山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

八方尾根(下)

【2015年8月29日(土)】八方尾根
唐松岳(2696m)から八方池山荘まで雨の中、下ってきた。
H君は早速山荘に入ってバッジを購入。ここで買えたのは「八方尾根」だ。
DSC_5229_20151001202316427.jpg
私は、もう持っているような気もしたし、もしなくても再訪する機会もあるだろうと思い、ぐっとこらえて買わなかった(実際は持っていなかった)。

すっかり濡れてしまった。
この先、野外で雨に濡れながらのリフトでは風邪をひきそうなので、雨具の下の長袖をあわてて着替えた。
その上で、9時すぎ、リフトに乗り込む。最初に乗るのは「グラートクワッド」。
CIMG7886_20151001202801648.jpg

長野五輪の男子滑降スタート地点を通過。
CIMG7888.jpg
ここは巨大な白馬八方尾根スキー場である。

乗り換え地点が見えてきた。
CIMG7890_20151001202804c76.jpg

グラートの「山麓」駅。ここで、3つ分のリフトチケットを購入した。
CIMG7891.jpg

ここは鎌池湿原。
CIMG7893.jpg

おっと、正面に白馬鑓ヶ岳(左、2903m)と杓子岳(右、2812m)が姿を見せてくれた。
CIMG7892_20151001202807308.jpg

グラートクワッドを振り返る。
CIMG7896_20151001202726fd5.jpg

あれれ、あれは鹿島槍ケ岳(2889m)?
CIMG7899_2015100120272946c.jpg

今度はこちら、アルペンクワッド。
CIMG7895_20151001202725a45.jpg

あちらは五輪マークが輝く黒菱第3リフト。
CIMG7898.jpg

7分で兎平に到着。
CIMG7900_20151001202702428.jpg

今度はゴンドラリフトアダムに乗り換える。なかなか忙しい。
これは兎平駅。
CIMG7902_2015100120270398d.jpg

やっと屋内だ。
CIMG7903.jpg

でも窓は雨滴できれいな写真は撮れない。
CIMG7904_20151001202707d0f.jpg
CIMG7905.jpg

8分で、八方駅にとうちゃこ。
CIMG7906_201510012026407ec.jpg
CIMG7909_20151001202641caa.jpg
ラッキーなことに下界の雨はほぼ上がっていた。
これにて、2泊3日の白馬縦走は終了。
最後は雨にたたられたが、2日目は好天に恵まれ、最高の山旅だった。

感慨にひたる間もなく、私の車をデポしてある八方の湯へ向かう。
CIMG7910.jpg

白馬村のマンホールはカタクリと白馬三山。
CIMG7919.jpg

途中、抜け道を通って、諏訪神社の門前を通過する。
CIMG7914_20151001202644407.jpg

階段があるので参拝は省略。無事下山ありがとうございましたと黙礼。
CIMG7915.jpg

縄文時代の竪穴住居跡も通過。
CIMG7916.jpg
CIMG7917.jpg

関係ないけど、マッサージ屋さん?
CIMG7920.jpg

八方の湯のすぐ近くにモンベル白馬店があった。
CIMG7921.jpg

小さなパジェロミニにみんなの荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んで、日帰り温泉の倉下の湯に向かう。
営業開始時間の10時ぴったりに到着。
CIMG7922_2015100120254947f.jpg
ゆっくりと3日間の汗を流す。
O君によると、白馬にあまたある温泉の中で、ここだけ湯質が違うのだという。
体が冷えていただけに、めちゃめちゃ気持ちよかった。

風呂が済んだら、めしだ。
O君の車を回収がてら栂池高原に向かう。
スキーでこのあたりには何度も来たことがあるO君にとっては庭のようなもの。
信州そばを食べたいというH君のリクエストに応え、そば処「ふるさと」へ。
ここにも開店時間の11時ジャストに到着した。
DSC_5232_2015100120231765e.jpg

ジンギスカンもやっているので、私はジンギスカン定食にした。
2人はジンギスカン単品とざるそば。
DSC_5233.jpg
まだ車の運転があるので、ここではビールの乾杯はお預け。
山小屋の粗末な食事(失礼!)しか食べていなかっただけに、もりもり食べた。
私のライスもすごい大盛りで、これだけでお腹がいっぱいになった。

興味深かったのは、ジンギスカン鍋にアルミホイルが敷いてあったこと。
なるほど、こうすれば洗うのに手間がかからない。
たれも北海道のジンたれとは全く違ったが、これはこれで美味しかった。
野菜はもやしではなく、キャベツや玉ねぎ、にんじんだった。
DSC_5235_20151001202320938.jpg

ここで、H君が本日の山行の写真をfacebookに投稿。
そこで公開されたカエルとジンギスカンの肉の写真がそっくりで、まるでカエルを焼いて食べているような感じになり、みんなで大笑いしてしまった。

みんな大満足で外に出たが、まだ12時前。
今夜のホテルのチェックイン時間は午後3時。
時間はたっぷりあるので、千国街道牛方宿を観光することにした。

ちょっと道を間違えたが、無事に到着。
CIMG7925.jpg
CIMG7927.jpg

この建物の説明は、案内板に譲る。
CIMG7923.jpg
入場料300円だったので、中には入らず。

向かいにはまだ営業しているのか疑わしい民宿千国荘。
CIMG7931.jpg

塩倉と水車。
CIMG7932.jpg
CIMG7930.jpg

そば畑。
CIMG7935.jpg
CIMG7936.jpg

時間がたっぷりあるので、ちょっと塩の道を歩いてみようと思ったが、もうサンダルに履き替えているし、取りやめ。
CIMG7939_20151001202531df4.jpg

沓掛茶屋。
CIMG7940.jpg
CIMG7941_20151001202500453.jpg

いったん車に戻り、千国番所に移動。ここはお金を払って見学することにした。
あんなに冷たい雨が降っていたのに、下界はもう晴れてきて暑いくらいだ。
CIMG7947_20151001202503bb3.jpg
CIMG7949.jpg

