山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

ちょっと中断してます

その後、5月10~11日に、泊りがけで丹沢を縦走しましたが、報告はまだ書けていません。
この時は、宮ケ瀬から丹沢三峰、丹沢山を経て、蛭ヶ岳で1泊。翌日は檜洞丸からユーシンに下り、玄倉まで延々20km歩きました。

その後はどこにも行けてません。
実は6月14日に母校の同窓会があり、その当番期にあたっているものだから、準備で山どころではないのです。
もちろん、報告を書く時間もありません。

しばらく開店休業です。
いつも覗いてくださっている方には大変申し訳ありません。
再開は6月下旬になると思いますので、それまでは気にしないでいただいて結構です。

いい季節なのになあ。こんなことしてる間に梅雨になっちゃう(涙)。
スポンサーサイト
このページのトップへ

二子山(下)

【2014年5月6日】二子山
股峠から西岳への登りも、かなりな急坂である。
DSC_4106.jpg
小雨が降っているが、汗ばんできたので、東岳山頂で着込んだウインドシェルをまた脱ぐ。

看板に「はい、気をつけます」と答える。
DSC_4108_20140512063334419.jpg

間もなく海ボーズのたもとに。
DSC_4111_20140512063338f09.jpg
DSC_4112_201405120633400e8.jpg
この手前にあるずの上級コースとの分岐がよくわからなかった。

しばらく、この巨大な岩峰の付け根に沿って登っていく。
DSC_4116_20140512063343f87.jpg

こちらにもロープやクサリがある。
DSC_4120_2014051206325640f.jpg

しっかりした小雨になった。
カメラが濡れるので、スタッフバッグで包む。
撮る時いちいち取り出さないといけないのでめんどくさい。

頂上直下の稜線に出て、頂上は右と標識があったが
DSC_4130_2014051206330313b.jpg

左の岩の方がどう見ても高いような気がして、南側に回り込んで、岩の上に登ってみた。
DSC_4123_201405120632579e8.jpg

岩稜をわたって一番高そうな場所に足跡を記す。
DSC_4127_20140512063300c33.jpg
帰りは北面の道。こちらの方が楽だった。

さっきの分岐を通過して、頂上へ向かう。
DSC_4124_20140512063259843.jpg

頂上のすぐ手前でさっき雑談した人とすれ違う。
「頂上の向こう側には下りられないのか」と聞いたら、「いけそうだったかも」との答え。
「気をつけて」と挨拶して見送り、こちらも頂上へ。
DSC_4133_20140512063224879.jpg
西岳は1166m。さっき登った岩峰より、こちらの方がやはり高かったかもしれない。

到着してすぐ先の道をすこし歩いてみたが、ガスで真っ白なので今日は止めておく。
DSC_4137_20140512063226763.jpg

再訪した時に歩く道としてとっておくことにしよう。
単独のおじさんが来たので、写真を撮ってもらった。
「向こうに行かないのか」と誰かと同じようなことを聞かれたが、ガスなのでやめておくと答えた。

戻る道もえぐい。
DSC_4139.jpg

西岳からの下りで、さっきの4人組にすれ違った。
DSC_4141_201405120632308b0.jpg
どうやら東岳はクリアしてきたようだが、女の子の一人がずっと「あ~もう」とか何度も大きな声を上げている。うるさいことこの上なかった。

股峠で遅ればせながら、ザックカバーでザックを覆って、カメラをしまい、コンパクトカメラを取り出す。
DSC_4142.jpg
雨なのでゴアも着込んだ。

ローソク岩の矢印に従って右折。周回コースに入る。
幻想的な森だ。
CIMG9954.jpg

巨大な岩壁の下に祠。
CIMG9956.jpg

岩はオーバーハングしているので雨をしのいで、昼食にするにはいいが、カップルがいたので通過。
CIMG9955.jpg
CIMG9959.jpg

雨だと植物にも艶が出る。
CIMG9962.jpg

この先、不自然ではあるが、左へ下りる踏み跡に赤リボンがついていたので
CIMG9963.jpg
20mほど下りてみたが、やはり踏み跡はなくなり、間違いと分かる。
すぐ戻ったが、紛らわしいテープだった。
これのせいで何人も下りてしまっている。

途中、ローソク岩への分岐があり、どのくらいかかるのか分からないけど行ってみる。
CIMG9964.jpg
木が繁茂しているので、ここで随分濡れてしまった。

踏み跡はどんどん登っているが、右に古びた桟のようなものが延びているので、そちらを選択した。
CIMG9965.jpg
その向こうから誰かの声がしたので、たぶんあちらなのだ。
クライミングをしているのかもしれない。

しかし着く頃には彼らは下りて行ってしまい、目の前には岩壁のみ。
CIMG9967.jpg
見上げると尖塔のように見える。
これがローソク岩なのだろうか。確証はないが、やみくもに歩くのもいやなので、そういうことにする。

壁にはクライマーの金具が打ち込んであった。
CIMG9969.jpg

さっきの巻き道に戻る。結構な登りもあって、難儀した。
途中、しっかり残った炭焼き窯を発見した。
CIMG9972.jpg

巻き道から魚尾道(よのうみち)峠への手前に、伐採地で開けた場所に出る。
柵があるが、谷部分は倒れている。たぶん今年の大雪のせいだろう。
CIMG9974.jpg
ここも晴れていれば景色がいいのかもしれない。

西岳の稜線を下ってくる道との合流地点。
CIMG9975.jpg

北面の叶山は昭和57年から登山禁止。
CIMG9978.jpg

魚尾道峠の分岐では坂本方面の下るのだが。あみが道をふさいでいる。
CIMG9981.jpg
扉がないので、くぐるしかないが、裾が全然上がらない。
這うようにしてくぐる。手が汚れてしまった。

出る時も同じだった。
CIMG9982.jpg

この先は、雨粒のついた木の枝にぶつかりながら、さらにトラバース。濡れた。
CIMG9984.jpg
CIMG9988.jpg

でも、ここは花の道だった。
CIMG9990.jpg
CIMG9991.jpg

稜線に出ると、ぐんぐん下っていく。
CIMG9996.jpg
CIMG9998.jpg

結構、登山道がえぐれている。
CIMG0001.jpg
CIMG0006.jpg

ツツジが満開。
CIMG0005.jpg

これはなんの葉っぱ?
CIMG0004.jpg
景色が撮れないので、つい植物に目が行ってしまう。

12:45、国道に出てきた。
CIMG0009.jpg

股峠を遠望。
CIMG0010.jpg

なんとなくガスが晴れてきそうな予感もあるが、また登る気にはさすがにならない。
CIMG0011.jpg

で、国道歩き7分ほどで登山口に戻ってきた。
CIMG0014.jpg
結局、昼食は車の中で食べた。コンビニおにぎり2個。

立ち寄り湯は来る時に目をつけておいた赤谷温泉。
途中、自分に嫌がらせをする人間を糾弾する気持ちの悪い看板を発見。
CIMG0019.jpg
一応、記録に残しておく。

で着いたのが、この祭りやぐらがある赤谷温泉小鹿荘。
CIMG0023.jpg

これが店構え。
DSC_0603_201405120656060c6.jpg
入浴料は600円。安くてよかった。
男湯には先客1人。そのあと2人来た。

まだ時間が早いのですいていた。
DSC_0598_20140512065604ef1.jpg
ゆっくり入って。2時に出発。
途中、小さな渋滞はあったが、4時過ぎには帰宅。
残念ながら、今回は展望に恵まれなかった。
でも近いし、短時間で登れる(群馬県側からなら股峠まで徒歩10分)ので、いずれ再訪しよう。

【行程】2014年5月6日(火)
登山口(8:30)~股峠(9:13)~東岳(9:43休憩9:58)~股峠(10:21)~西岳(11:01撮影11:06)~股峠(11:25)~ローソク岩(11:53)~魚尾道峠(12:09)~国道229号(12:43)~登山口(12:50)
※所要時間:4時間20分(歩行時間:4時間)コースタイム:6時間5分
※登った山:2座(二子山東岳、二子山西岳)
※歩行距離:5.9km

このページのトップへ

二子山(上)

【2014年5月6日】二子山
GWの最終日。前日のこどもの日は一時雨の予報だったので自宅で大人しくしていたが、この日は曇のち晴れの予報。
とくに秩父地方は前夜の段階で6時から12時まで雲のない晴れマーク。
行くしかない。
行き先は秩父の二子山と決めた。

4:40起床。外を覗くとまだ厚い雲がたれ込めている。
でも予報の「午前中は晴れ」を信じて、5:21に出発。
高速は使わず、国道299号を行く。
それにしても、なかなか晴れ間が見えない。
武甲山(1304m)にも雲がかかっている。
ただ、ラジオの天気予報は「日中晴れ間がある」と言っている。
眠くなってきたし、少し待った方が天気も回復しそうなので、小鹿野町のつぶれたパチンコ屋の駐車場で7時から仮眠をとった。

40分ほどで目が覚めたので出発。
しばらく進むと正面に二子山が見えてきた。
DSC_4012.jpg
東岳には雲がからんでいるが、西岳ははっきり見える。
これはラッキー! とばかりに車を走らせた。

路線バスの終点坂本を過ぎて、志賀坂峠の登りにかかる。
民宿登人が分岐の目印。8:10に到着。
CIMG0016.jpg

すぐ先の林道入口にはすでに10台近くが路駐していた。
DSC_4014_2014050921330331d.jpg
ここまでの距離は84km。仮眠時間を除くと2時間10分ほどだった。

ずっとトイレをどうしようと思っていたが、おあつらえ向きにバイオトイレがあった。
DSC_4013_20140509213301091.jpg
先に着いた家族連れのお父さんが出てくるのを待って入る。
今日も事なきを得た。

軽く体操をして、8:30に出発。すぐ登山道だ。ここは標高620m。
DSC_4016_20140509213305b11.jpg

しばらく沢に沿って、植林の道。
DSC_4018_201405092132363c6.jpg

右手に仁平沢。
DSC_4019.jpg

なんの花かな。
DSC_4022.jpg

結構な急坂なので少し暑くなってきた。
ウインドシェルを脱いでいる間に、単独の男性に抜かれた。
DSC_4024.jpg

地面には様々な若葉が萌えだしている。
DSC_4025_20140509213244c0f.jpg
DSC_4026.jpg
DSC_4027_20140509213213556.jpg
DSC_4028.jpg
DSC_4037_20140509213154063.jpg
DSC_4040_201405092131556d8.jpg

どんどん沢を詰めていくと、先行していたさっきの家族連れに追いついた。
DSC_4029_2014050921321757c.jpg
そのまま追い抜かせてもらう。

まだ標高750mほどしかないのに雪渓が残っていてびっくり。
DSC_4031.jpg
やはり今年の大雪はすごかったのだ。

でも春の花も芽吹いている。
DSC_4036_201405092131523e7.jpg
DSC_4035.jpg
DSC_4047.jpg

天気は曇でも若葉は透き通っている。
DSC_4043_20140509213157f45.jpg

東岳と西岳の鞍部、股峠に近くなると、ニリンソウが咲き誇っていた。
DSC_4056_20140509213131536.jpg
DSC_4058_2014050921313403b.jpg
まだ花びらが開ききっていないが、それがまた可憐だ。

9:13に股峠に到着。
DSC_4057.jpg
登山地図のコースタイムは1時間20分になっているが、45分かからなかった。
これは地図の方がおかしい。

先に東岳(1122m)に登る予定だが、ここには西岳登山の案内と注意喚起をする看板が立っていた。
DSC_4059.jpg
DSC_4060.jpg
なかなか歯ごたえがありそうだ。

さて、峠を右折して東岳へ。
DSC_4061_20140509213108dc6.jpg

振り返ると、西岳のローソク岩のシルエットが木々を透かして見える。
DSC_4064_20140509213109c9a.jpg
DSC_4066.jpg
海ボーズのようだ。

東岳も岩場が出現してきた。
DSC_4067_20140509213112715.jpg
すべて石灰岩だ。

何度も振り返ってしまう。
DSC_4068_201405092130455d1.jpg

じぇじぇ、ガスが出てきた。
DSC_4072.jpg
晴れるんじゃなかったのかい!
気まぐれのガスであることを祈って、東岳に専念する。

左手には、群馬県側の眺め。
DSC_4071.jpg
春まだ淡い感じだ。

東岳もガスに巻かれてきた。
DSC_4074.jpg

しかし、それどころではない事態が。
クサリ場なのだが、普通のとは違い。一部足がかりないため、岩壁に金属の足場が打ってある。
DSC_4102_2014050921295589e.jpg
ちょっとおおげさだが、まるで宙の上を歩くが如きである。
さすがにこの難所で首から地図やカメラをぶらぶら提げて登るわけにはいかず、地図はしまい、カメラは首から肩に通して固定した。

