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山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

八ヶ岳(下)のつづき

7月16日午前11:50、ゆっくり昼食を食べて、青年小屋を出発。
出かけ際に、バッジを買ったら、少年が対応に出てきた。
竹内さんの息子なのだろうか。

小屋のすぐ北側にはテン場がある。石垣でしっかりと守られている。
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編笠山を振り返れば、岩場を行く登山者たち。
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源治新道なる道を行くと、5分ほどで乙女の水。
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水は十分にあるし、これからは下り中心なので、それほど需要はなかったが、とにかく味わうだけ味わい、顔も洗った。冷たくて、すっきりした。
小屋の従業員だろうか、ポリタンクを満タンにして歩荷している人もいた。
ここは近くて楽だろう。

道は樹林帯の中。傾斜はあまりきつくない。
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時折、視界が開けると、編笠の横顔やギボシ、南アルプスなどが望める。
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不思議なことに一旦下りとなる。
だとすると、さっきのところが西岳山頂?
いくら八ヶ岳の中でも最も目立たない存在だからと言って、標柱もないのはあんまりでは?
と思っていたら、結構な傾斜で登り始め、やはりまだ山頂には着いていないことが判明。
ホッとして進む。
富士山も編笠山の右から顔を出した。
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13:35、本当の西岳山頂(2398m)に到着。ここまで、1人としかすれ違わなかったが、山頂には何人かいて安心。忘れられた山ではなかった。
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ここは見事なお花畑である。
これは、どう見てもハマナスだが、海浜植物であるハマナスがなぜここにあるのか?
たぶん変種なのだろう。もしかしたら、色の濃いサンショウバラかもしれない。
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真ん中が赤いが、イワオトギリだと思う。
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ウスユキソウ。セイヨウウスユキソウ(エーデルワイス)より控えめな感じ。
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ムカゴトラノオ
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ハクサンフウロ
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ここから八ヶ岳の南のすそのの広がりがよく見える。
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左手前のグラウンドのあるところが、目指す富士見高原だ。
背後には赤岳。
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ギボシ。後ろに権現の山頂部がわずかに覗いている。
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名残の青年小屋。
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ここにも、とんちんかんな山座同定をして騒いでいるご婦人のグループがいたので、ついまた口を出してしまった。見ず知らずの人に間違いを指摘されるのって、気持ちのいいものではあるまい。ほどほどにしておかないと。

さて下山。ここから富士見高原までは2時間半の道のり。標高差約1000mを一気に下る。傾斜は下に行くほど、緩くなるはず。基本的にはずっと樹林帯の中だ。
黙々と下るしかない。
さすがに、この時間にこのコースを登って来る人は数えるほどしかいない。
樹林帯の中を延々と飽きるほど歩く。
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林道の跡らしきものを横断する。
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これが地形図に載っている林道だったら、随分下りてきたことになるが、結果的にはそうではなく、あくまで跡であった。
この後、しっかりした林道と2回交差。間もなく不動清水に出る。
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ここまで1時間20分。コースタイム2時間のところ、よく頑張った。
帽子を脱ぎ、めがねをはずして、まずは顔を洗う。
う~気持ちいい。水もうまい。生き返る。
5分ほど休んですぐ出発。ここからは車も通る林道歩きとなる。
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それにしても、道しるべに「信濃境駅」が頻出する。
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そんなに近いっけ?
地図を見ると、富士見高原から1時間10分とある。そうか、それなら歩ける。
駅まで歩けば、車回収のためのタクシーをここ富士見高原からではなく、天女山の最寄り駅・甲斐大泉から乗ればいいことになり、大幅な節約となる。

富士見高原には14:30着。電車の時間はスマホで調べたら、塩山行き普通列車が15:40発。歩いてもちょうどいい時間だ。
しかし、ここ富士見高原には日帰り温泉の「鹿の湯」がある。
これに入って、車を呼べばいいじゃないか。
またまた、いいことを思いついてしまった。
富士見高原から天女山までタクシーだと1万数千円かかる。
それに対し、富士見高原~信濃境駅と甲斐大泉駅~天女山だと合わせて5000円くらいで済む。
信濃境駅までの料金はケチらず、もう山歩きは終了。汗を流すことにした。
車は15:25に呼んだので、入浴時間は30分ほどしかない。
カラスの行水だが、別にかまわない。

とくに混み合ってもおらず、外のぬるめの湯に入り、「ふ~~っ」とため息をつく。
浴室内に時計があったので、それを見ながら入浴。
出て、アイスモナカを食べながら待っているとタクシーが到着。
信濃境駅までは案外遠かった。歩かないでよかった。
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小淵沢は次の駅。あっという間に到着。それにしても下界は暑い。
ところで、この駅はなぜこんなに混んでいるのか。何かあったのか。
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ここで40分の待ち合わせなので、駅前の食堂で何か食べようと思っていたのだが、そそられる店がなく、早々に小海線の列車に乗り込み、観光パンフなどを眺めている間に発車。
小海線は一旦、信濃境方面に発車したあと、大きくカーブを描いて、東に進路をとる。
このカーブが何とも雄大だ。
右側に座っていると、最初は八ヶ岳が間近に見え、次第に南アルプスや富士山が見えてくる。車窓絶景スポットである。
16:42甲斐大泉駅着。ここにもタクシーを呼んでおいた。
天女山には10分、1700円で到着。予想外の安さに喜ぶ。
ぐるりと南八ヶ岳を一周して戻ってきた。車は無事にあった。
今朝はガスでパスしたが、天女山の展望を楽しむことにする。
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しかし、樹木が邪魔をしてほとんど何も見えない。
諦めて、車に戻る。時間は5時過ぎ。さてもう帰ろう。
高速は笹子トンネルから小仏トンネルまで35㎞の渋滞だと言うので、手前の御坂・一宮で下り、国道411号・柳沢峠を越えて奥多摩経由で帰ることにする。
峠からの富士山を見たかったが、山頂部は雲の中に入ってしまっていた。
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この道は渋滞のイライラはないが、長いのが玉にきず。
明るければまだいいのだが、急カーブも多いので、暗くなると疲れる。
それでも、9時前には帰宅できた。
山より運転に疲れた1日であった。
でも、とにかく最後、晴れて本当によかった。

これで八ヶ岳はほぼ制覇したと思っていたが、ひとつ残していたものがあった。
「ニュウ」(2353m)と呼ばれるピークである。ちょっとした小ピークなのだが、白駒池の青苔荘には、ここのバッジすら売られていた。
ニュウ。不思議な名称だが、由来は簡単だ。
「乳」すなわち、乳首のような突起という意味だろう。
まだ現物を見ていないので、いずれ確かめたい。稲子湯から周回コースをとることができる。

それに夏沢峠や本沢温泉、唐沢鉱泉も行っていないことに気づいた。
北八ツはガスで何も見えなかったのだから、天気のいい日にこれらと組み合わせて再訪しよう。八ヶ岳はまだまだ楽しまなくっちゃ。

ところで、8月4~5日、清水峠リベンジを果たし、朝日岳、笠ヶ岳、白毛門と縦走して来ましたが、朝日岳の下りでスリップ。右手を強打し、小指がパンパンに腫れてしまったので、本日6日、整形外科に行きました。レントゲンを撮ってもらったら、かすかに剥離骨折していました。
痛くはないんですが、骨をくっつけるために添え木をしてテーピングしているので、パソコンも打ちづらいです。
でも、来週も山に行きます。かなり軽めで、霧ヶ峰彷徨です。晴れますよう。

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