山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

南アルプス南部(13)

【2016年8月5日(金)】南アルプス南部
大沢岳(2819m)から一気に下り、百間洞の沢に出た。
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沢を渡ると、そこはテン場だ。
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ヨツバシオガマとトリカブトのお出迎え。
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沢には十分な水量があった。
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テン場に出てからの道がちょっと分かりにくかったが、沢沿いに下ればいいだろうと判断。
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やはり、それでよかったようだ。
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テン場の人はトイレがかなり遠い。これでは大変だ。
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再び、沢を渡る。
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当たり前だがすばらしい清流だ。
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沢は眺めているだけで気持ちがすがすがしくなる。
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でも、雨も降っているし、急ごう。
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ふ~、やっと着いた~。
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頂上からコースタイム1時間のところ45分で下ってきた。
雨なので、急いで中に入り、先に受付を済ませてくれていたO君に合流。
ここは1泊2食9000円。寝具は持っていても、関係なし。
でも、でも畑薙からのバスで払った3000円が有効なので、差し引き6000円で済む。
バスに乗るには、東海フォレスト運営の山小屋に泊まることが条件となっている。
支払った3000円は、バス代ではなく山小屋に泊まらない人への罰金のようなもの。
つまりは山小屋への無料送迎バスという位置づけで、泊まれば返金される(宿泊費から差し引かれる)システムだ。
明日のお昼は荒川小屋で名物のカレーを食べる予定なので、弁当は頼まなかった。

指示された場所は8人くらいが眠れるスペースだったが、到着しているのはまだ我々2人のみ。
でも、ザックを置く場所やものを干す場所がない。
4人スペースなのにフックが3つ。
とりあえず、フックにザックをかけてみたが、重さでちぎれそうなので、やはり下に置くことにした。

落ち着いたら、まずはビールだ。
雨なので外のベンチでは飲めないが、食堂が解放されているので、場所はO君が確保してくれた。
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私はビール購入係になったが、受付のスタッフが1人しかいない上に、ちょうど小屋に到着した人々が集中して、随分待たされた。
ちょっきりの金額を持っていたので、お金とビールを見せて、「持って行っていいですか?」と後ろから叫んだが、あっさり「ちょっと待ってください」と却下されてしまった。

かなり時間がかかったが、とにかく今日1日の無事に感謝して乾杯。
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乾杯の後、ちょっとトイレに。
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その後、酒宴を再開していたら、小屋のスタッフが「どなたか、トイレのスリッパ履いたまま出た人いませんか~?」と言いながら入ってきた。
心当たりがないので、とくに反応しないでいたら、私の足元を見とがめて、「勘弁してくださいよ~」と不機嫌そうに言って、スリッパをはぎ取っていった。
私が悪いのだが、そんな言い方はないだろう。
誰しも、ついやってしまうことじゃないか。
少ないスタッフしかいないのに、余計な仕事を作るなという気持ちは分からないではないが、客商売なのだから、「気をつけてくださいね~」くらいにしてほしい。
あまりの早業に、こちらは「すいません」を言う暇もなかった。

まあ、そんなことは気にせず、明日のことを検討しながら酒は進む。
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そのうち、聖岳(3013m)がだんだん見えてきた。
明日はかなりの長丁場。コースタイムは10時間だ。
この暑さでは、どうせ今日のように朝8時にはガスが出て、何も見えなくなり、午後2時には雨が降り出すだろう。
ガスの中、荒川三山を歩いて、しかも終盤雨に当たるのでは、ばかばかしい。
千枚小屋まで歩く予定だったが、手前の中岳避難小屋もレトルトの食事提供はあるというので、天候次第では、そこに泊まって、翌朝の晴天の中、荒川三山を歩こう、そんな方針にした。

話をしていると、単独男性2人が相次いで、「相席していいですか」と同席してきた。
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無論、大歓迎。
二人とも若い頃から、山をやっている人で、いずれも御年67歳。
かつての山岳部のしごきなど昔話に花が咲いていた。こちらも興味深かった。
一人は、登り残した大沢岳を登るためだけに来たというので、ぜひここから直登するように薦めたが、分岐からピストンすると言っていた。その方がコースタイム的にも早いらしい。
「山と高原地図」で計算してみると確かに、たった5分だけど早かった。

