級者ではないのだが、役に立てるならと思い、引き受けることにした。
まずは靴を用意するよう、それぞれに伝え、まずは文字通りの足慣らしということで陣馬山(855m)に登る計画を立てた。

上沢井バス停から一ノ尾根を登り、奈良子尾根を下る周回コースだ。
コースタイムは3時間半ほど。初心者にはちょうどいい距離だろう。
私は陣馬山には3回登ったことがあるが、一ノ尾根と奈良子尾根は歩いたことがない。
一石二鳥なのである。

この日の天気予報は近づくにつれてよくなり、前日には完全に晴れマークになった。
予想最高気温も東京で20℃とのことなので、この時期にしてはかなり暑くなりそうだ。

集合時間は藤野駅9:02。
9:15発のバスに乗るつもりだったが、助っ人を頼んだO君が車で来てくれるというので、登山口近くの公衆トイレの脇まで、車で行くことに決めていた。
ここに駐車スペースがあることは、グーグルアースで確認したのだった。
でも、O君が当日早く藤野に着いたので、確認しに行った結果、関係者以外は駐車禁止との貼り紙があったとのことで、やはりバスで行くことになった。

当日は朝6:20に起床。7:15頃、家を出発した。
外に出ると、猛烈な朝霧が立ち込めていた。
そのため西武線に遅れが出ていたが、予定していた電車より1本早いのに乗れたので、待ち合わせ時間には間に合った。
中央線はハイカーで大混雑。この日高尾から陣馬山まで歩く予定だという後輩のFB投稿で、高尾山(599m)も大混雑しているということを知り、陣馬山も大変なことになるかもと、ちょっと不安になった。

高尾発の乗り換え電車は定刻通り発車。
相模湖駅で特急列車の待ち合わせのため停車したときに、仲間が同じ電車に乗っているはずなので探しに行こうとしたら、同じ車両にM君がいた。
彼は昨日靴を買ったばかりだそうだ。

高尾でも大勢のハイカーが下りたが、藤野駅でもかなりの数が下車した。
ほとんどが陣馬山だろう。ちょっと、憂鬱になる。
駅前に出ると、O君、H君、Y君の3人の姿があった。
車のO君を除いて、HY両君は1本前の(30分も早い)電車で着いていたそうだ。
で、O君の下見報告を聞いて、やはりバスで行くことにしたわけ。

バス停に行くと、すでに100人近い人が並んでいる。
これではとても、1台では乗り切れないが、臨時便を出してくれるだろうか。
と心配になったが、ちゃんと2台来てくれた。
我々は2台目に乗り込み、満員状態で定刻通り9:15に発車。
半分近くは我々が下りる手前の陣馬登山口で下車してくれた。
上沢井で下車したのは意外にも我々だけだった。
かなりマイナーな登山口のようだ。

ここまで長袖シャツとウインドシェルを着ていたが、もう暑いくらいなので思い切って、半袖Tシャツ1枚になってしまった。
今日は我々高校同窓生の山岳部のTシャツが主役だし。
バス停の前で、軽くストレッチをして、9:30過ぎに出発。
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登山口は、わかりやすくちゃんと道標があったので迷うことはなかった。
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O君が先頭で、私がしんがり。まずは急な舗装道路を登る。
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古い民家の横をすり抜けていく。
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もう山村のたたずまいだ。
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石仏や石灯籠などもある。
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まもなく登山道となった。
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が、コンクリートの上に枯れ葉が落ちているので、すべりやすい。
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しばらくは竹林の中だ。
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最初から傾斜が半端ない。
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路面の落ち葉がしっとりと濡れている。
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急坂が続き、暑くなってきたので、それぞれ途中で上着を脱ぐ。
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20分ほどで、上河原バス停へ下る道を左に分ける。
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そのすぐ先で落合(陣馬登山口バス停)からの道と合流。
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ここのベンチでひと息入れる。
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3分ほどで出発。
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大きなサルノコシカケを発見。
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東京近郊の山は今が紅葉のピークだ。
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30分ほど歩いて、標高450mを超えるといきなり平坦になった。
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さっきの休憩地点から10分ちょっとで再び分岐。
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左に下ると藤野北小学校に出る。めおと坂と言うそうだ。
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ずっと展望はないが、紅葉がきれい。
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最初はきつそうだったY君も調子が出てきたみたいだ。
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樹木の種類は分からないが、黄色が鮮やか。
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標高530m地点に、一ノ瀬テラスなる休憩所があった。
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もう50分ほど歩いたし、ベンチがあったのでここで小休止。
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Y君がお菓子を振舞ってくれた。

