山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

金時山

R山岳部第1回例会(2013年11月23~24日)のつづき。

午後4時、権現山登山を終えて、西丹沢の奥箒沢山の家キャンプ場に到着すると、すでに大きなテントが2張り立っていた。
先行したO君たちが設営してくれていたのだ。

権現山に登ったのは6人。渋滞のため遅れてきたSK君とST君、途中参加のSW君の3人も合流して、9人全員が揃った。
私も2人用テントを持ってきたが、「不要」と言われ、宝の持ち腐れに。

首都高・東名の大渋滞に見事にはまった2人が集合場所の「ぶなの湯」に到着したのは正午頃で、なんと2時間半の遅刻。
もう我々は頂上で、お昼にしていた時間だ。当然、権現山での合流は断念して、近くの山でプチバリエーションを楽しんだとか。
この2人はこの日、ロープこそ持って歩かなかったが、バリバリの岩男くんなのだ。

SW君は「ぶなの湯」周辺でぎんなんを拾っていてくれた。
これをBBQしながら、炒って食べたが、実に美味だった。

さて全員そろったところで、BBQスタート。
ST君が浜焼き職人に任命され、炭火でサザエ、ホタテを順次焼いていく。
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味付けは、いずれも醤油を適量落とすだけ。
サザエは、箸で身を引っ張り出すと、つるんと出てきて、ハフハフしながらかぶりつく。
うめ~~~~

ホタテも肉厚で、食べ応え十分。
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私はエビ担当。30匹くらい次々に焼き、担当の特権で、味見と称して6~7個食べてしまった。
さらには太刀魚のみりん干し。これがまた食べたことのないほどの旨さ。
O君はキンメダイをリクエストしたのだそうだが、キンメはBBQ向きではないと拒絶され、これを奨められたのだそうだ。
確かに食べやすかったし、市場の人の言うことは聞くもんだと感服した次第。

4時半くらいに食べ始めたのだろうか。
5時過ぎに魚介類を完食した頃には、あたりは真っ暗。
時計を見て、みな「まだ5時~!」を驚いていた。

引き続き、ジンギスカンに移る。次は肉だ。
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ジンギスカン鍋を2つ使い、生ラムと味付け肉の2種類を食す。
今回残念なことに欠席になった北海道のN君がオススメの千歳のなんとかというとこの肉なんだとか。
生ラムも経験したことのない分厚さで、味付けの方も「これはうまい」「松ジンとはまた違う」と大好評だった。

肉をむさぼっている間に、ガス台では豚汁(北海道では「ぶたじる」という)が出来上がってきた。
もうお腹が一杯だが、こちらも1杯いただく。
私が食べたのはまだ、野菜がちゃんと煮えていなかったが、これも完食。

この間、みな缶ビールはもちろん、栃木の名酒やワインなど、ガブガブ飲んでいたが、私は控えていた。
日帰りする女性陣2人を新松田駅まで送らなければいけなかったからだ。

2人は、私がずっと飲めないでいるのを心苦しく思ったのだろう。
6時半ぐらいに、おいとまをすることになり、送っていった。
2人が乗った途端、車内は酒のにおいが充満。
しかも、ほどなく寝てしまった。余程、食べて飲んだのだろう。
駅に着くと「も~着いたの~」状態。おそらく7:26の急行新宿行きに乗れたであろう。
私は、明日ジンギスカン鍋を洗うことを考え、駅前のコンビニでゴム手袋とスポンジ(たわしがなかった)を買ってキャンプ場に帰還。

みなはちょうど食事を終えて、シートを敷いていないテント内にイスと炭火を持ち込み、だんらんに入るところだった。
私もやっと飲める。お腹がいっぱいなので、ビールはもう入らない。
コンビニで買ってきたリキュールと、焼酎のお湯割りをハイピッチで。

残留組7人での会話は多岐にわたったが、最も盛り上がったのが北海道方言。
O君が連れてきたK美さんだけが同窓ではなく、京都出身ということで、彼女に「これはどういう意味か?」とクイズ形式で出題。
われわれ北海道出身組も「それ、言ってた言ってた」とか「もう使わないねえ」とか、みな懐かしさ炸裂!
今は現地でもほとんど使われていないらしく、みんな忘れてしまっていたのが、タクシーを意味する「とん車」。
語源はなんだろうと、スマホで検索したりして遊んだ。

きっかけは「うるかす」の意味をK美さんが知らないことだった。
これはとても便利な言葉なので、北海道を離れた人もきっと使い続けていることだろう。

ふと気づいたら、もう12時を過ぎていた。
あすは丹沢湖マラソンがあるため、9時前には脱出しないと、交通規制で渋滞に巻き込まれる恐れがある。
8時出発を目指して、寝ることにした。
私はO君、H君、K美さんとともに大きなテント。
冬用のシュラフで全く寒さを感じることなく熟睡した。

翌朝は6時半起床。
またまた快晴。立ったまま、パンをかじり、温かいスープで体を温めて、ジンギスカン鍋を洗う。
きのう、ジャガイモを洗った時、めちゃめちゃ水が冷たかったので、新品のゴム手が役に立った。
たまたま水場に金たわしの残骸が残っていたので、これを拝借した。
まあまあきれいになった。
テントも手分けして撤収。

ほぼ8時にキャンプ場をあとにすることができた。
この日は金時山に登る予定だが、SK、SW、STの3氏とはここでバイバイ。
再会を誓う。

残る4人は2台の車で足柄峠に向かう。
中川川沿いの道はこの日のレースに出場する選手たちが続々と現地入りしてくる。
われわれは逃げるように山を下り、そして足柄峠への道を登った。

富士山は今日もごきげん。惜しげもなくその姿をさらしてくれる。
カーブを曲がって、標高が高くなるほどに、富士山も大きくなり、胸が高鳴る。

足柄峠に車を駐めて歩いてもいいのだが、林道の奥を行けるところまで行ってみる。
頂上に着いてしまうんじゃないかと思うくらい進んだところが駐車場。
すでに30台くらいの車が停まっていて、満車状態だったが、路肩の空いているところに置かせてもらう。
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軽く体操をして、9:00出発。
基本的にはピストンになるが、いやなら夕日の滝経由で帰ってくる手もあるよと提案してみたら、「山じゃないならいい」とH君。

金時山山頂まで、ここから60分。あっという間だ。
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まずはゲートを通過。
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そこの道標にはかわいい金太郎がのっかっていた。
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しばらくまっすぐな、なだらかな車道を登っていく。
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もう下りてくる人もいて、びっくり。
近在の方には毎週休日朝のお散歩コースになっているのかもしれない。

途中で上着を脱いで一気に短パンTシャツになっている若者カップルに出会った。
「先週、甲斐駒に登ってきたんですが、あちらでも短パンTシャツでした」
若いと新陳代謝が活発なんだね。

こちらも紅葉が見頃を迎えている。
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青空に映えてとてもあでやかだ。

地面ももみじで満開。
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20分ほどで、猪鼻砦跡という展望台に着く。
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ここは夕日の滝への分岐に当たる。

西が開けていて、富士山が真正面。
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標高1000mから上が見える山梨県側と違い、500mから見える静岡県側は富士山自体が大きい。ふもとの町は御殿場である。

どアップ。
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富士山と月と飛行機雲のコラボ。
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さっきの半袖カップルに写真を撮ってもらった。
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もちろん地図を下げているのが私だ。

富士山の左の裾野から覗いている白い山はおそらく南アルプスの北岳(3193m)。
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すると、その右は八ヶ岳か。
いや、だとしたら、その間にあるはずの甲斐駒が見えないのはおかしい。
まだ断定できない。

さらに右に目をやると、平らなスカイライン。
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篭坂峠から三国山、明神山へと続く稜線だ。

思い切り左には、愛鷹山塊の越前岳(1504m)が見えた。
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ここは登山地図に丸鉢山(962m)と表示されている場所だが、山の名前を書いた標柱は見当たらなかった。残念。でも当然「登った山」には加える。
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金時山は過去に2回登ったことがあるので、本日の“成果”はこの1座だけだ。

「山」である証拠に、この先若干下る。
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でも、すぐに登りとなり、車道の途切れたところが富士見休憩所。
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ここに倉庫らしき建物があり、茶屋の車とおぼしきパジェロミニを発見。
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荷揚げ用のケーブルもあった。
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ここからいきなり急な登山道。
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写真を撮っている間に、仲間3人は先行。

こちらは2歳くらいの女の子2人を連れたパパ2人の後をついていく形になる。
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鳥居をくぐると
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金属の階段があり、この先にあるものも含めて、12個もあるという。
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何個か越えていくうちに、女の子が「ね・うし・とら・う・・・」と干支を唱えだした。
パパとの会話を聞いていると、12の階段に干支の名前が小さく書かれているようだ。
へ~と思い、次の階段で探してみると、確かにあった。
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この坂からはところどころで展望が開ける。
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北岳もだいぶはっきり見えてきた。
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やはり右の山塊は八ヶ岳ではない。
あれこそが甲斐駒(右端)ではないか。

これは丹沢の全容。
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いちいちピークを指し示さないが、左から加入道山、大室山、犬越路越、檜洞丸、同角ノ頭、蛭ヶ岳、丹沢山と並んでいる。
中央の禿げて見えるのは大野山、右手前のまあるいピークは矢倉岳。
見事な眺望だ。

もう少し広角にすると大山(右端のピーク)も見える。
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蛭ヶ岳から不動ノ峰あたり。
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左には御正体山。
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富士見休憩所から、ほぼ30分で山頂に到着。
トイレをずっと我慢していたので、まずは用を足す。

で茶屋の前に出てみると、すごい人だかり。
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先行していた3人を探すのも一苦労だ。
あ、いたいた。
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それはともかく、3月に来た時には全く見えなかった富士山がずど~~~んと見える。
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やはりこうでなくてはいけない。

こちらは愛鷹山塊。
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芦ノ湖と仙石原のゴルフ場。
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その向こうに伊豆半島。

神山の中腹、大涌谷からは水蒸気が吹き出している。
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3月に歩いた丸岳(1156m)。
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とにかく休憩する場所を探す。
この人出であまり平らな場所は残っていないが、何とか落ち着ける場所を見つけて腰を下ろす。
昨夜引き上げた女性陣が残してくれた和菓子等をみなに配布し、ひと息つく。

そして、この後の方針を協議。
私は乙女峠方面、長尾山、丸岳などを経て長尾峠まで歩いてはどうかと提案。
そこまで行ってまた車まで戻るのは大変だから、当方がピストンして車を回送する。
私は、長尾峠まで歩いたことがあるから、遠慮なく。
というわけで、長尾峠まではさすがに長いので、手前の国道・乙女峠で落ち合うことにした。

旧乙女峠からの富士山も見たかったが、それはまた機会があろう。
この混雑をもう一度、かみしめて、急いで来た道を下る。
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階段は幅が狭く、追い抜かしやすれ違いで多少停滞したが、コースタイム50分のところ、35分で下山。
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我慢していた「大」を駐車場わきのヤブの中で済ませ、ザックを自分の車に放り込み、O君の車に乗り込む。私のパジェロミニには4人も乗れないのだ。
ここから乙女峠までが、かなりの大回り。

本当は地蔵堂に下りて、矢倉沢隧道を越えられれば近いのだが、地図には一般車通行止めとある。この前来た時の感じでは通れそうな気がしたのだが、確証はないので、安全策をとって、静岡県側の足柄駅へと下る。

途中、細い道ですれ違いができず、私がバックすることになったが、後方が大量の荷物のため見えない。
サイドミラーを頼りに、冷や冷やしながら広い場所まで下がった。
どこもぶつけなくて、脱輪もしないでよかった。
ふつうは、登りの人がバックしてくれるよなあ。

無事、足柄駅まで下りてきたところで、駅コレ。
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駅前にはまたしても、かわいい金太郎が。
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あとはナビを頼りに乙女峠へ。
裏道にずいぶん警備員がいるなあと思ったら、御殿場アウトレットへ行く車を誘導していたのだった。
乙女峠には12:15到着。
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3人もたった今下りてきたところで、お互いほとんど待つことなく合流。
みながサックを詰め込んでいる間に、もう一度、富士山を堪能。
ちょうど32年前の同じ時期、大学自転車部の仲間とここに来て、富士山をバックに写真を撮ったっけ。
あの時はすこし曇っていたから、今日の方が美しい。
それにしてもここにある金太郎と熊のブロンズ像は相撲をしているというよりダンスをしているように見える。
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さて私の車を回収しに、再び足柄峠に戻る。
回収後は、ふもとの「あしがら温泉」に立ち寄り。
ここは湯船に沈んでも、その目線さで富士山がくっきり見えて、とても気持ちのいいお風呂だ。
しかも500円と安い。
乙女峠直下にある「富士八景の湯」が休日1200円もするのとは雲泥の差だ。

2時半。ここで解散。
H君はO君の車で三島駅まで送ってもらい、新幹線で上京、飛行機で北海道に帰るとのこと。
彼にとっては3日間、連日快晴で、富士山の神に祝福された旅だった。
「またともに登ろう」と誓い合い、固い握手で別れた。

さあて、私はどうやって帰るか。
まだ時間が早いので、東名の渋滞は数kmほどとの情報。
大井松田ICに向かう。
途中、駿河小山駅で駅コレ。
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国道246号に出ると間もなく、大渋滞。
ありゃりゃ、どうなってるの?
と思ったが、そうだ、丹沢湖マラソンの選手たちの帰宅時間だ!とひらめき、Uターン。
すこし時間とガソリンをムダにしたが、東富士五湖道路を通って、中央道経由で帰ることにした。

御殿場の手前から須走方面に入る道があったので助かった。
夕日に照らされた山梨の山々を眺めながら、楽しくドライブ。
小仏トンネルを先頭に17kmの渋滞にひっかかったが、今回は下に脱出することなく、お付き合い。
やっと抜けた圏央道では眠くてたまらなくなったが、7時前に無事帰宅。
1泊2日のR山岳部第1回例会を終えたのであった。
たくさんの仲間と過ごすのは本当に楽しいものだ。
これがあるから、1人の山行もまた充実してくるような気がする。


【行程】2013年11月24日(日)
竹之下稲子場・登山口(9:17)~丸鉢山(9:41休憩9:46)~富士見休憩所(9:51)~金時山(10:20休憩10:48)~登山口(11:24)

※所要時間:2時間7分(歩行時間1時間34分)=コースタイム:1時間50分
※登った山(新規):1座(丸鉢山)
※歩いた距離:4.0km

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権現山(西丹沢・世附)

facebookの部活動「R山岳会」のオフ会というか、第1回例会が2013年11月23日、西丹沢で開催された。
当初、西丹沢自然教室から畦ヶ丸(1293m)に登り、大滝橋に下ってくる周回コースを設定したが、初心者も参加することになり、集合場所の中川温泉「ぶなの湯」から最も近い権現山(1019m)をピストンするコースに変更、実施された。
夜は奥箒沢山の家キャンプ場でBBQを楽しみ、そのまま就寝。
翌日は希望者で金時山に登るという1泊2日の計画である。