ほんで数㍍ほど、岩壁をへつる感じで登る。
DSC_4100_2014050921295358c.jpg
くさりがしっかりしているとは言え、あそこに足をかけて進むのは、かなり恐ろしい。
もし足を滑らせたら、よくて宙ぶらりん。まかり間違えば、奈落の底に転落である。

もちろん、こうしてブログを書いているということは無事だったわけだが、いやあ怖かった。
さっきの家族連れはここを通過できるだろうか。

横に通過した後は垂直な壁。
DSC_4097.jpg
初心者にはかなり厳しいコースだ。

難所を通過すると、岩の稜線歩き。
DSC_4076_20140509213050f98.jpg

眼下に桜が満開。
DSC_4081_2014050921301765c.jpg

あとはそう難しいこともなく、股峠からはちょうど30分で頂上に到着。
DSC_4087_20140509213020cc0.jpg

頂上にはさっき抜かれた単独男性がいて、「緊張しましたね」と声をかける。
「こんなえぐいところとは思いませんでした」とあちらも驚いた様子。
こちらはイスを出して腰を下ろし、しばし雑談。
「連休は他にもどこかへ?」
「いえ、山はここだけ。秩父の札所が今年ご開帳なので、昨日行ってきました」
「昨日天気はどうでした?」
「曇ですこし小雨が降った程度ですよ」
この前、奥秩父から下山してきて、西武秩父駅がめちゃ混みだったことを思い出し、
「秩父って、なしてあんなに混んでるんですかね。そんなに大した観光地でしたっけ」
「近いですからね。行きやすいんですよ」
という彼は熊谷から来ていた。熊谷からなら秩父鉄道で1本だ。
なんて話しているうちに小雨が落ちてきた。
じぇじぇ、ガスだけならまだしも、よりによって雨かい!
石灰岩の山だけに、濡れると岩場が滑りやすくなる。
より慎重に下らなければ。

お兄さんが西岳の様子を聞いてきたので、私も初めてなのだが、さっきの看板で見た一般コースと上級コースについて説明。
一般の人でも頂上に行けると知って、先に下って行った。
こちらも新たに3人組が登ってきたのを潮に出発。
DSC_4088.jpg
しばらくガスが晴れるのを待とうかとも思ったが、待てる性格でもないし。

下りはスリップが心配だったが、さっきの難所も登りの時ほど怖くなかった。
DSC_4099.jpg
慣れとは恐ろしいものだ。ここの写真はみな下りの時に撮ったものだ。
登りの時はそんな余裕はなかった。

岩場に咲く花。
DSC_4104_2014050921295742d.jpg

股峠近くまで下ると、軽装というか初心者っぽい4人組が登ってきた。
女子も混じっている。大丈夫かと心配になる。

そして頂上から20分ちょっとで股峠に到着。
DSC_4105_20140509212959fc4.jpg


(つづく)
このページのトップへ

飛龍山・和名倉山(5)

【2014年5月2~3日】飛龍山・和名倉山
和名倉山を秩父湖方面に下山中(3日)。
1684m標高点あたりで、スズタケのヤブに突入。
DSC_3817_201405082337338ea.jpg
これは昨年秋に切り払ったと、甲武信小屋で会った秩父山岳連盟の人が言っていただけあって、道に覆いかぶさったりはしていなかった。
しかもまだ芽吹く前で緑の葉は出ておらず、枯れ色のままだった。

これを抜けたあたりで、2人の若者とすれ違う。
DSC_3821_201405082337369cd.jpg
もう迷う気がしなかったので、この2人には道の様子は聞かなかった。
こちらも何も聞かれなかった。

しばらく行くと、右に標高差200mほど急降下する坂へ。
ここが、さっきすれ違った人が「踏み跡がうすい」と言っていたあたりと思われるが、そんなことはなかった。しかも赤テープもしっかりあった。
登りと下りとで印象が違うのだろうか。

沿道にはコバイケイソウの若葉と紫の高山植物(名称特定できず)が咲き乱れていた。
DSC_3839_201405082337423ba.jpg
DSC_3831_20140508233739649.jpg

急坂を下り切ると、水場。
DSC_3841_20140508233745a71.jpg
木の枝に錆びたバケツがかけてあり、人の気配がするなあと思ったら、造林小屋の跡だった。

沢の水をすくって飲む。
DSC_3842.jpg

造林小屋跡は廃屋があるのかと思ったら、更地だけだった。
DSC_3845.jpg

でもまわりには灯油缶や鍋などが散乱していた。
DSC_3851_20140508233707cf5.jpg

さっき、おにぎりを食べたのであまりお腹は空いていなかったが、もう落ち着いて食べられるところはなさそうなので、ここで昼食とする。
湯を沸かして、カレーヌードル。陽射しが暑いくらいで、もうカップ麺の季節ではない。
3分待つ間に、スパッツを脱いだ。
25分ほどで出発。

それにしても、この高さ(約1350m)までレールが来ているのに感激。
DSC_3856.jpg
DSC_3859.jpg
DSC_3868.jpg
何枚も写真を撮った。

ポイントまである。
DSC_3862_20140508233606409.jpg
DSC_3863_20140508233609c7c.jpg

トロッコの写真の上に木の枝があり、廃線になった古さを感じる。
DSC_3870.jpg

この先はほとんど下らす、1350mの等高線に沿って、約2km軌道跡が続く。
レールが露出しているのはさっきの場所だけで、その後は見ることがなかった。
路盤には斜面からの落石や倒木、崩落したところもあり、単純な平地歩きというわけにはいかない。
DSC_3873.jpg
DSC_3875_20140508233525094.jpg
DSC_3893.jpg
DSC_3895_20140508233457980.jpg

でも、急坂よりはましだ。
DSC_3880_20140508233529a66.jpg
DSC_3881_20140508233532719.jpg

このあたり、若葉が出始めで新緑がまぶしい。
DSC_3883.jpg
DSC_3892.jpg
DSC_3903_201405082335029b4.jpg

ここは東大の演習林。
DSC_3899_20140508233459470.jpg

軌道跡の終点が反射板跡地と呼ばれる広場。
DSC_3924.jpg

この先、軌道跡がどう続いていくのか不明。
どうやら下から上がってきたわけではなさそうだ。
平行移動だけの軌道だったのか。木材はここからケーブルか何かで下ろしたのだろうか。
入川森林軌道の情報はネットにもあふれているが、こちらの軌道については何もヒットしないので手軽には調べられそうもない。
いずれにしろ昭和40年代には遅くとも役割を終えていたのだろう。

ところで、ここは登尾沢ノ頭の直下にある。
地形図を見ると、標高差20mほどしかないので、ザックをドラム缶のところにデポして登る。
DSC_3923_20140508233433061.jpg

三角点は見つからなかったが、それらしきピークに立って、地図ロイドを確認したら、まさにその場所だった。
DSC_3915.jpg

山名板はなかったが、あたりにはワイヤーやドラム缶があった。
DSC_3918_2014050823343016b.jpg
DSC_3914.jpg
ここでかつて何らかの作業が行われていたことは間違いない。
いま山の暮らしが成り立たなくなってしまったことは、文明として失敗だと思う。

目下TPPの交渉が進んでいる。安い農産物が入ってくるのは消費者のためにはいいが、文明論としてどうなのだろうか。
日本の商社が安い外材を輸入し始めて、(もちろん原因はそれだけではないが)山の暮らしは成り立たなくなった。
過疎が進み、都市には人口が集中、地方と都会、両方で様々な問題が噴出している。
地域的にも産業的にも、バランスの良い発展が阻害されてしまった。
経済、効率、成績、そういったものの価値を生活の最高位に置いたがためである。

関税が大幅に引き下げられても、サクランボのようにさらに生産を伸ばした作物もある。
国内産業を保護すればいいというだけの話ではないとも思うが、これから農村まで立ちゆかなくさせてしまうことだけは避けなければならないと思う。

そんなことを考えていたら、また催してきてしまった。
ドラム缶の陰を活用させてもらった。
山盛り炊き込み御飯恐るべし。

ここからは三峯方面が展望できる。
DSC_3910_20140508233505289.jpg
手前の斜面の頂上稜線部分が三峯神社。
その背後に妙法ヶ岳(1329m)、そのさらに右奥が芋ノ木ドッケ(1946m)。

さてこれからは植林の中を一気に800mも下らなければならない。地獄だ。
DSC_3926.jpg
下り初めて15分ほどで早くも休憩。
地べたに腰を下ろしてメール。

下から上がってくる人の姿が見えたので、あわてて立ち上がって歩き始める。
こんな時間に、まだこんなところを登っていて、どこまで行くつもりだろう。
「今日はどちらまで」と聞いた途端、大きなザックが目に入り、「行けるところまでって感じですね」と自分で答えてしまう。テントが間違いなく入っている。
彼も「そうですね」と言う。
質問されたので、「この先、迷いそうなところはとくにありません。踏み跡も意外にしっかりしているし、テープもちゃんとあります」と答えた。
安心したような表情で登って行った。
DSC_3927_20140508233400b83.jpg
彼は今日のうちに和名倉山を越えて、八百平あたりで幕営できるのではないか。

その後も何度か休みながら下る。
下るにつれ緑が濃くなってきた。ミツバツツジも。
DSC_3931_20140508233403147.jpg
DSC_3930_2014050823340265c.jpg

さらに植林の中を黙々と、いや、うなりながら下る。
DSC_3933_20140508233406409.jpg

時間的には、普通の速さで下れば、2時頃にはバス停に着けそうだが、バスの時間は確か、13:05と15:05だったはず。
急いで下っても随分待つことになる。
でももし14:05があったら、それに乗りたい。
記憶があやふやなまま、急がずに14時を目指す。

事前に読んだブログの人が書いていた、伐採用の赤リボンに惑わされる地点も現認できた。
確かに、知らなければ、あちらに引きずられてしまうかもしれないと思った。
読んでおいてよかった。

赤リボンではなく尾根筋の古い赤テープに沿っていくと、吊り橋のすぐ上のところまで来て、道は崖と化してしまう。
DSC_3934.jpg
このまま真っすぐは下れないが、どこで右に折れていいのやら左に折れていいのやら分からない。
変に道をはずれて、湖に落ちてしまうのもイヤだが、勘で右に折れてみる。

赤テープはないが、踏み跡っぽいものをたどっていくうちに、道に出た。
DSC_3943.jpg
これは登山道ではなく、道標の言うところの「山道」だったが、結果オーライ。

安全に吊り橋まで下りて来られた。
DSC_3944.jpg
14:05まであと30分ある。余裕だ。

写真を撮りながら、吊り橋を渡る。
DSC_3946.jpg
DSC_3949_2014050823333931d.jpg
DSC_3951_2014050823325986b.jpg

すると崩落箇所が。あのお兄さんが言っていたのは、これのことだったかと合点。
DSC_3955_20140508233302667.jpg
確かに危ないが、それほど困難ではなかった。

まもなく車道に上がり、舗装道路をバス停へ。
DSC_3971.jpg

二瀬ダムの堤の上を歩く。
DSC_3972_201405082333079f0.jpg
DSC_3978_2014050823331075e.jpg

13:58秩父湖バス停に到着。
DSC_4011_2014050823323506f.jpg
時刻表をみると、やはり15:05しかなかった。

がっかりして、すぐ横の酒屋でアイスを買う。
DSC_3984_201405082332251f7.jpg
お店おばさんに「バスの時間まで1時間もあるので、荷物をこの辺に置かせてもらっていいか」と頼むと、けげんそうな顔をしながらも「それじゃ、中に置いて」と言ってくれた。
アイス(たった130円)を買ったんだから、と少し強気だった。

あいた時間で二瀬ダムの展望台に登る。
DSC_4001.jpg

東屋で、靴と靴下を脱ぎ、足を解放させてあげた。
DSC_4000_20140508233227ed0.jpg

そして関係各所に無事下山のメール。
またまた催してきたので、あわてて下って、トイレへ。
幸い空いていて、紙もあった。
先の2回でもう使い果たしていたのだ。
今日なんと3回目だ。