ここには、なんと雨宿りスペースまで設置されていた。
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10分ほどで出発。
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途中、炭焼き窯の跡を発見。
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標高570mあたりで再び傾斜が緩んだ。
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ここまでは、ほぼコースタイム通りのペース。
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写真には撮れなかったが、途中、木々の隙間から、かろうじて富士山が見えた。
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早く頂上から、その雄姿をみんなに見せてあげたい。
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いい天気なので期待がふくらむ。
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間もなく和田からの登山道が合流してきた。
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そちらからも登ってくる人がいる。
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左手に見えたのは笹尾根の連行峰だろうか。
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再び、和田からの別の登山道が合流。
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さすがに今度は誰もいない。
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山頂まであと700m。
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だんだん先頭を引くO君のペースが速くなってきた気がする。
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たぶん早く、頂上でビールが飲みたいのだろう。
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頂上直下の階段も容赦ないペースで上がる。
みんなの息が上がっても、お構いなしだ。
相当飲みたいらしい。
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11:15頃、登頂。ほぼコースタイム通り。みな優秀だ。
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頂上の白馬モニュメントは、写真撮影のハイカーたちで混雑しているので、こちらは富士見茶屋のベンチが埋まらない間に、まずは席を確保。
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さっそく、缶ビール(450円)で乾杯する。
つまみにおでん(450円)を頼んだが、ビールには無料でおしんこも付いた。
当方はナッツ類を提供した。
早速宴会が始まったが、なんと肝心の富士山が見えない。
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でも、風もなく暖かで、長袖を上にはおるだけで十分だった。

盛り上がっていると、茶屋のご主人が声をかけてきた。
我々が酒をガブガブ飲んでいるのを見て、「今度は絶対夜に来なさい」という。
夜景がものすごくきれいなんだそうだ。
「うちはお昼しかやってないのに、夜に来られても商売にならないんだけど、それでも言いたくなるくらい、すごいんだ」と。
夜明けまで酒盛りをしている人もいるそうだ。
楽しそうだし、荷揚げするのも構わないけど、酔っ払って夜道を下るのは、ちょっと怖いなあ。

さらには、この写真を見てくれと、3年前の大雪の時の写真を見せてくれた。
「この時、おれは遭難したんだよ」と話し始めた。
凍傷にかかった足の写真も見せてくれた。
私は恵那山に続き2週連続で、凍傷にかかった人の“自慢話”を聞いたことになる。
それはそうと、よく足を切断しないで済んだものだ。

その日彼は小屋前の雪かきをするため、ここまで登ってきたが、下にいる妻から母の具合が悪いので戻ってきてくれと連絡があったらしい。
でも、それまでの間に雪は登山道にも積もり続け、ラッセルしながら下ったものの、普段なら20分で行けるところを3時間かかってしまい、暗くなって行動不能に陥ったという。
救助を呼んだが、杉林の中とて、ヘリからのレスキューはできず、一晩ビバークせざるを得なくなった。
雪洞を掘り、ゴミ袋を腹に巻いて、低体温症になるのを防ごうとしたが、足は凍傷になってしまった。
翌日、救出されたのは朝9時だそうだ。
まあ、生きていただけでも儲けものかもしれない。

実はそういう人がいたということを一昨年6月に、隣にある清水茶屋のご主人に聞いていた。
まさか、そのご本人にその体験談が聞けるとは夢にも思わなかった。
ゴミ袋が防寒に役立つことは常連さんに教えてもらっていたので、常連さんには感謝してもしきれないとのこと。
切断せずに治してくれた医者にも感謝だと話していた。

(つづく)
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