山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

甲州高尾山・棚横手山(中)

【2014年3月29日】甲州高尾山・棚横手山
山火事で樹木がなくなったため見晴らしはいいのだが、爪痕は至るところに残る。
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こんな風景を見ると、30年ほど前、ネパールをトレッキングした時のことを思い出す。
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山村では樹木はみな燃料になってしまうので、ずっとはげ山だった気がする。

トラバース道が見える。
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あの道を行くと楽なのだろうが、富士見台を通過してしまいそうなので、当方は尾根伝いに歩く。

眼下を走る林道は舗装されているが、日陰にはまだ雪が大量に残っている。
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はげ山と富士山。
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なんとなく滝の音が聞こえてきたなと思ったら、大滝(雄滝)が出現。
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かなり大きい。落差140mだとか。

そのさらに左には奥秩父の山々。
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正面には目指す棚横手山(1306m)が見えてきた。
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あそこまでずっと山火事の跡が広がっている。
いったい、どれだけ焼失したんだろう。それも、かなり最近の火事のように見える。

後で出てきた案内板によると、平成に入ってから、もう4回も焼けている。
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平成5年4月  75ha
平成9年3月 375ha
平成19年4月 20ha
平成21年4月 92ha
季節が春先に偏っている。すべてかどうかは分からないが原因は春雷もあるのだろう。
一度焼けると、雷が落ちやすくなるのだろうか。

登山者に様々な思いを抱かせる道である。
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塩山の町並みと塩ノ山(553m)、そしてはるかに八ヶ岳。
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10:12、富士見台に到着。
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さて、ここも問題だ。「登った山」に加えるかどうかである。
立派なピークであるし、回りの名前のあるピークからも距離的に独立している。
その点は問題ないのだが、この普通名詞的な名称である。う~む。
結論から言うと「認定!」とした。
沿道の道標にはすべて「富士見台」方面という表示の仕方をしており、その地位をかなり高く評価しているとみられるからだ。(やや、苦しいか)

富士見台からの富士は空をテーマに。
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富士山自身も立派に成長した。
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南アルプスも忘れてはならない。
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ここは撮影のみで通過。

わずかに下ると、さっきのトラバース道及び大滝不動尊から上がってくる道と合流する。
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この先は、岩場もある急坂。
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焼け跡が痛々しい。
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10:25、再び林道と交差。
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法面に作られた異常に段差の大きい階段を登ると左手に遮るもののない景色が広がった。
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もう、とくに説明は加えない。

この先で単独男性とすれ違う。本日3人目。
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彼もさっきの場所に感激したのか、しきりに写真を撮っていた。
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さあ、あとひと登り。
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10:36、棚横手山に到着。
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おお、ここは山梨百名山だったのか。山梨百名山は59座目となる。

正面には「大富士見台」の看板も。
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その名にふさわしい富士山の雄姿が望める。
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左の空に吊し雲が見える。

丸太に腰掛けて休憩。
昼食には少し早いが、おにぎり1個とゆで卵をつなぎにいただく。
15分足らずで出発。
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さらに奥の大滝山を目指す。
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この日初めて、登山道に残雪が出現。
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なつかしいので踏んで歩く。

15分ほどで大滝山(1362m)に到着。
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ここには小さな杭が打ち込んであり、「宮宕山」と書いてあった。
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このあたりの山名はすこし混乱しているようだ。
この杭にも、上部に小さく「大滝山」と書いてあるが、地形図は「大滝山」、登山地図は「大滝山(宮宕山)」である。
地形図の「宮宕山」はさっきの剣ヶ峰なので、地形図の解釈が異なることになる。
本ブログでは「大滝山」を採用することにする。

道はまだ北と東に伸びているが、ここは引き返す。山頂自体は眺望なし。
富士山の空も複雑になってきた。
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眺望を楽しみながらの下山。
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山仕事をしている人のチェーンソーの音が響き渡っている。

11:21、棚横手山を通過。
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南アルプスの方にも面白い雲が出てきた。
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北岳の手前は辻山(2585m)、その手前は千頭星山(2139m)。
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今年は北岳に登りたいなあ。

林道に下りてきた私。
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さらに下ると老若男女の団体が、わいわいと鍋を楽しんでいた。
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食べてから登るのだろうか。

11:35、分岐まで戻ってきた。
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ここを右折。樹林帯に入る。
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いきなり雪である。
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大雪からすでに1か月半。北斜面にはまだ20~30cmは残っている。
もちろんノーアイゼンで大丈夫。

林道と合流するあたりまで下りてくると、おじさんが一人、林道を歩いていた。
あれ、あのまま行くと迷うぞ、と思い、上から声をかけた。
「棚横手山ですか~?」
「ええ、こっちでいいんですよね」
「違いますよ~、こっちです」
「え? じゃあ、こっちはどこに行くんです?」
「滝の上に出てしまいますよ」
「そちらには、どうやって?」
「少し戻ったところに分岐があったはずです。雪で見逃したんでしょう」
みたいな会話があって、分岐で合流。
「へえ、ここかあ。確かに足跡があるわあ」
「では、気をつけて」
「あ、後ろからおばさんが2人来るんです。地元の方なら分かるでしょうが、もし違ったら、また私みたいに間違うといけないので」
「わかりました。伝えましょう」
という感じで、彼を見送った。
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それにしても、林道は雪が深い。
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まもなく、おじさんの言葉通り、おばさん2人が現れた。
「雪はまだありますか?」
「ええ、でも登山道の入り口までです。入り口分かりますか?」
「ええ、分かりますよ。もう少しですよね」
「はい、じゃあ気をつけて」
ということで、この方々もお見送り。
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何度か来たことのある方のようだった。

とにかく雪の中を進む。
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固く締まっているので歩きやすい。

大滝を望めるスポットもあった。
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分岐から少し進むと展望台がある。
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足を延ばしてみると、休憩の東屋だと思ったのは、甲斐御嶽山の拝殿。
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ここまで下山できたことのお礼を述べ、柏手。
しかし、展望台というわりには、樹木が成長したからか、ほとんど何も見えなかった。

ここから大滝不動尊までは再び遊歩道。
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長身の単独男性とすれ違う。
「この先に展望台はありますか」
「ありますが、何も見えませんよ」

不動尊に近づくと、なんと倒壊した屋根が。八郎坊堂と思われる。
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おそらく雪の重みによるものだろう。
春から修復か、撤去か。

お、大滝不動尊が見えてきた。
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その前に道をふさぐ倒木。
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豪快だ。

これは雌滝。
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後滝。
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不動尊に参拝。ここには賽銭を入れて、無事下山を御礼。
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背後には雄滝。
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下にも滝があった。前滝。
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この不動尊は880年の開創とのことだそうだ。

(つづく)
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甲州高尾山・棚横手山(上)

【2014年3月29日(土)】甲州高尾山・棚横手山
3月21日に行くつもりで計画したものの、体調不良により断念したコースである。
中央本線の勝沼ぶどう郷駅から大滝不動尊を経て、棚横手山、大滝山に登頂、少し引き返して、甲州高尾山から大善寺に下り、駅に戻るという周回コース。
コースタイムは7時間15分だ。

電車で行くと、駅まで自宅から2時間半近くかかる。
車だと1時間半だが、どこに車を駐めておくか。
地図で探すと、大善寺の近くに国史跡の勝沼氏館跡がある。
ここに無料の駐車場があるはずだ。
となると、逆コースの方が便利だ。
アプローチで林道を延々歩くよりも、林道は帰り道にした方がいい。
いきなり登ってしまった方が早い時間に頂上に立てる。

そう前夜に決めて就寝。5時に起床し、5:24出発。
予報は晴れのち曇だったのに、天気は意外に薄曇り。
中央道から富士山が見えたので安堵したが、この天気では、あまり気分が盛り上がらない。
勝沼ICで下りて、7時前に勝沼氏館跡に着いた。
例によって、ちょうどトイレに行きたくなった。
駐車場にあると思っていたが、ないので、史跡の方へ行ってみる。

ない。どうしよう、と思っていたら、史跡から出たところに、あった。
助かった。しかし、なんとタンクが壊れていて、水が出ない。
仕方ないので流さずに出奔。ごめんなさい。
このトイレは早く直した方がいいです。

駐車場には「見学目的以外の長時間の駐車はご遠慮ください」とあったが、これもごめんなさいした。
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悪いけど、見学客はほとんどいないので、迷惑はかけないはずだ。

7:17に出発。
まずは沿道のぶどう農家を見ながら旧甲州街道を東へ戻る。
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このあたりは国見坂というようだ。
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甲斐国の府中を見下ろす坂という意味だろうか。

国道20号に出る。南アルプスが見えるが霞んでいる。
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別名ぶどう寺と呼ばれる大善寺は薬師堂が国宝なのだ、と知る。
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写真は山門。

案内板によると境内を通り抜けて登山道に出られるようだが、境内に入るには拝観料がいるらしい。
ついでに拝観する手もあったが、時間がもったいないので、帰りに気力があったら寄ることにして、とりあえず通過。
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通常の登山口から登り始める。7:39。
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すぐに、芭蕉翁甲斐塚というものが現れた。
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「蛤の生ける甲斐あれ年の暮」という句が刻まれている。
「蛤よ、おまえも人間様に食べられて、生きてきた甲斐があったなあ」というくらいの意味だろうか。年の暮れというのは、お正月にはお吸い物になることが想定されているのかもしれない。
蛤のように殻にこもり、世捨て人として生きてきた自分にも生きている意味があるのだろうか。そんな風にも読めるらしい。

傍らの案内板によれば、これは山梨県内では最も古い芭蕉の句碑で、藤井村(現在の韮崎市)の草々庵梅童(1701~1781年)なる人物が宝暦12年(1762)10月に父梅馬の遺志を引き継いで建立したものだという。
梅馬は蕉門の柳居の流れを甲斐に伝えた先駆者だそうだ。

調べてみると、この句は元禄5年(1692年)12月に本人が書いた、蛤3個を楪(ゆずりは)の上に置いた絵の画讃で、出典は「薦獅子集」とのこと。
「生ける貝」と「生き甲斐」をかけていることは分かるが、甲斐国とは関係なさそうだ。
韮崎の人が、わざわざ勝沼に碑を建てたのも、ちょっと不思議。
おそらく、梅馬が句碑を建てるにあたり、「甲斐」の文字のあるこの句を選んだということなのだろう。
場所についても江戸から来た人が、甲斐国を初めて広く見渡せるこの地を選んだのかもしれない。

石段を登ると、五所大神社。
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ここで安全祈願を行い、ゴアも脱ぐ。
今日は予報通り暖かい。

境内を抜けると、鳥獣防護柵。
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大切なぶどうを守っている。

急坂が続く。
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神社から26分ほどで鉄塔のある柏尾山に到着。標高は約740m。
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山名板は見当たらず。眺望もなし。通過。

この先はなだらかな道と急坂の繰り返し。
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富士山方面の京戸山などの山塊はこんなにくすんでいるのに
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遠い白峰三山は、なぜか鮮やかに見えるようになってきた。
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8:23、798mピークを通過。
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ここから深沢川の谷を見下ろす。
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この直下に中央本線の新大日影トンネルが走っている。
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登るにつれ、甲府盆地と南アルプスが遠望できる。
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1本南の山には、沢筋ごとに残雪が雪渓のように残っている。
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目指す甲州高尾山が見えてきた。
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このあたりで、獣の匂いが漂ってきたなと思ったら、やぶの中からガサゴソした音と、ブヒブヒというイノシシの声が聞こえてきた。
ピーピーという子イノシシの声も混じっていた。
姿が見えないか、抜き足差し足でそっと歩きながら、目をこらしたがダメだった。

8:45、930mピーク通過。
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それにしても、雪が全くない。
落ち葉全開。日当たりがよさそうな地形なので、雪はわりと早く解けてしまったのかもしれない。

標高950mあたりで、富士山が顔を出した。
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今日はこの天気なので見えないものだと諦めていたのに、元気が出てきた。

9:01、菱山深沢林道に出た。
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何か建設中のようだ。
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横をすり抜けて最後の登り。
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富士山もだいぶ成長してきた。
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標高差40m、林道から6分で甲州高尾山嶮ヶ峰(1091.9m)に到着。
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さて、問題だ。ここを登った山に数えるかどうか。
この山名標の表記からすると、高尾山の山頂の一部と解釈するのが良心的だ。
しかし、地形図には「宮宕山」とあり、登山地図にも「宮宕山(剣ヶ峰)」と書いてあって、「甲州高尾山」とは明確に区別している。三角点もある。
従って、高尾山山頂とは200mほどしか離れていないが、剣ヶ峰を「登った山」と認めることにする。
ついでに言えば、高尾山(1106m)のすぐ先に、約1120mのピークがある。この最も高いピークに名前がなく、2番目、3番目にあるのはちょっと不思議だ。
里からは、この二つの山が目立っていたので名前が付いたということなのかもしれない。

さて、眺望も休むべきベンチもないので通過。
4分で、甲州高尾山頂に着く。
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ここにもベンチはなかったが、地面の段差を利用して休憩。
先週、車内で溶けてしまったチョコがまた固まっていたので、それをおやつ代わりに食す。

ここは展望がいい。正面にさらに成長した富士山。
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こずえの間から白峰三山。
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さらに明るくなってきた。

右から荒川岳(3141m)、赤石岳(3120m)、聖岳(3013m)。
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左から鳳凰三山、アサヨ峰(2799m)、甲斐駒(2967m)。
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南東には笹子雁ヶ腹摺山(右、1358m)と左に3つ並ぶのは左から、お坊山、トクモリ、米沢山(1357m)。
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中央は三ツ峠山(1785m)。
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よく見分けがつかないが、その手前に本社ヶ丸(1631m)や清八山(1593m)が立ちはだかっている。

富士山の手前にあるのは、平らなのでこれも見分けがつかないが、京戸山やカヤノキビラノ頭(1411m)あたりなのだろうと思う。
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右端の突起は釈迦ヶ岳(1641m)。

南西には毛無山(1946m)が望める。
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右のとんがりはタカデッキ(1921m)。

東は滝子山(右、1620m)と大谷ヶ丸(左、1645m)。
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さて、そろそろ出発しようかと腰を上げた頃、2人のおじさんが登ってきた。
「今日は暑いな。こんなに汗をかくとは思わなかった」
「三ツ峠山のNHKのアンテナが見えるな」
などと話していた。
こちらは「こんにちは」して、出発。30分近く、ゆっくりしてしまった。

休んでいる間に晴れてきた。
進行方向には、はげ山が見える。
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伐採のせいかと思ったら、山火事の跡だった。

あれが高尾山より高い約1120mピーク。
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稜線からは左手(北)も見えるようになり、奥秩父方面が遠望できる。
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左の破風山(2318m)と右は雁坂嶺(2289m)。

右は木賊山と甲武信岳(2475m)、左は国師ヶ岳(2592m)。
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金峰山(2599m)。
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全体像。
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振り返ると、甲州高尾山の向こうに南アルプスが一直線に並ぶ。
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1120mピークから望む富士山。
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そして八ヶ岳。
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空もいい感じになってきた。
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9:55、大滝不動尊への分岐を通過。
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再び登りに転じる。

(つづく)
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倉見山

【2014年3月23日(日)】倉見山
2月14日に行くつもりだった山なのだが、あの大雪のため中止。
行っていたら、遭難はしなくても、山梨県内は交通機関が完全にマヒしたので、数日間は帰れなかっただろう。
今日はそのリベンジ。雪はどのくらい残っているだろうか。

最近少し疲れ気味なので、遅めに出発。
登山口のある富士急三つ峠駅周辺に着いたのは、もう10時を回っていた。
当初は登山地図に記載がある倉見公民館の駐車場に駐める予定だったが、それが見当たらず、西桂町役場に戻ったら、ちょうどいい駐車場があった。
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10:18に出発。国道139号を渡って倉見集落に入る。
正面に倉見山(1256m)。
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あれに登るわけだ。標高差は650mほど。
頂上までのコースタイムは2時間10分だ。

桂川公園では子供たちがボール遊びをしていた。
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その向こうに、真っ白な富士山。
いいところで育っている。うらやましい。

北を振り返ると三ツ峠山(1785m)がそびえる。
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今日は快晴だ。

西桂町のマンホール。
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富士山ではなく三ツ峠山をあしらっているのが潔い。

道標はしっかりしているので、町中で迷うことはない。
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白山神社はあまりの階段におじけづき、パス。
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厄神社も遠回りになるので寄らなかった。
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市街地ではほとんど雪はなくなっていたが、厄神社の先の林道にはすでに雪が積もっている。
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大きな砂防ダムを林道で高巻きするように
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林道を登っていく。

不法投棄防止のため通行止めになっていた。
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めずらしい理由だ。嘆かわしい。

沢を渡ると、登山道となる。
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登山地図に水場とあるあたりだ。

もう一面雪なので、今日はわかんではなく、アイゼンを着けることにする。
装着している間に、単独男性に抜かれてしまった。
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漫然と彼の後を追っていくと、いきなり道がわからなくなってしまった。
このまま進むと巨岩にぶち当たってしまう。
彼も「赤テープが見当たらない」と困っている。

地図ロイドを見ると、すこし右にずれていることがわかったので、雪の中を左へ登る。
何度も踏み抜き、かなり消耗した。
わかんをしたいところだが、今日は土のところも多く、不向きだ。
少し登ると赤テープを発見。道も出てきた。

再び沢沿いの道となる。
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何度も埋まり、枝や倒木もあるので歩きにくい。
このあたりで、下りてくる高齢の単独男性とすれ違う。
この日会ったのは、さっきの男性を含め2人だけだった。
3連休だけに、みんなもっと遠く高い山に出かけているのだろうか。

しばらく登ると、地形図の登山道とは違い、道は左へ折れて、巻き道になる。
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一旦雪も消えて、道もよくなり一息というところ。

尾根に出たところにちょうどベンチがあったので、小休止。さすの平という場所だ。
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ここまで1時間半近くかかった。
ほうじ茶オレを飲みながら、わさび柿ピーをつまむ。
けっこう風があり寒い。

ここは非常に見晴らしがいい。
赤い電車が停車している三つ峠駅。
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かと思えば、青い電車が大月方面に走り去っていった。
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箱庭のような光景だ。
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あちら三ツ峠山はさすがにまだ雪が深そうだ。
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写真を撮っている間に、さっき抜き返した男性がまた抜かして行った。

20分ほど休んで出発。もう12時を過ぎてしまった。
尾根をジグザグしながら登る。
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富士山も稜線から顔を出した。
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富士吉田市街と毛無山(1946m)。
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あと標高差で100mというあたりで、またさっきの男性が出現。
もう下りてきたのかと思ったら、「道が分からない」という。
確かに赤テープも見えない。
彼は私が追いついてくるのを待っていたようだ。
「もうあそこが頂上だから、まっすぐ登るしかないですね。雪だからこそできる登り方です」
と言って先行して直登するうちに、赤テープを発見。
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それでも、斜めの雪の斜面にアイゼンを横からかませながら我慢して登る。
雪の深さは20cmくらいか。
このあたりは雪が締まっているので助かる。
彼は4本歯の軽アイゼンなので登りにくそう。
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一度スリップして転倒していた。

登り切ったところで東桂方面からの道と合流。
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ここから数分で山頂に着いた。
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南面が開けていて富士山が大きい。
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どアップ。かなりてかっている。
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これは、先週登った御正体山(1682m)
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杓子山(1598m)から鹿留山(1632m)の稜線。
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三ツ峠山。
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段上になった地面に腰掛け、カップ麺の担々麺といくらのおにぎり、ボイルドウインナー。
富士山を真正面に見ながらのランチだ。
さっきの男性に「ありがとうございました。たぶん助けがないと登れませんでした」と礼を言われた。