参加者は当初の予定から多少の出入りはあったが、結局9人(うち女性3人)。
初日は「ぶなの湯」に9時半に集合。
私は初心者M代を含む女性2人を新松田駅でピックアップするお役目を仰せつかった。

8:40、新松田駅待ち合わせなので、5時半に所沢の自宅を出発。
東の空が白み始めた頃合いで、車を走らせながら、ちょうど見頃を迎えたアイソン彗星を探したが、見つけることはできなかった。
新松田までは、関越・環8・東名のコース。「ルート検索」では2時間17分と出たが、休日朝の東名下りは大抵渋滞するので、1時間の余裕を見込んだ。

案の定、川崎~横浜町田まで9kmの渋滞という表示。
まあ想定内ということで、用賀から乗る。
しかし、事故渋滞だったので、横浜青葉の出口手前でぱったり動かなくなってしまった。
しばし悩んだ末、一旦下りることに。
下りても国道246号も混んでいるのは経験済みなのだが、この動かなさは半端ではなかったので、思い切った。

多少の渋滞があったが、高速よりは早いだろうというタイムで横浜町田IC入口の交差点に達したが、ここでも左折車線が全く動かない。
これはゲートの外まで渋滞が続いている状態だと判断。この先、少々長いが厚木まで246を行くことにする。
ちょぼちょぼ混んでいたが、ちゃんと進むので、精神衛生上悪くない。

完璧な快晴で、大山はじめ丹沢の山々がくっきり見える。
ドライブをしているだけでも楽しくなる天気だ。
厚木で再び東名に乗る。すいすいだ。
正面に富士山が見えてきた。
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うほ~大きい! 雪も随分下まで下りてきて、最も美しい時期に入ってきた。

その後は順調で、8時半には新松田駅に到着。
2人もちょうど着いたばかりで、お互いほとんど待つことなく合流できた。
ここから「ぶなの湯」まではしばらく246を走る。
M代が正面に見えるリアル富士山に感動して、しきりにスマホで写真を撮り続けた。
気持ちはよく分かる。

9時頃、O君率いる3人組みから「ぶなの湯」に到着したと連絡が入る。
一方、栃木とさいたまから来る男2人組みからは「渋滞で間に合いそうもない。先行してくれ」とのメッセージが届いた。了解。やつらなら、1時間遅れても追いつくだろう。
9:20、午後合流予定のS君を除き、6人が「ぶなの湯」に集結。
そこの駐車場に車を置いて出発しようとしたら、関係者に「今日は混むから、ここには駐めないでくれ」と追い出された。
結局、駐車スペースがあるかどうか分からなかったが、登山口まで車2台で行くことにする。

上ノ原集落の高台にある神社前の登山口に幸い、3台ほど駐められる空間があった。
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この神社、名前がどこにも書いてないので、何神社というのか分からない。

O君の車の荷台が開いたのを見てびっくり。
今夜のキャンプ用品やBBQの食材がぎっしり。
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沼津の魚市場で、サザエにエビ、ホタテ、太刀魚まで仕入れて来たという。
これは夜が楽しみだ。感謝、感謝。

出発前に記念撮影をしたが、とりあえず非公開にしておく。
権現山山頂までは、ここから3.3km。
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頂上までのコースタイムは2時間。9:38、元気に出発する。
往復のコースタイムは3時間半だが、初心者もいることだし、昼食や休憩時間も含め、5時間を見込んでいる。
10時出発で15時下山の心づもりだったので、20分以上早く出発できたのはうれしい。
ここはちょうど標高400mだ。

ちょっぴり林道めいた道を歩いて、すぐ登山道に入る。
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あれは、権現山の手前の849mピークだろうか。
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登山道はしばらく、あまり日の当たらない植林の中をひたすら歩く。
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でも、ところどころに広葉樹が顔を出す。
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丹沢は今が紅葉のピークだ。

真新しいクサリ場などを通過し、800mほど歩いたところで、道は沢沿いを離れ、尾根へと取り付く。
登山口から30分ほどで、尾根に乗っかる。ここが標高580mあたり。
初心者もいることだし、ここで立ち休みして、一息入れる。
木々の間から見えるのは、檜洞丸の北に連なる大笄(おおこうげ)、小笄(ここうげ)あたりだろうか。
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ゆっくり歩いていることもあるが、M代もしっかり付いて来ている。
よしよし。

尾根筋を標高差で150mほど登ったところで、道は849ピークの北斜面をトラバースしていく。
道は細く、やや危ない箇所も。
「崩落注意」の看板が崩落している。
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みな、新調に歩を進める。
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M代は今年6月の筑波山が初陣だった。
そこは、登っては平ら、登っては平らという感じだったので、それほど疲れなかったというが、今日はずっと登りっぱなし。
このトラバース道がやっとほぼ平らな道だ。

二本杉峠(約750m)には、コースタイム通り1時間10分で到着。
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ベンチもあったので、小休止とする。
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私はチョコをかじる。

路傍の石柱には「小御嶽山大権現」を刻んであった。
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権現山の由来であろうか。
この石柱の傍らに、長野県・棚畑遺跡で出土した土偶「縄文のビーナス」のレプリカのような謎の作品が置いてあった。

10分弱休んで、目の前の急登に挑む。
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またしても植林の中で、ずっと眺望には恵まれない。

それでもピークに近づくと、少しずつ明るくなってきた。
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そして、一瞬のすき間をとらえて、富士山が初見参。
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いやあ、かっちょいい!
皆から、日本人に生まれてよかった、とため息が漏れる。
なぜに、富士山はこれほどに日本人の心を打つのか。

桜越しの富士もいいが、紅葉越しも負けていない。
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11:10、標高差100mの急坂を15分ほどで登り切る。
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標柱に未知の山の名が書かれていることを、かすかに期待していたが、願いは叶わなかった。このピークを「登った山」に数えることはできない。
権現山の手前にあるから「前権現」とか名付けたくなるが。

正面にはその権現山がやっと姿を現した。
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ここから40mほど下って、その5倍、200mを登り返す。
地形図を見ると、さっきよりもきつい勾配である。

汗を拭いて、まずは下る。
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この下りで、この日やっと人に会った。
しきりにカメラを上に向けているので、その方向に目をやると、驚くほど鮮やかな紅葉。
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見事なグラデーション。
「やはり、紅葉は晴れてる日がいいよね~」とみなの意見が一致。

鞍部まで下りて来たところで、この日初めて、展望が開けた。
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左の一番高いのが檜洞丸(1601m)。右のピークは蛭ヶ岳かと思っていたが、同角ノ頭(1491m)だった(権現山の頂上で判明)。

これも塔ノ岳(1491m)と思っていたが、帰宅してちゃんと調べてみたら、檜岳(1169m)だった。
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O君が「近すぎないか」と言っていたが、彼の言う通りだった。
手前のなだらかな稜線は大杉山(861m)から戸沢ノ頭(880m)だろう。

塔ノ岳はたぶん、私が丹沢山(1567m)だと思っていたこれ、左奥のピークだ。
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アップにすると、これのこと。
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いやあ、丹沢はなかなか難しい。

これらは檜洞丸を中心とする塊。
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左のちょこんと尖っているのが小笄(1288m)。そこから右へ一気に上がり切ったピークが大笄(約1515m)。その右に双児峰のようにあるのが熊笹ノ峰(1523m)。
右下に見えるのは中川温泉街ということになる。

眼下には、西丹沢中川ロッジ。
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あちら側の山は、標高が1000mに満たないところでも、かなり葉が落ちている。
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景色を堪能したところで、最後の登りにかかる。
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踏み跡が拡散して、どうぞお好きなところをお登り下さいという路面状況。
かわいい紅葉の落ち葉に励まされ、みな黙々と登る。
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立ち休みを何度か入れながら、鞍部から30分ほどで登頂。
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頂上はあまり展望が利かないが、平らな疎林で、昼食にはもってこいの場所だ。

みなの表情もほころぶ。
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これが頂上の標柱。
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M代は感激のあまり、標柱に抱きついて喜んでいた。

標高差700mちょっとを2時間20分。休憩を除けば、ほぼコースタイム通り。
よく頑張りました。
ベンチのある窪みに戻って、昼食。
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O君(裾野市から参加)、H君(北海道から参加)、K美さん(浜松から参加)はラーメン隊。
おにぎり隊の私とM代、Y子は、すこしラーメンを分けてもらった。
そのお返しのY子からのドーナツは「うみゃい!」と皆に大好評だった。

1時間近くかけて、のんびり昼食。
休む時間を節約して、なるべく長く歩く山行ばかりしているが、たまにこういう歩き方をすると本当に和む。

と言いつつ、ただ黙っているわけにはいかないのも性分。
木々の間に、さっきは見えなかった山を発見。
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あの真ん中の山こそ、蛭ヶ岳であった。
「さっき見えていたのは臼ヶ岳だったわ~」なんて声を張り上げたが、これも誤りで、実は同角ノ頭だったという次第。なんとも面目ない。

この山頂から南西方面に下るとミツマタの花で有名なミツバ岳(835m)に至るが、「道不明瞭 遭難事故多し」との貼り紙がある。
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でもいずれ行くつもりだ。

帰りがけに富士山が何とか見えないかと、山頂の西のあたりをうろついてみたら、やはり覗けるスポットがあった。
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さっきよりだいぶ霞んでしまった。

その右裾には、南アルプスも顔をのぞかせていた。
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左から聖岳、赤石岳、荒川三山であろう。

これは手前が菰釣山(1379m)、奥が御正体山(1682m)。
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さて、出発。
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明るいうちにテント設営を済ませたいと気をもむO君ラーメン隊は先行してもらうことにした。

こちらはM代のペースでゆっくり下る。
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急坂だけに、慣れない人にはなかなか難しい。
なんだかんだ言ってもまだ、1時にもなっていない。
時間はたっぷりあるので急ぐ必要はない。

よく見ると植林にはみなシカ除けの腰巻きが。
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丹沢はシカの宝庫だから。足跡もたくさんあった。

でも、かなり古くから装着されているのか、木が成長して、はち切れそうになっているものもあって、思わず笑ってしまった。
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二本杉峠には13:35に下りてきた。ここでトイレ休憩。
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ちょうどチャックを上げたところで、どこからともなく単独の男性が出現。
「地蔵平から来た」と言っていた。

こちらは早々に出発。来た道を黙々と下る。
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そして、14:38登山口に無事到着。
なんと、想定通り5時間ジャストだった。

神社に無事下山のお礼をして車に乗り込む。
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ぶなの湯の駐車場で、すでに風呂から上がってキャンプ場に向かう0君とすれ違う。
随分早いこと。

テント設営はお願いして、こちらはゆっくり汗を流す。
キャンプ場には4時に到着した。
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あまり眺望には恵まれなかったが、北海道から来たH君も「いいとこだ」と言ってくれてありがたかった。

夜の部及び翌日の金時山は次回。

◆権現山で通算770座


【行程】2013年11月23日(土)
上ノ原登山口(9:38)~二本杉峠(10:48休憩10:56)~849m標高点(11:10休憩11:13)~権現山(11:57昼食12:46)~二本杉峠(13:35休憩13:40)~登山口(14:38)

※所要時間:5時間(歩行時間:3時間45分)=コースタイム:3時間30分
※登った山:1座(世附権現山)
※歩いた距離:6.5km

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三窪高原(下)

三窪高原ハイキングのつづき。
本日は2013年11月17日(日)。快晴。
柳沢峠から鈴庫山(すずくらやま、1600m))を経て、NTT無線局のアンテナまで歩いてきた。

この先も緩やかなアップダウンで、ほんとにハイキング気分だ。
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眺めのいい場所にちょうどベンチがあったので、お昼にする。
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時間は11:46。
本日は、おにぎり1個と稲荷寿司が2個、温かい中華スープ。

正面に、まぶしすぎる富士山の雄姿。
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こんもりした黒い影がさっき登った鈴庫山である。

富士山を飽きるほど眺めて、15分ほどで出発。
しばらくは右手や左手の冬枯れの木々の間から、奥秩父や南アルプスが眺められる気持ちのいいプロムナードである。

右手に鶏冠山(右、1710m)。
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そのすぐ左に見えるのが雲取山(2017m)。

このやさしげな谷は落合のあたり。
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アップで稜線をたどる。まずは右手。
笠取山(左端、1953m)
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黒槐山(くろえんじゅやま)(2024m)
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大菩薩嶺(2057m)
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左手には甲斐駒(2967m)
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ススキの原も美しい。
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藤谷ノ頭(1673m)は標識がなく、四等三角点があるだけ。
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12:08に通過。

この少し先から、幅広く刈り込まれた防火帯の中を延々歩くことになる。
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これはこれで見通しがよくなり、うれしい。

西には乾徳山(手前、2031m)と金峰山(奥、2599m)
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左下の白い部分は大平高原。

ひとつコブを越えると、板橋峠の向こうが見渡せる。
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ず~っと向こうまで、防火帯が続いているのが分かる。
なだらかな高原に見えるが、実は結構なアップダウンだ。

地形図を見ると、この峠の西側に車が通れる道が網の目状に走っている。
ここはバブル期に別荘地として開発された深静峡(しんせいきょう?)と呼ばれるリゾート地の跡である。
その廃墟が上から望めた。
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結局ほとんど別荘地は売れずに経営は破綻してしまったらしいが、管理人夫婦はしばらく住んでいたという。
その後、その管理棟が火災(放火?)で焼失。
このあたりが、覚醒剤を打たれた女性が男に連れ回され、行方不明になった2008年の江戸川出会い系女性殺人(?)事件の現場となったこともあり、心霊スポットとしてマニアの間では話題の場所らしい。これは後で知ったこと。

こちらは単純な廃屋フェチなので、関心はあったが、時間がなかったので見学はパスした。
行かなくてよかった。

正面に木賊山(2469m)と甲武信岳(2475m)。
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幅広い川のような防火帯。
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さらに下ると、笠取林道と一旦合流。
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間もなく板橋峠に下りてくる(12:29)。
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ここからは防火帯の急な登り。
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防火帯の登りはすべて直登なので、相当きつい。
これからのコースタイムを計算すると、バスの時間にギリギリかもしれない。
あまり道草はできない。

しかし、木が切り払われているので、眺望はめちゃめちゃいい。
振り返って見る藤谷ノ頭。
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大菩薩嶺。
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この山は北から見るのがいい。

鶏冠山もいい角度になってきた。
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こういう平らなところになるとホッとする。
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こんなピークを何度も越える。
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今日は午後から曇の予報だったのに、そんな気配は全くない。
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1700mの四等三角点を13:00に通過。

その先で、犬を連れたじいさんとすれ違う。
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「いやあ、誰もいないねえ」「ほんとですねえ」と言葉を交わす。
柳沢峠を発ってから、今日会ったのは、やっと2組目だ。

