山と鉄

山歩き、乗り鉄、廃線・廃道歩き、廃村歩き、駅舎探訪などの日々を記録します

筑波山(下)

【2015年10月25日(日)】筑波山
御幸ヶ原のめをと茶屋を出ると、広場では「ガマの油売りの口上」が披露されていた。
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5年前に来た時に筑波山神社の境内でじっくり聞いたことがあるので、今回は時間節約。
ただ口上を述べるだけでなくて、観客とやりとりをしているのが面白い。

男体山(871m)も本来なら登るべきなのだが、以前来た時に登っているし、また女体山(877m)のような混雑に出くわすのはいやなので、こちらも今回は省略。
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このまま下山することにする。
と言っても、ケーブルカーは使わない。
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その前に、ちょっと御幸ヶ原を散策する。
まずは、昭和天皇御製の歌碑を見学。
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「はるとらのを ま白き花の 穂にいでて おもしろきかな 筑波山の道」
ハルトラノオという野草を詠んだものだ。植物学者だった昭和天皇らしい。
「筑波山」で「つくばね」と読ませるのだろうか。

歌碑のあたりからは加波山(709m)や関東平野の北部が一望できる。
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このピンクの花を咲かせた木はなんだろう。
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この展望台にも寄ってみる。前回はここには入らなかったので。
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てっきり「ガマ展望台」だと思っていたが、「コマ展望台」だった。
コマのようなまるい形をしているというということだろうか。
「ガマ」の方がいいのに。
有料だったら、やめようと思ったが、幸い無料だった。
1階は土産物店、2階は食堂、その上の屋上が展望台になっている。
茶屋はどこも閑散としていたのに、ここの食堂だけは結構繁盛していた。
景色がいいからか、現代の人には茶屋は入りにくいのか。

屋上からはさすがに360度のパノラマ。
南方面。都心はかすんで見えない。
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筑波国際カントリークラブとその奥に宝篋山(461m)。
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女体山。
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眼下では「ガマの油売りの口上」がまだ続いている。
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聞こえてくる声を聞いているだけで、おもしろい。

居並ぶ茶屋群。みな歴史は古いのだろう。
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南東には霞ヶ浦。
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男体山。
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筑波山西麓。
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満足したところで、階下へ。
筑波山はバッジが豊富だ。
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ガマをあしらったバッジが欲しかったが、もう「筑波山」は1個持っているし、物を増やすのは極力避けたいので我慢した。

福ガマの焼き物は地元ではなく、信楽で焼いていることを知る。
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そういえば、大きな福ガマを庭に置いている人がいるなあ。26780円か。

さて、そろそろ下りましょう。
下山口にも、茶屋が1軒。
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こちらは御幸ヶ原コース。
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気になる廃屋があった。
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道はしばらく階段。
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しかもかなり急だ。
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もう2時を回っているのに、まだ登ってくる人がひっきりなしにいる。
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まあ帰りはケーブルカーもロープウエーもあるから大丈夫だろうけど。

こちらのコースにも大きな岩がごろごろしている場所がいくつかある。
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しめ縄がかかっている岩があったので、道を外れて行ってみた。
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すると岩陰に小さな石仏が数体、安置されていた。
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そのすぐ先にはわき水。
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ここが百人一首にも詠まれた男女(みなの)川の水源らしい。
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「筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりぬる」(陽成院)

「従(?)公之窟」なる石碑があったが、どれのことなのかはよく分からなかった。
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なんだか、もう夕暮れの風情になってきた。
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さらにしばらく下る。
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ケーブルカーのケーブルが動く音が聞こえてきたと思ったら、大きな広場に出た。
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ここからは柵越しにケーブルカーを見学できる。
家族連れが、ケーブルカーが来るのを待っていた。
何分おきに運行しているのかよく分からないので、待たされるのは嫌だから、レールの写真だけ撮って通過しようと思ったら、小さな子供が「あ、見えてきた」と叫んでいる。
おお、グッタイミング。ならば待つことにした。

ここはちょうどケーブルカーの中間地点で、上下の列車のすれ違いが目の前で見られる。
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おお、なかなか面白かった。
ケーブルカーはだいたい山の中を走っているので、沿線から見ること自体難しいが、すれ違いを見られるなんて貴重な体験だ。

通過後のレールと滑車を写真に納めて出発。
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家族連れは下りかと思ったら、登りだった。帰りはかなり遅くなりそうだ。

どんどん下って行く。
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林越しに列車が通るのを待っていた家族連れがいたので、「もう少し登ると、よく見えるところがありますよ」と教えてあげた。
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桜塚の碑。
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このあたり古くから桜が多く、登拝者が願掛けに小石を置いて行くうちに塚となったので、いつとはなくこう呼ばれるようになったという。

円筒状の碑には多くの神々の名が刻まれている。
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もう1か所、レールがよく見える場所を通過。ここでちょっと待っていたら、もう1回ケーブルカーが見られたのだが。
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さて、もう終盤。
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本殿の裏側が見えてきて、万葉の小径に出た。
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万葉歌碑があちこちに立っている。
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出世稲荷の別称がある朝日稲荷神社の前を通って、本殿の前に出る。
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御神水。
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そのかたわらに絶滅危惧種のタイワンホトトギス。移植だろうか。
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本殿には大きな鈴が掛けられていた。
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私も無事下山のお礼参り。
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地元酒蔵の酒樽が奉納されていた。
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境内には、君が代の歌碑とさざれ石。
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随神門の裏にも万葉歌碑がたくさん。
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ほかには筑波山頂境界確定記念碑なるものもあった。
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これは昭和5年に真壁郡紫尾村(現真壁町)が筑波郡筑波町に、筑波山における境界を分水嶺とすべきだと主張したのに端を発した係争である。
戦後、裁判となり、昭和38年に一旦は真壁町が勝訴したものの、二審では筑波町が古来の境界の存在の立証に成功し、昭和59年に筑波町が逆転勝訴。昭和61年に最高裁が上告を棄却し、古来の境界で確定した。
それを記念して、平成3年に建立されたものだが、文中気になる文言がある。
「両町が勝敗を度外視して魂を傾け、霊峯筑波山の歴史伝統を明確にして誤りなく護持しえた喜びを伝えると共に・・・」
本当に真壁町は「勝敗を度外視して」喜んでいるのだろうか。
境界の正誤は判決通りとしても、この文言は真壁町への配慮を欠いているのではないか。

樹齢約800年、幹回り10mに達する大杉を見上げて
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随神門をくぐる。
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びっくりぽんだったのがこれ。
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ガマの口上を終えて片づけをしている人に「これは何ですか」と聞いたら、「宇宙の卵」だと。
ふざけているのかと思ったら、こんな看板が離れた場所に立てかけられていた。
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つくば科学博かあ。1985年と言えば、私が就職した年だ。懐かしい。

帰りにもう一度、赤いガマを覗いていく。
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杉本屋のガマにもお別れをして、あとはバス停に急ぐ。
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帰りのバスの時間は分からないが、もし待ち時間が長すぎるなら、次のバス停の和田まで歩こう。
そんなつもりでいたら、なんとバスが停車している。
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聞くと、15:10の発車。現在15:08。目の前にあるトイレに寄って、バスに駆け込む。
座ると同時に発車した。なんというタイミング。
バスの中ではさすがにうとうとしてしまった。
15:45につくば駅に到着。
15:55のTXに乗り込む。武蔵野線、西武線と乗り継いで、18時前に帰宅できた。

人は多かったが、わりと楽しく歩けた。
今度行く機会があったら、もう少し歴史を勉強してふもとの北條集落から登ってみたい。

【行程】2015年10月25日(日)
筑波山神社入口(11:08)~白雲橋コース入口(11:25)~酒迎場分岐(11:33)~白蛇弁天(11:38)~弁慶茶屋跡(12:11)~出船入船(12:26)~筑波山山頂(12:53撮影12:57)~御幸ヶ原(13:16昼食・撮影13:52)~ケーブルカー中間地点(14:21撮影14:24)~筑波山神社(14:49)~筑波山神社入口(15:08)
※所要時間:4時間(歩行時間:3時間34分)
※登った山:1座(新規なし)
※歩行距離:6.3km
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筑波山(中)

【2015年10月25日(日)】筑波山
弁慶茶屋跡ではとくに休憩せず、写真だけ撮って通過。
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岩に木の葉の影が映っている。
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巨大な切り株が出現。
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このすぐ先に、有名な「弁慶の七戻り」があった。
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こちらからではそれほど不安定さが分からないが、くぐって振り返ると、確かに恐ろしい。
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古来、「石門」と呼ばれ、聖と俗を分ける境界であったという。
頭上の石が落ちてくるのが怖くて、あの弁慶も7回通るのを躊躇したとの謂われがある。

ここから巨岩・奇岩が続く岩場の道となる。
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次は「高天原」。
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階段を登ると稲村神社が巨岩の上に祀られている。
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遅まきながら、登山の安全を祈願して2礼1拍手1礼。
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(これは私ではありません)

帰りは巨岩の間を下る。
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今度は「母の胎内くぐり」。
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筑波山禅定の行場のひとつなんだとか。
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ここをくぐり抜けることで、生まれた姿に立ち返ることができるという。
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ほかのハイカーたちはみな素通りだが、私はせっかくなのでくぐり抜けた。
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抜けるとすぐ正面にまた岩のトンネルがあったが、こちらは遠慮しておいた。
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ほとんど必要のない、クサリ場。
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高さ10mを超えてそびえる巨大な岩が、陰陽寄り添っているように見えることから「陰陽岩」。
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う~ん、どこが陰陽なのか。昔の人は想像力がたくましい。

側面から見ても、よく分からない。
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道はフィールドアスレチック状態。
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標高750m地点を通過。あと百数十mだ。
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太いクサリがかかっているが、ここもそれほど必要ではない。
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無名の岩。
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クサリ場を越えると、なだらかな尾根に出た。
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ここに「国割り石」があった。
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その昔、諸々の神が集まり、石の上に線を引いて、それぞれの神がどの地方を修めるのか決めたという。

筑波山の石舞台(勝手に命名)。
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登り始めて初めて、正面に筑波山(877m)が姿を見せた。
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相変わらず人通りは多い。
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お次は「出船入船」。
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もともとは「熊野の鳥居石」と呼ばれていたとかで、船玉神を祀っている。
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その形が出船と入船が並んでいるように見えることから、その名が付いたらしい。
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巨石の横をすり抜けていく。
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間をおかずに「裏面(りめん)大黒」。大黒様の後ろ姿のように見えるそうだ。
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しばらく平らな道のあと、渡神社を通過。
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紅葉の中を歩くハイカーたち。
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石の舗装道路の後、コンクリートの舗装道路。
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北斗岩と小原木神社。
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説明板に「天にそびえたつ岩で、天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しています」とあるが、動かないのは北極星であって、北斗星(北斗七星)ではない。

北斗岩はトンネルになっていて、これをくぐらないといけない。
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さて、久しぶりに登りにかかる。
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人が滞ってきた。
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でも、右手に展望が開けた。北に連なる加波山(709m)が望める。
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正面には再び筑波山の山頂も見えてきた。
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大きな岩の階段を越えると、幅の広い板の桟橋を渡る。
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標高800mまで来ると、頂上までは距離にしてあと200m。
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頭上をロープウエーが通り過ぎていく。
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仰ぎ見る位置に巨岩があるが、あれにはとくに名前は付いていないようだ。
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とうとう渋滞が始まった。
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時間的にも山頂に人が集中するタイミングだし、小さな子供が多いので必然的にそうなる。
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名もない祠には誰も目もくれない。
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木々の間から霞ヶ浦がかすかに見えた。
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すこし登ると、つつじヶ丘のロープウエー駅も見えてきた。
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頂上に近づくにつれ、混雑の度は増すばかり。
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最後のクサリ場。
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頂上はどんなことになっているんだろうと思ったら、想像以上の混雑。
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とても腰を下ろして休めるような状態ではない。
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岩がごつごつして不安定な場所に、多くの人が行き交うので、実に危なっかしい。
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それでも何とか、先っちょまで行き、1枚だけ関東平野の写真を撮って引き返す。
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一等三角点だったので、これも忘れず押さえておく。
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標柱もひとだかりなので、それをかいくぐって、やっと1枚。
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弁慶茶屋跡からここまでだいたい40分。渋滞にははまったが、コースタイムより10分早かった。

階段を下りて、筑波山神社女体山本殿に参拝。無事登頂の御礼。
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さらに階段を下ると、正面に今度は男体山(871m)が端正な姿を見せてくれた。
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筑波山ロープウエイの女体山駅はすぐそこだが、寄り道はしない。
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このあたりの道はなかなか複雑だ。
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マイナールートだが山の北側に下る道もある。
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山頂はあの状態なので、このあたりで昼食にしている人の姿も目に付いた。
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すぐ先に、ガマ石。
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もともとは「雄龍石」といい、この場所で永井兵助が「ガマの油売りの口上」を考え出したことでガマ石と言われているらしい。

でも、素直にガマガエルの形をしているからではないのか。
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ちょっと下ったところに1軒茶屋の「せきれい茶屋」があった。
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もうお腹が空いていたし、ここに入りたかったが、トイレがなかったので断念。
まずはトイレの方が優先だ。

この茶屋の名の由来は目の前にあるセキレイ石だった。
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この石の上に鶺鴒が止まり、男女の道を教えたのだそうだ。

対面には小さな祠。
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屋外での食事も気持ちよさそうだったが、しぶしぶ通過。
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このあたりでは、ブナ林の再生に取り組んでいるようだ。
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森は残したいものだ。
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名もないお地蔵さん。
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そして御幸ヶ原に出た。さすがに賑わっている。
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まずはトイレを済ませて、茶屋を物色。どこに入ろうかな。
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こでもよかったのだが、結局、めをと茶屋にした。
うどんが名物のようだが、そばが食べたいなあ。
でも、お品書きを見ると、「つくばうどん」は地元産品をふんだんに使っているようなので、これをいただくことにした。950円。
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2時間近く歩いてきて、やっと座れる。

のんびり待っていると、出てきた出てきた。
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すこしけんちんうどんに似ていたが、結構おいしかった。
つゆまで完食してしまった。

店はガラガラだったが、帰り際に6人くらいの若い女性グループが入ってきて、いきなり生ビールを注文していた。
彼女たちも下から登ってきたのだろう。喉渇きますよね。

(つづく)
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筑波山(上)

【2015年10月25日(日)】筑波山
筑波山(877m)は学生時代にロープウエーで、山登りを始める前の5年前にケーブルカーで登ったことがある。
でも、下から歩いて登ったことはない。
今年の1月に登る計画を立てていたのだが、骨折で中止せざるを得なくなった。
ずっと気になっていたので、今回登ることにした。
行楽シーズンの晴天の日曜日。
大混雑になることは予想できたが、自分的に気分が盛り上がったので、このタイミングで行ってしまった。やはり人出は多かったが、渋滞になったのは山頂付近だけで、それ以外は比較的静かに山歩きを楽しめた。

家を8時過ぎに出発。
JR武蔵野線南流山駅で、つくばエクスプレスに乗り換え、10:09につくば駅に到着。
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車内でバスの時間を調べたら、次が10:30であることが分かっていたので、かなり時間がある。
改札を出たところにある小さなコンビニで、行動食のチョコとマンゴーのお菓子を購入。
他にはあんぱん1個しか持ってきていないが、お昼は御幸ヶ原にある茶屋でそばでも食べるつもりだ。
観光案内所で、観光パンフをいくつか収集。
まともなハイキングマップがなかったのが残念だった。

さて、関東鉄道バス「筑波山シャトル」つつじヶ丘行きに乗り込む。
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下車予定の筑波山神社入口まで約40分とのこと。歩き始めるのは11:10くらいになる。
でも、山頂までのコースタイムは2時間半。
余裕で明るいうちに下山できるはずだ。
右手に筑波山が見えることは知っていたので、右側の座席に座る。

最初は道路沿いの並木が邪魔をして、なかなかうまく撮れなかったが、近づいてきてから、バッチリ撮影することができた。
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それにしても、いい天気になった。
しかし、この時間ではさすがに富士山や都心は霞んで見えないだろう。

11:05、少し早く筑波山神社入口に到着。
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さっそく、ガマガエルのお出迎え。
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軽くストレッチをして歩き始める。
まずは大鳥居をくぐる。
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その横に、筑波馬子唄の歌碑。聞いたことはない。
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とっくにつぶれている高月堂。なんの店かは分からない。
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そびえた「つくばグランドホテル」。ファサードは筑波山神社のイメージ。
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門前町が続く。

野菜の無人販売所。ハヤトウリと大きなシイタケが全品100円。
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こちらは土産物店改め武道具製作所。
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こういう観光地の店の盛衰が好きだ。

本日は白雲橋コースから登り、御幸ヶ原コースを下る予定。
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筑波山神社の境内に入る。
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その手前にある宿の江戸屋。
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紫峰牛が門前を守る。「紫峰」とは筑波山のことらしい。
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売店でみかけた名物「がませんべい」。
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徳川家光が寄進したという御神橋。
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そのからわらには「つくば道」の石碑があった。
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家光の時代にふもとから神社に至る道が整備されたらしい。
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帰宅してからパンフレットを見ると、なかなか風情のある道のようだ。
今度機会があったらまた来よう。

このまま進むと随身門、本殿だが、白雲橋コースは右の脇にそれていく。
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脇道沿いにも土産物店がいくつか並ぶ。
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がまガエルの焼き物「福ガマ」も大小様々なタイプが売られていた。
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そして有名なガマの油。傷薬などとして使う軟膏である。
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江戸時代は実際にガマの油(せんそ)が入っていたが、今は規制により入ったものは作られていないという。

道路上に水槽が置いてあり、その中にガマガエルが2匹入っていた。
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むむ、これはこの前、八方尾根で見たアズマヒキガエルと同じではないか。
帰りに、店内でヒキガエルを飼育している土産物屋の店員に「ガマガエルとヒキガエルは違うのか」と聞いてみたけど、「そこまでは分からない」との答えだった。
もはや、ガマの油など採取していないので、ガマガエルはただの客寄せ。
地元の人もとくに知識はないのだ。
帰宅して調べてみると、やはり地方によって呼び名が違うだけで同じものだった。

杉本屋を過ぎると、静かになる。
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千寺(せんじゅ)川を白雲橋で渡る。
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この川には砂防ダムが連続して築かれており、「筑波山千寺川砂防堰堤群」として土木学会が「土木遺産」として選定しているとのこと。
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山頂への道には丁寧に道しるべがある。
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この鳥居から白雲橋コースの始まり。
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しばらく階段状の道が続く。
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やはり今日は家族連れ、とくに小さい子を連れた家族が多い。
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時折、万葉歌碑(東歌)が立っている。
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「筑波嶺の彼面此面に守部据ゑ母い守れども魂そ逢ひにける」(3392番)
筑波山のあちこちに番人を据えるみたいに母は私を監視したけれど、心の中で想い合うこの気持ちまでは監視できなかったみたい、という意味のようだ。
万葉のころ、筑波山には番人がたくさんいたのだろうか。

早くも小腹がすいてきたので、あんぱんを食べながら歩く。
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階段を避けて、踏み跡を歩いていると、ストックを持った2人の若者がものすごいスピードで階段を抜かして行った。
初心者のようには見えなかったが、やはり無理をしていたことが後で分かった。
すぐ先にあった酒呑場分岐で、2人は立ち止まっている。
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私は進路が決まっているので、そのまま先に白雲橋コースを登る。
しばらく植林の中の道。
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間もなく、白蛇弁天に着いた。
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石を積み上げた上に祠が2つのっている。
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近くの巨石に何か刻まれていたが、梵字しか確認できなかった。
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写真を撮っている間に、さっきの2人がまた抜かして行った。
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しばらく来ないから、つつじヶ丘に向かったのかと思ったが、こっちだった。
すこし休憩をとっていたようだ。

この先は大きな石の階段を登っていく。
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しばらくすると、2人のうち、後ろを歩いていた1人が、靴を直すため座り込んでいた。
もう1人はそれに気づかず、どんどん登っていく。
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全然、後ろを振り向かない。
いいのかなあと思いつつ、こちらも少しペースを上げる。
そのうち、こちらが彼に追いついてしまった。
彼は最初から比べると明らかにペースが落ちている。
大きな動きで、足音をどんどん鳴らしながら歩いているので、かなり疲れているように見受けられる。

全く後ろを振り向かないが、すぐ後ろで、私が登山者に「こんにちは~」と挨拶するのを聞いているから、私の存在には気づいていただろう。
再びペースを上げたので、私は、ちょっといたずら心が生じて、そのまま付いて行った。
こちらは息も上がらず、わりと余裕なのである。
それにしても、後ろのもう1人は離される一方なのだが、そのことはどう思っているのか。
そこが不思議だった。

名も分からぬ祠を通過。
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山頂まであと1.6km。まだ、結構ある。
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気温は13℃。わりと低いが、全く寒くはない。
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すこしは歩きやすい道があるが
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相変わらずの急登である。
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人が休んでいるような場所でも、かの青年はわき目も振らず登っていく。
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私を意識しているのは明らかだ。
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しばらく、ぴったりくっついて歩いていると、彼は自分の靴のひもがほどけているのに気づいたようだ。いきなり、止まってひもを結び始めた。
私に抜いてもらういい言い訳になったことだろう。
もちろん私は先に行かせてもらったが、彼はたぶん、あそこで連れを待っていたに違いない。
いくら人の多い筑波山とは言え、仲間と離れても、おじさんに抜かれまいとするなんて、まだ若いなあ。

登山口から45分ほどで、つつじヶ丘からの道との合流地点、弁慶茶屋跡に着いた。
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コースタイムのほぼ半分で来てしまった。

ここは休憩所になっており、大勢のハイカーが休んでいた。
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茶屋跡の標識は何もなかったが、聖天神社が祀られていた。
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ちょうど、ロープウエーが通過して行った。
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ここからは南に宝篋山(461m)が木々の隙間から見えた。
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(つづく)
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伊予ヶ岳

【2014年11月22日(土)】嵯峨山・伊予ヶ岳
高校の同級生N君が2か月半の長期出張で、千葉県君津に来た。
ヤマケイの「千葉県の山」を買い込み、期間中、千葉の山を味わい尽くす計画らしい。
それならばと便乗することにした。
22日にどうかと声をかけた。やはり同級生の女子Yさんも含め3人のパーティーで。

最初は「伊予ヶ岳」に誘ったら、「富山ともセットで登れるね」との返信。
富山は登ったことがあるので、代わりに「嵯峨山」を提案、OKが出た。
君津駅に車で迎えに来てくれるというので、朝6:40新所沢発の電車で出発。
西船橋でYさんと合流して、9:33に君津着。
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N君の車で嵯峨山(315m)の登山口に向かう。
志駒川渓谷に沿ったもみじロードを通る。
温暖な房総も少しずつ紅葉が始まっている。
コンビニに寄って、嵯峨山の登山口に着いたのは10:30頃。
このあたり、1~2月はスイセンが一面に咲いて、賑わうらしいが、今はまだニラのような葉っぱがあるのみ。
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下貫沢出合の登山口付近の空き地に車を駐めていたら、小さな子供を連れたお父さんが空き地横の小屋に新聞を取りに来ていた。
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ここは分岐になっており、どっちが登山道に通じるのかよく分からなかったので、お父さんに聞いたら、左と教えてくれた。「すぐ先に標識がありますよ」。いい人だ。

10:45頃出発。いやあ、暑い。気温は20℃くらいまで上がるとの予報だったが、陽射しが強く確かにそのくらいありそうだ。
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すこし歩くと、また分岐があり、確かにそこに標識があった。
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別方向から下りてきたおじさんが「スイセン全然咲いてませんね。嵯峨山ですか?」と聞いてくる。
おじさんはもう登ってきたのかと思ったが、そうではないらしく、遅れて付いてきた。

ここが本来の駐車スペースらしかったが、まあそんなに損はしていない。
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正面に見えるのは、水仙ピークと呼ばれるところだろうか。

山道に入った途端、ぬかるんだ細い道。
それを過ぎると、滑りそうな丸木橋。
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そして、木の枝や枯れ葉が降り積もった道。
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スイセンのシーズン以外は整備されていない印象だ。

でも、紅葉は結構進んでいる。
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代わった植物も繁茂していた。
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ずいぶん掘れた道や、落ち葉などでルートがはっきりしない道を登っていく。
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鋸山への分岐があったが、鋸山へは随分遠い。ちゃんと道が通じているのだろうか。
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峠に出たところが水仙ピークへの分岐。
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ここからの周回コースを時計回りに歩く予定だったが、すこし下ってみると、道もはっきりしないし、地図をよくよく見ると、標高差で100m以上も下ることが判明したので、周回コースは止めて、直接頂上へ向かうことにする。

直登コースはいきなりのロープ場。
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さっきのおじさんも追いついてきて、同様の判断をしたようだ。

ここから先は岩場もあったり、何度もロープがあったりの急登。
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しばらく登って、やっと展望が開けたところが、水仙ピーク。
周辺にはたくさん「ニラ」が生えており、シーズンには白い花で埋まりそうだ。
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ここに風化して字の読めない石碑あり。
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南側が開けていたが、何山が見えているのかはよくわからない。
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食事は頂上から引き返してからということにして進む。

いくつかこぶを越え、アップダウンを繰り返す。
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頂上は、あれだろうか。
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最後のひと登りで頂上。
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これまでの道からは考えられないような立派な看板。
315.49米(地形図では315.2m)とやけに細かい数字があるので、いたずら心が芽生えた。
全国6位の高峰にしてしまった。
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ここは樹林帯の中で、眺望はほとんど利かず、ベンチも何もない。
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おじさんも到着したのを潮に、引き返す。

水仙ピークで昼食にしたが、展望のある場所は斜面なので、そこは無理。
日陰だが、石碑のとなりの平らな場所で食事とする。
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今日はYさんが芋煮を作ってきてくれた。
それをジェットボイルで温め、3人でいただく。
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これはおいしい。えらそうだが、本場山形に在勤5年の私も大満足であった。
あとは、ホタテのかまぼこやごぼうの漬物など。
自分で買ったのは、稲荷のおにぎり1個だけ。
ただ、日陰で風も通る場所だったので、すこし寒かった。やはり秋だ。

30分近く休んで出発。急坂や枯れ枝の道を慎重に下る。
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1時過ぎに里に下りてきた。
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次は、保田駅前経由で伊予ヶ岳(337m)へ。
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なかなか姿のいい山だ。

登山口の平群天神社には1時半頃に到着。
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伊予ヶ岳は天神社の背後に、ご神体のようにそびえている。
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右側の瀟洒な洋館は、旧富山町民俗資料館。昭和の大合併前の平群村役場だ。
下山後、撮り直してみた。
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伊予ヶ岳(336m)は、富山(349m)、御殿山(364m)とともに富山三山のひとつ。
「岳」と付く山は、千葉県ではここだけだ。
ちなみに、安房(あわ)の地名の起源は、その昔、天富命(あめのとみのみこと=神武天皇のため橿原の御殿を建てたとされる豪族)が阿波斎部(あわのいんべ)を率いて、東国に入ったことによる。斎部が住んだところを安房と名付けたわけだ。
伊予ヶ岳は、その斎部のふるさと四国の最高峰・石鎚山に山容が似ていることから、別名の「伊予の大岳」にちなんで、そう呼ばれるようになったらしい。

案内板には、「頂上近くには、雨乞いの青龍権現がまつられ、中腹には頼朝ゆかりの「鳩穴」がある」と書かれていたが、いずれも見つけることができなかった。

境内に入ると、市の文化財に指定されている、くすの木が出迎えてくれる。
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樹齢はおよそ1000年と伝わる。

まずは天神社に安全登山祈願。
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伊予ヶ岳の頂上に柵があるのが見える。
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1時50分すぎに出発。
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しかし日なたは暑い。
開けた場所からは、御殿山方面が望めた。
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再び樹林帯の中を登っていく。
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急な階段を結構なペースで登り、途中で1度、立ち休み。
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その上の展望台でもう1回休憩。
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ここからの展望はすばらしい。
まずは富山。
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御殿山方面。
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房総の田園風景。
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10分ほど休んで、出発。

この先はロープ場の連続で一気に高度を稼ぐ。
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岩場に咲く一輪の花。
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で、気がついたら、南峰に着いていた。
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ベンチでは家族連れが休憩中。

ここからも大展望。
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平群の集落。
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北峰はすぐそこ。
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その向こうには鋸山が見える。
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南峰の岩場。
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N君の雄姿。
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記念撮影して、北峰に向かう。
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まずは急な坂を下る。滑りやすく、Yさんが「絶対転ぶ~」と悲鳴を上げている。
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7分で北峰に到着。三角点はこちらにある。最高点の336mはこちらのこと。南峰は330mに少し足りない。
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振り返ると、南峰の断崖が見える。青年が柵を乗り越え、先端に立っている。
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私は遠慮しておいた。
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天気は晴れたり曇ったり。
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日が暮れるといやなので、すぐに下山。
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こちらは、とうとうもよおしてきて、2人に「先に下りる」と宣言して、下山。
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ロープはするする下り、階段その他は走った走った。
結局15分で下り、神社境内のトイレに駆け込む。往復1時間半ほどだった。
幸い間に合ったのだが、しばらく我慢していたせいか、そうとう太くなっていたようで、なかなか出ない。
過去最高クラスの大物で、○門が裂けるかと思った。

ホッとして、境内をぶらり。
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しばらく待ったが、2人がなかなか下りてこないので、迎えに登っていったら、200mくらいで下りてきた。
車に乗り込む時に、山頂で食べ忘れた柿を食べた。時間は4時になっていた。

山の中の道を経由して、君津にあるN君のホテルへ向かう。
途中、日が暮れて、東京湾越しに富士山も見えた。
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夜は、君津駅前の「ひぼし屋」で打ち上げ。
ここのメニューはいちいち丁寧な作りで美味だった。
山芋のあぶり、手作りの厚揚げ、まぐろほほ肉の唐揚げ、サバの干物、蟹ミソの甲羅焼き、トマトスライスなどなど。

19時半前にお開きにして、19:37君津発の電車に乗る。
南船橋の乗り換えホームを間違えて、1本(20分も)遅くなったが、23時前に帰宅。
酒の効力もあって即沈した。
標高は低いが、なかなか千葉は歯ごたえがある。

【行程】2014年11月22日(土)
下貫沢出合(10:41)~水仙ピーク分岐(11:14)~嵯峨山(11:48休憩12:00)~水仙ピーク(12:10昼食12:35)~下貫沢出合(13:07)
※所要時間:2時間26分(歩行時間:1時間49分)

天神社入口(13:41)~天神社(13:44参拝13:51)~展望台(14:21休憩14:30)~南峰(14:42撮影14:49)~北峰(14:56撮影15:06)~天神社(15:25)
※所要時間:1時間44分(歩行時間:1時間11分)

※登った山:2座(嵯峨山、伊予ヶ岳)
※歩行距離:2.9km+2.2km=5.1km
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加波山(下)

加波山を下り、丸山を経由して一本杉峠(約425m)に下りてきた。
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ここは交通の要衝である。
登山道も含めると、7本の道が集まっている。

次の目的地である足尾山(628m)へは途中まで舗装道路でも行けるが、随分遠回りになるので登山道を選ぶ。
数分歩いて、道が下っていることに不審を抱き、地形図をよく見ると、違う登山道に入っていた。
すぐ気づいてよかった。戻って舗装道路をほんの少し歩くと、正しい登山道が左に分岐していた。
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バイク・自転車進入禁止の標識の中を入っていく。

再び舗装道路に出て、もう一度、山に入ると、「男坂・女坂」の分岐が。
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時間を短縮したい私は、「男坂」を選ぶ。
これが、まさに男坂で、直登直登の連続である。

13:10足尾山に到着。ここは展望がいい。
今は合併して桜川市になってしまったが、旧真壁町の市街地がよく見える。
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頂上には大きな石垣の基壇の上に、小さな祠がひとつ。
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かつてあった大きな社が焼失してしまったのだろうか。

ここの賽銭箱が一風変わっている。
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石で出来ており、スロープを通じて、細長い穴から中にお賽銭が入るようになっている。
しかし、これでは取り出すことは出来まい。

この神社は古くから足の病を治す神様として信仰を集めてきたそうだが、「万葉集」などでは「葦穂山」と記されているそうだ。
祠には、その文字が採用されていた。
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私の勘では、「葦穂」を「足尾」と表記するようになってから、足の神様になったような気がする。それが、いつのことかは分からないが。
祠は東日本大震災の影響か、石垣とともにかなり痛んでいた。

次の目的地は、きのこ山(528m)。
まずは急な階段を下るのだが、その前にもう一度、真壁市街を眺めることができた。
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手前の緑色の部分は、国史跡に指定されている真壁城跡である。

階段を下り切ると、足尾神社の旧跡があった。
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信仰は今も篤いらしく、不要になった靴やサンダルがうず高く積み上げられていた。
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これでは単なるゴミ捨て場のような気もするが。

舗装道路に出た途端、稜線の鞍部となり、ハンググライダーの離陸場があった。
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ここは、ちょうど西へも東へも風向きによって、どちらからでも飛び立てるようになっている。
それだけに眺めがいい。

これは東の石岡方面。
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かつての川の蛇行跡も分かる。
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こちらは西の真壁方面。
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この日はとても、いい風が吹いていた。
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きのこ山まではほぼ稜線に沿った舗装道路を歩く。
登山道と違って、展望がきくので、それはそれでありがたい。
途中、加波山を確認することもできた。
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舗装道路を歩くこと30分ほどで、きのこ山の入り口に到着。

脇道に入って60mほどで、汚れた東屋があり、そこに、きのこ山の説明板があった。
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誰言うともなく、そう呼ばれるようになったとか。

きのこ山の最高地点には、なんとなく踏み跡が続いており、ヤブの中に三角点を見つけることができた。
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これで本日のピークハントは終了。下山する。

地形図には、ここから細い林道がうねうねと続いているが、途中からショートカットする登山道が記されている。
問題は、この道がちゃんとあるかどうかだ。
これが廃道になっていたりすると、さらに1時間近く林道歩きを続けないといけなくなる。

林道の入り口は舗装なのだが、車両通行止めになっているのが気になる。
途中からダートになるが、わりと路面はしっかりしている。
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緑したたる林道を延々下ると、登山道への分岐に標識があった。
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ラッキー! しかし、この「つぼろ台」とは何だ?

登山道はすぐ二又になり、右へ80mで「つぼろ台」だという。
そのくらいならと行ってみたら、実に素晴らしい展望台だった。
小さな尾根の先に、石舞台のような大きな岩がある。
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そこに登ると、燕山、加波山、丸山、足尾山がすべて見える。
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(左が燕山、右が加波山)

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(丸山)

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(足尾山とハンググライダーの離陸場)

つなげると、こうなる。
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今日歩いた山の眺めを堪能し、ひたすら暗い樹林の中を下る。
途中、「レストハウスみかげ」への分岐があったので、自販機を求めて、そちらへ向かう。
ペットボトル2本はとっくに飲み干してある。

だいぶ高度は低くなったが、夕方に近づいて空気も澄んできた。
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下は、岩瀬と真壁の間にある羽田山(170m)である。
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というわけで、やっとレストハウスに到着。
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「水、水~」っと、自販機を探すも、なんと、この施設、いつからなのか休業中。じぇじぇ。
しかたなく、もう少し我慢する。
もう人里まで来たのだから、心配することはない。

下まで来たら来たで、なかなか美しい風景に出くわす。
DSC_1154.jpg

日本の田舎も捨てたものではないと思う。
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加波山をバックにすると、こんな感じ。ちょうど田植えも終わったばかりだ。

路上の自販機で炭酸をがぶ飲みし、伝正寺に向かう。
これは地形図に名前も載っていて、近くに温泉マークがあるのに惹かれたからだ。
まだ、仕事が済んでいないので、湯に浸かるわけにはいかないが、見学見学。
すると、こんな看板が。
DSC_1162.jpg
期待が高まるが、なんと温泉は改築工事中。

そして、伝正寺も東日本大震災による被害のため改修工事中だった。
DSC_1171_20130604113502.jpg

さあて、仕事先である真壁市街にやっと向かう。
その前に、もう一度振り返ると、今日歩いてきた山々が実に美しいスカイラインを描いている。
DSC_1188.jpg

さっきの写真の中に入り切らなかったが、これはきのこ山。
DSC_1203_20130604113432.jpg

南に目を向けると筑波山。
DSC_1186_20130604113504.jpg

街に入る手前に、さっき足尾山から見えた真壁城跡が左手に広がる。
真壁氏が15世紀中ごろに築いた平城だ。
DSC_1195.jpg

これをしっかり見ておこう。
DSC_1213_20130604113434.jpg

真壁城自体は現在の市街地にも及んでいるが、東半分がよく残っており、一部の土塁などが復元整備されている。
DSC_1231.jpg
なかなか雰囲気のいい場所で、住民の憩いの場になっているようだ。

城内には鹿島神社が祀られていた。
DSC_1268.jpg

この日は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている真壁の町並みも歩きたかったのだがタイムアップ。
旧筑波鉄道の真壁駅跡だけ見に行く。
ここは今、サイクリングロードの休憩所になっている。
DSC_1323_20130604113442.jpg

ホームは残っているが、随分加工されているように見える。
DSC_1332_20130604113410.jpg
ホームに残る桜の巨樹は大正5年に当時の駅長が植えたものだそうだ。

いま歩いてきた伝正寺と真壁城跡は「茨城百景」に指定されているとのこと。
DSC_1333.jpg

駅の表側に出ようとすると、奇妙な建物がぽつんと建っていた。
DSC_1335.jpg
戦前に作られた天皇の御真影を飾る奉安殿である。

当初は真壁小学校正門脇に建てられていたが、戦後、住民が壊すに忍びず、この位置にソリで移したものだとか。
ギリシャ様式を取り入れた昭和初期のモダニズム建築で、非常にめずらしい。

もういい時間になってしまった。
通りにタクシー会社を見つけ、ちょっと聞いてみる。
真壁駅舎は廃線直後に取り壊され、跡地はずっと空き地だったのだが、今年になってアパートが建てられたという。
「ほら、その新しいのだよ」
運転手さんが言う。もう、真壁には岩瀬からも、下館からも、つくばからもバスが走っていないんだとか。
「ひどいもんだよ。今じゃ、真壁が盛り上がるのは雛祭りの時だけだね」
真壁の雛祭りは、町の旧家がそれぞれ自慢の古い雛人形を、通りに向けて飾るお祭りだそうだ。
町並みの見学は、その時を避けて来よう。

タクシーで下館まで送ってもらい、発車間際の関東鉄道常総線に飛び乗る。
ここからは乗り鉄だ。
守谷まで、筑波山の西を南下する。
筑波山の表情は移動するにつれ変化していく。
それをずっと飽きもせず眺めていた。

そうこうしているうちに水海道あたりで、日が沈んだ。
DSC_1342.jpg
真っ赤な真っ赤な夕焼けだった。

そういえば、私はいつ仕事をしたのだろう。


【行程】
樺穂駅跡(8:45撮影8:50)~加波山本宮(9:10撮影9:20)~寝不動尊(9:35)~五合目(10:10)~七合目(10:25)~親宮(10:45)~燕山(11:05)~親宮(11:20撮影11:30)~加波山山頂(11:45昼食12:00)~丸山(12:30)~一本杉峠(12:40)~足尾山(13:10撮影13:15)~きのこ山(14:00)~レストハウスみかげ(15:00)~伝正寺(15:25)~真壁城跡(15:45見学・撮影16:45)~真壁駅跡(16:55撮影17:10)
※所要時間:8時間20分(歩行、撮影含め8時間)
※登った山:5座(燕山、加波山、丸山、足尾山、きのこ山)

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