山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

霧ヶ峰(下)

8月12日朝、ころぼっくるヒュッテを7時40分に出発。
まずは、ヒュッテ周辺を散策。この辺にニッコウキスゲが群生しているはずなのだが、もう花は全くない。つい前の週、上州朝日岳で見かけたばかりだが、きれいさっぱり消えている。とても残念だ。
でも、この丘からは八島湿原が一望のもとに見えた。
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ニッコウキスゲの代わりにこんな花が咲いていた。
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クサフジのようだ。

このあと、八島湿原まで車で移動。
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本格的に歩き始める。

この日のコースタイムを書き留めておく。
八島湿原(8:10)~奥霧小屋(8:45)~男女倉山(9:20)~大笹山(10:00休憩20分)~山彦谷北の耳(10:30)~南の耳(10:45)~車山乗越(11:35)~蝶々深山(12:00休憩20分)~物見岩(12:45)~クヌルプヒュッテ(13:15トイレ5分)~みさやまヒュッテ(13:50休憩10分)~八島湿原(14:40)

八島湿原に来たのは多分、18年ぶりくらいか。
長野勤務時代に数回来ている。風景はほとんど変わりないが、あの時はニッコウキスゲが真っ盛りだった気がする。
でも、ここの花はニッコウキスゲだけではない。
掲げられていた「花ごよみ」でしばし勉強して、さあ出発。
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まずは展望。手前に八島ヶ池、正面の山は男女倉山(ゼブラ山、1776m)
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すこし視線を右に向けると、湿原の向こうに車山を望める。
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遊歩道には、植物の脇に名前のプレートがついているので、ありがたい。
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このほか、ヨツバヒヨドリ、ノアザミ、エゾカワラナデシコ、クサフジ、アカバナシモツケ、コオニユリ、タカネダケブキ、ツリガネニンジンなど昨日も見た花々が咲いている。
でも、やはり強く存在を主張しているのはシシウドだ。
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これはオミナエシ
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ヤナギランも日を浴びて輝いていた。
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ノハナショウブは昨夜の雨でくったり。
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メタカラコウは元気だった。
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木道をゆっくり20分ほど歩くと、鎌ヶ池に至る。
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このあたりはハクサンフウロではなく、もう少し赤が濃いアサマフウロの群落が広がる。
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三角形をした八島湿原の北の一辺を歩き切ると、奥霧小屋に着く。
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今は休業中のようだ。
ここから少し砂利道を歩き、公衆トイレのあるところが、男女倉山への分岐だ。
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ちょっとした登り。あまり歩かれていないのか、道に夏草が垂れかかり、昨夜の雨露でズボンの裾が濡れる。
振り返ると、さっきの奥霧小屋や八島湿原が眼下に広がる。
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頂上には9:20到着。中高年のご婦人2人がいた。
ここは別名ゼブラ山というようだが、別に斜面がしましまになっているわけではない。
どういう根拠があるのだろう。
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ここからは美ヶ原方面や、縄文時代の黒曜石鉱山として知られる星糞峠などが望めた。
こちらは左から北の耳、南の耳、車山方面へと続く稜線。
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次はその北の耳に向かう。途中はこんなのどかな風景。
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あともう少しで北の耳というところで分岐があり、その先にかわいらしい小屋が見える。
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寄り道することにした。
小屋はブランシュたかやまスキー場の山頂休憩所で、営業期間外だが、鍵は開いており、中に入ることはできた。ただ、中はむあっとする暑さ。
自動販売機もあったが、稼働しているかどうかは分からない。
でも、貴重な日陰なので、入口のところに腰掛けて休憩することにした。
ここは大笹山(1807m)というようだ。

今回はうかつにも地図を忘れてしまい、昨日「チャップリン」で入手したハイキングマップしか持っていない。なんとなく概念は頭に入っているが、この山のことは忘れていた。

おやつに持ってきたチョコの袋を開けてみると、1回溶けてまた固まったらしく、大きな塊になっていた。おそらく車の中で溶けてしまったのだろう。
夏に、チョコは考えものだ。

さて、もと来た道を戻る。
左手にはエコーバレースキー場が見える。
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霧ヶ峰自体はなだらかな高原だが、その回りはわりと急な傾斜になっており、スキー場が取り囲んでいる。
ギリギリで自然が守られているという印象だ。

山彦谷北の耳(1829m)を10:30に通過。
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南の耳はすぐそこに見える。
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これは、さっき登った男女倉山。随分下に見える。
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こんな草原の波頭程度のピークにいちいち名前がついているので、登った山の数を稼ぎたい私としては、よだれがでるような山行だ。
たいしたきつい登りもなく、今回は8つも稼ぐことができる。ごちそうさまです。
ちなみに、車山で通算400座に達した。