たっぷり40分ほど休んで出発。もう2時近い。
気温はかなり高く、下界は20℃に近いのではないだろうか。
すぐ先のピークは見晴台と呼ばれる場所。
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ベンチがあって、こちらの方がランチにはちょうどよかった。

倉見山を振り返る。
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右の尾根が相定ヶ峰方面だと勘違いして下り始めたが、何かいやな感じがして地図を見ると、やっぱり間違えていた。
もどって、左の稜線を行く。ロスは数分ほど。

手前に見える稜線が下山路だ。
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ここからは南アルプスが見えた。
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奥の左から聖岳(3013m)、赤石岳(3120m)、荒川三山(3141m)。

相定ヶ峰へは北斜面なのでけっこうな積雪。でも埋まらなくて助かる。
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頂上には山名の表示があって、うれしい。
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一応、ピークと思しき場所に足跡を付ける。
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ここはそれだけで通過。展望もなし。

少し下ったところで、雪のあるうちにアイゼンをはずす。
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この雪質ならもう必要ない。泥だらけになる前にはずした方がいい。
こちらはなだらかなので、歩きやすい。

左手に時折、富士山を見ながらの快適な下りだ。
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かなり下ると赤松の林になる。
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だいぶ下界も近くなってきた。
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堂尾山公園まで下りてきた。
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東屋が崩れている。

蚕影大神の石碑。
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読んで字のごとく養蚕の神様だ。このあたりはかつて養蚕が盛んだったのだろう。

かたわらの丸太に腰掛けて一息。
すぐ出発。4差路を過ぎて
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堂尾山の頂上と思しきピークに一応、足跡を付ける。
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道端に春が芽吹いていた。
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何の花かは分からない。

正面に三ツ峠山。
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富士見台に寄り道。
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国土交通省認定の関東富士見百景だそうだ。

富士山にはとうとう雲がかかってしまった。
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左手前の三角錐は登山地図にも名前が出ていない。無名なのだろうか。

高座山(右、1304m)から杓子山。
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さらに下ると巨岩の上にも蚕影神社。
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そして、15:42やっと下界に下りてきた。
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下りてきたはいいが、寿駅までの道がよく分からないでいたら、標識があちこちに立ててあった。

途中、すぐ近くでゴンという音がするので何事かと思ったら、落石だった。
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一抱えはある大きな石だ。直撃されたら怪我は免れない。

仰ぎ見ると、今登ってきた倉見山が端正な姿を見せている。
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左の尖っている方が山頂、右のまるいのが見晴台。

16時ちょうどに富士急寿駅に到着。
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大月方面の電車は16:46発。まだ随分時間があるが、もう歩くのも面倒。バスもなくタクシーも通りかからない。待つことにする。

待っている間に特急列車が通過。
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電車は結構混んでいたが座れた。
5分ほどで三つ峠駅に到着。
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駅前にはユニークなお店がある。
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観光売店とキャラメルが交錯している。

こちらはズバリ観光美容室。
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もう閉店しているようだが、観光客のお客さんはたぶん全くいなかったろう。

役場の駐車場に行く前に永明寺跡なる史跡が。
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戦国時代の開創だが、明治7年に廃寺となったという。
廃仏毀釈であろうか。
その後しばらく本堂は小学校の校舎として利用されたらしい。
その本堂は近くの一乗寺に移転されて現存しているという。
17時前に無事、車までたどりついた。

この後は2週連続で芭蕉月待ちの湯に立ち寄り。
湯から上がると、鶴竜が優勝していた。

本日は3連休の最終日なので高速は大渋滞と見込んで、下の道を行く。
「東京に一番近いほうとう屋」というふれ込みの「手造りほうとうあずま」で夕食。
鴨ほうとうをいただく。つまみにオーダーした豚の軟骨がおいしかった。

帰宅は9時半。出発が遅かった分、帰宅も遅くなったが、日が長くなって助かった。
倉見山は富士山に最も近い山という印象だった。

【行程】2014年3月23日(日)
西桂町役場(10:18)~厄神社(10:33)~さすの平(11:44撮影・休憩12:06)~倉見山(13:07昼食13:50)~相定ヶ峰(14:15)~堂尾山(15:13休憩15:16)~富士見台(15:25)~登山口(15:42)~寿駅(16:00待ち時間16:46)=三つ峠駅(16:51)~西桂町役場(16:56)

※所要時間:5時間42分(歩行時間4時間34分)
※登った山:3座(倉見山、相定ヶ峰、堂尾山)
※歩いた距離:8km

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根本山・熊鷹山(下)

【2014年1月12日(日)】根本山・熊鷹山
歩き始めて4時間かけて、熊鷹山の頂上に着いた。
展望塔があるので、早速登って撮影。
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なんと南に富士山まで見えた。遠くから見えると感激もそれだけ大きい。
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手前は丸岩岳(1127m)。

これは丸岩山への稜線。
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今日はあちらまでは行かないで、ここから十二山まで引き返す。

関東平野。伊勢崎方面。
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背景は奥秩父の山並みか。右から甲武信岳、木賊山、破風山、雁坂嶺とたどれる。

右に蓼科山(2530m)、八ヶ岳。左にかすかに甲斐駒が見えている気がするのだが。
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浅間山(2568m)。
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赤城山。
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その主峰、黒檜山(1828m)。
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谷川連峰。
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左が袈裟丸山(1908m)、右は皇海山(2144m)。
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この山が、どうしても分からない。
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日光連山全景。
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右奥は燧ヶ岳(2356m)。
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日光白根山(2578m)。
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男体山(2486m)。
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女峰山(2483m)。
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横根山(1373m)。
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鹿沼方面の山々。
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美しい双耳峰の筑波山(877m)。
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太平山や岩舟山の方向。
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都心の方角だが、霞んでいて北関東の平野部しか見えない。
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360度、ひと通り撮影して塔を下りる。

最初、頂上に着いた時は、単独の人が1人だけいたが、写真を撮っているうちに、さっき分岐で聞こえた声の集団が到着。いきなりにぎやかになった。
単独の方は栃木県側の林道から1時間半くらいで登ってきたのだとか。
こちらは誰もいない雪道を迷いながら4時間かかった。

ほんの少し東へ下った場所に腰を下ろして昼食。カップ麺の「すみれ」。
少し固かったが濃厚だった。汁も飲み干す。

例の集団は狭い場所に固まって、私を取り囲むように陣取り、登山道にストーブを置いて、大きな鍋でけんちん汁など作り始めた。
「道は、さすがにまずいんじゃない?」と思ったが、そこしか平らな場所がなく、人も来なかったので、まあ許す。

家族連れに写真を撮ってもらい、滞空時間40分ほどで出発。
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さっき展望塔から地形を見て、十二山の分岐で道は間違っていない確信した。
来た道を軽快に戻る。
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これが、たぶん十二山。
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ピークを12時半くらいに通過。
意外にこちらにもトレースあった。

しばらく行くと、トレースがピークを避けて右に下りていきそうな勢いなので、それを無視して、尾根づたいに歩いてみたが、やはり変な方向に行きそうなので、トレースに戻る。
このあたりはアップダウンが激しく、トレースは小さなピークをどれも巻いているが、トレースが無かったら、こぶをひとつひとつ越えて歩かざるをえなかったかも。
そうなったらかなり消耗しただろう。
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南斜面は完全に雪が解けて春のムードなのだが、雪は必ず出てくるので、アイゼンはなかなかはずせない。

展望が開けると、新鮮な眺めが広がり、心が洗われる。
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十二山から30分ちょっと歩くと、林道と交差してびっくり。
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登山地図には書いていない林道だ。
新しいし、舗装してある。

登山道の登り口も階段になっていて、よく分かる。
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眺めもよい。
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ただ、この道標にはがっかり。
普通、現在地を基点に、どこそこまで何分かかると書くべきなのだが、この先の宝生山については「宝生山からの所要時間」が書いてあるので、宝生山への距離感がつかめない。
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矢印の方向だけ間違えて、「5分」という数字は正しいのだとすれば、目の前に見えるあのピークが宝生山だろう。

道はトラバースしているが
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とりあえずピークまで行ってみる。
しかし、やはり山名板も何もない。
地形図もなく、あの不親切な標識のおかげで、余計なピークを踏まされてしまった。

結局、林道交差点から宝生山(1154m)まで12分かかった。
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とくに眺望もないので通過。

氷室山(1123m)まで、いくつかの手書き標識がある。
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埼玉の人間には、この辺の山は全然馴染みがないが、地元の方々にはよく歩かれているのかもしれない。

1時半前に、氷室山頂直下の氷室神社に到着。
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変なものが、木にくくりつけられていた。
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祠にもいろんなお供え物がある。
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お参りしていたら、氷室山から単独男性が下りてきた。

「氷室山のピークは2つありますよ。いずれにも山頂の標識があって、どっちが本当なんでしょうか」という。それは私にも分からない。
栃木側に車を置いて登って来たので、時間の問題があるが、根本山経由で帰ると言っていた。そのわりに全然違う方向に歩いていった。大丈夫だろうか。

彼の言うとおり、神社の直上とその少し先の2か所に山頂の標識があった。
1つ目。
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2つ目。
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距離的には100m程しか離れていない。
地形図で確認すると、1123mのピークは2つ目と思われる。

これが1つ目のピーク。
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こちらが2つ目。
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どうしてこんな齟齬が生じたのだろう。

この先の1109mピークでアイゼンを外し、チェーンに履き替える。
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ここで進行方向は北から西へと直角に曲がる。もう時間は2時前だ。
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この先は、100mほど下って、ほんのわずか登り返した1022mピークを通過し、その後、3つのピークを越えて、1052mの椀名条山に着くのだが、地形図がないので、どれだけこぶを越えれば、椀名条なのか分からず、かなり消耗した。

木が伐採されている尾根道は雪がほとんど解けている。
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見晴らしもいい。
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激しく山の斜面を縫っていく林道。
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赤城山。
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これは根本山(1199m)。
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1109mピークから45分ほどで椀名条山に到着。
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三等三角点がある。
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この隷書体が好きだ。

この先は下る一方かと思ったが、2回ほど登り返しがあり、さらに消耗。
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終盤は雪もほとんどなくなり、落ち葉の道。
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この日のコースは全体にほとんど電波がつながらず、最後の下りでやっと通じたので、立ち止まってfacebookに投稿した。
最後の急な下りは、なんだかめまいがしそうな青テープ。
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これは何のためのものなのか。

滑りやすい木道を通過して、15:25に無事下山。
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8時間近いアルバイトだった。距離もかなり出た。

わたらせ渓谷鉄道水沼駅にある水沼駅温泉センターに立ち寄り湯。
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この駅には何度か来たことがあるが、温泉に入るのは初めて。
念願がかなった。

帰りは渋滞を警戒して高速は使わず、それでも19:40に帰宅。
久しぶりの群馬・栃木で新鮮な山行だった。

【行程】2014年1月12日(日)
黒坂石バンガローテント村(7:44)~山神社(8:12)~根本山登山口(8:51)~(道迷い20分ロス)~根本山(10:20休憩・装備10:31)~根本山神社(10:42撮影10:46)~十二山(10:58)~熊鷹山(11:25撮影・昼食12:05)~十二山(12:28)~林道交差点(13:04)~宝生山(13:16)~氷室神社(13:28)~氷室山(13:34)~1109mピーク(13:44装備13:54)~椀名條山(14:40)~(メール休憩10分)~テント村(15:35)

※所要時間:7時間51分(歩行時間:6時間36分)=コースタイム6時間35分
※登った山:6座(根本山、十二山、熊鷹山、宝生山、氷室山、椀名條山)
※歩いた距離:16.7km

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根本山・熊鷹山(上)

【2014年1月12日(日)】根本山・熊鷹山
どこかあまり土地鑑のない地域で手頃な山はないかと物色していたら、出てきたのが栃木県の熊鷹山である。
山と渓谷社の「新・分県登山ガイド 栃木県」には、熊鷹山と丸岩山を周回するコースが載っていたが、これだとちょっと軽すぎる。
昭文社の登山地図を広げて、栃木・群馬県境の根本山と熊鷹山、氷室山を周回するコースを設定できることを発見、これに決めた。
コースタイムは約6時間半である。

ちょっと遠いので、いつもより早めに4:30に起床、4:52に車で出発。
関越に乗り、初めて北関東道を走る。
伊勢崎インターで下りて、北上。大間々あたりでようやく薄明るくなってきた。
スタート地点の黒坂石バンガローテント村には7:16着。
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自宅から142kmもあった。車はテント村前の駐車スペースに置いた。

トイレに行きたくなり、テント村の施設に行ったが鍵が掛かっている。
やむなく近くにあった蚕影神社の裏でする。
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罰が当たらないかと不安になったが、これが当たってしまうのである。

7:44出発。1時間ほどの林道歩き。
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今回は前夜に行き先を決めたので、地形図を持っていない。
頼りになるのは5万分の1の登山地図だけだ。

右手を流れる中ノ沢はかなり氷結している。
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道にも雪が残り始めた。
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途中渡った椀名條橋は昭和36年の竣工。
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結構古い林道のようだ。

30分ほど歩くと分岐に至り、山神社があたりを守っている。
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改めて安全祈願を行う。

分岐は右に入る。全面、雪に覆われた路面も現れる。
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ようやく日も高くなってきたようで、尾根の方は明るい光が注いでいる。
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谷は深い。
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道も荒れて、車では入れないような状態になってきた。
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落石の跡も恐ろしい。
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こちらは壁面の岩がぱっかり剥がれて、下に落ちているのが分かるだろうか。
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1時間ちょっと歩いたあたりで、いよいよ林道も尽き、登山道に入る。
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入口はやや分かりにくいが、「根本山登山道」と標識があるので迷うことはない。
ここから植林の中に分け入っていくわけだが、そもそも登山道が荒れている上に、林業関係者の踏み跡やピンクテープが木材に付けてあるので、実にまぎらわしい。

すぐに、そのまま進むのがためらわれるような路面状態(木の枝がたくさん落ちている)になったので、左に折れる細い踏み跡が正規の道かもしれないと考え、行ってみる。
だが、これも間もなく、とても登山道とは思えない状態になったが、踏み跡に従って沢に下りる。
沢の横に白く雪の道のようなものがあったので、これを行けばいいのかと思い、しばらく沢を遡行したが、この雪がなかったら、とても登山道とは思えない道だ。
それでも、これを登り切った方が頂上への近道であることは分かっていたが、詰めに滝や壁が現れると万事休すなので、やはり元の場所に戻ることにした。これで13分のロス。

元の道を枝に我慢しながら進むと、ジグザグの道がちゃんとあった。
それを3回くらい折れると小さな雪原に出る。それを突っ切って歩くと、また道の状態が悪くなったので、振り返るとさっきの雪原で左に折れるしっかりした道が見えた。
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この写真の状況だ。
これを見たら当然、戻って雪原から左に折れるでしょう。
その道の入口に、通せんぼしているような丸太が2本あるのが気になったが、とりあえず行ってみる。
ところが、この道もすぐに細い踏み跡になり、おかしいなと思いながら行けるだけ行ってみると、さっき引き返した沢のあたりに達してしまった。
やっぱこっちでいいってことかなと一瞬思ったが、そんなわけもないので、また引き返し、雪原をもう一度直進する。
これで8分のロス。

この道もじっと我慢して歩くと、やはりジグザグに道はつながっており
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とうとう尾根に出た。

そこに「登山口」の看板も出ていて、ひと安心。
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結局、枝に惑わされず素直に登ってくればよかったのだ。
これが神様の罰だったのかもしれない。
それにしても地形図がないのが悔やまれる。

ずっとここまで陽の当たらない暗い道を歩いてきたが、尾根に出た途端、ご褒美。
なんと真っ白に冠雪した日光白根山(2578m)が見えるではないか。
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アップにしてみる。
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いやあ、奥秩父や丹沢、富士山、八ヶ岳、南アルプスなどの展望には慣れているが、日光の山々は実に新鮮だ。

なんと、3分も登ると今度は男体山(2486m)も顔を出した。
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これには感激した。

高度を上げるにつれ、どんどん見えてくる。
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わくわくしっぱなしである。
男体山の左に、昨年秋登った太郎山(2367m)と山王帽子山(2077m)。
そのさらに左は黒檜岳(1976m)だろうか。

男体山は、富士山をつぶしたような、何となくキレの足りない山のように思っていたが
全くイメージが違う。鋭い彫刻のようである。
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ほれぼれする。

9時半になって、ようやくこちらも陽の当たる場所に出てきた。
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男体山の右肩から姿を現したのは、大真名子山(2375m)。
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その右には、地蔵岳(1274m)の向こうに女峰山(2483m)。
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つなげると、こう見える。
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稜線へは一旦、道がトラバースするが、あえて直登。
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ロープもあり、登る人がいることも想定されていた。
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稜線に出ると、雪に足跡があった。
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広い尾根のところでは見失ってしまったが、とくに問題なかった。
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たぶん、あれが第1目標の根本山(1199m)。
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展望のいい場所に立つと日光連山が一望である。
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女峰山も美しく見えてきた。
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左は日光白根山。
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最奥は燧ヶ岳(2356m)か。
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再び、太郎山と山王帽子山。
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手前は半月山(1753m)。

根本山の頂上直下に至ると、右にトラバースするが、これが危険な道だ。
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クサリはあるが、路面は凍りかけた雪で、ほんとうに怖い。

しばらくトラバース道は続くようだが、まどろっこしいので、ショートカットして雪の斜面を直登。尾根に達する。
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ちょっと息が切れたが、雪だからこそできる芸当だ。
地図で見ると500m分くらい節約できたようだ。

尾根に出たら、間もなく頂上。
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10:20。コースタイムは登山口から2時間なので、40分近く余計にかかった。
やはり道迷いがよくなかった。
ここでポテトパイを食べて、チェーンから6本歯アイゼンに履き替える。
眺望はよくないので、小休止のみで出発。

ここから10分ほど下ると、根本山神社。
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傍らに立つ石碑によると、ここに神社が建立されたのは1771年。
1806年に薬師如来を守る十二神将が奉納されてから、ここを十二山と呼ぶようになったという。
明治29年から昭和2年までは、神職が住んでいたが、昭和3年、本殿・拝殿とも全焼。すぐ木造の小宮と上屋が建てられたが、腐食破損が甚だしくなったため、昭和61年に取り壊し、新たに石祠を奉納したようだ。

ここは土塁状の地形も残っており、それなりに立派な神社だったことが想像できる。
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ただ、その十二山の場所がよく分からない。
登山地図には神社のすぐ東の1128mピークがそれのように書いてあるが、標識なし。
他の本には分岐の1143mピークとして書いてある。
地形図でも、分岐が十二山と読める。
しかし、この分岐にも山名板はない。
でも、分岐を十二山と見なすことにする。

その分岐を10:58に通過。
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ここが後で、氷室山に行く道の分岐でいいのか、実はちょっと不安だ。

ここから熊鷹山までピストン。
分岐を右折し、少し下ったあたりに、こんな道標があった。
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これだと、ここが「十二山」ということになるが、ピークでも何でもない。
この辺、きちんとわかりやすく表示をしてほしい。

この先の小さなこぶには、三滝方面への分岐の標識があった。
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これは地形図にも登山地図にも載っていない道だが、その方向から集団の話し声が聞こえてきた。こんなところから登ってくる人もいるのか。