市営バスの時刻表も見てみると、13:50くらいに大滝温泉行きがあったようだが(もしかしたら一昨年、栃本から乗ったバスかもしれない)、これにはさすがに間に合わなかった。
西武バスのバス停で、ザックの荷物を整理し、着替えを一番上にしていると、ちょうどバスが時刻通りに到着。
立っている人がいる。

三峯神社発のバスなので、雲取山から下山してきた人がそれなりに乗っているだろうが、今日乗る人は昨日の平日から登った人だから、そんなにいないと踏んでいたのだが、一般の観光客が意外に多かった。
それでも、乗っているのは次のバス停、大滝温泉まで10分くらいなので我慢我慢。
道はカーブの連続で立っていると、姿勢を保つのが大変だった。

温泉で下りたのは意外にも数人だけ。
ここで下りたら、次のバスで西武秩父まで立ちっぱなしだと思ったからだろうか。
次のバスまで1時間あるので、時間を気にせず入浴できる。
DSC_0588_20140508234450e5e.jpg
券売機も並んでいて、脱衣所も混んでいて、どうなるかと思ったが、カランは空いていて助かった。
湯はぬるぬるだった。
面倒なので、岩風呂・露天風呂は省略。

休憩室に置いておいたザックを回収、熱くなったので、もう1回アイスを買って、バスの待合所へ。
DSC_0590_2014050823445295c.jpg
並んでも、どうせ座れないからと、列から離れたところに座って待っていたが、バスが2台来た。でもいずれも座れなかった。

これで西武秩父駅まではやはりつらいので、15分ほど我慢して三峰口駅で下車。
運転手さんも「GWで渋滞の恐れがあるので、鉄道を利用することもお薦めします」と別会社なのに誘導していた。
DSC_0592_20140508234455349.jpg
バスの運賃支払いも鉄道の券売機ももたもたしている人がとても多いのに驚いた。
後ろの人を待たせたという感覚もないので、挨拶もない。
お年寄りなら許せるが、30~40代の連中ばかり。まったく。
16:44発の羽生行きに乗車。
ゆったり座れて助かった。眠らずに景色をみていた。

御花畑駅では大量のお客さんがホームに待っていてびっくり。
西武秩父駅の仲見世も大賑わいで、秩父は一大観光地であると改めて実感。
こんな日帰りのできるところに、わざわざGWに来なくてもいいのになあ。

17:10発の電車に乗るつもりだったが、階段を登り始めた時点でもう発車時間。
しばらく待っていてくれるようなので、あわてて走ったが、なんと満員。
飯能まで立っている気はさらさらないので、17:34の電車を待つことに。
次のは17:25の特急だが、こちらも満員売り切れだった。

17:34の電車はわりとすぐ入線したので、そんなに待たずに済んだ。
ザックで場所を確保してから、ホームの自販機でいちごミルクとアロエのジュースを2つ買い、非常食のあんぱんを処理。
そのうちこの電車も混雑してきた。
お年寄りには譲ってあげたいが、こちらも1本電車を見送っただけに、そういうわけにもいかない。
しばらくスマホでfacebookを確認していたが、正丸駅あたりで眠りに落ちた。

飯能で乗り換えの元町・中華街行きはこれも満員。
GWおそるべし。
その次の電車は別のホームかなと階段を登ったら15分後に始発の特急が出ることが判明。
こちらは「空席あり」だったので、所沢までだけど、乗ることにした。360円の出費。
さすがにガラガラで人心地ついた。

そんなこんなで19時過ぎに帰宅。
空白地帯になっていた飛龍と和名倉を2日間で制覇し、合わせて30km歩いた壮大な山旅だった。帰りの電車が疲労を倍加させたことも付け加えておく。

【行程】2014年5月3日(土)
将監小屋(5:15)~将監峠(5:23)~山の神土(5:41)~西仙波(6:37)~東仙波(6:59)~吹上ノ頭(7:42)~(8:14休憩8:22)~川又分岐(8:27)~二瀬分岐(8:39)~和名倉山(8:55撮影8:58)~八百平(9:18)~北ノタル(9:43)~1850m地点(10:03休憩10:13)~造林小屋跡(11:02撮影・昼食11:31)~反射板跡地(12:12)~登尾沢ノ頭(12:18)~反射板跡地(12:26)~吊り橋(13:32)~秩父湖バス停(13:58)~周辺散策(15:05)=大滝温泉遊湯館=三崎口駅=西武秩父=新所沢
※所要時間:8時間43分(歩行時間:7時間53分)コースタイム8時間40分
※登った山:5座(東仙波、西仙波、吹上ノ頭、和名倉山、登尾沢ノ頭)
※歩いた距離:17.4km+α(展望台往復)

このページのトップへ

飛龍山・和名倉山(4)

【2014年5月2~3日】飛龍山・和名倉山
東仙波(2003m)を朝7時(3日)に通過。
北斜面はかなり深い雪だ。
DSC_3689.jpg
スパッツのみ着ける。
道がわかりにくいが足跡と赤テープを追う。
まあ、道をはずしても、これだけ見晴らしがよければ迷うことはないが、踏まれていない雪へ迷い込んで、踏み抜いたりして消耗してしまうのは避けたい。

小さなこぶを越える。
DSC_3691_20140508000640b5f.jpg

ピークから東仙波を振り返る。
DSC_3697.jpg

すぐ東にはカバアノ頭。
DSC_3696.jpg

そのさらに奥に雲取山(右、2017m)と芋ノ木ドッケ(左、1946m)。
DSC_3703.jpg

西は奥秩父核心部の全容が見える。
DSC_3707.jpg

吹上ノ頭の手前の1990mピークに立つ。
DSC_3714_201405080006054d4.jpg

このあたりで、単独の男性(30代くらい)とすれ違った。
早速情報入手。
前日、秩父湖から登ってきて、昨夜は和名倉山にビバークしたという。
何度も迷ったとか。
造林小屋跡からの登り、登山地図に「沢源頭のガレ状を登る」とあるのを、そのまま沢登ってしまったらしく、これは誤りだったと。
それから、和名倉山の北斜面はかなり雪が残っており、「私が迷った足跡が残っている」と笑っていた。
赤テープはあるが、見つけにくいところもあるという。
和名倉山の山頂付近も迷いやすいらしい。
反射板の下はすごく急ですとも付け加えた。
ちょっと不安になる。でも、この人も来られたのだから大丈夫だろう。と自分に言い聞かせる。
「無事でよかったです」と言って見送った後、急に催してきた。
物陰を探して雉打ち。
夕べと今朝、あんなに食べさせられたのだから無理もない。

このピークからの下りは奇岩が多かった。
DSC_3719_201405080006142f3.jpg
DSC_3720_201405080006189c2.jpg
DSC_3731.jpg

シャクナゲの小径を通過。
DSC_3724.jpg
咲くのはまだ1か月ほど先だ。

前方に吹上ノ頭(1990m)。
DSC_3725.jpg

唐松尾山の北面がなぜか気に入った。
DSC_3728.jpg

このあたりワイヤーがあちこちに延びている。
DSC_3732_20140508000532e83.jpg
DSC_3718.jpg
DSC_3745.jpg
1950~60年代に行われた森林伐採の跡だろう。

吹上ノ頭を登山道はやはり避けていたので、道を外れてピークを目指す。
標高差は20mほどしかなく、シャクナゲのジャングルもなかったので、たやすくピークらしき場所にたどりつけた。
DSC_3734.jpg
おそらくこのあたりなのだが、山名板はなかった。

引き返し気味に登山道へ戻る。
すると開けた斜面から、雁峠の向こうに南アルプス・白峰三山が見えるではないか。
DSC_3737_201405080004456a3.jpg

少し進むと、笠取山(1953m)向こうに荒川岳(3141m)も。
DSC_3746.jpg

振り返ると富士山と東仙波の稜線が重なっている。
DSC_3742_201405080004488bb.jpg

8時を過ぎたあたりで、樹木の墓場のような広場に出る。
DSC_3750.jpg
DSC_3751_2014050800040759c.jpg
地図にある八百平だろうか。

このあたりで、この日初めての休憩を取る。
DSC_3753_20140508000411883.jpg
チョコなどをかじりながら10分弱ほど腰を下ろしていた。

5分ほどで川又分岐。
DSC_3756_201405080004150d4.jpg
なんと川又に下りる道があるらしい。地形図にも登山地図にも点線すらない。
もう廃道同然なのだろうか。
一応、入口には赤リボンが風に揺れていたが。

この先、傾斜がややきつくなる。
DSC_3758_20140508000419695.jpg

が、すぐに一旦平らな場所に出る。
DSC_3759.jpg
ここが水場への分岐あたりだろうか。そちらへの踏み跡ははっきりしない。

たき火の跡があるので、ここでビバークする人が結構いるのだろう。
DSC_3761.jpg

ここから5分弱登ると、二瀬分岐。ここを右折する。
DSC_3762_20140508000339b40.jpg
いよいよ和名倉山(2036m)へラストスパートだ。

和名倉山周辺は道迷いの名所だけに、こんな警告がぶら下がっていた。
DSC_3764.jpg
「ここまで来ていまさらですが・・・」とあるのが、ほほ笑ましい。
もちろん遭難してしまっては、ほほ笑ましいどころではないが。

しばらくは南斜面を東へトラバース気味に登っていく。
DSC_3767_20140508000347251.jpg
踏み跡もわりとしっかりしているし、赤テープもある。

ここは山火事の跡か。
DSC_3768.jpg

木がないので、飛龍や吹上ノ頭などが望めた。
DSC_3769_2014050800025410a.jpg

おっと、富士山も。
DSC_3770_20140508000257176.jpg

再び疎林の中に入る。
DSC_3772_201405080003023e8.jpg

ワイヤーに導かれるように登る。
DSC_3774.jpg
このあたりは、登山地図にある千代蔵休ン場と呼ばれるところか。

もう一度樹林帯に入ると、間もなくそこが山頂。
DSC_3778_201405080003090b5.jpg

本当に樹木に囲まれて、全く展望がきかない地味な頂上だ。
DSC_3780.jpg
まだ雪が積もっていて、地上にあるはずの三角点も見えない。

斜めになっているこの山名板を正位に直そうと力を入れたら、板を止めていたひもが切れてしまった。仕方なく地面に置く。
DSC_3781.jpg
申し訳ありませんでした。

さっきの人は「迷いやすい」と言っていたが、とくに迷うところはなかった。
実は手持ちの25000分の1地形図「雁坂峠」平成19年更新版には、二瀬分岐の場所は現状と異なって表記されている。
電子地図は直っているようだが、古い地形図にある道がまだうっすら残っていて、秩父側から来ると、この道に導かれてしまうので、迷いやすくなるということなのかとも想像したが、それらしきルートを見つけることはできなかった。

帰りは山火事の跡をトラバースしたところで、本来の道を見失ってしまった。
DSC_3786.jpg
さっき通ったばかりの道だと思い、油断したようだ。
本来の道より上に来すぎたかなと思って、こころもち下の方へたどっていったが、本来のトラバース道にたどりつくことなく、縦走路に出てしまった。

二瀬分岐より上で合流したつもりだったのだが、さっき見たのと同じ標識が同じように地面に置いてある。
DSC_3791.jpg
あれ、矢印方向は「白石山」(和名倉山の別名)になっている。
二瀬分岐より上に出ているなら、この矢印方向は「二瀬」になっていないとおかしい。

ははん、これは古い地形図にある道を意識した標識なんだなと都合良く考えたのだが、その直後、さっき見たたき火の跡が。
DSC_3792_20140508000143022.jpg
これには心底驚いた。本来の道より上にずれたと思ったから、下向きに歩いてきたのに、もともと下にずれていたのだ。どうも信じられないが、そう考えるしかない。
これにはキツネにつままれた気分になった。
いやあ、山は本当に恐ろしい。縦走路に戻れたからよかったものの、ぞっとしてしまった。
時間的なロスが4分ほどであったのが、不幸中の幸いだった。