南の耳(1838m)は10:45に通過。
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ここからの展望もよい。
昨夜泊まったころぼっくるヒュッテ。
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蓼科山にかかっていた雲もやっと切れた。
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本当に海のような草原だ。
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グライダーも気持ちよさそうに滑空していた。
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これから行く蝶々深山(ちょうちょうみやま、1836m)はすぐ西に見えるのに、ものすごく遠回りをしなければならない。
地図上は直線距離600mほどなのに、四角形の三辺をぐるりと歩かねばならず、3km以上になる。
でも、景色がいいので全然気にならない。
リゾート化しているところすら、きれいに見えてしまう。
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このあたりを歩いている人は、観光客ではなく本当に山歩きが好きそうな人ばかりなので、こちらも気持ちがいい。
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昨日も来た車山乗越を過ぎて、蝶々深山の登りにかかると、一気に人口が増え、こんなほほ笑ましいカップルも。
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それにしても、この山は大人気だ。石段を登る人の列。
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蝶々深山だけに、チョウチョを撮ることに成功!
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このあたりにノアザミの群落が発達しているのは、チョウチョの好物だからだろうか。
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途中、ヨツバヒヨドリのお花畑の向こうに、ころぼっくるヒュッテが見えた。
お昼時だけに、テラスはお客さんで満員。
奇跡的に晴れて、「今日はかきいれ時だ」とつぶやいていたが、本当に商売繁盛でいいことだ。
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頂上には正午ちょうどに到着。
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こちらも飯にしたいところだが、行動食しかない。
ここは、ミニドーナツをつまんで我慢。
そして、標識のある岩に座っている、いい年をしたおやじが去るまで我慢。
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緑のじゅうたんに包まれた山だが、頂上は石がごろごろしている。
南の耳(手前)と北の耳
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車山
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しばし休んで出発。物見岩までは、子供たちのグループと何度もすれ違う。
どこかの子供会の活動だろうか。
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夏だ。
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ここからの車山が一番のお気に入り。
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美ヶ原もよく見えた。
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物見岩に「台東区」の旗があったので、どうやら台東区の子たちのようだ。
たくさんのチェックポイントがあり、6年生らしきリーダーがグループをまとめて目的地に向かう。そんな活動を通じて、いろんなことを学ぶのだろう。

ここから奥霧小屋に直接下るルートがあるのだが、近道をすることにする。
一旦、蝶々深山の方に戻り、小さな丘を越えて旧御射山に至るルートだ。
このコースだと八島湿原東岸の砂利道を歩かなくて済むし、クヌルプヒュッテを通るので山小屋コレクションも増える。

途中、端正な姿をのぞかせる蓼科山を確認して、小さな丘を登る。
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途中、チェックポイントの通過証が落ちていた。
おっちょこちょいなリーダーもいるらしい。
頂上で、少年たちに指導をしているおじさんに託したら、「ほら、拾ってくれたぞ」と少年に渡していた。本人の手に戻ってよかった。

彼らが出発する前に下り始める。
ここからは八島湿原の眺めがいい。
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先に下った少年のグループが樹林帯に入っていく。
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あの中に、クヌルプヒュッテがある。
クヌルプとは、調べてみると、ヘッセの小説「クヌルプ」の主人公の名前のことのようだ。読んでいないので、どんな意味をこめてヒュッテに付けたのかは分からないが、「旅」する少年なので、それと関係があるのだろう。

やっと、そのヒュッテに到着。
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ここには車が入るようだ。
小さくなってトイレを貸してほしい旨お願いすると、まあ仕方ないかという風情でOKしてくれた。ありがとうございます。
外観はわりと新しく見えるが、中は昔のままのような印象。
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中に張ってあった地図には、さっきの小さな丘に「クヌルプの丘」という名称が書いてあり、たぶん人口に膾炙した名前ではないのだろうが、これにより山に昇格。登った山の一つに加わった。標高は1792m。ずるいかな?

すっきりしたところで、すこし車道を歩いて、ヒュッテみさやまへ。
このあたりは平安時代から江戸時代にかけて、諏訪大社下社の御射山祭、すなわち狩りの神事が行われた場所で、旧御射山(もとみさやま)遺跡として長野県の史跡に指定されている。
祭りの際には、全国各地から武将や兵が集まり、この一帯は数千数万の武士で埋まった。
その桟敷の跡が今も階段状の遺構となって残っている。
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旧御射山神社もひっそりとたたずんでいる。それでも4本の御柱が威厳をたたえる。
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ここには、長野勤務時代に仕事で来たことがある。
あの時はヒュッテみさやまに泊まった。当時は御射山ヒュッテと言った覚えがある。
経営者が変わったのだろうか。
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建物自体は当時と変わっていない気がする。
到着した2時頃にはカフェが営業していたので休憩がてら300円の牛乳をいただいた。
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さあ、あとは八島湿原の南岸を歩いて駐車場に戻るだけ。
咲き乱れている高山植物をめでながら、ゆっくり木道を歩いていると、中高年の団体さんにどんどん抜かれる。
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どんどん先に行っていただき、霧ヶ峰に名残を惜しんだ。
駐車場の横には山小屋を兼ねた売店・食堂があり、やっと昼食。時間はもう3時に近い。
普段はカロリーを気にして食べないカツ丼を注文。ついでにみそおでんと豚汁も。
歩いた後の高カロリー食品はほんと、うまい。
後ろめたさもないし、ハッピーである。

風呂は茅野に下る途中に音無の湯という日帰り温泉を見つけたので、そこに入り、高速に乗ったのは5時くらいか。
小仏トンネルで35㌔の渋滞に遭い、難儀したが、なんとか9時半には帰宅できた。

それにしても霧ヶ峰。晴れてラッキーだった。
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