山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

乾徳山・黒金山(上)

7月の3連休、メーンの日光白根山は雨にたたられてしまった。
最終日の15日は何とか晴れてほしい。
そんな祈りを込めつつ、ずっと気になっていた山梨の乾徳山(2031m)に向かった。

たぶん家を出発したのは朝の5時過ぎ。
乾徳山の登山口はいくつかあるが、一番標高の高いところということで大平(おおだいら)高原を選んだ。
しかし、そこまでのアプローチに意外と時間がかかった。
勝沼で高速を下りて、塩山市街を縦断し、三富からの林道がまた実に長い。
一応舗装はされているが、道は細く勾配も急。
軽のパジェロミニではギアをセカンドまで落とさないと進まなかった。

で、3時間以上かけてやっと民宿大平荘に到着。
車はまだこの先まで行けるが、大平高原もちゃんと歩きたかったので、民宿前の駐車場に置くことにした。
駐車料金は1台800円。
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もちろん、きちんと払うつもりだったが、民宿のおばあちゃんが、早速エンジン音を聞きつけて徴収に来た。

ならばと、トイレを借りることに。
大か小かと聞かれたので、恥ずかしがらずに「大です」と大声で答える。
おばあちゃんは残念そうな顔で、宿泊棟のトイレを案内してくれた。
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「靴脱いでよ」だって。
屋内に入るんだから当たり前じゃん。
小だったら、おそらく外のトイレで済ませられたのだろう。
せっかくだから、たっぷりとプレゼントしてあげた。

受付に礼を言いに行くと、なんとバッジが売っていた。
迷わず、1つちぎって、「これ下さい」と言ったら、600円だった。
値段が書いてなかったから、ふっかけられたんじゃなかろうか。
「これいくらですか?」って聞いたら、500円で済んだような気がする。
疑いすぎか。

とにかく準備を終えて、8:45出発。随分遅くなってしまった。
この民宿はかつて大平牧場も経営していたようだが、今は閉鎖され、牧舎などが廃墟となっている。
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ただ、牧草地は昔のままの雰囲気を残していた。

5分ほど歩いたところで登山口に達する。
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牧草地の縁を歩いていく。正面は小屋沢ノ頭か。
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ほんの少し登ると、なんと富士山が顔を出した。
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これはラッキー。
今日は幸い天気がよかったけど、富士山は霞んでいるような気がしていただけに、ありがたかった。

これは牧場の跡地。
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1999年に廃業したと、とあるブログに書いてあった。

樹林を抜けると、再び林道と交差。
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ここにも登山口と大きく書いてある。
横着しようと思えば、ここまで車で来られる。しかも無料だ。
実際に車が1台あったが、とくに損した気はしない。

15分ほど歩くと
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道満尾根に出る。

しばらく廃道になった林道のような道を歩き、左に国師ヶ原への道を見送ると、登山道は急に緩やかになる。
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途中、富士山方面にガスがかかり始めたのが見えて、「ああ早くもこれで見納めかあ」と思ったけど、この日はずっと富士山が付き合ってくれた。
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稜線からは、時折、右手に奥秩父、左手に雲をかぶった南アルプスが見えた。
これは奥秩父方面。
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一番奥の稜線が奥秩父主脈で、中央やや右側の切れ込みが雁峠(1780m)。
その向こうに覗いているのは、あこがれの和名倉山(2036m)であろう。

こちらはそのさらに左。
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左の二つのピークがおそらく破風山(2318m)と東破風山。
中央右よりが雁坂嶺(2289m)、その右の凹みが雁坂峠(2082m)と思われる。

そうこうしているうちに、開けた場所に出た。
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扇平である。

ここからの富士山の眺望も見事だ。
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非常に均整のとれた形をしている。

扇平の中心に位置するのが月見岩。
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ここで、老夫婦が休んでおり、多少言葉を交わした。
彼らは私が撮影に夢中になっている間に、出発してしまった。

ここの標識に「扇平 1850m」と書いてあったが、これはとんでもない誤り。
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まだ1750mだ。100mも違うではないか。

再び樹林帯に入る。岩が多くなってくる。
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道を外れて、稜線から突出した岩に登ると
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絶景が見られる。
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今登ってきた道と大平荘も見下ろすことができる。
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ぱっかり二つに割れた、髭剃岩。
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この先は結構な岩場が続出。こんな梯子を下ったり
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こんなクサリ場にも出くわす。
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さっきの老夫婦にここで追いついたのだが、旦那さんの方が奥さんに向かって怒鳴る、怒鳴る。
「足場固めれば大丈夫だって!」
「ほら後ろがつかえてるんだから、急げよ!」
「なんで、諦めるんだ!」
こちらがいたたまれなくなるくらいだ。

でも奥さんは全然動じない。
のらりくらりとした言葉でかわし、逆ギレしたりは絶対しない。
これが年の功というものだろうか。
あの調子では、普段の生活でも怒鳴られ続けているのかもしれない。
旦那さんに悪気がないのは分かっているからなのだろうけど、よくそんな人と山にまで一緒に来るなあと思ったのであった。

昭文社の登山地図には、「クサリ・ハシゴ」としか出ていないが、このあたりはかなりアルペンムードを楽しめる場所だ。というか、乾徳山がこんなに歯ごたえのある山だとは知らなかった。
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クサリで登り切った岩場からは扇平や大平牧場が公園か何かのように見下ろせる。
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おっと、左前方には、金峰山の五丈石が!
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そして、行く手にはいよいよ頂上が見えてきた。
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最後の最後の登りもクサリ場。
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ここでも、旦那さん、怒鳴り散らしていた。