中央は唐松尾山(2109m)。
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うわあ、まだ延々と続くなあ。
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右の帯にばかり目がいくが、左の奥にも防火帯が見える。げんなり。

この稜線は、唐松尾山から飛龍まで。
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どの突起が何山なのか、ばっちりマスターしたので、歩いていてとても楽しい。

遠く奥多摩の御前山も見えてきた。
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歩いている時は三頭山かなとも思ったが、ちょっと方向が違った。

やはり飛龍が東に見える山の中でも最も貫禄がある。
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でも、大菩薩も左に小金沢連嶺を従えて、立派な親分である。
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ひえぇ、きつそ~
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実際きつかった。
登り切って、13:28、黒川山を通過。
この山の名は地形図にも登山地図にも載っていない。
「ベストコース350 東京周辺の山」(山と渓谷社)に出ていた。

奥秩父主脈の稜線。
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足もとは真っ白。
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こんな雪の坂を走るように下った。
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カラマツの影。
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カラマツの幹。
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最後の急登をクリアすると、本日の最高峰・倉掛山(1777m)。
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正面(南)に富士山。
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腰を下ろして休憩。サツマイモチップを食す。

見晴らしのいい場所に看板が掲げられているが、ここがピークというわけではないので、ちょっと西へ足を延ばす。
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正規の頂上に三角点があり、山名標もあった。

眼下には広瀬湖が見える。
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おやおや甲武信岳には雲がかかってきた。

さて出発。あとは下るだけだ。
頂上から東へ向かい、すぐに左に曲がると、奥秩父方面の眺めが抜群。
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何度見ても見飽きない。

中央の凹んでいるところが雁峠。
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こちらは右奥の凹みが将監峠。
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一ノ瀬高原の眺め。
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いやあ、ごちそうさん!である。

この後は何度もジャンプ台のような雪道。
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モナカ状になった雪をブレーキ代わりに、小股で走るように下る。

たぶん、これは2日前に降った雪だ。
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都心では冷たい雨だったから。

ざっと標高差で150mくらい下ったところで林道に出る。
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林道と言っても、すでに廃道状態で車の入れるような道ではない。

この先のカーブで尾根筋の踏み跡に再び入ろうと思ったが、あまり楽しくなさそうな道だったので、そのまま林道を行く。
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大きく迂回することになるが、仕方ない。

しかし、ぐるっと遠回りして、また尾根筋にぶつかると、今度は明るい道が見える。
とっとと林道を飛び出し、ヤブに入る。
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尾根は崩落した崖の上だった。

この後は再び防火帯に抜け、一気に下ると、なんと白沢峠の真ん中にトラックのスクラップが。
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これはまた不思議な光景だ。
たぶん、昭和30~40年代には、ここまで林道を通って車が入れたのだ。
なぜ置き去りにされてしまったのかはよく分からない。

これはもう立派な遺跡である。
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実に美しい。

ちょっと細部を見ていただこう。
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なんと、荷台から木が生えている。
置き去りにされたのは、少なくともこの木の樹齢より古いことになる。

ここ白沢峠は標高約1525m。
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直進すれば笠取山、右折すると一ノ瀬高原。私は左へ下りる。
あと500mも下らなくてはいけない。
バスの時間まであと1時間15分。コースタイムは1時間35分。やばい!
でも、国道に出てしまえば、自由乗降区間なので、バス停にこだわる必要はない。
それにもっと短時間で下れるだろう。

しかし、道が悪いし細い。
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ずっと落ち葉のラッセルである。
急勾配を何度もジグザグを繰り返しながら下る。

ガレ場を過ぎると沢に達する。
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地形図では、登山道は沢の右岸をずっと延びているように書かれているが、とんでもない。
何度も徒渉を繰り返した。

こんな風に川を渡る箇所もある。
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道はこんな恐ろしい桟橋も通過する。
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でも所々にのぞく滝は美しい。
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白沢というだけあって、花崗岩の砕けた粒なのか、河床が白い。
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落ち葉に彩られた滝。
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途中から林道になるが、道の真ん中に巨大な落石。
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下界に下りてきて、やっと紅葉真っ盛り。
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15:35、国道140号に到達。やはり早く着いた。
バスは15:50過ぎに、20分ほど歩いた芹沢入口に到着する予定。
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小腹が空いたので、バス停であんパンをかじっているうちにバスが到着。
行きと違うコースだが、同じ山梨貸切自動車。

西沢渓谷からの帰りの人が何人か乗っていた。
途中、乾徳山登山口から20人くらいの若者の団体が乗ってきて、車内は満員電車状態。
先に座っていてよかった。

16:40、車を置いてある甲州市役所前で下りて(940円)、マイカーに移乗。
嵯峨塩温泉の日帰り入浴ができるか電話で問い合わせたら、午後2時で終了したとのこと。
というわけで当初の予定通り、ぶどうの丘の「天空の湯」に向かう。
露天風呂からは石和温泉方面の夜景が見えた。

25kmの大渋滞になっているという中央道は断念し、国道20号を行く。
でも、上野原と相模湖付近でやはり詰まって、ぶどうの丘から結局自宅まで3時間も掛かってしまった。でも、天気に恵まれ最高の山行だった。
車+バスも乙なもんだった。
◆倉掛山で登った山は通算769座


【行程】2013・11・17(日)
塩山(8:35)=柳沢峠(9:15準備9:30)~柳沢ノ頭(9:57撮影10:00)~ハンゼノ頭(10:15撮影10:22)~鈴庫山(10:47休憩11:03)~NHK電波塔(11:37)~(11:46昼食11:59)~藤谷ノ頭(12:08)~板橋峠(12:29撮影12:32)~黒川山(13:28)~倉掛山(13:44休憩13:55)~白沢峠(14:34撮影14:37)~白沢峠入口(15:35)~芹沢入口バス停(15:45休憩15:55)=甲州市役所

※所要時間:6時間15分(歩行時間:5時間19分)=コースタイム6時間55分
※登った山:6座(柳沢の頭、ハンゼノ頭、鈴庫山、藤谷ノ頭、黒川山、倉掛山)
※歩いた距離:14.1km
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三窪高原(上)

前週(11月8~9日)に出かけた甲武信小屋で、奥秩父の和名倉山(2036m)から秩父湖に下る二瀬尾根の情報を聞いた。
今の時期はスズタケが刈り払われているので楽に歩けるという。
しかし、縦走するとなると交通の便が悪い。
基地となる将監小屋まで行くのに、丹波山から落合まで歩こうか、などと考えていたら、なんと塩山駅から柳沢峠を越えて落合まで行くバスが運行されていることを発見。
しかし、それは11月24日までとのこと。
紅葉シーズンが終われば、冬期休業に入るようだ。

今回は1日しか時間がとれなかったので、和名倉縦走は断念。
でも、このバスが利用できる間に、乗ってしまおうと思い立ち、柳沢峠から三窪高原を歩くことにした。
柳沢峠~柳沢ノ頭~鈴庫山~ハンゼノ頭~板橋峠~倉掛山~白沢峠~白沢橋、というコースである。

バスは塩山駅8時半発。電車で行くとなると、自宅を5時半に出なければならない。
でも車なら6時に出ても余裕がありそう。
車で行くことにした。最近、だんだん電車に乗るのが億劫になってきた。
駐車場は、駅から3分のところに甲州市役所があるので、そこに駐められるだろう。

5時半に起床し、5:48に出発。
圏央道で、まん丸な太陽が都心の方から昇るのが見えた。
早く着いてしまいそうなので、ちょっと寄り道。
勝沼ぶどう郷駅(7:28)で駅コレ。駅コンではない。駅舎コレクションだ。
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この駅は甲府盆地の入口の高台にあるので、眺めがいい。
朝陽に照らされた白峰三山。
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赤石岳(左)と荒川三山(右)。
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金峰山(左)から奥千丈、国師の山並み。
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尖っているのが乾徳山。そのすぐ後ろが黒金山。
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これは塩山駅のすぐ北にある塩ノ山(553m)。
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この山が旧塩山市の由来なのか。

朝なのにすこし霞んでいるのが気になるが、天気は完璧な快晴。
そうそう、これは正面に浮かぶ「ぶどうの丘」のホテルや日帰り温泉「天空の湯」。
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帰りに寄って汗を流した。

トイレに寄って、甲州市役所へ。
8時頃に到着。幸い、駐車場は開放されており、難なく駐めることができた。
登山靴に履き替えて、塩山駅へ。
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駅に着いたのが8:13。ちょうど、東京方面からの電車が8:12着なので、ぞろぞろと山支度の方々が下りてきた。

全体で20人くらいになっただろうか。やはり高齢者が多い。
15分ほど並んで待つ。バスは始発なのに、定刻より少し遅れて到着。
8:35出発。
塩山の古い商店街を通り抜け、国道411号を北上していく。
せっかくの機会なので、地図を見ながら、回りの山を同定。
小倉山(955m)や扇山(942m)、高芝山(1518m)などが確認できた。

大菩薩峠登山口で大半の乗客が下車。
残るは5人ほど。この先はバス停もなく、峠道をうなりながら登っていく。
回りをよく見ると、旧道の遺構が結構残っている。
いずれ歩いてみてもいいなあなどと夢想した。

柳沢峠(1472m)には9:15に到着。たぶん全員が下りた。
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ここから右に行けば、黒川鶏冠山(今年3月に行った)。左へ行けば、三窪高原だ。

いつもの茶屋はまだ開いていない。
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相変わらずライダーが多い。

そして、ここからの富士山はいつも見事だ。
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今日もよろしくお願いします。

さて、9時半出発。
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舗装の林道をほんの少し歩いて、登山道に入る。
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陽射しが温かく、ポカポカ陽気だ。

木々はもうすっかり葉を落とし、数日前の雨でしっとりと濡れている。
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カラマツもすでにこんな状態。
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でも、本当に空が青い。

さほどきつくない道を快調に登っていく。
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階段が整備されている。逆に歩きにくいが。

あっという間に、柳沢ノ頭(1671m)のピーク南側に出た。
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峠から30分もかからずに山頂に到着。標高差は200mほどしかないので楽勝だった。
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頂上では日陰の落ち葉に霜が降りていた。
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ここからの富士山も均整のとれた美しい姿をしている。
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手前の黒い影は高芝山(1518m)。登山地図には破線となっているが、これもいつか小倉山とセットで登ってしまいたい。

霞む甲府盆地と南アルプス南部。
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ここから、のどかな尾根道をたどり
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少し下ると、変則十字路。
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路面が凍っている。

ここを左折して鈴庫山(1600m)に行きたいが、先に目の前にあるハンゼノ頭(1686m)に登ってしまう。漢字で書くと「半瀬」のようだ。
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途中、振り返ると、大菩薩嶺(2057m)とその右に小金沢連嶺。
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横一線に延々と並ぶ南アルプス。
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その右端は名峰・甲斐駒(2967m)と鋸岳(2685m)。
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鳳凰三山と、中央右の奥に見える白い峰は仙丈ヶ岳(3033m)。
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白峰三山。
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勝沼で見た時より、くっきり見える。よかった。

右にちょこんと顔を出しているのは塩見岳(3047m)。左は荒川三山。
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もう一度、赤石と荒川三山。
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飛龍山(2069m)と、その右にやや低いのは前飛龍(1954m)。
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竜喰山(左、2012m)と大常木山(右、1962m)。
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その手前が藤尾山(1606m)
この山にも道があることを知った。この冬のうちに登ってしまいたい。

すこし木に隠れているが、奥秩父主脈の稜線。
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将監峠から飛龍を経て雲取に至る道もまだ歩いていない。
来年の課題だ。

こちらは先週宿題を終えた木賊山(2469m)。
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その左にちょこんと顔を出しているのが百名山の甲武信岳(2475m)。
甲武信岳はどこから見ても本当に目立たない。
3国国境に位置していなかったら、百名山には選ばれていなかっただろう。

もう少し視野を広げると、
左から木賊、破風山(2318m)、雁坂嶺(2289m)。
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あれも先週歩いた。今日ここに来たのはバスの件もあるが、先週歩いた稜線を確認してみたかったということもある。

こちらは奥の稜線が、左から金峰山(2599m)、奥千丈(2409m)、国師(2592m)。
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その手前は、右が乾徳山(2031m)、左が黒金山(2332m)。

忘れてはいけないのが富士山。
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忘れていたのが、ハンゼノ頭の標識。
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あちらはNTT無線局のアンテナ。
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360度の大パノラマを堪能して、一旦十字路まで引き返す。
途中、3人グループの老人とすれ違った。
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十字路にはトイレと東屋がある。
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ここから、稼いだ標高がもったいないが東へ下っていく。

最後に標高差30mほどの急登を頑張って
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10:47、鈴庫山(すずくらやま)に登頂。
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地形図には標高1600mとあるが、手作りの看板には1603mとあった。

ここからの富士山も絶品。
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甲府盆地へ延びていく稜線も印象的だ。
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右の太い尾根は、滑沢山(1292m)から扇山への流れ。
左は高芝山から小倉山へと続く尾根だが、小倉山しか見えない。
その先端の右に浮かぶのが塩ノ山だ。

西を向けば、帯那山(1422m)の向こうに甲斐駒。
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眼下には平沢の集落。
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頂上には「山神宮」の石碑がたたずんでいた。
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この山の存在は、山村正光著「富士を眺める山歩き」(毎日新聞社)で知った。
本書には「鈴庫御殿」の名で紹介されている。
現地では、この先(西)は行き止まりという案内があったが、山村氏は西の坂脇峠から歩いている。
当時は踏み跡があったようだ。今はどうなのだろう。

眺めのいい場所にマットを敷いて、しばし休憩。
さつまいもチップを食べながら、メールやフェイスブックをチェックした。
15分ほどで出発。十字路方面へ引き返す。
鈴庫山への道は地形図には載っていないが、載せていい。
階段なども整備されており、登山地図も破線にする必要はないと思う。

十字路の手前を左折。ハンゼノ頭の巻き道を行く。
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この道は土が剥き出しで、霜が解けた泥が靴について歩きにくかった。

三窪高原は標高1650m前後のなだらかな台地で、時折、視界が開けて、とても気持ちのいいハイキングコースだ。
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山頂からの道と合流したところに東屋とトイレがある。
このあたりはレンゲツツジの群落が見事だそうで、初夏のシーズンには多くのハイカーが訪れるらしい。

林道に合流したところがNTT無線局のアンテナ。
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また、しばらくなだからな冬枯れの道を進む。

(つづく)

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甲斐駒(4)

甲斐駒(2967m)から北沢峠(2032m)方面に下山中。
4合目にあたる双児山(2649m)でしばし休憩。
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それにしても北側の黒戸尾根と比べるとケタ違いに人が多い。
あちらは標高差2200m、こちらはアップダウンがあるとは言え、1000m弱と半分なんだから当然か。
景色も断然こちらの方がいい。

この先はもうずっと樹林帯の中。
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途中、わりと軽装で息も絶え絶えに登ってきた若者がいたので、(大丈夫か)と思って声をかけたら、なんともう午前中に北沢峠から仙丈ヶ岳(3033m)を往復してきたのだという。1日で両方を登ってしまおうというのだから、いろんな意味で若い。
「もうバテバテです」と言っていたが、たぶん大丈夫であろう。
「お気をつけて」と見送った。

11:31、2合目を通過。
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この時間になると、さすがにもう下から登ってくる人は少ない。

黙々と下って、12時ちょうどに北沢峠まで下りてきた。
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バスの時間は13:30。まだ1時間半もあるので、バス停にザックを置いて場所取りをし、山小屋の長衛荘でのんびりお昼にすることにする。
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ところが、切符売り場で聞いてみると、この時期はお客さんが多いので、時刻表に関係なくバスが戻ってきたら、すぐ出しているという。
次は12:20くらいの予定だとか。
私の場合、順番的にそれに十分乗れるのであるが、それではあまりに味気ないので、1本見送ることにして、バス停からは一旦離れた。

そしてまずは腹ごしらえ。
長衛荘に入る。
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この山小屋、近々名称が「北沢峠こもれび荘」に変更される予定だ。
長衛とは、南アルプス北部を開拓した故竹沢長衛翁(伊那市長谷出身)のこと。
翁が建てた山小屋はこの長衛荘ではなく、山梨県側にある「北沢駒仙小屋」。これに対し、長衛荘を営む伊那市が、わざわざ長衛にちなむ名前に変更するよう働き掛け、今季から「長衛小屋」に改められた。
で、まぎらわしいので、自らは「長衛」の名を捨てたというわけだ。
美談なのか、ややこしいのか・・・

いずれにしろ、この話は最近になって知ったこと。
何も知らない私は、とにかく店の前に掲げられたメニュー表を凝視。
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ソースカツ丼(900円)でカロリーを補給することにする。

玄関から入ると、すぐそこが食堂。
奥は2段式の寝室コーナーになっていた。
食事はほどなく出てきたのだが、味は残念なことに下の中くらい。
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カツをソースで浸けてあるのでべちゃべちゃなのは仕方ないとして、肉の質がかなり悪かった。お腹が空いていたのに、完食するのに苦労したほどだった。

はやりオススメのスープカレーにすればよかったか。
でも昨夜も今朝もカレーだったからなあ。

食後、改めてザックをバス停の待合テントの中に並べ、周辺を散歩。
順番的には、1台目で乗れるかどうかだが、まあそれほど急ぐわけでもない。
自分は山梨側の広河原に下るが、信州側の伊那市・戸台口方面に下る伊那市営バスもあるようで、そちらのバス停にも多くの登山者が並んでいた。
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適当に散歩を切り上げ、バス停のテントに戻る。
それほど待たずに定刻よりも早いバスが来た(12:50発)。
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20人乗りくらいで、微妙な位置だったが、何とか乗れた。

ここから南アルプス登山の起点広河原まで25分、750円(+ザック200円)。
広河原より先は山梨交通だが、北沢峠~広河原までの区間(10km)は南アルプス市営バスだ。
真ん中の補助イスだったが、眠らずに車窓に目を凝らしていた。
走り出して間もなくは、駒津峰方面が少し見えたような記憶がある。

広河原には13:15に到着。
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ここはまだ1500mの高地だが、すでに真夏の暑さ。
乗り継ぎの山梨交通バスまでまだしばらく時間がある。
ビジターセンターにあった広河原園地の散策コースを歩いて時間をつぶすことにした。

下から見上げる北岳。
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まず吊り橋で野呂川を渡る。
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コースは左だが、ちょっと右に寄り道。

山小屋の広河原荘の外観を確認。
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ここは南アルプス市の市営で、80人収容とのこと。
この大きさで80人とは、個室対応が主なのだろうか。

散策コースは野呂川のまわりの樹林帯をめぐる森林浴の道といったイメージ。
今度は大樺沢を渡る。
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右へ行くと北岳への道。いつか、私もここから登るのだろう。

こちらは直進。
すこし下流に下って、のどかな森林の中を歩く。
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再び橋を渡ると、バスやタクシーの駐車スペースに出る。
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運転手さんたちがくつろいでいた。20分ほどの散歩だった。

ビジターセンターに戻り、ザックを置いておいたバス停に並ぶ。14時発だ。
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昨年、鳳凰三山に登った時は、車の駐めてある夜叉神峠までの乗車だったが、今回は終点甲府駅まで。
帰りの特急あずさの指定券を取ってあるので、遅延は許されない。

なるべく眠らないで車窓を見ていたが、ときどきうとうとしたかもしれない。
甲府は灼熱地獄。もう4時になっていたが、最高気温は36℃。
山とは大違い。
あずさではセレブ気分で爆睡。
甲斐駒はやはりかっこよかった。

【行程】2013年8月17~18日
17日:尾白川渓谷駐車場(7:00)~吊り橋(7:18)~笹ノ平分岐(9:50)~1628mピーク鞍部(10:16休憩10:30)~前屏風ノ頭(11:11)~刃渡り(11:35)~刀利天狗(12:09昼食12:30)~五合目(13:14撮影13:21)~七合目手前の鞍部(14:00休憩14:08)~七丈小屋(14:30)
※所要時間:7時間30分(歩行時間6時間25分)=コースタイム7時間
※歩いた距離:7.7km

18日:七丈小屋(5:28)~八合目(6:13)~甲斐駒山頂(7:36休憩8:00)~摩利支天(8:38撮影8:43)~六丈石(9:17)~駒津峰(9:52休憩10:16)~双児山(10:47休憩10:56)~北沢峠(12:00)=広河原=甲府
※所要時間:6時間32分(歩行時間5時間30分)=コースタイム5時間40分
※歩いた距離:6.0km

※登った山:4座(前屏風ノ頭、甲斐駒ヶ岳、駒津峰、双児山)
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甲斐駒(3)

7:36、甲斐駒(2967m)登頂。
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7合目の小屋からコースタイム2時間半のところ、2時間10分ほど。
何度も立ち止まって写真を撮りまくったわりにはいいペースだった。

さて、ご覧の通り天気は快晴。360度の大パノラマである。
今年の山行の1,2を争う充実感。
とくと堪能したい。
まずは富士山(3776m)を遠望。
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左にさっき立ち寄った駒ヶ岳神社奥宮のある小ピーク。富士山の手前に横たわるのは鳳凰三山。

アップにしてみよう。
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手前にある地蔵岳(2764m)のオベリスクが絶妙のアクセントになっている。

北西には鋸岳(2685m)。
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あちらへは破線のルートだが、いずれは歩いてみたい。

頂上にある巨石群。
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遠くに北アルプスの槍・穂高。
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右に鋭く尖っている槍の穂先が見えるだろうか。

北に連なる峰々。
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稜線がなだらかで、ちょっと山座同定は難しい。

石碑の向こうに仙丈ヶ岳(3033m)。
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乗り出すと、手前に駒津峰(2752m)、中央右に双児山(2649m)が見下ろせる。
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これが駒津峰への登山道。
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もう随分の人がこちらを目指して登ってくる。

仙丈頂上付近のアップ。
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恥ずかしがり屋の仙丈はいつも、薄い雲のベールをまとっている。
しかし、それにしてもあのカールは見事だ。

これは中央アルプス。
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木曽駒、宝剣岳はちょうど雲に隠れている。

白峰三山のうち、北岳(3193m)と間ノ岳(3189m)。
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ピラミダルな北岳と、なだらかな弧を描く間ノ岳の対照が美しい。

北岳アップ。
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そして間ノ岳。
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まだ、あそこには行ったことがない。来年は実現させよう。

日本一の山と2位の山の競演。
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孤高を誇る富士山と大山脈の盟主北岳、日本の山は本当に個性的だ。

北東には奥秩父。
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中央の突起は五丈石だから金峰山(2599m)。そのすぐ左が甲武信岳(2475m)、さらに左が三宝山(2483m)、金峰山の右は国師ヶ岳(2592m)と北奥千丈岳(2601m)。

これは八ヶ岳だが、核心部は雲の中だった。
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これでほぼ360度見渡した。
中心の三角点に視線を戻す。
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さすがにここは一等である。

頂上付近の様子。
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案外広い。

頂上の石室は皇紀2600年(昭和15年)の奉納。
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回りにはたくさんの石仏や石碑が寄りかかっている。
無事登頂のお礼と無事下山を祈願して、8時ちょうど山頂を辞す。

この先はしばらく白砂のザレ場が続く。
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眼下には、これから寄り道する摩利支天(2820m)。
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あれはこちらのトラバース道ではなく露岩帯の直登路を行く登山者。
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いずれ、あの道で登ってみたい。

ザレ場はこんなに続く。
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北岳・間ノ岳の手前に立ちふさがる緑の山体は早川尾根。
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中央が栗沢山(2714m)。その奥の最も高いのが、日本三百名山のアサヨ峰(2799m)である。ここもいずれ歩かなくてはなるまい。

白峰三山と仙丈のコラボレーション。
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南アルプスの夏は実に緑が濃い。

かなり下ってきた。
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真っすぐ下れば、摩利支天へのコルに出られそうだが、道は右へ大きく迂回する。

そして、分岐で再び左へ戻る形になる。
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脇道に入ったところで、振り返ると団体さんが甲斐駒へ一心不乱に登っているのが見える。
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ソバナ。
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かなり進んだところで見上げると、一枚岩の断崖。
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これでは確かに直進してコルに下りるのは無理だ。

登頂前に見た、剣の刺さった岩を横から眺める。
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南から見上げた甲斐駒の東壁。
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8:38、摩利支天の頂上に到着。
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さっき、甲斐駒で写真を撮ってもらった人が、またいたので、ここでも撮ってもらう。
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この山も、その名称の通り、仏教系の石造物が多い。
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ここから見る甲斐駒はかなり険しい。
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団体さんも、あともうひとふんばり。
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さてこちらは下山。

摩利支天へ通じる脇道を引き返す。
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そこから見えた、包丁で切られた石。
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神の手刀か、見事な切れ味。

摩利支天の横顔。
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地層の芸術。
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岩のアート。
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あれはトラバース道と直登路の分岐手前にある六方石。
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これから通過する駒津峰と奥に仙丈。
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この細い溝が一応登山道。
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六方石をゆく登山者。
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こちらが直登路。
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手を使って登る道だ。

六方石で渋滞中。
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ここが8合目ということのようだ。
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振り返って見る甲斐駒への道。
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だんだん下りてきてみると、信仰の道があった黒戸尾根から見える甲斐駒ではなく、こちらから見た甲斐駒の方が、やはり正面とするにふさわしい気がしてきた。
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白い岩肌をさらす三角錐の山容が実にりりしい。

前方は南アルプス核心部。
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左からアサヨ峰、北岳、間ノ岳。右の奥の方は荒川岳(3141m)と塩見岳(3047m)。

荒川と塩見をアップにしてみる。
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北に目を転じると、鋸岳(2685m)の荒々しい山容。
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そして甲斐駒~
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なんか山頂付近にはもうガスが湧いてきた。早めに登ってよかった。

それにしても人口が増えてきた。
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露岩帯の稜線をしばらく行くと、駒津峰。
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9:52到着。ここが6合目だ。

ここは絶好の甲斐駒展望台で、ちょうどいい休憩スポット。
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私も行動食などをかじって、しばし休憩。

早川尾根に北から津波が押し寄せてきた。
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ここが早川尾根への分岐。
次のピーク栗沢山に行くには、なんと仙水峠まで標高差で500m下り、今度は450m登り返さないといけない。さすがにここを下る気はしない。

双児山を見下ろす。
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うわあ、甲斐駒に雲がたなびいてきた。
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まあ、この雲は湧いたり消えたりだったんだけど。

このあたりはハイマツの気持ちのいい道。
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このカップルとは抜きつ抜かれつ。
何度か目にすれ違った時、「直登路から下りてきましたよね。道どうでした?」と聞いたら、「いや、ちょっと覗いて帰ってきただけです」との返事。
とても仲のよさげな2人だった。

ハイマツの合間にこんなガレ場も。
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もちろん道ではないが。

あれは信州伊那方面の戸台川の谷。
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右後方には、鋸岳への尾根が全容を見せてきた。
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振り返って眺める駒津峰と甲斐駒。
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樹林帯の中を少し歩いて
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10:47、双児山に到着。
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(つづく)
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甲斐駒(2)

14:30、7合目の七丈小屋に着いた。
ハクサンコザクラに迎えられた。
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2013年8月17日、甲斐駒を黒戸尾根から登っている。

小屋が2棟あり、第1小屋の方でチェックインを済ませた。
食事も出せるとのことだが、出ないと信じ込んで、食事は担いできたので素泊まりにする。
寝袋持参なので、料金は寝具なしで3500円。

第2小屋に案内された。
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まだ誰もいない。今夜はどのくらいの人が泊まるのだろうか。

このように毛布が敷いてあるが、もちろん私に毛布はない。
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時間が早いので、とりあえずザックを置いて、あたりを探検する。
第1と第2は若干(100mほど?)離れており、移動するには、この桟橋を渡らなくてはならない。
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水場は第1小屋の前にあり、トイレは第2小屋の前にある。
トイレは宙に浮いているような位置にあるが、なかなか清潔であった。
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第1小屋の横には小高い展望スペースがあり、ベンチが置いてある。
そこでは、おじさんたちがビールを飲みながら談笑していた。
もしかしたら、ここから山頂方面が望めるのかもしれないが、今のところガスがかかっており、何も見えない。

第1小屋は横から見ると、こういう形をしている。
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それから3時間、どうやって時間をつぶしていたのかよく覚えていない。
その間に、いろんな人がやってきた。
30代と思しき単独男性、4人の女性のツアー客+男性ガイドさん、外人カップルと同行の高校の先生、そのほか2人くらいいたかもしれない。
結局、同宿者は10数人くらいになった。

夕方になって、小屋の谷側にある板敷きのテラスに出て、炊事。
と言っても、2つ持ってきたはずのアルファ米が1袋しかなかったので、昼食で余った白いおにぎりをご飯代わりにして、フリーズドライのカレー。
炊事と言っても、お湯を沸かしただけだ。
食べている間に、さっきのガイドさんが出てきて、お客さんの食事の準備を始めた。
「さっきツアーのみなさんと話しているのが聞こえましたが、随分人気がおありのようですね」
「いえ、そんなことありませんよ」
中で、女性たちは他のツアーに参加した時のガイドさんの悪口を言い、今回はよかったよかったと言っていたのだ。

実際、彼は親切な方のようで、人数分のデザートまで用意し、彼女たちはみな感激していた。
「随分、少人数のツアーですね」
「黒戸尾根を登るツアーなんか、人が集まりませんよ」
「いくらくらいのツアーなんですか」
「自分が募集しているわけじゃないんで、実は知らないんです」
そうか、旅行会社に雇われて、ガイド料だけもらっているというわけか。
さすがに、ギャラの額までは聞けなかった。

ちょうど食べ終わった頃、単独のお兄さんが出てきたので、イスを貸してあげ、自分は一旦中に引っ込んだ。
彼が戻ってきたのと入れ替わりに、もう一度外に出る。
すると、どうだ。
正面のガスが晴れてきて、なんと鳳凰三山・地蔵岳(2764m)のオベリスクが見えてきたではないか。
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ペン先のように尖っている。

すると、こいつらは誰だ?
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右のピークは、高嶺(2779m)、その左は赤抜沢ノ頭ということになる。
その後ろにうっすら見えているのが観音岳(2840m)か。

夕暮れが近づいて、徐々に赤く染まっていくオベリスクを見ながら、再び出てきたお兄さんと雑談。
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何を話したか、よく覚えていないが、若い頃は1日に随分長い距離を歩いたということ、以前、甲斐駒に来た時は天気が悪かったので、今回はリベンジだということであった。

月も出てきた。
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これは坊主尾根の宮ノ頭(左、2165m)だろうか。
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第1小屋まで遠征して、もう一度、さっきの展望スペースから眺めを確認。
北側のガスも晴れて、坊主中尾根の坊主山(2365m)が見えた。
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あれは山頂方面。
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明日は期待できそうだ。

部屋に戻ると、第1小屋で小屋食を済ませてきた人が、部屋の人に写真を見せながら、こんなに豪華だったと自慢(?)していた。
うむむ、どうせレトルトカレーだろうくらいに思っていたら違ったようだ。
ちょっと悔しかった。

暗くなってきた。もうすることもないから、シュラフに入る。
たぶん、よく寝たのだろう。
夜明け前に目が覚めて、外に出ると、何と富士山のシルエットが。
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あんなところにいたのか。

それにしても完璧ではないか。
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今日はどうかよろしくお願いします。

4:40起床。朝もテラスに出て、炊事。
今後こそアルファ米、おかずはまたしてもカレーだった気がする。
親子丼も持ってきたはずだが。

いい天気になった。さわやかな朝だ。
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山頂方面のガスも赤く染まっている。でも直に消えるだろう。

5:28出発。
いやあ、すばらしい青空だ。
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山肌の緑が映える。

テン場は小屋から3分ほど登ったところにあった。
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水場まで行くのはちょっと不便かも。それでも、随分並んでいた。

下界は見事な雲海。
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行者の石像を横目に急坂を登っていく。
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木々の間に見えてきたのは、甲斐駒山頂から北西に延びる尾根に連なる三ッ頭(左、2589m)と烏帽子岳(右、2594m)だろうか。
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あちら鋸岳方面の稜線は難路らしいが、いずれ行ってみたい。

岩の山である甲斐駒の本領が発揮されてきた。
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これはその稜線から左に伸びる坊主中尾根。
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振り返って見る黒戸尾根。
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雲海にも山がある。
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今見えるピークはあそこだが、おそらくあれは頂上ではない。
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とりあえず目標とする。

次に見えるピークはあれだが、あれでもなさそう。
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左から富士山、地蔵岳、観音岳、高嶺。
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6:13、8合目の御来迎場に到着。
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倒壊した鳥居の向こうにニセピーク。

ニセピークとは言え、十分拝むに値する峻厳さだ。
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おー、アサヨ峰(2799m)の向こうに北岳(3193m)が見えてきた。
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これには思わず声が出てしまった。

そしてあれは甲斐駒に従う摩利支天。
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どれもこれもほれぼれするお姿。
朝から鼻の穴が開きっぱなしである。

雲海の波が荒れてきた。
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早川尾根に荒波が押し寄せている。

ここから先はクサリ場の連続。
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クライミングの経験がないと、ちょっと難儀しそうな場所だ。

仰ぎ見ると、甲斐駒の象徴、岩に立つ剣。
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あそこも頂上ではない。

登るに従い、展望も広がる。
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りりしいピラミッド北岳の右に見えてきたのは間ノ岳(3189m)。

おっと、こんなプレートが。
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遭難者の慰霊レリーフだ。手を合わせて通過する。

と思えば、通行手形。
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この岩場を登り切ると、またまた大展望。
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日本一の山と日本第2の山が同時に眺められる。実に贅沢。

やっと、ここまで登ってきた。
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あと、もうひとふんばり。

これもまたすごい眺め。
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この岩には名前が付いていないのだろうか。
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ヘビのように延びる黒戸尾根。
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もう周辺は岩だらけになってきた。
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三ッ頭と烏帽子岳の特異な景観。
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さあ、頂上まであと少し。
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これだけ景色に恵まれると、全く疲れを感じない。
ここまで標高差500m以上登ってきたはずなのだが。

とうとう富士山がオベリスクの真後ろに来た。
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うほ~北岳&間ノ岳。
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いつも真横(東)から見てきたが、この角度もなかなか美しい。

おお頂上のお社が見えてきた。
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でもその前にちょっと駒ヶ岳神社本社が。
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真新しい石材なので、作り直したものだろう。

石碑がたくさん。
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わあ、南アルプスの女王・仙丈ヶ岳(3033m)。
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こんな角度で見るのは初めて。
あれは火口ではなくカールだ。

北岳(左端)と仙丈(右端)。
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こうして見ると、やはり王は北岳ということになる。
すると、甲斐駒はさしずめ王家を守る将軍という役回りになろうか。

さあ、あれが頂上。
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山容の鋭角さからイメージされる頂上より、まるみを帯びている。
まだ7時半前なのに、けっこう先行客がいる。

ああ、もう言葉はいらない。
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どうぞ見てください。

はい、7:36登頂。コースタイム2時間半のところ、ほぼ2時間で着いた。
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しばし、頂上からの360度の快晴大パノラマを堪能したい。

(つづく)
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がんばってるんですが

このところ、必死で山行記録を書いているのですが、やはり追いつきません。
7月以降について自分のために整理しておくと(○は済、×は未、△は途中)

7月6日:モログボ沢○
7月7日:加入道山・大室山○
7月13日:赤城山○
7月14日:日光白根山○
7月15日:乾徳山○
7月19日:秋山郷○
7月20~21日:苗場山×
7月27~28日:徳本峠・霞沢岳○
7月30日:三ツ峠山○
8月2日:妙見山○
8月3日:伊吹山○
8月4日:御在所岳○
8月5日:四阿山○
8月6日:草津白根山○
8月11日:根石岳・硫黄岳○
8月17~18日:甲斐駒ヶ岳△
8月24日:室蘭岳○
8月25日:藻岩山○
8月26日:江差線○
8月31日:今倉山・二十六夜山○
9月14日:金峰山・国師ヶ岳○
9月21日:中房温泉○
9月22~23日:燕岳○
9月28日:武尊山×
10月4~5日:尾瀬×
10月12日:金ヶ岳・茅ヶ岳×
10月14日:トーノシケヌプリ○
10月18~19日:焼岳・西穂独標×
10月27日:日光太郎山×
11月8~9日:甲武信ヶ岳・奥秩父主脈縦走×

ううむ、まだ8回分書いていない。それも泊りがけが多い。
頑張らなくては!
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甲斐駒(1)

南アルプスはアプローチも長いし、山深いので1泊で歩くのはなかなか難しい。
昨年は1泊で鳳凰三山を歩いたが、それは南アルプスの前衛だからできたこと。
あとはできるとしたら甲斐駒だ。
今は北沢峠からのピストンが一般的かもしれないが、ピストンは嫌いだし、やはり憧れの黒戸尾根を登りたい。

というわけで、ふもとの駒ヶ岳神社から黒戸尾根を登り、7合目の七丈小屋に宿泊。翌朝、登頂して、駒津峰、双児山を経て北沢峠に下る縦走を企てた。
そうなると車は使えないので、仕事が終わってから、その足で甲府まで行って、駅前のビジネスホテルに宿泊。
翌朝の電車で最寄り駅の日野春まで行き、あらかじめ呼んでおいたタクシーで登山口まで運んでもらうことにした。

甲府には夜9時に着いたので、山行前にしては、ゆっくり睡眠を取ることができた。
駅前のコンビニで水と食料を買って、6:06甲府発の普通松本行きに乗り込む。
6:32日野春駅着。
登山口の駒ヶ岳神社は竹宇と横手の二つあるが、少しでも近い竹宇を選択。
それでも頂上までのコースタイムは9時間半もある。

20分ほどで神社手前にある尾白川渓谷駐車場に到着。
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80台ほど駐まれるというが、ほぼ満車だった。
もちろん、その多くがキャンプに来ている人たちだろう。

この駐車場には、皇太子殿下の甲斐駒登山記念碑があった。
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今の皇太子さまで、1990年に登ったらしい。

こちらも軽く体操をして、7:00に出発。
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白州観光キャンプ場までは車の通れる道。
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キャンプ場は結構賑わっているのか、朝早くから子供たちの歓声が聞こえた。
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キャンプ場を過ぎると、すぐ竹宇駒ヶ岳神社。
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ここの説明板によると、甲斐駒の名称は、建御雷神(たけみかづちのかみ)が生んだ天津速駒に由来するという。
ここを流れる尾白川の名もこの白馬の尾から取られたものだとか。
この神社は約270年前に駒ヶ岳講の信者が建立したとも書いてあった。
甲斐駒自体は1816年、行者の小尾権三郎が開山したと伝わっている。

境内には様々な石碑があちこちに立っている。
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安全祈願をして、そのまま進むと登山道。

まずは吊り橋を渡る。
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尾白川は清流である。
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岩は花崗岩なのか、白く輝いている。

右へ行くと、尾白川渓谷を経て日向山(1660m)に至るが、当然、私は左へ行く。
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ここは標高770m。
頂上まで標高差2200mの黒戸尾根のスタートだ。

のっけからかなりの急坂である。
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15分ちょっと登ったところで、尾白川渓谷の周回コースと合流。
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この後も容赦のない登りが続く。
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古くからの信仰の道だけあって、多くの人が歩いたのだろう。随分土が掘れてしまっている。
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道端にミヤマクワガタの小さいのを発見。
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毎週のように山歩きをしているが、クワガタに逢うは非常に珍しい。
これでまだ2回目だ。

それにしても今日は足が重い。
七丈小屋は食事が出ないというデマ情報(自分の情報収集ミス)のせいで、食料を3食分持ってきたとは言え、いずれもフリーズドライだから、それほどの重量ではない。
何が問題なのか、とにかくきつい。
標高900mあたりからは、比較的緩やかな登りなのに、どうしたことか。
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とにかくあえぎながら登っていく。
信仰のあかし、石の祠。
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深く掘れた道は、廃道になっているところもある。
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登山地図には、横手・白須分岐(笹の平分岐・標高約1525m)の手前に「粥餅石」の記載があり、「粥餅石への巻き道 進入禁止」とあるが、その入口に気づかないまま、分岐に着いてしまった。
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途中、2度ほど座り込んで休憩、吊り橋から2時間半かかった。
ほぼコースタイム通りだが、すでに疲労困憊である。何人かに抜かれてしまったくらいだ。

笹ノ平というだけあって、しばらく平坦な道があるので助かる。
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10:16、休憩適地に到着。ここは何合目なんだろう。
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たぶん、1628mピークのすぐ西にある鞍部である。

15分ほど休ませてもらった。
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ここからは八丁登りと言われるあたりで、登山地図に「長い急登」とあるが、実はそれほどでもない。
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ただ、今日はなぜか、つらい。

苔の洞門のような道や奇妙な岩を通り過ぎると、前屏風の頭(1881m)の脇あたり。
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道はピークを巻いているので、ピーク目指してヤブの中に入っていく。
登山道から標高差で10mもないから、楽勝だ。

標識はないが、どうやら、この岩が前屏風の頭らしい。
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それにしても、このあたりはこんな大きな岩がゴロゴロしている。
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かわいいキノコも。
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石仏や石碑も多くなってきた。
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そして、クサリ場のある刃渡り。
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ここで、左右の視界が初めて開けたが、ガスのため景色はいま一つ。
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一応難所ということになっているが、それほど危険は感じなかった。

この後は、ハシゴをいくつも登っていく。
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登り切ったところが刀利天狗(2049m)。12:09に到着。
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一種霊場めいた場所だ。

石碑もなかなか立派である。
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石仏も味わい深い。
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ひと通り写真を撮ったところで、お昼にする。
コンビニおにぎり2個。相変わらず、食には進歩がない。

20分ほど休んで出発。
夏休みの土日なのだが、さすがにこの長大な黒戸尾根を登る人は少ない。
静かな山歩きが楽しめる。
何となく体力も回復してきたような気がする。
やはりザックが重かったのだろうか。5時間近く歩いて慣れたのかもしれない。

この先はまたピークを巻いている黒戸山(2254m)に寄り道をするつもりなのだが、今度は登山道からの標高差が約50m、距離もそれなりにある。
それだけあっても踏み跡さえあれば難儀しないのだが、果たしてどうか。

間違えてだいぶ手前のヤブに入ってしまったが、これは取り直し。
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左に踏み跡がないか、注意しながら歩いたが
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結局、それらしきものを見つけられないまま、黒戸山のピークは見送る形になってしまった。ちょっと残念。
巻き道を過ぎると、この日ほぼ初めての下り。
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目の前に緑の尖塔が見えたら
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そこは五合目小屋跡だ(約2150m)。
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敷居を載せていた基礎の石が残っている。
立派な遺跡である。

脇には廃材が捨ててあった。
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ここにはいつ頃まで小屋があったのだろう。
ウィキによれば、2007年に解体されたとあるが、その年まで営業していたのだろうか。

北沢峠ルートが主流になると、黒戸尾根を歩く人は激減したのだろう。
気になる岩があるので、回り込んでみると、こんなレリーフを見つけた。
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古屋義成さんだそうだ。
五合目小屋の創設は明治17年(1884)というから随分古い。

修験行者の植松嘉平治が、この五丈石を彫りくぼめた祈祷所が始まりだ。
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その後建てられた小屋を、義成の父亀太郎が譲り受け、昭和16年から義成が経営を引き継いだ。
その軽妙洒脱な話術が多くの登山者に愛されたという。
このレリーフは平成3年に作成されたもので、山岳写真家の白籏史朗が制作メンバーになっている。

ここからほんの少し下った鞍部にも、建物跡らしき場所があった。
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その奥には、由緒ありげな祠がある。
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まわりには石仏がたくさんあった。

で、激しいハシゴ。
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険しい岩場に石碑がたくさん設置されており、そこをクサリで登っていく。
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振り返って見る黒戸山。
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この先は本当にハシゴと石碑の繰り返しである。
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屏風岩の下を行く。
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あれが7合目手前のピークだろうか。
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風の影響か、枝がダンスしているように、曲がりくねっている。
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1回下って、恐ろしげな橋を渡る。
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よくよく見ると、古い橋の上に新しい橋を造り直している。
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もう先は見えているのだが、疲れもかなり溜まってきた。
半裁された丸太に横になり、しばし休憩。
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この後も次から次と、石碑が現れる。
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丁寧に見ると、不動明王が多い気がする。
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今度は新旧のハシゴ。
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やっとそれなりの展望が開けてきた。
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奥は烏帽子中尾根と思われる。

本日最後の難所。
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あとは、ほいほい登る。
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14:30、ふもとから7時間半かけて、ようやく七合目の七丈小屋(約2360m)に到着。
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ふう、これでやっと今日は登らなくていい。まずはチェックインを済ませる。

(つづく)
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根石岳・硫黄岳(下)

八ヶ岳のほぼ真ん中、根石岳(2603m)に念願の登頂を果たした。
2013年8月11日(日)。
なぜ念願だったかは、前回の(上)を参照。
高校の同期O君と祝杯を上げた。

滞空時間20分ほどで出発。
箕冠山方面へ引き返す。
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振り返って根石岳に名残を惜しむ。
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ここから箕冠山への登り返し。標高差30mちょっとが、やけにきつい。
「おい、これは酒のせいかい?」
O君に聞くと、そうだという。
エネルギーがアルコールの分解に回されて、足まで届かないようだ。
(こりゃ、登りの前に飲むもんじゃないな)。勉強になった。
夏沢峠までに分解してしまわないと、硫黄への登りでバテてしまう。

なんとか登り切って箕冠山の分岐を10:11に通過。あとは夏沢峠まで下りだ。
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ところどころ縞枯れしている樹林帯を黙々と下っていく。

分岐から25分で夏沢峠に到着。
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夏沢ヒュッテは、冬には半分雪に埋もれていた。

おやおや、8月7日~19日まで休業とな。
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こんなハイシーズンに閉じるということはアルバイトが集まらなかったから、八ヶ岳山荘(美濃戸口)が経営する赤岳天望荘や美濃戸山荘の営業に専念するということかな。

向かいの山びこ荘は本沢温泉の経営。
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中を覗いてみると、カレーの香しい匂いがした。
ここでも10分休憩。先週、三重の湯の山温泉の宿で買った紫芋羊羹を頬張る。

さて、本日のメインイベント。硫黄への登りだ。
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まずは樹林の中を行く。アルコールもどうやら抜けたようだ。

ここは迂回しないで直進。
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なんだか雲が湧いてきた気がするが、大丈夫だろうか。
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雷雨になったら、雨の最凶コンビが解消できない。

樹林帯を抜けると、縞枯れ現象を起こしている箕冠山の美しい斜面が見える。
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東からも雲が迫ってきた。

でも西はこんな青空。
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すばらしい眺めが広がる。
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こんなネパールの街道のような道も。
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眼下にはオーレン小屋が見えてきた。
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そしてガレ場へ。
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背後には、箕冠山の向こうに東西の天狗が猫の耳のように姿を現す。
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ケルンが見えてくると、頂上は近い。
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峰の松目(2567m)の雄姿。
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道は爆裂火口の縁を歩いていく形になる。
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きついが気持ちのいい登りだ。

天狗の手前に根石岳も姿を現した。
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このルートは結構、人口が多い。
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しかも八ヶ岳は若者が多い気がする。

山頂までは、あとケルン4つ分くらいか。
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赤茶けた地肌と緑の森の対照。
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夏沢峠が南北八ヶ岳の境というのも分かる気がする。

蓼科と西天狗の背比べ。
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北方面の全景。
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硫黄の爆裂火口断崖。
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かなり登ってきたぞ。
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西天狗を見下ろす位置まで来ると、本来は100m以上も低い蓼科山が西天狗より随分大きく見えてしまう。

さあ、あと少し。
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ケルンはホワイトアウト防止のためにあるのだろうが、見えていると一里塚みたいだ。
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おお、着いたようだ。ここは一昨年の秋以来2度目。
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雲が夏を主張している。

硫黄岳(2760m)の頂上は石を敷き詰めたような広い空間。
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みな思い思いの場所で、ランチを楽しんでいる。
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われらも、おにぎりタイム。O君は2杯目の氷結。
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食べ終わったら、O君は昼寝。あれだけ飲めばそういうことになる。
私は撮影に出かける。

大迫力なのはやはり、この3者。赤、中、阿弥陀。
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中と阿弥陀との鞍部の向こうに見えるのが、権現岳(2715m、左)とギボシ(右)だ。

硫黄岳山荘(左下)から横岳方面への道。
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あの道は一昨年の9月の連休に歩いた。初めての八ヶ岳だった。

その向こう、険しい横岳から赤岳へ続く稜線。
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手前、斜め上に突き出しているのが、少し分かりにくいが大同心。

爆裂火口の断崖絶壁。
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あとで気づいたのだが、硫黄岳の最高地点はあの先にあるのだった。
本当はあそこを踏まなければいけないのだが、今度来た時に必ず行くことにして、「登った山」の登録抹消は免れることにしよう。

崖の縁にはオンタデがけなげに咲いていた。
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そしてこれが頂上の標識。
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これがあるから、みなここが頂上だと思ってしまう。

なんとエゾゼミがいてびっくり。
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津軽海峡に引かれているブラキストン線から南へは立ち入り禁止のはずだが。

北八ツというヤツら。
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どのピークにも立った。君たちはもう友達だ。

頂上付近での一コマ。
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12:30、硫黄岳にキスして出発。
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廃屋化したロボット雨量計跡を通過。
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緊急避難の時には使われているのだろう。それとは別口と思われる落書きが多数あった。
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中は石だらけで、ちょっと横になるのはつらい。

下山開始。赤岩の頭(2656m)に向かって下る。
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左手には、硫黄岳山荘から山頂に向かう登山道に等間隔に並ぶケルンが見える。
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屹立する赤岳(2899m)。
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赤岩の頭の手前の分岐。
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火山灰が露出している。

鋸のような横岳(2825m)。
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赤岩の頭から硫黄岳を振り返る。
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眼下に赤岳鉱泉。
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稜線を峰の松目に向かう。
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この「峰の松目」、山の名前としては随分変わっているが、由来はちょっと分からない。

シャクナゲとハイマツの道だ。
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赤岳鉱泉を擁した赤岳ほか。
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しばらく樹林帯を行く。
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オーレン小屋への分岐を過ぎると、左手が時折開ける。
編笠山(2524m、左)と西岳(2398m、右)
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分岐からかなりの急坂を登り、13:28峰の松目到着。
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展望はなかったが、しばらく休憩してから下山。

帰り道からの展望。
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硫黄岳(左)と赤岩の頭(左)

分岐の峰の松目コルからは一気にオーレン小屋まで下る。
完全な樹林帯。
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テン場を通過して、オーレン小屋に14:22到着。結構いい時間になった。
また10分ほど休んで出発。
振り返ると、硫黄岳が見えた。
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行く時は気づかなかった。

ここからは来た道を戻る。
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15時過ぎ、夏沢鉱泉に到着。
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すぐ入浴可とのこと。タオル、シャンプーありで650円は高くない。
が、ここで入ってもあと20分は歩かないといけないし、着替えも持ってきてないのでパス。

売店に寄って、バッジを買おうとしたら、なんと箕冠山、根石岳に混じって、峰の松目や大同心まである。
そんな地味なところまで作らなくいいよ~売れないでしょ~
作るなら、4つくらいまとめて名前が入ったの作ってよ~
店のお姉さんにそう言ったら、「そうですよね~私も買う立場だったらそう思います」ですって。
なんか感じよかったので、1つ500円のを4種2000円払って買ってしまった。
コレクターなんだから仕方ない。

15:30、桜平に到着。雷雨もなく、最凶コンビはめでたく解消となった。
風呂は真っすぐ下った「縄文の湯」にしようと思ったら、駐車場が満杯で駐められなかったので、富士見高原まで足を延ばし、「八峯苑鹿の湯」へ。
ここも大変な混雑で、カランは待ちとなったが、O君の後ろに並んで洗うことができた。

八ヶ岳山行は夏秋冬とこれで計7回目。だいたい歩き尽くしたが、まだ根石~天狗と権現~赤岳がつながっていない。泊まってない小屋もたくさんあるし、まだまだ通おうと思う。


【行程】2013年8月11日(日)
桜平(7:25)~夏沢鉱泉(7:52休憩8:03)~オーレン小屋(8:39休憩8:49)~箕冠山(9:26)~根石岳(9:42休憩10:02)~箕冠山分岐(10:11)~夏沢峠(10:34休憩10:46)~硫黄岳(11:37昼食12:29)~赤岩の頭(12:48)~峰の松目(13:28休憩13:44)~オーレン小屋(14:22休憩14:34)~夏沢鉱泉(15:04休憩15:09)~桜平(15:30)

※所要時間:8時間5分(歩行時間:5時間47分)=随分休憩が多かった
※登った山(新規):4座(箕冠山、根石岳、赤岩の頭、峰の松目)
※歩いた距離:12.9km
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根石岳・硫黄岳(上)

タッグを組むと必ず雨になるという最凶のコンビを解消する日がやってきた。
2013年8月11日(日)、降水確率0%。
この日に雨を呼んだら、「最凶」どころではなく、「神」の域に達する。

O君と一緒に登るのは、6月30日の大谷嶺以来。もちろん、その日は雨だった。
この日は朝から晴れ渡り、静岡に住んでいる彼とは中央道の双葉SAで6時に待ち合わせ。
本日の登山口、桜平までは最後の林道が悪路ということで、一応4WDで車高が高い私のパジェロミニで行くことにする。
この日のコースは、桜平から夏沢鉱泉、オーレン小屋を経て、箕冠山を越え、根石岳を落とす。引き返して、夏沢峠を通り、硫黄岳で昼食。峰の松目に寄り道してオーレン小屋に下り、往路を桜平まで戻るというもの。
この冬、敗退した根石岳を何としてもクリアしたく、なるべく歩いたことのないルートで組み立てた変則周回コースだ。「登山地図」のコースタイムは6時間20分。

諏訪南ICで高速を下り、原村のセブンイレブンで買い出し。
なんとO君は、ハリスハイボール350ccと氷結レモンサワー500ccをカゴに入れた。アイスボックスと保冷剤を持ってきているという。
ヤツは飲まないではいられないのだ。
普段、山では飲まない私も、それではということでお付き合いすることにした。
かる~い、サワー系350ccを1缶買った。
ただ、保冷用の装備はないので、私の分も持ってもらうことになってしまう。
それでは申し訳ないので、食料をいくつか持ってあげた記憶があるのだが、気のせいだろうか。

登山口までの最後の林道はさすがに急で、ところどころローにしないと登れないくらいだった。あまりの馬力のなさに情けなくなる。
「登山地図」には駐車場40台と書いてあるが、到着した7時すぎにはもう満車。
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かなり傾斜のある路肩に駐めなければならなかった。

軽く体操して7:25出発。桜平は標高1890m。
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ものすごいいい天気だ。

まずは、もったいないことにしばらく林道の下り。
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夏沢鉱泉までは関係者の車が入る。

厚く舗装された道でシラナギ沢(沼郎兵衛沢)を渡ると登りに転じる。
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ここから先は夏沢(地図に記載はないが、この先に夏沢鉱泉があるのだから、沢の名前も同じだろう)に沿って登る。

一度、なかなか味わい深い橋で夏沢を渡る。
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もう一度渡り返すと
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夏沢鉱泉(標高2050m)に至る(7:52)。
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鉱泉というくらいだから、当然お風呂に入れる。
しかし、温泉ではなく水温は低いので湧かさなければならない。
そのための薪だろう。

いつも明るい0君。
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カメラを向けてポーズを取らなかったことはない。

なんと、ここからすでに槍・穂高が見えてびっくり。
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残雪も少なくなり、あまりはっきり見えないが、あちらも雲ひとつない。

携帯をいじったり何だりして、10分後に出発。
鉱泉は鉄分が多いのか、沢が赤茶けている。
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根石岳なんて八ヶ岳の中でも地味な山に登るなんて奇特な人は少ないだろうと思っていたが、結構な人出に改めてびっくり。
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でも、目的は天狗か硫黄なのかもしれない。

オーレン小屋までは比較的歩きやすい道が続く。
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この名前は「セリバオウレン」や「ミツバオウレン」など高山植物の名に由来するらしいが、「オーレン」と聞くと、つい「ローレンローレンローレン」と西部劇のTVドラマ「ローハイド」の主題歌を口ずさんでしまう。
こっちのローレンは、牛をあやつるかけ声のようなもので、「行け」とかそういう意味らしい。
案外そういう人が多いのではないかと密かに思っている。

そのオーレン小屋には夏沢鉱泉から35分ほどで到着(8:39)。
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ここでも、しばし休憩。
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ここは変則十字路になっており、右折すると硫黄、左折すると天狗、直進すると夏沢峠に至る。
交通の要衝だ。

夏沢鉱泉と同様、豊富な水でお風呂も沸かしており、入浴が可能だ。
水場には、「これ1杯飲めるもんなら飲んでみろ!!」と書いたドでかいカップが置いてあった。
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この写真ではちょっと大きさは分からないが1㍑くらい入るんじゃないだろうか。
でも挑発には乗らなかった。

メニューを見ると、あつあつのあんかけラーメンにそそられるが、まだ時間が早すぎる。
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別の黒板には女性アルバイト募集中とあり、条件は料理・掃除が好きな60才くらいまでの方、ネパール研修ありとある。
もちろん希望者のみで、自費で行くんだろうなあ。

正面に崩落地形があるのは峰の松目(2567m)。
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いつかはこの小屋にも泊まってみたいなあと思いつつ、やはり10分後に出発。

この先は標高差250mほどを等高線に直交する形で登っていく。
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深く掘れた道だ。

空はこんなに青い。
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なんだか久しぶりのような気がする。

いいペースで登り、9:23箕冠山の分岐に到着。
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ここには2月、雪の中に来た。
箕冠山の山頂は、この分岐ではなく、ちょっとヤブに入った場所にあると、あの時、本沢温泉の小屋番の方が教えてくれた。

今回はそれを実現する。2分ほどで着いた。
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「ここが本当の箕冠山です! 2579m」と書いた手作りの看板がかかっていた。
去年のものだが、もう随分剥げてしまっている。

これで心残りの一つは達成。0君、つまらないことに付き合わせてごめんなさい。
この先、少し下ると大展望が広がる。
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根石岳(2603m)である。手前左は根石山荘。
冬には、あの小屋の前まで行って、強風のために引き返したんだっけ。
見て分かる通り、ここには木どころか、草さえ生えておらず、地肌が広い範囲で露出している。強風のため植物が育たないのだ。
八ヶ岳でも屈指の強風地帯なのだろう。

その左には西天狗(2646m)。
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あそこは昨年の2月に登った。快晴で-30℃だった。
新雪をシリセードで下った。

頂上にはすでに何人かが達している。
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こちらは東天狗。
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これはその手前、根石岳。
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左かなたには車山が見える。
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白く光っているのは気象レーダだ。