この先はなだらかなアップダウンが続く、歩きやすい道だ。
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コースタイムは熊鷹山まで30分だが、さっきの標識に1.6kmとあり、いくら歩きやすくでも、そんな距離があったら、30分で着くわけながい。
もっと時間がかかるのではと思ったが、30分で着いてしまった。
地図ロイドで見ると、距離は1.3kmだった。

途中、右手に真っ白な山が見えてきた。
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浅間山(2568m)だ。その右は赤城山(1828m)。

遠くに霞むのは八ヶ岳。
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最後にぐいっと標高差30mを登ると、熊鷹山(1169m)の頂上だ。
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(つづく)
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御正体山(下)

【2014年3月16日】御正体山
御正体山(1682m)の山頂を出発し、峰宮跡展望台に向かう。
一応、道標はあるが、だだっぴろい尾根なので、方向に確信がない。
少し歩いてみて、地図ロイドで位置を確認。
間違っていないようなので、そのまま尾根を下る。
かなり急な上に、積雪が多いので、枝を手で払いながら歩くことになる。

途中、こずえの間から何度も富士山が見えた。
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こちらは鹿留山(1632m)。
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御坂山塊のはるか向こうに南アルプスの白峰三山。
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標高差で120mほど下りきった場所に抱付岩がある。
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ここからちょっぴりアップダウン。
急な下りで滑落。
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と言っても進行方向に落ちたので問題ない。

小さなピークに峰神社(峰宮跡)の石祠が雪に埋もれていた。
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このすぐ先が峰宮跡展望台の分岐。
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おあつらえ向きにベンチがある。
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当然のごとくここでお昼にする。

その前に撮影。
わずかな木々のすき間から、富士山がちょうど正面に見える。
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もうこの時間になると、こんなに近くにいるのに若干霞んでいる。
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にっくきPM2.5。

まあ、贅沢は言わず、一人展望レストラン。
本日は「蒙古タンメン中本」のカップ麺とコンビニの焼きおにぎり。
昨日のお湯なので、もうぬるくなっていて、なかなか沸かなかった。
風もあったので、手でストーブを覆い、沸くのを待った。
「中本」は本物を店でも食べたことがあるが、イメージ通り真っ赤で辛かった。
しばらく唇の回りがひりひりした。

のんびり休んで、細野方面に向かう。12:50に出発。
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わかんで快調に下る。
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基本的にトレースはない。

右手には木々を透かして、さっき登ってきた御正体山の稜線が見える。
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古いトレース(登山道?)をさけて、無垢な雪の上を歩いているうちに、昨日か今日の足跡が出現。
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これまで誰とも会わなかったし、展望台にも御正体山にも新しい足跡はなかったので、このトレースは途中で引き返した方々のものと思われる。
私は道を逸れて歩いていたので、引き返した地点を確認していないが、このズボズボのくされ雪に消耗して途中で断念したのだろう。2人組みか。
やはり、こういう時はわかんが必要だ。
昨日、今日と随分活躍してくれた。

とにかくこちらは、わかんさまさま。がしがし下る。
調子に乗って、この人のトレースに従って、まっすぐ下っていたら、林道の崖の上に出た。地図を見ると、どうやら途中で尾根を1本間違えたようだ。
ただ、昨日に引き続き、またしても林道に助けられた。

しかも樹木が伐採されているため、眺めがいい。
正面に今倉山(1470m)の稜線。
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これはその左に見えている二十六夜山(1297m)。
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道坂隧道から御正体山への稜線。
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中央に道坂峠。
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左手前の文台山(1199m)とその向こうに三ツ峠山(1785m)。
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小金沢連嶺方面。
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すこしズームアップ。手前右は高川山(976m)。
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林道に出るには、崖を下りないといけないので、わかんをはずす。
林道では半分以上がズボズボあったが、下りなので我慢した。

200mほど林道を歩いて、正規の道に戻る。
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本来は、あの手すりのある道を下ってくるべきだったのだ。
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この先も、登山道ではなく林道。
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これが延々と長い。

でも今倉山の眺めにホッとさせられる。
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かなり下って、ゲートを通過しても、くされ雪にずっと悩まされる。
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なんとか人里まで下ってきた。
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コースタイム2時間のところ、1時間半かからなかった。
やはり雪山の下りは早い。

県道近くの道は、新しい除雪の跡があったが、今まさに除雪しているところだった。
除雪車は町から来たものではなく、道の奥にある重機だった。
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御正体山入口のバス停に14:13に着。
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ここからは県道歩き。
菅野川に沿って登っていく。
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ここは標高640mなので、道坂隧道まで、標高差は360mもある。
距離は5kmくらい。上りだから1時間半近くかかるかなと推測していたら、距離は途中ショートカットした部分もあったので4.7km、時間はやはりそのくらいかかった。

さすがに下界は暖かいので、途中ゴアを脱ぎ、スパッツもはずしてザックに架け、乾かしながら歩く。
南向きの石垣には、もう春の花が咲いていた。
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菅野の集落と御正体の稜線。
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右手の植林の中に、このような記念物を発見。
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おかぐら岩。由来などの説明板はとくになかった。

おお、逆光になったが、あれが本日登った御正体山。
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あまりに車道が長いので、巻いているところをショートカットしようと斜面に取り付いてから、さっきスパッツをはずしてしまっていたことに気づく。
雪が靴の中に入り、土の部分では泥で靴が汚れるので、もうやめた。
やめたが、泥と雪のなさそうなところが1か所あったので、そこはショートカットした。

疲労困憊で車の置いてある登山口に到着。15:40。
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実は、昨日の山行の行き先を御正体にしないかとO君に提案したのだが、「新雪がまた積もっているようだ」との指摘で、断念した経緯があった。
2人で来ていたら、車をデポできたので、車道歩きはパスできると目論んだのだが、三輪神社近辺に適当な駐車スペースがなかったので、やはり難しかったかもしれない。
雪も、つぼ足のO君には酷なズボズボだったし。

他にあった車はもう消えていた。
車内が暖かい。今日は本当に暖かかった。

ずぶ濡れになった靴をサンダルに履き替えて、ホッと一息。
「芭蕉月待ちの湯」に向かう。
その前に、御正体山の登山口にある三輪神社に立ち寄る。
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この雪なので、拝殿までは行かなかった。

御正体山の表玄関はやはりこちららしい。
古い標識がいくつかあった。
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里から目立つ山はやはり信仰の山になる。
古くは養蚕の神の山として崇められたらしい。
1813年に美濃の僧妙心が入山、17年に入定して、さらに信仰を集めた。
妙心のミイラは山内の上人堂に祀られていたが、明治の廃仏毀釈で山から下ろされてしまった。今は、ふるさと岐阜県揖斐川町の横蔵寺に安置されているとのこと。

御正体山の名は、「日本の神々は仮の姿であり、その正体はインドの仏」であるとする本地垂迹説に言う「正体」に由来する。
山頂には御正体権現が祀られているという。(以上、ウィキより安易に引用)
石祠があったのかもしれないが、雪に埋もれてそれらしきものは見つけられなかった。

立ち寄り湯は、月待ちの湯に行く途中に「法能温泉」というところがあり、そそられたが、道を間違えて通過してしまい、結局、月待ちの湯へ。
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結構混んでいて、カランは満席だった。
でも、その分ゆったり湯に浸かり、汗を流した。
露天風呂で登山帰りのおじさんと思しき方が仲間とおしゃべりをしていて、「最初は1m80cm積もったと言っていたから、だいぶ解けたよ」と言うのが聞こえた。
やはり、ものすごい積雪だったんだ。
4月まで残りそうだ。

帰りは小仏トンネルで13kmの渋滞。
それでも2時間で帰れた。
御正体山はいつか行きたいと思っていたが、まさかこんな深雪の中に来るとは思わなかった。
まだ、山伏峠からの尾根ルートや、文台山方面の稜線も歩いていないので、いずれまた無雪期に再訪することになるだろう。

【行程】2014年3月16日
道坂隧道登山口(7:53)~道坂峠(8:07)~1228mピーク(8:35)~岩下ノ丸(9:13)~牧ノ沢山(9:48)~白井平分岐(10:32)~御正体山(11:33撮影11:41)~峰宮跡展望台(12:11昼食12:50)~林道交差(13:26)~県道(14:13)~道坂隧道(15:40)

※所要時間:7時間47分(歩行時間:7時間)
※登った山:3座(岩下ノ丸、牧ノ沢山、御正体山)
※歩いた距離:15.3km

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御正体山(上)

【2014年3月16日(日)】御正体山
山中湖畔の民宿山之家。
6時に目が覚めて、窓の障子を開けると、東の空が赤い。
日の出間際で、雲ひとつないいい天気だ。
今日は、昨日みたいに御正体山に雲がかかることもあるまい。

素泊まりなので、朝食は昨日コンビニで買っておいた菓子パン。
朝日が部屋の壁を赤く染める中、ひとりパンをかじる。
準備を済ませ、6:50に宿を出た。
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宿代は暖房費500円を含め4500円。
今朝の冷え込みで車の窓には真っ白に霜が降りていた。
道坂隧道への道の路面凍結がちょっと不安だったが大丈夫だった。

少し遠回りして、山中湖の南岸経由で道志渓谷方面に向かう。
富士山を眺めるためだ。
湖畔には朝早くからカメラを持った観光客やカメラマンが大勢いた。
こちらも車を止めて、何枚か。
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湖面は氷結しておらず、逆さ富士を見ることができた。

道坂隧道の登山口には7:40に到着。
除雪した雪の置き場になっているだろうと心配していた駐車場は、それでも車4台くらい置けるスペースがあった。
先客1台あり。
準備をしている最中にもう1台来たので挨拶。単独のおじさんで、今倉山に行くとのこと。
私とは逆方向だ。

7:53に出発。ここは標高ちょうど1000m。
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尾根までは去年の8月、今倉山に登った時に通った道。
景色が白く一変しており、全然雰囲気が違う。
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まだ雪が固い。トレースをはずれても埋まらない。
しかし、日中気温が高くなれば、ズボズボになるのだろう。
今日は東京で最高気温が18℃くらいまで上がる予報だ。

尾根には15分ほどで到着。
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峠からの道も雪は固い。
昨日みたいなズボズボでなくて、ありがたい。
古いトレースの痕跡はあるが、昨日は誰も歩いていないようだ。

固まった大雪の上に、一昨日の雪が数㎝積もっている。
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道案内はキツネさんの足跡だ。
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まずは1228mピークに向けて、標高差100mちょっとの登り。
振り返ると、今倉山(1470m)が見える。
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しばらく急坂を登り
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ピーク付近はなだらか。
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左手の展望がパッと開け、丹沢方面を見はるかすことができた。
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左から蛭ヶ岳(1673m)、大笄・熊笹ノ峰(1523m)、檜洞丸(1601m)。
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手前は鳥ノ胸山(1208m)。

畦ヶ丸(左、1293m)と大界木山(1246m)。
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大室山(1588m)とその手前に加入道山(1418m)。
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菰釣山(1348m)。
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進行方向には、岩下ノ丸(左、1304m)と御正体山(1682m)が折り重なって見える。
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その左には、山伏峠の向こうに三国山方面。
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そして、そのさらに左は山伏峠から菰釣山に続く甲相国境尾根。
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ここは季節がよくなったら、避難小屋泊でじっくり縦走したい。

それにしても、このあたりの稜線は明るくて、気持ちのいい散歩道だ。
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昨日歩いた三ヶ瀬川の谷も見えた。
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今のところ、こんな調子で歩きやすい雪面だ。
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1228mピーク付近のプロムナードを振り返る。
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さらに次のピーク(約1275m)を越えると、富士山が御正体の影から顔を出した。
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この稜線から富士山が見えるのは、この一ときだけだった。

山伏峠からの甲相国境尾根も美しいスカイラインを描いている。
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眼下の道志渓谷はまだ雪で真っ白。
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富士山が見える最後の瞬間。
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さて、いよいよ岩下ノ丸への登りに差し掛かる。
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振り返ると、今倉山の稜線の向こうに、小金沢連嶺と雁ヶ腹摺山(1874m)が望めた。
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岩下ノ丸には9:13に到着。
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ここまでコースタイムは1時間半だが、10分早く着いた。

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このあまり字が上手とは言えないプレートは「静岡やぶこぎ山岳会」というグループが去年の8月16日に設置したもののようだ。
別名は「ケンカ沢ノ頭」とも言うらしい。
ここは撮影のみで通過。

下り道からは右手に滝子山(1590m)が見え、その向こうには金峰山(2599m)が白く輝いていた。
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正面にはいよいよ御正体山が大きく近づいてきた。
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雪解けの進んだ、南斜面を見ながら、アップダウンを繰り返す。
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でも、広い尾根はまだ真っ白。
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右手には三ツ峠山(1785m)も見えてきた。
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次の名前の付いた牧ノ沢山は、その先の1292m標高点だと勘違いして、知らないうちに通過してしまった。
山名板があったなら、見落としてしまったことになり残念だ。
しかし、ちゃんと巻かずに歩いてきたので、当然「登った山」には認定する。

1292m標高点の先、1350mピークの斜面でいきなり、全歩ズボズボ状態になり
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わかんを装着。
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埋まらなくはなったが、わかんに湿った雪がくっついてきて足が重い。

このあたりからも左手、丹沢方面がよく見える。
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右手も時折開け、北方の山が見える。
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中央右の白く目立つのは小金沢連嶺の白谷丸。そのすぐ後ろのピークが黒岳(1988m)だ。

そのあたりをアップにしてみる。
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右は雁ヶ腹摺山。

遠く八ヶ岳が写っているのが分かるだろうか。
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昨日より、かなり霞んでいる。
やはり春の陽気とともにPM2.5が飛来しているのだろうか。

こちらは雲取山(2017m)。
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時折、わかんには不向きな、剥き出しの岩場が出現。
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慎重に通過。

10時半すぎ、白井平分岐に到着。
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少し休みたいが、休むところがないので、そのまま進む。

さて、ここからいよいよ御正体山の山頂へ最後の登り。
途中2度ばかりゆるやかになるところもあるが、標高差350mずっと急登。
わかんなので急坂はかなり登りにくい。
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途中で両足1回ずつ、留め金に通してあったひもがはずれたりもした。

それでも分岐から約1時間(コースタイム45分)で登り切り、11時半すぎに登頂。
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広い広い山頂だが、聞いていた通り眺望はまったく利かない。
でも、ちょっといい雰囲気。
日本200名山である。
景色には恵まれないが、このあたりの道志山塊の最高峰であり、鋭峰ではないが、その堂々たる山体は、周囲からもよく目立つ。
丹沢の大室山によく似たイメージだ。
とくに制覇を目指しているわけではないが、200名山はこれで20座目。

山梨100名山の標柱は雪に埋まって「御」の文字しか見えない。
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積雪は優に1mは超えている。
ここでfacebook用の自撮り写真を試みたが、失敗。断念。

皇太子殿下もちょうど10年前に登られたようだ。
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あの方は、登る山をどのように決めているのだろう。

ここでお昼にしたかったが、眺望もないし、腰を下ろすのに適当な場所もなかったので、滞在10分弱で通過。
富士山が見えるという峰宮跡展望台に向かう。

(つづく)
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城ヶ尾山・大界木山(下)

【2014年3月15日(土)】城ヶ尾山・大界木山
昼食を済ませて、大界木山の山頂を出発。
しばらく来た道を引き返す。
さっきの山名標識があった場所はピークより少し下った場所で、本当のピークはこのあたり。
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少し晴れてきて、右手に雲取山(2017m)がかろうじて見えた。
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これは雁ヶ腹摺山(右、1874m)と小金沢連嶺。
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道志山塊。
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さて分岐まで戻ってきた。ここを右折して、一気に150mほど下る。
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しかし、どこでどう間違えたのか、というかほとんど最初から尾根を間違えて下りたようで、浦安峠とはかなり離れた場所に下りてしまった。
北に下りるべきなのに、西に下りてしまったのだ。
赤テープに従ったつもりだったのに。
ただ、幸いなことに林道が走っているので、大きな問題はなかった。

林道に出る前に開けた風景。
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左端に半分だけ見えるのが御正体山(1682m)。右の3本槍は今倉山。

さて、O君もたいぶ疲れているようだし、林道も城ヶ尾山登山口に随分近い場所に出てしまったので、「これで帰るかい?」と水を向けると、彼は地図を検討し、「ここまでは行こう。そこでもうダメなら、キャンプ場に直接下りる」と、雑木ノ頭を指さしたので、そうすることにした。

こちらは全然疲れていなかったので、さすがにわかんを貸すことにした。
彼は初めてなので、装着を手伝う。
歩き始めて、「おお、これは楽だわ」という声が漏れるかと思ったら、そうでもない。
こちらは、つぼ足になり、ズボズボいくかと思ったら、このあたりはそうでもない。

かえって、わかんを貸さない方がよかったかなあと思いつつ、彼の後をついて浦安峠へ。
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正面には加入道山(1418m)。
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ここには鳥ノ胸山方面から来た人のトレースがあった。
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それに従って、急坂に挑む。
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途中、大界木山を振り返ってみる。
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「だいぶ雪が少なくなったなあ」と、O君がつぶやくので、わかんをはずしてあげることにする。
かえって疲れさせてしまったかもしれない。重ねて申し訳ない。

標高差50mほどの急登をクリアすると、あとは楽な道になる。
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つぼ足だが、雪もそれほど深くなく、あまり苦にならない。

峠から30分ほどで平指山(1146m)に到着。
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小さな山名板が木にくくり付けられていた。
この稜線は、小さなピークに細かく山の名前が付いているので、うれしい。
一息だけついて通過。

さらに20分弱で、雑木ノ頭(約1145m)。13:05。
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ここにも小さな山名板があった。
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北には鳥ノ胸山(1208m)。
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O君の「悪いな。ピークひとつ減らしてしまって」の言葉で、下山決定。
まあ、そう言われるまでもなく、この先、夏のコースタイム1時間40分の道のりはたぶん2時間かけても歩けないかもしれず、3時には「道志の湯」に着いていなければならないO君の事情を考えると、今回は諦めざるをえなかった。

そんなわけで元気にエスケープ。
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小岩と呼ばれるコルを13:20に通過。
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このあたりから雪はみるみる少なくなる。
途中、何度かどちらの尾根を下りていいのかわかりにくい場所があったが、地図ロイドで確認しつつ下る。
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テープも安易に信じてはいけないからだ。

今倉山(左)から菜畑山(1283m)あたり。
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雪解けの斜面。
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木のまわりはなぜ雪解けが早いのか。風が巻いて、雪を吹き飛ばしてしまうからか。
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途中、ミニスキー状態になりながら、やっと東沢分岐まで下りてきた。
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下りはコースタイムより早かった。

なんとさっきの池のほとりにテントが張ってあった。
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今夜泊まって、あす登るのか。単なるキャンプだけなのか。

しかし、これは池だと思っていたら、プールだった! まじかよ。
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そして、2時前、道志の森キャンプ場に到着。
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おつかれ山でした。

ここから「やまゆりセンター」の駐車場に戻って、愛車を拾い、2台で「道志の湯」へ。
入浴料は、横浜市民以外は580円。
久々にゆっくり露天風呂にも入り、休憩室で「富士山サイダー」を飲む。
O君の飲んだ「富士山コーラ」は白くでびっくりだったが、確かにコーラの味がした。
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というわけで解散。彼は青年会の会合目指して帰宅。
私は翌日、御正体山に登るつもりなので、予約していた民宿北の勢屋へ向かう。
玄関で「こんにちは~」と大声で叫んでも誰も出てこない。
ベランダに回って、中をのぞき込むと、おばさんがずっと携帯で話しており、こちらの姿に気づいても、そのまま話している。