岩場に咲くシモツケソウ。
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で、11:10登頂。2時間半ほどで登ってきたことになる。
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頂上もかなりの岩場で、座るところを見つけるのに苦労したほど。
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ここで早めの昼食。例によって、コンビニおにぎり。

頂上からはもちろん、甲府盆地の向こうに富士山が望めたが
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甲武信岳が見えたのにも感激した。
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手前左の大きな山体が黒金山(2232m)。その右に低く連なるのが牛首(2086m)。
その背後に居並ぶのが、左から水師(2396m)、甲武信岳(2475m)、木賊山(2469m)。
奥秩父の主脈も秋が深まった頃に縦走したい。小屋が開いているうちに。

さて、当初の予定では、ここから下山道を通って、国師ヶ原の廃墟化しているらしい高原ヒュッテを見学して大平高原に戻る予定だったが、それではちょっと早く着きすぎる。
しかし、黒金山をピストンするのも億劫だ。
地図を眺めていて、はたと気づいた。
今まで、登山道の赤線しか見ていなかったが、黒金山から牛首まで縦走して、天科方面に下ると途中で林道にぶつかる。それを延々歩くと、大平牧場に戻れるではないか。

しめた! これでピストンせずに、黒金山の手前にある笠盛山(2072m)を含めて3つも「登った山」を稼げるではないか。
いいことに気づいた。下山は止めて、縦走へと向かうことにする。
コースタイム的にはあと5時間くらいか。
かなり長いが最後の1時間は林道だし問題あるまい。



(つづく)

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日光白根山

目覚めてみると、残念ながら、やっぱり曇り。
しかも今にも泣き出しそうな空だ。
ふもとでこれじゃあ、山頂付近は間違いなくガスの中だなあ。
しかし、ここまで来たのだ。登らずに帰るわけにはいかない。
せめて雨にはならないことを祈って、白根温泉「加羅倉館」を7時過ぎに出発した。
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日光白根山ロープウエイの始発は7時半。
3連休の中日である。近くに泊まっていた登山者が、この時間に集中して、駐車場がいっぱいではないかと、ハラハラしていたが、余裕で山麓駅の真ん前に駐めることができた。
ロープウエイはゴンドラ式で、連続で来るので待ち時間はほとんどない。
並んでいる人はたくさんいたが、すぐにさばけた。

売店に何かお昼になるものがあるだろうと思っていたが、それほど大したものはなく、一応パンを2個買っていく。
このロープウエイは全長2500m。標高差約600mを15分で登る。
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上に行くに従い、案の定ガスの中。
8時ちょうどに山頂駅に着いたら、ガスどころか、もう雨が降っていて、早速雨具を着込まなければならなかった。
皆さんもこんないでたちである。
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山頂駅周辺はちょっとした園地になっているのだが、それを楽しむ心のゆとりはない。
眺望も抜群のはずなのだが、この有り様。
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お決まりの駅舎写真を撮って、おずおずと出発する。8時5分。
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すぐ先に二荒山神社があるので、安全祈願をしていく。
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こんな日は滑って転んで、ケガをしかねないので念入りに、二礼二拍手一礼。
当然、この神社は男体山の日光二荒山神社から勧請してきたものだ。

雨でろくな写真が撮れないが、しばらくは太い道。
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10分ほどで、不動岩の分岐に着くが、どれが不動岩なのか分からず、とにかく、その辺の岩の写真だけは撮っておく。
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この先いよいよ登山道らしくなる。
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大日如来を8時35分過ぎに通過。
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また、勝手にカメラのモードが切り替わってしまった。

七色平分岐の手前の道はぬかるみで木道が敷いてある。
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でも、この上も滑りそうだ。

七色平分岐から左へ折れ、ちょっと寄り道。
七色平がどんなところか見たかったのもあるが、そこにあるはずの避難小屋で少し雨宿りでもしようかと思ったのだ。
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しかし、小屋の中は随分荒れていて、ゆっくり休める雰囲気でもなかったので、早々に退散。
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ただ、しらびその林はなかなか美しかった。
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こんな天気なのに、さすが百名山。レインコートの渋滞である。
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雨の中、樹林帯を黙々と歩く。
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1時間半ほども歩くと、樹林帯を抜け、しゃくなげ畑に出てきた。
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ちょっとピンク味を帯びたハクサンシャクナゲ。
こんな天気だと、お花がせめてもの救いだ。

道は傾斜も急になり、風も出てきた。寒いくらい。
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でも、足もとにはコケモモの群落が。
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キバナノコマノツメも。
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こちらはイワカガミ。
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しかし一旦目を上げると、厳しい光景。
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荒涼とした風情だ。
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10:15、登り始めて2時間ほどで、山頂の奥白根神社に到着。
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鳥居らしき円柱がバラバラに折れている。
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しかし、ここが真の頂上ではない。
地形図上はここのちょっと北に、標高2578m、関東最高峰の頂上があるはすだが、なにしろこのガスで何も見えない。
視界は20mに満たない気がする。

ちょっと右へ歩いてみたが、この道はどんどん標高を下げていくので、五色沼に下る道のようだ。引き返す。
やむを得ず、ここで小休止して、さっき買ったパンを半分かじる。

祠の横に立っている木柱の写真を撮っている若者がいたので、ちょっと聞いてみた。
「ここは頂上じゃないですよねえ」
「ええ、頂上はあっちですよ。ここを左にちょっと下りると案内板があります」
そうなんだ。やっと道が分かった。

言われた通りに進むと、10mほどで、この道標があった。
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さらに行くと、ちょっとした岩場を乗り越え、山頂に至る。
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眼鏡も曇って真っ白である。

富士山まで見えるはずの眺望は、完璧なまでにゼロ。
これほど近景も何も見えなかったのは、蓼科山以来だ。
いずれ違うルートでリベンジを図ろう。

とにかく同じ道を歩くのはいやなので、座禅山経由で下山することにする。
しかし、北に向かって歩いているつもりが、くるりと岩峰を1周してしまったらしく、さっきの奥白根神社に出てしまった。
「座禅山に向かっています?」と、家族連れらしき人に声をかけられ、「はい」と答えてしまった手前、非常に恥ずかしいことになった。
「すいません。もとに戻ってしまいました」
と謝り、もう別ルートは諦め、来た道を戻ることにした。

ザレ場をずりずりと下る。
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登ってくる方々も心なしか元気がない。
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しかし、雨は緑を際立たせる。
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かなり下ってきたところで、地獄ナギを発見。
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ナギとは「崩れ」のことを示す言葉であると、先日読んだ幸田文の「崩れ」で知ったばかり。
「なぎ倒す」とか「薙刀」の「なぎ」らしい。
「ナギ」と言えば、海の「凪」を浮かべてしまうので、語感がしっくりいかないのだが、それも日本語のおもしろさ。
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地獄と名の付くナギを堪能した。

行きでは気づかなかったが、不動岩とはこれのことだった。
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こんな壁のような岩だったとは。

で、12:50、再び二荒山神社に戻ってきた。
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とりあえず、平成の水百選・丸沼高原涼水で靴の泥を落とす。
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こんなことに名水を使うとは、なんと贅沢な。

お腹が空いたので、レストランしらねで、みそおでんとそばをいただく。
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食べている間にすっかり雨は止み、なんと雲が消え始めてきた。
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おいおい、そりゃないぜよ。

まあ、天気ばかりはどうしようもない。
こちらは天空の足湯なるものを試してみる。
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山してきた方々や観光客で大賑わいだ。

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キモい。私の足。

この園地には高山植物が栽培?されている。
ハクサンフウロなどお馴染みのもあったが、なんとコマクサが!
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う~ん、実はコマクサはまだ見たことがなくて、初めての時は、ちゃんと野生で咲いているのを見たかったのに。
こんな「作られた」ものを見せられるとは・・・
ちょっと拍子抜けがしたが、白いコマクサはさすがにめずらしかった。
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さて、13:40、ロープウエイに飛び乗る。
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車内から、沼が見えた。
これは丸沼。
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こちらは丸沼高原スキー場と大尻沼。
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夏はキャンプ場として開放しているらしく、テントの花が咲いている。

山麓駅に下り立って、ゲレンデを見ると、夏スキーを楽しんでいる方々もいた。
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駅舎内に日帰り入浴施設の「座禅温泉」があったが、ほとんど汗もかかなかったし、今回はパス。ソフトクリームだけいただいて、帰途に付く。

帰りは日光(栃木)回りにした。
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男体山にはまったくガスはかかっていなかった。
というか完全に晴れてしまった。むむむ。

金精峠を越えて、湯ノ湖や戦場ヶ原、中善寺湖などを車窓から懐かしく眺めながら、東北道で帰った。

ちなみに、今回の山行で初めてGPSを使った。
前の週の沢登りでスマホをお釈迦にして、GPS付きのものを新調したのだ。
「山旅ロガー」というソフトをインストールし、その日の山行を記録したわけ。
歩行距離は約7kmだった。


【行程】
山頂駅(8:05)~不動岩(8:15)~血の池地獄分岐(8:30)~七色平(8:40休憩8:45)~奥白根神社(10:15休憩・彷徨10:45)~日光白根山(10:50)~地獄ナギ(12:05)~血の池地獄分岐(12:30)~山頂駅(12:50)

※所要時間4時間45分(歩行4時間5分)
※登った山:1座(日光白根山)
※歩いた距離:6.9km
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赤城山(出張山・陣笠山)

7月の3連休前半は上州に出かけた。
初日は赤城山で軽く足慣らし。2日目にゴンドラを使って日光白根山を目指す。

赤城山は一昨年の11月に、主峰・黒檜山や地蔵岳は登っているので、「登った山」を短時間で稼ぐべく、大沼北岸の稜線を歩いた。
西から、出張山(でばりやま、1475m)、薬師岳(1528m)、陣笠山(約1495m)である。
2時間もあれば、楽勝で歩けるハイキングである。

そんなコースにしたので、自宅をのんびり10時前に出発。「昼過ぎくらいに登り始めればいいや」くらいに思っていたら、関越がいきなりの大渋滞。
3連休の初日なので、ある程度は覚悟していたが、事故もあって、所沢から前橋ICまでなんと2時間半近くかかってしまった。

とにかく腹が減ったので、山麓の「ささや」で上州名物おっきりこみを食す。
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おっきりこみは甲州のほうとうによく似ている。
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そんなこんなで、登山口のさいたま市立赤城少年自然の家に着いたのは、もう2時。
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出発は2時10分という、とんでもないことになってしまった。
でも、歩くのは2時間程度なので、それほど支障はない。

さあ出発だ。
登山口なのに、道の行き先はバス停。
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10kmも歩けば確かにそこに出るのだけど、ここからバス停を目標に歩く人はいまい。
もっと利用者の立場に立った標識を立ててほしいものだ。

道はしばらく平坦。
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ほとんど平らなまま、15分ほどで出張峠に到着。
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ここで7~8人の中高年のグループが、大きな声でおしゃべりしながら休憩していたので、こちらはさっさと右折して、出張山への登りに取りかかる。

途中、赤城山を構成する、いくつかの山を展望できた。天気は高曇りだ。
これは鈴ヶ岳(1565m)
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こちらはその南東に連なる鍬柄山(約1565m)。
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電波塔が林立する地蔵岳(1674m)
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ちょっと遠くに荒山(1572m)
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最後のロープ場を登り切ると山頂。峠からわずか5分。
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ここからは大沼が一望のもと。
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左の山が黒檜山(1828m)。なかなか素晴らしい眺めだ。

右上にあるのは鳥居峠(約1400m)。
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腰を下ろして、しばらく絶景を堪能した。
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こちらは駒ヶ岳(1685m)

下りもなだらかな道。
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時々、右手の展望が開ける。
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大沼がいろんな角度から楽しめる。

出張山の山頂から20分ほどで野坂峠。
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さらに5分で、眺望の利かない薬師岳。
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この先ものどかな道だ。
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大沼も随分回り込んで、真北に出た。
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正面は小地蔵岳(1574m)である。

ほんで薬師岳から20分で陣笠山に着いてしまった。
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結構広い山頂だが、ベンチも何もない。

ここからは赤城神社のある半島が近くに見えた。
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五輪峠の方に進み、途中の分岐で右に下る。
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ここはわりと急な坂である。

10分ほどで車道に下りてきた。
このあたりは企業や自治体の保養所が多い。
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厚生団地と呼ばれているだけはある。

ただ、往年の賑わいではないようだ。
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看板は空白だらけになっている。

で、ちょうど4時、出発点の少年自然の家に戻ってきた。
あっという間だった。

ここから車で五輪峠を越えて、今夜の宿、白根温泉上ノ湯の「加羅倉館」に向かう。
大沼湖畔に下りてくると、赤城公園キャンプ場は大賑わい。
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湖面は鏡のように静かだった。
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五輪峠の由来が気になっていたが、五輪塔があるからだった。
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もとは古いものがあったのだろうが、新しい交通安全祈願の五輪塔になっていた。

沼田市街に向かう赤城山北面の県道・赤城道路を下っていくと、「ひかりごけ」なる看板を見つけ、車を止める。
しかし、なんとそこには「赤城山砂川のヒカリゴケ自生地の跡地」と書いてある。
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この標柱はなかなか意味が深い。

書いてある通り、そこはヒカリゴケの自生地として昭和57年に県の天然記念物に指定された。しかし、その後、何らかの理由で死滅してしまったのだろう。平成17年に指定は解除されている。
なくなってしまえば、指定を解除して終わり。ふつうなら、「自生地」の標識を撤去して終わりだろう。わざわざ跡地の標識など立てる必要はない。むしろ隠してしまいたいくらいだろう。

しかし、群馬県は違った。
死滅させてしまった自戒の念を込めているのか、土足で踏み荒らすようなことをした観光客への恨みなのか、分からない。でも、この無言の標柱は、多くのことを語りかけてくるような気がした。

車は国道120号をひた走る。
右に老神温泉、左に吹割の滝を見て、午後5時半、宿に到着した。
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ここは川を挟んで、対岸に別館と浴場がある。
お風呂はこんなに広い。
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ここは源泉の温度が61.5℃の単純温泉。温度を下げるため加水しているのだそうだ。
日帰り客の時間も終わり、独り占めでゆっくり入った。

私が泊まったのは、こちらの別館。
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食事は本館で。
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適量であった。

夜になって、とうとうしとしと降ってきた。明日の予報も雨。何とか持ちこたえてほしいと思いつつ、眠りについた。



【行程】
さいたま市立赤城少年自然の家(14:10)~出張峠(14:25)~出張山(14:30休憩14:40)~野坂峠(15:00)~薬師岳(15:05)~陣笠山(15:25休憩15:30)~厚生団地(15:40)~少年自然の家(16:00)

※所要時間:1時間50分(歩行1時間35分)
※登った山:3座(出張山、薬師岳、陣笠山)
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西丹沢・モロクボ沢

7月7日(日)午前4時半、テントの中で目が覚めた。
ここは西丹沢の奥箒沢山の家キャンプ場。
昨夏買ったテントのデビュー戦だ。山の上での使用でなかったことが、ちょっと罪悪感。
でも2人用だったし、とても寝心地がよかった。

本日は、とある登山教室の沢登りツアーに参加する。
ツアーに申し込んだのは初めてだ。
沢は今回で3回目。以前は、クライミングジムに通っている頃の仲間に連れられて、奥多摩のクドレ沢と丹沢の源次郎沢を登った。もう7年も前のことだ。
ピークハントが私のメインテーマだが、少し変化も付けてみようと思ったわけだ。

河内川をはさんで対岸にある西丹沢自然教室での集合時間は9時半。
まだ5時間もある。
しかい50歳にもなると、もう眠れない。
ごそごそと起き出し、車の中でパソコン作業を始める。
昨日の加入道山・大室山山行の写真の整理など。

天気はまずまず。稜線に雲がからんでいるが、空は青い。
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今日こそ暑くなりそうだ(実際はそうでもなかった)。

6時頃お腹がすいたので、炊事場で朝食。
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もう昔の話なので、何を食べたのか忘れてしまった。

7時半。まだ早いが、自然教室付近の駐車場はすぐいっぱいになってしまうので、対岸に移動。なんと、この時間でもう結構な数の車が駐まっていた。
それにしてもまだ早いので、車中で小1時間仮眠。

8時半すぎから、関係者が集まり出し、挨拶+簡単な自己紹介をして、9時半に出発。
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女性も含め総勢15人くらいだっただろうか。
もちろん、みな初対面。経験豊富なベテランもいれば、本日沢は初めてという方もいた。
私も初めてのようなものだ。

本日のテーマは、モロクボ沢の遡行と地図読み。
モロクボ沢は詰めると、稜線まではひどいヤブこぎになるそうで、それは避けて、途中の尾根に取り付き、畦ヶ丸への登山道(善六のタワ付近)に出る方針とのこと。
畦ヶ丸のピークには立たないことを知って、ちょっぴりがっかりしたが、とにかく今日は沢。それに専念する。

白石沢キャンプ場跡までは昨日歩いたのと同じ林道を進む。
途中、ヘビさんが2匹もいて、びっくり。
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10時過ぎ、幅1.5mの古いコンクリート橋で白石沢(標高660m)を渡る。
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地図読みもテーマなので、みな真剣に、この場所で渡っていいのか確認する。
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橋を渡ると、白石沢キャンプ場跡地に出る。
林の中に、平らに整地された跡が残っており、明らかに遺跡の雰囲気。
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2万5000分の1地形図「中川」(平成7年修正測量)には、まだ現役のキャンプ場として表記されており、バンガローとみられる建物の記号がたくさん並んでいる。
閉鎖になったのは、そう古いことではないようだ。

しかし、この跡地には新たに植林がなされたようで、「森林整備の効果を見ています」という看板が立っていた。
「良好な渓畔林を形成するための継続的なモニタリング地」なんだそうで、かつてバンガローがあったと思しき小さな区画に、まだ細いスギ(?)の木がたくさん植えられていた。
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人工とは言え、ここは再び森に戻ってしまうのだ。
少し下流のオートキャンプ場はあんなに賑わっているのに、どうしてここは閉鎖の憂き目にあったのだろう。

そんなことを思いつつ、みなに付いていく。
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沢沿いの道を歩きながら、モロクボ沢にかかる堰堤をいくつかやり過ごす。
すぐには入渓しないのは、堰堤があるからだ。

で、10:20、入渓地点に下り立つ。
ここで沢靴に履き替え、ハーネスを装着し、ヘルメットをかぶる。
いずれもほこりを被っていたものだが、やはり気が引き締まる。

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左がM先生。

私はこんないでたちになった。
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さて、いよいよ10:40出発。

皆さん、さっきののんびりペースは何だったの? と思うくらいのハイペースで、じゃぶじゃぶ沢を歩いていく。
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当方は、あまり靴をわざわざ濡らさない方がいいんじゃないかと思って、石の上を選んで歩いていたのだが、すぐに面倒になり、じゃぶじゃぶ。
沢靴というのは、防水ではないが、入った水はすぐ抜ける仕組みになっているようだ。
不思議と足がふやけないのである。

水に入ってしまえば、実に楽しい。童心に返るとはこのことだ。
滑ることだけ気を付けて、ワイルドな世界に没入していく。
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天気は曇ってしまったようで、谷の中はわりと暗い。
水もキラキラ輝くという印象ではないが、清流であることには違いない。
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30分ほどで、いきなり核心部、高さ30mの大滝に到着。
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ここは左手を高巻きするのだが、先生やベテランたちがロープを張ってくれるのを、我々生徒さんはじっと待つ。
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いや、じっとは待っていない。滝の写真を撮ったり、すぐ下のナメ滝(3×5m)を登れない初心者をベテランさんが引き上げてあげているのを見学したり。
彼は靴の選択を間違えたようで、ひどく滑るようだ。
転倒したのか、ここに着いた時にはすでにずぶ濡れだった。
この後、滑り止めにソックスを靴の上に履いていた。

さて準備が整い、私は4、5番手で上に登る。
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本格的な3点支持の登攀。手がかり、足がかりを的確に定めて登っていく。
昔学んだことを体が覚えていたようで、わりとスムースに登れた。

滝の上に立つと、その上にさらに小さな滝が連続している。
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はしゃぐ私。

このくらいであれば、みなロープなしで歩ける。
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でも滑らないよう、そろそろと。
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わざわざ、釜(滝つぼ)に入る人も。
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全員が大滝を通過するのに、40分を要した。
大パーティで、実力にも差があると、やはり時間はかかってしまう。

待っている間に少しだけ進むと、こんなにきれいな釜が。
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私はとうとう我慢し切れずに、飛び込んでしまった。
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水はめっちゃ冷たい。
けど、めっちゃ気持ちいい。
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さすがにシャツは一旦脱いで水を絞ったが、水から上がるとそんなに寒くない。
夏だからこそできるお遊びだ。
さて改めて、みなでこの釜を越えていく。
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このくらいなら、ひょいひょい登れてしまう。沢は楽しい。
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この上の石積みの堰堤を越えたところで昼食。
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ちょうど12時になった。私はパンをいただいたはず。
昼食休憩は短い。ほんの15分ほど。
歩くのが目的なので、ストーブなど持ってきている人はいない。
湯を沸かしてコーヒーなど飲んでいる暇はないのだ。

みんな軽く済ませて、すぐ出発。
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CIMG7280.jpg

この先から、知らぬ間にカメラのモードが変わってしまい、こんな写真に。
CIMG7284.jpg
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本当は水晶沢出合で水晶沢には入らず、モロクボ沢をそのまま遡る予定だったのだが、みな間違えて水晶沢に入ってしまった。
上の2枚は水晶沢の写真だ。
確かに、この出合では水晶沢の方が水量が多く、本流という印象だったが、明らかに方角が違った。
指摘しようかとも思ったが、自分は随分後ろの方を歩いていたし、いずれ間違いに気づくであろうと考えて、そのまま黙って進んだ。違う沢も歩けて「得した」くらいの気分もあった。
10分くらい登って、先生もどうやら気づいた様子。
引き返すことになった。

本当のモロクボ沢はこちら。
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先生は「どうして、こんなはっきりした分岐を見逃しちゃったんだろう」と苦笑いしていた。

で、どんどん行く。
CIMG7295.jpg

ここはちょっと歩きにくかった。
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巨大な倒木を越える。
CIMG7309.jpg

水量もだいぶ少なくなってきた。
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これは沢登りのガイドブックにある「ナメくの字滝」(4m)
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そして、本日の折り返し点である二股(1030m)に到着。
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CIMG7323.jpg

この後は、沢下りになる。
CIMG7325.jpg

足もとはこんな感じ。
CIMG7332.jpg
すっかり水の中だ。

これは餃子石。私の命名である。
CIMG7334.jpg


標高900m地点まで戻ってきたところで、小休止。
ここが尾根への取り付き地点だが、登れる状態かどうか先生が偵察に行っている間に、こちらは沢支度を改め、通常の登山スタイルに戻る。
先生から「行けます。踏み跡もあります」との発表あり、みな1列になって、急傾斜の尾根に取り付く。
CIMG7340.jpg
ここで初めてこの日汗をかいた人もいたはず。私もその1人だ。

ここからしばらくは読図がテーマ。
取り付きから標高差で150mほど登ったところで右に進路を取り、山腹をトラバースすれば、登山道に出られると、地形図からは読み取れる。
標高差150mを測る目安は、2回傾斜がゆるくなった後(2つのテラスを越えた後)、再び急になるあたりということになる。

途中またヘビににらまれながら
CIMG7345.jpg
ひたすら高度を稼ぐ。

実際の地形は、地形図からは読み取れなかった小さなテラスがあったほか、右手は樹木も茂り、傾斜も急でとてもトラバースできるルートを見つけられない。
結局1109mピークのある細長い台地の縁まで登って来ざるを得なかった。
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こからは折角登った分80mほど下らなければいけなかったが、踏み跡もあり、迷う心配はなかった。

15:25、登山道に飛び出し
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全員がそろうまで大休止。ここで沢靴を履き替えた人がほとんどだった。

30分近く休んで出発。ここからはコースタイム1時間半の下り。距離にして3kmほど。
全員ガシガシ下る。結局1時間しかかからなかった。
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登山道から見えた、南の権現山(1138m)。
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途中、ケイワタバコの群落を発見。ピントずれてるけど。
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本棚沢出合、下棚沢出合を通過し、西沢沿いを下っていく。
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途中、巨大な石積みの堰堤があり、感激。
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次はコンクリートの堰堤。
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この西沢は結構大きな川だ。

広い河原を渡って
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16:50自然教室に到着。

その直前に渡る吊り橋から、川を眺めると面白いことに気づいた。
この白石沢(河内川)には、ちょうど同じ場所で、左から西沢、右から東沢が合流しているのだ。
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本日の沢歩きはこれにて終了。
ピークと組み合わせられるなら、また沢に行きたい。
沢はさすがに1人では行けないので、またツアーに参加しなくっちゃ。
この教室は、ビジターで13000円、会員だと10000円だそうだ。

ちなみに、この遡行でスマホを濡らして駄目にしてしまった。
翌日、最新のXPERIA-Aに買い替え、その後はGPSで遊んでいる。


【行程】
西丹沢自然教室(9:30)~用木沢出合(9:55)~白石沢キャンプ場跡(10:10)~入渓点(10:20準備10:40)~大滝(11:00登攀・待ち11:30)~堰堤(11:55昼食12:15)~水晶沢引き返し(12:40待ち12:45)~水晶沢出合(12:50)~二俣(13:50)~モロクボ沢引き返し(14:00待ち14:10)~分岐(14:25準備14:50)~登山道・善六のタワ(15:25休憩15:50)~西丹沢自然教室(16:50)

※所要時間:7時間20分(歩行5時間)
※登った山:なし
※遡った沢:モロクボ沢、水晶沢
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加入道山・大室山

これは7月6日(土)の山行レポである。
随分前のことで、実はよく覚えていない。

会社の後輩が、仕事で富士山に登ることになった。
彼は盛岡勤務の頃、岩手山に何度か登ったことがあるらしいが、登山が趣味というわけではない。
ランニングなどして体力づくりには励んでいるとのことだが、使う筋肉はちょっと違う。なにしろ、高山病の心配もある。
とにかく、装備についてアドバイスし、一度予行登山を行うことにした。

コースは西丹沢の加入道山・大室山周回コースである。
冬のためにとっておいたコースだが、翌日、西丹沢モロクボ沢で行われる沢登り教室に参加申し込みをしていたので、こういう選択に。
後輩T君のほかに、同僚のMさんも参加して、3人の山行となった。

私は車、他の2人は電車なので、西丹沢自然公園に新松田駅7:20発のバスが到着する
8時半待ち合わせとした。
ところが、東名を走行中、T君から「電車が遅れていて、バスに間に合いそうもない」とSOSのメールが。
仕方ないので、駅に寄って、乗り遅れた彼を拾い、自然教室へ。
Mさんは1本前の電車に乗ったらしく、予定のバスでちゃんと到着した。

この日、関東地方は梅雨明けしたとみられるとの発表があったが、このあたりは曇。
猛暑を予想していただけに、比較的涼しいのは助かった。
DSC_4036_20130812102657917.jpg
西丹沢自然教室周辺には、すでにかなりの数の車が駐まっていた。
2月に来た時よりも断然多かった。

準備体操や登山届を済ませて、ちょうど9時に出発。
しばらくは舗装道路を歩く。
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用木沢出合は9:25に通過。
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さらに直進し、ゲートを抜ける。
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この先、一般車は入れないので、多少道は荒れている。
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やがて、林道はダートとなる。
DSC_4062.jpg

林道の終点にたどり着き、沢を渡ったあたりで、ひと休み。
沢の水でのどを潤す。
ここから本格的な登山道。しばらくは白石沢沿いの道で、何度も木の橋で沢を渡り返す。
DSC_4073_201308121026385d6.jpg

沢から離れてから10分ほどで、白石の滝の展望台に到着。
DSC_4092.jpg
ここで2度目の休憩。滝は木々の合間から、かろうじて見える感じ。

T君はさすがに若い(と言っても40歳に近いが)こともあり、なかなかペースが速い。私の方が遅れ気味だ。
10分ほど休んで、出発。

今度はザレ沢に沿った道となる。
DSC_4098.jpg

沢には、ところどころに白い大理石が目に付く。
DSC_4103.jpg
どうやら、これがさっきの「白石沢」の名の由来のようだ。

白石峠への道の終盤にはクサリ場も登場。
DSC_4105.jpg

峠近くには、こんなきれいな花が。名前は調べ切れなかった。
DSC_4107.jpg

自然教室から2時間半。11:30に白石峠に到着。
DSC_4108_201308121026141df.jpg

ここでモロクボ沢の頭から加入道山に通じる稜線に合流するのだが、地形図にはここより少し南にある1307mのピークが白石峠ということになっている。
そういうわけで、2人をそこに置いて、私ひとりピークを目指す。
もちろん「登った山」を稼ぐためだ。

とくに標識もなにもなく、細い道が何気なく通じているだけ。
DSC_4111.jpg

引き返す道すがら、木々のすき間から富士山がかろうじて見えた。
DSC_4115.jpg
あちらも山頂には、ガスがかかっているようだ。

鞍部の峠に戻り、すぐに出発。
ここから加入道山への道は比較的緩やかで歩きやすい。
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左手はガス。
DSC_4127.jpg

右手には富士山。
DSC_4130.jpg

御正体山もなんとなく分かった。
DSC_4131_201308121025349ee.jpg

加入道山(1418m)には12:05に到着。
DSC_4132.jpg

樹木に囲まれて、そもそも眺望のきかない山頂だが、ガスで本当に何も見えない。
少し寒いくらいなので、ウインドシェルを着込んで昼食にする。
相変わらずのコンビニおにぎり。
山頂にはベンチとテーブルがあり、単独のお兄さんが座っていたが、ちょっと相席させていただく。

昼食後はすぐそばにある避難小屋を探検。
DSC_4140.jpg

冬に西丹沢縦走を考えてきた時は、ここに泊まる計画だったような気がする。
DSC_4143_2013081210245831a.jpg
中も清潔で、何の問題もない。

一応記念写真を撮って、出発。
DSC_4145.jpg
T君は図体がでかいので、私より余程えらそうだ。

この先はしばらく平らな道を行く。
DSC_4149_20130812102502a55.jpg

気持ちのよいプロムナードだが、すぐに急な下りとなり、同じだけ登り返すと前大室(約1420m)と呼ばれるピーク。
DSC_4154.jpg

ここからだらだら1350mくらいまで下り、大室山までは250mほど登らなければならない。
道はすっかりガスの中だ。
DSC_4157_20130812102432ae5.jpg

登り返しの始めあたりが「破風口」と呼ばれる地点。
DSC_4158.jpg
ここからの登りが意外にきつい。

オオバイケイソウの群落に目を奪われている間にすっかり、若い2人に遅れをとってしまった。
DSC_4166.jpg

オオバイケイソウはコバイケイソウと比べて、やはり大味な気がする。
DSC_4163.jpg

1543mピークを過ぎて、木道をしばらく歩くと
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犬越路と大室山山頂への分岐に出る。
DSC_4170_20130812102407a23.jpg
ここのベンチにはおじさんのグループが休んでいて、ちょうど出発するところだった。

いよいよ雨が落ちてきたので、こちらもザックカバーだけは装着する。
頂上まではもう10分もかからない。
緩やかな登りだ。
DSC_4174.jpg

13:40登頂。1588m。
山梨百名山の新旧の標柱が並んでいた。
DSC_4182_20130812102411aa7.jpg
頂上は比較的平らで広いが、ベンチもないし、眺望もない。
写真だけ撮って、早々に引き揚げる。

さっきの分岐もまだガスの中。
DSC_4185.jpg

カエルくんがのっそり歩いていた。
DSC_4187.jpg

ここからは犬越路まで標高差500m以上の下り。
雨のため路面はすべりやすいし、うんざりするような長さだ。
そんな中、鋸歯文様の虫取りテープを巻き付けているブナの木を多数見た。
そこには何かの幼虫らしきものが、びっしりとこびりついている。
DSC_4189.jpg
「ヒルの子供?」と、みなで首をかしげていたが、下山してから自然教室の方に聞いてみると、ブナハバチの幼虫らしい。
2007年頃から、この近辺でブナハバチが大量発生し、その名の通り、ブナの葉を食い荒らす被害が出てきたとのこと。
立ち枯れの原因になるので、行政が必死で幼虫除去に取り組んでいるようだ。

大杉丸という一部の地図にしか載っていない小ピークを(気づかずに)過ぎて、大室山山頂から1時間ちょっとで犬越路に着いた。
ここにはトイレ付きの避難小屋があるので、中で小休止。汗をぬぐう。
DSC_4194_2013081210234641b.jpg

犬越路の名の由来は、なんとなく予想がつく。
おそらく武田信玄あたりが、犬を引き連れて越えたとか、そんなあたりだろうと思ったら、ほんとにそうだった。
DSC_4205.jpg

学生時代、この下を通っている林道の犬越路(トンネル)を自転車で越えたことがある。
あの時は、道が土砂崩れで埋まっており、自転車を分解し、何度も往復して、そこを通過したっけ。

避難小屋の中はここも清潔で、気持ちよく休めたが、中に「自由にお持ち下さい」的に、熊よけ用の爆竹が置いてあった。
そのパッケージが毛沢東であることにびっくり。
DSC_4202.jpg
よくよく見ると、パッケージではなく、写真がカードのように入れてある。
なぜ、そのようなことをしているのか、全くの謎。不思議である。
ネットで調べてみたが、由来を説明しているものは見つからず、みな、山行レポの中で首をかしげているばかりだった。
それはともかく、こんな所に無造作に置いておいて、不届きなヤツが小屋内でいたずらして火事になってしまったら、どうするんだろう?
おそらく行政のしたことではなさそうだ。
愉快犯のいたずらか。これも自然教室の方に確認すればよかった。

さて、十分休んだので出発。
DSC_4191.jpg

ここからもうんざりするほどの下りだ。標高差は沢に下りるまで300mほどある。
用木沢出合まで2.5kmだ。
DSC_4214.jpg

35分ほどで広い河原に出た。
DSC_4222.jpg
用木沢である。
少し速足で歩き、用木沢出合を4時過ぎに通過。

この先は右手にいくつかのオートキャンプ場を見ながら歩くが、そこは大にぎわいである。
DSC_4234.jpg
川遊びには絶好の場所だからなあ。

私もかつては家族であちこちキャンプしたことを思い出しつつ、ゴールの自然教室に4時半に到着。
T君は途中へばることもなく、一応合格ということになった。

ここでとりあえず解散。
私は少し離れた中川温泉「ぶなの湯」で汗を流し、とって返して自然教室の対岸にある奥箒沢山の家オートキャンプ場にテントを張る。
DSC_4034_2013081210265557c.jpg
残念なことに、その写真を撮るのを忘れてしまった。
それにしても、ほかのキャンプ場はあんなに混んでいたのに、ここは私を含めてテントは2つだけ。絶妙な穴場だった。

実はテントは昨夏買ってあったのだが、山に担ぎ上げる勇気が出ず、今まで使ったことがなかった。
今回は車で運べて、車のすぐ横に張れるので、持ってきたのだ。
山を本格的に始めてから、ようやくここでテントデビューである。

食事はカップ麺とおにぎりの残りといういたってシンプルなもの。
炊事場のとなりでは、沢登りをしてきたグループが、立派な山ごはんを作って盛り上がっていた。
こちらは、わざわざ家から持ってきた枕で、ぐっすりと寝ました。


【行程】
西丹沢自然教室(9:00)~用木沢出合(9:25)~林道終点(9:45休憩9:55)~白石の滝(10:40休憩10:50)~白石峠(11:30ピーク往復11:40)~加入道山(12:05昼食12:35)~前大室(12:45)~破風口(12:55)~大室山分岐(13:35)~大室山(13:40休憩13:45)~犬越路(14:50休憩15:15)~用木沢分岐(16:05)~西丹沢自然教室(16:30)

※所要時間:7時間30分(歩行6時間10分)
※登った山:5座(白石峠、加入道山、前大室、大室山、大杉丸)
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滞ってます

出かけるばかりで記録する時間がない。

7月20~21日は予定通り苗場山に行ってきた。これはいい天気だった。

翌週の夏休み前半(7月27~30日)の北アは2日目の霞沢岳まではまあ天気が持ったのだが、3日目朝から激しい雨で、山行を中断。上高地から帰宅。
30日は晴れたので、三ツ峠山に出かけた。

夏休み後半(8月3~6日)は奈良出張の後ということもあり、3日伊吹山、4日御在所岳と関西の山に登った後、帰宅。そのまま、車で出かけ、5日は根子岳・四阿山を落とし、6日は草津白根山を散策してきた。

このうち、伊吹山は雨こそ降らなかったものの、頂上はガスで真っ白。
四阿山は雨で真っ白。草津も朝から雨模様だったが、次第に上がって、戻って来た頃には晴れ上がっていた。

6月以降、百名山は浅間、日光白根、苗場、伊吹、四阿、草津白根と6座クリアし、39座となった。

今後の予定はきちんと立てていないが、来週11日は友人と日帰りで八ヶ岳のどこかを歩いてくるつもり。

レポートは今しばらくお待ちのほどを。
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