コルまで下りてきた。
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山小屋好きの私としては立ち寄りたいが、今日は時間優先。
いずれまた来ることもあろう。

驚いたことに、この強風の通り道にコマクサが咲いていた。
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誰も耐えることができない場所は競合相手がいないということなのだろうが、強いのか弱いのか分からないぞ。コマクサ! でも本当に大したヤツだ。

根石岳へはほんの5分の登り。
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O君はまず1杯目のアルコールを目指して、さくさく登る。

こちらは振り返って、箕冠山を撮影。
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どこが頂上なのか分からない平らな山だ。

少し登ると、硫黄と赤岳が見えてきた。
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さらに登ると、今度は阿弥陀と中岳も。
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これはたまらん。

少し雲をからませているのは中央アルプス。
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箕冠山の向こうには、南アルプス。
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左から北岳、甲斐駒、仙丈。

後ろを振り返り振り返り、次から次へと姿を現す名峰に興奮しながら、9:42、念願の根石岳に到着。
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まずは360度の大パノラマを堪能する。

西天狗。右肩に覗いているのは蓼科山。
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そのすぐ右に東天狗。
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今回の山行では、根石と天狗の間のルートがつなげなかった。
いずれ、この空白も埋めなくてはなるまい。
O君が本沢温泉から根石と天狗の間の稜線に通じる道があるよ、と教えてくれた。
確かに。活用させてもらおう。

霧ヶ峰の向こうに北アルプス。
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右端に槍先がよく見える。

八ヶ岳高原
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縄文時代には日本一栄えたところだ。

南の展望。
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いずれも三角錐の北岳、甲斐駒、仙丈が見事に並んでいる。
美を競っているかのように見える。ほれぼれしてしまう。
来週はあの真ん中にいる甲斐駒をやるのだ。武者震いがする。
左手前は阿弥陀岳(2805m)。

左から硫黄岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳。
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南八ヶ岳の主役たちである。

天狗へ向かう稜線。
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左奥には稲子岳(2380m)の断崖が見える。そのさらに向こうは、これまた憧れのニュウ(2352m)だろうか。

西天狗と東天狗のコルの向こうに蓼科山(2530m)と北横岳(2480m)が覗く。
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蓼科は昨夏登ったが、真っ白だったので、あそこもリベンジしなければならない。

あれはこれから登る硫黄への登り。
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気合が高まってきたところで、O君と祝杯。
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夏だし、渇きもあって、ぐびぐびと飲めてしまう。
最高の気分だ。

(つづく)

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草津白根山(下)

本白根山(草津白根山)を散策中。
雨もようの中、白根火口駐車場のすぐそばにある逢ノ峰(2110m)に登ってきた。
本日は8月6日。

山頂はほとんど休まずに通過する。
南斜面はスキー場になっており、リフトが通じている。もちろん冬のみ。
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オンタデの群落。
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珍しく野鳥の撮影に成功したが、どなたなのか特定できず。
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正面に本白根山スキー場のゲレンデが見えてきた。
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あちらのリフトは、本白根山散策の観光客のため、夏季も営業している。

私はこれを避けて、鏡池方面に東側から回り込む道を選ぶ。
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あれはロープウエイの山頂駅。
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沢を渡る。
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白樺の気持ちのいい散策路だ。
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リフト乗り場から20分ほどで、殺生河原方面との分岐に至る。
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ここからは登り。

ところどころに木道も敷かれている。
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20分ほどで鏡池が見えてきた。
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これも湯釜と同様、噴火口に水がたまってできた池だが、構造土というめずらしいものが見られると説明板にある。

下りてみよう。
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これではよく分からない。

ほら、これなら分かるかな?
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冬の厳しい気候の中で、地下水の動きによって、大きな石と粒の小さな砂が分離されてできたものだ。
北海道の山岳地帯などでも、よく見かける。

小雨がまだ降り始めたが、ここで腰を下ろしてしばし休憩。
ヒメシャジンの群落を愛でる。
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池の周りは苔のじゅうたん。
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名残の鏡池。
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上からも構造土が確認できた。
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外輪山をめぐって樹林帯を抜けると、西の展望が広がる。
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天気はいまひとつだが、真っ白になるようなガスではないのでありがたい。

地肌が見えているところに近づくと、なんとコマクサが果てしなく咲いているではないか。
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先月、日光白根山のロープウエイ山頂駅付近で、初めてコマクサを見たが、あれは栽培されたもので、せっかくの初対面に水を差された気がしていたが、野生のコマクサにやっと出会えた。
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小さな群落が点々と咲いていて、コマクサで一面びっしりという感じにはならない。
根が浅く長いのだそうだ。
熱心に写真を撮り続けている女性ハイカーもいた。

尾根を登り切った場所が展望所。
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遠望はきかないが、本白根山自体の火山地形はよく分かる。

あれは、火口壁をトラバースして行く道。
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そして、あれが白根探勝歩道最高地点(2150m)。
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本白根山の標高は2171m(三角点は2165m)だが、火山ガス発生地帯ということで、歩道以外立ち入り禁止になっている。
そういう事情なので、この最高地点をもって、本白根山に登ったと認定することにする。

本白根山の火口原。
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展望台から階段をつたって下りてきた。
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まずは最高地点に向かう。
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地面には、ヒメシャジン、オミナエシ、コマクサと信号色がそろってとてもきれい。
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展望台方面の自然探勝歩道全景。
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さっき下りてきた階段。
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そしてお昼前、最高地点に到着。
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実は、山歩きもこの日で連続5日目。毎日、ズボンを履き替えていたら、まともなものがなくなり、洗濯しすぎて伸びきったのしか残っていなかった。
今この写真を見て、思い出した。
しかもビニール傘がストック代わりにしていたことも思い出した。ストックは案外楽であることを実感。
それでも使わないけど。

このあたりもコマクサがきれいだった。
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写真だけ撮って引き返す。よくよく看板を読んでみると、高山植物は他にもたくさんあるのに、コマクサをえこひいきしている気もする。
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「コマクサ」ではなくて、やはり「高山植物」とするべきではないだろうか。
でも、それじゃあインパクトがなくなっちゃうということか。

いよいよ、コマクサ天国の火口原ともおさらば。
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駐車場へ向かう。
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リフトは片道350円のようだ。これはバカ高い。

それにしても、ここまでやられると、他の高山植物の立つ背がない。
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コマクサ目当てに訪れる観光客がほとんどかもしれないが、そういう人に他の高山植物にも目を向けてもらうチャンスなのに。

弓池まで戻ってくる頃にはなんと陽が差してきた。
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弓池は意外に大きい。

これは明治35年の水蒸気爆発でできた爆裂火口に水が溜まったものだということで、かなり新しい火口湖だ。
一部は湿原になっており
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遊歩道にはたくさんの観光客が繰り出している。
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池のアクセントになっている岩と松。
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カルガモの家族。
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なんだか、終盤になっていい天気になってきた。
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弓池のとなりにあるこの小さな池も、弓池と同じ火山活動で生じたもので
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明治火口と呼ばれている。

そして白根山のぶっとい標柱。
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そして最後に締めのソフト。
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大雨もしくは真っ白なガスを想定していたわりには、ガスなし小雨程度のち晴れという山行になり、ラッキーだった。

帰りは、道の駅六合(くに)に併設されている応徳温泉に寄ったが、なんとお休み。
仕方ないので、道の駅でお昼(カツ丼)を食べて帰った。


【行程】2013年8月6日(火)
白根火口駐車場(8:40)~湯釜展望台(9:58)~逢ノ峰登山口(9:30)~逢ノ峰山頂(9:50)~殺生河原分岐(10:27)~鏡池(10:50休憩11:02)~本白根山展望台(11:32)~本白根山探勝歩道最高地点(11:53)~リフト乗り場(12:40)~駐車場(13:10)

※所要時間:4時間30分(歩行時間:4時間18分)
※登った山:2座(逢ノ峰、本白根山)
※歩いた距離:9.3km

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草津白根山(上)

四阿山(あずまやさん)から下りてきて、車を草津温泉に走らせる。
今夜(8月5日)の宿は、草津温泉の中心・湯畑にほど近い小泉館。
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和室が5つだけという小さな旅館で、料金も手頃、サービスも行き届いていそうだったので、ここに決めた。
お風呂は家族ごとに入るような小ささだったが、こちらは一人なので、ゆったり。
なかなかいい湯であった。

夕食も多すぎず、少なすぎず。もう齢50ともなると、量はいらない。
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それほど手の込んだものはないが、十分満足満腹。よい選択であった。

翌日の天気予報は雨マーク。
晴れを祈るが、ここのところどうもいかん。
「ガスで真っ白」とFacebookに投稿するのが定番になってしまった。
仲間達も、それを喜んで(?)くれるので、倒錯した気分になる。

翌朝。昨夜の小雨は止んだようだが、依然どんよりとした雲がたれ込めている。
朝食前に湯畑周辺を散歩する。
実は草津温泉、初めてなのだ。

外に出て、すぐ見えるのが湯畑に湧いた湯が流れ落ちる湯滝。
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滝の上に立つ灯籠(中央上)は1830年に伊勢の大々講中の人々が寄進したものだとか。
この風景に感動した日本画家の川端龍子(1885~1966)が1916年、出世作となった「霊泉由来」を描いたと説明書きにあった。

湯畑から湧き出す湯の量は毎分4700㍑。
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それが湯樋を通って、湯滝に流れる。
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泉質は酸性・アルミニウム・硫酸塩温泉で、温度は60℃とのこと。

柵には、そうそうたる人物の来訪が記されていた。
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湯畑のかたわらには共同浴場「白旗の湯」。
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その昔、源頼朝が浅間山麓で巻狩りをした際、たまたまここ草津に湧き出る温泉を発見、入浴したという。当初は「御座の湯」と呼ばれたが、明治30年に源氏の白旗にちなんで、改称されたとか。浅間山麓からは随分離れているけど。

江戸、明治期にかけて、湯畑周辺には、この御座の湯のほか、綿の湯、かっけの湯、滝の湯、鷲の湯と5つの共同浴場があったという。
名が失われた「御座の湯」を復活しようということで、今年4月にオープンしたのが、この「御座之湯」。
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なんと午前7時から営業している。

これがその源泉。
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御座之湯の脇から光泉寺に登る。
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一茶の句「湯けむりにふすぼりもせぬ月の貌(かお)」
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「ふすぼる」とは古語で、「すすける」という意味のようだ。
一茶は信州・柏原の人だが、草津の俳人と親交があった関係で、生涯に少なくとも3度、当地を訪れているという。

温泉地らしい石碑。
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光泉寺境内から眺めた湯畑。
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まわりには老舗っぽい旅館が建ち並ぶ。
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これは山本館。大正時代の建築で国の登録有形文化財になっている。

こちらは奈良屋。
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徳川八代将軍御汲上げの湯だそうだ。

草津は温泉まんじゅうも有名。
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あちこちで、まんじゅうを蒸す湯けむりも上がっていた。

散歩しているうちに見つけた小さな共同浴場「関の湯」。
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基本的には、住民のための施設だが、観光客も一定の時間以外は入ることができる。無料だ。湯は湯畑から引いているらしい。
入ってみたいが、手ぬぐいの用意もないし、もう朝食の時間なので宿に戻ることにした。

朝食は部屋食ではなく、食堂で。
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ごく普通のメニューだが十分おいしかった。

さて、どうする。このまま草津白根山に向かってもガスで真っ白なのは目に見えている。
でも、このまま帰宅するのもバカバカしいからドライブを楽しむつもりで、とにかく登山口へ向かうことにする。

白根火山ロープウエイの山麓駅のある殺生河原あたりから、もうガスが立ちこめ、絶望的な気分になったが、とにかく行くだけ行ってみる。
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標高2010mの白根火山駐車場は小雨が降っているが、白根山方面はガスが薄かったので、これなら湯釜くらいは見えそうだと思い、登山靴に履き替え、傘を差して歩き始める。
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しかし、まっすぐ行く中央登山道は、有毒ガスの関係で通行止め。
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西側登山道に迂回する。

駐車場にある避難用シェルター。
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登山口には杖かわりのスキー用ストックが置いてあった。
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ここは登山者ではなく観光客が来るところなのだ。

その団体さんが続々と登ってきた。
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後ろに見えるのは国道の南側にたたずむ弓池。その背後に逢ノ峰(2110m)。

前方には先行する観光客。
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道は舗装されているが、結構な傾斜だ。

たぶんあれが白根山(2160m)のピーク。
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道はない。立ち入り禁止になっている。

15分ほどで展望台に到着。ここで初めて湯釜が見える。
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湯釜は水色っぽい乳白色。随分前に見たことがあるはずだが、覚えてなくて、びっくり。
手前は涸釜。
名は湯釜だが、湯が溜まっているわけではない。
夏は25℃くらいまで上がるらしいが、冬には全面凍結することもあるとか。
直径約300m、深さ約28mでph1.3というから強烈な酸性だ。
水色に見えるのは、水中に含まれる鉄イオン、粘土、硫黄などの影響だという。

火口壁も真っ赤で生々しい。
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最も最近の火山活動(水蒸気爆発)は昭和58年のことだ。

あちらは本白根山(草津白根山)方面。
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そして雨の中で、やけくそ気味の私。
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展望台が観光客で混雑してきたので(雨の日でも観光バスが朝から続々と入ってくる)、退散。駐車場に戻ってきたが、すでに雨支度はしているし、このまま歩き続けることにする。
遠望は期待できないから、今日は高山植物デーにしよう。

というわけでまず、弓池のほとりから、さっき見えた逢ノ峰にとりかかる。
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最初は階段。ほとんど遊歩道だ。

ほんの少し登ると、背後に湯釜の火口が見える。
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アップすると、こんな感じ。
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中央登山道と避難小屋が見える。

あちらは湯釜展望台までの西側登山道と白根山ピーク。
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反対側、東の外輪山。
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写真を撮りながら、ゆっくり登って20分ほどで登頂。
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東屋と気象庁の火山遠望観測小屋がある。

眼下には国道とその周辺の疎林が見えた。
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そのほかは登山道からと大して変わらないので、ほとんど休まず通過する。

(つづく)

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四阿山

四阿(あずまや)山は日本百名山の中でも、地味な部類に入るかもしれない。
その名を知ったのは、つい最近のことだ。
とくに百名山にこだわりはないと、何度もこのブログに書いているが、別に拒絶しているわけでもない。
地図を見ていたら、周回コースをとれることが分かり、俄然行きたくなってしまった。

8月5~6日は夏休みの後半ということで、あまり行ったことのないエリアから、この四阿山と草津白根山を選んだ。
前夜、三重県の御在所岳から戻って、休む暇もなく、車で出てきた。
関越をひた走っているうちに眠くなり、最寄りの上田までは行けず終い。
碓氷峠では雨も降ってきて、佐久で力尽きて高速を下り、沿道のホテルにもぐり込む。