感じ悪いなあと思いつつ、荷物を車から運んだりして、時間を稼いだが、まだ話が終わらないので、ベランダにずっと立っていたら、ようやく出てきた。
「予約していた○○です」と言うと
豆鉄砲を食らったハトのような顔をして
「予約していた○○さん?」とオウム返しに聞いてくる。
「はい、ウエブで予約しました。ああ、見ていませんか」
「え、ウエブで? いつ?」
「昨日です。要するに、泊まれない状態なわけですね」
「すいません。本当にすいません」
もう、こうなったら仕様がないので、黙って帰るしかない。

ウェブ予約に何の返答もなかったから、実はこうなることも予想はしていた。
電話で確認しなかったこちらも悪いのだ。
ただ、ちょっとだけ言いたかったので、これだけは言ってあげた。
「見ないなら、ウェブ予約の受け付けなんて、やめたら?」
女将さんは最後には恐縮して、車で立ち去る私に何度も頭を下げていたが、ウェブを見たら、私の名前、住所がすべて書いてあるのだから、詫び状くらいは出してほしいものだ。
私なら、菓子折りとは言わないけど、クーポンでも付けて「これに懲りず、またいらして下さい」とお手紙を書くけどなあ。

いや、それにしても、さてどうする?
実はこんな若い時間(4時過ぎ)だから、自宅に帰ろうと思えば帰れるのだ。
ただ、それも悔しい。
せっかく泊まる気になっているし、有り余る時間でブログを書こうと思っているので、帰りたくない。
道志の民宿に何軒か電話してみたが、いずれも「若い人がいない」などの理由でクローズ。
素泊まりもNGで、断念。このあたり、この時期は完全にオフなのだ。

帰ろうかという気分ももたげたが、山中湖はどうかと思い、架けてみる。
すると、こちらは2軒目でOKが出た。
さすがに夕食は無理というので、それは承諾。
民宿の豪勢な食事が出ると、また太ってしまうから、それはいいのだ。
山中湖畔のセブンイレブンで、今夜、明朝、明日の昼の食事を調達して、民宿山之家へ。
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ここの女将さんは、急な予約にもかかわらず、とても感じがよかった。

【行程】2014年3月15日
道志の森キャンプ場(8:00)~水晶橋(8:28)~登山口(9:10)~城ヶ尾峠(9:55休憩10:03)~城ヶ尾山(10:12休憩10:19)~浦安分岐(10:43)~大界木山(10:57昼食11:22)~浦安峠(12:15)~平指山(12:48)~雑木ノ頭(13:05)~キャンプ場(13:49)

※所要時間:5時間49分(歩行時間:5時間9分)
※登った山:4座(城ヶ尾山、大界木山、平指山、雑木ノ頭)
※歩いた距離:8.6km


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城ヶ尾山・大界木山(上)

【2014年3月15日(土)】城ヶ尾山・大界木山
高校の同級生O君から、「今週の土曜はどのあたり? 山専ボトルの威力を試したい!」というメッセージが3月10日に届いた。
まだ何も決めていなかったが、先週断念した鳥ノ胸山(山梨県)なら、彼の住む裾野(静岡県)からも近い。とりあえず、その時に計画した「道の駅どうし~城ヶ尾山~大界木山~鳥ノ胸山~唐沢」のプランを提案したら、了承を得たので、そういうことにした。

5:10起床、5:30出発。もう薄明るい。
木曜、金曜と都心は天候不順だったが、この日は見事に晴れ上がった。
道志村あたりでは、夜半に雪が降ったようだ。
太陽に照らされてキラキラと光っている。

和出村バス停にある公衆便所で用を足していると、O君から「唐沢に着いたよ」とメッセージがあり、あわてて出発。
待ち合わせ時間の7時半ちょうどくらいに、唐沢の観光農園駐車場に到着。
ただ、ここに駐めておいていいのかは不安だというので、O君の提案で、近くの「やまゆりセンター」の駐車場に移動した。
ここにわがパジェロミニをデポ。
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(825)
(駐車場からの富士山)

この先、路面凍結箇所が多いというので、スタート地点の「道志の森キャンプ場」まで、スタッドレスを履いている彼の車で行く。
帰りには、私の車で同じ場所に行かないといけないが、午後には気温もゆるんで解けているだろうとの計算である。

道の駅どうしでO君が用を足す間に、こちらは靴を履き、スパッツを装着する。
駐車場は凍って、スケートリンクのようにツルツルだ。
三ヶ瀬(さがせ)川に沿って林道に入り、落合橋のたもとの駐車場で車を降りる。
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素晴らしい天気だ。
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2人で歩くと必ず雨という最凶のコンビは完全に解消である。

ここは三ヶ瀬川が西沢と東沢に分かれる地点にあたる。
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西沢は菰釣山方面、東沢が城ヶ尾峠方面だ。
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8時ちょうどに出発。
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しばらくはキャンプ場の中の道を進む。
間もなく、左手に大きな池。
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背景は道坂峠方面だ。

この先が完全な雪道となる。
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ズブズブと埋まって歩きにくい。
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先週は標高800mに達すれば、雪は固く締まっていたし、あれからそれほど暖かい日はなかったので、今回ももう少し上に行けば大丈夫だろう、と思っていたが甘かった。
この日は1200mの高さまで行っても、基本的にズブズブだった。

20分ほど歩いても、この状態は続いているので、自分だけで悪いのだが、せっかく持ってきたわかんを装着させてもらう(O君はそもそも持っていないらしい)。
いや、これは楽である。
わかんを使うのは3回目(最初は、大雪の後の生藤山。2回目は冬の八ヶ岳)だが、雪に埋まらないという本領を発揮したのは初めてである。

水晶橋を渡ったところで、しばし休憩。
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O君はもう大汗をかいている。本当に申し訳ない。
気休めにしかならないが、この先は私が先導してトレースをつけてあげる。

林道はもうこんな状態。
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脇から沢水が流れているところだけ、雪が解けているので、どのくらい積もっているかが分かる。
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深いところは70~80cmほどもある。
大雪が降ってもう1か月。3月中旬でこれだと、完全に解けてなくなるのは4月になってからだろう。

夜半に積もった雪が、はらはらと落ちてくる。
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ロマンチックな光景だ。でも相手はO君。

いつのまにか林道が終わり、進路が分からなくなってしまった。
改めて地図をよく見ると、林道は一度、U字形にカーブして東沢を再び渡っている。
そんな場所は全く記憶にないが、とにかく少し戻ってみると、対岸に道らしきものが見える。
どこにあるのかわからない橋まで戻るのは面倒なので、渡れそうなところで徒渉。
無事対岸の林道に上がることができた。
手前にゲートがあった。
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詳細地図には、左岸にゲートがあるように書いてあるが、実際は右岸であった。
このあたりで標高は900m。
歩き始めた落合橋が770mくらいだったので、まだ130mしか登っていない。

もう一度、左岸に渡る。
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そして、沢の上では亀裂の入った雪の上を慎重に進む。
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それにしても雪はどんどん深くなる。
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1時間10分ほど歩いて、やっと登山口に到着。
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しかし、どこが道なのか判然としない。
なんとなくそれらしいラインをたどっていく。

でもやっぱり道を外してしまい、林道のコンクリート法面の上に出てしまった。
ただ、その代わり遮るものがなくなり、展望が開けた。
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右から今倉山の東峰(1470m)、西峰、松山。奥の小さく見えるのは二十六夜山(1297m)だろうか。

ちょっと引き返して、別のルートを見つけ、急斜面をジグザグに登っていく。
なんとか道を間違えずに稜線に出た。
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標高は1050mに達したが、依然として雪は固くならない。
こちらはわかん様々なのだが、後ろからは「わっ」とか「ぎゃ」とか声が聞こえる。
何度も雪を踏み抜いているのだ。
一度は足をとられ、後ろにひっくり返ってしまった。
雪まみれになったので、ほろってあげる。
彼は暑くて、ゴアも脱いでしまっているのだ。
本当に申し訳ない。

左手には、あとで通過する予定の浦安峠が見える。
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ヤセ尾根を進む。
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O君の表情にも余裕がない。
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こういうトラバース路は、わかんでは歩きにくいが、致し方ない。
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一度、谷側に少し滑り落ちたが、滑落というほどではなかった。

そして2時間かけてようやく城ヶ尾峠(1160m)に到着。
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コースタイムは1時間20分だから、かなり苦戦した。

O君もやや遅れて到着。
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疲れ切っている。

それはそうと、さっきあれだけ晴れていたのに、いきなり曇ってしまった。
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やはり最凶のコンビの力は雲を呼ぶのだろうか。

ここまでろくに休んでいないので、小休止。
小腹もすいたので、立ったままメロンパンをかじる。
しかし、止まると寒い。休憩もそこそこに出発。
城ヶ尾山(1199m)へ300mほどピストンする。
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ピークまではなだらかな道だ。O君は埋まるけど。

峠から10分ほどで頂上。
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こずえの間から八ヶ岳が見えて感激。
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しばらくあちらには行っていないなあ。

頂上ではfacebook用に記念撮影して出発。
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峠まで戻り、しばらくは平らな道。
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木々を透かせて、大界木山のシルエットが見える。
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左手も一瞬開けたが、何山なのかさっぱりわからない。
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お、あれは三ツ峠山(1785m)と白銀に輝くのは、もしかして北岳(3193m)かしら。
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少し急な坂を登ると、赤テープ軍団に出くわす。
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ここが浦安峠方面への分岐だ。帰りはここを北に下りる。
とりあえず、ピークハントのため直進。
ほぼ平坦な道を13分ほどで、大界木山(1246m)に到着。
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これで「だいかいぎやま」と読む。
ウィキによれば、この山の北を流れるノマノ沢にケヤキの大木があり、「大ケヤキ」が「大カイギ」になまった、というのが名前の由来らしい。

全く展望もなく狭いが、この先にまともな場所があるとも思えず、ここでお昼にする。
O君は山専ボトルの威力を、ということで、湯を沸かさずに、そのまま熱湯を「金ちゃんヌードル」に注ぎ込む。
私も熱湯を持って来ているが、そのままだと固ゆでになってしまったことがあったので、改めて沸かす。
彼は少し固めの麺が好みとのことで、全く問題なかったようだ。
こちらはカレーヌードル。1カップで414kcalのカロリーがある。
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それと焼きおにぎり。

曇り空だが、風がなくて助かった。
ダウンも着ていたので、寒くはなかった。
25分ほどで出発する

(つづく)

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大怒田山・馬頭刈山(下)

【2014年3月8日(土)】大怒田山・馬頭刈山
つづら岩の分岐を11:10に通過。
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つづら岩の先にも尖塔のような大きな岩がある。
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この先の茅倉分岐まではコースタイム50分ほど、アップダウンが続く。
その間、詳細地図にも山名のあるピークが出てこないので、巻き道を恐れたり、山名板を見逃さないようにしようと注意したりしないで済む。安心して歩ける。
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途中の岩場にはロープが張ってあるところも。
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左手には、麻生山(794m)と思しき山が。
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南面に付けられた道には、もう雪が完全に解けているところもある。
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前方に、目指す鶴脚山(手前、916m)と馬頭刈山(奥、884m)。
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丹沢方面の展望のいい場所に出た。
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手前は臼杵山(842m)、奥に大山(1252m)。
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笹尾根の向こうに富士山。
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眼下に千足の集落。
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ここには背もたれにするのにちょうどいい岩があり、休ませてもらった。
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お尻の下にマットを敷いて、足を前の岩の上に投げ出す。
背中がちょっと冷たかったが、風もなくお日様があたってぽかぽか。
しばし目を閉じた。いい休憩になった。

茅倉分岐は12:11に通過。
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そこから6分ほどで鶴脚山に到着。
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ここでお昼にしたかったが、ベンチがなく、眺望もなかったので通過。

引き続き、雪の尾根を進む。
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雪は意外に締まっていて、ほとんど埋まらない。

しばらく行くと、帯状に樹木が伐採された場所に出る。
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ここは泉沢に下りる分岐にもなっている(登山地図に表記はない)。
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わずかに登ると、再び富士山が顔を出した。
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12:42、馬頭刈山に登頂。
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あまり展望には恵まれないが、大岳山(1267m)は見えた。
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三等三角点。
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頂上で、わりと若そうな単独男性がパソコンを開いて無線交信していた。
背中を向けていて、ずっと話し中なので挨拶もできない。

ベンチを占領されているので、地べたに座ろうとしていたら、瀬音の湯方面から同じ年頃の単独男性が来たので、挨拶。
瀬音の湯に車を置いて2時間かけて登ってきた。帰りはピストンして、湯につかって帰る予定だとか。
雑談しながら、おにぎりを2個いただく。

その間も、青年はずっと背中を向けたまま、絶え間なく次々に別の人と交信中。
うるさいし、すごく感じが悪い。
一度、振り向いて、挨拶して、お騒がせしてすいませんとでも一言いえば、なんてことないのに。いや、すいませんなんて言わなくても、挨拶するだけでいいのに。
山に来て、そこにいる人と話さず、無線している人の神経がよく分からない。
こいつだ。
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さっきのおじさんは先に出発したが、こちらも準備を整えて出発。
すぐに追いついた。アイゼンでも直していたのだろうか。
こちらはノーアイゼンで、ガシガシ無垢な雪の中を中心に下っていく。
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正面には多摩の市街地が一望。
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これは、これから通過する高明山(798m)。
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しばらく行ったところで、平らな場所に出たので、「そろそろ高明山かな」と地図をみたら、まだのようなので、そのまま進むと、ピークの先にあるはずの高明神社跡が出てきてしまった。
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やばい、山名板を見逃してしまった。
でも、道はほぼピークを通過していたし、「登った山」にはできるので、いいことにしたが、今から考えると、大した距離ではないのだから、戻ってピークを確認すべきだった。
帰宅後ネットで検索したら、山名板があった。悔しい。

ここからはずっと下り。
途中、大杉神社の石碑。
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朝鮮国人・金相濂さんの書とある。
戦前のものだろう。朝鮮人にも神道を信じる人はもちろんいたのだ。

こちらは鶴松神社の石碑。
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そして団子木社。
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これらの本殿はどこにあったのだろう。

山神社は小さな祠がきちんとある。
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そして高明神社の鳥居。
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下るにつれ、だんだん雪が少なくなってくる。
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雪が解けた部分の土がどろどろになっていないのが、不思議。
伊豆はひどかったが。

軍道へ下る道と瀬音の湯方面の分岐には大木が倒れていた。
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最初は軍道に下るつもりだったが、瀬音の湯方面に行くと、長岳という小山を越えることになることを詳細地図で知ったので、「登った山」を稼ぐため、方針変更。

この先のベンチのところで若い単独男性とすれ違う。
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「あと、どのくらいかかりますか」
と聞かれたので
「あと1時間はかかりますねえ」と答えたら、「あ、そのくらいですか」と言って、行ってしまった。
この先はほとんど雪がなくなった。ひたすら下る。

下り切ったところに、道路をまたぐ吊り橋。
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寺岡の集落には下りず、このまま長岳に取り付く。
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集落を見下ろす。
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頂上には山名板はなかった。
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馬頭刈山方面を振り返る。
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軍道の集落も望めた。
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瀬音の湯へ下りる直前、この「眺望ポイント」という表示に誘われて
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行き止まり方向に行ってみたら、何も見えないまま、ただの行き止まりになった。
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だまされた。

そして、14:20、やっと瀬音の湯に下りてきた。
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すごい数の車だ。浴場は芋の子を洗う状態だろうか。

建物の前にも、すごい人だかり。
誰かが「俺たちの旅」を弾き語りしているので、え、中村雅俊?と思ったが、声が違う。地元ミュージシャンがコピーしているのかな、と思ったら「役者がどうの」とトークしているので、覗いてみたら、田中健だった。
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2011年に公開された映画「五日市物語」に出演した縁で来ているのだろう。

瀬音の湯は800円。
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ぬるぬるしたいい湯で、そんなに混んでいなかったが、バスの時間(15:17)が迫っていたので、そんなにゆっくりはできなかった。
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外に出ると、もうバスが来ていて、ハイカーを中心にたくさんの方々が並んでいた。
私は座ることができず、ずっと立っていた。310円。

武蔵五日市駅に着くと、さっそく、交番へ。
さっき山で拾った1万円入りの財布を届ける。
あまり落とし物の届け出というのはないのか、おまわりさんは全然、事務処理に慣れていなかった。
手続きが終わって、向かいのコンビニでソフトを買っていたら、追いかけてきて、「受理時間を書き忘れたので」と、私がもらった控えを提示させて書き込んでいた。

15:55発のホリデー快速あきがわ2号にギリギリで乗車。
三鷹で18時からの催しがあるのだが、早く着きすぎてしまうので、東京まで乗車して、折り返した。寝たり起きたり。
いい山、いい酒だった。

【行程】2014年3月8日(土)
新所沢=武蔵五日市=白倉(8:16)~大嶽神社(8:27)~茅嵓尾根ベンチ(9:30)~白倉分岐(10:09)~ベンチ(10:22撮影・休憩10:31)~富士見台(10:40休憩・撮影10:48)~つづら岩(11:10)~茅倉分岐(12:12)~鶴脚山(12:18)~馬頭刈山(12:42昼食13:05)~光明神社跡(13:18)~軍道分岐(13:37)~長岳(14:04)~瀬音の湯(14:21)

※所要時間:6時間5分(歩行時間:5時間25分)
※登った山:6座(新規:小屋沢ノ頭、鶴脚山、馬頭刈山、高明山、長岳)大怒田山
※歩いた距離:9.9km
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大怒田山・馬頭刈山(上)

【2014年3月8日(土)】大怒田山・馬頭刈山
本日は夜6時から三鷹で飲み会があるので、車では行けない。
しかもへとへとにならない行程で、かつ時間的にもギリギリにはならない場所。
ということで、馬頭刈(まずかり)尾根を歩くことにした。
目的はもちろん馬頭刈山なのだが、大岳山から下山した時に歩いた線とつなげたい。
馬頭刈山に登るなら、千足尾根を登れば近いのだが、あえてさらに奥の白倉から登ることにした。
線をつなぐことだけを考えると、千足から天狗の滝経由で尾根に出るコースもあるのだが、この道は初めて大岳山を訪ねた時に下山したルートなので、完全なだぶりになる。
だったら、尾根の白倉分岐からつづら岩までの区間だけをだぶりにしようと考えたわけだ。

前日、山梨の扇山に登って、1000m級の山の雪の状態はだいたい分かった。
ここも1000m級以下なので、似たような状態だろうと予想したが、一応わかんは持参した(結局は使わなかった)。
その分、いつもビバーク用に携帯しているシュラフやストーブは家に置いてきた。

5:40起床。6時前に家を出たが、すでに明るい。
6:17新所沢発。7:34武蔵五日市着。
7:40発の藤倉行きのバスにはたくさんのハイカーが並んでいたが、何とか座れた。
道路脇や日陰にはまだ雪が残っているが、大月よりは少ない。

あきる野市から檜原村に入ると、バス停ごとに小学生が次々に乗ってくる。
土曜日なのに正規の時間から登校するのは、クラブ活動などではなく、雪で休校した分、登校日にしているということなのだろうか。

みな小学校前ではなく、なぜか一つ手前の払沢の滝入口で下りた。
多くのハイカーもここで下りた。
この先は、千足で女性1人下りただけ。

私はその先の白倉で下車。8:10着。料金は520円。
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開店前の商店前で準備体操して、8:16に出発。

まずは民宿井戸川荘の横の階段を登る。
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このあたりは昔ながらの山村の趣を残していて、とてもいい。
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登山口の手前に大嶽神社があるので、安全祈願のお参り。
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大岳山は奥多摩側からばかり登ってきたが、こちらの方が表玄関ということなのだろう。

さて、登山道に入る。
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さすがにトレースはあるが、最初のうちはやはりズボズボと埋まる。
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でも、扇山と同様、上に行くに従い、雪が締まって固くなる。
そうなると、今度はまたトレースの歩幅が合わず邪魔になる。
道を何度もそれて、無垢な雪の上を歩いた。

一旦、林道と交差する。
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沿道には丁目石が残っている。
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表参道である証しだ。

道は徐々に傾斜を増してくる。
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しかし、こんな雪だと実に歩きやすい。

登山口から1時間ほど歩いたところに、古いベンチがあった。
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ここからは展望が開けている。

正面には浅間尾根の向こうに笹尾根、さらに奥には丹沢の山々が顔をのぞかせていた。
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で、視線をやや右に移すと、富士山が美しく輝いている。
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ここは休憩せずに、撮影だけで通過。

道はますます傾斜を増す。
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足跡を避けて、道をそれて登る。
そもそも急登なのに、そんな登り方をするとさらに急になる。
さすがに息が切れる。

尾根には10:09にたどりついた。
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コースタイム2時間20分のところ、2時間かけずに登り切ったわけで、結構なスピードだった。
標高差は700m超をノンストップは、かなり疲れた。

尾根には結構な量の雪が積もっている。
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ただ、固いのはありがたい。

でも、陽の当たる場所では、このくらいまで解けている。
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白倉分岐から10分ちょっと歩くと、展望のよいベンチがある。
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真正面に富士山。
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その左右。
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細かく見ていこう。
大山(1252m)と左に大山三峰。
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手前の白い頂上は陣馬山(855m)。

権現山(左、1312m)と三ツ峠山(右、1786m)。
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三頭山(右、1531m)と大沢山(左、1482m)
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奥は小金沢連嶺。中央左は雁ヶ腹摺山(1874m)。
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行動食などかじって、初めての小休止。
ちょっと失礼して、ベンチの裏でお小水をしたら、足元に財布が落ちているのを発見!
濡れたり、泥が付いたりもしておらず、落としてから、そんなに日が経っていないようだ。
財布の脇に5円玉も落ちているので、まだ誰にも見つかっていないものと見え、中を覗いてみたら、なんと1万円が入っている。
こんな大金を拾うのは半世紀生きてきて初めてだ。

超ラッキーと思ったが、よく見ると、財布には住所が書いてあり、中にある赤旗の領収書には持ち主と思われる名前も書いてある。
これではネコババするわけにはいかない。
ご本人に返さなくてはと思い直し、電話番号が何かに書いてないか、探してみたが、何もない。
下山してから、104で聞いて連絡しよう、いや赤旗の販売店を経由して連絡をつけてもらうことも可能だ、でもどうやって引き渡すか、着払いの宅配便か、などと考えているうち、そうだ警察に届ければいいんだ、と気づいた。
武蔵五日市駅前の交番に届けることに決めて、財布はザックの中にしまった。

中に3月5日の立ち食いうどんのレシートも入っていたので、ここに来たのはたぶん6日か7日だろう。
私のような善良な市民に拾われて、落とし主もラッキーな方だ。
ご本人から17日にお礼のFAXが届いた。
翌日、財布を探しにもう一度、山に入ったそうだが、見つけられず諦めていたのだとか。
気に入っていた財布なので助かりました、と書いてあった。
ちゃんと本人の手元に戻ってよかった。

なんてことになるとは思いもせず、いいことをした気分になって、さくさく登る。
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ここからすぐ先が富士見台だ。
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標柱には富士見台とあるが、詳細登山地図には大怒田山(障子岩山)と書いてある。
標高は1054m。
ここに来たのは3年ぶり。東屋もあり、富士山も大岳山もばっちり見えるのに、全く記憶がない。

富士見台の富士。
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東屋は日陰で寒そうなので、ここでは休まなかった。
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鹿留山(1632m)。
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大岳山(1267m)。
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こちらのベンチで小休止。
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稲荷寿司を2個いただく。
今回は、お湯とストーブは置いてきたので、飲み物はペットボトルの冷たい緑茶。
今日は寒くなくてよかった。

お腹を少し落ち着かせたところで出発。
少し歩くと、大岳山がすっきりと見えた。
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こちらは3年前1月23日の姿。雪が全くない。
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これは手前が高岩山(920m)、右奥が日の出山(902m)。
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この先は急な下りで、階段などもある。
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そのまま進むと、つづら岩。
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ロッククライミングのゲレンデだ。
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ここはさすがに前回来た時の記憶がある。あの日はクライマーがいた。
その時はここから、滝を経由して下ったのだった。

ここで、単独女性が上がってくるのを見つけて、あいさつ。
さっき同じバスに乗っていた人だ。ずいぶん、ゆっくり歩いているなあ。
彼女は富士見台経由で大滝に下る、滝めぐりコースだろうか。

(つづく)
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扇山・百蔵山(下)

【2014年3月7日(金)】扇山・百蔵山
扇山から百蔵山の銃走路。10:50に宮谷分岐を通過。
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この先、地形図では849mピークを大きく巻くことになっているのだが、道はどんどん登っていく。
おかげさまで景色は楽しめた。
扇山を振り返る。
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これから登る百蔵山。
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滝子山(左、1590m)。
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結局、巻き道になったのは随分上の方。
これを素直に従ったのが、大失敗だった。
多少は気になったので、再び尾根に乗ったときに、振り返って見てみたら、尾根道はかなりヤブっぽかったので、ここは名前のある山ではないなと勝手に安心してしまったのだが、百蔵山に着いて、扇山方向に「コタラ山」と書いてある道標を見つけて、冷や汗。
まさか、さっき通過してしまったピークではあるまいなと祈るつつ、帰宅して登山地図を確認したら、はたしてそうであった。
うむむ、これはさすがに「登った山」には数えられない。
痛恨のミスだった。
登山地図の電子版を買っておけば、登山口も君恋温泉ではなく、安達野から登って、荻の丸と犬目丸2つの「山」を稼げたのだが。
まあ、また来るしかない。

コタラ山を過ぎると、しばらくなだらかなヤセ尾根だが
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百蔵山の最後の登りはめちゃめちゃ急。
標高差200mすべて急登だった。
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ここのトレースは下りの人だったので、歩幅が合わずすごく邪魔だった。
尾根も狭いので、無垢なルートもとりにくかった。

頂上部に着いたところで、百蔵浄水場経由の下山路の分岐がある。
ここで、こんな道標を見つけ、動揺したのだった。
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「コタラ山って何だ!」だったのである。

すこし台地上に頂上部を歩くと
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百蔵山(1003m)の頂上に着く。
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11:48。ちょうどお昼にいい時間だ。
おあつらえ向きにベンチがある。とりあえずザックを置いて、写真撮影。
眺望も抜群だ。

まずは雲がかかってきた富士山。
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奥秩父は破風山(左、2318m)と雁坂嶺(2289m)。
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飛龍山(2077m)。
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もう一度、南面。
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ひとつひとつ見ていこう。
三ツ峠山(1785m)。
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高川山(976m)。
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菊花山(644m)。
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倉見山(1256m)。
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鹿留山(1632m)。
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奥に御正体山(1682m)、その手前が二十六夜山(1297m)、そのさらに右手前が九鬼山(970m)。
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手前の稜線は、左から倉岳山(990m)、高畑山(982m)、大桑山。
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その後ろに、朝日山(1299m)、赤鞍ヶ岳(1257m)などの道志山塊。
さらに左奥に大室山(1588m)。

奥は右の蛭ヶ岳(1673m)から焼山(1060m)へと至る丹沢主脈。
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蛭ヶ岳(左)からミケゲ沢ノ頭(1421m)、臼ヶ岳(1460m)。
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そのあたりの全景。
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猿橋駅南にある「パストラルびゅう桂台」。
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頂上も南斜面はすっかり雪が解けている。
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三等三角点。
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頂上には「百蔵大明神遺跡」と書かれた石碑があるが、かつてここに神社があったということだろうか。
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さて、だいたい撮ったので昼食としよう。
ベンチに積もった雪が凍っていたので、蹴り割って座る。
メニューはカップラーメン「濃厚煮干白湯」と稲荷おにぎり。
正面に富士山。最高のランチだ。風もなく暖かい。

実はここに来るのは2度目。
1996年4月の桜の季節に、会社の同僚やその家族たち大勢で来たことがある。
福泉寺から登ったような記憶があるのだが、確かではない。
30分ほど休んで出発。

下りつつ、右手に北西の集落が見下ろせた。
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分岐からは左に折れて下山なのだが、直進すると少し先に907mピークがあるので行ってみる。

すると、そこの道標に大同山と手書きで書いてあった。
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前回のここを通過したはずなので、今回の新規ではないが、登録はしていなかったので、通算としては「登った山」がまた1つ増えたことになる。やった!

下りは南斜面で土がかなり見えている。
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途中、ときどき視界が開ける。
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中央道に大月市街。

残雪の斜面。
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さらに下って植林に入ると、ずっと雪だったが、3割くらいの確率で埋まるようになり、ものすごく歩きにくくなった。
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途中、水場があり一口いただく。冷たい雪解け水だ。
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登山口には登山届を入れるポストがあった。
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やっと林道に出て、一安心。
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ソーラーパネルが大雪でひしゃげている。
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浄水場のわきを下っていく。
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確か、前回もこの道を歩いたはずだが、道の雰囲気が記憶とはちょっと違う。

バス通りまで下りてきた。
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このあたりの高台からも、周辺の山がよく見える。
左から倉岳山、高畑山、大桑山。
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岩殿山(左)と滝子山(右奥)
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のどかな風景。
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下界ではもう梅がほころんでいる。
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百蔵山を振り返る。
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百蔵橋のたもとに集められた石碑群。
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雁ヶ腹摺山(中央右)と小金沢連嶺。
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桂川を渡る。
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本日縦走した百蔵山と扇山。
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国道を渡ると、もう猿橋駅。
駅前には、先日の大雪で崩落した車庫や家屋があった。
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猿橋駅に14:05に到着。
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駅舎から見た百蔵山と扇山。
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次の高尾方面は14:15だから、待ち合わせ時間は10分。
ちょうどいい時間だ。
ゴミ捨てやトイレ、ボトルの入れ替え、洗顔をする時間があった。

3分乗って、次の鳥沢駅で下車。
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駅前にタクシーがあったが、1時間くらいだろうから、君恋温泉まで歩くことにした。

鳥沢宿の面影。
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左に折れて、旧甲州街道に入る。
国道からの分岐にあった道祖神。
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ここからはずっときつい登り。
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でも、のどかな農村風景。
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かなり山奥にある山谷のバス停。
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お馴染み、倉岳山方面の山並み。
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恋塚の一里塚。
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途中、トレランの人が着替えているところを抜かし、あとで早歩きの彼に抜かれる。
その直後、3時半前に君恋温泉に到着。
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女将に500円を払うと、彼女はすぐいなくなってしまった。
いろいろと聞きたかったが、ここが「きみこい」と読むことしか分からなかった。
由来も知りたかったのだが。

お風呂は女湯に案内された。もちろん客は私だけ。
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(こちらは男湯)
明らかに沸かし湯。鉱泉なのだ。熱いのでかなり水を足した。
上がってから大声で挨拶をしたが、誰も出てこなかったのでそのまま退出。

帰りは旧犬目宿を通って帰宅。
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平日なので、渋滞もなく6時過ぎに帰宅。
ピーク見逃しもあったが、予定を急遽変更した、ほぼ初めてのケースのわりには順調だった。

【行程】2014年3月7日(金)
君恋温泉(7:39)~白滝不動尊(8:05)~荻野・犬目分岐(8:43)~扇山(9:28撮影・休憩9:50)~大久保山(10:03)~宮谷分岐(10:50)~百蔵山(11:48撮影・昼食12:22)~大同山(12:34)~百蔵浄水場(13:20)~猿橋駅(14:05待合14:15)=鳥沢(14:18)~君恋温泉(15:28)

※所要時間:7時間49分(歩行時間:6時間40分)
※登った山:5座(新規3座:扇山、大久保山、カンバノ頭)、百蔵山、大同山
※歩行距離:15.9km


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扇山・百蔵山(上)

【2014年3月7日(金)】扇山・百蔵山
前夜、一応、行き先だけ決めて、何の準備もしないまま沈没。
ここんとこ、いろんなことがあって疲れているが、1日家で寝ころんで無為に過ごすわけにはいかない。
朝5時に目覚ましが鳴る。
う~~~マジかよ。まだ寝てたいよ~。
でも、気合を入れて起きる。
とにかくパッキングだ。

本日のコースは、道志渓谷から西丹沢方面。
道の駅どうしから城ヶ尾山、大界木山をめぐり、鳥ノ胸山を経由して下りてくる周回コース。
地形図には登山道が書いていない部分が多いので、登山地図を見ながら、鉛筆でなぞる。
この作業のせいで結構時間を食い、5:38に出発。
本日は車だ。

すぐに空が白んできた。1週間休んだだけで、随分日が長くなった気がする。
ラジオの天気予報は、関東北部が晴れ時々曇、南部が曇時々晴れ。
いずれも午後には雲が広がるとのこと。
丹沢方面を見ると、なんと、もうガスがかかっている。
じぇじぇ。
しかし北の空は真っ青だ。いずれも曇なら、予定通り決行だが、こちらが晴れているのに、わざわざガスの中に出かける必要はない。

国道20号から道志への分岐手前で、一旦車を止め、どうするか検討。
丹沢の地図しか持っていないが、今やスマホの地図アプリがある。
ここから最も近い、行ったことのない山と言えば、扇山だ。
扇山の登山口がアプリの地形図で確認できたので、予定変更して扇山に決定。
この先のセブンイレブンで用を済ませながら、さらに詳しくアプリをチェックした。

国道から旧甲州街道に入る。
犬目宿の次、恋塚集落の手前にある登山口を発見したが、近くに車を駐めるところがない。しばし、行ったり来たりしているうちに、君恋の宿という看板を見つけ、ひらめいた。
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温泉宿のピンポンを押し、インタホンで「登山の帰りに入浴するから」と断って車を置かせてもらう。一石二鳥だ。
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女将に「雪、大丈夫かしら」と言われたので、「だめなら引き返します」と答えて、安心させた。

なんとこの温泉宿の目の前から富士山が望める。
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手前にはお馴染みの鹿留山(1632m)。

しかも残雪の上に、梅が咲いている。
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奇妙な季節感だ。

さて、さっき見つけた登山口に向かう。
雪はモナカ状でずぼずぼと埋まったり、埋まらなかったりで、かなり歩きにくい。
林道めいた道を少し下って、登山道と合流しようとしたところに沢があり、徒渉しなければならない。
それは可能なのだが、その先に道らしきものがない。雪のせいで見えないわけでもなさそうだ。
ちょっと、おかしいので、山旅ロガーの地図ロイドを覗くと、やはり道が違う。

さっきの温泉宿まで戻って、裏に回り込むと、それらしき道があった。
いきなりの道間違いで10分のロス。
正しい道は畑を突っ切って、植林の中に続いている。
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何も見えなくなる前に振り返ると、富士山の手前に、左から倉岳山(990m)、高畑山(982m)、大桑山。
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雪の状態は非常に悪い。ズボズボである。
この状態が山頂まで続いたら、相当疲れる。
今日はマジでピストンになるかもしれないと覚悟する。
わかんを持ってくればよかった。

雪面を見る限り、大雪の後、この道を歩いている人はいない。
あれが目指す扇山。
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埋まったり、埋まらなかったりの不規則な運動を続けているうちに、道は尾根をはずれて階段で右に下りる。
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トラバース道かなと思ったら、正面に滝があり、橋で沢を渡って、登った対岸にお堂が見える。
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アプリを確認すると、地図上の登山道からは完全にはずれている。

これは戻って、尾根を行く登山道を見つけなくてはと思ったが、とりあえず折角なので、滝とお堂を見学していくことにした。
この滝は「白滝」というようである。

お堂に着いてみて気づいたのが、ここに扇山への道標がある。
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どうやら、地形図に出ている道は廃道のようで、この道で間違っていないようだ。
戻って道を探し混乱する羽目にならなくてよかった。

お堂は白滝不動尊。
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安全祈願をして出発する。

なんと、ここからトレースがあった。
犬目宿からの登山道で、ここに寄るコース取りもできるらしい。
そんなことを知ったのは帰宅して、登山地図を見てからなのだが、考えてみれば、その場ででも登山地図の電子版を購入すればよかったのだった。
失敗した。買っておけば、あとでコタラ山を見落とすこともなかったのに。
全く思いつかなかった。まだまだ、頭はアナログである。

道標に従っていくと、間もなく犬目宿からの登山道に合流する。
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段々雪が固く締まってきて、ほとんど埋まらずに雪の上を歩けるようになった。

トレースはこのようについているのだが、こんなのに合わせて歩く必要は全くなかった。
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全く滑らないのでアイゼンも不要。土の道よりずっと歩きやすい。これは助かる。

しかし、しばらく登ると、トレースはなくなってしまった。
まだ雪深い時に歩いた人が断念して引き返したのかもしれない。
まあ、さらに歩きやすくなったので歓迎である。
君恋温泉から1時間弱、ほぼコースタイム通りで荻野・犬目分岐に到着。
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ここから道はゆるやかになり、さらに歩きやすい。

右手には、権現山(1312m)の稜線が木々の間から見える。
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15分ほどで、鳥沢駅方面に下る「三境」と呼ばれる分岐を通過。
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ここからまたトレースが出現する。鳥沢駅方面から登ってきた人のものだ。
このトレースは相当古く、凹んでいないで凸状になっている。
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踏んだところが固まって、解けにくくなったものとみられる。

道もかなり明るくなってきた。
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まったく埋まることのない、しかも滑らない雪の上を歩くのが、こんなに楽だとは思わなかった。
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9:28、君恋温泉から1時間40分で、扇山(1138m)に到着。
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コースタイムより10分ほど遅かった。
頂上は平らで広い。しかも一面の雪景色。

南には富士山がずどんとある。
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手前に、大雪の日(2月14日)に登ろうとして断念した倉見山(1256m)。
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鹿留山。
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御正体山(中央右、1682m)と今倉山(中央左、1470m)。
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東も眺望がよい。
生藤山(990m)方面。
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影信山(727m)、高尾山(599m)方面。
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北面は木々があって見えにくいのだが、これは多分、大菩薩峠。
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撮影をひと通り終えたところで、雪面にマットを敷き、腰を下ろして小休止。
富士山を眺めながら、熱いホットキャラメル。ふう、温まる。
出発しようとしたところで、30代くらいの単独男性が百蔵山方面から到着した。
平日なのに、人に会うとは思わなかった。
この先の雪の状態を訪ねると、あちらも固く締まっているという。ありがたい。
どこから登ってきたかを聞いたら、「梨のつくところ。えっと何と言いましたっけ」という。梨ノ木平だ。

進んで写真を撮ってあげた。
デジカメは一瞬電池切れになったが、なんとか回復してもう1枚撮れた。
「これが最後の1枚でした」と笑う。
めったに撮らないから、つい充電を忘れるのだろう。
私は帰宅したら、すぐカメラのバッテリーを充電するクセがついている。

確かに下りも固くて歩きやすい。ほんとにアイゼン入らずだ。
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コルまで下ると、そこが鳥沢駅への分岐。
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ちょっと登り返したピークが大久保山(1109m)。ちゃんと山名板があって、にっこり。
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地形図に山名の表記はなかったので、期待していなかっただけにうれしい。

ここからは標高差300mほどを一気に下る。
木の根や浮石、段差など全く気にすることのない軽快な下りだ。
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スノーシューの跡を発見。
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先週あたりは、まだ雪が柔らかかったのかもしれない。

北の空には、奥秩父の山々がこずえの間から見えた。
これは飛龍山(2077m)。
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竜喰山(中央左、2012m)と大常木山(中央右、1962m)。
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あちらは真っ白だ。さぞ雪が深いんだろうなあ。

下り切ったところに道標。指示は左に行けとのこと。
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しかし、目の前に小さなピークがある。
これをパスすると、カンバノ頭(818m)を見逃すところだったが、ここはあえて登ったので、ちゃんと「登った山」に加えることができた。
危なかった。

スノーシューのトレースに従って、巻き道を行ってしまった箇所もあったが、枝が随分、繁茂して道に張り出しているので、「これはやめよう、ピークを越えよう」と思って引き返したら、そのトレースは百蔵山への銃走路ではなく、宮谷方面に下っていく道だったことがアプリで判明。またしても危なかった。

(つづく)
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犬越路・檜洞丸(下)

【2013年12月28日(日)】犬越路・檜洞丸
犬越路から檜洞丸につづく稜線。
大笄(おおこうげ)への道はかなりちびしい。
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階段なども出てきた。
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何度もニセピークにだまされたが、この上か。
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どうやら、ここのようだ。
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小笄(ここうげ)と違って、台地状のピークだった。
山名板は小笄とともになし。

木の間から蛭ヶ岳(1673m)が見えた。
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頂上の小屋もはっきり見える。

ここからわずかに下ったところにベンチがある。
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ここがヤタ尾根経由で日陰沢橋に下る分岐。
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なんと、下から檜洞丸方向にトレースがついている。ラッキー。
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ここまであまりにきつくて、檜洞丸に行くことを断念しかかっていたが、目の前に檜洞丸のピークは見えるし、トレースもあるし、コースタイムも40分なので、計算してみた。
現在12時半。1時に出発したとして、余裕をみて2時に到着、下山に2時間ちょっととして、登山口に4時すぎに戻れる。よし行こう!

まずはお昼だ。カレー南蛮とおにぎり1個。
ここの分岐は展望が開けていて、正面に富士山が見える絶好の場所だ。
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隣にあるこの小屋はトイレかと思ったら、工事作業員の避難小屋だった。
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トレースに従って1時前に出発。
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熊笹ノ峰(1523m)にはすぐ到着。
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ここにも標識なし。今日は3つともなかった。悲しい。

標高差で50mほど下る。これを登らなければならない帰りが怖い。
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でも、ほんとに景色は申し分ない。
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トレースはよく見ると、下ってきている人の足跡である。
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昨夜、檜洞丸山頂直下の青ヶ岳山荘に泊まって、朝下山してきた人だろうか。
1人だけのようだが、ゼロよりはマシなので大変助かる。

いよいよ登りも急になってきた。
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あれれ!なんとこのトレース途中で切れている。
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そんなばかな。足跡は下っている。
この人はどっから下りてきたのだ?
見た目だけで考えたら、天からこの場所に下りてきたとしか考えられない。
もしくは、この場所で遭難した人の幽霊か。
山の怪談「赤いヤッケの男」(安曇潤平著)を読んでいたところだったの、ぞわっ~~~とした。
でも、よくよく考えると、この人はここまで登ってきて引き返したとも考えられる。
この人は自分が登ってきた足跡を忠実にたどってきたので、登りの痕跡をすっかり消してしまったのだ。
そう考えれば別に不思議ではない。
ただ1つだけ謎が残る。
なぜ、この人は、私より早くここに来て時間的にも余裕があるはずなのに、こんなところで引き返したのか、ということだ。檜洞丸を目の前にして、とくに危険な箇所でも何でもないのに。
目の前にある、こんな小さな雪庇におじけづいてしまったのだろうか。
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こちらは無論前進する。

この先もずっと眺望は開けっぱなし。鼻の穴ふくらみっぱなしである。
大室山(1588m)とほぼ同じ高さまで登ってきた。
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すると、その向こうには小金沢連嶺の黒岳、そして金峰山、鳳凰三山まで見える。

袖平山81432m)と姫次(1433m)。。
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関東平野と筑波山。
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最奥は奥多摩の石尾根。
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雲取山から飛龍。
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奥秩父。
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何度も見た風景。でも何度も撮る。
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さあ、もうすぐ。
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途中階段で楽ができるところがあり、1時間のつもりが55分で着いた。
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これも少しはトレースのおかげ。13:50。
アクエリアスはここで飲み干し。胸のホルダーはピーチティーに入れ替え。

頂上には蛭ヶ岳方面と用木沢方面にトレースがついていた。
ここからは蛭ヶ岳、塔ノ岳などがよく見える。
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富士山が見えるベンチもあった。
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ものすごい雪煙だ。
10分ほど休憩して出発。

帰りも正面に雄大な眺めを見ながらの下りだ。
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熊笹ノ峰の登りは案の定へとへと。
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分岐までの下りは35分くらいと予想していたけど、37分かかった。
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この先の下山路にトレースがついていて本当によかった。
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幅の広い尾根道で、テープや標識もあるから迷うことはなかったと思うが、かなり不安だったろう。
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途中、左足の裏が痛くなってきたので、左だけアイゼンを外してみる。
血行がよくなったのか、痛みは消える。

標高1100mくらいまで下ったところで植林帯に入る。
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雪も浅くなり、木の根が張りだしていたので、右のアイゼンがそれに引っかかって、前のめりに派手に転倒。
幸い雪のおかげでかすり傷ひとつなかったが、カメラが雪まみれに。

さらに土が見えてきたあたりで、右のアイゼンもはすして、チェーンに履き替え。
それにしても、このコースは展望が全くない上に急登が延々と続く。
ラッセルしてきた方はさぞ大変だったろう。
引き返したのは、疲れ果ててしまったからかもしれない。

林道には4時頃に下りてきた。
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車が置いてある場所まで、800mほど林道を歩く。
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下界は霧氷の世界。
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4時12分、到着。山頂を夕日が赤く染めている。
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今度はどこかで車のチェーンをはずさないといけないので、雨具は履いたまま。
チェーンアイゼンやスパッツは前の席の足元に置いて、ヒーターで乾かす。
靴も履いたままにして、車内で靴に着いた雪を解かした。

沿道の文化財などを写真に納めながら、車を走らせる。
神ノ川牧場跡。
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神ノ川の山の神。
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折花神社。
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ここは折花姫にまつわる神社だそうだが、折花姫については平家落ち武者のまな娘であるという伝説と、武田勝頼の家臣・小山田六右エ門の娘という伝説があるという。

エビラ沢の滝。
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神之川キャンプ場。
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国道に出て間もなくの駐車スペースで停車。タイヤをジャッキアップしてチェーンを外し、道志ダムに近い「いやしの湯」で汗を流して帰宅した。7:05着。

歩いた距離は10kmに満たないが標高差は1000m以上、登りはほとんどラッセルだったので、8時間以上を要した。
2013年を締めくくるにふさわしいハードな登山だった。

【行程】2013・12・28(土)
日陰沢橋(7:57)~犬越路(9:25休憩9:48)~小笄(11:00)~大笄(12:21)~ヤタ尾根分岐(12:24昼食12:54)~熊笹ノ峰(13:00)~檜洞丸(13:50撮影14:00)~ヤタ尾根分岐(14:37)~林道交差(15:29)~日陰沢橋(16:12)

※所要時間:8時間15分(歩行時間7時間12分)
※登った山:4座(うち新規3座:小笄、大笄、熊笹ノ峰)
※歩行距離:9.6km

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犬越路・檜洞丸(上)

【2013年12月28日(土)】犬越路・檜洞丸
2013年の登り納め。
西丹沢はこれまでだいぶ歩いたが、線が結ばれていないルートが結構残っている。
ひとつ気になっていたのが、犬越路から小笄、大笄を経て檜洞丸への道である。
犬越路は7月に大室山から下ってきて通過した。
檜洞丸は2月にツツジ新道から登った。
間には、小笄、大笄、熊笹ノ峰と3つのピークがある。
ピークを落とせばいいだけなら、熊笹ノ峰からヤタ尾根を下ってしまえば最短周回ルートがとれるが、線を結ぶことにも生きがいを感じ始めてしまったので、行ったことのある檜洞丸までピストンする義務が生じている。我ながら困ったものである。

4:50起床、だらだらして5:41に出発。
前の週に、菜畑山に登るため道志渓谷の国道413号は走ったばかりだから、道は頭に入っている。
でも、青根から林道に入るべきところ、国道の旧道を進んでしまい、道間違い。
もどって林道に入り直す。
神ノ川ヒュッテに向かうこの林道はかなり長い。
路面凍結箇所も多く、ノーマルタイヤのまましばらく慎重に走ったが、だんだん雪が積もり始めたので、潔く停止。チェーンを装着する。
雨具の下も履いて、心おきなく地面に膝をついて作業を行った。
だいぶ慣れてきたようで、それほど手間取らなかった。

駐車場はなく路駐。他に3台車あり。いずれも八王子ナンバー。
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トイレがあったが冬期閉鎖で使用できず。
林道通行止めのゲートの奥に入り、物陰でひねり出した。
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登山者の足跡はいずれもこのゲートの中へ続いている。
みな目的地は蛭ヶ岳のようだ。

しかし今日はめちゃめちゃいい天気である。
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これは大室山(1588m)から東へ延びる稜線。

日陰沢橋を7:57に出発。
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すぐに神の川ヒュッテに着く。通年営業のはずだが誰もいない様子。
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小屋番さんはこれから出勤だろうか。

進路は最初から雪道なので、チェーンアイゼンとスパッツを着用。
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こちらの道はトレースなし。
雪は先週のではなく前日の新雪だ。平地では昨日雨が降った。

行方不明の遭難者がいるようだ。
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早く見つかるといいのだが。

これは自分の足跡。
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これから雪が深くなってきたら、本格ラッセルになる。
でも、乾いた新雪は気持ちがいい。

25分ほどで林道におさらばして、登山道に。
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峠まであと1km。
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気持ちのよい雪景色。
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雪の深さは10cmくらいになってきた。
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9時20分を過ぎて、やっと陽の当たるところまで登ってきた。
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間もなく、犬越路(1060m)に到着。所要約1時間半。
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雨具の下が重く、足があまり上がらなかったが、ほぼコースタイム通りだった。
ずっと日陰で粉雪だったし、雪の深さも足首程度だったので、それほどラッセルも苦にならなかった。
それにしても明るい! しかも用木沢側からも誰も来ていない。気分よし。

まずは眺望の撮影。
正面に箱根の山々。
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奥の左は神山(1438m)、その右に金時山(1213m)から南西に続く箱根外輪山の稜線。その手前は石棚山稜。

すぐ上にある避難小屋で熱いココアを飲む。
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備え付けの日誌に記入し、メールを打ったりしてくつろぐ。
夏に来た時は、毛沢東の爆竹があったが、それはもうなくなり、きれいになっていた。

20分ほど休んで、外にでると、1人到着していた。
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40代くらいの男性。用木沢からラッセル。「道が分かりにくかった」と話していた。
大室山の方に向かうが途中で引き返すと思うとのこと。
ここまでのラッセルがきつかったのかもしれない。

小笄の方へ100mほど歩くと、大室山の影から富士山が顔を出した。
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これだけ鮮やかに見える日もめずらしい。まぶしいほどだ。

さっきの人は大室山方面に行ってしまったので、当然私の行く先にはトレースがない。
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スズタケの道で、かなり雪をかぶった。
枝が出っ張っているので、ダウンに穴が開かないかと心配になる。

お、左手に奥多摩の大岳山(1267m)が見えてきた。
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手前右は生藤山(990m)。やはり、相当空気が澄んでいる。

背後にはどっしりとした大室山。
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富士山も全貌を現した。
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手前は畦ヶ丸(1293m)。

愛鷹山系。
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犬越路から500m。
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次第にラッセルの量が多くなってきた。
雪も湿っていたり、モナカ状になっていたりで、さっきのようにはいかない。
かなり消耗する。
新雪の下に、先週降った雪がアイスバーンになって残っているところもあったので、
小笄の手前のピークで、チェーンを6本爪のアイゼンに履き替える。

西丹沢の山々と富士山。
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御正体山(1682m)。
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三ツ峠山(1785m)。
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袖平山(1432m)。
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神ノ川の渓谷。
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小笄の登りでクサリ場がいくつかあった。
軍手では滑ることが分かり、途中でゴア手袋に履き替える。

11時ちょうどに小笄(1288m)に到着。
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展望はすこぶるよい。
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畦ヶ丸、御正体、富士山方面。
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手前は白石峠、その向こうに今倉山(1470m)、そして三ツ峠。
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一旦下って、正面の大笄を目指す。
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大笄への道もクサリ場がある。
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首からぶら下げている地図が邪魔なので、一時的にしまう。

小笄を振り返る。左背後には大室山。
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小笄は「ここうげ」と読むが、笄はそもそも「こうがい」でかんざしのようなもの。
この稜線を女性の髪に見立てて、大小の突起を「大笄」「小笄」と呼んだのだろうか。

高尾方面。
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左端は雲取山(2017m)。
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中央右は飛龍山(2077m)。
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犬越路の避難小屋があんなに小さく見える。
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小さな雪庇。
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何度見ても飽きない富士山。
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堂々たる貫禄を見せる大室山。
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あれが大笄か。
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と何度も期待しては裏切られる。
地図を仕舞ってしまったので、どこが大笄なのか分からない。
とにかく、ニセピークだらけで消耗させられた。

(つづく)
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菜畑山・朝日山

【2013年12月23日(月)】菜畑山・朝日山
前日は奥多摩の御前山・大岳山に登った。
今日は初めて道志の山に足を踏み入れる。
予定としては、道志村の旅館日野出屋あたりから菜畑山に登り、朝日山、赤鞍ヶ岳を経て、大栗に下りて戻ってくる周回コース。
5時に起床、車で自宅を5:27に出発した。

車中、ラジオの天気予報で南の方ほど曇り始めるのが早いと聞き、あせる。
昨日は晴の予報だったはずだが。
夜が明けてきて、丹沢や道志の方がすでに曇っているのが見える。
あちゃあ、来る方向を間違えたかと心がざわついた。

しかし、地図は目的地の分しか持ってきていない。行くしかない。
国道413号を山梨県に入ってすぐのところに公衆トイレがあり、排便。
いい場所にあった。
里にも雪が降ったようで、除雪した雪が国道の脇に残っていた。

道志村役場に車を駐めようと思っていたが、「来庁者専用」という標識を見て、おじけづき、日野出屋のある和出村バス停まで車の置き場所を探しながら行くが、適当な場所がないまま着いてしまう。
バス停の横に、なにも規制のない駐車場があって、一旦は駐めたが、目の前の商店から客が出てくるのを見て、やはりやめる。お店の駐車場かもしれない。

結局役場に戻って駐車。7:15着。自宅からの距離は73km。
結局30分近くロスしてしまった。
目の前の消防署のシャッターが開いていたので、車の回りでぐずぐずしていると何か言われかねないと思い、ザックの準備は車中で。
靴はひもを締めずに履いて、すぐ出発。7:28。
少し歩いたところでカメラを取り出す。
そんなこそこそした出発になった。

国道を和出村まで歩く。
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沿道にあるものを一応撮影しておく。

20分ほど歩いて、登山口のある再び和出村に着く。
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ここは道志の湯への入口でもある。

目の前には日野出屋がある。
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ここで標高は約620m。

登山地図だと登山道への入り口がよく分からなかったが、地形図で見ると一目瞭然だった。
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国道から少し入ったところでダウンをゴアに着替え、靴のひもを締め直す。

高台からは加入道山(1418m)が間近に見える。
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しかし空が暗い。

目指す菜畑山(1283m)はあれ。標高差は600m以上ある。
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集落を離れて、ここから登山道。
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もう、雪化粧している。

しばらく林道歩き。
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鳥獣防護柵を抜けて、植林の道。
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枝が大量に落ちており、あまりいい道ではない。

標高800mあたりから雪が残り出す。
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尾根に出ると多少明るくなった。
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標高900mの鉄塔に出ると展望が一気に開ける。
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道志川の谷を見下ろす。
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なんとその向こうに都心の高層ビル群。
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思いもかけなかった。

大室山(1588m)にはもう雲がかかり始めた、
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たぶん鳥ノ胸山(1208m)。
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右は畦ヶ丸(1293m)か。
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今ひとつ自信がない。

この先はそのまま尾根を進むつもりだったが、トラバースする道に知らぬ間に入ってしまい、仕方ないので、遠回りだが林道を歩くことにする。
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林道に出て、直登の道と合流したところで、チェーンを履く。
地形図にはさらに直登路があるはずだが、入口が見つからなかったので、そのまま林道を行く。随分遠回りだが、勾配が緩いのでありがたい。

林道の終点。ここから直登。あと標高差250mほど。
DSC_6830_20140305211614695.jpg
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これが意外に長く、頂上まで30分近くかかってしまった。
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現在9:39なので、和出村からは2時間弱かかった。

東屋があるので、そこでしばし休憩。ダウンを着込む。
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正面に見える丹沢の山頂部はすっかり雲に隠れてしまった。
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しかし都心方面はよく見える。
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スカイツリーも確認できた。

眼下には白く雪化粧した道志渓谷。
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さて、出発と思って歩き始めたら、かなりの積雪。
乾いた雪で、20cmほど積もっている。
あわてて、東屋に戻って、スパッツを装着。勢いよく下る。
ありがたいことにトレースがあった。
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ブドウ岩ノ頭(1224m)までは200m下って150m登り返す道。
左がブドウ岩ノ頭だろう。
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赤いペンキやテープがしっかりしていて、道は間違えようがない。
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右手に丹沢の山々。
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あちらは、これから歩く道志山塊。
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頂上にガスが出ている。やばい。

菜畑山から45分でブドウ岩ノ頭に到着。
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コースタイムより15分早かった。

この山名板は本当のピークに掛けられているわけではないので、若干ヤブをこいで、ピークに足跡を残す。
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このあたりだろう。

戻ってみると、さっきの山名板の裏が見えて、女性の名前がたくさん書いてあった。
明治大学ハイキング部20期の方々のようだが、何年前のものだろうか。
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さて、次は朝日山(1299m)まで、かなりのアップダウンがある。
主なピークは3つだが、そのうち2つに名前が付いているのがありがたい。

5分ほど下った鞍部が本坂峠。
DSC_6880_20140305211421f58.jpg

なんと、ここから先はトレースがない。
DSC_6881_20140305211423ca3.jpg
今季初のラッセルとなる。

ただ、雪質と雪の深さがちょうどよく、急坂だが、自分の歩幅で階段のように登れるので案外楽だ。
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とは言え、あまりに長いと当然疲れる。

二つ目のピーク岩戸ノ峰(1288m)は11:26通過。
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休む場所もないので、この先平らな道を歩きながら休む。
ただ、平地はそれなりに埋まるので、結構エネルギーを消耗する。

岩殿山の登りはかなりしんどく、何度も立ち止まって休んだ。
雪が岩戸ノ峰より深く、時々膝まで達した。
岩戸ノ峰から30分かかって、岩殿山(約1285m)に到着。
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ここには山名板はなかった。

シカが目の前を横断、その後、猟犬が3匹吠えながら追い掛けていったが、狩人は現れなかった。
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うまく撮れなかったが、シカの白いお尻が分かるだろうか。

そして猟犬。
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こんなのが吠えながら向かってきたが恐ろしいが、猟犬はよくしつけられているので、絶対人は咬まない。

考えてみれば、トレースのない道でも、動物の足跡は無数にある。
ウサギやシカ、イノシシらしきものもある。
しかし、これらと会うことはほとんどない。
彼らは主に夜、活動しているのだろうか。

それから5分ほどで、朝日山に到着。12:17。眺望なし。
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ここには赤鞍ヶ岳という標識が出ている。
地形図もそうなのだが、登山地図は「朝日山(赤鞍ヶ岳)」との表記になっている。
ここから1時間ほど東の山も「赤鞍ヶ岳」であり、まぎらわしい。
山村正光氏は著書「富士を眺める山歩き」(毎日新聞社)の中で、「朝日山が正しい。大正14年に改訂された陸地測量部の地図に初めてそう書かれたのが混同されるようになった元凶だ」という趣旨のことを書いているので、氏に従う。
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しかし、朝日山という山名板が全くないのも淋しい。

とにかくここでお昼にする。かなりの積雪があるので、1m四方ほど、雪を踏み固め、場所を確保。
前日の奥多摩で、寒さのため、おにぎりが固くなってしまったので、この日はちゃんとガスストーブも用意してきた。
メニューはカップ麺。ちゃんぽんだ。
いなり握り1個はダウンの中に入れて保温しておいたつもりだが、結構冷えていた。

ダウンを着ていると寒くないが、足が雪に濡れて冷たい。
まわりはうっすらガス。
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地図を見ると、赤鞍ヶ岳まではそれほどきついアップダウンはなく、コースタイムも50分。時間的にも行けそうな気がしたが、棚ノ入山(1117m)から別コースでこの先の稜線を歩くこともできそうなので、だぶりのないよう、今回はここから下ることにする。
そう決断し、30分ほどで出発。

この先は棚ノ入山から来た人のトレースがある。
この人も道志村役場方面に下りた。
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雪のあるところは軽快に下ったが、南斜面なので下りるに従い、土が出てくる。
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土は霜で滑りそうなので、なるべく雪の中を歩いたが、やむなく土の時は木などにつかまりながら慎重に。
結局転ばないで済んだ。

この道を選んだ理由に、途中、入道山(979m)という小ピークがあったから、ということもある。
この山を残すと、それだけのために来る気にはならないだろうから。
登山道は巻き道だが、トレースは山頂に向かっていた。
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展望なし。でも山名板あり。うれしい。
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そのまま尾根を下る。もう雪もほとんどない。
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途中、そのまま尾根を下ってしまいそうな場所があったが、あまりに急傾斜で、おかしいと思って振り返ると右にカーブしている道があった。危なかった。

途中でチェーンとスパッツを脱ぎ、植林の中をひたすら下る。
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林道に出ると、雪で靴を洗いながら歩く。
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集落が見えたあたりで、一瞬晴れた。
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2時頃、やっと人里に下りてきた。
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で、役場前に到着
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所沢ナンバーなのに、愛車には特に警告の貼り紙もなく、さっさと乗ってさっさと出発。

前日の登山後、しっかり水を飲まなかったので、今日は随分喉が渇き、アクエリアスが石殿山でなくなってしまった。
カップ麺に使って余ったお湯を、ペットボトルに入れて冷やし、水代わりにして、持ちこたえた。

立ち寄り湯は、道志川温泉「紅椿の湯」。1000円もした。
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帰りは2時間近くかかった。でも、下山が早かったので、4:50には帰宅できた。
あまり天気には恵まれなかったが、エスケープを決断できたのは、よかった。

【行程】2013年12月23日(月)
道志村役場(7:28)~和出村バス停(7:47)~登山口(8:02)~鉄塔(8:35)~林道終点(9:12)~菜畑山(9:39休憩9:57)~ブドウ岩ノ頭(10:42休憩・撮影10:54)~本坂峠(10:54)~岩戸ノ峰(11:26)~岩殿山(11:59)~朝日山(12:17昼食12:46)~秋山峠(12:52)~入道山(13:21)~林道(13:44)~道志村役場(14:02)

※所要時間:6時間34分(歩行時間:5時間35分)
※登った山:6座(菜畑山、ブドウ岩ノ頭、岩戸ノ峰、岩殿山、朝日山、入道山)
※歩いた距離:11.1km

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城山・幕山(下)

【2014年2月23日(日)】城山・幕山
城山の北西にある、しとどの窟を出発。
この先、1人、1人、3人と3つのグループに立て続けにすれ違う。
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こっちから登るのが一般的なのか。
北斜面の深い谷なので、南面より雪が多い。
うち2組に雪の様子を聞かれた。
「少し深いところもありますが、だいたいこの程度です」と返す。

雪の重みで倒れたササや木が障害になって歩きにくい。
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ほぼ雪がなくなったあたりでチェーンをはずす。
はずした途端、沢が現れ、ちょうどいいのでここでチェーンを洗う。
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そのすぐ先で林道に出る。正面は幕山(626m)。
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ただ、この登山口に「椿台入口」の石碑があったので、写真を撮ろうと、つる草を払ったら、右手の人さし指を3か所切ってしまい、血がにじみ出てきた。
しばらく痛かった。
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林道を下って、大きな道に出たところに、山の神が祀られていた。
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これは山中にあったものを平成18年に現在地へ移してきたものらしい。

ここから先は行楽客の姿が目立つようになる。
あたりには梅の花が咲き誇っている。
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「何だろう?」と思っていたら、ここは湯河原梅林だった。
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見頃を迎えて、大勢の観光客が押し寄せているのだ。
ここにこんなものがあるとは、つゆ知らなかった私は、びっくり。

人混みはいやだが、梅はとてもきれい。よく分からないが種類も多い。今回は梅の勝ちだ。
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これは一人で来るのはもったいなかった。

本部まで下りて、パンフをゲット。トイレも済ませる。
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ところで幕山の登り口が分かりにくい。
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幕山登山口という標柱の方向にしばらく登ったが、方向が逆なので、引き返す。

結局この板を信じることにした。
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ちょうど正午を過ぎた時間なので、適当な場所を選んでお昼にすることにした。
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ベンチに座って、鮭いくらのおにぎりと、しそ昆布の稲荷。そしてホテルから持ってきた粉の緑茶。
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大雪の翌週、いきなり春ランチである。

しばし、お楽しみください。
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25分ほどで出発。

賑わっているのは、梅林のあたりだけで、頂上まで登る人はそんなにいないだろうと予想していたら、そうは問屋が卸さなかった。
すごい数の人が山頂から次々に下りてくる。
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みんな下りてしまえば、山頂は空いているかも。と考えることにする。

そうそう、幕山は梅だけではなく、ロッククライミングのゲレンデとしても有名だ。
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この日は梅の香に誘われてか、たくさんのパーティーが岩にへばりついていた。

梅林最高地点を超えると、登山者だけの道になる。
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展望も開けてくる。
地図では細長く見える真鶴半島もここから見ると、何だかサンショウウオのようで愛らしい。
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道は最初こそ乾いていたが
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だんだん湿ってきて
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とうとう雪道に。
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歩いている人の中には、しっかり登山風の人もいれば、観光客に毛の生えたような人も。
途中から雪なので、普通の靴の人は大変だったろう。

下りてくる人があまりに多くて、挨拶が面倒になり、脇目もふらず歩いているように見えるよう、ペースを上げた。
その結果、コースタイム1時間のところ、45分ほどで登り切った。
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登り切ったはいいが、やはりこの人だかり。
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あれだけ下りて行ったのに、ピーク時にはいったい何人いたのだろう。
現時点でも50人以上はいる。
しかも、酒盛りして酔っぱらい、山男の歌など大声で歌っているじいさんもいる。
帰りは大丈夫だろうか。
幸い、頂上は広く、雪が解けているところも多いので、皆さん休憩場所を探す苦労はしないで済んでいる様子。

富士山が見えるかなあと期待して来たが、見えなかった。
眺望はいまいち。
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こんな程度である。
あまりの賑やかさに、休憩は早めに切り上げて出発。

南郷山方面もずっとトレースがあった。
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この先はしばらく、なだらかな下り。
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この方々を抜いて、植林の脇の道を行く。
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白銀林道を横断。
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いやあ、ササが雪の重みで倒れて、かなり歩行に苦労する。
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まもなく、自鑑水(じかんすい)という池に至る。
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ここも頼朝の伝説が残る。
石橋山の戦いに敗れた頼朝は、平家の追っ手から逃れる途中で、この池にたどり着き、喉を潤すとともに、自らの姿を映して、髪を結い直した。そのとき、平家を破って天下を治める自らの姿が映り、自害を思い止まったとのことだ。
この池は年中、水が涸れることがないらしい。

この先で、向こうから来たおじさんに進行を阻まれる。
「この先でトイレしているので、ちょっと待ってくれ」とのこと。
連れの女性が、おしっこをしているらしい。
その間、しばし雑談。
「この先は急なところはないか」と聞くので、「とくにないです。ずっとなだらかですよ」と答えたら「南郷山は林道の先がすごく急だった」という。
そのうち、奥さんらしき人と母親らしきおばあちゃんが通過。
私も出発する。

その先の分岐に、新しく「南郷山 500m」と地図とは別方向の表示がある。
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さっき林道からはきついと聞いたばかりなので、標識通り、迷わず林道とは逆の左へ。
たぶん、なだらかな迂回路があるのだろう。
実は方向が逆なので少々用心をしていたら、女性が1人下りてきた。
南郷山から来たのかと聞いてみると、「南郷山に行くつもりだったが、この先、道が分からないので下りてきた。行っていけないことはなさそうだが、ヤブになる」という。

やはり、雪の中では道がはっきり分からないようだ。
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こちらもあっさり諦めて、引き返す。

地図の通りの道を行くことにしたものの、さっきの分岐に出る前に、左へトラバースする道らしきものがあり、足跡もある。
こちらが新しい迂回路なのかと思い、行ってみると、途中から雪で倒れたササや木でとても通れたものじゃない。
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そもそも道も荒れており、足跡は引き返していたが、でもこちらは強行突破を図る。
3~4か所、かなりの難所を通過したら、その先におじさんが話していた直登路の標識が見えて一安心。
いやあひどい目に遭った。

その直登路も正規の道とは言え、おじさんの発言通り、めちゃめちゃ急だ。
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雪もあり滑りやすい。

何とか登り切り
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尾根道を200mほど歩くと
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南郷山(611m)の頂上。
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ここには、おばさん2人グループが休憩中。それと、若いカップルがじゃれていた。

湘南方面が遠望できる。
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とくに休憩せずに出発。
正面にはゴルフ場と真鶴半島。
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この先は泥と雪の交互で、靴が汚れる。
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誰かが作った雪だるま。
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一旦、白銀林道に出る。
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そしてまた登山道へ。
やはり道はぐちゃぐちゃ。しかも、ササが覆うひどい道。
倒木もかがまないとくぐれないようなのが2か所あった。昨日の筋肉痛が痛い。

ゴルフ場まで下りてくると、老夫婦が地べたで休んでいた。
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こちらは通過。
ゴルフ場の南側に回り込むと道が舗装になった。
泥がなくなり、ありがたい。
チェーンをはずす。

その後の舗装の下りはみかん畑の中の道。急勾配で、これがまた疲れる。
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無人販売所もあった。
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どれも100円で安いがザックに入れる空間のゆとりがない。

かなり下ってきたところで、平らな大きな石があったので、ここに腰掛け、休憩。
下に廃トラックが見える。
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スパッツをはずし、靴の泥を木っ端で払い落とす。

高台からの風景も美しい。
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なんとか五郎神社まで下りてきて、お礼参り。
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門前は、鍛冶屋のバス停になっていた。
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しかし、日帰り温泉「ゆとろ嵯峨沢の湯」へ行くつもりなので、バスには乗らない。
でも道がよく分からず、地形図とそこの看板にあったパンフの地図を照らし合わせていたが、料金が1350円とあるのを見て、びっくり。風呂は断念する。

駅に向かって歩いていると、湯河原梅林のある幕山公園からのバスがどんどん下りてくる。
乗ってしまいたくなるが、頑張って駅まで歩いた。
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途中、駅近くの城山ホテルに「日帰り入浴あり」と看板が出ていた。
フロントの人に聞いたら、タオルとセットで1250円だとか。1000円までなら入ろうと思っていたけど、そんなに高いなら無理だ。「やめておきます」と言って出た。

電車は16:09東京行きの普通に乗る。
車内で写真の整理などパソコン作業をしたかったので、グリーン席に乗る。750円。
藤沢あたりでバッテリー切れ。作業ができなくなり、あとはぼんやり車窓を眺めていた。
川崎駅構内で京浜東北線が横転していて、びっくり。
後で知ったが、この日はこの事故のため、京浜東北線は終日運休だったらしい。

18:57新所沢着。2日で雪もだいぶ解けた。
実は、この1泊2日の山行にゴアを忘れてしまったのだった(ダウンはあり)。
でも、土日とも暖かく、歩いている時にゴアが必要になる場面はなかった。
不幸中の幸いであった。
2日で30km以上歩いた。かなり疲れたが、いい山旅であった。
車中、facebookで東京マラソンを走った仲間たちが打ち上げをしているのを知り、誘惑にかられたが、今の疲労度を考えて、我慢した。
未だに、行けばよかったかなあと思っている。

【行程】2014年2月23日
沼津=湯河原(7:50)~城願寺(7:54見学8:04)~城山(9:43休憩10:03)~椿台(10:35撮影10:42)~しとどの窟(11:01撮影11:07)~山の神(11:38)~湯河原梅林(11:51撮影・昼食12:15)~幕山(13:02休憩13:14)~自鑑水(13:30)~南郷山(14:02)~五郎神社(15:20)~湯河原駅(16:00)

※所要時間:8時間10分(歩行時間:7時間1分)
※登った山:3座(城山、幕山、南郷山)
※歩いた距離:16.3km


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城山・幕山(上)

【2014年2月23日(日)】城山・幕山
6時過ぎ起床。ここは沼津グランドホテル。1泊朝食付きで5000円。
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今日は湯河原の山に登るので、昨夜は湯河原に泊まればよかったのだが、温泉地の土曜日はどの宿も高くて手が出なかった。

朝食は6:30からなので、パッキングも済ませて、6:20に部屋を出ると、食堂にはすでに大勢のじじばばが並んでいる。
横では、若い人が参加者をチェックしている。
ははん、これはおそらく沼津アルプスに登るツアー客だろう。
電車の時間がちょっと気になったが、まあ大丈夫だろう。
朝食はバイキング形式。
パン4個、ポテトサラダ、ウインナー2本、牛乳、オレンジジュースをいただき、バターパン1個とゆで卵を本日の行動食用に持ち帰った。
人目がなければ、お昼の分も全部ここで調達してしまいたかったが、これだけの人がいては無理だ。

沼津駅7:00発の東京行きに乗る。今日は、富士山は見えている。
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丹那トンネルをくぐって、湯河原には7:33着。
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コンビニがなくて、あせったが、灯台もと暗し、駅舎の中にあった。
昼食用のおにぎりや飲み物を調達して歩き始める。

その前に、郷土の武将・土肥実平。
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源頼朝旗揚げに際し、真っ先に従い、石橋山の戦いからの敗走では大いに功があったとのことである。

駅周辺はかつての土肥氏館跡だったようである。
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この碑は頼朝挙兵780年を記念して、昭和35年に建立したものだそう。
780年という刻みにおそらく意味はない。
その頃、地元で気分が盛り上がったということだろう。

というわけで7:50出発。
東海道線のガードをくぐって、すこし登ると城願寺。
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ここも実平ゆかりのお寺。過去の記録をひもといてみたら、大学1年の時に訪ねたことがあったようだが、全然記憶にない。

これは実平お手植えと伝わる国の天然記念物のビャクシン。
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樹高は約20m。樹齢は推定800年というので計算は合う。

土肥一族の墓もある。
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立派な五輪塔だ。
城願寺は実平が菩提寺として建立したお寺。この墓所には66基の墓石があるが、紀年名は嘉元2年(1304年)や永和元年(1375年)とあり、実平の時代よりかなり下る。
だから、あえて実平の墓とは名乗っていないのだろう。

境内からは真鶴半島とその先端の三ツ石が見えた。
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このあたりはもう春である。
スイセンや梅、菜の花が咲いていた。
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この先は延々と急な舗装道路を登る。
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沿道には、いろんな柑橘類がたわわに稔っている。
食べたいが、もぎ取るわけにはいかない。
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でも地面にもたくさん落ちていたので、1つ新しそうなポンカンを拾ってザックにしまった。
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あとで、おやつにしよう。

登っていくと、海が見えてきた。
あれは初島だ。奥には大島も見える。
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道は林道に変わった。
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頂上付近は積雪のため、通行止めの看板。
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天気はどうもはっきりしない。
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城山に行くには、このまま林道を歩いてもいいのだが、登山地図を見ると、何か所かショートカットできる箇所がある。
その最初の道がこれだ。
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道沿いに「かぶと石」なるものもあるらしい。

入ると、初めて残雪を見る。標高は350mほど。
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このあたりまではまだよかったのだが、この道はかなりの悪路。
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こんなのばかりで、ほとんどヤブこぎ状態。
ヤブに気をとられて、肝心のかぶと石は見落としてしまった。
注意深く見ていたつもりなのだが。本当にあったんだろうか。

再び林道に出ると、雪が真剣に残り出した。
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そして、展望もこの通り。
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湯河原・真鶴の街と真鶴半島。相模湾が光っている。

南郷山(611m)方面の稜線。
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この先にこんな看板があったが、また見つからないといやなのでパス。
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進むべき方向とも違うし。

再び開けた場所に出ると、雄大な景色が広がった。
東には相模湾を挟んで房総半島。
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南には、東伊豆。右の台形は大室山(580m)。左の突起は小室山(321m)。
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北には幕山(626m)。
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どんどん雪が増える。林道は確かに車では走れない状態だ。
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幕山の向こうに見えるのは星ヶ山(815m)。
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頂上付近まで来ると、雪はこのような状態。
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中央の溝状になっているところが登山道なのだが、

しばし避けて林道を行く。
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こちらの方が明らかに歩きやすく、景色もいい。

椿も咲いている。
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林道の最高地点にはバイオトイレがあった。利用させていただく。
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椿のトンネルを抜けて、登山道に入る。
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5分ほど登ると、とうとう雪を避けて歩くことができなくなり、ここでスパッツとチェーンを装着する。
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伊豆でもこんなに積もるんだ。

かなり大げさだが、氷河のような道を登っていく。
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9:43、湯河原駅から2時間弱で城山(564m)に登頂。
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城山というくらいあって、ここは土肥城の跡である。
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北斜面に硯石なる遺跡が。
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頼朝が力試しにこの石を蹴ったら、石に踵の跡ができ、その形が硯に似ていることから、そう呼ばれることになったという。
1930年代まで、干ばつの時には、この石を水で洗い雨乞いをしたらしい。

お昼には早いので、ここでさっき拾ったデコポンをいただく。
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甘くて旨かった。

頂上からの眺望をひととおり。
真鶴半島。
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初島、大島と東伊豆海岸。
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天城山。
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ただ、626mもあって、ここより標高の高い幕山を見下ろすような格好になっているのが、なんとも不思議である。
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20分ほど休憩して出発。
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北斜面だけに雪が多い。

正面右に見えるのは663mのピークだが、名前は地図にはない。
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行けたら行くつもりだったら、トレースをたどっているうちに、尾根をたどる道に気づかないまま巻き道に出てしまった。今回は断念。また車で来た時につまみ食いをすればよい。

途中から林道になるが、雪が一面に積もっている。
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トレースはあるものの、かなり歩きにくい。
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かなり歴史を感じさせる案内板。
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林道を歩いていると左手に、湯河原の温泉街と住宅地が望める。
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城山から30分ほどで椿台に出た。
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ここは県道76号(椿ライン)と白銀林道との分岐。
かながわの景勝50選の1つでもある。
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南から西にかけての稜線。
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左端が岩戸山(734m)、その右の小さな突起が十国峠(771m)。

大観山(1012m)。
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湯河原峠、箱根峠方面。
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湯河原の温泉街。
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昭和17年建立の土肥郷椙山鵐ノ窟之碑がある。
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白銀林道を行くと城山隧道をくぐる。
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トンネルの奥まで雪が吹き込んで、固まっている。
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トンネルを抜けると、そこは雪国だった。
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史蹟・しとどの窟までは参道のような道を下っていく。
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湿った重い雪の中で、トレースがかえって歩きにくい。

この灯籠の列は、近くの碑によると昭和55年に建立されたものらしい。
私がここに初めて来たのは大学1年の秋。昭和56年だから、来たのはできた直後だったわけだ。
あのときは自転車だった。2泊3日で箱根の山を回り、湯河原経由で小田原まで走った。
宿泊は、1泊目は小涌園のバス停、2泊目は芦ノ湖畔の公園での野宿。
この時の写真は紛失したらしく、見事に残っていない。
あれば、貴重な自分史資料なのだが。

当時はここに自転車を置いて、歩いて、しとどの窟まで行ったはず。
そこまで400mとあるが、50mくらいしか歩いた記憶がない。

沿道には灯籠の他に、石仏のようなものも並んでいる。
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これは弘法大師らしい。
トンネルの出口にあった説明板によると、このあたりは古来、山伏の道場で山麓には多数の弘法大師の石像が隠滅されていたらしい。
それを集めて、ここに安置したとのことだ。

この地を「桜郷」と呼ぶらしいが、意味がよく分からない碑がもう1つあった。
「桜郷火跡碑」である。
DSC_0008_20140302083003f97.jpg
建立は平成10年で、30周年記念とあるから、そう古いものではない。
1968年にここで火祭りのようなことをしたのだろうか。

しとどの窟に着くと、この日初めて人と会った。
「歩きにくい雪ですね」と声をかけると、「それでも前よりは減りましたよ」との答え。
「雪の後、ここに来たんですか」
「ここじゃないけど、大雪の翌日に近くにね」
そう言って、おじさんは上へ登って行った。

しとどの窟は記憶とは全く違う大きな洞窟だった。
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中には多数の石仏が安置されている。
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上からは沢の水が滝のように落ちてくる。
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ここは「土肥椙山巌窟」として神奈川県の史跡に指定されている。
説明板によると、源頼朝が治承4年(1180年)、石橋山の戦いで敗れ、椙山の山中に3日間潜んだ後、真鶴から海を渡って安房に向かったと「吾妻鑑」に書いてあるという。
その潜伏先がこの窟だと伝えられているとのこと。
昨日は平重衡、今日は頼朝と、源平合戦ゆかりの地を歩いている。

(つづく)
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沼津アルプス(下)

【2014年2月22日(土)】沼津アルプス
横山峠から20分ほどで、横山(182m)の頂上。
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これも地図には載っていない山。今回、得した山3つ目だ。
しかし、ここでとうとう1㍑用意してきた水がなくなってしまった。
この先、いったん下界に下りるし大丈夫だろう。

眺望もないので、さっさと通過。
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10分ほどで車道に出る。
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八重坂峠(標高約25m)である。
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沼津アルプスを横断する峠の中では一番低い。だから道路もすんなり通っている。
さっきの横山峠は、車道はトンネルで通っていた。

標識には八重坂峠の香貫山入口まで20mとあるのに、歩いてもなかなか登山口が出てこないから、引き返してもう一度標識を確認すると、120mだった。

ここから登り。
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もう3時近いので、いい加減疲れてきた。でも、この山ひとつ残しても、これだけのためにまた来ることはないだろうから、我慢して登る。

再び車道に出て、しばらく歩く。
右手には、今登ってきた横山が見える。
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車道の行き止まりがゴルフ練習所。ここになら自販機がありそうだったが、中に入っていくのも億劫だし、何とか持ちそうなので、止めた。

目指しているのは香貫山(193m)。
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この山だけは登りがなだらかなので助かる。
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山芋掘りは禁止とのこと。
DSC_9696_20140301183608280.jpg
でも、「山芋掘りの皆様へ」と言ってしまった時点で、認めてしまっているような気もするが、いかがだろうか。
この看板を見て、明治の人の英語の覚え方「掘った芋、いじるな」(What time is it,now?)を思い出した。

山頂部に着くと、箱根方面の展望が開けた。
これは玄岳(798m)かなあ。
DSC_9702_20140301183614a49.jpg

そして、駒ヶ岳(右、1356m)と神山(左、1438m)。
DSC_9703_20140301183542e43.jpg

南には、沼津アルプス。
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左から、大平山、徳倉山、鷲頭山、無名の山。

そして、なんとまたまた聞いたことのない山の名を見つけてしまった。
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八重象山ですって。

実はこの方向に歩いても下るばかり。
少し歩くと展望スペースがあるので、このあたりが八重象山と言われているのだろうか。
DSC_9718_201403011835145f3.jpg
山名板が見当たらないので分からない。
山旅ロガーの地図で、標高を確認しようと思ったら、間違って移動測定を切ってしまい、あわてて再開。

しかし景色はすこぶるよい。
沼津市街と牛臥山、そして西伊豆北岸。
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狩野川河口。左上に覗くのは大瀬崎。
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淡島(左)と瓜島(右)。
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香貫山山頂。
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ここは頂上部まで車が入り、香貫山公園として整備されている。桜台、新桜台などという展望スポットめいた場所もあるようだが、時間節約のため、それらはパス。
頂上に向かう。
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3時半ちょうどに香貫山に登頂。
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電波塔のたもと、展望も何もない場所だが、ちょうどいい座るスペースがあったので、腰掛けてホットキャラメルを飲む。
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くつろいでいると、おじさん2人がやってきた。
「展望台はあちらですか」と聞くので、「私も初めてなので分かりませんが、標識にはそう出ていますね」と答える。
八重象山も含め本日10座目。6座の予定だったのに、随分インフレとなった。

鷲頭山以来のまともな休憩。ひと心地ついたので出発。
私も展望台に向かう。
と、いきなりノラ猫が出現。
DSC_9731.jpg

5分ほどで展望台に到着。
上に登ると、なんと本日初の富士山。
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すそ野は富士山のものではなく、手前の愛鷹山のもの。
この位置から見ると、富士山はちょうど愛鷹山の真後ろになる。

アップにしてみる。
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いやあ感激。

沼津もご多聞に漏れず、高層マンションの街になってしまった。
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裾野・箱根方面。
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千本浜方面。
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駿河湾を挟んで、西伊豆の山々。
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沼津アルプス。
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雲の帯。
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日本平、焼津方面。
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日本赤十字社創立100周年のモニュメント。
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360度のパノラマを楽しんで、あとは下山するのみ。
下山口がよく分からなかったが、山頂の裏のから夫婦岩経由で行く道を風致林案内板で知る。
途中、水飲み場があり、超ラッキー。
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喉が渇いていたので、1杯いただく。

すぐ先に夫婦岩。
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らくだにしか見えない。突起が男という意味だろうか。

整備された道を下りてくると、中腹にある香陵台に至る。
ここには戦没者慰霊のための五重塔(沼津市慰霊平和塔)がある。
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無料休憩所があったので、バッジがないか物色。
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お店の人にはなんとなく恥ずかしくて聞けなかったが、ないようだ。
不審がられないよう、「市街地からも富士山は見えますか」と一応、会話。
「いや見えませんね。ここから見ればいいじゃないですか」と言われてしまった。

若山牧水の歌碑。
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「香貫山いただきに来て吾子と遊び ひさしくをれば富士はれにけり」
牧水は大正9年にここ沼津に東京から移り住んだ。
ある日、海を見たいと長男と香貫山に登った際に詠んだ歌だそうだ。
知らなかったが、牧水は沼津に永住したのだった。

その富士山。
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今日の私も似たような気分。「久しく歩けば富士はれにけり」である。

そして平地に下りてきた。
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あとはホテルへまっしぐら。
市街地から富士山は見えないと言われたが、実はちゃんと見えた。

関東玉造郷の石碑を横目に
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黒瀬橋を渡る。
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香貫山を振り返る。
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日枝神社で、無事下山のお礼参り。
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境内に芭蕉の句碑があった。
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「都出でて神も旅寝の日数哉」
なかなか面白い句である。
芭蕉は「おくの細道」の旅を終えて大津・膳所の義仲寺無名庵にあった芭蕉は、元禄4年9月28日、久しぶりに江戸に向け東下の旅に出る。
ほぼ1か月かけて11月1日頃、江戸に着いた。
「この旅は神無月1月を要したことになる。言うなれば、出雲に集合する神様とともに旅寝をしていたことになる」という意味だそうだ。
神がすぐ身近にいた時代の句である。

本日泊まる予定の沼津グランドホテルは駅の手前にあるはずだが、よく分からず歩いているうちに、駅に着いてしまった。
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スマホの地図で確認、少し戻って、夕方5時過ぎにやっとたどり着いた。

お腹が空いていたので、さっさと食べに出たかったが、とにかくお風呂に入る。
さっき、香貫山山頂からfacebookで「沼津にどっかおいしいお寿司屋さんありませんか」と仲間に問い合わせたら、駅前のビルの中にある魚がし鮨を紹介されたので、行ってみる。
なんと外で行列ができているほどの繁盛ぶり。
でも、それほど待たされないような気もしたので、待つことに。
ほどなく入店。
近海にぎり(1980円)と、大好物のつぶ貝(2貫400円)を別口で頼む。
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にぎりはネタが大きくて、10貫で満腹になってしまった。
生シラスもあり、値段もリーズナブルで大満足。

地ビールの静岡ビールもいただいた。これは、そんなに特徴はなかった。
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しかし、これじゃあ体重は減らないなあ。

ホテルに戻る途中に発見したレリーフ。
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西周。明六社を結成した啓蒙家というイメージだったが、沼津兵学校の頭取を務めたらしい。

ホテルに戻って、パソコンを取り出し、本日の写真の整理とメモ残し。
そうだ、今回はパソコンという余計な荷物を背負って来たんだった。
どうりで疲れたはずだ。
10時すぎには沈没。低山ながら1日で10座稼いだ充実の1日でした。

【行程】2014年2月22日
新所沢=原木(8:33)~茶臼山登山口(9:04)~茶臼山(9:25)~日守山(9:49撮影9:55)~大平山(11:19昼食11:43)~多比口峠(11:49)~鷲頭山(12:27撮影・休憩12:37)~小鷲頭山(12:45)~中将岩(12:54)~志下峠(13:00)~馬込峠(13:11)~志下山(13:17)~志下坂峠(13:25)~徳倉山(13:58撮影14:04)~横山峠(14:16)~横山(14:35)~八重坂峠(14:46)~香貫山(15:30休憩15:45)~黒瀬登山口(16:31)~沼津グランドホテル(17:08)

※所要時間:8時間35分(歩行時間:7時間34分)
※登った山:10座(茶臼山、日守山、大平山、鷲頭山、小鷲頭山、志下山、徳倉山、横山、八重象山、香貫山)
※歩いた距離:15.5km

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沼津アルプス(中)

【2014年2月22日(土)】沼津アルプス
大平山(おおべらやま、356m)の先からが本当の沼津アルプス。
さすがに人通りが多い。
急坂を5分ほど下ると多比口峠。標高は250mほど。
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ここも、おそらく昔の生活道路だ。

この先の登りはごつごつした礫岩の岩場。
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木の根も激しい。
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でも、だいぶ天気がよくなってきた。
あれが目指す鷲頭山(392m)の頂上だ。

途中、地面にメダルのようなものが目に入り、拾ってみると、使い込んだ10円玉のように変色した500円玉だった。これはラッキー。
今までで拾ったお金の最高記録だ。
しかし、あまり汚れていて、自販機は受け付けてくれなかった。とほほ。

こんな岩を穿った階段も。
DSC_9501_201403011159392a1.jpg

多比峠を過ぎると、最後の登り。
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振り返ると大平山が見える。
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やはり、なかなか鋭角な山だ。

日守山(192m)はあんなに遠くなった。
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大平山から45分ほどで、鷲頭山に到着。12:27。
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灯籠に迎えられる。山頂には鷲頭神社が祀られているのだ。
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これが沼津アルプスお馴染みの標識。
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あちらは西伊豆の達磨山(982m)方面。
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駿河湾の沼津の海岸。
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西伊豆の北西端、大瀬崎。
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頂上でくつろぐハイカーたち。
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中央の白い建物はたぶん伊豆スカイラインの十国峠(771m)。
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10分ほど休んで、出発。
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雪が残るのは、このあたりくらい。

下りはまたまたかなり急で、おおげさなロープが張り巡らされている。
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ここが平重衡終焉の地だそうだ。
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ほんの少し登り返すと小鷲頭山(330m)。
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これは地形図にも登山地図にも掲載されていない山で、得した気分。

北西の方角に海が見える。
DSC_9538.jpg
緑の帯は御用邸記念公園、その左奥に牛臥山(51m)、狩野川河口、沼津港。
写真だけ撮って通過。

ここからまたまたロープ付きの激しい下り。
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ついロープに頼ってスリップ。ロープにしがみついたら、揺れて後頭部を木にぶつけてしまった。いてて。
このロープの張り方は危ないと思う。
自分が転んだのとは関係ないが、延々とつながっているので、他の人がつかまっていると、その震動が伝わって自分の方が不安定になりかねない。
今まで、そんな事故は起きていないのだろうか。

北東の方角の視界が開けた。
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この小山の並びがかわいい。

尾根を回り込むと中将岩と呼ばれる場所に着く。
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DSC_9558.jpg
平清盛の五男、重衡の遺跡である。重衡は本三位中将の官位があった。
一ノ谷の戦い(1184年)に敗れた重衡は、源氏方の伊豆・土肥実平に預けられていたが、いよいよ処分が決まることを知って、逃走。
ここ鷲頭山の洞窟に身を潜めていたが、ついに追っ手に囲まれ、先程の終焉の地にて自害して果てた。
この洞窟はその時隠れ住んでいた場所で、近在の人が「中将さん」と呼んで、慰霊を続けてきたという。1679年には阿弥陀仏が安置された。
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これは、大正天皇が皇太子の頃、お手植えされた松があったという場所。
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平家というのはなぜか、庶民にも天皇家にも愛されたようだ。

ここからわずかに下ると志下峠(約165m)に至る。
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ここには、ぼたもち岩なる巨大な礫岩がある。
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名前の由来の説明はなかったが、おそらく中将さんがここで住民からこっそり、ぼたもちをもらった場所なのだろう。

ここで大勢の団体さんが休憩を終えて、まさに出発せんとしていたので、あわてて抜かして先を行く。
植生は奥多摩あたりと違って、暖帯林だ。
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峠から8分ほど登ると、き★らら展望台。
DSC_9579_201403011156506f0.jpg

何が見えるかというと、駿河湾と西伊豆の山並み。
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振り返ると、鷲頭(左)と小鷲頭(右)が双耳峰のように見える。
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2分で馬込峠。
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しばらくはなだらかな道。
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次の展望台は「奥駿河パノラマ台」。
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そうか、沼津はまだ伊豆ではないんだ。京から見て、駿河の奥ということになるわけだ。
見えるのは、志下の集落と港に浮かぶ瓜島。

鷲頭山がかっこいい。
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知らぬ間に志下山(214m)。これまた得した気分。
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さざなみ展望台なる看板も。
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ここでも、何人かのハイカーが眺めを楽しんでいた。
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少し歩くと、さらに景色のいい場所に。
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3つ目の写真は沼津市街。

志下坂峠(約180m)まで下りてきた。
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正面に見える、まあるいお山をなぜか徳倉山だと勘違いし、急坂をえっちら登る。
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千金岩を通過。
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内浦湾と江浦湾を隔てる淡島も見えた。
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登り切って、そろそろ山頂かと思ったが、なんと道はピークの左を巻いていく。
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あれれと思って、よく地図を見たら、徳倉山はまだはるか先だった。

馬頭観音を過ぎて
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しばらく平らな道を行く。
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暖かい土地には、こんな気味の悪い木が生える。
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こんなのとか。
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戦時中の対空壕を通過。
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この標識は「敗残兵 84才」の手になるもの。

おお、あれこそが徳倉山。
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最後の登りの手前にあるのが、香貫台分岐。
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この登りにも、立派なロープが張ってあった。
このロープに小さな男の子(2歳くらいかな)がつかまって、ゆっくり登っている。
連れは大人の男2人。
私がつかまると、あの子が転んでしまいそうで、手を出さなかった。
上から下りてくる人がつかまらないよう、見張りながら登ったが、幸い誰も来なかった。

徳倉山(256m)には2時前に到着。
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沼津アルプスは皇太子さまが9日前(2月13日)に登ったばかり。大雪の前日だ。
新聞には、ここ徳倉山で記念撮影した写真が載っていた。
「一度登ってみたかった沼津アルプスに登ることをとてもうれしく思っています。登山道が変化に富んでいて、学校のチャイムなどが聞こえ、街に近い印象を持ちました。高い山とはまた違ったおもしろさがあると感じました」と感想を述べていらっしゃる。
確かに、学校のグラウンドから子供たちの歓声がはっきりと登山道まで聞こえてきた。

北には愛鷹山がくっきりと見えてきた。
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その手前は本日最後の山、香貫山である。

ここの下りもかなり激しい。
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皇太子さまが「変化に富んでいる」とおっしゃったのもよく分かる。

途中、このあたりで、高齢者の団体さんに追いつく。
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最後尾のおじさんに「特急が行きます」と言って、道を譲られた。
この言葉を聞くのは、火打山以来。実に不愉快だ。
何も言わず、足早に通り過ぎたが、「そういう言い方止めてください」と、とっさに言えなかった自分にも腹が立った。
昔はお互い笑いながら使っていた言葉なのだろうけど。
しかし、私は見ず知らずの人を「もの」扱いする言葉は投げないなあ。

もんもんと歩いているうちに横山峠(約80m)に到着。
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この切通の感じは、当然かつての生活道路である。
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こんな石碑があるのだから間違いない。

この東すぐ下に沼津商業高校がある。
地形図をよく見ると、このあたり沼津アルプスのふもとには多くの学校がへばりついていることがよく分かる。
皇太子さまが学校のチャイムを聞いたのも、むべなるかなである。

(つづく)

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