食事の時間直前になり「準備がありますから、一旦、部屋に引き上げてください」との指示。
私はまだカップにウイスキーが残っていたので、それを飲み干すまで、食堂の前のストーブスペースにいた親子連れと雑談をしていた。
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昨日、聖平小屋の食堂でみかけたグループだ。
昨日は1人欠けていたが、今日は3人そろっていた。
一人、完全白髪の人がいたので、3世代かと聞いたら、大人2人は友人同士でしかも同じ年だった。とんだ失礼を。
子供は小6くらいに見えたが、中3とのこと。
「受験なのに山に連れて来られた」と不服を述べていたが、それほど嫌そうでもなかった。山は好きらしい。
父親も「5日くらい休んだって変わらないよ」と太っ腹。
母親とお姉さんがいるようだが、女性陣はあまりアウトドアは好きではないらしい。
彼はバスケット部で、わりと強い学校なのだとか。

食堂は16人入れるが、8人ずつ15分おきに呼ばれるシステム。
ここの名物のカツをアツアツのまま食べられるようにという配慮だ。
我々は2番手で5:15に飯にありつけた。
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疲れた体にカツは本当に力になる。確かにおいしかった。

ここは60人収容なのだが、静岡高校山岳部24人と、NHKのクルー10人弱が入っているので、かなり混んでいた。
山岳部は基本テン泊なのだが、3000円払って東海フォレストのバスで来ている以上、どこかで1泊しなければならない。
とはいえ、食事は自炊なので、女子たちが「カツ食べたいよ~」とぼやいていた。

雨はどうやら上がったようなので、少し外を散策。
小屋の裏には大沢岳が姿を現していた。
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周りはトリカブトとハクサンボウフウのお花畑。
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南には聖岳もすっかり姿を現していた。
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小屋関連の用途不明の建物。
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裏から見た百間洞山の家。
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ここから聖平小屋までは6時間弱とのこと。
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小屋の前にはいくつもベンチがあったが、さっきの雨で濡れているので誰も使用していなかった。
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沢の奥にはテン場があるが、ここからは見えない。
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この小屋はアイスクリームも売っているらしい。
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小屋の看板を撮ろうとしてシャッターを押したら、NHKクルーの一人、山岳ライターの小林千穂さんが写っていた。ブルーのTシャツの方である。
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小屋の中もちょっと探検。なかなかよさげなTシャツや手ぬぐいだが、荷物になるし、どうせ着ないから買わない。
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食後部屋に戻って、しばらく片付けをしているうちに、O君はもう寝てしまった。
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こちらもひと眠りしてから、また食堂に行ってみると、NHKクルーの面々が雑談していた。
タレントの金子貴俊さんも小林千穂さんもいたが、恥ずかしくて声はかけられなかった。
食堂を出て、ストーブスペースのベンチに座り、しばらくスマホに今日のメモを残したりして過ごす。
ここは圏外なので、通信はできない。
その後個室で頑張っていたら、「8時で消灯ですが、ヘッ電持っていない人いますか~?」との声。
「はーい、持ってませんけど、もう出ます」と答えたが、個室を出たら、真っ暗だった。
だったら聞く意味あるのかい!
本当に真っ暗なので、スマホの光でなんとか部屋に戻った。

部屋はお互いに足を延ばすとぶつかってしまうので、少しずつズレて寝ることになった。
その分スペースは昨日よりはあったのだが、ザックをO君との間に置いたので、ちょっと狭くなった。
シュラフに入ると、窓の外がひっきりなしに光っている。
雷鳴は聞こえないが、稲光は1時間近く続いたかもしれない。
この日はなかなか寝付けなかったが、気づいたら10時半。少しは眠れたようだが、なぜか顔がほてって、喉も渇いている。
タオルを持って、そおっと階下の洗い場に下りた。
本当はコップを持って行きたかったのだが、ハイドレーションを入れておいたビニール袋がバリバリうるさいので、それは諦めた。
水は手ですくってのみ、顔を洗う。
濡れタオル状態にして、持って帰り、額に載せて寝た。
その後も何度か目が覚めたが、それでも睡眠はとれたようだ。

【行程】2016年8月5日
聖平小屋(4:57)~薊畑(5:25)~(5:39トイレ5:45)~小聖岳(6:14休憩6:25)~聖岳(7:23撮影7:31)~奥聖岳(7:46撮影7:58)~聖岳(8:13休憩8:32)~聖兎のコル(9:27休憩9:39)~兎岳避難小屋(10:19撮影10:24)~兎岳(10:35昼食10:51)~小兎岳(11:38休憩11:56)~中盛丸山(12:43休憩12:46)~大沢岳(13:20)~百間洞山の家(14:07)
※所要時間:9時間10分(歩行時間:7時間20分)コースタイム:8時間55分
※登った山:7座(小聖岳、聖岳、奥聖岳、兎岳、小兎岳、中盛丸山、大沢岳)
※歩行距離:10.1km

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