ひと通り、ご覧ください。
CIMG7951_201510012024350db.jpg
CIMG7950_201510012024337b4.jpg
CIMG7952.jpg

お勉強をしたい方はこちら。
CIMG7954.jpg

中もいろいろと見学できる。
CIMG7957.jpg
CIMG7958_20151001202339d81.jpg
CIMG7964_201510012023418aa.jpg
CIMG7969_20151001202342892.jpg

はい、見学終了。
CIMG7973_20151001202345a63.jpg

隣接している休憩施設の歩荷茶屋で一服。
CIMG7946.jpg

千国街道の観光で1時間ほど時間をつぶし、まだ早いが八方にある宿に向かう。
DSC_5240_20151001202250c4c.jpg

その途中、白馬大池駅に寄ってもらい、駅舎撮影。
CIMG7975_201510012023463be.jpg
CIMG7978_20151001202314d77.jpg

ついでに、小谷村のマンホール。
DSC_5238_201510012022498af.jpg
いやいや、お待たせしました。

宿へ行く前に、栂池高原でO君の車を回収しなければ。
DSC_5245_20151001202222f09.jpg

そこの売店で、念願の下山アイス。
DSC_5241_20151001202252c30.jpg
よりどりみどりだが、私は思い切ってわさびを注文。
しかし、売り切れとのことで、しぶしぶ白桃に。

3人でソフト乾杯。
DSC_5243_201510012022528e5.jpg

展望デッキに上がって、しばしくつろぐ。
DSC_5244_20151001202254527.jpg
山の方はまだ厚い雲の中だ。

宿へ向かう途中、白馬駅にも寄ってもらった。いや、かたじけない。
DSC_5246_20151001202224700.jpg

巨大なスーパーで酒とつまみを調達。
DSC_5248_201510012022260ea.jpg

まだチェックイン時間には少し早いが意気揚々と今宵の宿「パイプのけむり白馬」へ向かう。
しかし、無情にも3時までは中に入れられないという。
DSC_5253_20151001202229f2c.jpg
しかも、乾燥室は廃止したとのことで干させてもらいこともできない。

30分くらい早くたっていいのに、と憤懣やるかたない我々は、あてつけがましくホテルの真ん前の駐車場で、宴会を開始。
DSC_5250_201510012022278ed.jpg
DSC_5254_201510012021533f8.jpg
「こんなところで困ります。じゃ、仕方ないから中に入ってください」
なんて言われるのをちょっと期待したが、そんなことは全然なかった。

じっとしているのが苦手な私は、ビール片手に付近を探検。
営業中の宿、廃業した宿、といろいろあった。
DSC_5255_20151001202155fe5.jpg
DSC_5257_2015100120215600b.jpg
やはり、スキー場の宿はスキー場の栄枯盛衰に大きく左右されるのだろう。

そして3時ジャスト。やっとチェックインできた。
部屋に入って、まずは濡れたものを、それぞれあちこちに干す。
作業が終わったところで、再びお風呂へ。
DSC_5258_2015100120215721c.jpg

みんなご機嫌だ。
DSC_5259_20151001202200267.jpg

食事は6時から。それまでの時間をどうやってつぶしたのか忘れたが、おそらく部屋で飲み続けていたのだろう。
食事はレストランでバイキング。
これが私のチョイス。
DSC_5260.jpg
野菜と麻婆豆腐が好きなのだ。
とくに高級なものはなかったが、全然不満はなかった。
山小屋よりはずっとマシ。

それに、自分でよそえるソフトがあるのが、超うれしかった。
DSC_5262_201510012021340a7.jpg
最後にうまく切るのが難しかったが。

我々の部屋はビードロ。鍵はさすがにパイプの形だった。でも宿は禁煙。
DSC_5263_201510012021358b5.jpg
DSC_5261_2015100120213398b.jpg
満腹になって部屋に戻り、八方尾根で見たカエルの正体を突き止めるべく、スマホで検索。
八方尾根(上)でも記した通り、アズマヒキガエルと判明した。

いつもの通り、O君が先に沈没。
みんなも眠りに落ちた。

【行程】2015年8月29日(土)
唐松岳頂上山荘(6:29)~丸山(6:57)~扇雪渓(7:13)~八方池(7:50休憩7:56)~八方ケルン(8:08)~第二ケルン(8:15トイレ休憩8:22)~八方山ケルン(8:29撮影8:32)~八方池山荘(8:50)
※所要時間:2時間21分(歩行時間2時間10分)
※登った山:2座(丸山、八方山)
※歩行距離:4.8km

スポンサーサイト
このページのトップへ

八方尾根(上)

【2015年8月29日(土)】八方尾根
唐松岳山頂山荘に泊まっている。
深夜に目が覚め、トイレにこもる。たまったものを大量に出すことができた。
朝起きると、しっかり雨。何も見えない。
予報では、「しばらくすると雨は上がる」そうだが、何もしないで待っているのも退屈なので、朝食を食べたらすぐ出発することにして、準備を整える。

朝食は5時半。雨具を着て、本館に向かう。
メニューは卵焼きに鮭。ごく普通だ。
DSC_5228_20150930062039070.jpg

6時半出発。散歩したかった周りの丘も、眺望は望めないので当然のごとく省略。
CIMG7781_201509300625559e6.jpg

かなりの本降りだが、今日は下るだけだ。
CIMG7782_201509300625562d6.jpg

小屋の南角にある分岐を左に折れる。
CIMG7783_20150930062558090.jpg

直進方向には牛首のくさり場があるようだが、真っ白で何も見えない。
CIMG7784_20150930062559d06.jpg

さて下山路。
CIMG7785.jpg

崖のトラバースだが、道幅はかなり広い。
CIMG7786.jpg

晴れていれば景色はいいのだろうが、カメラをポケットから出すのも難儀するような天気だ。
CIMG7788_20150930062533a0e.jpg

とにかく黙々と下る。
CIMG7790_2015093006253520f.jpg
CIMG7792.jpg

路面はもちろん水浸し。
CIMG7793.jpg

木の橋があったりするので、滑らないよう注意。
CIMG7795.jpg

少しガスが薄くなったら、すかさず景色も撮る。
CIMG7794.jpg
CIMG7796_20150930062511b89.jpg

丸山の手前の小ピーク。寄り道せずに通過。
CIMG7798_201509300625139af.jpg

池塘が雨でこんなに濁っている。
CIMG7800_201509300625149a6.jpg

トラバースを終え、広い尾根の上を歩く。
CIMG7801_20150930062446b5d.jpg
CIMG7802_20150930062447a20.jpg