明日の天気や如何に。
とにかく泥のように眠る。
翌朝、カーテンを開けると、ど~~~んよりと雲がたれ込めている。
浅間も山頂部分は雲の中。当然、四阿山も同じだろう。
晴れることを祈って車を走らす。

上田ICで下り、国道144号を菅平高原へ。
ここは今も高校・大学の運動部の合宿のメッカのようだ。
朝早くから団体でランニングをしている若者の姿が目に付く。
私もここに来たのは学生時代の合宿以来、32年ぶりだ。
当時は、自転車部の夏合宿だった。1981年8月6日のことである。
浅間山荘のキャンプ場から車坂峠を越え、湯ノ丸林道を走って、ここ菅平高原のユースホステルに泊まった。
ただ、あまりよく覚えていない。

その菅平高原を抜けて、登山口の菅平牧場まで走る。
ここからまず根子岳(2207m)に登り、稜線を右折。四阿山に至る。
そこから中四阿を経由して、もとの登山口に戻ってくるという周回三角コースである。

結局出発が遅れてしまったので、登山口に着いたのは7:10。
まさに牧場。
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「うし」と言われなくても分かります。

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こんなにいるんですから。

振り返ると、菅平高原スキー場が望める。
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しかし、正面に見えるはずの根子岳山頂はやはりガスの中。
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再び晴れることを祈って、7:25出発。
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ここから根子岳までは2時間10分ほどの道のりだ。
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ここは「花の百名山」ということだけあって、最初から様々な高山植物が出迎えてくれる。
ノアザミ
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ヤマオダマキ
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ヤナギランはかなり目立つ。
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ヤマハハコ
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オトギリソウ
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再び振り返ると、雲のたなびく菅平高原。
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白樺の林も美しい。
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北の斜面。絵になる風景だ。
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池では牛さんが水を飲んでいる。
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登山道。正面の根子岳はまだガスの中。
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8時前、展望のいい東屋に到着。
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牧場がよく見える。10分ほど休んで出発。

マツムシソウ
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マルバダケブキ
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ヨツバヒヨドリ
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コオニユリ
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ヤマホタルブクロ
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めずらしい白のトモエシオガマ
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ハクサンオミナエシ。これもいたるところでよく見かけた。
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クガイソウ
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白樺林の道。気持ちがいい。林床はササ。
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ジブドウとはヤマブドウのことか。採取禁止だ。
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2.1km登ってきた。あと500mだが、もうそろそろガスの中に突入する。
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山頂付近はこんな雰囲気。
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雨も落ちてきたので、カメラを交代。一眼レフからポケットカメラに。

9:42根子岳山頂に到着。
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石垣の上に立つ立派な祠があった。
「登山地図」には「眺望よい」とあるが、真っ白。しかも寒い。

長居は無用なので、写真だけ撮って通過。
稜線を四阿山に向かう。
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ツリガネニンジンの群落。
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こんな岩壁の裾をつたう。
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さらに岩場を通過。
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これを過ぎると、ササ原に出て、急な下りとなる。
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本当なら景色がいいはず。
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コルまで下り、少し登り返したところで、樹林帯に入ったので雨宿りを兼ねて休憩。
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雨具を着た登山者が何人か通り過ぎて行った。
ここからはまたきつい登り。

登り切ると道はやや平らに。
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帰りに通る中四阿への分岐は11:24に通過。
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ここからは木道階段の登り。
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11:43に頂上手前のお社に到着。
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高さのある石垣に囲まれ、古くからの信仰をうかがわせる。

近くには小さな石の祠も。
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そして、ほどなく四阿山山頂。
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ここにも石垣に守られたお社があった。
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とにかくお昼にする。例によってコンビニおにぎり。
おばさんグループがやってきて、「こんにちは」も言わずに、「こちら、虫います?」と聞く。「ん~あまり気になりませんけど」と答えると、「あら、やっぱりいるわ」と言って去って言った。な~んか失礼だ。

まあ気にせず、食事を済ませ、もう少し先の三角点まで偵察に行く。
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ちょっと散歩のつもりが、途中クサリ場などがあり、びっくり。
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四阿山の最高地点(2354m)はお社のある場所だが、やや東の2333m地点に三角点がある。
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何の変哲もない場所だった。

岩場に咲くコケモモ。
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こちらは何というコケだっけ。木なのかな。
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とにかく三角点だけ確認して引き返す。
さっきの分岐には12:40に戻ってきた。
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さっきのおばさま方がいた。見事に3人信号色の雨具。
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ガスの中を下っていく。
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オミナエシとウスユキソウ
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ヒメシャジン
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13:30、中四阿(2106m)まで下りてきた。
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ちょっとしたコブなので登ってみる。

かなりガスが晴れてきた気がする。
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下界はだいぶ見えてきた。
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菅平牧場の牧草地だ。

晴れてきたので再び、カメラを交代。一眼レフに戻す。
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これは何て花だっけ。どうしても思い出せない。
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この下り道は樹林帯が少ないので展望がいい。
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ガスがなければ完璧だが。

あれは小四阿かな。
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おお、振り返ると根子岳が姿を現してきた。
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悔しいが、こんな時間まで待つことはできなかったなあ。

さっき下ったササ原の鞍部。
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晴れていたら気持ちよかっただろう。

四阿山はまだガスの中でなぜかホッとする。
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オオカメノキの葉っぱ。
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好きな形だ。

中四阿を振り返る。
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牧場。
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菅平高原を一望。
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白樺林まで下りてくると、終点はもう少し。
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標高が低くなると、オオバギボウシなどが出てくる。
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牧場まで来ると、もうすっかり晴れてしまった。
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何だかだまされた気分。

最後のプレゼントがキキョウ。
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さあ、車道に出てきた。
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ここから数分で、登山口。
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牧場の売店(写真は登る前のもの)でソフトクリームをいただき、今夜の宿、草津温泉に向かった。
ここはまた来ないといけないなあ。


【行程】2013年8月5日(月)
菅平牧場登山口(7:25)~東屋(7:56休憩8:06)~根子岳(9:42)~(休憩10分)~中四阿分岐(11:36)~四阿山(11:50昼食12:09)~三角点(12:16)~中四阿分岐(12:50)~中四阿(13:30撮影・休憩13:43)~登山口(15:15)

※所要時間:7時間50分(歩行時間:6時間58分)
※登った山:4座(根子岳、四阿山、中四阿、小四阿)
※歩いた距離:10.2km


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御在所岳(下)

御在所岳(1212m)の裏道登山口から尾根道を通り、約2時間半かけて、ロープウエイ山上公園駅直下まで登ってきた。
本日は2013年8月4日(日)。
夏休みの休日だけあって、家族連れの姿が目立つ。

この山は湯ノ山温泉からロープウエイとリフトを乗り継げば、ほとんど歩かなくても頂上に立てるので、みな軽装である。
雰囲気もご覧の通り、登山する山というイメージではない。
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リフトの下をくぐって、くぼ地状になっている所まで下りてくると、レストランアゼリアなどが並ぶ昼食スポット。
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「御在所カレーうどん」が名物らしいが、店には入らず、まずは隣にある見晴台に登ってみる。

遠方は霞んでいるが、正面には鎌ヶ岳(1161m)がなかなか見事なピラミッドを成している。
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すこし視線を左にずらすと、これは雲母(きらら)峰(888m)だろうか。
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振り返れば、御在所ロープウエイの山上公園駅を見ることができる。
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山頂には真っすぐ登らず、すこし南にある御嶽大権現があるピークに向かう。
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ここはもう山上公園の中なので、道はほとんど舗装されている。

途中、冠峰の詩碑なる石碑があった。
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詩の作者である伊藤冠峰(1717~1787)は御在所岳のふもと菰野に生まれた文人。ふるさとの山、御在所岳や鎌ヶ岳をこよなく愛し、その号も鎌ヶ岳にちなむという。
詩はその鎌ヶ峰を讃えたもののようだ。

確かに、よき眺めである。
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目指すはあの建物。
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何となく中国っぽい。

少し登ってきたが、また下りて、またまたくぼ地状になっているところが長者池。
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明治末期に近くの矢田甚太郎なる者が、この池の主に不思議な霊気をかけられ、以来、彼の手になでられるとどんな病気も治ってしまったとのこと。これが評判となり、彼は一代で財をなしたので、この池は長者池と呼ばれるようになったという。
随分新しい伝説だ。

ここからこのような参道を登る。
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振り返ると、山上公園駅と雨量レーダがよく見える。
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左下に向かうジャンプ台のようなのはリフトが通過する場所である。

これが御嶽大権現。
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無事登頂のお礼をして、傍らにあった銅鑼を鳴らしてみた。

引き返して、今度は山頂に向かう。
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途中にケルンのようなものが立っている。
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登ってみると、ケルンのように見えたのは、鈴鹿国定公園の記念碑だった。
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何だか、太平洋の島を思わせる簡素な東屋だ。
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席が埋まっていたので、休むことなく通過。

ここから、せっせと階段を登る。
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まずは望湖台に向かう。
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実はここが標高1212mで、御在所岳の最高地点。
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一応、標柱はあるが、山頂扱いされているのは、標高1209mの三角点があるもう少し北のピーク。

まるみを帯びた岩場で、なかなか雰囲気があるが、肝心の琵琶湖は見ることができなかった。
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あちらが、一般的な頂上。
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普通の観光客だらけだ。

そちらに向かう。
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さすがに大きな看板だ。
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ここは三重と滋賀の県境。
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で、撮影の人気の的になっている一等三角点の巨大な看板。
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標高1211.95mなどと書いてあるが、それは望湖台の高さで、この三角点の高さは1209.4m。
看板に偽りありだ。

これが山頂の雰囲気。
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とても山とは思えない。どこかの都市公園だ。

広場のすみに山口誓子の句碑。
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「雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ」
これも御在所岳から眺めた鎌ヶ岳を詠んだものだろう。季節は冬だったようだ。

さて下山。もうすぐそこにリフト乗り場がある。
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ロープウエイの駅まで歩いて行ってもいいのだが、時間節約のため、乗る。

リフトは一昨日も乗ったばかりだが、これはこれで気持ちがいい。
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冬はスキー場となる芝生のゲレンデを歩いて下る人も当然いる。
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このリフトは下って登るV字形の路線で、一番低い場所に「カモシカ駅」という途中の乗降場がある。
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登りは、下がこんな板張りになっている。
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ロープウエイ駅で下りたら、すぐにロープウエイには乗らず、山頂の東のピークにあたる朝陽台広場を散策する。
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平成元年に埋めたというタイムカプセル。
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お地蔵さん2体+α。
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小さな祠の御嶽神社。
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鳥居が神格化しているのは「覚順行者遺跡」。
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このあたりも、すっかり公園化されている。
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こんな案内板があったが、もちろん何も見えなかった。
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冬の天気のいい日ならばっちりなのだろう。

見晴台の矢印に誘われて、登山道っぽい道を少し下る。
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こういう感じ。正面の三角は、もうお馴染みの鎌ヶ岳。

ここから高さ日本一(61m)というロープウエイの支柱を望むことができる。
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実はこのことを知らなかったので思わず感激。白い塗装が何とも印象的だ。
開業は1959年というから、もう半世紀も過ぎている。
帰りはあれに乗れるのかと思うとわくわくする。

これはロープウエイの終点、湯ノ山温泉の町並み。
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もう一つの展望スポット、富士見岩展望台は歩いて5分ほど。
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富士見岩というくらいだから、天気がよく空気が澄みきっている時は富士山が見えるのだろう。

今日は眼下の菰野市街あたりが限界。
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ここからの日本一支柱も圧巻だった。
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さて戻ってロープウエイに乗りに行こう。

朝陽台にも山頂の標識があり、これも一応記録にとどめておく。
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雨量レーダも見納め。
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乗る前に珍しい岩が斜面にあることを知る。
地蔵岩。
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300mmの望遠で撮っても、こんなに小さいが、2本の角柱の上にサイコロ状の岩が、斜めにのっかっている。
なかなか落ちないので受験生に人気とか。

このロープウエイはかなりスリルがある上に景色も素晴らしい。
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そして問題の日本一6号塔。
この頂上に点検の作業員がいるのはいいが、なんとお昼休憩中なのか、寝てる人が!
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これには驚き。仕事で慣れているだろうとは言え、何たる大胆さ。
とても真似できない。

ロープウエイの北側に並走する尾根も「中道」と呼ばれる登山道となっている。
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ここは岩場が続き、相当厳しそうだが、ちゃんと歩いている人がいた。

下るに従い、湯ノ山温泉が大きくなってきた。
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12:50下車。
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全長2161m、標高差780m、12分の快適な空の旅だった。

ふもとの湯の山温泉駅。
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駅前の売店でたこ焼きを食べる。昼飯代わり。
実は昨夜泊まったホテルにパンなどお昼になるものが売っていなかったので、お土産向けの紫芋羊羹しか買ってない。2個ほど休憩時に食べたがお腹がすいた。
でも本格的に食べる時間はないので、軽食で、ということでたこ焼きに。

はふはふしながらあわてて食べ、近くの旅館に立ち寄り湯に走る。
駅から一番近い三慶園。
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まだお昼だし、幸い私1人しかいなかったので中を撮影。
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でも、14時ちょうどのバスに乗らないといけなかったので大急ぎ。
カラスの行水で、ちゃちゃっと体を洗って、飛び出した。

温泉街を少しだけ歩いて、三交湯ノ山バス停に向かう。
坂を下った場所に「涙橋」があった。
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何でも、吉良邸討ち入りを目論む大石内蔵助が、京の祇園から伴ってきた愛人の小柴大夫に本心を告げて、別れた場所なのだという。

傍らにはもう一つ冠峰の詩碑があった。
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温泉街はこんな風情。
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なかなか、うらさびしい雰囲気がある。嫌いではない。

そしてバス停に到着。
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14時のバス間に合った。湯の山温泉駅から近鉄に乗り換え、名古屋で新幹線・・・と所沢の自宅には19時頃到着。さっさと着替えて、今度は車で信州へ向かう。
翌朝出発でもいいのだが、天気が心配で早く行動したいので、深夜便。
ひとまず、御在所岳の巻はおしまい。

【行程】2013・8・4(日)
裏道登山口(7:25)~日向小屋(7:48)~藤内小屋(8:14)~尾根道分岐(8:22)~1004mピーク(9:11)~ゆるぎ岩(9:46)~国見岳(10:08撮影10:12)~国見峠(10:30休憩10:39)~見晴台(11:05)~御嶽大権現(11:24)~御在所岳山頂(11:47撮影11:58)=ロープウエイ駅(12:07)~富士見岩(12:20撮影12:23)~山上公園駅(12:36)=湯の山温泉駅(12:49休憩13:02)~三慶園(13:04入浴13:29)~三交湯の山バス停(13:37)

※所要時間:6時間12分(5時間7分)
※登った山:2座(国見岳、御在所岳)
※歩いた距離:6.7km


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