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山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

狩場山(3)

【2019年8月4日(日)】狩場山
狩場山(1520m)に登山中。山頂間近のお花畑を歩いている。
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このあたりは一面イワイチョウが咲き乱れている。
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イワイチョウに挟まれたシナノキンバイ。
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イワイチョウの葉っぱの絨毯である。
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アキノキリンソウ。
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10時半すぎに、親沼に到着。
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H君は「オタマジャクシがたくさんいるよ~」と言うので覗いてみたら
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確かに、うようよ泳いでいた。
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まだ、孵ったばかりなのか、わりと小さい
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何カエルなのだろう。
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観察を終えて進むと、前方でパトロールの方々と下山してきた登山者の方々が何やら立ち話。
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楽しそうに談笑している。
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ヨツバシオガマとハイオトギリ。
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ヨツバシオガマとハクサンボウフウ。
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登山者の方はそのまま下山していった。
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車の数から計算して、もう山頂には誰もいないことになる。
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振り返ると、南狩場山(1464m)の西壁が見えてきた。
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親沼から5分で子沼に到着。
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まんまるの、本当に小さな沼だ。
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ここでパトロールの方が「この看板、おれが立てたんだけど、地図にも載っちゃった」と教えてくれたが、H君は後で「プチ自慢入っていたね」と笑っていた。
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そのすぐ先に、「真駒内コース」「島牧コース」と書かれて標識が地面に置かれていた。
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「島牧コース」とは「千走新道コース」のことだろう。

すぐ横には「狩場山自然休養林」と書かれた標識が東狩場山方面を指していた。
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ゲート状の柵と踏み跡がある。
東狩場山を経由して下る「千走旧道コース」の名残かもしれない。

再び南狩場山の雄姿。
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この綿毛のある植物は何なのか分からない。
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パトロールの人に聞けばよかった。
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10:50過ぎ、狩場山山頂に到着。
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登山口から3時間10分ちょっと。コースタイムより10分ほど遅かった。

これは山頂標識ではなく、事比羅神社の鳥居である。
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以前あったという大きな看板は、すでに倒れていた。
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頂上の一段下に休憩スペースがあった。
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ここは一等三角点。最近、一等づいている。
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頂上の先に茂津多コースが続いている。前山(1261m)への道だ。
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頂上高原。
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まずは飯だ。今日は、ご覧のおにぎり2つ。
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ゆっくり食べた後、パトロールの人が「見おろしの沼」がもう少し下れば見えるよと教えてくれたので、ついて行った。
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すると、確かに見下ろす位置に、小さな沼が見えた。
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あそこに行く道はなく、冬は雪に埋もれてしまうので、行く人は誰もいないという。
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ついでに、山座同定もしてくれた。
北東の方角にはフモンナイ岳(中央右、1338m)。
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その右に東狩場山への稜線が続いているが、東狩場自体は死角になって見えない。
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北西の方角には、オコツナイ岳(1171m)。
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その右奥にもっこりしているのは天狗岳(659m)。
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西には前山(1261m)。
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体力的にはあそこまで行くのは可能だったが、ササが刈っていないらしいので、やはり誰も行こうとは言い出さなかった。
一応、登山道のラインはよく見えているのだが。
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ササの問題さえなければ、「行かない?」と誘ったかも。
コースタイムは往復2時間40分である。
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頂上付近には、まだ赤くなる前のナナカマドの実がなっていた。
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パトロールの人によると、ここにはウラジロナナカマドとタカネナナカマドの2種類が並んで生えているとのことだった。
葉に光沢がなく、実のなっている方(下)がウラジロだそうだ。
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30分以上休んで、勉強もしたことだし、11時半前に下山開始。
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さようなら、狩場山! いい山だったよ。
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当然ながら、来た道を戻る。
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トド岩(仮名)。
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小沼を通過。
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ほとりにイワイチョウが咲いていた。
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乱れのないウサギギク。
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広大な頂上高原を行く。
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ハイオトギリの群生。
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親沼では、H君が見事にオタマジャクシを捕まえた。
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ミヤマキンポウゲとエゾカンゾウ。
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エゾカンゾウの回廊を通過して
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南狩場山には頂上から20数分で到着。
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さらに7分で9合目。
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ここで、狩場山山頂と南狩場山を復習しておいた。
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しばらく足元の見えないササやぶを下る。
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しばらく我慢して
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お花畑に出た。
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パトロールのお2人に追いついた。
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そこは、クマが登山道を横断した場所で、お花畑の草をなぎ倒した跡がよく残っていた。
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草は倒れたままなので、おそらく昨夜のことかもしれない。
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8合目を12:10過ぎに通過。
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6合目で10人近いグループが休んでいる。
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7合目でパトロールの方が、「こっちに行くかい?」と廃道に誘ってくれたので、もちろん連れていってもらった。
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O君は正規の道を行ったので、私とH君だけだ。
これで完全ピストンは回避できた。

そんなことはともかく、こちらはクマの楽園。
真新しい真っ黒な糞がたくさんあった。
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お花もたくさん。ヨツバシオガマにハイオトギリ。
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廃道とはいえ、一応、踏み跡は付いている。
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これもクマが通った跡。
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エゾカンゾウはエサにはならないみたいだ。
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こんなお花畑の真ん中を歩けるのも、パトロールの人と知り合ったおかげだ。
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点在する石は落石なのだろう。
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アオノツガザクラの大群落を発見。
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こんな群落はここにしかないと教えてくれた。
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(つづく)
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狩場山(2)

【2019年8月4日(日)】狩場山
狩場山(1520m)の6合目にあるお花畑で休んでいる。
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エゾカンゾウがまさに満開だ。
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ここで作業をしていた高山植物パトロールの方に周辺の山を教えていただいた。
南西にカスベ岳(1049m)。
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その左にメップ岳(1147m)。
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さっきも見えた山だが、ここで教わったのであった。
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この岩も印象的で一旦は「亀岩」と名付けたのだが
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裏に馬の蹄の跡を見つけたので、「ひづめ岩」に改名した。
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ここはアルプスのような雰囲気がある。とても気に入った。
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15分たっぷり休んだので出発。
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アザミのお見送りを受けた。
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お花畑を縁取るように登っていく。
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三角屋根のような岩はさっき休んだ「ひづめ岩」である。
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草原の中を縫う気持ちのいい登りだ。
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5合目から6合目までの樹木のない斜面はおそらく雪崩地帯なのだろう。
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しばらく進むと、パトロールの2人が別の道から登ってきた。
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旧道沿いの高山植物を点検してきたようだ。
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旧道との合流地点が7合目。
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このあたりも、いろいろなお花が咲いていた。
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チシマフウロにアオノツガザクラ、カラマツソウ、そしてヨツバシオガマ。
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シナノキンバイが大群落をなしていた。
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やはり、チシマキンバイよりはちょっと小ぶりだ。
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あれこれ混じりあっている。
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同じ黄色でも、こちらはシナノキンバイのお花畑だ。
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6合目から20分ほどで、真駒内コースとの分岐に到着した。
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どうやら真駒内コースはほとんど廃道になっているようで、「千走新道コース」に誘導する島牧村の標識が立っていた。

この分岐が8合目だった。
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ここで、ひと息入れていると、パトロールの2人が追いついてきた。
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時刻は9:40を過ぎた。
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歩き始めてから、2時間が経過したことになる。
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このあたりも斜面はシナノキンバイに覆われている。
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我々が休憩している間に、2人は8合目の看板の周りの草を刈ってくれた。
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2人は「この先に展望のいい場所があるので、後で教えてあげる」と言って先に行ってしまった。
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我々も、数分休んだだけで出発。
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それにしても素晴らしい道だ。こういう道を歩きたかったのである。
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緑の中に白い岩が点在しているのも、私の好きな光景だ。
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白い花はエソシモツケソウと思われる。
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草原の斜面を振り返る。
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本当にいい眺めだ。
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ここが、2人の話していた景色のいい場所なのか。
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でも、何も言わずに行ってしまったので、ここではないのか。
そんなことを思いながら、再びササの道に入っていった。
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お2人は「8合目から先はササが刈られていない」と教えてくれたが、この程度なら全然問題ない。
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しかし、それは最初だけのことだった。
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背丈ほどあるわけではないのだが、登山道にササが覆いかぶさってきて、足元が見えなくなってしまった。
地面には石や木の根、ぬかるみがあるので、それが見えないのが一番難儀した。
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唐突に、頂上まで1.5kmの標柱。
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さらに、これまた唐突に標高が1420mであることを示す木札。
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そして、謎の「P7.3」。
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これは後で、パトロールの人に聞いてみたが、彼らも意味が分からないと話していた。
でも、帰宅してから「山と高原地図」を見ていて、謎が解けた。
これは、真駒内コース登山口からの距離である。
真駒内コースには、1.3km、2.3km・・と、なぜか半端な数字で1kmごとに標識があるらしい。その7.3なのである。
ただ、Pが何の略なのかは、やはり謎のままだ。

さて、ヤブはどんどん激しくなる。
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足元に注意しながら進むと、8合目から20分ほどで9合目に到着した。
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その先に、パトロールの人が待っていた。
9合目はちょっとした峠状の地形になっており、峠から登山道を外れて左の踏み跡を数m行くと、彼らのいう絶景スポットはあった。

ここからは、ドーム状にそびえる南狩場山(右、1464m)、ゆるやかな高原を抱いた狩場山(左)の山頂を望むことができた。
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まず驚いたのは、この南狩場山。これを越えなければならないのか、と思うと、ちょっと気力がなえた。
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山頂までも、まだ随分距離がある。
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コースタイムで言うと、まだ1時間以上。
9合目から先が長すぎやしないだろうか。

H君は深い谷を「カールみたいだ」と感激していた。
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谷を形成しているのは狩場越の沢である。
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北西の方角に見えているのが、元気があったら行こうと言っていた前山(1261m)。
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山頂から下りで1時間10分かかるというだけあって、かなり距離がある。
前山への稜線もアップダウンも結構あるようだ。
たぶん行かないような気がしてきた。
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稜線の向こうに見えているピークはオコツナイ岳(1171m)だそうだ。

南西の方角に見えているのは、無名の1003m峰と思われる。
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こちらは南狩場山と狩場山の間にある小ピーク。
これは、さすがに巻くことになるようだ。
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お2人に「ここに来る途中に、登山道をクマが横断した跡があったのに気付いたかい」と聞かれたが、我々は誰1人そんなものに気付いた人はいなかった。
7分ほど狭い空間で眺望を堪能して出発。
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大きな岩の間を縫って、南狩場山を目指す。
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岩場をぐいぐい登って、たった7分で着いてしまった。
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岩の間から景色が見えたが、9合目とそう変わらない。
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足元は断崖なので、早々に退散した。
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ヤブをこぎながら、樹林帯からの脱出を図る。
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なかなか手ごわい。
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それでも10分かからずに、開けた場所に出た。
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あとは爽やかな高原歩きだ。
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再び、エゾカンゾウの楽園である。
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岩も点在していて、さっきの景観とよく似ている。
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右前方は東狩場山(1319m)である。
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花に囲まれていると、おじさんも何だかメルヘンチックに見えるから不思議だ。
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天気に恵まれているせいもあるだろう。
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足元の黄色はハイオトギリ。
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いやあ、ここは天国だわ。
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イワイチョウの大群落。
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とってもかわいらしかった。
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(つづき)
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狩場山(1)

【2019年8月4日(日)】狩場山
この日は、芦別岳(1726m)にするか狩場山(1520m)にするか、直前まで迷った。
芦別岳に登るなら新道ピストンではなく旧道との周回にしたいが、そうするとコースタイムはなんと13時間。
日の長いうちに行くべき山だが、暑い中、そんなに長時間歩く自信はない。
ということで、やっぱり狩場山にしてもらうよう、お願いした。
狩場山にしても、千走(ちはせ)コースピストンか、茂津多(もった)コースへの縦走かという選択がある。
登山口の標高の高い千走コースから登ったとして、縦走のコースタイムは7時間40分。
車のデポの時間などを考えると前泊が必要になるが、最近の暑さでは、車中泊は相当厳しい。
よって、結局は日帰り千走コースピストンとなった。
ピストンだとコースタイムは5時間15分。わりと手頃だし、車は1台で済む。
というわけで、H君の車1台で行くことになった。
参加者は、いつもの3人組。H君とO君である。

当日は4:10に迎えに来てもらった。
O君宅には4時半前に到着。中山峠越えで島牧村にある登山口に向かう。
この日は最高の天気で、羊蹄山(1898m)もくっきり見えた。
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寿都半島の月越峠を越えて日本海に出ると、間もなく狩場山地が日本海越しに見えてきた。
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ここまで何度かガスの中を走ってきたので、完全に晴れていて、ものすごくうれしい。
「今日は絶対晴れる!」と断言してきただけに、面目を施した。

下山後立ち寄る予定の千走川温泉の前を通過して、賀老の滝近くにある賀老高原キャンプ場には7:10過ぎに到着。
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ここからは南狩場山(1464m)、狩場山、東狩場山(1319m)のすべてを望むことができた。

登山口はここからさらに4kmほど奥。
細いが舗装道路で行けるのでありがたい。
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しかも登山口の標高はすでに700m。
こんな山は北海道ではめずらしい。

登山口の駐車場には7:20頃到着。
札幌から3時間半近くかかった。
実は今日は昨日買ったばかりの登山靴のデビュー戦。
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4年間履いてきた2代目の靴はとうとう引退してもらうことになった。
ソールを2度貼り替え、縫い糸のほつれなどの繕いもしてもらったが、もはや水の浸みを防ぐことができなくなっていたのだ。
足との相性のいい靴で初代と2代目は全く同型のものだったのだが、3代目もよくフィットする靴でよかった。

それにしても、素晴らしい晴天になった。
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気持ちも晴れやかに、7時半すぎに出発。
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したのだが、どうもスマホの山旅ロガーの調子が悪い。
結局、この日はログなして登らざるを得なかった。
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林道はすぐ先の橋で行き止まりになり
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その手前が登山口だった。
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H君が入林届を書いてくれている間に、橋から川を覗いてみた。
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これが千走川である。
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川の下流方向に、東狩場山を望むことができた。
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ちなみに橋の先は舗装されておらず、完全に廃道状態になっていた。
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7:40、登山開始。
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いきなりの渡渉で、滑りやすそうだったので慎重に渡った。
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登山口が700mもあったせいか、最初からしっかりした登りだ。
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登山口から15分ほどで1合目。
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合目表示について、ここに登ったことのあるH君は「忘れた~」と言っていたが、どうやらきちんとあるようだ。
H君は随分前に、同期のN君と登ったことがあるそうだ。
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途中、靴ひもを直したりして、ちょっと遅れて歩いていたら、2人は2合目でポーズを取って待っていた。
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ずっと樹林帯の中だが、時折、展望が開ける。
北東の方角に東狩場山。
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その右奥には、大平山(1191m)らしき山が霞んでいる。
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千走川の対岸、南東の方向には名もないピーク(標高約950m)が立ちはだかっていた。
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さらに登ると、その右にメップ岳(左奥、1147m)とカスベ岳(中央右、1049m)が姿を現した。
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登山道のササはよく刈られているが、倒木の処理まではしてくれていない。
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登山口から40分で3合目を通過。
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標高が増すに従い、狩場山地の山並みが折り重なって見えてきた。
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8時半に4合目に到着。
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ここで最初の休憩をとった。
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先行していた2人組も休んでいた。
駐車場で挨拶した方々だったが、高山植物パトロールに来ているようだ。
最近、こうした方々によく会う。大千軒岳、夕張岳に続いて今年立て続けに3回目だ。
狩場山は「山と高原地図」に「ヒグマ注意」と書かれている通り、ヒグマがよく出る山らしい。
その方もわりと至近距離で会ったこともあると話していた。

それにしても暑い。汗だくだし、冷やして持ってきた「ダカラ」もどんどん無くなっていく。
2本は冷やして、2本は凍らせてきたが、これが大正解だった。
車中泊なら、こうはいかなかった。
パトロールのお2人に続いて、我々も6分の休憩で出発。
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最初に出会った高山植物はアキノキリンソウ。
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早くも森林限界を超えた。
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でも、背丈の高いササが延々と続く。
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東狩場山のなめらかな稜線も長くなった。
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谷底に見える白いものは「車か?」と聞かれたが、望遠でみたところ、河原の砂であった。
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南の方角にあまり山はないようだが、どうやら瀬棚の町の方向らしい。
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尾根を左側に回り込んで、4合目から15分ほどで5合目を通過。
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もうOH砲の2人はポーズを取ってくれなくなった。
だんだん疲れた様子を撮ってもらうと言っていたのに、すっかり忘れてしまったのか、私を待つのが面倒くさくなったのか。

尾根の左側(西)に回り込んで南西の方角の山々も見えてきたが、どれも無名峰ばかりだ。
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北の方角に見えてきた岩稜が狩場山かと思ったが、実は南狩場山であった。
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H君が眺めているのは、狩場山の南の稜線にある1303mピーク。
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白が鮮やかなノリウツギと久々に対面。
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アジサイによく似た花だが、調べてみたらやはりアジサイ科アジサイ属だった。

こちらはよく見かけるハイオトギリ。
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標高1100mを越えて、とうとうハイマツ帯に突入した。
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ダケカンバも横に生えている。
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1150mを超えると、道がやや緩やかになった。
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クマ除けの鈴を鳴らして進む。
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前方にお花畑が見えてきたところが6合目。
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ここまで2.4km歩いてきたようだ。
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登山道から右に少し外れた場所がお花畑。
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エゾカンゾウが大群落をなして咲き乱れていた。
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素晴らしい景観なので、ここでしばし休憩とする。
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パトロールのお2人はここで古くなった標識の付け替えをしていた。
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お花畑を突っ切る踏み跡(「山と高原地図」では「廃道」として表記されているが、旧道か?)があるようだが、そちらは高山植物が荒らされないよう通行禁止にしているのだ。
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草原のような斜面に岩が点在している風景も美しい。
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ヨツバシオガマが1輪、ひっそりと咲いていた。
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たぶん、ハクサンボウフウ。
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それにしても、こんなに元気にたくさん咲いているエゾカンゾウは初めて見た。
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パトロールの方はここでクマに会ったことがあると話してくれたが、H君はどうもその話は聞いたことがあるという。
「そうだ、同じ話をこの人にここで聞いたんだった!」と思い出していた。
なんという偶然だろうか。
あとで知ったことだが、この人とは6月9日に大千軒岳でも会っていたことが判明した。
せたな町に住んでいる方で、主に大千軒岳と狩場岳でパトロールを行っているそうだ。
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(つづく)
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夕張岳(5)

【2018年7月28日(日)】夕張岳
夕張岳(1668m)から下山して、13:40、夕張岳ヒュッテに到着した。
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頂上から2時間40分。コースタイムは3時間20分なので、やはり40分速い。
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ひと休みしてから、中を見学させていただいた。
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室内に掲示されていたパネルによると、この市営ヒュッテは2007年4月の夕張市財政破綻に伴い、解体されることになったという。
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これに対し、地元の山岳団体「ユウパリコザクラの会」が翌年2月、存続を求める要望書を提出。6月に同会と市で「ヒュッテ保守・管理委託協定」を調印した。
ヒュッテは市の所有だが、管理運営は同会が行うことになったわけだ。
同会は2010年5月にヒュッテ建て替えの許認可を関係機関に申請。
廃校となった旧夕張市立清陵小学校の廃材を使用して建て替えが行われることになった。
工事は翌11年7月に着工。13年5月に完成し、9月から供用開始となった。
この工事には1210件、730万円の寄付が寄せられたという。
その後も炊事棟、トイレ、五右衛門風呂などが順次整備されており、ユウパリコザクラの会では引き続き、寄付を募っているという。

寝室は2段になっており、収容人員は現状で30人。
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今後、2階にも泊まれるようにする予定だという。
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お風呂も見学させてもらった。五右衛門風呂である。
昨夜泊まった女性も入ったのだとか。
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トイレも別棟。
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とても清潔だ。
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皆さん、きれいに使ってくれているのだろう。
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山には登らなくてもいいから、ヒュッテに仲間と宴会をしに来たくなった。

休憩と見学で20分ほど費やして出発。
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あとは林道を10分ほど下るだけだ。
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冷水コースとの合流点で、上の分岐で声を交わした人とちょうど行き会った。
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「結局、同時でしたね~」と声をかけたら、「いや、そちらはアップダウンがあったから」と、私どもの方が速いとの認識を示してくれた。
内心、ヒュッテで20分休んだんですよ~と思ったが、それはもちろん口に出さなかった。
私ひとりだったら、全然遅かっただろうし。
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というわけで、駐車場には14:10過ぎに到着。
ほぼ8時間に及ぶ山行だった。
馬の背コースの下りがきつかったが、あとは眺望あり沢あり池あり花あり岩あり湿原あり神社ありと、とても見どころが多く長く感じさせない山であった。
大満足だ。

さてお風呂である。
札幌方面の直近の日帰り入浴施設と言えば、ユンニの湯なのだが、一度行ったことがあるので、まだ入ったことのない「レースイの湯」を提案した。
こちらの方が近いし、まだ入ったことがない。
H君も異存はなく、私の車の先導で旧夕張駅前にあるホテルマウントレースイに向かった。

ホテルには下山してちょうど1時間後の15:10過ぎに到着。
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フロントに行ったら、入口が違うと言われたので、車で移動。
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なんか温泉なのに「レースイ(冷水)」というのも、おもしろいなあと思った。
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入浴料は700円。安くもないが、それほど高くもない。
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この温泉分析表に源泉の温度は書いていなかったが、低張性中性冷鉱泉とあるので、やはり源泉は冷たいのだろう。
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泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(旧名:重曹泉)とのことである。

露天風呂は少しぬるめだったので、2人でのんびりと浸かって、翌週のことや8月末の山行のことなどを相談した。
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翌週は、芦別岳か狩場岳ということになった。
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というわけで、16時すぎにお開き。
それぞれの車で札幌に向かった。
節約のため、高速は使わずに、長沼経由で帰ったが、18時には帰宅できた。

【行程】2019年7月28日
駐車場(6:13)~ゲート(6:16)~下分岐(6:25)~標高850m地点(6:53休憩6:56)~冷水の沢(7:17休憩7:21)~前岳の沢(7:33)~上分岐(7:38休憩7:41)~石原平(8:03撮影8:06)~望岳台(8:17撮影8:20)~憩いの沢(8:42撮影8:44)~前岳湿原入口(8:54)~がま岩(9:13)~蛇紋岩崩壊地(9:19)~1400m湿原(9:35)~釣鐘岩下(9:47)~吹き通し(9:51撮影9:54)~金山コース分岐(9:57)~夕張岳神社(10:12参拝10:14)~山頂(10:18昼食11:00)~金山コース分岐(11:17)~1400m湿原(11:31)~がま岩(11:44)~前岳湿原入口(11:58)~望岳台(12:22休憩12:32)~石原平(12:38)~上分岐(12:52)~標高770m地点(13:23休憩13:29)~夕張岳ヒュッテ(13:40休憩・見学13:58)~下分岐(14:03)~駐車場(14:11)
※所要時間:7時間58分(歩行時間:6時間20分)コースタイム8時間15分
※登った山:1座(夕張岳)
※歩行距離:13.6km
※累積標高差:約1280m
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夕張岳(4)

【2019年7月28日(日)】夕張岳
夕張岳(1668m)に登頂して、下山開始。
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夕張岳神社を後にする。
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初めて見つけたイワブクロ。
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吹き通しに向かって、標高差150mを一気に下る。
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釣鐘岩の東斜面に残雪を発見した。
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1400m湿原の見晴らしが素晴らしい。
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この下りで、FB「北海道の山」でお馴染みのM・Kさんと同じスタイル(顔の下半分をスカーフで覆っている)の女性とすれ違ったので、思わず「もしかしてKさんですか?」と聞いてみた。
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すると、一瞬、間を置いて、「いいえ、Sです」ときっぱり否定された。
「あ、すいません。失礼しました」と頭を下げて見送ったが、H君も「Kさんみたいだったよね」と言っていた。
でも、後でFBを見てみたら、Kさんは確かに違う山に登っていた。

ちなみに、この緑っぽい石が蛇紋岩である。
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蛇紋岩は旧石器時代や縄文時代の人が石斧や耳飾りを作った石としても知られている。
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釣鐘岩と吹き通しの眺め。
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吹き通しを単独の方が歩いていた。
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その吹き通しと釣鐘岩を通過して湿原へと下る。
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前方には1487mピーク。
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釣鐘岩を振り返る。
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池塘群。
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これも初めて見つけたエゾノヤマハハコ。
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マルバダケブキにアザミ。
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きれいな蛇紋岩を写真に撮りたいのだが、ちょっと水が光り過ぎだ。
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ガマ岩が見えてきた。
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釣鐘岩と1531mピーク(右)を振り返る。
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まさに巴のようなトモエシオガマ。
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シロウマアサツキの花園を進む。
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1400m湿原を通過。
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このあたりで何人かの方々とすれ違う。さすが日本二百名山だ。
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ガマ岩はやはりデカい。
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蛇紋岩崩壊地に至ると木道を離れて歩いている方々を発見。
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「え、あそこ歩いていいの?」とつぶやいたら、聞こえてしまったのか、「調査中です!」と叫ぶ声が返ってきた。
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あれは、登りの途中、石原平で会ったグループだ。
確かに「高山植物パトロール」と書かれた腕章をしていた。
この時に、例のシロウマアサツキの名前を聞いたのだった。

ガマ岩のたもとを通過。
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崩れた岩をよく見ると、緑色をしている。
やはり、ガマ岩も蛇紋岩でできているのだ。
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タンポポに似た花。
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写真を撮っている間に、H君とどんどん離れてしまう。
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そのまま男岩通過。
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このあたり、ちょっとササがうるさい箇所があった。
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かなり戻ってきた。
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振り返ると、ガマ岩の一家が勢ぞろい。
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前岳湿原はそろそろ終盤戦。
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マッターホルン本体は隠れてしまったが、あちらの「ガマ岩」だけは確認することができた。
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ガマ岩と男岩を遠望。
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快適な木道ともおさらばだ。
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憩いの沢を渡渉。
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ここで、やっときれいな蛇紋岩を見つけることができた。
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ミヤマキンポウゲ。
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ラショウモンカズラ。
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エゾシモツケソウ。
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これは調べ中。
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山頂から1時間20分ほどで望岳台まで戻ってきた。
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コースタイムは1時間半なので、10分ほど速かった。
ここで10分ほど休憩。
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石原平には6分で到着した。
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滝ノ沢岳(1353m)を拝んで下る。
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小学生たちは、ここまでは登ってきたようだ。
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樹林帯に入ると、あとはさくさく歩くしかない。
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大岩も通過。
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コオニユリに目もくれず
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ずんずん進む。
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H君は下りが滅法速いので、どんどん先に行ってしまう。
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こちらは必死だ。
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先行していた2人が道を譲ってくれたので、「彼は下りが速くて、付いていくのが大変です」と声をかけたら、彼らも「本当に速いですね」と驚いていた。
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馬の背コースと冷水コースの分岐は休憩なしで12:50過ぎに通過。
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こちらはアップダウンのあるコースだ。
さっそく登り返しがあったので、「え~」っと声を上げたら、H君は「だから、あるっていったっしょ~」と笑っていた。
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分岐から夕張岳ヒュッテまで450mも下らなければならない。
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途中には20mほどの登り返しがある924mも待ち構えている。
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熱中症のきざしだろうか、顔が猛烈にほてってきた。
倒木にもかなり消耗させられた。
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H君はどんどん下っていくが、無理して追いかけようとせず、少しゆっくり目に歩くことにした。
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分岐から330mほど下った地点で、H君が待っていてくれたので、道の真ん中だが、ここで休憩を取ってもらうことにした。
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いや~暑い。汗だくである。
しばらく、へたり込んでしまった。
それでも6分ほどで出発。
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すぐ先に休憩スポットがあったが、休んだばかりなので通過。
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キノコの写真を撮っているうちに、またH君の姿が見えなくなってしまった。
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でも、無理には追いかけない。
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すると、間もなく、「小屋が見えた~」という声が前から聞こえてきた。
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やった~、やっと苦行から解放された。
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沢から水を引いている。
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登山者数のカウンターを通過したら
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目の前に、夕張岳ヒュッテが現れた。
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ここは2013年に建て替えられたばかりだそうだ。
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まずはザックをベンチに下ろしてひと息。
沢の水で、のどを潤し、ほてった顔を冷やした。

落ち着いたところで、小屋番の方に断って中を見学させていただいた。
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中はとても清潔だった。
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(つづく)
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夕張岳(3)

【2019年7月28日(日)】夕張岳
夕張岳(1668m)登山も後半戦。
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ガマ岩を通過して、ひょうたん沼のほとりに出た。
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水草のような植物が漂っている。
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小さい沼だったので、あっという間に通り過ぎてしまった。
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間もなく、広く地肌をさらしている所に差しかかった。
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「蛇紋岩崩落地」だそうである。
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夕張山地は海底から隆起したことで形成された。
その過程でできた蛇紋岩が様々な岩石が取り込みながら、地表に到達したという。
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この「蛇紋岩メランジュ」と呼ばれる貴重な地層は、2007年に「日本の地質百選」に選定されている。
蛇紋岩は植物にとっては育ちにくい地質で、この山には、それに耐えうる植物や、氷河期の遺存種などの希少な植物が分布しているとのこと。
ユウバリコザクラ、エゾノクモマグサ、シソバキスミレなどの固有種も含め、600種以上の高山植物を見ることができるという。

私の場合は、シロウマアサツキというネギのような花をここで初めてみた。
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名前は知らなかったが、帰りに、まさにこの場所で高山植物の調査をしていた方々に聞いて教えてもらったのだ。
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さっき、山頂だと思ったのは実は1531mピークであったことが判明。
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真の山頂はその右後ろにあるはず。残念ながらガスがかかっている。
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でも、次の瞬間、ほんとに一瞬だけ、山頂のガスが取れて、そのお姿を拝むことができた。
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まさに、この時だけで、あとはほとんど見ることができなかった。

それにしても、さすが花の百名山。バラエティに富んだ花々が咲いている。
まずはミヤマリンドウ。
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エゾノクモマグサ。
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やはり、シロウマアサツキの大群落がすごい。
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あちこちから顔を出している。
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タカネニガナ。
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マルバダケブキ。
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アザミ。
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ガマ岩が随分遠くなった。
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ここまで望岳台(標高約1300m)から2kmちょっと歩いてきて、100mほどしか登っていない。
ご覧の通り、高原状になっているので気持ちよく歩ける。
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しかし、頂上付近は依然としてガスの中。
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今日はやはり無理なのだろうか。
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湿原はまだまだ続く。
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丸い葉っぱの白い花はイワイチョウ。
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こちらはチングルマだが、丈がやけに長い。こんなものあるんだ。
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「1400m湿原」に到着。
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ここは緩斜面が緑のじゅうたんで覆われていた。
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湿原の合間にハイマツ。
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その先で池塘が現れた。
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この山はなかなか変化に富んでいて、飽きることがない。
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ガスが流れているせいもあって、気温ほど暑さも感じなかった。
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背後には1487mピーク。
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前岳はこの角度から見ると、ものすごい形相になっていた。
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クマに荒らされたフキを発見。やはり、いるのである。
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釣鐘岩が眼前に迫ってきた。
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ということは、頂上まであと800mである。
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釣鐘岩のふもとのお花たち。
順にウサギギク、ハクサンボウフウ、チシマフウロ、イブキトラノオ、ハクサンチドリである。
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釣鐘岩を巻くと、吹き通しと呼ばれるコルに達した。
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標高は1515mほど。その名の通り、確かに風が強い。
H君はずっと半袖だったが、ここで長袖を重ね着した。
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釣鐘岩は反対側から見ると、全然尖っていない。
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吹き通しにはユキバヒコダイが地面にへばりつくように生えている。
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あちこちで赤紫色の花を咲かせていた。
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風の強いところが好きなのだろう。
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こちらはウルップソウかな。
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これは花びらが閉じているがイワツメクサかしら。
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3分ほどで出発。東の方角もかなりガスっていた。
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うわ、今度はクマの糞!
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そして、南富良野町側に下る金山コースとの分岐を通過。
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H君は廃道になっているのでは?と言っていたが、少なくとも分岐付近はしっかりとした道になっていた。
こちらのコースタイムは頂上まで6時間10分である。

分岐の先は最後の急登。
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これまでの高原歩きとはおさらばだ。
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とうとう釣鐘岩周辺もガスに巻かれてしまった。
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この先は、いよいよハイマツ帯。
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さすがに疲れてしまい、H君に随分離されてしまった。
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これはエゾニュウだろうか。白い花に黒い虫がいっぱい。
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アキノキリンソウ。
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登山口から4時間で、頂上直下の夕張岳神社に到着。
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頂上はうっすらと見えている。
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ここまでの無事を感謝して参拝。
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周辺はウサギギクの楽園だった。
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ヨツバシオガマも群生中。
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参拝を終えて、最後のアタック。
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神社から4分で、登頂した。
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所要時間は4時間5分。コースタイム(4時間45分)よりかなり速かった。
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一等三角点である。
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ガスで真っ白なので、早速昼食。
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今日は豆パンとピロシキである。
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しかし、しばらく待っていると、ふ~っとガスが晴れてきた。
慌てて立ち上がり、撮影開始。
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風を避けてのことだろう、神社のところで休んでいる方々も。
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前岳方面の高原も姿を見せてくれた。
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ガマ岩。
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釣鐘岩(右下)と1487mピーク(右上)。
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1400m湿原。
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それでも、さすがに芦別岳(1726m)を望むことはできなかった。
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南の稜線もガスに包まれたままだった。
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そして、再びすべてガスに隠れてしまった。
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結局、頂上で40分ほど過ごして下山開始。
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一瞬だけでも晴れてくれて、とってもラッキーだった。

(つづく)
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夕張岳(2)

【2019年7月28日(日)】夕張岳
夕張岳(1668m)に登っている(写真は滝ノ沢岳)。
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冷水コースと馬の背コースの合流地点から130mほど登ると、道は尾根を外れ、左へのトラバースとなる。
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大きな岩をやり過ごすと
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間もなく、石原平に到着した。時刻は8時過ぎ。登山開始から1時間50分が経過した。
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ここでは先行のグループが4、5人休憩していた。
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標高は約1250m。標高差的にはあと400mちょっとなので、あとは随分楽なはずだ。
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ここは絶好の展望台になっており、さっきも見えた滝ノ沢岳(1353m)が正面にそびえていた。
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姫岳という別名もあるようだが、どうして男性らしい山容だ。
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険しい岩壁も備えている。
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ちょうど、道は前岳(1501m)を巻く形になっており、背後には逆光のシルエットを確認することができた。
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ここは6月上旬から7月上旬にかけてはシラネアオイが咲き乱れるそうだが、もちろんすでに終わっていた。
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ちょっと混み合っていたこともあり、ここも3分で出発。
森林限界を超えたようで、この先は見通しのいい道である。
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間もなく、左前方に鋭く尖ったピークが見えてきた。
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夕張岳の山頂が実は尖っていない(尖っているのは、隣の釣鐘岩)ことを知らない私は、あれが夕張岳かと思い、愕然とした。
あまりに遠いからである。
手前にガマ岩らしき突起が見えるのも、夕張岳説を補強している。
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ただ、若干不思議なのは方角もさることながら、現在地より低く見えることだった。
疑念を抱きつつ、急坂を登ると
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石原平から10分で望岳台に出た。
時刻は8:15分を過ぎたところ。2時間ちょっとでここまで来た。
合流点からだと35分ほどなので、休憩時間を除けばほぼコースタイム(30分)通りだった。いきなり、「山と高原地図」のタイムが正常化した。
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それはともかく、望岳台の名の通り、滝ノ沢岳が端正な姿を見せてくれた。
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西の方角は雲が帯のように連なっている。夕張市街は曇っているのかもしれない。
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ここでも背後は前岳。鋭い岩峰だ。
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東の方角には、まあるい1487mピークが覗いていた。
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あちこち撮影しているうちに、石原平にいたグループが追いついてきた。
聞いてみたら、さっきの尖峰は夕張マッターホルン(1415m峰)だそうだ。
なるほど。それですべて合点がいった。
方角もおかしいし、夕張岳のはずはなかったのだ。
夕張マッターホルンの名は、北海道全山制覇を成し遂げた「Ko玉」さんの本で最近知ったばかりだが、その姿を拝むことができて、大収穫だった。

ここも3分で出発。
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前岳の東側へ大きく回り込んでいく。
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しばらくマッターホルンは我が目を楽しませてくれた。
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望岳台を出て5分ほどで、左前方に夕張岳の山頂(実は勘違い)と釣鐘岩が出現した。
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しかし、すぐに見えなくなってしまい、この後、二度とまともに見えることはなかった。
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夕張岳は「花の百名山」でもあるが、まだその片鱗は見せていない。
ここまでは、さっきのハイオトギリに続き、やっとラショウモンカズラが咲いているくらいだ。
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しばらくは、ササの生い茂る道をトラバースしていく。
根曲り竹の切株が地面から突き出していて、かなり歩きにくい。
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我慢して歩いていると、シナノキンバイの群落を発見。
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そして前方には、ガマ岩(奥)が見えてきた。
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手前にも似たような岩があるが、こちらには名前はないのだろうか。
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かなり前岳を回り込んで、その姿を順光で見ることができるようになってきた。
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なかなか格好いいではないか。
前岳なんて何かの付属物のような名前では申し訳ないくらいだ。

木道を少し歩くと
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開けた沢に出た。
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標柱が倒れかけているが、ここが憩いの沢だ。
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ここはシナノキンバイの楽園であった。
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実は、てっきりこの花はチシマキンバイだと思い込んでいた。
北海道で咲いている「シナノキンバイ」はみんな「チシマキンバイ」だと信じていたのだ。
なので、H君に「これはなんの花?」と聞かれて、「チシマキンバイだよ~」と教えてあげたのだが、これは間違いだった。
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チシマキンバイの方がちょっと大振りなのだが、よく似ていて見分けがつかない。
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ただ分布域が北海道の中でも違うらしい。
調べてみると、チシマキンバイは大雪山や知床、シナノキンバイは道南や日高山脈、夕張山地などに自生しているとのこと。
そう言われてみれば、先日、黒岳で見たチシマキンバイよりはやや小さい気がする。
H君、間違いを教えて申し訳ありません。

2分ほどお花を撮影して、出発。
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間もなく、先行していた女性2人組に追いついた。
すると、彼女たちから、「この花なんていうか分かりますか?」と質問された。
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H君は「かたやま!(仮名)」と私の名を呼び、教えてあげるよう促す。
どれどれ、どの花?と見る間もなく、彼女たちは「カタヤマっていうんですか~」と早合点してしまった。
「いやいや、それは私の名前で」
結局、分からなかったので教えてあげられなかったが、帰宅後調べてみたら、オオバミゾホウズキと判明した。

こちらはウサギギク。
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ちょっとした丘を越えると、再びガマ岩が姿を現した。
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アヤメが咲いているのにびっくり。
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間もなく、再び木道が現れた。
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前岳湿原のエリアに入ったようだ。
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雨に湿って、形がおかしくなっているが、これはワタスゲのようだ。
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しばらく、木道が続くみたいで楽ちん。
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湿原は平らではなく、きれいな斜面にもなっていない。
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振り返ると、ガマ岩の子分のような岩があった。
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正面はガマ岩。右の小さいのは男岩。奥に夕張岳の頂上があるはずだが、ガスで見えない。
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拡大してみよう。
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湿原の間は、道がほとんど平らなので、非常にありがたい。
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左手の夕張マッターホルンは間もなく雲に隠れてしまった。
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男岩の真横を通過して
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ずんずん進む。
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しばらくして振り返ると、男岩と名付けられた意味が分かった。
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まさに男性のシンボルの形をしている。
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ここから見る前岳の姿もりりしかった。
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前岳の左にも無名だが、ピラミダルな岩峰がそびえている。
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それらの全景がこちら。素晴らしい。
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さっき声をかけてきた女性たちはお花を愛でながら、ゆっくりと歩いていた。
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こちらの足元にはウメバチソウやアキノキリンソウにトモエシオガマ。
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いよいよ、ガマ岩が間近に迫ってきた。
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岩がかなり細かくなって崩れ落ちている。
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ふもとに「ガマ岩岩石荒原帯」という看板が立っていた。
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ガマの子供?。
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ガマ岩を通過すると、すぐに、ひょうたん沼。
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標識はだいぶ劣化していて「うたん沼」としか読めなかった。
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(つづく)
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夕張岳(1)

【2019年7月28日(日)】夕張岳
前夜は、廃止された石勝線夕張支線の旧清水沢駅近くにある駐車場で車中泊した。
当初は、夕張岳(1668m)登山口の駐車場で泊まる予定だったが、あちこちに寄っている間に暗くなってしまい、夜中に林道を走るのが面倒になったからだ。
だったら、道の駅夕張メロードにでも泊まればよかったのだが、もう通り過ぎてしまったのだから仕方がない。
幸い、旧清水沢駅の手前にトイレ付きの駐車場を偶然発見。
舗装はされていなかったが、「ここにしよう!」と瞬時に決めた。

時刻はもう20時半になっていた。
新夕張駅近くのコンビニで買った缶ビールで、ひとり乾杯。
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晩飯は、札幌市内の東光で買ってきたたこ飯弁当だ。
道の駅と違って、まわりに車中泊の車は全然いないが、民家がたくさんあるので、薄気味悪い感じはない。
リラックスして、食事を楽しむことができた。
しかし、今夜は暑い。
気温は21時現在で23℃。
数字だけ見れば、それほどでもないのだが、北海道にしては高めだし、虫が怖くて窓は開けられない。
エンジンの熱も残っているので、たぶん室内は28℃くらいある。
暑くて眠れないので、エンジン音がうるさいが、しばらくエアコンを入れて車内を冷やした。
それでも夜中に何度も目が覚めた。
翌日は4:45に目覚ましをかけて、22時半頃に就寝。
道路のすぐ脇の駐車場だったが、夜間の車の通行はほとんどなく、静かな夜だった。

翌朝は予定通り4:45に起床。
トイレを済ませ、歯磨きをして5時過ぎに出発。
朝食は運転しながら車内で済ませた。
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登山口までは20kmほど。うち8kmはダートの林道だ。
一緒に登るH君との待ち合わせは、登山口に午前6時。
私は5時半到着が目標だったが、それにはちょっと遅れそうだ。

途中、遠幌保育園と書かれた廃屋があったので急停車。
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当時の賑わいを伝える貴重な炭鉱遺産なので、記録に残しておいた。

夕張シューパロダムも見学していきたかったが、今日はそんな時間はない。
時間はあっても、現在、ダムへの管理用道路は通行止めになっているので、そもそも行けなかったのだ。
シューパロトンネルを抜けると、右手にシューパロ湖が見えてきた。
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ここにも寄り道。
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糠平湖同様、かなり水位が低く、湖底の樹木が顔を覗かせていた。
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旧国道のものとみられる橋梁が半分、湖面に露出しているのも確認できた。
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今の時期なら、シューパロダムの堤頂から、水没した大夕張ダムの堤体が姿を現している様子が見えそうだが、行けないのは残念だ。
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国道452号を北上。
「夕張岳→」の標識のところを右折する。
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しかし、その角に石碑が林立している広場があったので、そこにも立ち寄った。
立っていたのは
道路開通記念碑
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鹿島東小学校の閉校記念碑
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ふる里・大夕張の碑
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北海道立夕張東高等学校記念塔
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夕張市立鹿島中学校閉校記念碑
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夕張市立鹿島小学校碑
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彫像「友情 シンボル」
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馬頭観世音2基
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皇后宮の歌碑
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戦没者慰霊碑
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である。それぞれの説明は省略させてもらう。
この石碑公園はもともと、鹿島小学校のグランド跡だった場所だと思われる。
なぜ分かるかというと、シューパロダムの建設中に訪ねてきたことがあるからだ。
炭鉱で賑わった街はその時点で跡形もなく消滅しており、街区を形づくる道路のみが残っていた。
今はそれも完全に水没している。
あまりにスピードの速い盛衰であると言わざるを得ない。

夕張岳の登山者のために新たに建設された白金橋を渡ると、眼下に旧国道と大夕張鉄道の廃線跡が露出しているのが見えたので、またまた急停車。
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貴重な光景をカメラに収めた。
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廃線跡はサイクリングロードになっており、旧国道の西側を並行して走っている。
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支流が流れ込むところには鉄橋がそのまま残っていた。
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水没していたせいか道路も保存状態がいい。
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あそこを歩いてみたい衝動にかられたが、時間的にも物理的にも不可能だ。
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人が寄り付かない「原野」をシカが我が物顔で駆け抜けていった。
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林道は途中からダートとなる。
ゲートの手前で、夕張岳の前岳(1501m)と思しき尖峰が見えたが、確証はない。
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ゲートを5時半前に通過。
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ここから夕張岳ヒュッテまで9.4kmということは、駐車場までは8.5kmくらいだろうか。
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この林道の開通期間は6月15日から9月30日まで。
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期間は限られているが、ここが通行できるのは、非常にありがたい。
しかし、林道はかなりの悪路だった。
凸凹がひどく、前日の雨で水たまりができているので、車は泥だらけになってしまった。

駐車場には5:50頃に到着。
車はすでに15台くらい来ていたが、なんとか路駐することなく駐めることができた。
H君は間もなく到着。車は私のエブリーの前に駐めてもらった。
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準備を整え、ストレッチをして、6:15前に出発。
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我々の直前に単独の男性が出発したが、この方とはあちこちで顔を合わすことになった。
出発点の標高は約565mなので、本日の単純標高差は約1100mもある。
H君の方針に従い、往路は「冷水コース」、復路を「馬の背コース」とした。
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なぜなら、馬の背コースはアップダウンがあり、登りで使うと疲れてしまうからだそうだ。
多くの人がそういうコース取りをしているらしい。

歩き始めたら、すぐ林道ゲートにぶつかった。
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ここで入林届に記入し、間もなく橋を渡る。
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登山道はしばらく林道のまま。
ゲートから10分ほど登ると、冷水コースと馬の背コースの分岐に出た。
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ここの標高が640m。林道だけで100m近く登ったことになる。
分岐にはカウンターがあり、H君がカチっとしてくれた。
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ここから本格的な登山道となる。しばらくは緩斜面だ。
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沿道には、地元の小学生が作った標語の看板がいくつもぶら下がっている。
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今日は朝から天気もよく非常に蒸し暑い。
斜度も徐々に上がってきたので、歩き始めて40分ほど経過したところで小休止。
標高850mまで上がってきた。
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3分ほど、立ち休みをしただけだが、もう汗だらだらである。
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その後20分ほどで、冷水の沢に到着。
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ここで先行していた男性が疲れ切った顔をして座り込んでいた。
「さっきのおじさんになかなか追いつかないね。足が速いね」と話しながら来たのだが、この蒸し暑さの中、ペースが速めだったのかもしれない。
我々もここで、ひと息入れた。
その名の通り、水が冷たそうだったので、手ですくって、ひと口ふた口飲んでしまった。
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エキノコックスが怖いが発症まで何十年もかかるというので、もう大丈夫だろう。

ここでの休憩も4分ほどで切り上げ、出発。
小刻みに短時間休む方式で進んだ。
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斜度はさらに急になる。
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冷水の沢から10数分で前岳の沢を通過。
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さらに5分で、馬の背コースとの合流点(標高1100m)に到着した。
ここまで1時間35分。コースタイムは2時間15分なので40分も早い。
「山と高原地図」はちょっと甘く設定しすぎだろう。
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ここから頂上までは4.5km。登山口から2.6kmほど歩いてきたことになる。
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ここで3分ほど休憩している間に、さっき冷水の沢で休んでいた男性が通過していった。

こちらも続いて出発。間もなく、初めて展望が開け、左手に滝ノ沢岳(1363m)が姿を現した。
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その右側の尖峰は無名の1297mピークである。
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合流地点から尾根にのったわけだが、斜度は一向に緩くならない。
その代わり、少しずつ高山植物が目につき始めた。
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ハイオトギリが一輪だけ咲いていた。
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(つづく)
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黒岳・北海岳(下)

【2019年7月14日(日)】黒岳・北海岳
北海岳(2149m)から下山中。
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黒岳(1984m)を正面に見て、ずんずん進む。
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まずは北海沢を渡渉。
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峠を越えて、次は赤石川。
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このあたりはエゾコザクラの楽園だった。
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渡渉の前に川の流れをじっくり撮影。
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渡ってからも、雪解け水は途切れることがない。
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さっき歩いた雪渓を登る。
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雪渓と土の境目は雪がぐちゅぐちゅなので、ここだけは踏み抜き注意だ。
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振り返ると、やはり北海岳は雲の中。ちょっと安心。
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キバナシャクナゲの道を石室に向かう。
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石室近くの道はかなりえぐれていた。
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土が流され、植生が失われる過程も見ることができた。
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黒岳石室には13時半過ぎに到着。
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北海岳から1時間半近くかかってしまった。
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登りとほぼ同じ時間かかったとは、どういうことだろう。
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しかもコースタイムは1時間。
休憩所で休んだのも10分だけなのに、ちょっと不思議だ。
おそらく「山と高原地図」の設定が厳しいのだろう。
石室では10分ほど休んで出発。
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ここまで幸いなことに、何とか雨には降られていない。
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このまま下山まで持ちこたえてほしいものだ。
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黒岳への登り返しは本日最後の難関。
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振り返ると、まだら模様の雪渓が見事だ。
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凌雲岳(2125m)や石室交差点も見納めである。
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御鉢平もかすかに見えた。
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左後方に上川岳(1884m)。
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黒岳高原は「イワウメがいっぱい」。
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往路と違って、黒岳山頂がよく見える。
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相変わらず歩きにくい道だが
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もう少しだ。
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黒岳には14:10過ぎに到着。
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ここで小休止。
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ニセイカウシュッペ山(1884m)の雲もだいぶ薄くなっていたが、結局山頂を拝むことはできなかった。
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7分ほどで下山開始。
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あとは七合目まで一気に下るのみだ。
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カラマツソウやトカチフウロ。
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アイヌの長老たちも腕組みして見送ってくれた。そうだ、あの岩はエカシ岩と名付けよう。
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登り以上に下りの方が、視線が上からになる分、お花畑が大きく見える。
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とくにエゾノハクサンイチゲが見事だった。
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下りは休憩なしで、さくさく下った。
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おかげでクジャク岩の下ですれ違った団体さんに八合目の先で追いついてしまった。
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当然、先に行かせていただいた。
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七合目のリフト乗り場には15:15に到着。
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北海岳までの往復に休憩を含め6時間40分かかった。
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リフト乗り場から西の方角にあまりょうの滝展望台に至る「黒岳カムイの森のみち」(全長340m)なるものがあることを知ったが、もうそこそこ疲れていたので、散策は次の機会に譲ることにした。
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身支度だけ整えて、リフトに乗り込む。
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五合目に着いたのは15:33。
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ロープウェイは20分間隔の運行なので、次は15:40発のはず。
急げば乗れるかもしれないが、走るのもいやなので、16時発になるのを覚悟でちんたら歩いた。
でも、黒岳資料館をパスしたら、3分で着いてしまい、結局トイレに寄る時間もあった。
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田中陽希さんにご挨拶して、ゴンドラに乗車。
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復路は下界がよく見えた。
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黒岳も雲の上に顔を出しているのが確認できた。
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15:47に層雲峡駅に到着。

駐車場に駐めておいた車に荷物を放り込んで、お風呂に向かう。
日帰り温泉の「黒岳の湯」は混んでいることが予想されたので、わりと地味な層雲峡マウントビューホテルへ。
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ここは単純温泉(低張性中性高温泉)で、源泉の温度は57.8℃。ph値はちょうど7.0だ。
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案の定空いていて、他にお客さんは1人しかいなかった。
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それほど広くなかったが、露天風呂にもゆっくり入ることができた。
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16:40に退出。
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国道からホテルの全景を撮影して、コンビニに立ち寄る。
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高梨沙羅選手の実家が経営している、層雲峡温泉にあるセブンイレブンだ。

上川層雲峡ICから旭川紋別自動車道に乗り、比布大雪PAでひと休み。
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どうせ見えないことは分かっていたが、展望台に行ってみた。
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天気がよければ、こんなふうに見えるらしいが
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残念ながら、こんな感じだった。
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晩飯を食おうと、砂川ハイウエイオアシスに寄ったら、18:30でラストオーダー。
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10分遅かった。
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仕方なく、空腹のまま札幌へ。
結局は、自宅近くに新しくできた「蕎麦人」というそば屋でかしわそばをいただいた。
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セルフサービスの店で汁はまずまずだったが、そばがもうひと越えほしい感じだった。
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というわけで20時半過ぎに帰宅。
天候は今いちだったが、雨に降られることもなく、十分に満足できる山行だった。

【行程】2019年7月14日
層雲峡駅(8:00)=黒岳駅(8:07降車8:09)~リフト五合目(8:13)=リフト七合目(8:28準備8:33)~七合目(8:39)~八合目(9:04休憩9:08)~九合目(9:22)~黒岳(9:49撮影9:55)~黒岳石室(10:20休憩10:40)~赤石川(10:54)~クジャク岩休憩所(11:29)~慰霊碑(11:55)~北海岳(12:08休憩12:11)~慰霊碑(12:19)~クジャク岩休憩所(12:42休憩12:52)~赤石川(13:18渡渉13:20)~黒岳石室(13:37休憩13:47)~黒岳(14:11休憩14:18)~九合目(14:39)~八合目(14:51)~リフト七合目(15:15準備15:18)=リフト五合目(15:33)~黒岳駅(15:36トイレ15:40)=層雲峡(15:47)
※所要時間:6時間42分(歩行時間:5時間30分)コースタイム5時間10分
※登った山:2座(新規なし)
※歩行距離:10.3km
※累積標高差:約1000m
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黒岳・北海岳(中)

【2019年7月14日(日)】黒岳・北海岳
黒岳石室から北海岳(2149m)に向かって登山中。
石室から赤石川に下る道は、足元に雪解け水が流れており、歩きにくい。
前のグループに追いついたが、後ろを気に掛けてくれないので、少々イライラした。
間もなく、大きな雪渓が現れた。
チャンス!とばかりに、先行の方々を抜かす。
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自分のペースで歩けるようにはなったが、雪渓が終わると、今度は水の道。
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わだちには川のように水が流れていたので、草の上を歩くしかなかった。
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渡渉地点には石室から15分ほどで到着。
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一部、木橋が渡してあったが、ほとんどは飛び石状に渡らざるを得ない。
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結構水量はあったが、とくに問題なかった。
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向こう岸の残雪を少し踏んで、登り返しにかかる。
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振り返ると、さっき抜かした方々も順調に渡渉していた。
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北海岳への登りはかなりガレている。
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黒岳(1984m)を振り返りながら登り、小さな峠へ。
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峠道はナナカマドのトンネルだ。
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途中、ミツバオウレンを発見。
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峠を抜けると、北海岳にはしっかりガスがかかっているではないか。
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晴れてほしいが、おそらく無理だろう。
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赤石川の支流、北海沢の渡渉地点まで20mほど下る。
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その先には、巨大な雪渓が待ち構えている。
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北海沢も難なく渡渉。
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対岸はチングルマの海だった。
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ミヤマキンポウゲやキバナシャクナゲ、エゾコザクラの大群落もあって、大雪山の7月は本当に美しい。
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北海沢の雪渓はまるで氷河のように迫力がある。
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それを右手に、沢沿いを進む。
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間もなく、雪渓が沢を覆い、登山道にも達した。
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しばらくは雪渓の上を歩く。
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一応、アイゼンは持ってきてあるが、傾斜もそれほどないので大丈夫そうだ。
5分ほどで雪渓から脱出。再び土の道に出た。
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ふと気が付くと、いつの間にか後ろの方々が見えなくなってしまった。
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引き返したのか、どこかで休んでいるのか。

それはともかく、沢の上流を黄色い花が覆っているのが見える。
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チシマノキンバイソウだろうか。

足元には白いイワヒゲ。
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沢から離れると、斜度が一気に急になった。
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振り返ると、雪渓の向こうに黒岳が見える。
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桂月岳(1938m)も顔を覗かせていた。
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この黒いつぼみは何だろう。イワブクロだろうか。
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右手に凌雲岳(2125m)と雲に隠れた北鎮岳(2244m)を望みながら高度を上げていく。
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北海沢の渡渉地点から北海岳までの標高差は315mほど。
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標高1930mのあたりまで来ると、正面に峩々たるクジャク岩の岩稜が見えてきた。
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あそこまでは一応ガスっていない。

周りはもう完全はハイマツ帯である。
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11時半頃、クジャク岩直下の休憩所に到着。
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石室から50分ほど歩いてきて、ちょうど休みたいところだったが、風が強すぎて断念。
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休憩適地を求めて、そのまま前進した。
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ここで、手ぶらの2人とすれ違った。
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石室にザックを置いて、空身でピストンしたのだろう。

こちらは、しっかりザックを背負って、黙々と登る。
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振り返ると、黒岳の山頂に大勢の登山者の姿が確認できた。
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クジャク岩への登りでも地味ながら、いろんな花が咲いていた。
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イワヒゲはすでにお馴染みだが、メアカンキンバイも色鮮やか。
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チシマクモマグサもかわいらしかった。
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見上げると、クジャク岩の下を団体さんが下ってくる。
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すれ違う前に細いえぐれた道を通過できてよかった。
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左から凌雲岳、桂月岳、黒岳。もうこれだけ見られれば十分だ。
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すれ違った団体さんを見下ろす。
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全部で14人もいた。
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クジャク岩は生々しい溶岩の壁である。
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その真下をチングルマに目を奪われながら進む。
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クジャク岩を通り過ぎたところに遭難者の慰霊碑らしきものがあったが、詳細は帰りに確認することにして、まずは山頂を目指す。
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標高が2000mを超え、またガスが出てきた。
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前方に頂上らしきものが見えてきたが、おそらくあれはまだニセピーク。
ニセピークを越えると真のピークがガスの中に見えてきた。
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12時過ぎに北海岳に登頂。石室から1時間半弱。
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コースタイムより10分ほど速かった。
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頂上には4、5人のグループがいたが、まわりはガスで真っ白。
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頂上直下の象のような岩が霞んで見えるだけで、展望はゼロである。
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しかも、若干風があって寒い。
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標識などの写真だけ撮って、3分ほどで退散した。
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頂上近くで、キバナシオガマの株をいくつか見つけたのだけが収穫だった。
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さて、あとは来た道を引き返すだけだ。
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10分弱下って、さっき通過した慰霊碑を確認する。
「遠藤芳郎君之碑」とある。
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昭和33年(1958年)6月24日とあるので、突然の天候の急変があったのだろうか。
合掌。

登山道からこの慰霊碑へは、細い道ができており、まわりはエゾコザクラが咲き乱れていた。
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浮石の多い道を下る。
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登りでは気づかなかったが、ここはチングルマの向こうに残雪の大雪山が見える絶景の登山道だ。
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クジャクならぬクマの形をした岩も発見。
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そして、烏帽子岳(2072m)が姿を現した。
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さっきまでガスに隠れていたので、とてもうれしい。
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頂上から30分ほどでさっき通過した休憩所に到着。
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今度は風も弱まっていたので、ここでひと休み。
石室で食べ残したパンを食べて昼食とした。
10分で出発。

後発の方に席を譲った形になった。
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マルバシモツケやサンゴのような植物の写真を撮りながら、足早に下る。
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下り切ったところで雪渓にのった。
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雪は固すぎず、柔らかすぎず。
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スリップや踏み抜きの心配もなく歩きやすかった。
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(つづく)
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黒岳・北海岳(上)

【2019年7月14日(日)】黒岳・北海岳
前夜は層雲峡温泉の銀泉閣に宿泊した。
今回の行程は、ロープウェイ&リフトで黒岳七合目まで登り、黒岳経由で北海岳ピストンの予定である。
黒岳(1984m)も北海岳(2149m)も登ったことがあるが、黒岳石室から北海岳への道が未踏なので、そこを歩いて線をつなぐのが主な目的だ。
しかし、天気予報は曇り。朝起きて、窓の外を見ると、見事にガスっている。
最悪、黒岳ピストンになってしまうことも覚悟した。

コースタイムは5時間10分で、とくに長い行程でもないので、6時に起床。
7時からの朝食バイキングをしっかり食べて、7:40頃、宿を出発した。
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徒歩数分で大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイの層雲峡駅に到着。
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本日の「五合目情報」を見ると、気温は12℃、風速6m、天候濃霧、視界badとある。
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これは高山植物を愛でるしかなさそうだ。

排泄の後、8時ちょうどのゴンドラに乗車。
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7分で五合目まで運んでくれた。
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下りてみると視界ゼロというわけではなかったが、ガスがかかっていることに変わりはない。
いつもならリフト乗り場までの道をさくさく行くのだが、今回はこんな天気だし、お花畑経由でゆっくり向かうことにした。
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チシマノキンバイソウ(チシマキンバイ)が黄色い大輪の花を咲かせていた。
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ちなみに、ここまで登山口(層雲峡駅)から歩くと、2.9kmもあるそうだ。
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コースタイムは2時間半である。

お花畑はすぐに終わり、リフト乗り場への舗装道路に合流。
右手に大雪山黒岳資料館があったが、これは帰りにその気があったら寄ることにして、そのまま通過。
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リフト乗り場には、4分で着いた。
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さっそく乗車。寒いので、ザックから雨具を取り出して着込んだ。
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足元には、綿毛になったチングルマやチシマノキンバイソウ、エゾノマルバシモツケなどが咲いていた。
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七合目には8時半前に到着。
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分かってはいたことだが、周囲は真っ白で展望はゼロである。
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ここで靴のひもを締め直し、ストレッチをして8時半すぎに出発。
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ここから登るのは2回目。下りも含めれば、この道を通るのは4回目ということになる。
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なので、だんだん道の様子も覚えてきた。
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幸い、雨が降っていないのは、ありがたい。
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急ぐ必要もないので、ゆっくりと登っていく。
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やはり家族連れや中国人なども多い。
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15分ほどで視界が開けたが、向かい側のニセイカウシュッペ山(1883m)はかろうじて山肌が一部見えるだけだった。
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距離にして400m近く登り、標高約1650mに達したあたりで残雪が現れた。
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この先は所々で残雪を踏み越えていくことになる。
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八合目近くになって、やっとお花が目につくようになってきた。
ミヤマキンポウゲやウコンウツギなど黄色い花である。
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ほかには、エゾイワハタザオの白い花。
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30分ほど黙々と登って、八合目で5分ほど休憩。
ちょうどよくベンチが空いていたので、つい座ってしまった。
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八合目を過ぎて間もなくすると、下界のガスが晴れてきて、ロープウェイの駅や層雲峡の温泉街が見えてきた。
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ちょっとだけ期待がふくらむ。
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だんだん、まわりの花々も増えてきた。
エゾタカネスミレやカラマツソウ、チシマヒョウタンボク、ハクサンチドリ、エゾノハクサンイチゲ、ウラジロナナカマドなどが仲間に加わった。
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九合目は人がたくさん休んでいたので通過。
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まだ500m以上もある。
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この上では、クロユリ、オオカサモチ、エゾヒメクワガタ、トカチフウロ、エゾトリカブトなどが初見参。
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目を楽しませてくれた。
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花々の中にはチシマノキンバイソウを筆頭につぼみ状態のものもたくさんあり、花が開いていく過程が想像できるのも興味深かった。
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登山道の行く手に、岩のモンスターが3体見えている。
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あれに名前が付いていないのが、ちょっと不思議だ。帰るまでに名前を考えよう。
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間もなく、前回と同様、ふいに山頂に到着。
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ほぼコースタイム通り、1時間15分かかった。
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頂上には20人くらいの登山者がいたが、あたりは予想通りガスで真っ白。
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腰を下ろして休んでいたら、エゾシマリスが姿を現した。
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相変わらず、動きがかわいい。しばらく見とれていた。
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少し行動食を口に含み、この天気じゃあ何も見えないから引き返そうかとも思ったが、とりあえず石室までは行ってみることにした。
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歩きにくい、浮石だらけの道だ。
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すぐに、コマクサを発見。
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メアカンキンバイやチシマキンレイカ(タカネオミナエシ)も歓迎してくれた。
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しばらく歩いて石室への下りに差し掛かると、なんとガスが次第に晴れてきた。
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どうせ一瞬のこととは思ったが、晴れないよりはマシ。
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なんて思っていたら、みるみる晴れてくる。引き返さないでよかった。
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とうとう凌雲岳(2125m)まで姿を現して、私を喜ばせてくれた。
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今年は雪が少ないと言われているが、やはり7月中旬のこの時期は残雪が目立つ。
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大雪山の最も美しい季節の一つだろう。
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北海岳方面もだんだん見えてきて、俄然テンションが上がってきた。
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石室への下り道は、ヒメイソツツジが優勢。
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エゾノツガザクラも今が盛りと咲き誇っていた。
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そのほかにはイワウメやイワヒゲ、キバナシャクナゲたちの歓迎を受けた。
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下り切ると、大きな雪渓を横断する。
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右前方には桂月岳(1938m)と凌雲岳がくっきりと見えてうれしい。
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前方の北鎮岳(2244m)は雲の中だが、文句は言うまい。
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石室への道には、キバナシャクナゲのほか、エゾコザクラやチングルマも咲いていた。
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10:20、黒岳石室に到着。
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まずはトイレを済ます。
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ここはバイオトイレで、協力金は200円。
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関係者のご苦労を思い、しっかりとご協力させていただいた。
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落ち着いたところで、ベンチに腰掛けて休憩。
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昼食用のパンを1個食べて、栄養補給とした。
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3連休なのに、天気のせいかベンチはガラガラ。
さて、この先どうするか。
ガスも晴れたし、北海岳までは往復2時間40分程度なので、やはり行くことにした。

20分ほどの休憩で出発。
石室のすぐ先の十字路を直進する。
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この先は初めて歩く道だ。
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あたりにはチングルマが一面に咲いている。
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もう盛りは過ぎているが、どうにか間に合ったという感じだ。

このほか、エゾコザクラが大群落を形成。
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エゾノツガザクラにキバナシャクナゲも沿道を彩っていた。
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高山植物に囲まれながら、赤石川に向かって下っていく。
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石室が標高約1890m、赤石川の渡渉地点が約1830mなので60m下ることになる。

(つづく)
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2019八剣山(下)

【2019年7月9日(火)】八剣山
札幌市南区の八剣山(498m)に来ている。
終盤戦、ロープに頼りながら、一気に岩場を登ると稜線に出た。
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ここから安山岩の鋸の切っ先がはっきりと見える。
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転落してしまう人は、この上を歩いてしまったりするのだろうか。
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景色と命、どちらが大切ですか?と問いたい。
岩に登らなくても、眺望はこうして十分に堪能できるのである。
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眼下には豊平川が鋭角に蛇行して流れていた。
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南の方角には、昨年春に登った盤ノ沢山(中央左、949m)の台形も確認できる。
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中央が札幌岳。

西のふもとは、乗馬クラブだ。
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南東の方角に藤野三豊山が「山」の字さながらに並ぶ。
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南西には、夕日岳(594m)の向こうに無意根山(1464m)。
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西には、小天狗岳(765m)、定山渓天狗岳(1145m)、余市岳(1488m)などの姿も鮮明に見ることができた。
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今日は空気がとてもよく澄んでいる。
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すこしの間だけ、鋸の歯の上を歩かなければならないので、要注意。
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下界から見えるギザギザが、近くから見ると、さらに鋭い。
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まさに針塔。
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奇観である。
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登山口から50分弱で登頂。
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記憶の通りの山頂であった。
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ただ、下界からのイメージからは想像がつかないくらい、頂上は広い。
と言っても10人も集まれば、いっぱいなのだが。
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たまたま、先に登っていた登山者はみな下山してしまったので、ラッキーなこと山頂を独占。
岩に腰掛けて、豊かな時間を過ごした。
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ちょうど、お昼時だったが、ランチは下界で食べることにしていたので、食料はサクランボだけ。
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買ったのは、佐藤錦ほかいろんな種類のサクランボの詰め合わせ。というか、混ぜこぜ。
全然冷えていなかったけど、とても美味しかった。
味の違いもよく分かり、やはり佐藤錦が一番美味しかった。

休んでいる間、頂上にはアゲハチョウがひらひらと舞ってきて、花に止まったところを撮影に成功。
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羽を大きく開いて、大サービスをしてくれた。
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北の方角には、烏帽子岳(1109m)や神威岳(983m)、百松沢山(1038m)。
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ぼんやり景色を眺めていると、単独の男性が登ってきた。
「あの山は?」と聞かれたので、いろいろと教えてあげた。
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釧路の人で、子供の家に遊びに来たついでに登りにきたそうだ。
「札幌は近くにこんな山があっていいですね」と、うらやましそうだった。
確かに、釧路は山まで遠いもんなあ。
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20分ほどで下山開始。
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私の場合、めし抜きで20分も滞在するのは長い方だ。
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ゆっくりと山頂の眺めを満喫できた。
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西口への登山道を見送って、岩稜を慎重に下る。
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気を緩めると、あっという間に真っ逆さまだ。
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天国(地獄?)への道には、ロープが張られていた。
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角閃石安山岩には白くて丸い地衣類が発達している。
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なかにはミッキーマウスそっくりのものもあった。
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あとは来た道を戻るだけ。
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下りなので、より慎重に。
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登山口に下りてきたのは13時すぎ。
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ほぼ2時間弱の充実したハイキングだった。
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お風呂は7年前と同様、小金湯温泉へ。
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ゆっくり汗を流し、45分ほどで退出。
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時刻は14時をすぎて、すっかりお腹が空いたので、帰り道にあるラーメン店「田中商店」に立ち寄った。
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壁の説明書きに「基本メニューの『みそ』『しお』『しょうゆ』はフライパンでの『焼き』で味が決まります」とあったが、何を焼くのだろう。
麺だろうか? それともスープのための何か?
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素人にはよく分からない説明だった。

私は「しょうゆ」を頼んだが、まずまず美味しかった。
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最後の〆は、自宅近くにある「くるみや」のソフトクリーム。
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こちらは文句なく、美味しかった。
帰宅は15時半すぎ。
運動量よりもカロリー摂取量の方が多かった気がするが、久々のいい山たびであった。

【行程】2019年7月9日
南登山口(11:13)~中央口分岐(11:24)~展望スポット(11:42)~頂上(12:01休憩・撮影12:20)~中央口分岐(12:53)~南登山口(13:03)
※所要時間:1時間50分(歩行時間:1時間25分)
※登った山:新規なし
※歩行距離:2.0km
※累積標高差:約300m

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2019八剣山(上)

【2019年7月9日(火)】八剣山
直前の土日は仕事でつぶれてしまったので、この日に代休を取って、近場の山に行くことにした。
近場も近場、札幌市南区の八剣山(498m)である。
この山は、7年前に札幌岳(1293m)登山に失敗して(豊滝コースから登ろうとして、道を失った)、やむなく余った時間で登ったのが最初。
それ以来ということになる。
そのときは、中央口から登って、西口に下りたので、今回は南口ピストンにした。

のんびり朝食を食べて、午前10時半前に出発。
田中果樹園の売店の横にあった自販機で飲み物を調達。
ついでに、旬のサクランボも買ってしまった。頂上で食べよう。

登山口は八剣山トンネルの旧道から少し右に入ったところにあった。
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この登山口は地図で見ても、位置がよく分からなかったが、無事にたどり着いてよかった。
到着は11時すぎ。
車を日蔭に駐め、ストレッチをして、11:13に出発。
登山口には、札幌周辺の山でよく見かけるバス停のような山小屋「八剣山小屋」があった。
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壁には貼り紙がたくさんあり、ポイ捨て禁止のほか、転落事故防止を呼び掛けるものが目についた。
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「八剣山には急斜面や岩場が多く、道幅の狭いところもあり、転落事故も多発していることから、登山をする際には転倒・転落・滑落・道迷いに十分注意し、自己責任において行ってください」(石狩森林管理署)
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文章がちょっと長いですな。これじゃ、誰も最後まで読んでくれません。

このほか、馬頭観音の石碑と、御瀧不動明王が安置された祠もあった。
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不動明王の横は「熊害保全」「(登?)山安全」の文字が掲げられていた。

当然、熊出没中止の警告もあった。
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ちなみに気温は高めで24.5℃あった。
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ここは、北海道自然環境保全条例に基づく八剣山自然景観保護地区に指定されている。
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ミズナラ、シナノキなどを主体とする天然広葉樹林で、広さは249haにわたる。
頂上付近の岩稜帯は角閃石安山岩だそうだ。
シジュウカラやアカゲラなどの野鳥の宝庫でもあるという。

登山道はいきなりの急登。
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木の根がある大きな段差にはロープが取り付けられていた。
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最初からなかなかワイルドである。
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しばらくは樹林帯の中。
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暑いので日蔭がありがたい。
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難所を通過すると、登山道は落ち着きを取り戻した。
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10分ほどで中央口からの登山道と合流。
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この先は以前も歩いた道だ。
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このまま直進する。

枯れた木々の中には、アカゲラの巣となって穴だらけのものも見かけた。
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間もなく傾斜が再び急になり、岩が露出してきた。
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この山を形づくっている角閃石安山岩であろう。
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かなり本格的なガレ場だ。
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傾斜も急なので、このあたりもロープが設置されていた。
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急勾配のトラバースを終えると、立入禁止のロープが張ってある尾根に出た。
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登山口から約30分。
ここで初めて展望が得られた。
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東の方角、石山や藤野方面を望むことができた。
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石狩森林管理署の「足元注意」の貼り紙があちこちにある。
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確かに、この山は転落事故が多い。
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標高1000mに満たない山の事故死の割合は全国トップクラスなのではないだろうか。
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必ず1年に1人は亡くなっているような気がする。

尾根の岩場は、かつては登山道になっていたようだが、現在は通行禁止。
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左側に巻き道が整備されている。
その巻き道からは時折、南の方角、豊滝方面を望むことができた。
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真下は、豊滝除雪ステーションである。
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間もなく、登山道は尾根の右側に移り、左手が岩稜となった。
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岩稜の上には踏み跡がたくさんあって、景色がいいよと誘っている。
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それにそそのかされて、誤って転落する登山者が少なくないのだろう。
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私もちょっとだけ覗いてみたが、岩の上に登ることは止めておいた。
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そのまま進むと左手の岩稜は壁のようになる。
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その壁の下をトラバースして進む。
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ここは八剣山の見どころの一つだ。
安山岩の黒い岩が広い範囲にわたって露出しており壮観だ。
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誰かが、掘削したわけでも柱状節理でもないのに、こんなふうに垂直な壁になっているのは、かなり珍しいのではないだろうか。
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トラバースしながら、岩場を登っていく。
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ここもロープが設置されていた。
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標高500mに満たない山だが、かなり歯ごたえがある。
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(つづく)
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かんの温泉(下)

【2019年6月30日(日)】かんの温泉
朝の散歩がてら、野天湯の「鹿の湯」まで探検に行って、7:10頃、宿に戻ってきた。
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朝食は7時半から。
メニューは白身魚がメインで、あとは納豆、冷奴、生卵、野菜サラダ、キンピラゴボウなど。
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デザートの杏仁豆腐をとろろと思ってしまい、醤油をかけてしまった人もいた。

ちなみに、かんの温泉は温泉博士松田忠徳氏の「北海道温泉番付」(2003年版)によると、西の横綱であった。
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東の横綱は登別温泉。張出横綱はニセコ温泉郷と川湯温泉郷、大関は定山渓温泉と湯の川温泉となっており、大どころが居並ぶ中、大したものである。

9時前にチェックアウトして出発。
真っすぐ札幌に帰るのも味気ないので、然別湖と糠平湖に寄ることにした。
十勝平野は濃霧で、扇ヶ原展望台からは何も見えないので通過。
9:20頃、然別湖に到着した。
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然別湖は先週も来たばかり。
一昨年、北海道に戻ってきてから、早くも4回目ということになる。
どうせなら、今度は冬に来たいものだ。

湖畔には下りず、湖は道路脇から眺めただけ。
ホテル風水の売店でお土産を買って、すぐ糠平湖に向かう。
先週、見落としてしまった幌鹿峠の看板も確認することができた。
運転していたので写真は撮れなかったが、学生時代に見た赤い標識ではなく、もっとナチュラルな感じなものに変わっていた。

10:10頃、糠平湖のダムサイトにある展望台に到着。
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先週はタウシュベツ橋梁を見るために、湖の上流の方に行ったが、今回は最下流。
やはりまだ相当水位が低い。
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満水時より10m以上低い感じがした。
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展望台から水際までは急斜面でとても下りられないが
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湖畔に通じる「道」があるようで、釣り人の姿がちらほら見られた。
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展望台への道は旧国道で、かつては堤体の上を国道が走っていた。
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今はダムの先の道で落石の恐れがあり、「当分の間通行できません」という看板が立っていた。
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ほとんど使われていない道だろうし、そうなったらおそらく、再開することはないだろう。
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道の山側に、ダム工事で殉職した方々の慰霊碑があった。
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30人くらいの名が並んでいたが、今だったら、そんなに多数の死者を出すような現場だったら、安全対策がなっていないということで大変な問題になったことだろう。
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ここから帯広への道は旧士幌線の沿線なので、駅跡など見て回りたかったが、皆さんと一緒なので、もちろんそういうわけにはいかない。
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とりあえず、トイレ休憩も兼ねて、道の駅ピア21しほろに立ち寄る。
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到着したのは11時前。
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ここには地場産品として、特産のハスカップを使った紫色の太巻きなどが売られていた。
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私は十勝の豆を使った大福をお土産に追加。
兄嫁が、「しほろ牛カレー棒」なるジャンクフードを全員分買ってくれた。
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まだ昼前で、それほどお腹が空いていなかったので、しばらく置いておいた。

高速は苦手なので、運転はここで弟に交代。
音更帯広ICから道東道に乗り、占冠PAで休憩。
ここでさっきもらった「カレー棒」を昼食代わりに食した。
カレー味の御飯に牛肉を巻いて、それを揚げたもの。
めちゃめちゃ旨いってほどでもなかったが、なかなか美味しかった。
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見た目より、食べごたえがあった。
このまま、昼食は取らずに札幌へ直行。
たぶん、14時頃には着いたような気がする。

途中、父が手のしびれを訴えて、湿布で和らげたり、スピードを控えたりしていたのだが、つらそうだったので、見るに忍びなかった。
来年はもっと近いところにしよう。

(おわり)

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かんの温泉(中)

【2019年6月30日(日)】
一族で、かんの温泉に宿泊中。
この日は朝5時半に目が覚めた。よく寝た。8時間半も寝てしまった。
さっそく、朝風呂だ。
ここは日替わりで男湯と女湯が入れ替わるので、昨日は女湯だった湯処イナンクルへ。
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こちらには、イナンクルアンノー(幸せになろうぜ)の湯、イナンクルアンナーの湯(幸せになろうね)の湯、春鹿呼の湯、秋鹿鳴の湯の4つの浴槽がある。
こちらも源泉はみな異なるが、どれもナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。

源泉の温度とph値はそれぞれ、アンノーが52.3℃の7.2
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アンナーが48.5℃の6.8
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春鹿呼が44.9℃の7.2
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秋鹿鳴が52.3℃の7.2となっていた。
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いずれも自然湧出である。

ここはゆっくり湯を楽しむというよりは、とにかくすべての湯に入ってみるという「作業」に専念。
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ただし、奥の秋鹿鳴の湯は故障中で湯が浅かった。
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そのおかげで、底に昔の浴槽のタイルが残してあるのを確認できた。

10分で退出したが、その後、他の人も上がって誰もいなくなったことが分かったので、もう一度、風呂に戻って撮影。落ち着いて撮ることができた。
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部屋に戻ると、弟が「ヒグマ坂の奥にも風呂があったよ」というので行ってみた。
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坂を登って、こもれび荘玄関前の月影橋を渡ると
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確かに「幾稲鳴滝の湯」と看板を掲げたコテージのような建物がある。
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家族風呂のようだ。誰もいなかったので、こちらにも入ってみた。
木材で枠をつくった正円の浴槽である。
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半露天で、シイシカリベツ川支流にかかる小さな滝が見えた。
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ここは珍しく湯が濁っていた。

上がって脱衣所で着替えていたら、外で人の声が。
「すいませ~ん、今出ますので~」
「お待たせしました~」と愛想よく声をかけて出たのだが、先方さんの表情は硬い。
あれっと思って、案内表示をよく見たら、「こちらは貸切露天風呂です。ご利用の際はフロントまでお越し下さい」と書いてあった。
やばい、私は無断で入ってしまったのだ。

部屋に戻って弟にそう話したら、「へ~そうだったの」との答え。彼も知らなかったようだ。
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フロントで、近くにある野湯について聞いてみたら、一番近くにある鹿の湯には入れるみたいだ。
宿の人も詳しくは知らないというので、管理しているのは「かんの温泉」ではないらしい。
「然別温泉郷露天風呂案内図」と書かれた張り紙には、6つの野湯が紹介されていた。
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近い方から、鹿の湯、テムジンの湯、ビラの湯、メノコの湯、ベニチカの湯、マクベカの湯である。
このほか、シリトコルの湯、キヌプの湯、シリオパの湯など名前の付いた源泉はあるが、入浴はできないらしい。
鹿の湯以外の5湯へ行く道は「通行止め」と書いてあったし、宿の人もそう言っていたので、単純に今は行けないんだと思っていたが、歩いてみると、車では行けないというだけで、徒歩なら行けるみたいだった。
ただ、最も遠いマクベカの湯までは2km以上もあり、今回はさすがに無理だ。
800mくらいで行ける鹿の湯だけトライしてみることにした。

ちなみに、鹿の湯はカルシウム泉系。適温で、キャンプ場の営業期間である6~9月は清掃されるが、冬期は湯温が下がるので、源泉洞に入るのだそうだ。
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テムジンの湯は景色はいいが、汚れがひどく、入る人は少ないとのこと。
ビラの湯は岩壁から湯が噴き出し、石で囲った湯船がある。ただ、湯温が不安定で入浴には適さないらしい。
メノコの湯は1人がやっとは入れる木枠の浴槽がある。湯温を整えるため、バケツで川水を汲み入れる必要があるという。
ベニチカの湯はホースで川水を引き入れてあり、湯温の調整は簡単。4~5人は楽に入れて比較的きれいだそうだ。
マクベカの湯には浴槽が2つあるが、近くに水がないため、ポリタンクに汲み置きのぬるくなったお湯で埋めなければならないようだ。

6時半に弟と2人で歩き出すと、ちょっと離れたところに白い犬が飼われているのに気付いた。
木の札に「かみますよ ワン」と書かれている。
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番犬でレインという名前らしい。
近づくと勢いよく近づいてきたが、弟の姿を見ると、途端におとなしくなってしまった。
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弟は犬を飼っているので、この人は犬に優しい人だと認識したのかもしれない。
かわいいくらいだった。
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山あいの温泉地の早朝の気温は12℃くらいか。
長袖じゃないと寒いくらいだが、弟は半袖。
もう夏だからと、半袖で出かけてきて、着替えも持ってきていないらしい。
そういえば、弟は去年も手ぶらだった。
歩いていれば寒くないとか。さすが北海道の人である。

鹿の湯へは林道をどんどん下っていく。
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弟は「楽だ」と言うので、「逆に帰りはきついよ」とつぶやいたら、「あ」と苦虫をかみつぶしたような顔をした。

途中、「この木の葉っぱが白いのは何だろうねえ。病気かねえ。よく見るけど」と弟に話しかけたら、「よくそんなのに気が付くね。全然目に入ってこなかった」と言っていた。
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調べてみたら、葉っぱが白くなるこの木は猫が喜ぶマタタビで、花が咲く前に、葉っぱも白い花に見せかけておびき寄せようとするのだそうだ。

10分近く歩くと、トラックの廃車を発見。
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弟は、見るなり、キャンターだと言い当てた。
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半ば蕗に覆われていたが、さすが車の修理屋さんである。

そのすぐ先に、然別峡野営場への入口があった。
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管理棟に鹿の湯は「橋を渡って一番奥です」と書かれている。
指示に従って、キャンプ場へと入っていく。
場内には数張りのテントがあった。
営業開始は7月からとあったので、この方々は「違反者」である。
早朝に現れた我々の姿を見て、「やべ、監視員か」と驚いたかもしれない。

炊事棟などの横を通り抜けて、入口から200mほど進むと、確かに橋があった。
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橋を渡って、さらに行くと、河原に下りていく道がある。
そこから野天湯と男性の裸体が見えた。
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彼は我々が来ているのに気付かず、湯船の中でお尻をさらしたまま温泉の撮影をしている。
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川のせせらぎの音で、我々の足音が聞こえないのだろう。
いきなり現れて驚かせても申し訳ないので、持ってきた熊鈴を大きく鳴らしてあげた。
すると、さすがに気づいて、あわてて着替えて帰ってしまった。
何も逃げることはあるまいに。

しかし、ここは実に野趣あふれる野天湯だ。
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手を浸してみたら、まさに適温。
もう、かんの温泉のお風呂にいくつも入ったので、ここは見学だけのつもりできたが、タオルを持ってくればよかった。
浴槽はほぼ円形で直径は5mほど。
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川原に石を組んでコンクリートで固めてある。
若干、白濁しているが、底から湯が気泡とともに湧き出しているのが分かった。
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すぐ奥に、源泉の小さな穴が2つあり、そのうちの1つで足湯をしてみた。
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岩の間から湯が湧き出しており、そこそこ熱かった。
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ちなみに、一応、仮掛けの脱衣所もあった。
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川は岩をえぐったような、なめ滝状態で流れており
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このまま楽に遡行して次の野天湯に行けそうだったが、もちろん時間もないので、戻ることにした。

(つづく)
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かんの温泉(上)

【2019年6月29日(土)】かんの温泉
この週末は老父母を伴った一家の温泉旅行である。
3年前から毎年、挙行しており、今年で4回目。
ニセコ昆布温泉、十勝岳白金温泉、八雲・銀婚湯ときて、今回は然別峡かんの温泉だ。
場所が十勝ということもあり、帯広に住んでいる兄嫁の母も合流することになり、計7人の参加ということになった。

午前10時に札幌市・澄川の実家を出発ということにしてあったので、5分前に到着すると、すでに弟は来ていた。
兄弟3人のうち、2人がそろい、まもなく出発時間ということで、両親が早くも外に出てきた。
みんなが乗っていく兄夫妻のワゴン車がまだ来ていないので、「家の中で待っていればいっしょ」と言ったのだが、一度出てきたら引っ込む気はないらしい。
父は足が悪いのに座るところもない。
年をとると、途中で方針を変更することが億劫になるらしい。
時間を過ぎても、兄はなかなか来ないので、母と裏の畑を見に行った。
北向きの急斜面で条件は良くないのだが、キュウリとトマトがよく稔っていた。
兄夫婦は20分ほど遅れて到着。
兄嫁は「ずっと早く着いていたのに、洗車するっていうから~」と頭を下げていた。
兄はガソリンスタンドで働いており、兄嫁はそこに寄って、兄を拾ってきたのだ。

ともあれ札幌組は全員そろったので出発。道央道、道東道経由でまずは帯広に向かった。
途中、由仁PAでトイレタイム。
天気はどんより曇っているが、雨が降る気配はなかった。
車中、ランチをどこで食べるかが問題となった。
混んでいたら、どこか別のラーメン屋にでも行こうということにして、結局、帯広では人気の中華料理店「美珍楼」の柏林台店に行くことになった。
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受付で聞くと20分待ちということだったので、待つことにして、しばし車中で待機。
15分くらいで入店することができた。

2階の円卓の間に案内された。
たたみの部屋で、父の足が心配だったが、高さのある座椅子があったので、それを使わせてもらった。
私と両親は、お薦めのもやしラーメンを注文。
かなりの量のどんぶりが出てきたが、上品な味で美味しかった。
ここまで兄が運転してきたが、この後は私が運転すると言ったら、安心して兄はビールも飲んでいた。
ここのお代(6000円余)は私が支払って、太っ腹なところを見せた。

14時頃に食事は終了。兄嫁の実家に向かう。
実家はすぐ近くにあり、5分ほどで着いた。
ここで義母をピックアップしてすぐに向かうつもりだったが、「まあ、上がって休んでいって」というので、みんなでお邪魔する。
10年ほど前に亡くなった兄嫁の父の仏前に手を合わせて、メロンをいただいた。
たぶん、こちらにお邪魔するのは2回目。
前はいつ来たのか正確には覚えていない。
近くに温泉があることだけは記憶していた。
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30分弱滞在していよいよ、かんの温泉に向けて出発する。
途中、ナビの指示を見逃して、逆方向に走ってしまったが、おかげで屈足の市街地に入り込み、たまたまAコープがあったので、ここでビールやつまみなどが調達できた。

かんの温泉には16時すぎに到着。
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帯広から1時間半もかかった。
宿の玄関まで細い急坂を車で登って、全員を下ろし、バックで駐車場に戻ろうとしたら、随分端に寄ってしまい、見かねた弟が「おれが、やるか?」と言ってくれたので任せることにした。

ここ然別峡シイシカリベツ川の支流ユーヤンベツで温泉を発見したのは宮城県出身で屈足に入植した本郷兵吉だった。
1907年(明治40年)頃のことである。
兵吉は1911年(明治44年)に温泉使用権の許可を受け、この人跡未踏の地に二間半と四間の住宅を建て、温泉宿の経営を始めた。
位置は現在地よりやや下流だったという。
当初は、兵吉の名字を採って、「本郷温泉」と呼ばれていた。
透明な食塩泉で、皮膚病、胃腸病、婦人科疾患などに効能があり、冬も馬そりなどで多くの湯治客が訪れたのだそうだ。
やがて、兵吉の死や二代目の出征に伴い、同郷の菅野祐喜が権利を継承。
1944年(昭和19年)、祐喜は本郷温泉よりもわずかに上流のほぼ現在地に保養施設を建築。
1948年秋には150坪2階建ての宿舎を建築。「幾稲館」と名付けて温泉経営を始めた。
この温泉旅館は浴室が幾つもあり、いずれも泉源が個々に自然湧出しているのが特徴で、これは現在まで継承されている。
1964年(昭和39年)、祐喜の急死に伴って親族で会社を設立。
鉄筋コンクリート4階建ての新館が翌年に完成し、温泉ホテルとして再スタートを切った。
1971年(昭和46年)に然別峡一帯が「国民保養温泉地」に指定されたことことから、露天風呂、森林浴コースなどが整備された。
その後も秘湯ブームなどの後押しもあって大いに賑わったが、2008年12月、経営者の体調不良から廃業。施設は荒れるに任せる状態だったが、2012年6月、株式会社鹿追ホットスプリングスが買収。
改修工事を経て、14年8月19日に営業を再開した。
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しばらくは日帰り入浴だけだったが、11月には「こもれび荘」で宿泊も再開した。
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16年8月30日に北海道を襲った台風10号で、道路等が流失し休業を余儀なくされたが、翌年6月には復旧、現在に至っている。
(以上、かんの温泉のHPなどより)

新装オープンした「かんの温泉」には、あちこちにいろんな名前を付けて、看板が掲げられている。
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この日は閉鎖中だった足湯は「パヨカ(さまよえる)旅人の湯」である。
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ここは工事中に湯が湧いたので、足湯にしたのだという。

温泉棟の玄関前には、「ザリガニ池」という池があり、「かんの磐座」の上に「波切不動尊」が安置され、「ドルメン石」なるものもあった。
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温泉棟から宿泊棟までは「ヒグマ坂」を登っていく。
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宿泊棟の玄関前の坂は「ムジナ坂」といい、「イナンクルの鐘」が吊るされていた。
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われら7人は2階の3つの部屋に分かれた。
どれも洋室である。私は弟とのツインルーム。
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部屋には大きな薪ストーブが設置されていた。
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さっそく、父を伴い、男4人でお風呂へ。
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お風呂は、湯処ウヌカルと湯処イナンクルに分かれており、この時間帯の男湯はウヌカル。
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ウヌカルに浴槽は5つあり、それぞれウヌカルアンナー(また会おうね)の湯、ウヌカルアンノー(また会おうぜ)の湯、コンカニペ(金の雫)の湯、シロカニペ(銀の雫)の湯、波切の湯という。
みんな源泉が異なっているというから、すごい。
どれも、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉、旧称:含重曹-食塩泉)であることは同じだが、源泉の温度とph値は、アンナーが45.9℃の6.8、アンノーが56.4℃の7.8、コンカニペが48.0℃の6.5、シロカニペが41.5℃の7.0、波切が49.6℃の6.7と様々。
最初は奥に向かって右側にあるアンノーの湯に入ったが
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父は「ぬるいので、もっと熱い湯はないか」と言って、奥にある波切の湯へ下りていった。
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階段で転倒しては大変なので、あわてて追いかける。
波切の湯は大きな岩の向こうに、ひょうたん形の大きな湯船があった。
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ここは上の2つよりもやや温度が高かったが、父にはまだ足りないようで、最奥にあったシロカニペの湯でやっと温度には満足していた。
しかし、ここは一人が入るのがやっとという狭さで、窮屈だったのか、わりとすぐ体を洗いに上に戻った。

死角にあったコンカニペの湯は、湯はあったものの、故障中ということで入浴禁止だった。
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洗い場では、父の背中を流し、自分の体も洗って、ウヌカルアンナーの湯でやっとのんびり。
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17:20頃上がった。

入浴後は、兄夫婦の部屋に弟と行き、缶ビールを飲みながら、食事までの時間を過ごした。
つまみを食べ過ぎて、お腹がふくらまないよう注意した。
夕食は18:30から、1階の食堂でいただいた。
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献立は、ブリの野菜サラダ、鹿肉のシチュー、ホタテとエビの煮物、小松菜のゴマ和え、鮭の蒸し焼きなど。
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飲み物は部屋でビールを飲んでしまったので、冷酒にした。
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食事はどれも美味しかったが、シチューの味が薄く、肉もぱさぱさな感じでちょっと感心しなかった。

食後は一人で宿泊棟の中にある唯一の温泉、イコロ・ボッカ(宝物が湧き上がる)の湯へ。
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幸い誰もおらず独占できた。
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ここもナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉で、源泉の温度は56.4℃、ph値は7.8であった。
岩で囲まれた半露天風呂で、足元から湯が湧き出ていた。
今日のところはこれにて終了。
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お腹もいっぱいだったし、部屋に戻って、ベッドに入ったら、すぐ寝てしまった。
弟もテレビを見ていたようだが、付けっぱなしにしたまま沈没したようだ。

(つづく)
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