山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

磐梯山(1)

【2016年8月19日(金)】磐梯山
土日の百名山はめちゃ混みになることが容易に想像されたので、金土で行くことにした。
磐梯山(1819m)はずっと前から、早いうちに行きたいと思っていた山だ。
当初は表から登ることばかり考えていたが、NHKの「にっぽん百名山」で裏磐梯から登っているのを見て、「おお、その手があったか!」と気づいた。
でも、東京を朝出て、裏磐梯周回コースを歩くのは、ちょっときついので、自分的には反則だが、最短コースとなる八方台登山口からのピストンにした。

この日は5:20に起床。5:45には家を出て、5:58新所沢発の電車に乗った。
金曜日は台風一過だったのだが、雲はまだかなり残っている。
天気予報では、東から北日本に高気圧が張り出し、乾いた空気が入ってくるというので、東北に行けば晴れてくれそうだ。
7:32東京発のやまびこ125号に乗車。
平日だが、ビジネス客と旅行客で結構混んでいる。

郡山駅前でレンタカーを借り、磐越道で一路磐梯山を目指す。
しかし、関都トンネルを抜けて見えた磐梯山は厚い雲に覆われていた。
う~ん、これは簡単には取れなそうな雲だ。
折角、休みを取って遠路はるばる来たのに残念至極。
明日の天気予報が良ければ、今日は別の山にして、明日登ることも選択肢なのだが、明日はぐずつくらしい。
やっぱり、今日あの雲の中に突入していくしかない。

ICを下りてから登山口までの間にはコンビニがないことが予想されたので、磐梯山SAに立ち寄って、おにぎりとかまぼこを調達。
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磐梯河東ICで下りて、磐梯ゴールドラインを登っていく。
この道は、大学2年のとき、自転車で登ったことがある。
上野から夜行に乗って、未明に郡山に到着。母成峠を越えて猪苗代に出て、それからさらにゴールドラインに登ったので、へとへとだった。
疲れて路側帯に大の字になって寝ていたら、「おい、大丈夫か」と車の人に声をかけられた。
車にはねられて倒れているのかと思ったのだろう。
そんなことを思い出しながら、車ですいすい登っていく。

途中、山湖台という展望台があったので立ち寄った。
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登山を始めたら、ガスの中に入って何も見えなくなるだろうから、今のうちに見ておかなくては。
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猪苗代湖の北西端は崎川浜というようだ。
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その右奥には、大戸岳(1416m)という山が見えるらしいが、雲があってよく分からなかった。
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八方台には10:45頃到着。
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駐車場は、平日にも関わらずほぼ満車だったが、何とか駐めることができた。
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東京駅でもさっきのSAでもトイレに行ったのが、まだ残っている感じがあったので、もう一度。これで、もう治まってくれるといいのだが。
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ストレッチをして、11時出発。
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登山届を記入して、ブナの林に入っていく。
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かなり広い道だ。かつては車も入っていたのではないだろうか。
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カエデとオオカメノキの実。まだ夏の風景だ。
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石の祠に一礼。
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実に美しいブナ林だ。
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15分ほど歩いた頃だろうか。
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ふと気になって、ザックの中を見てみたら、さっき買ったおにぎりが入っていない。
しまった! 買ったお茶を水筒に入れ替えるのに気を取られて、おにぎりを座席に置いたままにしてしまった。
もう引き返すのも面倒なくらい歩いてしまった。
不幸中の幸いだが、行動食はたっぷりある。
おにぎりは諦めることにした。この暑さでは、下山した頃には、もう悪くなっているだろう。
もったいないが、仕方ない。
かなりがっくりきたが、気を取り直して歩き出す。
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ぬかるみには石畳。
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登山口から30分ほどで硫黄の臭いがしてきた。
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中ノ湯の跡が近いようだ。
「山と高原地図」に「有毒ガス発生 危険立ち入らぬ事」と書かれている場所だ。

開けた場所に出ると、正面に廃屋と野湯の跡が見えた。
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中ノ湯の跡と言っても、更地に草がぼうぼう生えているような光景をイメージしていたが全然違った。
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これは素晴らしい。
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しかも、なんと頂上らしきピークがはっきりと見えるではないか。
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これには狂喜乱舞である。
あんなに厚く垂れこめていた雲が、1時間もたたないうちに雲散霧消してしまうとは。
元気が出てきた。
この先、傾斜もきつくなったが、張り切って歩いた。

廃屋は帰りにじっくり探検することにしよう。
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ここから少しだけ木道となる。
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左手に温泉宿の廃屋を眺めながら進む。
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ちょっとした湿原を過ぎると、本格的な登りになった。
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変化に富んだ道だ。
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このあたりで、沼のほとりを歩くはずだがと思っていたら、木々の向こうに水面が見えた。
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こんなに離れているとは思わなかった。
地形図に表記されているが、名前が分からない。標識もとくに出ていなかった。

夏らしい濃い緑の中を登っていく。
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かなりの急勾配だ。
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さらに登ると、再び開けた場所に出た。
そこからは檜原湖をはじめ、裏磐梯の湖や櫛ヶ峰(1636m)の荒々しい山肌、吾妻連峰も一望できた。
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ちょうど下ってきたカップルが「うわ~きれい。頂上はガスで見えなかったもんね」と話していた。
やはり早めに登った人は、頂上からの眺望には恵まれなかったのだ。

とにかく、じっくり展望を楽しもう。
まず、磐梯山の北西に延びる稜線の向こうに櫛ヶ峰。
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ちょっと望遠で。
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稜線はまだ明治21年(1888年)の大噴火の痕跡が生々しい。
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眼下に鉄分で赤くなった銅沼(あかぬま)。
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小野川湖と百名山の西吾妻山(2035m)。
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小野川湖の西端の湖畔は蛇平と呼ばれている。
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檜原湖と裏磐梯高原ホテル。
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檜原湖と今夜泊まる磐梯檜原湖畔ホテル。
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秋元湖と東吾妻山(右、1975m)、中吾妻山(左、1931m)。
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う~ん、余は満足じゃ。
展望スポットを後にし、再び歩き始める。
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すると、またすぐに木々が切れて、檜原湖の全体像を把握することができた。
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磐梯山の大噴火の際に流れ出た溶岩流で川がせき止められてできた湖なので、あちこちに小さな島が浮かんでいる。
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この後も少し登るたびに展望が得られ、楽しい登山となった。
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これは裏磐梯スキー場。あそこが裏磐梯の登山口である。
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うお~ほんとに何も邪魔するものがなくなった~
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櫛ヶ峰の荒々しい稜線も視野に入った。
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ヤマハハコ。
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弘法清水まで、あと1.1km。
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ここで登山道は稜線の右側に移り、森の中を行く。
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中ノ湯まではほとんど人に会わなかったが、このあたりからぽつぽつと下山してくる人とすれ違うようになった。
あれだけ八方台に車があったのだから、この後かなりの人が下ってくるだろう。

岩場を乗り越え、乗り越え。
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振り返ると、明日登る予定の猫魔ヶ岳(1404m)が初めて見えた。
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磐梯山周辺はスキー場が多い。どの山もつぎはぎだらけだ。

それにしても、空が真っ青。こんなに回復するなんて、おれ何かいいことしたっけ?
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と喜んでいるうちに、お花畑と弘法清水の分岐に到着。
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お花畑コースは帰りに通ることにして、まっすぐ弘法清水に向かう。
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ナナカマド。気の早いやつはどこにでもいる。
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(つづく)
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