突然現れたケルン。
CIMG7804_201509300624497dd.jpg

丸山ケルンだ。
CIMG7805_2015093006245001f.jpg
このプレートは遭難慰霊碑である。
昭和36年11月24日、国鉄大宮工場山岳部の鳥海勝雄さんが風雪のため遭難している。
合掌。

ここはピークでも何でもないが、「丸山」の名が付いているので、「登った山」に認定。
CIMG7806_2015093006245146d.jpg

長居はせず、そそくさと下る。
CIMG7807_201509300624202e0.jpg

すると、上から声がする。おばさんだ。
CIMG7808_20150930062422051.jpg
「今日、北海道にお帰りですか~?」
H君のことを言っているようだ。
「いえ、明日です~」と答えた後、みんなで「あれは誰だ?」といぶかしむ。
H君は自分が北海道から来たことなど誰にも話した記憶はないという。
仮に話していたとしても、我々はレインウエアを着ていて、昨日とは全く違った姿をしている。
それを遠くから識別して、しかも遠くから大声で話しかけるような内容の話だろうか。
一同、不思議を通り越して、怖くなってしまった。
ちょいワル系のH君、おばさんに気に入られてしまったのか。
ストーカーでなければいいが。

道は随分整備されている。
CIMG7809.jpg
CIMG7810.jpg
雨だが、歩きやすい。

右手に雪渓が見えてきた。たぶん扇雪渓だ。
CIMG7812.jpg

そのへりを下っていく。
CIMG7813_20150930062355937.jpg
CIMG7814_20150930062357c7b.jpg

雪渓の末端まで下ると、ちゃんと「扇雪渓」の看板が出ていた。
CIMG7819_2015093006235876d.jpg

この先は、トリカブトやノアザミ、サラシナショウマのお花畑。
CIMG7821_20150930062359b4e.jpg
CIMG7823_201509300623282c1.jpg
CIMG7822.jpg
しかし、この雨ではゆっくり観賞する暇もない。

だんだんレンズについた雨滴がとれなくなってきた。
CIMG7825.jpg
カメラそのものが壊れてしまわないか心配になってくる。

この先で、第3ケルンと八方池の分岐に至る。
CIMG7828.jpg

我々は、左に下り八方池を目指す。
CIMG7827_201509300623319a2.jpg

ここからは木道だ。スリップ注意。
CIMG7829.jpg

すぐに八方池。
CIMG7831.jpg

せっかくの景勝の地なのに、ガスで暗い。
CIMG7834_20150930062305d4e.jpg
ここには長野在勤時代、つまり20年ほど前に家族で来たことがある。
リフトを乗り継いで、終点からまだ2歳くらいだった娘も元気に登った。
あの日はすばらしい秋晴れだったが、今回はちょっと残念な再訪となった。

正面の丘の上に第3ケルンが霞んでいる。
CIMG7833.jpg

池のほとりに、飯森神社奥社。安全下山を祈願する。
CIMG7835.jpg

寒いので、長居はせず出発。
CIMG7836_20150930062309f17.jpg

ちょっとだけ坂を登る。
CIMG7838_20150930062235d9b.jpg

下ると標柱があった。
CIMG7840.jpg

ここからはこんなふうに不帰嶮と天狗の大下りが見えるらしい。
CIMG7843_20150930062238ec4.jpg
返す返すも残念だが、五竜縦走の際、ここをまた登ればよい。

雨は一向に止まない。
CIMG7844_20150930062240cd4.jpg
CIMG7846.jpg

間もなく、前方にまたケルンが見えてきた。
CIMG7847_20150930062211a5c.jpg

今度のは大きい。八方ケルンである。標高は2035m。
CIMG7848.jpg
ここはそのまま通過。

道はところによってはこんな状態になっている。
CIMG7850.jpg

今度は第2ケルン。
CIMG7853_2015093006221690f.jpg

プレートには「息(ヤスム)ケルン」とあり、これも遭難慰霊碑。
CIMG7854_20150930062218f0e.jpg
昭和12年12月26日、猛風雪のため。
遺族は、慰霊のため、そして同じような事故が起きないよう願って、ケルンを建てるのだろう。
文面に「記念として此の指導標を建立す」とあったが、「記念」はおかしいのではないかとH君。同感だが、昭和初期にはこういう言い方もあったのだろうか。

さっきからO君が○意を催していて、あせっていたが、ちょうどいいところにトイレを発見。
CIMG7855_2015093006214789f.jpg
彼に便乗して私も。私の場合、ビールを飲むと出やすくなるのだ。
男子便所の個室のうち1つは故障中だったので、誰もいないことをいいことに、女子の方を拝借する。
すいません。誰も来ないうちに済ませました。
H君は山では大は出ない体質。大変うらやましい。

道はトイレの出前で二手に分かれている。
木道の巻き道と尾根道である。
木道の方が快適そうだが
CIMG7856.jpg
八方山ケルンに寄りたいので、直進でお願いする。

尾根道では、真っ赤なカエルと遭遇。
CIMG7858_20150930062150919.jpg
CIMG7860.jpg
かなり大きい。体だけで10cmくらいはある。
夜にホテルでいろいろと調べてみたら、アズマヒキガエルの赤色変異であろうとの結論に達した。
この出会いで、一同久々に心が湧きたった。

間もなく八方山ケルンに到着。標高1976m。700mほど下ってきた。
CIMG7864.jpg

ここもピークではないが、三角点もあり、「八方山」という名前が付いているので、「登った山」に認定。下りで2座も稼いでしまった。CIMG7869_20150930062122989.jpg

なんと、ここからうっすら白馬方面の山が見えた。
CIMG7868_20150930062121511.jpg
晴れていたら、さぞかしかっこいいのだろうなあ。

ここからは延々木道下り。
CIMG7870_20150930062124050.jpg

新しく作ったみたいで、北側に旧道が残っていた。
CIMG7871.jpg
八方池までは一般の観光客も来るので、かなり人通りが多いのだろう。

ここで巻き道と合流。
CIMG7872.jpg
こんな天気の中、結構な数のハイカーが登ってくる。下界は降っていないのかもしれない。

この先は、岩の露出した歩きにくい道。
CIMG7873_20150930062056af3.jpg
こんな道を、小さな娘が四つん這いになって登っていた記憶がある。

悲しい北アルプス展望台。心の目で見るしかない。
CIMG7874.jpg
CIMG7876_201509300620595b9.jpg

沢下り状態。
CIMG7877_2015093006210030d.jpg

お、建物が見えてきた。八方池山荘だろう。
CIMG7878_201509300621021a2.jpg
CIMG7880_201509300620363a0.jpg

ゴールは8:50。
CIMG7883_201509300620373e0.jpg
コースタイム3時間のところ、2時間20分で下り切った。

(つづく)
このページのトップへ

唐松岳(7)

【2015年8月28日(金)】唐松岳
唐松岳(2696m)の頂上まであと少しのところまで来た。
CIMG7712.jpg

最後はそこそこの急坂である。
CIMG7716.jpg

振り返ると、かろうじて不帰嶮の三峰らしき岩峰が見える。
CIMG7719.jpg

は~い、おつかれさま~
CIMG7721_20150929233327cf0.jpg

14:13、無事に唐松岳に登頂。白馬山荘から8時間ちょっとかかった。
休憩を含めても、ほぼコースタイム通りだった。
CIMG7734.jpg

頂上にはジャージ姿の中学生が何十人もいた。
CIMG7722_20150929233328f66.jpg
CIMG7732.jpg
あまりの騒がしさに、無事難関突破の感慨にひたる暇もなかった。

ジャージのネームを見ると、「白馬中」とある。
間違いなく登山遠足である。
今宵は彼らと一緒に泊まることになるのかと思うと、ちょっと気が重い。

ここは二等三角点。
CIMG7730.jpg

山名標も、このエリアの他の山と同じ黄色いプレート。センスがなさすぎる。
CIMG7747.jpg

ハングルでも書いてあるけれど。
CIMG7745_20150929233242832.jpg

ここで初めて、唐松岳山頂山荘が見えた。
CIMG7726.jpg

これまた立派な小屋である。赤が映える。
CIMG7728_2015092923330071f.jpg

ガスが晴れると、ブロックの模型みたいだ。
CIMG7740.jpg

改めて、不帰嶮を振り返ってみる。
CIMG7736_201509292332360b3.jpg

いやあ、よくみんな無事で通過できたものだ。
CIMG7739.jpg

小屋の向こうの小ピークも楽しそう。
CIMG7742.jpg

テン場は小屋からあんなに低いところにある。あれはきついわ。
トイレに行くのが面倒で、その辺でしてしまいそう。
CIMG7751_2015092923321427e.jpg

中学生たちはもうあんなに下って行った。
CIMG7748.jpg
小屋の背後の丘も登ってみたい。
明日の朝、晴れたら行こう。

寒くなってきたので、我々も下ることにする。
ちょっと下って、山頂を振り返る。
CIMG7757_20150929233215d08.jpg

中学生たち、何にお辞儀をしているのだろう。
CIMG7761_20150929233217540.jpg

再び唐松岳。
CIMG7766_20150929233147549.jpg

こちらも小屋と同じ高さまで下ってきた。
CIMG7767_2015092923314853f.jpg

はい、とうちゃこ~
CIMG7773_20150929233151cd0.jpg

それにしても、ものすごい堅固な石垣だこと。
CIMG7774.jpg

まずはチェックイン。
CIMG7779_20150929233121fde.jpg
DSC_5212_2015092923305889e.jpg

あの中学生たちと一緒になるのはいやなので、個室にしようと、山の上では決めていたのだが、個室料金が1室プラス13000円からだそうなので、あっさり断念。
新館は相部屋だが、プラス800円だから、そちらにしようと思ったら、なんと新館は中学生が占領しているとのこと。
結局我々は、通常料金で北館の相部屋に泊まることになった。1泊2食9000円。
CIMG7780_20150929233123961.jpg

中学生と別々になったのはいいが、なんと2段寝台の上段。
まだ下段がたくさん空いているのに、なぜ、こんな年寄りをわざわざ上段にするのか。
ちょっと理不尽な気がした。
しかも、北館は食堂のある本館と離れており、外を50mほど歩かないといけない。
雨が降ったら面倒だ。

これが寝室。
DSC_5204.jpg
垂直のはしごを登り、上段へ。はしごとか垂直とかはもうこりごりなのに。

布団は4つ敷いてあり、そこに小さな枕が3つずつ並んでいる。
DSC_5225_2015092923303824a.jpg

混雑時には12人寝かせることにしているらしい。
荷物置き場もそれほど広くないし、はしごは1つのみ。
繁忙期には絶対泊まりたくない。

とにかくほかのスペースもかなり空いているのだから、もうこの区画には人は来ないと判断して、またまたみんなで裸になり、ウエットティッシュで体を拭く。
もちろんカーテンはしている。

きれいな体になったところで、恒例の生ビール。
本館の喫茶メレーズに向かう。
DSC_5205_201509292330564ea.jpg
生ビール1杯950円(白馬山荘850円より高い)で、持ち込み禁止になっている。
食堂なら持ち込みOKというので、缶ビール(350ccが600円)を買うことにして食堂に行ったら、まだ3時半なのに、中学生の食事を先にするから、使用できないとのこと。

仕方ないので、また喫茶に戻り、店の若い女性に事情を説明、つまみの持ち込み許可をお願いした。
なかなか気の利く子で、「じゃ、こっそり」みたいな合図をしてくれたので、我々も他のお客さんからつまみは見えないようジョッキの陰にかくし、つまみも2品ほど注文してあげた。

痛風なのであまりビールは飲みたくないが、この日は2杯も飲んでしまった。
DSC_5207_2015092923305760d.jpg
楽しく歓談して、5時半にお開き。
夕食前に売店によって、H君のバッジ購入に付き合う。
なんと13種もあって、効率よく買うにはどうしたらよいか、かなり迷っている。
売店のおじちゃんによると、昨年は全種類大人買いした人が4人もいたという。
コレクションって始めたらキリがなくなるんだよねえ。
H君は確か3つか4つ購入。私も「唐松岳」を1つ購入した。

さて18時から夕食。
DSC_5213_20150929233100c7c.jpg

メニューは白馬山荘よりもややマシだった。
DSC_5215.jpg

相席になった男性に声をかけたら、なんと白馬中の登山遠足の撮影のために同行してきている写真屋さんだった。
昔は、それぞれ地元の写真屋さんが一緒に登っていたが、最近では高齢化が進んで、山に登れなくなり、若い写真屋さんに登山遠足の仕事が集中するようになっているという。
この方は40代後半という印象だったが、山岳写真家を目指していたというだけあって、この仕事は楽しんでいる様子。
かつて、とある大物写真家(名前は教えてくれなかった)のもとで修行をしていたこともあったとか。
常念岳に登った時のエピソード。
夕方小屋に着いてから、師匠に「酒買ってこい」と言われて町まで下り、夜道を一升瓶かついで、かもしか登山。小屋に戻ってきたのはもう12時を過ぎていたのに、師匠はちゃんと起きていて、「おお、わりと早かったな」と言って、がぶがぶ飲み、寝ないで翌朝の撮影に出かけたそうだ。
そんなんでいい写真が撮れるのだろうか。ほんの20年くらい前の話だろうが、平成の世にもそんな人がいたのだ。ブラック企業ならぬ、ブラック写真家である。

ちょっと気になっていたことを聞いてみた。
長野県では中学2年で登山遠足をするのが習わしとなっている。
引率は登山ガイドの人を雇うとしても、せいぜい1~2人。学校の先生も必ずしも山慣れしている人ばかりではないはず。安全対策は大丈夫なのかと。
彼によると、大抵引率する先生は全員ではないが、下見はしているとのこと。
歩くコースも危険なところのないところを選んでおり、少なくともこの10年くらいは大きな事故はないという。
しかし長野県では、大正2年(1913年)に中箕輪高等小学校の教師・児童合わせて11人が亡くなる遭難事故があった。新田次郎が小説「聖職の碑」に書き、映画化もされている有名な事故だ。御嶽山噴火の記憶もまだ生々しい。
安全対策は万全にして、登山遠足を行ってほしいと思う。
とくに引率教師は全員、一度は登っておくべきではないか。

彼の話で印象的だったのは、長野県では周りが山で囲まれ、中学生の時必ず登山体験をするのに、超一流のアルピニストは生まれていないとのことだった。
恵まれ過ぎるとだめなのかねえ。

もう一つ。私が不帰嶮で怖くて泣いたという話をしたら、「ここで泣いているんじゃあ、剱では大泣きですね」と言われてしまった。
天狗の大下りならぬ、剱の大泣きか。私はほんとに登れるのだろうか。

なんて食べている間に、ガスが晴れ、その剱岳(2999m)が見えたので、あわてて撮影に出る。
DSC_5216_20150929233032d9c.jpg
DSC_5219_20150929233035ba2.jpg

立山はギリギリで雲がかかっている。
DSC_5218_20150929233034770.jpg

不帰嶮も唐松岳のコルから望むことができた。
DSC_5222_201509292330369b8.jpg

ガスは晴れたのだが、とうとう雨が降ってきた。
あらかじめゴアを着てきていたので助かった。
小走りで北館に戻り、乾燥室で濡れたものを乾かす。

トイレも済ませて、寝床へ。
DSC_5203_20150929233125117.jpg
DSC_5226_20150929233013ea3.jpg
しばらく歓談していたが、O君が早々に沈没。
私も8時すぎには寝てしまった気がする。
ただ、寝室の電気が夜中じゅう、こうこうと付いていて、あまり安眠できなかった。

【行程】2015年8月28日(金)
白馬山荘(6:07)~大雪渓分岐(6:16)~丸山(6:24)~最低鞍部(6:58)~杓子岳(7:22撮影7:26)~杓子沢コル(7:58)~小鑓(8:06)~白馬鑓ヶ岳(8:23撮影8:33)~天狗山荘(9:22休憩9:31)~天狗ノ頭(9:53撮影9:55)~天狗の大下り口(10:25準備10:32)~不帰キレット(11:11昼食11:35)~不帰嶮1峰(11:59休憩12:10)~不帰嶮2峰北峰(13:05休憩13:15)~南峰(13:27休憩13:33)~唐松岳(14:13休憩14:28)~唐松岳頂上山荘(14:46)
※所要時間:8時間39分(歩行時間:7時間)
※登った山:9座(丸山、杓子岳、小鑓、白馬鑓ヶ岳、天狗ノ頭、不帰嶮1峰、2峰北峰、2峰南峰、唐松岳)
※歩行距離:11.1km

このページのトップへ

唐松岳(6)

【2015年8月28日(金)】唐松岳
不帰嶮一峰から下る。
CIMG7556_20150928062622ff7.jpg

この下りは厳しいところもあるが、天狗の大下りとそう変わらない。
CIMG7557.jpg
CIMG7558_2015092806262588a.jpg

同じように、つづら折りになっているところが多い。
ただ、急なので、お尻をつかなければならないところも少なくなかった。
CIMG7563_20150928063912124.jpg

見上げると、こんな斜面である。
CIMG7564_201509280626286c0.jpg

岩も乱暴な感じになってきた。
CIMG7567_20150928062600f5c.jpg

谷底を見ると吸い込まれるようだ。
CIMG7568_201509280626014dd.jpg

一峰と二峰のコルに無事下りてきた。
CIMG7569_20150928062603402.jpg

休まず、二峰に取り付く。
CIMG7571.jpg

上がガスで見えないのが、幸いなのかどうかのか。
CIMG7572.jpg

まずは、くさりにつかまりながらのへつり。
CIMG7574_20150928062538fe6.jpg
CIMG7576_201509280625398d0.jpg

そして、三点支持の岩登りに転じる。
CIMG7577.jpg

ほんとに滑落注意である。
CIMG7578.jpg

くさりはあるのだが、足を骨折してから、足場の確保に自信がない。
CIMG7580.jpg

こんなところは足場が命なのに。
CIMG7581.jpg
CIMG7582_20150928062516459.jpg

知らないうちにカメラのモードが変わってしまい、さらに恐ろし気になる。
CIMG7583_20150928062517dfd.jpg

あんなところに矢印を書かれてもなあ。
CIMG7584.jpg

いや、なかなかシビアである。
CIMG7585_20150928062521b7d.jpg
CIMG7586_201509280624494b7.jpg

もとのモードに復帰。
CIMG7587_2015092806245134a.jpg

ここからが難所に次ぐ難所である。
実は写真など撮っている余裕などないのである。
CIMG7588_20150928062453a75.jpg

もちろん、危険のない状態の時に撮っているのだが、常に恐怖感との闘いである。
CIMG7589_20150928062454f81.jpg

実は、へつりも苦手だ。
CIMG7590.jpg
落ちたらどうなる、ということがかなりリアルに想像できてしまうのである。

この橋は、山番組でこの道を通る時には必ず映される最大のデンジャラスポイント。
CIMG7591_20150928062424442.jpg

上ではすでにクリアした2人がさすがに待っていてくれているが、怖いことには違いない。
CIMG7592.jpg
自分でもよく写真を撮っていると思う。

どうにかクリア。
ここは上から撮った方が怖さがでる。
CIMG7593_2015092806242758e.jpg
CIMG7594.jpg
つまり、ここはやはり下る方が何倍も恐ろしいだろう。

ここで一瞬、もう帰りたいと思った。泣きそうになった。
でも帰るには、今来た道を今度は下らないといけない。
つまり行くも地獄、帰るも地獄。
不帰嶮とは、遭難して死んでしまうので、「帰れない」という意味だと思っていたが、もう一つ「帰るに帰れない」という意味があったのだと知る。
我慢して進んで、どうしても唐松岳(2696m)まで行かなければならないのだ。

以前はボルダリングなどもして、いずれは岩もやりたいと夢想していたが、この日、心に決めた。岩はやらない。怖すぎる。
こんなに怖がりになったのは、骨折したせいもあるが、あの事件も尾を引いているのは間違いない。

この先もこんな壁が続くのかとくじけそうになったが、幸いこの先はトラバースだった。
CIMG7596.jpg
岩の東斜面を巻いていく。

でも、それも一瞬だけ。
さっきほどの壁ではないが、岩場の連続である。
CIMG7597_201509280623563f0.jpg
CIMG7599_20150928062357a26.jpg

写真では分からないだろうが、これも怖かった。
CIMG7602.jpg

稜線の上に出ると少しは安心できる。
CIMG7603_20150928062400845.jpg
CIMG7605.jpg

ひ~
CIMG7607_201509280623338f8.jpg

ここの巻き道も楽ではない。
CIMG7608_20150928062334708.jpg

目の前に、こんなレリーフがはめ込まれている。
CIMG7609_20150928062336ad2.jpg
昭和39年5月。大阪外国語大学山岳部の学生が遭難した。
まだ雪のある季節である。冥福を祈る。自分はまだ死ぬわけにはいかない。

苦手なへつり。
CIMG7611_20150928062337ec1.jpg

ただ、やや道幅があるので助かる。
CIMG7612_20150928062339cd2.jpg
CIMG7613.jpg

ミネウスユキソウ。
CIMG7614_20150928062310f05.jpg

何の実かな。
CIMG7615_20150928062312213.jpg

○×にはもちろん従う。
CIMG7616.jpg
CIMG7617_20150928062315e1c.jpg

再び、急なくさり場。
CIMG7619_20150928062243fad.jpg

キオン。ただ花も何の慰めにもならない。
CIMG7620_20150928062245857.jpg
CIMG7621.jpg

ここもかなり厳しかった。
CIMG7623_20150928062248472.jpg

岩が斜めになっており、足場が非常に取りにくいのだ。
CIMG7624_20150928062216ae2.jpg

さらに登る。
CIMG7625.jpg

上からの落石に注意。
CIMG7626.jpg
CIMG7627.jpg

もう、どっちが天地だか分からないような状況である。
CIMG7629.jpg

垂直の壁を横目に空中を渡る。
CIMG7630.jpg
CIMG7631_20150928062152bf2.jpg
CIMG7634_20150928062155fe9.jpg

これはどう登ればいいのか。
CIMG7632.jpg

もうどう登ったのか、こんなところがあったのかすら覚えていない。
とにかく登り切ったようで、無事、二峰の北峰にたどりついた。
CIMG7635_20150928062157b01.jpg
CIMG7640_20150928062130939.jpg

回りは×印ばかりだが、
CIMG7636_20150928062125bb6.jpg
CIMG7637.jpg

すこし平らなところがあったので、ここでも10分ほど休憩。
CIMG7639.jpg
精神的にかなり、まいった。膝はがくがくしていないのだが、心ががくがくしている。

しかし、不帰嶮はまだ半分。進まなくてはならない。
CIMG7643_20150928062131d76.jpg
CIMG7646.jpg

この先しばらくは岩場とは言え、稜線の道なのでありがたい。
CIMG7648_2015092806210280a.jpg

10分ちょっとで南峰に着いた。ここは標高2614m。
CIMG7649_20150928062104a67.jpg

正面に三峰のシルエットが見える。
CIMG7652_20150928062104f95.jpg

またあれを登るのかと思うとクラクラする。
CIMG7657.jpg

とにかく、また下る。
CIMG7664.jpg

今までの道からは想像もつかない平和な道。
CIMG7667.jpg

でも、あれが見えると気持ちが萎える。
CIMG7668_20150928062037b6a.jpg

いよいよか。
CIMG7670.jpg

おっと、これじゃなかった。さらに先だった。
CIMG7671.jpg
CIMG7672_20150928062008650.jpg

ガスの中を進む。
CIMG7673_20150928062010a1f.jpg
CIMG7677_20150928062012d7e.jpg

が~ん。でた壁。
CIMG7678_201509280620147c0.jpg

でも、あれは登らなくてよさそうだ。
CIMG7679.jpg

これなら普通の登山と同じだ。
CIMG7682.jpg
CIMG7687.jpg
CIMG7692_20150928061925e52.jpg

シャクナゲとハイマツ。いつものコンビ。
CIMG7684.jpg

少しは岩の造形を楽しむ余裕もできた。
CIMG7688.jpg
CIMG7689_2015092806195110c.jpg
CIMG7690.jpg
CIMG7696_20150928061926d2e.jpg

さて、いよいよ三峰への登りにかかる。
CIMG7701.jpg
CIMG7703.jpg
CIMG7704.jpg

お~、唐松岳の山頂が見えた。結構、人がいる。
CIMG7707_2015092806190411e.jpg

というか、騒ぎ声が響き渡っている。登山遠足か何からしい。
CIMG7708_20150928061905e09.jpg

知らないうちに三峰は巻いてしまった。登らなくてよかったのだ。
CIMG7709_2015092806190731d.jpg
取り越し苦労だった。

(つづく)

このページのトップへ

唐松岳(5)

【2015年8月28日(金)】唐松岳
天狗尾根を歩いている。
DSC_2390.jpg
DSC_2391_201509272217061e3.jpg

またしても前方から来るのは単独の方だが、今度は女性だ。
DSC_2395_20150927221709f66.jpg

かなり軽装で、この人は元気だった。やはり女性の方が強いのか。
DSC_2398_20150927221710ab1.jpg

そんなに下ったつもりはないのだが、だいぶ下ったように見える。
DSC_2399.jpg

右手にまあるい雪渓。
DSC_2393_20150927221708d91.jpg

天狗ノ頭(2812m)の南斜面はこうなっている。
DSC_2401_20150927221640c13.jpg

こんな平和な道も、あとわずかだ。
DSC_2406_2015092722164435b.jpg

西側はO君が喜びそうな斜面。
DSC_2405_20150927221643346.jpg
DSC_2409_20150927221646c76.jpg

またまた単独男性。やはり、このルートは熟練の人しか来ないのだろう。
DSC_2411_20150927221616171.jpg

我々は最後の波頭をトラバースしていく。
DSC_2410_201509272216461c9.jpg

さあ、あの先が天狗の大下りだ。
DSC_2418_20150927221617ef4.jpg

不帰嶮が眼前に現れた。
DSC_2420_2015092722161890b.jpg

最高峰は唐松岳(2696m)である。手前が三峰。
DSC_2424_20150927221551227.jpg

二峰の北峰(左)と南峰(右)
DSC_2423_20150927221621e88.jpg
ぱっと見それほど困難じゃないように見えてしまったが、大間違いだった。

立山連峰はとうとう今日は姿を見せてくれなかった。
DSC_2421_2015092722162079f.jpg

振り返って天狗ノ頭方面。
DSC_2425_20150927221553ae4.jpg

少しだけ下る。
DSC_2427_20150927221554b97.jpg
DSC_2428_20150927221555b15.jpg

ここからが天狗の大下りである。
DSC_2429_20150927221557271.jpg

ここで全員ヘルメットを着用。
気を引き締めて、まずは標高差300mを一気に下る。
DSC_2430.jpg
DSC_2431.jpg

いきなり長めのくさり場が出現。
DSC_2433_201509272215319ca.jpg
一眼レフのカメラを提げていたので、ちょっと下りにくかったが、これはクリア。
この時、単独男性が登ってくるのをしばし待っていたのだが、言葉がややなまっていたので、韓国人だったような気がする。
異国の人も単独でこんなところに来るようになったのか。
この人も私と同じようなカメラを提げていた。

しばらくつづら折りの道を下る。
DSC_2435_20150927221531bae.jpg

今度は老夫婦とすれ違った。
DSC_2436_20150927221533d56.jpg

OH砲の2人が「不帰嶮を下りてきたんですか」と驚きながら声をかける。
私は離れていて聞こえなかったが、「早めに通過しておかないと疲れちゃうから」と分かったようで分からない回答があった模様。
そんなに経験者のようには見えなかったが、それでも大丈夫な程度の道なのだろうか。
H君は「あんな、おばあちゃんでも下れたんだから、全然大丈夫だ」と元気。
そうであってほしい。

ガシガシ下る。
DSC_2437_20150927221502097.jpg
DSC_2442_20150927221506247.jpg
DSC_2444_20150927221508462.jpg

このあたりの景観も独特である。
DSC_2438_20150927221504c53.jpg
DSC_2441_20150927221505866.jpg
DSC_2448_20150927221436b9c.jpg

おお、また単独男性。
DSC_2447_20150927221435d5d.jpg

だいぶ下ってきた。
DSC_2450_201509272214380d6.jpg

やっと今度はパーティーとすれ違った。
DSC_2452.jpg

下りは延々と続く。
DSC_2453_201509272214449d4.jpg

不帰嶮もだんだん雲に覆われていく。
DSC_2454_201509272214098b6.jpg
DSC_2456_20150927221411d79.jpg
やはり天気は下り坂のようだ。

ここで超ロングなくさり場が出現。
DSC_2459_20150927221412d74.jpg
DSC_2460_201509272214147dd.jpg

下から見ると、こんな岩壁だ。
DSC_2461_20150927221415e67.jpg
DSC_2462_2015092722134521c.jpg
DSC_2465_2015092722134659e.jpg

でも、O君はH君が下り終わるのを待っていたのに、私のことは待たずに、2人は行ってしまった。え~ん、待ってよ~
DSC_2463_201509272213445a0.jpg

まあ、彼らにしてみれば、いちいち立ち止まる私を待っている甲斐などないのだろうけど。
DSC_2469_20150927221348c42.jpg

さあ、大下りも終盤戦。
DSC_2471_2015092722134920a.jpg
DSC_2472_2015092722131765a.jpg

振り返っても、もうピークは見えない。
DSC_2474_20150927221318e31.jpg
DSC_2475.jpg

難所は何とかクリアして、すこしだけ落ち着いた道を行く。
DSC_2476_20150927221321a04.jpg
DSC_2480_20150927221258c92.jpg

ここに出す看板か! 「ゴミは家まで」
DSC_2479_20150927221323e0a.jpg

最低鞍部の不帰キレット(2411m)はすぐそこ。
DSC_2481.jpg

鞍部では5人のパーティーが休んでいた。もうここはすでにガスの中である。
DSC_2482_20150927221301cf1.jpg
時間は11時すぎ。ここまで、ちょうど5時間かかった。

今下りてきた道。
CIMG7493_2015092722205317c.jpg

ここから唐松岳まで不帰嶮通過に3時間かかる予定。
腹ごしらえするなら、ここしかない。
CIMG7486_20150927222046404.jpg

白馬山荘のお弁当はおにぎりではなく、ほんとにお弁当だった。
CIMG7487_20150927222047f9a.jpg
ちょっと多めだったが、無理に押し込む。

食べている間に、先行の5人組が出発して行った。
CIMG7488_20150927222049972.jpg

最初はそう難しくはなさそうである。
CIMG7489_2015092722205080c.jpg

前方には二峰(左)と三峰(右)が見えている。
CIMG7494_20150927222015721.jpg
CIMG7503.jpg

谷底は深い。
CIMG7497_20150927222017f88.jpg
CIMG7498_20150927222019926.jpg
私はここで肩から提げていた一眼レフカメラをザックにしまい、コンパクトカメラに選手交代する。
コンデジも普段のように手には持たず、基本的にはポケットにしまい、常に両手を不自由なく使えるようにした。

25分ほど休んで、われらもいざ出発。
CIMG7504_201509272220212f8.jpg
CIMG7505.jpg

ちょっと思案するところもあるが、とくに問題なし。
CIMG7509.jpg
CIMG7512.jpg

天狗の大下りを振り返る。
CIMG7511_20150927221957368.jpg

その左側(西)。
CIMG7514.jpg

中央は餓鬼岳(2128m)だろうか。
CIMG7513_201509272219595a0.jpg

前方に、二峰(北・南)、三峰が連なる。
CIMG7515.jpg

こういうところは怖そうに見えて、そうでもない。
CIMG7518_201509272219325c0.jpg

足元はこんな感じだからだ。
CIMG7519_201509272219339d2.jpg

しかし、あれを全部越えていかないといけないとは。
CIMG7520_20150927221935243.jpg

一峰の山頂に先行の5人の姿が見える。
CIMG7521_201509272219033bc.jpg

ハイマツの下には岩がごろごろ。
CIMG7524_20150927221906a85.jpg

またまた随分離されてしまった。
CIMG7525_201509272219061e7.jpg

ハイマツと岩。
CIMG7528_20150927221908a6f.jpg
CIMG7529_201509272219093e1.jpg

ここまでは快調。
CIMG7530.jpg
CIMG7531_2015092722184034e.jpg

あの壁を見るとビビるが、あそこを登るわけではない。
CIMG7532.jpg

稜線に出た。
CIMG7537.jpg
CIMG7538_20150927221844a09.jpg

餓鬼岳がほぼ真横に見える。
CIMG7539_20150927221814970.jpg

一峰へ最後の登り。
CIMG7543_201509272218160e8.jpg
CIMG7545.jpg

鞍部から30分かからずに一峰に登頂。標高は約2530m。
CIMG7546_20150927221819bb5.jpg
CIMG7550_20150927221748bfd.jpg

標識には「不帰一峰の頭」とあった。
ここで10分ほど休憩。
CIMG7548_2015092722182081e.jpg

あたりはすっかりガスに包まれてしまった。
CIMG7551_20150927221749c76.jpg

ここからまた、がっつり100m近く下る。
CIMG7552_201509272217515a4.jpg

真正面に二峰が見える。
CIMG7553_20150927221753e36.jpg

これをどこから登れというのか。
実はこれを見て、私はかなりの恐怖感を覚えた。
とくにクライミングの技術がない人でも通過しているところなのだから、注意して登れば大丈夫なのだろうが、ちょっとしたミスが命取りになる。
そのちょっとしたミスをしない自信が持てなかった。

(つづく)

このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

かたこりまさかり

Author:かたこりまさかり
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (4)
北海道の山 (74)
東北の山 (62)
上信越の山 (139)
奥多摩の山 (55)
丹沢の山 (55)
奥秩父の山 (83)
栃木の山 (32)
房総・常陸の山 (9)
奥武蔵・秩父の山 (87)
中央線沿線の山 (93)
富士山周辺の山 (60)
八ヶ岳周辺の山 (39)
南アルプス (99)
史跡歩き (11)
中央アルプス (27)
北アルプス (37)
日本海の山 (8)
関西の山 (30)
四国九州の山 (61)
駅舎の旅 (19)
ドライブ (8)
廃線の旅 (8)
駅から散歩 (17)
乗り鉄 (38)
島の旅 (19)
山村の旅 (7)
超低山 (28)
東海の山 (2)
つぶやき (35)
旧道歩き (29)
伊豆の山 (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR