山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

白峰三山(5)

【2016年8月28日(日)】間ノ岳・農鳥岳
昨夜から北岳山荘に泊まっている。
朝3時頃目が覚めてトイレへ。
窓の外を見てみると、ガラスが曇っていてはっきりしないが、三日月が見えている。
ヤマテンの予報では「朝のうちは晴れ間もある」とのことだったので期待できるかも。
でも、もうひと眠りして4時に起きてみると、雲海の上にさらに雲があり、まわりの山もガスに包まれている。
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う~ん、今日もやっぱり厳しいか。
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小屋の水は水道の蛇口から出ており、自由に使える。無料だ。
300m下の沢からポンプアップしているとのこと。
「山と高原地図」を見ると、確かに300mほど下に「水 北岳小屋跡」の表記がある。
こんなところに小屋があったとは。昔はそこを通る登山道があったのだろうか。
廃屋がまだあるのなら見てみたいが、当然そんな時間も体力もない。
往復1時間半かかるそうだ。
ネットで調べてみたら、1929年に建てられた石積みの小屋で、今はガレキになっているとのこと。いつまで成立していたのかは分からなかった。

昨日は登り一辺倒なのに水分を1.3㍑ほどしか飲まず、プラティパスにまだ半分スポーツ飲料が残っていたので、補充はせず。500ccの水筒に水を詰めただけで、今日も1.5㍑で持たせることにした。

4時過ぎに部屋に電気が付いたが、昨日遊んだ子供たちはまだ眠たそう。
子供はいくらでも寝られるもんなあ。
干していた衣類は、完全には乾いていないが、まあ仕方ない。
準備を整えて、4時半に食堂へ。
朝食は粗食。昨夕と同様、味噌汁の具が少なすぎる。
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また、昨日の家族連れと隣になったが、お嬢ちゃんが箸を付けない。
「まだ、お腹すいてない」とボソリ。
確かにそうかもしれない。こんなに朝早く起きることはないだろうし。
とにかく、こちらはさっさと食事を済ませ、再びトイレへ。
昨夜に引き続き、まずまずの快便。
隣の個室では、おばさんらしき人が、ゲーゲー吐いている声が聞こえた。
高山病だろう。私も昨日からちょっと頭痛があったが、ひと晩寝たら治まっていた。
H君は今回がキャリアハイだが、全く高山病の症状はないとのこと。
高山に強い体質みたいだ。

5時すぎ、防寒具代わりに雨具を着て出発。
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5:05が日の出とのことだが、このガスでは御来光は望むべくもないので気にしない。
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仙丈ヶ岳(3033m)もすっぽりガスの中だ。
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ほとんど展望がきかない中、まずは中白根山(3055m)に向けて、ゆるやかに登っていく。
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すぐに、コンクリートで固めた古いケルンを通過。
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右手にかろうじて仙塩尾根が見える。
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3000mの稜線。ガスがなければ、さぞや。
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左手の斜面もガスがお友達。
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奥は間ノ岳(3190m)から延びる弘法小屋尾根だろうか。
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広い尾根を振り返る。まだかろうじて北岳山荘が見えた。
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こちらは手作りのケルン。
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あのガスの中に中白根山があるはず。
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う、ちょっと待て。今朝もたくさん出したはずなのに、また催してきた。
しかもお腹の痛みを伴っている。
ちょうどいいハイマツの茂みがあったので、駆け込んだ。
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晴れていたら、そう簡単にはできなかっただろう。
こればかりはガスに感謝である。

用が済んだら、素早くズボンを上げて、2人を追いかける。
左手に小さなカール。
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あれれ、少し視界が開けてきたかな。
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弘法小屋尾根の岩峰群。
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でも稜線のガスはなかなか晴れない。
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やや、モルゲンロート。ガスを通り抜けてくる朝日に感激。
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とても幻想的だ。

尾根から若干右にトラバース。
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すぐに日陰に入ってしまった。
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霧にむせぶロウソク岩(勝手に命名)。
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結構、巨大だ。
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通り過ぎて振り返ると、ちょっと情けない形になっていた。
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イワツメクサはまだおねむ。
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お、中白根山のピークに着いたかな。
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小屋から30分ちょっとで到着。
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しかし、まわりは真っ白。
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と思いきや、あれはもしかして間ノ岳?
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青空もかすかに覗いているではないか。
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お~みるみる風景が変化していく。
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間ノ岳を流れ下る滝雲。
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足元もすっきりしてきた。
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でも、ここで待っていれば完全にガスが消えるというわけでもなさそうなので前進する。
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3人そろっての記念写真は、私のスマホが湿気のため調子が悪いので、今日はO君のスマホで代用することになった。
必然、facebookへの投稿の彼発だ。

あたりはトウヤクリンドウのお花畑。
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矢印に従って、しばし下る。
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おい、行っていいのか、悪いのか、はっきりしろ!
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通過して振り返ってみても、分かりにくい。
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前方に(約)3060mピークが見えてきた。
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いい感じじゃないですか。
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前を行くのは軽装の方々。
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昨夜、食事の時に、小屋のスタッフが「間ノ岳に行かれる方は荷物を置いていってもいいですが・・」と呼びかけていたのを思い出した。
我々も間ノ岳に行く予定だが、なぜ荷物を置かないといけないのか、???だったが、要するにピストンする人に向けて話していたのだ。
だったら「間ノ岳にピストンする人は・・・」と言えばいいのにと思ったが、そんな区別をする必要がないくらい、ここを拠点に間ノ岳をピストンする人が多いのだろう。
つまり、白峰三山縦走ではなく百名山2座踏破が目的の人が圧倒的に増えたのだ。
まあ、人それぞれではあるが、つまらない登り方だなあと思う。

それはともかく、ガスは晴れる方向のようで、うれしい。
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うれしいのだが、また陣痛がやってきた。
晴れてきただけに、今度は場所の確保が厳しい。
稜線から外れると今度は奈落の底。
考えた末、トラバース道の上の岩場にあえて登ることにした。
ここに腰掛けて、写真を撮っているふりをしつつ、事を成すのだ。
こういう風景を見ながら、ということになる。
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最中に、このおじさんが通過したが、私には気づかないでくれた。
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ふう、危なかった。
「いや~、こんなふうだったよ~」と後で2人に説明したら、「そんなことができるのは、おまえくらいだ」と褒められた。
いや、呆れられたのか。

とにかく出し切った感があるので、もう大丈夫だろう。
どんどん晴れていく空に気をよくして進む。
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相棒たちには随分離されてしまった。頑張らねば。
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明るいのは日が当たっている場所。
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3000m超の稜線を速足で登るのは、かなりきつい。
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ここで中白根山を振り返る。
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右手は明るい雲海になってきた。
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そして稜線の西側のガスはきれいに消えた。
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3060mピークに到着。
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おお、正面に間ノ岳が見えるではないか。
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さすが、晴れ男H君の神通力。
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あっちも晴れてくれると、もっとうれしいな。
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(つづく)

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コメント

縦走のほうが楽しいですよね

登り方は人それぞれだと思いますが、百名山登ってます、っていう登り方はしたくないですねぇ。
なんかスタンプラリーをやっている気がして、次はこの山を登らなければならない!になりそうな気がするのです。
百名山は、整備状況が良かったり、交通の便が良かったり、ツアーも多かったりで、登りやすいのは事実ですけれども。
せっかく、山登りを趣味にしているのですから、いろいろな山を楽しみたいです。

  • 2016/11/12(土) 22:22:59 |
  • URL |
  • まきた #IFpQ6OJY
  • [編集]

Re: 縦走のほうが楽しいですよね

全く同感です。
スタンプラリーとは、言い得て妙です。
次はどこに行こうかなあと考えるのが、また楽しいですよね。
しかし、百名山ばかりに人が集中するので、「百名山栄えて、山滅ぶ」の様相を呈しています。
残念なことです。
なんて、最近、自分も百名山に登ることが多いのですが。

  • 2016/11/14(月) 06:57:53 |
  • URL |
  • かたこりまさかり #-
  • [編集]

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