山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

旧東海道薩埵峠(4)

【2018年1月23日(火)】薩埵峠
旧東海道の由比宿を東進中。
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加宿問屋場とは、周辺の村々(加宿)が人足と駄馬を提供した場所(問屋場)のことだそうだ。
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正法寺前を通過。
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こちらは明治時代の郵便局舎の跡。
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明治39年(1906年)5月に由比郵便局長となった平野義命氏が自宅に洋風の局舎を新築し、以来昭和2年まで使用されたそうだ。
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現在は、子孫の方の住宅となっている。

イシガメがたくさん。みんな全然動かないのでオブジェのようだ。
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この水路は、かつての馬の水呑場だった所らしい。
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それにしても、首を上げたまま止まっているのがすごい。
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向かいの黒い塀の家は旧脇本陣饂飩屋。
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由比宿では交代で脇本陣を務めた家が3軒あったそうだ。
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その隣が、正雪紺屋。
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慶安事件(1651年)の首謀者として知られる由比正雪はここで生まれたと言われている。
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向かいが、東海道広重美術館。
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美術館のある敷地は本陣跡で、昭和天皇が行幸した際に寄った場所でもある。
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明治天皇が休んだ場所であるという、昭和7年の説明板も掲げられていた。
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時間もあるので、ここは見学していくことにする。
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本陣の表門を復元したものだろうか。
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本陣の母屋は明治初年に解体されてしまったそうだ。
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美術館は外装工事中だったが、見学にはとくに支障なかった。
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美術館に入る前に、手前右にあった由比宿交流館を見学。
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由比宿の模型などが展示されていた。
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顔ハメがあったら極力はめる。
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あれこれ寄り道しながら、やっと美術館へ。
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館内は撮影禁止なので写真はなし。
広重の浮世絵と現在の様子などの比較もできて有意義であった。

1時間近くかけて見学して、離れの「御幸亭」の外観を見学。
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ここは明治天皇が3回も休憩した離れ座敷だったそうだ。
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日本庭園も復元されていた。
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芝生になっている由比本陣公園。
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当時の井戸も残されていた。
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それでは、旧街道歩きを再開。
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桜えびなどの直売店いせや前を通過。
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由緒ありげなお宅。
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こちらはやや新しいが、かなり大きな木造住宅だ。
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紀州徳川家の七里飛脚の役所跡。
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由比宿の東枡型跡。ここで由比宿は終了ということになる。
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一里塚跡。倉沢の入口から約4km歩いてきたわけだ。
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神沢川酒造場。銘柄は「正雪」。
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ゴールの蒲原駅まであと1km。
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「塩づくりの会」なんてものがあるのか。
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神沢の信号で、旧道と国道1号が合流。
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梅干の無人販売があった。安いので1パック買ってしまった。
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バスはいつのまにか富士急静岡に変わった。
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桜えびの宮原商店。
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このあたりも間口の狭い短冊状の区割りだったことが、この側面でよく分かる。
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14:40過ぎ、蒲原駅に到着。
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11.5km、3里近く今日は歩いたことになる。
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次の電車は14:58発の熱海行き。
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新幹線は三島からでも熱海からでも東京までの特急料金は同じなので、三島で乗り換えることにした。
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この時間なら、羽田発の飛行機の時間に余裕で間に合う。
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それでは乗車します。
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居眠りをしているうちに、三島駅には15:37に到着。
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売店で酒類等を買い込んで、15:56発のひかり470号の到着を待つ。
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一応指定席をとったので、落ち着いて乗り込むことができた。
とにもかくにも、4泊4日の旅を締めくくる一杯を梅干で。
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乗り換え駅の品川には16:33に到着。
京急線に乗り換えて、17時すぎには羽田空港に着いた。
出発までかなり時間があるので、空港内の「讃岐うどん般若林」で牛玉うどんを食す。
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うどんそのものは美味しかったのだが、お願いされたアンケートに答えようとしてびっくり。
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「本日は何を見に来られましたか?」⇒「動物 イベント ショップ その他」
なんだ、これは?
今日は空港で動物のショーでもやっていたのか?
それにしても、それがトップに来ること自体おかしい。
いや、空港で「何を見に来たか」と最初に聞くこと自体変だ。

下まで読んでみると、「王子動物園内 パンダプラザ・こどもプラザ」とある。
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あ~、なるほど。この店は、王子動物園内にある店と系列なのだろう。
アンケートを実施するにあたり、それをそのまま流用してしまったわけだ。
人にアンケートをお願いするのに、この手抜きは実に失礼だ。
珍しく、ムッときたので、帰り際にレジの店員に「これ、どういう意味ですか」と静かに聞いてみた。
すると、その若い男は悪びれた風もなく「空港にはいろんなところからお客様がいらっしゃいますので、何かを見に来られる方もいます」と言ってのける。
「それが動物なんですか?」と聞いてはじめて、「あれ?」っと思ったらしく、店長らしき人を呼びに行った。
出てきた店長は、「申し訳ございません。こちらは王子動物園の店と系列でございまして」と言い訳を始めた。
「系列であろうことは想像できますよ。でも、そのアンケートをそのまま空港の店でやらせるのはおかしくないですか。ちなみに、これ、いつからやってるんですか」
「昨日からです」
「昨日からずっと、おかしいという人はいなかったんですか。日本人はいい人ばかりですね。とにかく、これは恥ずかしいし、失礼だから、即刻止めた方がいいです」
「はい、止めます」
というような、やり取りがあって店を出たのであった。
出す方も出す方なら、素直に答える方も答える方だ。と呆れた次第。

飛行機は19:30発のANA077便。
飛行は順調で、ほぼ定刻通り、新千歳空港に着陸した。
荷物を受け取って、21:16発快速エアポート213号で札幌へ。
帰宅は22時半前。
4日間の留守中、気温の低い日が続いていたので、ちょっと不安だったが、水道は凍結していなかった。
よかった。

【行程】2018年1月23日
興津駅(9:05)~洞踏切(9:40)~薩埵峠下トイレ(9:49休憩9:57)~薩埵峠見晴台(10:06撮影10:14)~薩埵峠展望台(10:25撮影10:30)~薩埵峠駐車場(10:34)~倉沢一里塚跡(11:03)~小池邸(11:25休憩11:40)~由比駅(11:53)~井筒屋(12:26昼食13:11)~東海道広重美術館(13:20見学14:17)~蒲原駅(14:44)
※所要時間:5時間39分(歩行時間:3時間30分)
※登った山:なし
※歩行距離:11.5km
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旧東海道薩埵峠(3)

【2018年1月23日(火)】薩埵峠
旧東海道を歩いている。
興津駅から薩埵峠を越えて、間の宿・倉沢を通過中。
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左手に八阪神社。
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道端に古い墓石が並ぶ。
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右手には名物桜えび料理の店「くらさわや」。まだお昼には早いので通過した。
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東海道本線、国道1号、東名高速が並走している。
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鬚文字の御題目碑。
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このお店も、みかんは1袋100円。
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これから向かう由比地区のグルメマップが貼り出されていたので、ちょっと研究。
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とりあえず由比駅前に桜えびの食える食堂があるようだ。

こちらは修復した古民家という雰囲気。
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東海道あかりの博物館。
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開館しているけど、500円はちょっと高いのでパス。
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興味がないわけじゃないけどね。
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江戸時代に代々名主を務めた小池家の旧宅。
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休憩所を兼ねているようなので、ここで小休止することにした。
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昔のかき氷を作る器械が展示されていた。
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静岡方言ののれん。あまり知っている方言はなかった。
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改めて、広重の薩埵嶺。
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こちらは少し新し目のイラスト。
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立派な小池邸の中庭。
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水琴窟があった。
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室内はこんな感じだった。
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江戸時代の高札を確認して出発。
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昭和5年に作られた路地の時計塔。これは珍しい。
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今もちゃんと時計が据え付けられている。
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かつては養蚕を営んでいたであろう民家。
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宿場町情緒たっぷりのお宅。
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讃徳寺は通過。
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中の沢二号橋を渡る。
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ここにも宗像神社。
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このあたりで倉沢集落は終了。
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次の寺尾地区に入った。
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町の案内。結構、旧東海道を歩く人がいるのだろう。
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蔵造りの家も残る。
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まずは、小池邸のスタッフに聞いた、桜エビの美味しい店、見晴旅館に向かう。
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由比駅の手前に発見。
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正面に再び、富士山が姿を現した。
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しかし、見晴旅館はなぜか今日だけランチの営業はしていなかった。残念。
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さて、どうしようか。
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とりあえず、駅舎コレクションを済ます。
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面倒なので、駅前の食事処あおぞらに入ろうと思い、扉を開けたら、満席。
みんな私の方をジロっと見て、感じ悪かったので、この店は止めておいた。
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一応、桜えび通りを進みながら探すことにする。
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旧由比宿は駅からかなり離れているようだ。
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寿司屋も桜えびを出すのだろうが、寿司という気分でもないのでパス。
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料理ではなく、釜あげの桜えびやしらすを販売している店は結構あるんだけど。
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何だかすごく美味しそうだ。
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食堂を探しつつ、旧東海道をとぼとぼと歩く。
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だんだん、お腹が空いてきた。
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レトロな建物。モチヅキ美容室。現役だ。
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由比港漁業協同組合信用部。「信用部」という部署名がユニーク。
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創業文政元年(1818年)創業の蒲鉾屋さん「いちうろこ」。今年創業200年ではないか!
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「おでんカレー」なるものも開発されているらしい。どこも頑張っているなあ。
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「望仙」も売店。なかなか飯にありつけない。
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「丸十商店」は蒲鉾屋さん。
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なんと浜石岳(707m)への標識があった。車で頂上近くまで行けるからかな。
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豊積神社の社殿はずっと奥にあるので、通過。
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もうお腹が空いちゃって、あそこまで寄り道する元気がない。
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渡辺忠夫商店は結構有名らしい。
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小さな川を渡る。
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由比宿の家屋によく見られる「せがい造り」。
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牧野商店。こういう店ばかりだ。
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桜えび最中? そんなものまであるのか。
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思わず買ってしまった。帰りの新幹線で食べよう。
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空き缶を利用した風車かな。
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由比駅方面を振り返る。
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マップで見て期待していた「玉鉾」も、なんと休業。いったいどこに行けば食えるんだ!
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由比川を渡る。
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橋詰に古い常夜灯も残っていた。
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西に見えるのは500mピークだろうか。
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次の目標は、あの井筒屋である。
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旧由比宿は実はここから始まる。
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由比宿は長さ約600mにわたり、約160軒の宿や店があったという。
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吉岡商店には申し訳ないが用はない。
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やった! 井筒屋はのれんが出ていた。
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よく歩いたから、やはりビールでしょう。車じゃないし。
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井筒屋の由来は、この筒だろうか。
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さっき買った桜えび最中。つぶれてしまう前に撮影だけ済ませておいた。
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私がオーダーしたのは、桜えびのかき揚げと混ぜご飯、あさりのお吸い物がセットになった「由比定食」。
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かき揚げはあまり好きではないのだが、これはそんなに脂っぽくなく美味しかった。

食事を済ませて外に出ると、真正面にレトロな建物が。
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清水銀行由比本町支店。大正13年(1924年)の建築で今も現役だ。
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では、さらに東進する。
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このマンホールは由来が不明。
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またしても、薄緑の洋風建築。
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おもしろ宿場館にちょっと寄ってみた。
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でも、奥は有料だったので、すぐ退散した。
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向かいは和紙錦織の館なる店だった。
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(つづく)
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旧東海道薩埵峠(2)

【2018年1月23日(火)】薩埵峠
興津駅から旧東海道を薩埵峠に向かって歩いている。
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このあたりはもう春の装いだなあ。
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なんて思っていたら、あっけなく薩埵峠に到着。
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地形図では、本当の峠はまだ先だが、富士山がよく見える場所なので、ここに標識を置いたのだろう。
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それはともかく、ずっと憧れていた眺めにやっと会えた。感激だ。
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眼下に東海道本線と国道1号線。
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富士山の手前は、おそらく大丸山(568m)。
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ここは清水市指定の「眺望地点」だそうだ。
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薩埵峠の名は、鎌倉時代に近く(由比倉沢)の海岸で引き揚げられた薩埵地蔵を、この山上に祀ったことに由来するという。
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それ以前は「岩城山」と称し、万葉集にも詠まれているそうな。
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この峠道が開かれたのは、明暦元年(1655年)に朝鮮通信使を迎えた際で、それまでは崖下の海岸を、波の間合いを見ながら駆け抜けていたらしい。
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崖下の道が普通に通れるようになったのは、安政の大地震(1854年)で地盤が隆起してからだそうだ。

また、何度かここを舞台に合戦も行われたらしい。
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絶景を満喫して再び歩き出す。
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こんな眺めのいい道だと、かつての旅人も疲れを忘れたことだろう。
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しかも、ここまで登ってくれば、起伏はほとんどない。
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「定」。大便は許されているようだ(←揚げ足取り)
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桜やスイセンだけでなく、紅梅も咲いていた。
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富士山を正面に見ながら歩くのは、何とも気持ちがいい。
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右手は太平洋が広がっているし。
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前方に東屋が見えてきた。
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20年以上前の記念植樹だ。
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ほとんど平らだが、このあたりを「牛房坂」というらしい。
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ここにも薩埵峠の標識が。
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大きなみかんがたわわに稔っていた。
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海に映えるスイセン。
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山側にもスイセン畑。
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まさにスイセン通りだ。
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東屋では休まず通過した。
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振り返ると、駿河湾が光っている。
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みかんのなる丘。
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興津駅から4km歩いてきたところで
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二つ目の展望スポットに到着。
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この直下で国道1号と東名高速が交差していた。
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いや~、ほんと絶景だね。
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薩埵峠は歌川広重の東海道五十三次の中に「由比(薩埵嶺)」として描かれている。
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お、ちょうど東海道本線の電車がやってきた。
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望遠で見てみましょう。
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富士山頂は風が強そうだ。
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この展望所のすぐ先に駐車場があった。
「薩埵峠山之神遺跡」ということになっている。
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その隣には幸田文の文学碑が立っていた。
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駐車場からの富士山。
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ここから浜石岳(707m)まで行けるのだが、さすがにちょっと遠すぎる。
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せめて薩埵山(244m)に行こうかなと思ったのだが、地形図にある徒歩道が山頂を通過しておらず、ヤブこぎをする羽目になっても何なので、止めておいた。
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あとは、ずっと舗装道路である。
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このあたりの斜面はほとんどがみかん畑なので、収穫物を運ぶモノレールが発達していた。
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海上を走る東名高速。
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駐車場を振り返る。
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急斜面なので、あちこちで法面強化の工事が行われていた。
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薩埵地蔵道(さつたちそうみち)の道標。
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ここまで来ても、まだ薩埵峠だ。
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前方に、富士市の製紙工場群を望む。
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古いモノレール。
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眼下に東名高速と国道1号。
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かなり年季の入った案内地図だ。
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何の花かしら。
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モノレールの名称は「ニッカリモノラック」というらしい。
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調べてみたら、「ニッカリ」とは岡山市に本社がある刈払機、モノレールのメーカーだった。

よく見ると、富士山の中腹あたりにかなり雲がある。
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何だろう、この甕は。
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由比の海岸と富士山。
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みかん畑と富士山。
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由比駅までさらに2.3km。
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地すべり防止工事中。
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車はひっきりなしに走っているが、遠いので何だかのどかだ。
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「落石注意」のイラストも旅姿。
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駐車場から30分近く歩いて、やっと集落まで下ってきた。
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倉沢集落の入口である。
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なまこ壁をイメージしたペインティングだろうか。
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「ふるさとを見なおそう!」
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集落入口には一里塚の跡があった。
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ここは五十三次の一つではないが、宿場町の雰囲気を残している。
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そういう宿場を「間の宿」というらしい。ここは脇本陣柏屋で明治天皇の御小休所跡。
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天皇は明治元年と11年に、ここでお休みになったそうだ。
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蔵造りの家屋もちらほらと目につく。
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倉沢橋を渡る。
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この「間の宿」には、10軒ほどの茶屋があったとのこと。
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この川嶋家が本陣跡だそうだ。
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左手の宝積寺は寄り道せずに通過。
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薄緑にペンキを塗った洋風木造建築が見えてきた。
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説明板かと思ったら、「砂防指定地」の看板だった。
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結構、奥行きの長い建物だった。元病院だろうか。
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陸軍歩兵軍曹望月久作の慰霊碑。静岡は望月姓が多い。
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鞍佐里神社。変わった名称だ。「倉沢」のことだろうか。
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謎!
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至るところに、青島みかんが無人販売されていた。
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(つづく)
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旧東海道薩埵峠(1)

【2018年1月23日(火)】薩埵峠
前夜は静岡駅近くのホテルアーバント静岡に宿泊した。
朝7時すぎに起床し、ホテル1階で無料の朝食をいただいた。
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食後、身支度をして8時半に出発。
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歩いて静岡駅に向かう。
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今日は、興津駅から旧東海道を薩埵峠経由で蒲原駅まで歩く予定だ。
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静岡8:45発の普通列車興津行きに乗車。
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昨日とはうって変わって、いい天気になってうれしい。
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電車は市街地から離れて行く形になるが、それなりに混んでいた。
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9:01、静岡駅から16分で興津駅に到着。
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途中、車窓から富士山が見えて安心した。
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このあたりを走っているバスは、しずてつジャストラインなのか。
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駅前の和菓子屋さんは、その名も「名物屋」。
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ここは東海道の旧興津宿である。
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旧東海道がそのまま東海自然歩道バイパスになっている。
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駅前からは、かろうじて富士山の頂上部分だけが見えた。
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それでは、9:05に出発。
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すぐ旧東海道(旧国道1号)に出た。
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旧国道を左折してすぐ左に一里塚の跡があるはずなのに、なぜか発見できなかった。
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ここは、現在は合併して静岡市の一部だが、清水市時代の住居表示版があった。
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間もなく、一里塚の代わりに、古い石塔群が目に飛び込んできた。
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手前の石碑には「身延山道」と刻まれており、ここが東海道と身延山に向かう道との分岐だったことを示している。
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「身延山道」とは文字通り、身延山への参詣道だが、本来は甲州と駿河を結ぶ交易路として発達したルートで、鎌倉時代に開かれたという。
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こちらは鬚文字の御題目碑「南無妙法蓮華経」。
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常夜燈には「常夜灯」の文字が透かし文字で彫られていた。こんなの初めて見た。
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ここは、もともと石塔寺への入口でもあったが、寺自体はすでに廃れているそうだ。
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さらに進むと、宗像神社への入口。
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この神社には興津島比売命などの女神が祀られ、江戸時代にそれが弁天信仰に結びついたことから、境内の森を「女体の森」と呼んでいるらしい。
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それにしても「女体」にする必要はあったのだろうか。「女神」でいいでしょう。
嫌いじゃないけど。

このすぐ向かいに「興津の薄寒桜」なる看板があった。
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よく見ると、その傍らにある桜の木にもう花が咲いていた。
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なんでも、大正元年(1912年)に時の東京市長、尾崎行雄がワシントンのポトマック河畔に桜の苗木を寄贈する際、当地の農林水産省果樹試験場で育成したものを贈ったらしい。
平成12年に植樹された、このウスカンザクラは、その桜の兄弟の子供にあたるそうだ。
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静岡市のマンホールには、サッカーをモチーフにしたものもある。
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古そうな県営住宅「興津団地」。
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国道52号との分岐を過ぎたあたりが、興津駅から1km地点。
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さらに東進。
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間もなく、興津川に至る。
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興津橋に差し掛かった。
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左手に東海道本線の橋梁が見える。
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興津駅背後の山並み。
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右手は、新興津橋と駿河健康ランド。
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お、ちょうど電車がやってきた。
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島田行きの普通列車だ。
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さようなら~
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橋を渡ったところに分岐があった。
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薩埵峠を目指して左折したが、この地図をよく見ると、近道の「中道」は直進でいいようなので、もとの道に戻った。
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戻ったところにあった建物が「岩城人形」。岩槻人形とは全く別物みたいだ。
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左手に小さな祠。
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中道への入口と思しき分岐に廃屋があった。
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路地へと入っていく。
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でも、この道は行き止まりだったので、またもとの道に戻って、左折すべき場所を探す。
すると、踏切があったので、ここから山側に入る。
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静岡方面。
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東京方面。
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踏切を渡って、突き当りを右折。
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薩埵峠官道中道との道標があった。道は間違っていないようだ。
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かつては、この上にも民家があったのだろう。
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そのすぐ先に海岸寺。
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百体観世音があるそうだが、何となくもよおしてきた気がするので、寄り道は止めておいた。
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残念だが致し方ない。

一応、入口の写真だけ押さえておいた。
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突然、スイセンの花が現れた。
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みかんの木も道にはみ出している。
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やっと南国らしい雰囲気になってきた。
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次に現れたのは白髭神社。
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ここも参拝は省略させてもらった。
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坂を登ると、右手に海が広ってきた。
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坂を登り切って舗装道路に出ると、「ここは天下の東海道か!」と怒りの看板が。
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「興津町水土里の会」が、「緑が少ない」と嘆いているようだ。

この道も旧東海道。往還坂と呼ばれてきたらしい。
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沿道に青島みかんの無人販売所があった。
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1袋100円なので欲しいけど、こんなには食べられないから、やはり止めておいた。

薩埵峠まであと1kmの地点まで来た。
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「登山口」は墓地になっている。
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ここに、ちょうどよくトイレがあったので飛び込んだ。
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いや~助かった。これで落ち着いて薩埵峠への道を歩くことができる。
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それはいいのだが、いきなり風が強くなってきた。
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ここからがいよいよ本格的な峠道。
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木のトンネル状態だが、風がめちゃめちゃ冷たい。
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しかし、トンネルを抜けると、途端に風が止んだ。
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西風なので、東側に開けている場所は大丈夫のようだ。
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しかも、寒桜が5分咲き。
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斜面一面に植えられている。
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こんな景色に出会えるとは思っていなかった。
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足元にはスイセン。
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そして海が見えるのだから、ありがたい。
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道産子にとっては、ひと足もふた足も早い春だった。
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(つづく)
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熊野古道(12)

【2017年11月26日(日)】熊野古道
熊野古道の旅、4日目。この日は最終日である。
日本一距離の長い路線バス(奈良交通、大和八木駅~新宮駅)や新幹線、飛行機に乗って、ここ奈良県十津川村の十津川温泉から、まる1日かけて札幌まで帰る予定だ。

朝は6時過ぎに起床。
泊まった田花館の窓からは、他の宿や十津川が見えた。
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朝食は7時から。アマゴの甘露煮が美味しかった。
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バスの時間は8:01なので、7:40に宿を出発。
宿のすぐそばに、明治22年(1889年)の大水害の後に立てられた石碑があった。
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災害時には水位がここまで来たので警戒するようにという趣旨のもので、かつては現在地より50m下に設置されていたが、ダム建設のため、ここに移されたとのこと。

つまり、このあたりの十津川はダム湖(二津野ダム)になっている。
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支流にかかる庵之前橋は新旧2本。
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まだ時間があるので、ちょっと付近を散策してみた。
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十津川温泉もいくつかの宿は廃業してしまったらしい。
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では、バス待合所に戻るとしよう。
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一応、古い家屋は記録に留めておく。
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朝の「庵の湯」。
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温泉そのものは道路より低いところにあった。
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バス待合所の隣は高岩寺・平谷小学校跡。
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随分、大きな広告塔だこと。
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植村忠知氏の頌徳碑。地元出身の政治家で、温泉の開発などに尽力したそうだ。
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というわけでバス待合所(十津川バスセンター)に到着。
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入口の前には、足湯ではないが、温泉が「展示」されていた。
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十津川温泉は元禄年間に発見されたそうである。
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まずは切符を購入、近鉄に乗り換える高田市駅まで、なんと3250円!
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バスの終点は大和八木駅だが、そこまで行ってしまうと、飛行機の時間に間に合わないので、なるべく早く、近鉄に乗り換えないといけないのだ。

待合室になぜか、ねこバスの顔ハメがあったので、もちろんハメます。
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バスは発車5分前に到着した。
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早速乗り込む。
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人気路線なので、それなりに乗客がいるだろうと思っていたが、ガラガラだった。
トイレタイムは谷瀬の吊り橋がある上野地とどっか(忘れた)で20分ほどあるという。

この路線は総延長166.9km。停留所は全部で166か所もある。
それを約6時間半で結んでいる。私はその中の4時間ほどの区間を乗車することになる。
バスは集落のある細い旧道を縫っていく。
バイパスに戻るためUターンすることもしばしばだ。
車窓を見ているだけで全然飽きない。

1時間ちょっとで、上野地に到着。
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トイレ休憩を利用して、有名な谷瀬の吊り橋を見にいく。
他の乗客もトイレを済ませて、みな見学に出かけた。
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バスには沿線自治体のマスコットキャラクターが大勢ラッピングされていた。
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吊り橋までは数分歩かないといけない。
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眼下に十津川の流れが見えてきた。
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「山の駅」。最近は「川の駅」もあるし、いろんな「駅」がある。
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吊り橋の支柱が見えてきた。
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橋のたもとに石仏が。なんと昭和56年に橋から墜落死した方の慰霊仏だった。
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三十代の男性のようである。ふざけていたのか、酔っていたのか。いずれにしろ合掌。
帰宅後、ネットで調べてみたら、「酔ってロープにぶら下がり、そのまま力尽きて落下」という情報があった。
家族はさぞや悲しんだことだろう。

さあ、これが谷瀬の吊り橋。
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長さ298m、高さ54mで、人が渡る吊り橋としては日本一だそうである。
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説明板によると、完成したのは昭和29年(1954年)。
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銘板にも昭和29年とあった。
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せっかくなので少し歩いてみた。
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わりと幅をもって板が敷かれているし、側面にはネットもあるので、そんなに怖くない。
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このあたりの河原が水量のわりに広いのは、明治22年の洪水で流されるまで、集落や耕地があったからだという。
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被災した人々は新天地を求めて北海道に渡った。今の新十津川村である。
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橋は1戸あたり当時としては大金の20万円を拠出し、800万円余を投じて建設されたそうだ。
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橋の途中で、バスに同乗していた女性に撮影を頼まれたので、撮って差し上げた。
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彼女は熊野古道(小辺路)を高野山から歩き始め、本宮に到着する手前の十津川温泉でタイムアップとなり、戻ることにしたのだという。

さすがに渡り切る時間はなかったので、半分手前で切り上げて戻った・
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帰りに、さっきの山の駅「吊り橋の里」に立ち寄った。
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観光案内所も兼ねていたので、いくつか観光パンフをゲットしてきた。

熊野サイダーも八咫烏。
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生いも串こんにゃく。
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十津川村は広い。
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ここも雰囲気としては古い街道筋だったようである。
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バスは9:25に出発した。
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実のところ、高田市駅での乗り換えに若干の不安を抱えていた。
高田市駅到着は12:02の予定。
そこで12:10発の吉野行き特急に乗り継がないといけない。
バスが仮に5分遅れたら、間に合わない恐れが十分ある。
これは賭けだなあと、思っていたら、車内案内で次は「五條なんちゃら」などと言っている。

それを聞いて、「そうだ、五条駅乗り換えという手もあった!」と思い付いた。
あわてて、乗り換えアプリで調べてみると、五条から乗れば、乗り継ぎ時間も十分あって、余裕で間に合うことが判明。
五条駅~高田市駅間のバス代(600円分)がもったいなかったが、安全策を取り、あわてて五条駅で下りた。
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定刻は10:57だが、時計を見ると、11:02。
この時点ですでに5分遅れていた。やはり、ここで下りて正解だった。

五條市のマンホールは、市の花キキョウ。
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五条駅はJR和歌山線の駅である。
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電車の時間は11:30。30分近くあるので、ちょっとお散歩することにした。
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とはいえ、そう遠くまでは行けない。
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駅前をちょろちょろするだけだ。
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こちらは駅前旅館の「芳成館」。
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観光案内所にも立ち寄り、パンフレットを入手しておいた。
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あまり歩かず、すぐ駅に戻ってきた。
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ここは柿で有名だそうなので、柿の葉寿司を買い求めた。
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改札口を抜けると、すでに電車が待っていた。
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乗るのは、普通列車の奈良行き。
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ここから2つ目の吉野口駅で近鉄線に乗り換えることになる。
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北に見えるのは金剛山地。
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付近の名所など。
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ちなみに、駅名は「五条」で、市名は「五條」だ。
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何枚か、構内も撮影しておいた。
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私はテツでもあります。
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それでは、出発。
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吉野口駅近くで、このあと乗り換える近鉄の電車と並走。
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結構、面白かった。
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吉野口駅では、改札を出ず、近鉄線のホームで駅員から切符を購入。
乗り継ぎ時間4分で、11:46発の近鉄吉野線の急行大阪阿部野橋行きに乗車。
次の乗り換え駅、橿原神宮前までは飛鳥など昔なつかしい土地を通るので、何だか楽しかった。

橿原神宮前駅には12:02に到着。
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昔、出張で何度も下り立った、この駅の構内を撮影。
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次に来られるのは、いつのことか。
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来年は吉野山金峯山寺の特別御開帳だそうだが、混むだろうなあ。
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ビールなどを購入して、近鉄橿原線の特急京都行き(12:20発)に乗り込む。
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この特急に乗るのも久しぶりだ。
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休日なのに席はガラガラ。
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特急なので、落ち着いてビールを飲みながら、柿の葉寿司を食べることができた。
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デザートは柿もなか
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京都には1時間弱で13:16に到着。
10分の待ち合わせで、13:26発の東海道新幹線のぞみ354号東京駅に乗り換える。
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内地、最後の〆。
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富士山がとてもきれいだった。
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新幹線は品川でおり、京急で羽田空港へ。
17時発の新千歳行きANA073便には、余裕で間に合った。
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ほぼ定刻通りに離陸して、帰宅したのは20:17。
十津川温泉から12時間かかった。
北海道から熊野は遠いわ。
でも、天気にも恵まれ、充実した熊野古道の旅であった。

(おわり)
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