苦々しい気持ちで再び二瀬分岐を通過。
DSC_3795_2014050800014624f.jpg

この先が最も迷いやすい場所なので、赤テープを見逃さないよう、慎重に歩く。
DSC_3796.jpg

和名倉山ピークの西にある、なだらかな2030mピークの西を巻く道から北斜面にかけては、さっきの若者が話していた通り、かなりの残雪。
DSC_3798_20140508000154042.jpg
下り切った北ノタル付近でとうとう赤テープを見失ってしまった。
確かに足跡も迷っているのが分かる。
尾根が広いので道がわかりにくいのだ。

眼をこらして360度見回しているうちに、幹に赤くペンキらしきものが塗られている木を発見。
カメラの望遠で確認すると間違いない。
ほとんど時間のロスはなく、軌道修正できた。

しばらく行くと、少し開けた広場に出た。
DSC_3800.jpg
これが登山地図の言うところの「小さな草地」であろう。
この向こうに赤リボンがぶら下がっており、ここから巻き道に入る。

2000mの無名ピークの東をトラバースしていくわけだ。
DSC_3801_201405080001059cf.jpg

大きな岩のところに出て、下に避けようと思ったら、とても道とは思えない状態。
DSC_3805.jpg

あれれと思って、顔を上げたら、立入禁止のテープが切れていた。
DSC_3806.jpg
ここは岩を越えるべき場所だったのだ。

それにしても巻き道は随分下っていく。
予想としては、1900mくらいで尾根に出ると思っていたのに、やたら長いので地図ロイドで確認すると、尾根に合流したのは1850m地点だった。10:03。
DSC_3808.jpg

トラバース道で何度か休もうと思ったが、やはり気分的に落ち着かないので、尾根に出るまで我慢した。
尾根に出たところがちょっとした広場になっており、丸太もあったので、そこに腰掛け、昨日のおにぎりを行動食代わりに食べる。
もうぱさぱさになっていたので、よく咬んで食べた。腐ってはいなかった。
10分ほどで出発。

この先はしばらく稜線歩き。
入口にこんな警告があった。
DSC_3810_20140508000116192.jpg
設置者はさっきのパウチと同じ秩父警察署であろう。

すぐ先でまた単独男性とすれ違う。再び情報収集。
「道どうですか」と聞くと、「いきなり崩落してます」との答え。
登山口手前の吊り橋のところだと言う。
「大丈夫だったんですか」と聞くと、「手を使って何とか」。
これを聞いて、その時は、彼にとって吊り橋を渡った先の取り付きが崩落しているのかと思ったが、下ってみると、吊り橋を渡る前の道が上から崩落していて、崩落土の上をトラバースしなければならない状態だったことが分かった。
「道に迷いやすいところはあったか」と聞くと、稜線からはずれた先が踏み跡が薄い、赤テープはあるが見落としやすいとのこと。
礼を言って、見送った。

他の人のブログで、「この下1100m地点のあたりで道迷いを犯した、伐採用の赤テープがまぎらわしかった」という記事があったが、ここまで来ればもう迷うかもという気はほとんどしなくなっていた。
踏み跡もしっかりしているし、赤テープもちゃんとある。
まあ、油断だけはするまい。

(つづく)

このページのトップへ

飛龍山・和名倉山(3)

【2014年5月2~3日】飛龍山・和名倉山
2日午後4時前に目標通り、将監小屋に到着。
早速、チェックイン。
屋内の写真を撮るのを忘れてしまったが、部屋は柔道場のようなだだっ広い一間。
70人収容とのこと。
部屋に入ると、すぐに小屋番のおじさん(もうかなりのおじいさん)が来て、玄関にある薪ストーブに火を付けてくれた。
聞くと、今夜のお客さんは私のほかに、4人のパーティー1組だけだという。
すぐ前のテン場には9張もテントがあったのに。
時代はやはりテン泊なのだろうか。

こちらは荷物を部屋に置き、まずは外にある水場で顔を洗い、戻って着替え。
そんなことをしている間に、飛龍の頂上で会ったおじさんがやってきた。
笠取は諦めて、ここに素泊まりすることにしたという。

缶ビール(500円)を買ってきて、持参したナッツをつまみに、ストーブの近くで本日の山行メモを書こうとしたら、おじさんもビールを2本持って近づいてきて、「あれ、買っちゃった?」と言う。
どうやら1缶おごってくれる気でいたらしい。親切な方だ。
つまみに買ってきた「モツ煮」のようなものを「どうぞ」と言われたので、こちらもナッツを「よろしかったら」とお裾分け。

結局メモはしばらく後回しにして、おじさんと雑談。
彼は最近、写真に凝っているらしく、動植物を中心に、山で出会うすべてのものを撮っているらしい。
私がニコンの一眼レフを下げているので、写真の話ができると思って、ここに泊まることにしたのかもしれない。
でも、私の場合、写真はほぼ記録のために撮っていて、そんなに芸術的な写真を撮ろうという気はない。
だから、それほど話も盛り上がらぬうちに、外でビールを飲んでいた4人組みがどどっと入ってきた。
DSC_3572.jpg
彼らは作場平までタクシーで来て(たぶん塩山から)、笠取山(1953m)を経て、ここまで来たと言う。あすは和名倉山を往復して連泊、明後日下山するそうだ。

17:25、「御飯できましたよ」との声に、となりの食堂に向かう。
主食は、どんぶり山盛りの炊き込み御飯。
DSC_0585_20140506212831ed4.jpg
こんなに食えねえよと思ったが、残すのもいやなので頑張る。
ほかにおかずは、ホウレン草のおひたしと漬物、トマト、わかめの味噌汁。
いやあ、こんなに食べたのは久しぶりだ。
(おかげで30kmも歩いたのに体重が減らなかった)
食後はさすがにメモ書き。おじさんも近くにいたが、会話はほどほどに。

食堂に遭難救助協力への感謝状がたくさん額に入れて掲げられていたのを見て知ったのだが、この山小屋のご主人は田辺金雄さんと言うらしい。
昨年の5月25日、唐松尾山に来た時にここに寄ったことがあるが、その時と同様、この方には愛想というものがない。
食事を出しても、声をかけるだけで、食堂に着くと、もう姿はない。
「おかわりできますよ」とも何とも言わない。

変に話好きの小屋番も閉口するが、これだけ会話をしようとしない人もめずらしい。
用が済んだら、厨房の奥の自室に引っ込んでしまう。
こちらから用がある時、呼び出すのがひと苦労だ。
そんな調子なので、小屋の歴史も和名倉山への道の様子なども何も聞けなかった。

夜具もせんべいのような敷布団、掛け布団と、使い込みすぎて薄くなり、穴のあいた毛布だけ。
ここは車で来られる小屋なんだから、もう少しケアをこまめにしてもいい気がするのだが。

みなさん、これで寒くなかったのだろうか。
私はシュラフを持ってきてよかった。シュラフの上に布団を掛けて寝た。
6時過ぎには、もうすることがなくなったので、疲れていたことだしシュラフに入った。
4人組みはストーブを囲んで、まだ歓談を続けている。
隣のおじさんはもう寝てしまった。
こちらも寝ようとしたが、4人組みの話し声のせいで眠れないので、持ってきた文庫本を1章分読んだ。目が疲れたので、耳栓をして寝る。7時すぎくらいか。

夜中、何度か意識が戻ったが、トイレに起きた時は3時だった。
DSC_3573.jpg
(これは明るい時に撮影したもの)
満天の星で、翌日の天気には期待が持てた。
耳栓をしていたこともあるが、いびきは全然聞こえなかった。

4時過ぎにとなりのおじさんが起きて準備を始めたので、こちらも4時半くらいに起きてパッキングを済ます。
玄関に干してあったスパッツなどを回収していたら、おじさんが「今日はどちらへ? やはり笠取方面?」と聞くので、「いいえ、私は和名倉から秩父湖に下ります」と答えた。
そうしたら、ああ、そっち行きたいなあ、いい機会だもんなあ、一緒に行こうかなあ、なんてつぶやく。
私は困惑しつつ、生返事。
「でも、あす用事があるから早めに帰らないといけないんだよな」
などと言うので、思わず「じゃあ、和名倉は難しいですね」と思わず言いそうになったが、ぐっとこらえて「お住まいはどちらなんですか」と聞いた。
「青梅です」「じゃあ、この辺は庭ですね」
などと、なんとかはぐらかした。
たぶん、こちらが「そうですか、じゃあ一緒に行きましょう」と言ったら、来たのかもしれない。私の反応をうかがっていたのだろう。
申し訳ありません。場持ちがしないタイプなもので。

朝食は5時。行き先は別でも、彼は私と一緒に出発するつもりで、私が食べ終わるのを待っている。なんだか気に入られてしまったようだ。
朝食は、また丼いっぱいのご飯、岩魚かなにかの甘露煮、ふきのとうの甘酢漬け、生卵、白菜の漬物、梅干し、麩の味噌汁。
DSC_0586.jpg
4人組みの1人は「御飯を減らしてくれ」とご主人に言いに行っていた。
前夜は、炊き込み御飯の一部を紙コップに入れていた。今日の昼のおにぎり代わりにするつもりかもしれない。

5:15に出発。
DSC_3576_2014050621135257f.jpg

まずは将監峠まで防火帯の直登。
DSC_3578_201405062113554b6.jpg
テン泊の人と合わせて、偶然3人連れになる。
この方は、雁坂峠まで縦走して下るそうだ。それは長い。
あとで登山地図を見てみたらコースタイム9時間20分のロングコースだった。

私が写真を撮りながら登る。
DSC_3579_201405062113575ba.jpg
大菩薩嶺(右、2057m)と雁ヶ腹摺山(左、1874m)。

そのうち、おじさんとは随分離れてしまい、将監峠(約1795m)で「それでは」と行ってしまった。
DSC_3580_20140506211325301.jpg
本当に分かれるのは、ここではなく、この先の山の神土なのだが。まあ、いいか。
正面に見えるのは西御殿岩の稜線。

峠を左折して、ところどころ雪の残るだらだらした道を登る。
DSC_3586_201405062113286d4.jpg

左手、朝日に輝いているピークは牛王院平。
DSC_3587.jpg

この先の、七ツ石尾根との分岐で、さっき別れたおじさんがしゃがんでタッパーを開けている。
思わず「ここで朝食ですか?」と素っ頓狂なことを聞いてしまった。
「いや、カメラの電池がなくなってしまって」
予備のバッテリーをタッパーに入れていたのだった。
彼は「なぜ、私がこっちに来ているのか」と不審に思ったかもしれないが、その理由はこの先の「山の神土」の分岐で気づくことだろう。

途中、萬羽日出夫さんの慰霊碑を発見。
DSC_3594.jpg
昭和49年5月1日、享年18歳とある。
今からちょうど40年前の同じ時期だ。生きていれば58歳。
季節はずれの雪に巻かれてしまったのだろうか。
東洋大学工学部ワンゲル部。静かに手を合わせて通過する。

小屋から25分ほどで、山の神土に到着。
DSC_3596.jpg

さわやかな高原状の場所だ。
DSC_3598_20140506211301e22.jpg

さて、ここから先は未知の道となる。
DSC_3599.jpg

時折、樹木が切れて、ササ原となり見晴らしがよくなる。
DSC_3607.jpg
DSC_3602.jpg
昨日は拝めなかった富士山とやっと出会えた。

東にはずんぐりした竜喰山(2012m)やギザギザの三ツ山(1949m)。
DSC_3609_20140506211235edc.jpg
最も奥には雲取山(2017m)。

水場あり。手ですくって飲む。冷たくて、うまい。
DSC_3603.jpg
ヒバリが鳴いている。「ピーチク、ピーチク」とほんとに歌の歌詞のように鳴く。

尾根に乗ると急に風が強くなり、さっき脱いだばかりなのにウインドシェルをもう一度着込む。
しかし景色は最高。
DSC_3613_20140506211237471.jpg
大菩薩嶺の上に富士山が浮かぶ。

ズームアップしてみよう。
DSC_3614.jpg
雪はこのくらいあった方が富士山らしい。

手前は牛王院平。
DSC_3626.jpg

小ピークの北側を巻くと、てきめん残雪となる。
DSC_3629.jpg

正面に尖塔のリンノ峰が迫ってきた。思ったより標高差がある。
地形図上では70mほど。
下半分はササだが、上は樹林。またシャクナゲ林で、消耗するだけして登頂できなかったりするとイヤなので、登山道をはずれてのピークハントは断念。
ほんとは小屋のご主人に登る踏み跡はあるかと聞きたかったのだが。
ここも北側を巻く。雪がかなり残っていて、通過に10分もかかったが、スパッツやチェーンは装着せずに、こらえた。
ひと安心して、リンノ峰を振り返る。
DSC_3633_201405062112052d2.jpg

ここから西仙波(前仙波、1983m)までは50mほどのだらだら登り。
DSC_3634_201405062112080dd.jpg

ピークはこの先かなと思ったら、山名板が現れた。
DSC_3637_20140506211209f92.jpg
案外早く着いてしまって、この標識がなかったら危うく通り過ぎてしまうところだった。
とくに眺望はないので通過。

東仙波(奥仙波、2003m)までは眺めのいい稜線歩き。
風もだいぶ治まった。
これはリンノ峰と富士山のコラボ。
DSC_3644.jpg

竜喰山。
DSC_3646.jpg

左には竜喰山、大常木山、飛龍山が折り重なるように見える。
DSC_3651_20140506211137c3b.jpg

左手には、秩父、西上州の山々の向こうに浅間山を望む。
DSC_3655_20140506211139337.jpg

西仙波の稜線の向こうに、唐松尾山の稜線。
DSC_3657.jpg

雲をまとわせた木賊山(2469m)、その隣に甲武信岳(2475m)、右に三宝山(2483m)。
DSC_3664.jpg
手前に立ちはだかるのは雁坂嶺(2289m)。

奥にゾウの背中のような和名倉山(2036m)。
DSC_3668_201405062111459ba.jpg

奥秩父の核心部。
DSC_3669_20140506211111757.jpg

右に見える鋸状の山は両神山(1723m)か。
DSC_3671_20140506211113f0f.jpg

正面に東仙波のピーク。
DSC_3675.jpg

このササ原も山火事の跡なのだろうか。
DSC_3676.jpg

そして、7時前、東仙波に登頂。
DSC_3683.jpg

ここから眺めは、だぶりになるので説明は省略。
DSC_3685_20140506211049959.jpg
DSC_3686.jpg
DSC_3687_20140506211052151.jpg

これは南に下る尾根。
DSC_3688_201405062110547f4.jpg
ここは撮影のみで通過する。

(つづく)

このページのトップへ

飛龍山・和名倉山(2)

【2014年5月2~3日】飛龍山・和名倉山
ちょうど正午(2日)に前飛龍(1954m)に着いたので、ここでお昼にした。
DSC_3391_20140505204923db0.jpg

今回はガスストーブも持ってきているが、これは明日用。
今日は例によってコンビニおにぎり。五目いなりといくら。
ここは岩峰だが、ちょうど平らな岩があり、そこに腰掛ける。
360度の大パノラマ。晴れていれば最高なのだが、曇ってしまい、肝心の富士山が見えない。この日は結局どこからも見えず仕舞いだった。

これは南東方面。
DSC_3393.jpg
左奥のまるいピークが三頭山(1531m)。その右手前が鹿倉山(1288m)、その手前は今日歩いてきた稜線。

雲がかかり始めた鷹ノ巣山(1737m)。
DSC_3394_2014050520492619c.jpg

深い後山川の谷。
DSC_3395_20140505204927fc7.jpg

大菩薩嶺(2057m)の山頂。
DSC_3396_201405052049281b2.jpg

三窪高原。
DSC_3397.jpg

本当の前飛龍のピーク。
DSC_3398_201405052049007e3.jpg

唐松尾山(2109m)。
DSC_3399_20140505204901822.jpg

頂上部分。
DSC_3402_2014050520490362d.jpg

自画像。
DSC_0584_20140505210129a51.jpg

ここは岩岳尾根との分岐になっていて、踏み跡もあったが、立入禁止を示すようにロープが張られていた。
25分ほど休んで出発。

一旦下って、すぐ1954mのピークを越える。
DSC_3408_20140505204905780.jpg

北斜面にはまだ雪が残っていた。
DSC_3411.jpg
深いところでまだ30cmくらいはありそうだ。
将監小屋に予約の電話を入れた時、小屋番の娘さんらしき人が「今年は例年より雪が多いのでチェーンアイゼンくらいは持ってきた方がいいと言われてます」と話していたので持ってきたが、ここでは使わなかった。

少し下って、再び登りに転じる。
DSC_3416.jpg

標高2000mに近くなると、さすがに雪があちこちに残っている。
DSC_3420_20140505204840d5c.jpg

前飛龍から30分ほどで、奥秩父主脈縦走路にぶつかった。
DSC_3424.jpg

ここが飛龍権現の場所のはず。
どんな立派なお社があるのだろうと思っていたら、これのようだ。
DSC_3428_20140505204844ad9.jpg
かつては、ちゃんとしたものがあったのかもしれない。

柏手を打って、頂上に向かう。
DSC_3429_20140505204813354.jpg

ちょっと急坂を登り、なだらかになったら、雪がかなり増えてきた。
DSC_3431_20140505204814413.jpg

締まっているところもあったが、くされ雪なので、結構埋まる。
足をとられながらなので、傾斜はゆるいが消耗する。
でもチェーンを巻くほどではない。
シャクナゲが繁茂しているところをくぐったりしなければならなかったり、それなりに難儀した。
この道はあまり歩かれていないことが分かる。
となりの雲取山に比べてこの落差は何だ。名前は格好いいのに。

飛龍山は三角点のある2069m地点が山頂という扱いになっているが、実際は手前に2077mのピークがある。
DSC_3435.jpg
それがこのあたり。でも標識はなし。

少し進むと全く地味な場所に、ひっそりと古びた山梨百名山の標柱があった。
DSC_3439_2014050520481868d.jpg
樹林帯の中で眺望はほとんどなし。
雲取方面が見えるはずの東面もガスで真っ白だ。

それはともかく驚いたことに、人がいた。
最初に挨拶した時は無愛想だったが、「今日はどちらから?」と話しかけると乗ってきた。
「丹波です」というので、「じゃあたぶん同じバスだったんですね」と返す。
バスを降りた時は実は、この人がいたことに気づかなかった。
下車後すぐ歩き始めたらしい。
1時頃に着いて、ここでお昼にしたのだとか。
「以前はもっと早く歩けたのに、随分衰えてしまって。写真撮ってるもんですから、それで時間食っちゃうんですよね」
と、そんなに遅くもないのに言い訳みたいなことを問わず語りに話す。
奥多摩がフィールドのようで、冬の飛龍にも来たことがあるとか。
だったらと、「三ツ山のピークへ行く踏み跡はあるか」と聞いてみたが確たる答えは得られなかった。

話しているうちに、近くでギャっという鳴き声がしたので、「シカですね」と言うと、あそこに2頭いますと教えてくれた。
DSC_3441_20140505204820d09.jpg
真っ白なお尻がかわいかった。

彼はこれから笠取小屋まで行きたいという。
「ええっ」と驚いたら、「無理でしょうかね」と。
「いえ、健脚でいらっしゃるから行けないことはないかもしれませんが、暗くはなっちゃうでしょうね。私は将監小屋に泊まる予定です」
と答えて、先に出発した。

2077mピークあたりにまで戻ると、今度は若い単独男性と会った。
聞くと、それこそ「笠取から来た」という。
将監峠からは竜喰山、大常木山を越えてきて、帰りは巻き道で戻る予定だとか。
大変な健脚だ。
稜線の道は、シャクナゲのうるさいところは一部あるが、稜線をはずさなければ迷うことはなく、雪もほとんどなかったとのこと。
一応、情報は仕入れたが、今回は巻き道で行く。
かなり疲れてきたし、時間も足りない。4時には小屋に着きたい。

ピストンの下りにも手こずり、登りと同じくらい時間がかかった。
DSC_3449.jpg
DSC_3451.jpg

分岐からすぐ先に禿岩という展望台がある。
DSC_3454_20140505204753179.jpg
DSC_3475.jpg
当然立ち寄る。

晴れていればさぞかしという展望だが、まあこういう日もあるだろう。
まず北西方面。手前の黒い稜線は大常木山(1962m)から竜喰山(2012m)。
DSC_3457.jpg
その向こうが西仙波、東仙波。最も奥のなだらかな稜線が和名倉山(2036m)。

ちょっとアップにしてみる。
DSC_3458.jpg
手前の尖塔はカバアノ頭。右奥が和名倉山のピーク。
大規模な山火事のせいで、樹木はほとんどなくなり、広大なササ原になっている。

これは東仙波(奥仙波、2003m)。
DSC_3459_20140505204722da2.jpg

リンノ峰(1974m)の向こうに浅間山(2568m)が望める。
DSC_3460.jpg

左のピークが唐松尾山(2109m)。
DSC_3461.jpg

最奥の稜線は左から木賊山(2469m)、甲武信岳(2475m)、三宝山(2483m)。
DSC_3462_201405052047271bf.jpg

奥千丈ヶ岳・国師ヶ岳から甲武信岳への奥秩父主脈稜線。
DSC_3463_20140505204728c8e.jpg

中央は藤尾山(1606m)、その向こうに三窪高原。
DSC_3465.jpg

手前は岩岳尾根、左奥は大菩薩嶺。富士山はこの方向のはずだが。
DSC_3467_201405052047016ec.jpg

前飛竜。
DSC_3470.jpg

中央右が三頭山(1531m)。手前の白い点は大寺山(約950m)の仏舎利塔。
DSC_3471_201405052047040a4.jpg

霞んで朦朧体の絵のようになった大岳山と御前山。
DSC_3473.jpg
ひと通り撮影して退散。

あとは楽チンな巻き道だ、と思ったら、考えが甘かった。
DSC_3479.jpg
DSC_3480_20140505204640cb2.jpg
大ダルまでの西斜面は雪がまだかなり残っている。
下りなので少々危ないと思い、途中でスパッツとチェーンを装着する。
雪の締まりが悪く、かなり埋まる。

小さな谷には雪解け水がほとばしっている。
DSC_3481.jpg

正面には大常木山の稜線。
DSC_3484.jpg

禿岩から30分ほどかかって、大ダルまで下りてきた。
DSC_3493_20140505204612a46.jpg
ここで標高は1830mほど。チェーンをはずす。

この先南斜面だし、標高も下がったので、もう雪に悩まされずに済みそうだ。
と思って歩き始めたら、前方に6つの眼が。
DSC_3497.jpg
こちらを見つめたまま、全く動かないので、もしかして木像?と疑ったくらい。

でもしばらくすると反転して斜面を駆け降りて行った。
DSC_3498_201405052046162de.jpg
このあたりは鹿が多い。

1頭はまだ残って、こちらを興味深げにうかがっていた。
DSC_3499_20140505204617650.jpg

巻き道だがガレ場も案外ある。
DSC_3505.jpg

こんなワイルドな難所も。
DSC_3506.jpg

かと思えば、きちんと石垣で整備された道も。
DSC_3508_20140505204548c0a.jpg
DSC_3510_201405052045507a7.jpg

基本的に平らだが、それなりにアップダウンはある。
DSC_3512_2014050520455154d.jpg

振り返れば飛龍の雄姿。
DSC_3514.jpg
この角度からは実に立派に見える。大きな山だ。

渓流を橋で通過。
DSC_3521.jpg

15時前になって、ようやくさっきの若者が追い抜いていった。
DSC_3527_20140505204519dd5.jpg
さすがに足が速い。あっと言う間に見えなくなった。

お、また晴れてきた。
沢にはまだ雪渓が残っている。
DSC_3539_20140505204522783.jpg
飛龍の頂上で立ち話をしたおじさんも追いついてきた。

こちらはペースを崩さず、黙々と歩く。
DSC_3543_20140505204524f07.jpg

すると道端に、子鹿の死骸が。
DSC_3545_201405052045261c3.jpg
岩場で足を滑らせ滑落してしまったのだろうか。
南無阿弥陀仏。
これはさっきのおじさんも写真に収めていた。

まだ巻き道は続く。
DSC_3555_20140505204452d5d.jpg
DSC_3557_20140505204453758.jpg
DSC_3558.jpg

で、やっと将監峠方面と将監小屋への分岐。
DSC_3559_20140505204458c7a.jpg
飛龍権現から2時間近くかかった。

眼下に小屋が見える。訪れるのは、ほぼ1年ぶりだ。
DSC_3561.jpg

10分ほどで小屋に到着。
DSC_3565.jpg
新しいトイレができていた。でもまだ使用禁止だった。

早速チェックイン。
DSC_3570_20140505204438ed3.jpg
管理人室の看板がある戸口で挨拶をし、宿帳に記入。
1泊2食7000円を支払った。

(つづく)

【行程】2014年5月2日
新所沢=奥多摩=丹波(8:07)~登山口(8:23)~サオラ峠(10:01休憩10:13)~熊倉山(10:55)~前飛龍(12:00撮影・昼食12:26)~飛龍権現(13:00)~飛龍山(13:21休憩13:30)~飛龍権現(13:47)~禿岩(13:51撮影13:55)~大ダル(14:28)~将監小屋分岐(15:42)~将監小屋(15:52)
※所要時間:7時間45分(歩行時間:6時間54分)コースタイム7時間45分
※登った山:3座(熊倉山、前飛龍、飛龍山)
※歩いた距離:13.5km

このページのトップへ

飛龍山・和名倉山(1)

【2014年5月2~3日】飛龍山・和名倉山
久しぶりに1泊山行の時間が取れた。
そこでかねてより懸案だった奥秩父の2000m峰、飛龍と和名倉を一気に縦走することにした。
いずれも日帰りでは難しいが、1泊ならなんとか両方踏破できる。
とくに和名倉山の秩父側は登山地図では点線になっているものの、地形図にはルートが表示されていない。
道迷いによる遭難多発地帯で、一時はガイドを雇おうかとも思ったことがある。
でも、昨年の秋に甲武信小屋に泊まった時、同宿だった秩父山岳連盟の方に、「二瀬ルートはスズタケを刈り払ったばかりだから、今が一番歩きやすい」と言われ、一人でも行けそうな気分になっていた。
でも、このコースは標高差もあるし距離もある。
しかも道迷いの可能性も高いということで、かなり緊張して出かけたのだった。

前夜は新しく着任してきた上司からのお誘いを袖にして早めに帰宅。
のつもりが、連休の谷間とあって、帰りに寄った1000円カットの店が4人待ちで、結局帰宅は10時になってしまった。
それでもパッキングは朝のうちに済ませてあったので、風呂にだけ入って、即就寝。
翌朝は4:15に目覚ましをかけて、4:30に出発。
4:55新所沢発の電車で奥多摩駅へ向かう。

もうこの時間にはすっかり明るくなっている。5月ともなれば夜明けは早い。
天気もすこぶるよい。
拝島からJR青梅線に乗り換えると、平日にもかかわらず、ちらほらと山支度の人の姿を見かける。
どうせ眠れないので、車中では木内昇の小説「茗荷谷の猫」を読んで過ごした。

6:51奥多摩着。丹波行きのバスは7時ちょうどに出る。
待ち合わせの時間にトイレに寄っていたら、バスはたちまち満席になってしまった。
かろうじて空いていた2人掛けの席に座れた。
隣の女性はトレランの格好をしている。
三頭山から笹尾根を走るなら、深山橋で下車かなと予想していたら、その他大勢と同様、鴨沢で下りた。どうやら雲取山に登るようだ。

終点の丹波には7:53着。
ここまで来た登山者は私を含め3人のみ。いずれも中高年の単独男性。
丹波まで来るバスは1日4本だけだ。
DSC_3247.jpg
1人は下車後すぐに出発(したことを後で知る)。
もう1人はトイレへ。私は出発準備と体操を済ませる。

そして、青梅街道の宿場町の雰囲気をかすかに残した街道沿いをちょっぴり散策。
DSC_3248_20140505193239d9c.jpg

これは多分、個人の医院だったのではないか。
DSC_3253_201405051932420da.jpg

昭和32年設置の消火栓ホース箱も健在だった。
DSC_3256.jpg

さて、8:07出発。ここの標高は約630m。
目指すサオラ峠(サヲウラ峠、竿裏峠とも。約1415m)までは標高差800m近くある。

国道411号をわずかに西に歩くと、右折を促す小さな標識がある。
DSC_3262_20140505193246a6d.jpg

しばらくは車道。つづら折りで登っていくが、両脇は厳重な鳥獣防護柵。
DSC_3267.jpg
なんだかものものしい。

しかし、すぐ丹波の集落を見下ろせるようになり、うれしい。
DSC_3263.jpg
この写真に、もう1人の登山者が偶然写っている。
私より4分遅れで出発したようだ。
(結局、飛龍方面では会わなかったので、大菩薩峠方面に向かったと思われる)

正面に見える新緑もまぶしいピラミッド形の山は芦沢山(1272m)のニセピーク。
DSC_3268.jpg

こちらは今倉山(サカリ山、1542m)だろうか。
DSC_3269_20140505193219856.jpg
ところどころにヤマザクラが咲いているのがわかる。

車道を登り詰めていくと、わかりにくい道標に出くわす。
DSC_3271_20140505193222a78.jpg
わざわざ、こんなところに立てられると、正面の細い道に行きたくなるが、それはあるまいと判断して、そのまま車道を進む。

すると間もなく、本当の入口らしいところにたどり着いた。
DSC_3273_20140505193153335.jpg
ここから柵の中にいったん入る。

柵の中は当然、畑。
DSC_3275_20140505193155883.jpg

眼下には丹波のとなりの奥秋集落。
DSC_3283.jpg

もう一度ゲートを抜けると、ここからが本格的な登山道。
DSC_3287.jpg

左手には古タイヤを重ねた落石防護柵(?)があった。これは珍しい。
DSC_3285_20140505193158109.jpg
植林の中をしばらくトラバース状に登る。

直登の部分は、こんなにえぐれている。
DSC_3289.jpg
サオラ峠は近くの集落と集落を結ぶ道というわけではなさそうだが、古くから開けていた雰囲気がある。
調べてみると、どうやら飛龍山の山頂直下にある飛龍権現に参拝する道だったようだ。

サオラ峠の名称も由来が気になるが、「竿裏」という漢字の表記から類推している説が多い。「サオウラは土地の言葉で、高い先の方という意味」とか「棹の先(裏)の方を仰ぎ見るような感じで登るので、そういう名になった」など。
漢字の表記は後付けの場合が多い気がするが、まあ詮索しても正解は出ない。
そういう説があるということだけ頭に入れておく。

50分ほど登ってきたところで尾根にのる。
そこに道標があった。
DSC_3297_20140505193130d3a.jpg
ここは山王沢タワという場所らしい。

左手に少し開けた小ピーク(約860m)があったので行ってみると、木造の祠と石造の祠が1つずつあった。
DSC_3292.jpg
遅ればせながら、安全祈願をして出発。

この先は標高差100mくらいの直登だが、つづら折りになっているので、そんなにきつくはなかった。
DSC_3299_20140505193133e05.jpg

植林帯を抜けると、一気に明るくなる。
DSC_3300.jpg

ヤマザクラやミツバツツジが満開。
DSC_3301_20140505193054fea.jpg
DSC_3310.jpg

若葉も芽吹き始めている。
DSC_3308.jpg

木々を透かして大菩薩嶺(2057m)も見えてきた。
DSC_3305.jpg

道が大きく左へトラバースし始めると峠は近い。
DSC_3315_20140505193102239.jpg

左手に大菩薩嶺と鶏冠山(1710m)がくっきり見える。
DSC_3318_2014050519302679f.jpg
DSC_3321.jpg

この植生がちょっと、えっちに見えるのは、根がスケベだからだろうか。
DSC_3319_20140505193028c86.jpg
鼠蹊部が美しい。

そうこうしている間にサオラ峠に到着。10:01。
DSC_3324.jpg
コースタイム2時間10分のところ、1時間54分。まずまずの成績だ。

わりと広い尾根だ。
DSC_3326_20140505192954c63.jpg
天平尾根と書いて「でんでえろ」尾根と呼ぶらしい。

DSC_3325_201405051930341e6.jpg
この道は丹波天平(1343m)方面。

中川神社という祠があるので説明板を読んでみた。
DSC_3330_20140505192956e18.jpg
中川とは中川金治翁なる人物のことで、明治35年以来、奥多摩の森を守ってきた人だそうだ。里の人は翁を「奥多摩の主」と呼んで崇めたという。
これだけではよくわからないのでネットなどで調べてみると、中川翁は飛騨の人で、明治7年生まれ。植林技師となって奥多摩の水源林の整備に尽力し、昭和24年、76歳で死去したとのこと。「山の御爺」とも呼ばれたらしい。
中川家は現在の岐阜県宮川町の素封家で、江戸後期から山林経営のほか木地物を手広く商っていたという。金治は東京農科大学(現在の東大農学部)林業科で学び、本多静六教授の推挙で都の水源林経営に携わった。本多博士は日比谷公園や明治神宮などの造園設計を手がけた我が国随一の造園家だ。

おっと、つい説明が長くなった。
で、中川翁の偉業を後世に長く伝えるため昭和10年、地元の方々が翁を山の神として奉ったとのこと。現在の石の祠は3代目で平成15年に建立されたものだ。
説明板には「富士山が一望できる景勝の地サオラ峠に」とあるが富士山は見えなかった。
(ネットでは大菩薩嶺の稜線の向こうに頭だけ出した写真があった)

神社の近くの丸太に腰掛けて、しばし休憩。グミをかじる。
DSC_3332_20140505192958170.jpg
10分ほどで腰を上げる。

この先は地形図上、しばらくなだらかな登りが続くのだが、一気に800m登ったのがボディーブローのように利いてきて、足が重い。
DSC_3334_20140505193001423.jpg

すぐ上の1477mピークを登山道はわずかに避けていたが、行ってみる。
DSC_3337.jpg
やはり未知の山名板などはなかった。

道に戻ると、こんな素朴な標識。
DSC_3340_20140505192926dd0.jpg

だらだらした登りが続く。
DSC_3343_2014050519292867b.jpg
木々を透かして、左に大菩薩、右に雲取が見える。

標高1500mを超えると、あたりはまだ冬枯れのまま。
DSC_3347.jpg

一瞬開けた地点から、雲取と飛龍の間にある鞍部の狼平が見えた。
DSC_3349_20140505192933c6e.jpg

こちらは三ツ山(1949m)。
DSC_3348.jpg

正面に熊倉山(1624m)のシルエットが見えてきた。
DSC_3350_20140505192856ea6.jpg

最後の急坂を5分ほどでクリアすると山頂。10:55。
DSC_3355_2014050519290160b.jpg
山名板はなく、がっかり。

でもこんな彫り物があった。
DSC_3356.jpg
「前進するのをおそれるな」と読める。ちょっと時代がかったメッセージだ。

眺望は今ひとつだが、背伸びすると何とか雲取山(2017m)だけは見えた。
DSC_3354.jpg
なんだかすっかり曇ってしまった。

この奥は、なだらかな坂ときつい坂の繰り返し。
DSC_3361.jpg
DSC_3367.jpg

時折、木々の切れ目から、わずかな展望が得られる。
DSC_3360_20140505192904255.jpg
三窪高原の向こうに見える雪渓は南アルプス白峰三山であろう。
雲がかかってよくわからないが。

これは鶏冠山。
DSC_3365.jpg

正面に前飛龍のシルエットが姿を現した。
DSC_3372.jpg

ここからのミサカ尾根は岩場の続く、急登。
標高差150m、容赦のない登りだ。
DSC_3376.jpg
DSC_3377_2014050519281186b.jpg

しかし、岩場だけに展望が開けた。
これは東方面。
左のピークは七ツ石山(1753m)。その向こうに頭だけ見えるのは鷹ノ巣山(1737m)。
DSC_3378_20140505192812cd0.jpg
横に並ぶ尾根は、手前からヨモギ尾根、七ツ石尾根、赤指尾根。
右奥には大岳山(左、1267m)と御前山(右、1405m)が見える。

南方面。右のピークは手前から芦沢山、今倉山、最奥が雁ヶ腹摺山(1874m)。
DSC_3379_20140505192813292.jpg
尾根は芦沢山の奥から、大指尾根、中指尾根、牛ノ寝通り、楢ノ木尾根、丹沢ということになる。

厚い雲がたれ込めてきた雲取。
DSC_3381.jpg

雁ヶ腹摺山の右。小金沢連嶺と大菩薩嶺。
DSC_3382_20140505192815ffa.jpg

急坂を25分ほどで、露岩の分岐に到着。
DSC_3386_20140505192749c46.jpg

前飛龍はまだ先の1954mピークだと思っていたら、ここにその表示があった。
DSC_3392.jpg
ちょうど正午。見晴らしもいいし、ここでお昼にする。

(つづく)

このページのトップへ

日の出山(下)

【2014年4月27日(日)】日の出山
富士峰山頂にある産安社から少し下りるとリフトの山頂(大展望台)駅があった。
DSC_3104_20140504061844ea4.jpg

なかなかの眺望である。
これは高水三山。
DSC_3107_2014050406184621b.jpg

高峰山(右)と愛宕山(584m)。
DSC_3110.jpg

御岳駅から沢井駅あたり。
DSC_3109.jpg

日の出山(902m)
DSC_3112.jpg

ちょうどいい休憩所があったので、日陰のベンチでお昼にする。おにぎり2個。
DSC_3120.jpg

ここには売店があり、中国人らしき女性アルバイトが珍しいものを売っていた。
DSC_3119_20140504061820d19.jpg

15分ほど休んで出発。
DSC_3122_201405040618254e2.jpg

前方に御岳神社の宿坊群が望める。
DSC_3124.jpg

しばらく下るとケーブルカー山頂駅からの道と合流。宿坊群に入る。
DSC_3130_20140504061830156.jpg
DSC_3133_20140504061755bf0.jpg
DSC_3137_2014050406175806d.jpg

かなりの人出だ。
DSC_3139.jpg
DSC_3141.jpg
思えば、3年前、本格的に山歩きを始めた時、初めて訪ねたのが御岳山だった。

ただ、ここに来て、疲れが出てきてしまったので、高岩山に行くのは断念。
日の出山経由でつるつる温泉に下りることにし、分岐を左へ。
高岩山は別ルートで一筆書きができると頭の中で計算した。

しばらく下り。
DSC_3146_201405040618052a6.jpg
DSC_3151.jpg

途中、欧米方面への道標が。
DSC_3150.jpg
これは日本のシルクロードのことを指しているのだろう。
なかなか洒落がきいている。

標高770mくらいから登り返す。
日の出山へはそれほどきつい登りはない。
多少、岩が露出しているところがあるくらい。
DSC_3157_20140504061727888.jpg

13時半すぎに御岳神社の鳥居をくぐる。
DSC_3158.jpg

唯一のきつい階段。
DSC_3164.jpg

青梅市と日の出町の境界を通過。
DSC_3167_20140504061653035.jpg

13:50、頂上直下にあるトイレに到着。
DSC_3169_20140504061655264.jpg

この近くに、山小屋の東雲山荘がある。
DSC_3171_20140504061657a0d.jpg
素泊まりのみ1回1グループのみ予約を受け付けているようだ。1人3000円。

最後の階段。
DSC_3174.jpg

山頂はかなりの人出だ。
DSC_3185_201405040616330d4.jpg

まず三角点を確認。
DSC_3180.jpg

かなりかすんでいたが、まずまずの眺めだ。
北西奥には、長沢背稜の三ツドッケ(1576m)。
DSC_3176.jpg

南には丹沢の山々。手前には馬頭刈山(884m)。
DSC_3178_20140504061624407.jpg

霞んで見えるのは鷹ノ巣山。
DSC_3182.jpg

新緑と桜をまとった麻生山(794m)。
DSC_3186.jpg

大岳山(1267m)。
DSC_3188.jpg

青梅市街。
DSC_3187.jpg

御坂神社の宿坊群。
DSC_3183_201405040616314de.jpg
泊まる必要もないくらい自宅から近くにあるが、いつか泊まるためだけに来てみたいものだ。

頂上には実はこんな大きな岩がある。
DSC_3189_20140504061603af9.jpg

たまには自画像。
DSC_0580_20140504062533de7.jpg

花もきれい。
DSC_3192_2014050406160791e.jpg
DSC_3198.jpg
DSC_3195.jpg
背後は鍋割山(1084m)。

トイレのところまで戻り、左折。つるつる温泉に向かう。
下山する人が全員、つるつるに向かうようで焦る。
芋の子を洗うようなお風呂はイヤだから、なるべく早く着きたい。
でも下りは、ゆっくり過ぎず急がず。

濡れていたら滑りやすそうな道を、走らずに下る。
DSC_3202.jpg
やはり、手頃な山なので歩く人が多いのだろう。
随分、土が流されている。

正面に麻生山。春の雰囲気満点だ。
DSC_3207_20140504061532975.jpg
DSC_3208.jpg

でも、こんな風に全て伐採してしまった斜面も。
DSC_3214.jpg

ああ早く、湯船に飛び込みたい。
DSC_3217.jpg
今日は気温も高かったので、かなり汗をかいた。
そんな季節になったわけだ。

急いではいないつもりだが、それでも、3~4グループは抜いた。
DSC_3220.jpg
抜かすだびに、この人たちよりは早く風呂に入れると、ほくそ笑んだ。

日本武尊ゆかりの顎掛岩を通過。
DSC_3221.jpg

となりには馬頭観音。
DSC_3224_20140504061500f3b.jpg

不動尊まで下りてくると、あとは車道。
DSC_3230.jpg
DSC_3237.jpg

橋の欄干に、鉄製のアート。
DSC_3235.jpg

ここから15分ほどで、つるつる温泉に到着。
DSC_3245.jpg
DSC_0582.jpg
玄関前のバス停はすでに長蛇の列。
温泉には入らず、バス停目当てに来る人も多いようだ。

こちらはバスの時間も確認せず、建物の中へ。
受付でもかなり並んでいたが、風呂は芋の子状態ではなく、カランもいくつかは空いていた。
う~ほんとにぬるぬるだ。
でも、湯に浸かっているうちに、カランに並び始めたから、下山でいくつかのグループを抜かしたのは意味があった。

30分ほどで上がり、バスの時間を館内で確認しようと思ったが、ギリギリにバス停に行くと、かなり並んでいて座れなくなる恐れがあると気づき、そのまま外に出てしまう。
そしたら、あれれ、誰も並んでいない。
なんとバスは7分前に出たばかりだった。
30分おきの運行なので、23分待ち(16:15発)だったが、先頭に座って並び、メールをいじったりして時間をつぶした。

バスはSL型の青春号ではなく、普通のだったが、案外早く来た。
DSC_0583_20140504062538847.jpg
途中何度かうとうとしたが、何とか車窓を見て過ごし、16:35頃、武蔵五日市駅に到着。
16:47発のホリデー快速あきがわで、拝島経由で帰宅。6時すぎ、日没前に帰宅できた。
御岳山は3年前、本格的に山歩きを始めた時に最初に登った山。
懐かしかった。
日の出山は、初心者と登る時用にととっておいた山なのだが、今回ひよって登ってしまった。
まあ、また来てもよかろう。
二日酔いにしては10km以上も歩き、よく頑張った。

【行程】2014年4月27日(日)
新所沢=拝島=古里駅(10:42)~登山口(10:58)~飯盛杉(11:41)~大塚山(12:14休憩12:22)~円塚山園地(12:33)~リフト大展望台駅(12:47撮影・昼食13:01)~御嶽神社宿坊群分岐(13:16)~日の出山(13:56撮影・休憩14:13)~滝本(14:54)~つるつる温泉(15:12)=武蔵五日市=新所沢
※所要時間:4時間30分(歩行時間:3時間51分)
※登った山:4座(大塚山、円塚山、富士峰、日の出山)
※歩いた距離:10.3km


このページのトップへ

日の出山(上)

【2014年4月27日(日)】日の出山
前夜、深酒してしまい1時に帰宅。すでに早起きは断念していた。
7時頃、目が覚めたが、とても起きる気にならない。頭も痛い。
8時すぎ、これではいかんと頑張って起きる。必要なものをザックに放り込み、8:50に出発。
本当は大山三峰に行きたかったが、またまた断念。
近場ということで、御岳山から高岩山を縦走するコースにした。
9:13新所沢発の電車に乗り、拝島、青梅で乗り換えて、10:36古里着。
10:11青梅発の電車はハイカーで満員。こんな遅い時間でもいるんだと思っていたら、御岳駅で半分以上はいなくなった。

その2つ先の古里駅でも結構な数の人が下りた。
DSC_2977_20140501065236ad7.jpg
若い人が多い。
それにしても暑い。20℃以上は軽くありそうだ。
体操して10:42に出発。
もう頭痛はしないが、体調はもちろん万全ではない。

こんな体調なので、今回は楽して、御岳山まではケーブルで行く手もあったのだが、それだと途中にある大塚山を見送ってしまうことになる。
ちゃんと「登った山」を稼がなくては、と苦難の道を選んだのだった。

賑やかな国道411号を渡り、吉野街道をしばらく歩く。
DSC_2979.jpg

すぐに万世橋を渡る。
DSC_2985.jpg

多摩川の渓谷の新緑が目にまぶしい。
DSC_2981.jpg

沿道には茅葺きの家屋(長屋門)があって目を楽しませてくれる。
DSC_2989_20140501065247452.jpg
こういうのがあるので、登山口まで車で行ってしまうのではなく、駅から歩くもの好きだ。

地名にもなっている丹三郎屋敷は都の歴史的建造物に選定されている。
DSC_2994_20140501065206962.jpg
DSC_2995_20140501065208df8.jpg
江戸時代の名主屋敷の特徴を残しているという。
原島丹三郎友連が15世紀にこの地に入り、「丹三郎村」と名付けて開発に努めたとのことだ。熊谷次郎直実の末裔と名乗っているらしい。

DSC_2996.jpg
DSC_2997_201405010652130ef.jpg
いい季節になった。

対岸を青梅線が走り抜けて行った。
DSC_2998.jpg

屋敷の先で右折。
DSC_3000_20140501065140c9f.jpg

少し登ったところが登山口。
DSC_3010.jpg
ここですでに数人、休んでいる。ケーブルを使わずに登る人も多いようだ。

登山口の横に、長福寺があった。
DSC_3006_20140501065142e96.jpg

八重桜が満開。
DSC_3008_20140501065146787.jpg

丹三郎の集落を後に山道に入る。
DSC_3009.jpg

いきなり鳥獣防護柵。
DSC_3011_20140501065111ad7.jpg

植林の中の道をしばらく行く。
DSC_3013_20140501065113129.jpg
DSC_3015_20140501065114d92.jpg
道は適度にジグザグになっており、地図で見るほど傾斜はきつくない。
しかし、二日酔いのためかなりきつい。
ゆっくりしたペースで歩みを進める。

ところどころに道標と、休憩用ベンチが用意されている。
DSC_3021_201405010650314d7.jpg

後ろから2人組みが付いてくるのは知っていたが、追いつかれはしなかった。
早くも下ってくるグループといくつかすれ違った。

沿道には春の花はちらほら。
DSC_3018_20140501065116112.jpg

ヤマブキ。
DSC_3019.jpg

登山口から40分ほど登ってきたところで、飯盛杉なる場所に至る。
DSC_3027_20140501065033a0b.jpg
ここで古来より、地域の婚礼の際に御飯を高盛りにしてお供えし、枯れるのを防いできたと伝わる。現在の杉は2代目で樹齢は百数十年とのこと。

説明板を読んでいると、傍らにある休憩ベンチで休んでいた若い男4人組に挨拶された。
もちろんこちらも挨拶を返して、そのまま通過。
まもなく尾根に出た。
DSC_3028.jpg

彼らもあの後すぐ出発したようで、しばらくすると追い抜かしていった。
前傾姿勢で体を左右に振りながら歩いているので、相当無理していることが分かる。
DSC_3032_20140501065038831.jpg
「私」という目標物があったので、抜かしたくなったのだろうが、あの歩き方ではすぐバテるに違いない。
服装からしても、あまり経験がある方々には見えない。

とは思ったが、ずんずん進んで行って、あっと言う間に見えなくなってしまったので、やっぱ若いと馬力があるなあと感心していたら、坂を登り切った平らな場所で、やっぱり立ち休みをしていた。
こちらに気づいて、また歩き出したが、今度は傾斜もゆるいのに、さっきのようなスピードが出ない。
DSC_3034.jpg

こちらが写真を撮りながら歩いているうちに
DSC_3033_201405010650413d1.jpg
DSC_3041.jpg
DSC_3042_201405010649584af.jpg
少し距離が空いたが、すぐ先で汗に濡れたシャツを着替えていたので、ゆっくりと通り過ぎた。
あんなペースで歩いていたら、汗もかくわなあ。
銭湯を歩いている子は一応、山らしい格好だったんだけど、仲間うちではリーダー格なので、張り切ってしまったのかもしれない。
この辺の低山だからいいが、本格的な山であんな登り方をしたら、たぶん山頂にはたどりつけないだろう。

しばらくなだらかな道を行く。
DSC_3043.jpg

この標識を過ぎると、最後の急坂。
DSC_3046.jpg
DSC_3048_20140501064911ba3.jpg

頂上直下に休憩所があったが誰も利用していない。
DSC_3051.jpg

でも、頂上にはたくさんのハイカーが休んでいた。
DSC_3052_20140501064916e0f.jpg

まずは山頂の標識を確認。
DSC_3054.jpg

空いているベンチに腰を下ろす。
12時過ぎと、いい時間なので、みなさんランチタイム。
でも、こちらは朝が遅かったので、アクエリアスの移し替えとチョコ2個だけ。

木々の間から見えたのは、御前山(1405m)。
DSC_3056.jpg
手前は鋸山(1109m)。

こちらは鷹ノ巣山(1736m)。
DSC_3057_2014050106483834f.jpg
手前は六ツ石山(1479m)。

二日酔いで1時間半ほとんど休まず、標高差640mを登って来たのに、8分の休憩のみで出発。
DSC_3060.jpg

新緑の穏やかな道を御岳神社方面に向かう。
DSC_3063_20140501064845acf.jpg
DSC_3061.jpg

しばらく行くと、円塚山園地なる道標を発見。
DSC_3072.jpg
わ~い、わずかなピークだけど、「登った山」に数えよう。

この山はツツジが満開。
DSC_3073_20140501064755f39.jpg
DSC_3078_20140501064759b27.jpg
家族連れが先に登って、ツツジの前で写真を撮ろうとしていたので撮ってあげた。

頂上に東屋があり、木々の間から、周辺の山々を望むことができた。
DSC_3074.jpg

戻って、正面の階段を登ると富士峰。
DSC_3081.jpg
当然、立ち寄って、ここも「登った山」に加える。

登る前にカタクリを一輪だけ見つけた。
DSC_3087_201405010648035b3.jpg

頂上に産安社がある。
DSC_3101_201405010647203bb.jpg

その回りに様々な巨木があった。
これは二本檜。
DSC_3094_2014050106471105e.jpg

こちらは夫婦手をつないで間を通ればいっそう夫婦円満になると言われる夫婦杉。
DSC_3097_2014050106471363d.jpg
ちょうどご夫婦で通っているところに出くわしたが、小太りの小柄な奥さんが通り抜けられなくなり、「股関節が・・」と言って悪戦苦闘していた。
旦那さんは呆れてしまったのか、手助けしなかった。
あれでは「どうして助けてくれないのよ」とケンカになっちゃったんじゃないだろうか。

子授杉と安産杉。
DSC_3098.jpg
DSC_3099_201405010647182cf.jpg
こちらは、ちょっと遅めの安全祈願。

(つづく)
このページのトップへ

釈迦ヶ岳(下)

【2014年4月12日(土)】釈迦ヶ岳
12時前に釈迦ヶ岳(1641m)の頂上に着いた。
地蔵と富士山。
DSC_2289_20140430213446296.jpg

標柱。
DSC_2264_201404302134426a4.jpg

我々の昼食を狙うカラス。
DSC_2265_201404302134449f3.jpg

頂上には南アルプスをスケッチしている単独男性と、焼き肉をしている中高年カップル(会話のテンションの高さからして夫婦ではなさそう)がいた。
焼き肉カップルの女性は「このお肉おいし~」「とろける~」とかなり通る声で話している。
男も「山の上で焼き肉する人なんていないよね」と誰に聞かせるつもりなのか、自慢気。
私も八ヶ岳の阿弥陀と矢倉岳で焼き肉はしたことがあるし、それほどめずらしくないんじゃない?と心の中で毒づく。
こちらは地味にコンビニおにぎりで、さっさと済ます。

後から中高年カップルがまた到着したが、こちらはご夫婦らしい。
奥さんが節刀ヶ岳を差して「春日山かなあ」とつぶやいたが、あえて口は挟まなかった。旦那さんが「そうだね」と答えていたからだ。恥をかかせてはいけない。

いずれにしろ眺望は満喫。30分弱ほどの滞在で出発する。
前方にまるくそびえるのは黒岳。
DSC_2292_201404302134480d4.jpg
本日はあそまでは行かない。

眼下に広がる猫の背中のような稜線が府駒山(1562m)。
DSC_2294.jpg

下りもかなりの急坂。
DSC_2298.jpg

途中、左手の谷を横断するリニア試験線が見えた。
DSC_2295_20140430213418739.jpg

本日初めて稜線で見つけた残雪。
DSC_2300_20140430213422c80.jpg

府駒山は12:48に通過。
DSC_2303.jpg

とくに眺望なし。
DSC_2305_20140430213350629.jpg
木々を透かして見える釈迦ヶ岳くらい。

しばらく便意を我慢していたが、かなり苦しくなってきたので、尾根の支脈を少し下って適地を見つけて、雉打ち。
ティッシュを忘れてきたが、ウエットティッシュがあったので代用。これがあってよかった。

この先、日向坂峠までは快適な冬枯れの道だ。
DSC_2309.jpg
DSC_2310.jpg

蕪入沢上芦川林道に出ると、そこが日向坂峠。標高は約1450m。
DSC_2317.jpg

ここは釈迦ヶ岳や黒岳の基点にもなっている。
DSC_2316_20140430213356272.jpg

林道は舗装されており、車がここまで上がって来られるようだ。
雪はほとんど解けている。
DSC_2320.jpg
舗装の下りは長くなると腰や足裏に来るが、我慢して歩く。

途中、御坂山塊の新道峠に通じる林道との分岐を通過。
DSC_2328_20140430213323c10.jpg

あちらは雪がまだかなり積もっており、冬季通行止めのまま。
DSC_2332_20140430213325dc3.jpg

峠から20分ちょっとで、すずらん群生地の大駐車場に到着。
DSC_2337_20140430213328d06.jpg
DSC_2343.jpg
上から覗き込むと、きれいに遊歩道が整備されている。
ただ、まだすずらんの季節には随分早いので、時間節約のため通過。

さらに延々、舗装道路を下る。
DSC_2348.jpg
何台も車が登ってきては、新道峠入口もしくは日向坂峠のゲートで引き返してくる。

上芦川側の釈迦ヶ岳登山口についたのは午後2時すぎ。
DSC_2349_201404302132535cb.jpg
峠から1時間近くかかった。
ここは標高1125mだから、300m以上も下ってしまった。

今回はここからまた釈迦ヶ岳直下の峠(標高1480m)まで、標高差で350mも登らなければならない。
車の置いてある神社まで行くには、そうする必要がある。
すでに4時間以上歩いている身にはつらいが、仕方ない。
自分で設定した8の字コースなのだから。

登山口からの舗装の登りがすごい。完全な直登。
DSC_2350_201404302132551a8.jpg

ゆっくりゆっくり登り、25分ほどで林道が尽きた。
DSC_2353_20140430213300723.jpg
ここからが登山道。ここに駐車スペースがあるが車はなかった。
下の道路に駐めている人とすれ違うことになったら、こんな時間に登っているなんて恥ずかしいなあと思ったが、会わずに済んだ。
その人はピストンではなく、日向坂峠経由の周回コースだったのかもしれない。

登山ポストがあったが、さすがに今回は入れなかった。
DSC_2354_20140430213303f83.jpg
一応中を覗いてみると、去年の5月3日の登山届が入っていた。
たぶん長いことこの近辺で遭難事故がなく、点検する必要がなかったということなのだろうが、定期的に回収した方がいいのではないだろうか。

この先はわりと道が不明瞭で、赤テープを見逃さないように登る。
DSC_2357_20140430213220d0d.jpg
DSC_2360.jpg
傾斜もかなりきつく、とうとう途中の石に腰を下ろして休んでしまった。

それでもコースタイム55分のところ50分かからずに登り切った。
DSC_2361_2014043021322550f.jpg

ただこの「上芦川15分」は誤解を招く。
上芦川のバス停までは1時間20分かかるし、登山口の入口まででも30分かかる。
登山ポストのあるところまでという意味で15分なのだろうが、それなら親切に「上芦川登山口」と書くべきだ。
こういう道標は地域の人が作るのだろうが、初めて来る人の身になって考えないといけないと思う。

ここは3時間半前に通過した場所だ、8の字の交差する部分である。
ほんのわずか登ったところに、檜峯神社方面に下る道がある。
看板に初心者は別のコースへと誘導があったように、かなりの急坂で道も不明瞭。
DSC_2210.jpg

延々、手すりとルート表示の意味でロープが渡してある。
DSC_2363_20140430213227a78.jpg

あまりに急なので、落ち葉もすべるし、北斜面なので雪も残っている。
DSC_2365_20140430213230968.jpg
DSC_2366.jpg
ゆっくり慎重に下る。

道沿いには、こんな手書きの小さな木の看板がたくさん吊るされていた。
DSC_2367.jpg

下るにつれ、残雪が多くなる。
DSC_2369_20140430213156ec2.jpg
DSC_2375_20140430213121dbb.jpg

それにしても、とんでもない傾斜だ。
DSC_2370_2014043021315983d.jpg

こんな急斜面にも炭焼き窯の跡があった。
DSC_2371_20140430213202f49.jpg
DSC_2373_20140430213119f6a.jpg

標高1250mより低くなると、傾斜も比較的ゆるくなり、暗い植林の道となる。
DSC_2376_20140430213124c0b.jpg

そして3時半。やっと神社の参道に出た。
DSC_2378_201404302131267ae.jpg
ゆっくり下ってきたので足や腰に負担にならず、それほど疲れないで済んだ。
しかし途中で雪渓をトラバースするところなどを含め全体的に道が明瞭で、このコースは点線にした方がいいのではと思ったほどだ。

ここから神社まで10分ほど参道を登る。
DSC_2381_20140430213128f84.jpg
DSC_2384.jpg

行く前に参拝できなかったので、帰りに無事下山のお礼参り。
DSC_2387_20140430213049697.jpg
DSC_2395_2014043021305427f.jpg
DSC_2391_20140430213052511.jpg
DSC_2405_20140430213017550.jpg
脇から入って、正面から出ると、なんと鳥居の前にトビス峠への道標があった。
私は最初から道を間違っていたのだ。
やはり最初に参拝すべきだった。あの団体に釣られたのがいけなかった。
彼らはまっすぐ釈迦ヶ岳に登ったのだろう。

反省しつつ、薬王水と呼ばれる湧き水で喉を潤す。
DSC_2404_20140430213056902.jpg

とにもかくにも、これにて本日の山行は終了。
帰りは車から、参道沿いのあれこれを撮影しながら下る。
DSC_2411_2014043021301963b.jpg
DSC_2412_20140430213022c20.jpg

実は、山梨はこのころが桜の満開を迎えていた。
DSC_2418_20140430213025d10.jpg

さて帰りのお風呂だが、道路地図帳をみると、すぐ近くに「ももの里温泉」というのがあるのを発見。そこに行くことにする。
入る道を1本間違えて、桃の農園のある地域にたりに入ったので、せっかくなので撮影。
DSC_2421_201404302130278cd.jpg
DSC_2422_201404302129462ae.jpg
DSC_2429.jpg
DSC_2426_2014043021294861c.jpg
DSC_2428.jpg

お風呂は620円。2日分の汗を流した。
DSC_0538.jpg

帰りは小仏トンネルで11kmほど渋滞したが、19:20には帰宅できた。

【2014年4月12日】釈迦ヶ岳
檜峯神社(9:42)~トビス峠(10:09)~神座山(10:43撮影10:51)~檜峯神社分岐(11:06)~上芦川分岐(11:29)~釈迦ヶ岳(11:59撮影・昼食12:25)~府駒山(12:48)~日向坂峠(13:11)~すすらん群生地駐車場(13:34)~釈迦ヶ岳登山口(14:04)~上芦川分岐(14:51)~檜峯2号橋(15:30)~檜峯神社(15:37撮影15:46)
※所要時間:6時間4分(歩行時間:5時間半)、コースタイム:6時間45分
※登った山:3座(神座山、釈迦ヶ岳、府駒山)
※歩いた距離:12.5km
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (74)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (93)
富士山周辺の山 (60)
八ヶ岳周辺の山 (39)
南アルプス (99)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (37)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (19)
ドライブ (8)
廃線の旅 (8)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR